
高卒ニートは就職できないと思われがちですが、実際には人手不足を背景とした未経験関係求人も多く、就活対策を行えば正社員になれるチャンスは十分にあります。
特に若い高卒ニートは、早めに就活に取り組むことで内定獲得率を高められます。
この記事では、高卒ニートの現状や就職の可能性、就職を成功させるコツについて詳しく解説します。
今まで正社員としての実務経験がない人でも正社員になる方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。
- 高卒でニートになる原因として多いのは、就職の失敗、人間関係の悪化など
- 高卒ニートで正社員就職を成功させるには、自己分析、身だしなみ、ニートや失敗から学んだ経験などが重要
- 高卒ニートが就職しやすいおすすめの仕事は、事務職、介護職、ドライバーなど




この記事の目次
高卒ニートとは?
高卒ニートとは、高校を卒業した後に就職や進学、家事手伝いをせず、働かずに自宅で過ごしている人を指します。なお、ニートとは15歳から34歳までの若年層として定義されていますので、35歳以上だと定義上ニートとは呼びません。
高卒ニートになる理由としては、就職に失敗したり、やりたいことが見つからなかったりすることなどが背景として挙げられます。
ニート期間が長期化するほど就職活動のハードルが上がるため、早いうちから就活に取り組み、未経験から挑戦できる求人で正社員になることをおすすめします。
高卒ニートの現状
まず、高卒ニートの現状について紹介します。
高卒ニートが就職を成功させるためには、まず現状を把握する必要があるからです。
高卒ニートの割合、ニートの継続期間、高卒ニートを続ける理由について紹介しますので、理解を深めておきましょう。
高卒ニートの割合
全ニートのうち高卒ニートの割合はどの程度なのでしょうか。
「ニートの状態にある若年層の実態及び 支援策に関する調査研究 報告書」によると、全ニートの29.1%がいわゆる高卒ニートにあたります。
全てのニートのうち、
- 高校卒業は全体の77.0%
- 高校卒業後に専門学校などを卒業した層が全体の18.2%
- 高校卒業後に大学卒業が全体の29.7%
です。
高校卒業した層から、専門学校卒や大学卒を抜くと、全ニートの約3割ほどが高卒ニートとわかります。
参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年層の実態及び 支援策に関する調査研究 報告書」
ニート継続期間
ニートになった人がどのくらいの期間、ニートを続けているのか「ニートの状態にある若年層の実態及び 支援策に関する調査研究 報告書」を見てみましょう。

この結果から、20代前半ニートは約7割以上が1年以下で脱ニートに成功しており、35歳以上になると5年以上ニートでいる人が約4割にものぼることがわかります。
つまり、若いうちに脱ニートして就職しなければ、そのうち就職先が見つからなくなり、ニートを続けることになってしまう可能性が高いということです。
参考:ニートの状態にある若年層の実態及び 支援策に関する調査研究 報告書
高卒ニートを続ける理由
高卒ニートを続ける理由はさまざまですが、多く挙げられる理由としては「病気」があります。「働きたい」と思っても病気が原因で働くことができなかったり、怪我などが理由で就職が難しかったりする高卒ニートも多いのです。
一方で、身体的な問題・病気といった理由からではなく、高卒ニートを続けている人も少なくありません。「仕事に対する不安が大きくて一歩を踏み出すことができない」ことが大きな要因でしょう。
- 就職に失敗して自信をなくした
- 知識や能力に自信がなくて働けるか不安
上記のように働くことへの不安が大きいと、働きたい気持ちはあっても尻込みしてしまうのでしょう。ニート期間が長ければ長くなるほどその傾向は強くなり、就活への意欲が低くなってしまうのです。


高卒ニートは就職できる?
高卒ニートでも正社員として就職する事は可能です。なぜなら、高卒の就職率は5割を超えているほか、人手不足の企業が過半数を超えているなど、世の中的に求人余りの状況が続いているからです。
ただし、ニート期間が長引けば長引くほど正社員就職率が下がっていく傾向もあるため、高卒ニートから正社員になりたい場合は、就職エージェントなどを活用して早めに就活に取り組むことがポイントです。
ここからは、高卒ニートでも就職できる理由についてデータを元に解説していきます。ます。
高卒の正社員就職率
多くの高卒は進学を希望する傾向にあります。
厚生労働省が発表した「令和7年3月高等学校卒業者の就職状況に関する調査について」によれば、2025年3月の高校卒業予定者の就職希望率は13.7%でした。
その上で、同調査の高卒の就職内定率を見てみると77.3%となっており、高卒からでも正社員就職できていることがデータからも明らかです。
昨今では全国的に人手不足が深刻化していることもあり、学歴や経験よりも人物面やポテンシャルを重視する企業が増えています。
履歴書の作り込みや面接対策に取り組めば、高卒ニートからでも安定した正社員就職が可能だと言えるでしょう。
人手不足の状況が続いているから
日本は少子高齢化による労働人口減少の影響で、企業規模や業界・職種問わず人手不足に直面しています。
労働政策研究・研修機構が発表した「「人手不足とその対応に係る調査――小売・サービス事業所を対象として」(事業所調査)結果」によれば、正社員が不足していると回答した企業は57.7%に登ります。
特に介護・建設・運送業界は、ニーズの高さに対して人手不足が顕著であり、高卒ニートを含む若年層の採用意欲が高い点が特徴です。そのため高卒からニートしかしておらず、社会人経験がないような場合でも正社員に就職できると言えます。
学歴・職歴不問の求人は多い
求人サイトやハローワークでは、学歴不問や職歴不問と明記された求人が多数掲載されています。いくつかの求人サイトで学歴・職種経験不問の求人件数を検索してみると、掲載求人数は以下の通りです。
| サービス名 | 学歴不問求人数 | 職種経験不問求人数 |
|---|---|---|
| doda | 121,364件 | 48,842件 |
| マイナビ転職 | 21,637件 | 22,838件 |
| エン転職 | 8,038件 | 10,037件 |
このように、学歴や職歴に関係なく就職できる正社員求人は多く募集されているため、高卒ニートでも挑戦しやすい環境が整っています。
合わせて、これらの求人は研修制度が充実していることも多く、就職先を見定めればファーストキャリアを安心して進められるでしょう。
ニート継続期間別の就職率
労働政策研究・研修機構が発表した「若年層の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状」では、ニートの年代別の社会復帰率がまとめられています。
| 年代 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 20代前半 | 40.7% | 51.8% |
| 20代後半 | 39.9% | 48.5% |
| 30代前半 | 27.5% | 34.1% |
| 30代後半 | 21.5% | 26.8% |
| 40代前半 | 21.3% | 25.8% |
| 40代後半 | 14.3% | 29.7% |
年代をニート期間と便宜的に読み変えると、ニート期間が短ければ短いほど就職率が高く、特に20代であれば40%から50%ほどは就職できている計算になります。
しかし、30代40代と年齢を重ねていくと、企業側から働く意欲の低さを疑われやすくなることもあって就職率が下がっていってしまいます。
そのため、少しでも就職率の高い状態で正社員を目指したい場合は、高卒ニートになってからできるだけ早く就活に取り組むことがポイントです。
学歴・職歴は就職に大きく影響する
これまでの結果からわかることは、就職には学歴と職歴が大きな影響を及ぼすということです。
- 高卒で就活した場合は2人に1人が正社員になれていない
- ニートである期間がながければ長いほど就職しにくい
上記の2点を考慮すると、高卒ニートの人が正社員として就職することは容易ではないことがわかるでしょう。
高卒に限ったことではありませんが、ニートが就職しにくい原因は「働いた経験がないこと」が挙げられます。
アルバイト経験があるフリーターよりも低く評価されることになり、さらに学歴が高卒ともなれば就職はさらに難しくなってしまうでしょう。
高卒からニートになる原因とは?
