
仕事が見つからない時や、お金がないような時に置かれている場合は、公的支援を利用したり、今すぐにできる対処法に取り組むことでつらい状況から抜け出すことができます。
例えば仕事が見つからない時は、無職やフリーターが就職しやすいサービスを利用することが挙げられますし、お金がない場合は職業訓練や生活困窮者自立支援制度を始めとした様々な公的支援が活用できます。
この記事では、仕事が見つからない時やお金がないなど、つらい状況からどのように抜け出せばいいか具体的な対処法をご紹介します。合わせて、仕事が見つからない時やお金がないときに特に注意すべきポイントも解説しますので、日々の生活に悩んでいる人は参考にしてみてください。
この記事の目次
無職でお金がないときはどうすればいい?
無職でお金がない時は、公的支援制度をうまく活用して生活の立て直しを図ることが重要です。例えば、毎月の金銭的な支援を受けながら職業訓練を受けられる求職者支援制度や、一定期間生活に必要なお金を支援してくれる生活保護制度などが挙げられます。
また、緊急性が高い場合は「生活福祉支援貸付制度」「生活困窮者自立支援制度」といったセーフティーネットの活用も検討すると良いでしょう。うまく活用することでつらい状況を改善し、将来に向けた行動に繋げることも期待できます。
まずは無職でお金がない時に使える代表的な公的支援制度について詳しく解説します。
職業訓練・求職者支援制度
無職が再就職に必要なスキルを身に付けたい場合は、職業訓練や求職者支援制度の活用がおすすめです。
いずれもハローワークに申し込むことで活用できる制度であり、職業訓練は無償で自身の興味のあるコースの実務スキルを身に付けることができるため、再就職を目指しやすい状況を作ることができます。
また、求職者支援制度は一定の条件を満たすことで、月額10万円を受け取りながら職業訓練に通える制度のことを言います。ITスキルや介護、美容系を始め、実践的なコースによる知識のインプットとお金の支援を受けられますので、無職でお金がない人にぴったりな程度と言えます。
生活保護
日々の生活を維持することに困窮してしまっているレベルの場合は、生活保護の申請も検討すると良いでしょう。生活保護とは、最低限の生活を維持できない人に対して国から生活費や家賃を始めとした、あらゆる金銭的支援を受けられる制度のことを言います。
生活保護はセーフティーネットの中でも非常に強力ではあるものの、以下のように厳しい条件を満たす必要があります。
- 身体的、精神的制約などから働くことがそもそもできない
- 不動産、自動車、預貯金後、直ちに現金化して活用することができる資産がない
- 年金や手当、保険など他の制度を活用しても必要な生活費が得られない
このように、収入も資産もなく努力しても働けないような状態の人に限って利用できる制度のため、ただ仕事のやる気がないというだけでは申請が通る事は難しいのが実態です。
生活保護の手続きは自治体の福祉事務所で申請をします。申請にあたっては、資産状況や収入の確認書類、扶養義務者の確認など確認事項が多いため、直接窓口で問い合わせることがおすすめです。
参考:大阪府「生活保護制度」
生活福祉資金貸付制度
突然無職になるなど、一時的に資金難に陥ってしまったようなケースでお金を工面したい場合は、生活福祉資金貸付制度の活用が検討できます。
この制度は、低所得者で民間の金融機関からお金を借りられないような人や、障害者、高齢者などを対象としており、無利子や低金利で生活費や就職活動費などを借りられます。
返済期間が数年単位で儲けられているだけでなく、貸付期間が終わっても数ヶ月間は返済が必要ない据置き期間が設けられているなど、カードローンやキャッシングでお金を借りるよりも大幅に返済条件が優しい点が特徴です。
生活保護には抵抗感がありつつも、仕事が見つかるまでの繋ぎのお金を準備したい人にぴったりな制度です。詳細は自治体の社会福祉協議会にご確認ください。
生活困窮者自立支援制度
仕事もお金もなく、これからどうしていけばいいか全く分からないことに悩んでいる場合は、生活困窮者自立支援制度の活用を検討すると良いでしょう。この制度を活用することで、以下を含む支援をトータルサポートしてもらえます。