高卒からニートになる原因として大きいのは、就職に失敗したことが挙げられます。
高校卒業時に就活に取り組んだものの、内定を取れなかったり、不本意な就職先に入社したことで働くモチベーションがなくなってニートを続けている人は少なくありません。
また、1度は就職したものの、人間関係に恵まれず退社をしてしまう人や、そもそもやりたいことが見つからない人も、高卒からニートになる原因となります。
ニートから正社員を目指す際は、ニートになった原因を面接で聞かれるため、自分がなぜ高卒からニートになったのか改めて言語化しておきましょう。
まずはそれぞれの原因について詳しく解説します。
就職に失敗した
「仕事をしたい」という気持ちはあるのに、思ったような職に就けずニート生活を送っている人もいます。このような人たちは「働きたくない」と考えているわけではありません。自分に合う仕事が見つかれば「働きたい」と感じています。
しかし、就職に失敗した苦い経験から、次の一歩が踏み出せない状況にあるのです。また、就活中に耳が痛い言葉を投げかけられた経験がトラウマとなり、就活そのものが怖くなっている可能性もあります。
他にも、面接時に緊張して言葉がでなくなってしまう経験や、会社名・人名などを言い間違えてしまった経験も、ニートのきっかけになりやすいようです。周りから笑われたり蔑まれたりすることで、人前で話すことが怖くなっているのです。また多数の企業を受け、すべて不採用になったことがきっかけでニートになるケースもあります。
人間関係の悪化
高卒ニートの中には、人付き合いが苦手という人も少なくありません。例えば、過去に起きた人間関係のトラブルがトラウマになっているケースもあります。また、陰湿ないじめに遭い、誰も味方になってくれなかったような経験がある人は「人と関わりたくない」と感じてしまっても無理はありません。
仲がいいと思っていた友人、自分を守ってくれると信じていた家族が助けてくれなかったショックからニートになることもあります。
人間関係がきっかけで高卒ニートになった人は、自分を過小評価しており、周囲を批判的な目で見ている傾向があります。過去の経験が、社会に出て新たな人間関係を築くことを躊躇させているのでしょう。
やりたいことが見つからない
「やりたいことが見つからない」という理由から、ニートになるケースもあります。
就活前に「自分がやりたいことは何か」を自問してみたけれど、見つからないまま時間だけが経過した結果、ニートになった人もいます。
「自分にいちばん合っている職業を見つけなければ…」と、唯一の正解を探し当てることにとらわれてしまい、候補になりそうな仕事が見つかっても「本当にこれで合っているのか」と迷いはじめ、結局わからなくなってしまう人もいるのでしょう。
前職が合わずにすぐ退職した
高卒ニートの中には「前職が合わずにすぐ退職した」人もいることでしょう。
過去に就職した職場が合わなかった場合であっても、「もっと自分に適した仕事があるだろう」と考えて職探しができればニートにはなりません。しかし、ニートになる人は繊細な性格の人が多く、職場や仕事内容が合わないとかなりのショックを感じてしまうのです。
そのため「自分に合う職場はもう見つからない」と極端に考えてしまい、「同じような思いはしたくない」という自己防衛本能も働き、次の職場を探す行動がとれない可能性があります。また、職場の環境や特定のルールに馴染めないことがきっかけで、ニートになる人もいます。
高卒ニートが就職に不利だと言われる理由
高卒ニートが就職に不利だと言われるのは、働いた経験が少なく、応募できる求人の選択肢が狭いからといった理由が挙げられます。しかし、実態として未経験歓迎の求人が多いため、不利ではあるものの就職できないというわけではありません。
他にも、空白期間があることで面接で答えにくい質問をされたり、周りの友人と一緒に就活を進められないような理由も不利だと言われる原因です。
正社員就職で少しでも有利な状況を作るためにも、ここから解説する高卒ニートが就職に不利だと言われる理由を理解しておきましょう。
働いた経験が少ないから
高卒ニートだと社会人経験がない場合も少なくなく、基本的なビジネスマナーや業務スキルが不足していることから、就職に不利だと言われます。
特に進学もバイトもしていない場合、人間関係やチームワークの面で懸念されることが多くなります。
しかし、未経験歓迎の求人や研修制度が充実している会社であれば、働いた経験がなくても内定獲得ハードルは比較的低くなります。
面接時には学ぶ姿勢や熱意の高さをアピールしつつ、面接官の質問に的確に回答してコミュニケーション能力を示せれば、高卒ニートからでも就職は可能です。
応募できる求人の選択肢が狭まるから
実務経験者のみの募集や、大卒以上の募集をしている求人に応募できなくなる点も不利だと言われる理由です。
特に高収入や高度な専門知識が必要な職種だと、高卒ニートが応募しても書類選考で見送りになる可能性が高いため注意が必要です。
高卒ニートが求人を検索する際は、未経験歓迎や学歴不問の求人、研修制度が充実している企業などから就職先を選ぶことが大切です。また、応募できる求人の選択肢を広げるためには、資格取得やハローワークの職業訓練を通じてスキルを補うのも良いでしょう。
空白期間について質問されてしまうから
高卒ニートが就職活動をする場合、面接でニートになった理由や空白期間に何をしていたかを質問されやすくなり、うまく答えられないと選考で不利になります。
もし空白期間で何もしていなかったと答えると、働く意欲や自己管理能力に疑問を持たれやすくなるため、面接対策は必須と言えるでしょう。
合わせて、ニートになった理由は正直に答えつつも、前向きな印象を与えられるよう回答を準備しておくことが重要です。
空白期間についての反省点や、今後どのように活かしていくかなどを話すことで、就職への意欲が伝わります。
就職活動の進め方が分からないから
高卒ニートは就職活動の経験がないだけでなく、周りの友人と一緒に就職活動を進められないことから、就職に不利だと言われることもあります。
就職活動では、ただ求人に応募するだけではなく、応募書類の作成や面接対策、自分にマッチした求人の探し方の基礎を理解した上で進める必要があります。
もし自己流で就活を進めてしまうと、選考に落ちやすくなるだけでなく、自分にマッチしていない求人やブラック企業に就職するリスクが高まります。
就職活動の進め方が分からない場合は、就職エージェントやハローワークなど就職支援サービスを活用することが効果的です。
プロからアドバイスを受けつつ就活に取り組めば、短期間で内定獲得することも可能です。
高卒ニートの職歴なしでも就職できるおすすめの仕事
では、高卒ニートで職歴がない人でも、比較的に就職しやすい仕事を紹介します。
- 事務職
- 介護職
- 工事作業員
- Webライター
- プログラマー
- 機械系エンジニア
- タクシードライバー
- トラックドライバー
- 警備員
それぞれの特徴や仕事内容、平均年収、適している人のタイプまで詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 事務職
事務職はパソコン作業や書類作成が中心で、未経験から挑戦しやすい仕事です。
サポート役としての役割が多く、落ち着いた環境で経験を積みながらキャリアを広げていきたい高卒ニートにおすすめです。
| 平均年収 | 510万円 |
| 求められるスキル | ・基本的なパソコンスキル ・正確なデータ入力や事務処理能力 ・電話応対や来客対応などのコミュニケーション力 |
| 向いてる人の特徴 | ・コツコツ作業を苦にしない人 ・正確性や丁寧さを大事にできる人 ・裏方としてサポート役を担いたい人 |
| 就職後のキャリアパス例 | ・総務や人事、経理へのキャリアチェンジ ・チームリーダーとしてマネジメントを担う ・専門事務(法務・貿易事務など)への転身 |
| 関連する資格 | ・マイクロソフトオフィススペシャリスト ・日商簿記検定 ・秘書検定 |
平均年収出典:厚生労働省「一般事務 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
2. 介護職
介護業は慢性的に人手不足の業界ということもあり、未経験からでも採用されやすいといった特徴があります。
就職後には関連した資格を取得しながら働ける環境が整っていますので、ゼロからキャリアを築いていきたい人や、手に職をつけたい高卒ニートにおすすめです。
| 平均年収 | 371万円 |
| 求められるスキル | ・利用者との円滑なコミュニケーション力 ・体力や忍耐力 ・介護技術や安全管理の知識 |
| 向いてる人の特徴 | ・人の役に立ちたいという思いが強い人 ・高齢者や障がい者に寄り添える優しい人 ・忍耐強く細かい配慮ができる人 |
| 就職後のキャリアパス例 | ・介護福祉士やケアマネジャーへのステップアップ ・施設管理者やリーダー職 ・福祉関連の教育 ・研修職 |
| 関連する資格 | ・介護職員初任者研修 ・介護福祉士 ・ケアマネジャー |
平均年収出典:厚生労働省「施設介護員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」ています。
3. 工事作業員
工事作業員は体力を活かして働ける現場仕事で、学歴や経験を問わない求人がたくさん募集されています。
安全教育や資格取得支援が充実している職場が多く、安定した収入を得ながら専門性を高めたい高卒ニートにおすすめです。
| 平均年収 | 340万円 |
| 求められるスキル | ・基本的な体力と持久力 ・安全意識と危険予知能力 ・チームワークを重視した協調性 |
| 向いてる人の特徴 | ・身体を動かす仕事を好む人 ・現場での作業に集中できる人 ・実直で責任感の強い人 |
| 就職後のキャリアパス例 | ・現場監督や施工管理技士への昇格 ・電気工事や配管工などの専門職へ転向 ・独立して建設業を営む |
| 関連する資格 | ・玉掛け技能講習 ・フォークリフト運転技能講習 ・土木施工管理技士 |
平均年収出典:厚生労働省「工場労務作業員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
4. Webライター
Webライターは在宅からでも始めやすく、情報収集力や論理的思考力があれば学歴や経験に関係なく挑戦できます。
専門知識がなかったとしても実践形式で学んでいけるため、自分のペースで働きたい高卒ニートにおすすめです。
| 平均年収 | 349万円 |
| 求められるスキル | ・正確で分かりやすい文章作成力 ・情報収集力とリサーチ力 ・SEOやWeb媒体の基礎知識 |
| 向いてる人の特徴 | ・文章を書くことが好きな人 ・情報整理が得意な人 ・在宅で柔軟に働きたい人 |
| 就職後のキャリアパス例 | ・編集者やディレクターへの転身 ・フリーランスとして独立 ・マーケティング職や広報職へのキャリアチェンジ |
| 関連する資格 | ・Webライティング技能検定 ・SEO検定 ・日本語検定 |
平均年収出典:株式会社カカクコム「ライターの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」ことが好きな人におすすめです。
5. プログラマー
プログラマーは需要が高い仕事であり、未経験からでも研修制度が充実している会社を選べばスキルをつけていけます。
論理的に考える力や理系的な思考があればフィットしやすく、キャリアアップの幅も広いため、高卒ニートが将来性を持って働ける点が魅力です。
| 平均年収 | 557万円 |
| 求められるスキル | ・プログラミング言語の習得 ・論理的思考力 ・問題解決力 |
| 向いてる人の特徴 | ・地道にコードを書ける人 ・新しい技術の習得に意欲的な人 ・細かい作業に集中できる人 |
| 就職後のキャリアパス例 | ・システムエンジニアへ昇格 ・プロジェクトマネージャーにキャリアアップ ・AIやクラウド分野の専門職 |
| 関連する資格 | ・基本情報技術者試験 ・応用情報技術者試験 ・Javaプログラミング能力認定試験 |
平均年収出典:厚生労働省「プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
6. 機械系エンジニア
機械系エンジニアはものづくりに携わる仕事で、学歴よりも技術や実務経験が重視されます。
就職後には資格取得や現場経験を通じて専門性を高められることもあり、手に職をつけたい高卒ニートに特におすすめです。
| 平均年収 | 612万円 |