- 自分だけのオーダーメイド支援プランを受けられる
- 家賃相当額の支給
- 就活相談
- 家計改善アドバイス
- 就労訓練
- 子供の学習・生活サポート
- 宿泊場所や衣食のサポート
生活や就職に加えて家計に対するアドバイスを受けられるだけでなく、支援計画を策定してもらえることから、自分でどのように立て直していけばいいか分からない人におすすめできます。
仕事が見つからない・お金がない人は珍しくない
仕事が見つからないことや、お金がないことに悩むのは珍しいことではありません。実際に仕事が見つからない人は2.5%いるだけでなく、近年の物価高などの経済的な影響から生活費が足らないような人も少なくありません。
ここでは、なぜそのような状況に陥ってしまうのかデータをもとに原因を整理します。自身の状況と照らし合わせながら、次の行動に繋げるヒントを見つけてみてください。
仕事が見つからない人の割合は2.5%
総務省統計局のデータによれば、2022年から2024年の3年間にかけて完全失業率は2.5%に推移しています。
数字上では低水準に見えるものの、これはすぐ働ける状態にあって、かつ仕事を探している人に限定した割合のため、実際には潜在的な就職に苦戦している人も含めるともっと多い割合だと考えられます。
特に年齢が高くなると未経験での就職が難しくなりますし、職歴がない場合や空白期間が長い場合はなかなか面接にすら進めないようなケースもあるでしょう。
このように、仕事が見つからないことに苦労する事は特別なことではありませんので、公的支援や就職サービスを上手に活用することがポイントになってきます。
お金がない状態になった理由
お金がない状態になる主な理由は、収入の減少や失業、貯金の不足、支出の管理不足などです。たとえば、リストラや契約終了、体調不良による退職などで、急に収入が途絶えることは珍しくありません。
さらに、クレジットカードの使いすぎや、高すぎる家賃やローンといった固定費も家計を圧迫します。加えて、病気・事故・介護・離婚など、予期せぬ出来事が重なると、急激に生活が苦しくなることもあります。
支出が多い項目としては、「食費」「外食や交際費」「子どもや家族にかかるお金」などが挙げられます。中でも食費は毎日必要になるため、無理のない範囲で節約を心がけることが大切です。
また、貯金がないまま収入が途絶えると、家賃や生活費が払えず、住まいを失うリスクもあります。そうなる前に、公的支援を利用しながら、生活を立て直す意識を持つことが重要です。
お金がない時の対処法
お金がない状況から抜け出す対処法としては、まず支出を見直すとともに、単発バイトやフリマアプリを活用した短期的な収入確保の手段を試すことが重要です。また、生命保険に加入している場合は、保険の契約者貸付制度を活用することでまとまったお金を用意することができます。
どうしても自分1人でお金の問題を解決できない場合は、親や親戚に相談するのも良いでしょう。お金がないからといって高金利のキャッシングは返済が困難になる恐れがあり、経済的な状況をさらに悪化させる可能性があるため、利用は避けるべきです。
ここからは、お金がない時に取り組みたい対処法について詳しく解説します。
生活費を見直す
お金がない時は、まず生活費の見直しから始めることが基本です。家計簿アプリなどを使って日々の支出の内訳を可視化することで、無駄な出費や優先度の低い支出が見えてきます。
例えば生活費の見直しとして、サブスクリプションサービスの解約や格安SIMへの乗り換え、食費の節約等は即効性があります。合わせて、家賃や生命保険料等の固定費の見直しも重要であり、これらをうまく見直すことができれば、たとえ収入が変わらなくても家計に余裕を持てることもあるでしょう。
特に収入が少なくお金がない時期は、当たり前にかかってくる支出を客観的な視点で見直すことで、無理なく現金を残せる場合があります。小さなことからコツコツと取り組む意識を持っておきましょう。
小さな節約を心がける
家賃や通信費など大きな支出を減らすことも重要ですが、小さな節約を積み重ねることで、結果的に大きな支出削減に繋げることができます。