| 求められるスキル | ・機械設計やCAD操作の知識 ・数学・物理の基礎理解 ・不具合解析や改善提案力 |
| 向いてる人の特徴 | ・モノづくりに興味がある人 ・細部までこだわれる人 ・チームで協力して開発に携わりたい人 |
| 就職後のキャリアパス例 | ・設計エンジニアや開発リーダー ・品質保証や生産技術部門への転身 ・研究開発職としてのキャリアアップ |
| 関連する資格 | ・機械設計技術者試験 ・CAD利用技術者試験 ・技術士 |
平均年収出典:厚生労働省「機械設計技術者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
7. タクシードライバー
タクシードライバーは学歴や職歴を問わず始められる仕事で、就職後に二種免許の支援をしている会社が大半です。
歩合制度で努力が収入に直結することもあり、未経験からでも成果を出せば高い収入が期待できます。
| 平均年収 | 419万円 |
| 求められるスキル | ・安全運転技術 ・道や地理の知識 ・接客・コミュニケーション力 |
| 向いてる人の特徴 | ・運転が好きで長時間の運転に耐えられる人 ・人と会話することが苦にならない人 ・柔軟に働き方を選びたい人 |
| 就職後のキャリアパス例 | ・観光タクシードライバー ・管理職や教育担当 ・ハイヤー運転手やVIP送迎ドライバー |
| 関連する資格 | ・普通自動車第二種免許 ・運行管理者資格 |
平均年収出典:厚生労働省「タクシー運転手 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
8. トラックドライバー
トラックドライバーは、慢性的な人手不足という課題を抱えている物流業界を支える重要な仕事であり、未経験者であっても普通自動車免許さえあれば就職可能です。
タクシードライバーと同じく、就職後に大型免許の補助制度を設けている会社が多く、安定した需要と収入が見込める点がポイントです。
| 平均年収 | 485万円 |
| 求められるスキル | ・大型車両の運転技術 ・時間管理能力 ・体力と持久力 |
| 向いてる人の特徴 | ・黙々と仕事を進めたい人 ・長距離移動に抵抗がない人 ・責任感が強く荷物を大切に扱える人 |
| 就職後のキャリアパス例 | ・配送管理者や物流管理職 ・長距離専門ドライバー ・独立して運送業を営む |
| 関連する資格 | ・大型自動車免許 ・中型自動車免許 ・フォークリフト運転技能講習 |
平均年収出典:厚生労働省「トラック運転手 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」の仕事が好きな人、時間をきちんと守れる人におすすめです。
9. 警備員
警備員は体力があれば、学歴や職歴を問わず就職できる仕事です。
業務自体がルーティンワークで1人で働くような場面も多いことから、コミュニケーション力に自信がない高卒ニートでも安心して働ける点がポイントです。
| 平均年収 | 376万円 |
| 求められるスキル | ・状況判断力と冷静さ ・体力と集中力 ・基本的な防犯 ・安全知識 |
| 向いてる人の特徴 | ・規律を守れる人 ・忍耐強く単調な業務にも対応できる人 ・責任感を持って安全を守れる人 |
| 就職後のキャリアパス例 | ・現場リーダーや隊長職 ・施設管理や防災センター勤務 ・警備会社でのマネジメント職 |
| 関連する資格 | ・警備員指導教育責任者 ・警備員検定 ・交通誘導警備検定 |
平均年収出典:厚生労働省「施設警備員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」自信のある人におすすめです。
高卒ニートが求人を選ぶポイント
高卒ニートが就職活動を進める際は、求人選びを工夫することで内定獲得の可能性を高められます。特に未経験歓迎や学歴不問の求人を選ぶことや、人手不足でニーズの高い業界や職種を選ぶことがポイントです。
合わせて、ニートの採用実績がある職場を選ぶことで、就職後の受け入れ体制が整っていることが期待できるため、安心してキャリアを歩み始められます。ここからは、高卒ニートが求人を選ぶ際に意識しておきたいポイントを3つの点から解説していきます。
未経験歓迎・学歴不問求人を選ぶ
高卒ニートが求人を探す上で必須とも言えるポイントが、「未経験歓迎」「学歴不問」と記載されている求人の中から仕事を選ぶということです。これらの記載がある求人は、応募条件が幅広く設定されていることもあり、高卒ニートでスキルや経験に不安がある場合でも安心してチャレンジできます。
特に販売、介護、飲食、物流等の業界は、これまでの経験や学歴よりもやる気やこれからのポテンシャルを中心に選考が進んでいきますので、初めての就職活動であっても、面接対策をしっかりすれば正社員としての就職が期待できます。
学歴や職歴に自信がなかったとしても、応募を受け入れてくれる求人はたくさんありますので、応募先をしっかりとコントロールして自信を持って就職活動を進めていきましょう。
人手不足でニーズの高い業界・職種を選ぶ
就職を目指す際は、人手不足が顕著で、かつニーズの高い業界や職種を選ぶことが重要です。例えば介護や建設、IT業界などはニーズが右肩上がりに上がっているものの、人材確保が追いついていないことで慢性的な人手不足が続いています。
また、人手不足で積極的に採用活動をしている企業は、他社に人材を持っていかれないようにするために研修制度や資格支援制度が設けられていることが多いのも特徴です。初めは未経験・無資格で就職してからでも、働きながらスキルを身に付けられるのは大きなメリットです。
将来的な需要も高く安定しているため、長期的にキャリアを築いていきたい人は業界や職種の将来性も加味すると良いでしょう。
ニートの採用実績がある職場を選ぶ
高卒ニートからの就職の場合、自分と同じ境遇から就職した人がいる企業を選ぶこともポイントです。就職エージェントを活用すれば、ニートやフリーターから採用した実績を持つ企業を紹介してもらえるため、自分の過去の経歴を理解をしてもらえる職場と出会いやすくなります。
過去にニートの採用実績がある企業は、それだけで選考で採用される可能性が高まるだけでなく、入社後の教育体制やサポート制度が整っていることも考えられますので、腰を据えて長く働きやすい環境が期待できます。
高卒ニートの場合は、無理にハードルの高い求人に応募するのではなく、採用してもらえる可能性が高そうな職場を選び、まずは実務経験を積んでいく意識を持っておいてください。
高卒ニートが正社員就職をするメリット
続いて、高卒ニートが正社員として就職するメリットについて考えてみましょう。
主なメリットには、以下の3つがあげられます。
- メリット1:安定した収入が得られる
- メリット2:職を失うリスクが低下する
- メリット3:キャリアアップが期待できる
ひとつづつ、解説していきます。
メリット1:安定した収入が得られる
正社員は月給制の場合がほとんどです。毎月、一定の収入が得られるため、経済的な生活基盤が安定します。
ボーナスや退職金が支給されることも正社員のメリットです。また、将来的に老後の生活も安定させる年金についても、正社員は有利です。誰でも加入できる国民年金だけでなく、企業年金が用意されていたり、年金額のベースになる収入額が高いことがその理由です。
老後の生活に備えておきたい人は自分で積み立てて準備する方法もありますが、正社員の場合は、年金という部分では有利になりやすいといえます。
正社員になれば、結婚したり子育てをしたりするうえでも安定した仕事と収入があるため、お金の心配は減ります。安定した収入は社会的な信用にもつながり、マイホームの購入や車の購入でローンを組むことも可能になります。正社員として就職することで、安心して暮らしていけるようになる可能性が高まります。
メリット2:職を失うリスクが低下する
正社員の雇用形態は「無期雇用契約」であり、原則として定年を迎えるまで働けます。
「あまりにも欠勤が多い」「会社が倒産してしまった」など、よほどの事情がない限り、会社は簡単に解雇することができません。
また、会社の一方的な都合で業務量が極端に減らされる(給与も少なくなる)可能性も、アルバイト等の有期雇用に比べれば低い状況にあります。たとえば、アルバイトをしている場合、経営がままならなくなってくるとシフトにほぼ入れなくなったり、「ほかのアルバイト先を探してほしい」と言われたりする可能性もゼロではありません。
正社員はフルタイム勤務であり、勤務日数や勤務時間の融通は効かない反面、収入額が減ったり職を失う状況になりにくいメリットもあります。
メリット3:キャリアアップが期待できる
正社員は、アルバイトやパートに比べて職責が重くなるだけでなく、仕事上の権限や裁量も付与されます。成果や実績がきちんと評価されれば、昇進して待遇が向上するのはもちろん、さらに大きなプロジェクトや業務を任されるようになるでしょう。
また、スキルや専門性を身につけることで社内でのポジションは上がりますし、さらに良い条件の仕事へ転職する可能性も広がります。
高卒ニートでも正社員就職を成功させるコツ
高卒ニートでも正社員就職を成功させる具体的なコツは、以下の通りです。
- コツ1:自己分析を行う
- コツ2:身だしなみを整える
- コツ3:職歴がない理由を解説できるようにしておく
- コツ4:企業が何を求めているのかを理解する
- コツ5:視野を広く求人を探す
それでは、詳しく解説していきましょう。
コツ1:すぐに就職活動を始める
就職活動は、早く始めれば始めるほど内定を獲得する上で有利になります。
労働政策研究・研修機構の調査では、空白期間と正社員の就職割合に一定の相関性があることが分かっています。
| フリーター(空白)期間 | 正社員になれた割合 |
|---|---|
| 1年以内 | 68.8% |
| 1年から2年 | 61.2% |
| 2年から3年 | 56.6% |
| 3年から4年 | 61.1% |
| 4年から5年 | 37.9% |
| 5年以上 | 32.3% |
フリーターであっても、期間が長引けば正社員になれる割合が右肩下がりとなっていきますので、アルバイトもしていないニートだと、これ以上に正社員になれる割合が下がっていくことが想定できます。
また、未経験者歓迎求人は基本的に若手を採用する傾向もありますので、就職エージェントなどのサービスを活用し、幅広いサポートを受けた上で自信を持って面接に臨む意識を持っておきましょう。
コツ2:自己分析を行う
自分の性格・特性・能力などを分析し、あなたの適性を把握することが大切です。自分自身を理解することで、希望企業が求める人材を踏まえながらうまくアピールすることができます。もしアピールに自信がない人は就職エージェントを利用し、プロと一緒に考えることも1つの手です。
コツ3:身だしなみを整える
面接にのぞむときは、身だしなみをしっかり整えてください。具体的には、ビジネススーツを着用し、髪型やメイクについては清潔感を大切にしましょう。
身だしなみを整えることで、企業側の第一印象をアップさせるだけでなく、あなたの自信も向上して面接時のメンタルの安定にも貢献します。
コツ4:職歴がない理由を解説できるようにしておく
なぜ職歴がない空白の期間ができてしまったのかは、面接時に必ずといっていいほど質問されます。病気や怪我などで働けなくなった場合は、そのまま伝えましょう。しかし、やむを得ない理由もなくニートを続けていた場合は、バツの悪さや焦りからアタフタしてしまわないように、あらかじめ説明する内容をしっかり準備しておきましょう。ニートや無職の経験で得られたことや、失敗した経験から学んだことというような切り口で考えてみるのがおすすめです。
コツ5:企業が何を求めているのかを理解する
応募する前に、その企業が何を求めているのかをきちんと理解しておきましょう。
具体的には、以下の2点についてチェックしましょう。
- 企業が求める人材像を把握する
- 自分のアピールポイント、マナーを確認してその企業にマッチするかを判断
希望企業がどのような人材を求めているかは、企業の公式ホームページや求人情報を読み込んで判断してください。
人柄・価値観が企業にマッチしないと、いくら能力が高くても採用される可能性は低いです。
先ほども述べましたが、企業が求めていることを理解する際、自己分析とのすり合わせも大切です。
- 自分のポテンシャルや意欲
- どれくらい熱意があるか
- 礼儀やマナーはちゃんとしているか
上記について客観的に把握すれば、面接でアピールできるポイントや、逆に注意が必要な点が見えてくるでしょう。
コツ6:視野を広く求人を探す
高卒ニートの場合、学歴・職歴に負い目を感じるあまり、応募先を探すとき視野が狭くなってしまう場合があります。
「学歴が低いから…」「職歴がないから…」と引け目を感じ、希望企業に応募できなかったり、条件があまりよくない企業に応募してしまうことは避けましょう。
就職できる確率を、自分自身で減らしているのです。
「採用するかどうかは企業が決めること」と開き直り、自分で可能性を限定せずに挑戦してみてください。
コツ7:まずはアルバイトから始めるのもOK
いきなり正社員を目指すことに不安がある場合は、アルバイトから始めることも有効です。アルバイト経験は、職務経歴として履歴書に記載できるだけじゃなく、面接での自己PRの具体的なエピソードとして盛り込むことが可能です。
特に接客や販売系のアルバイトであれば、コミュニケーションスキルや社会人としてのマナーなどの汎用的なスキルが身に付くため、選考を有利に進められるでしょう。
また、アルバイトから正社員登用制度を使って正社員を目指すといった手段も可能になるため、ステップアップするように正社員を目指したい場合は、アルバイト求人を見てみるのも1つの手です。
高卒ニートから正社員就職をする方法
ここからは、フリーターから正社員に就職する際に活用したい3つの方法を紹介します。
- ハローワーク
- 就職サイト
- 就職エージェント
以下で、それぞれの方法について解説します。ぜひ「自分に合う方法はどれか?」を考えながら読み進めてください。
方法1:ハローワークを利用する
ハローワークは、厚生労働省が設置する「公共職業安定所」の愛称で、求職者や人を採用したい中小零細企業に国が無償で支援を行っています。求職者に対して提供しているサービスは、具体的に以下のものです。
- 職業紹介
- 就活の進め方相談
- キャリアコンサルティング
- 就活セミナー
- 職業訓練
中でも「職業訓練」はハローワークならではのサービスで、数か月間にわたって就職に役立つ知識やスキルを学べます。無料で学べる上に、さまざまなコースがあるのも特徴です。
ハローワークの主な対象者は「地元の中小企業への就職を検討している人」です。そのため大企業の取り扱い求人は少なく、これはハローワークの大きな目的でもある「地域の総合的雇用を活性化すること」に関連しています。
ハローワークを利用する際の注意点は、主に以下の3つです。
- 住んでいる地域の管轄となるハローワークで手続きが必要
- 主体的に行動しないと就職しづらい
- ブラック企業が紛れている場合がある
ハローワークは全国各地に設置されており、登録をすればどこに行ってもサービスを受けられますが、求職者登録だけは管轄のハローワークで行う必要があります。
他にも、ハローワークは民間の就職支援サービスに比べて、数多くの求人情報を取り扱っているのが特徴です。
多くの求人があることはメリットですが、自分の中である程度「働きたい会社像」が明確でないと、結局どこの会社に応募すればいいか迷ってしまう可能性もあります。
そして、もう1つ注意したいのは「ブラック企業が紛れている場合がある」ということです。ハローワークは求職者だけでなく、企業側も無料で求人を掲載できます。
国が設置している機関であり、公平性を担保するために審査も比較的に厳しくはないようです。そのため、採用活動にお金をかける余裕がない企業や、採用した人が次々に辞めてしまう企業が一定数紛れている可能性があることは理解しておきましょう。
これらの点を踏まえると、ハローワークの利用は以下の人におすすめです。
- 地元の中小企業で働きたい
- 自己分析や企業分析ができており、働きたい会社像が明確である
- ブラック企業を自分で見極められる
参考「厚生労働省:公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績」
方法2:就職サイトを利用する
就職サイトとは、インターネット上でさまざまな求人情報を閲覧できるサイトです。
業種や職種・勤務地・年収などの条件を入力すれば該当する企業を検索でき、気に入った求人があれば応募できます。
就職サイトごとに得意とする分野が異なるため、対象者は就職サイトによって異なります。
- 幅広い求人を掲載しているもの(doda、リクナビNEXTなど)
- 対象年代を限定したもの(マイナビ転職、キャリトレなど)
- 業種や職種に特化したもの(Green、クリーデンスなど)
- 女性向けのもの(女の転職typeなど)
大きくはこのように分類されています。あなたの属性に合った就職サイトを選んで登録しましょう。
「自分に合うサイトがよく分からない」という人は、まずは複数のサイトを組み合わせて使ってみるのも良いでしょう。
中でも、幅広い求人を掲載している大手の就職サイトに1つ、年代に合ったサイトに1つ、興味のある仕事に特化したものに1つなど、バランスよく組み合わせるのがおすすめです。
また、就職サイトを利用する際の注意点は、以下の3つです。
- 自分で企業を見極める必要がある
- 書類選考を通過できないことも多い
- 日程調整など企業とのやりとりは全て自分で行う
ハローワークと同様、求人情報を見て応募を判断するのはあなた自身です。自分で企業を上手く見極められないと、適さない企業や職種に就職してしまう可能性もあります。
企業側から「求めている人材とマッチしない」と判断されれば、書類選考を通過できないことも多くあります。
この点、転職エージェントでは、企業側と求職者側の情報を把握していることもあり、マッチングを考慮した上での応募になるため書類選考を通過しやすいのですが、就職サイトで就活を成功できるかは、個人の実力や経歴による部分が大きくなります。
また、企業と直接やりとりをすることになります。このあたりも手続きを代行しているハローワークや就職エージェントと比べて、面倒に感じる人もいるでしょう。
一方で、就職サイトはインターネット上で24時間365日利用できるため、自分のペースで就活を進めたい人にはおすすめです。
方法3:就職エージェントを利用する
「自己分析がうまくできない」「自分に合った仕事がわからない」と悩んだら就職エージェントを利用することも1つの手です。
就職エージェントは、専任のキャリアアドバイザーが求職者の相談に応じて適した企業を紹介したり、就職までの一連のサポートを行います。就職エージェントも就職サイトと同様、エージェントによって得意分野が異なります。
- 幅広い求人を取り扱う大手のもの(リクルートエージェント、マイナビエージェントなど)
- 業種や職種に特化したもの(レバテック、MS-Japanなど)
- 年代や属性に特化したもの(UZUZ、ビズリーチなど)
上記のように大別されており、自分と相性の良い就職エージェントに登録することが重要です。
就職エージェントを活用する際の注意点は、以下の3つです。
- 自分のペースで就活しづらい
- 応募できる求人の選択肢が少ない
- 担当者との相性によっては、ストレスを感じる可能性がある
基本的にはエージェントから紹介された求人に応募するスタイルです。「担当者との相性がよくない」と思う場合は、変更を申し出ましょう。大抵の場合は応じてもらえます。
就職エージェントは手厚い支援が強みなので「就活をどう進めたら良いか分からない」「専門家に相談しながら就活を進めたい」という人におすすめです。未経験から正社員を目指す人にとっては相性の良いサービスと言えるでしょう。
私たちジェイックも、就職エージェントを運営しています。20代のフリーター・ニート・既卒者・第二新卒の就職支援を得意としており、未経験から正社員への就職においては数多くの成功事例があります。「正社員就職したいが、何をしたらいいか分からない」という方も安心してください。
また、就活の基礎を学べる以下の就職講座も提供しています。
- ビジネスマナー
- 自己分析
- 企業研究
- 履歴書、面接の個別対策
厳選した優良企業約20社と書類選考免除で面接ができる「集団面接会」も開催しています。フリーターは「書類選考に通過できない」と悩む人が多いですが、集団面接会ならそのような心配も不要です。
高卒ニートから正社員を目指す具体的なステップ
高卒ニートから正社員を目指す上では、段階的に準備を進めていくことがポイントです。
まずは自己分析を行いつつ、業界研究と職種理解を深めた上で、就職エージェントの登録を行います。キャリア面談や応募書類の添削、企業の紹介といったサポートを経て求人に応募し、無事に面接で内定を獲得できれば正社員として入社できます。
ここからは、高卒ニートから正社員を目指す具体的なステップと、それぞれのステップにおいて重視すべきポイントを解説します。
1. 自己分析を進める
高卒ニートから正社員を目指す際は、まず自己分析に取り組みましょう。自分の強みや弱み、興味、関心の方向性、働き方の希望を整理することにより、自身にマッチした業界や職種が見えてきます。
例えば人と接することが得意であれば、販売職や営業職。地道な作業が得意なら事務職や製造業などが選択肢になります。
これまでの経験から自分の感情が動いたポイントを整理し、自分に向いている仕事や働き方を言語化することで就職活動の方向性が定まり、結果的に短期間での正社員就職を実現することに繋がるでしょう。
2. 業界研究と職種理解を深める
自己分析で興味のある業務や働き方が整理できたら、業界研究と職種理解に進みます。同じ仕事であっても、業界によって働き方や待遇、社風が異なってきますので、求人の選択肢を幅広く持つためにも、業界ごとの安定性や将来性を比較検討しましょう。
また、職種によって得られるスキルや将来のキャリアパスが変わってくるため、職種理解も重要です。自己分析で分かった自身の強みと弱みがうまく発揮できるような職種を選ぶことで、未経験からの就職でも早期に活躍していくことが期待できます。
業界研究や職種理解は、インターネットの情報や求人票を調べることで進めていきますが、それだけでは分からない情報については、企業の採用ページや就職口コミサイト、就職エージェントをうまく活用して収集することもおすすめです。
3. 就職エージェントに登録する
高卒ニートが効率的に正社員就職を目指す場合は、就職エージェントの登録がポイントです。就職エージェントは自分の希望やスキルにマッチした求人を紹介してくれるだけでなく、面接対策や書類添削など就職活動における幅広いサポートを無料で行ってくれます。
また、高卒ニートから採用実績がある企業を優先的に紹介してもらうこともできるだけでなく、就活を進めていくにあたって少しでも不安なことがあったらすぐに相談できるということもあり、安心して就職活動を進められるといったメリットもあります。
自分1人で就職活動をするよりも、情報量やサポートが充実していますので、確実に正社員就職を成功させたい人におすすめです。求人サイトやハローワークを使っている場合であっても、就職エージェントの併用を検討してみてください。
就職エージェントとの面談のポイント
就職エージェントに登録すると、キャリア面談を最初にすることになりますが、キャリア面談の内容は選考に直接関係するものではないため、高卒ニートをしている現状や将来の仕事に対する希望を正直に伝えることがポイントです。
職歴がないことを隠す必要はありませんし、今後どのように働いていきたいのかを明確に伝えることで、アドバイザーも適切な求人を紹介してくれやすくなります。
また、自己分析を経て分かった自分の強みや就活に対する不安を共有すれば、自分に最適なサポートを受けられるため、本音で語ることを意識しましょう。
4. 応募書類の添削を受ける
履歴書や職務経歴書といった応募書類は、採用担当者が最初に目にする重要な書類のため、就職エージェントに応募書類の添削を受けることがポイントです。
アドバイザーから添削を受けることで、自分では気づけない誤字脱字や表現の改善点をしてきてもらえるため、書類選考の通過率を高められます。
特に職歴がない場合であっても、魅力的な人材であるアピールをするための書き方をすれば、苦戦しやすい高卒ニートの書類選考でも安心して臨めます。
履歴書作成のポイント
履歴書を作成する際は、シンプルで分かりやすい表現を心がけましょう。志望動機や自己PRは長文になりすぎることなく、要点を絞って整理することがポイントです。
特に高卒ニートの場合は明確な社会人経験がないため、学歴や資格に加え、アルバイトやボランティアなどの経験も整理して記載します。職歴がなかったとしても、様々なことに前向きに取り組んでいることがアピールできれば、企業からの評価も高まります。
合わせて、誤字脱字や言葉の使い方に誤りがないかなど、基本的なことをチェックしておくことも重要です。一度応募書類を作成できたらセルフチェックするとともに、就職エージェントのアドバイザーにも見せることで採用担当者に良い印象が与えられます。
5. 求人に応募する
応募準備が整ったら求人に応募していきます。初めから理想通りの職場に採用してもらえるとは限りませんが、応募と面接を繰り返すことでスキルが身に付いていき、面接や書類作成の精度も高まっていきます。
また、高卒ニートの場合は選考で落ちてしまうことがどうしても多くなる傾向があるため、気になる求人を見つけたら積極的に応募する姿勢も重要です。就職活動を始めたての頃であれば、まずは10社以上の応募を目安にすると良いでしょう。
6. 面接対策を進める
面接は就職活動において最も重要な関門とも言えるため、事前に想定質問と回答を準備しておき、練習を繰り返すことが重要です。高卒ニートの場合は、特に空白期間について質問されることが多いため、前向きな理由で説明できるよう整理しておきましょう。
面接対策では自分の話し方や話しているときの挙動なども評価ポイントになりますので、自身が面接練習をしている姿をビデオで撮影しておき、後から見返してみる方法もおすすめです。
また、実際の面接の空気感になれるという意味でも、就職エージェントの模擬面接を活用し、面接対策を進めていきましょう。
7. 面接を行う
面接当日は、表情や姿勢、受け答えの態度なども印象を大きく左右する要素のため、職歴がなかったとしても、礼儀正しく丁寧にコミュニケーションする意識を持つことがポイントです。また、質問に答える際は簡潔かつ結論から話すことを意識しましょう。
特に高卒ニートの場合は、これまでのスキルや経験以上に今の人柄やポテンシャルを評価基準にしていることが多いことから、誠実さを示すことが何よりも重要です。当日に緊張したとしても、落ち着いて会話することで内定獲得は実現できます。
8. 内定〜入社準備
内定を獲得したら入社に向けた準備を進めます。労働条件や勤務開始日、通勤経路を確認し、不明点があればすぐに人事に連絡しましょう。また、必要書類の提出や健康診断などの手続きも、会社のガイドに従って忘れずに行います。
合わせて、入社前に基本的なビジネスマナーや就職先の業界や職種の理解をさらに深めておくことで、スムーズに社会人生活がスタートできます。準備を丁寧に進めれば、安心して初めての正社員デビューを実現できるでしょう。
高卒ニートから正社員就職を目指す際の注意点
高卒ニートから正社員就職を目指す際は、とにかく早く就活対策に取り組むことが重要です。資格取得に時間をかけすぎてしまうと、かえって面接官から不信を持たれやすくなります。
また、ニートからの正社員就職は可能ではあるものの、入念な就活対策が必要になる点はあらかじめ認識しておいてください。それだけでなく、利用する就職サービスを最初から1つに絞ると選択肢が狭まってしまうため、複数のサービスを併用することにも注意が必要です。
ここからは、高卒ニートから正社員就職を目指す際の注意点を詳しく解説します。
資格取得に時間をかけすぎない
資格を持っていると就活で役立ちますが、取得に時間をかけ過ぎると逆効果になってしまいます。特に高卒ニートの場合、就活開始が遅れることで空白期間が長くなり、面接官にネガティブな印象を与える可能性があります。
資格取得はあくまでも就活を有利に進める手段であり、目的ではありません。むしろ、資格よりもアルバイト経験やポテンシャルの高さの方が評価される場合もあるため、どうしても資格取得をしたい場合は、就活と並行して取り組むことがおすすめです。
就活対策を甘く見ない
高卒ニートは正社員就職できるものの、甘い気持ちで就活に取り組むと、なかなか内定が獲得できない状態に陥ります。職歴がない分、自己PRや志望動機で意欲やポテンシャルの高さを伝える必要があるというのは認識しておきましょう。
また、自己分析や履歴書の作成も入念に取り組むことがポイントです。面接でも一貫性のある就活の軸があることをアピールしないと、面接官に不安な印象を与えかねませんので、就職エージェントなどを活用し、短期間集中して就活対策に取り組んでみてください。
最初から就職サービスを一つに絞らない
就職エージェントやハローワーク、求人サイトなどはそれぞれ扱う求人やサポート内容が異なるため、最初からサービスを1つに絞ってしまうと、応募できる求人の幅が狭まりかねません。したがって、複数のサービスを併用し、自分にマッチした求人と出会える確率を高めることがおすすめです。
また、就職エージェントを複数登録することで異なる視点からアドバイスを受けられるようになるため、自己分析や面接対策の改善にも繋がります。情報収集と就活の効率を上げるためにも、複数の就職サービスを併用しながら就活を進めていきましょう。
まとめ
今回は、高卒ニートについて詳しく解説しました。
ニート全体のうち高卒者の割合は約3割です。ニート期間が長ければ長くなるほど就職しにくくなるため、ニート期間が伸びてしまいます。
親・兄弟姉妹などの経済的な支援があれば生活に困ることはありませんが、永遠に続くものではありません。そのため就職する意志がある場合、なるべく早めに就職した方が採用される確率は高まります。
もし1人で就活することに不安があるなら、就職エージェントの利用をおすすめします。就職エージェントでは、就職に関するあらゆるサポートが無料で受けられます。
私たちジェイックの就職支援サービスは、フリーターやニートの就職支援を得意としています。また、無料の就職講座やアフターフォローも充実しています。ぜひ活用して、ニートからの脱出を目指してください。
「高卒ニート」によくある質問
全ニートのうち、高卒ニートの割合は約3割とされています。また、ニートでいる期間が長くなる程、正社員就職が難しくなるというデータがあります。
高卒ニートで職歴がない人でも、比較的に就職しやすい仕事があります。この記事では、具体的な9種類の職業について、仕事内容、平均年収、適している人のタイプなどを紹介しています。






当社の就職に関するコンテンツの中から、ニートの就職活動に不安を感じている方向けに、就活で困りがちなことを解決するための記事をまとめました。




