例えば、コンビニではなく業務用スーパーを活用するようにしたり、外食から自炊に切り替える。ペットボトル飲料ではなく水筒を持参するなど、手間をかければ小さな節約に繋げることが可能です。
支出がコントロールできるようになると、徐々に貯金ができるようになってきて、心にも余裕が生まれます。精神面でポジティブになれると次のアクションに前向きに取り組めるため、就活に対しても積極的な行動を取れるようになるでしょう。
小さな節約は最初のうちは大変かもしれませんが、まずは3ヶ月実現できるよう努力してみることをおすすめします。
単発バイトやフードデリバリーで稼ぐ
お金がない時は支出の削減だけでなく、収入の増加も検討しましょう。特にすぐに現金が必要な場合は、単発のアルバイトやフードデリバリーなどで稼ぐことがおすすめです。
人手不足の影響もあり、日雇いかつ即日払いの求人は増えているため、すぐにお金を手に入れやすい状況になってきています。
また、単発バイトやフードデリバリーは仕事に慣れる必要もなく、未経験者でも挑戦しやすいのが特徴です。体力や時間に無理のない範囲で働くことで、少しずつ収入を増やしていく流れを作って自信に繋げることができます
お金がない状態を脱出したいのであれば、まずは自分でもできそうな簡単な求人に応募することを検討してみてください。
フリマアプリで不用品を販売する
体力的に単発バイトに取り組む自信がないのであれば、自宅にある不要なものをフリマアプリで販売し、現金化することもおすすめです。
洋服や家電、本、小物など様々なものがフリマアプリで販売することが可能であり、発送もコンビニから簡単に行えますので、うまく活用すれば数万円単位の収入になることもあります。
不用品販売は副業としても人気ですが、お金に困っているときの即効性のある対処法としても非常に有効です。身の回りのものを整理しながら現金化できることもあって、家の整理整頓により、ミニマルな家に引っ越して家賃を減らせるといった一石二鳥の手段と言えます。
保険の契約者貸付制度を使う
生命保険等に加入している場合、保険の解約返戻金の1部を前借りできる契約者貸付制度を活用することもおすすめです。低金利かつ審査がほぼなく利用できる制度のため、急な出費や生活費をまとめて確保したい場合に役立ちます。
ただし、あくまでも貸付になりますので、返済が滞ってしまうと保険契約そのものが失効するリスクがあります。したがって、あくまでも一時的なお金の工面の手段と考えましょう。
契約者貸付制度を利用したい時は、契約している保険会社に早めに問い合わせをすることをおすすめします。
親や親戚に相談する
経済的に困っている時、親や親戚など信頼できる身内に相談するのも重要な対処法の1つです。家族に頼ることに恥ずかしさや抵抗感を感じる人も見られますが、深刻な状況になる前に支援を求める事は決して恥ずかしいことではありません。
親や親戚であれば、金銭的な支援だけでなく、住まいや食事の提供、就活の情報共有など幅広いサポートも期待できます。加えて、第三者に悩みを話すことで精神的な負担が軽くなり、ポジティブな精神状況を作り出すことも期待できるでしょう。
もし親や親戚からお金を貸してもらう場合は、必ず自分から返済の見通しや返済条件を事前に明確に相談しておき、将来的なトラブルを避けるよう配慮することも意識してください。
仕事が見つからない時の対処法
仕事が見つからないと感じたときには、視野を広げて先入観を持たずに様々な仕事や働き方を検討すると良いでしょう。また、就職エージェントや求人サイトを始めとした複数の就職サービスを活用しながら、気になる求人に積極的に応募することもポイントです。
求人を探す際は、あらかじめ求人条件に優先度をつけておくことによって、自分にマッチしている職場を見つけやすくなることも期待できるため、どのような働き方をしたいか言語化しておくことも大切です。
ここからは、仕事が見つからないときの対処法について詳しく解説します。
先入観を持たずに仕事を探す
仕事が見つからないと感じた時、多くの人が「自分に向いてる仕事はこれしかない」と最初から決めつけてしまいがちです。しかし、職種や業種に対して先入観を持たず、幅広く求人を見ることで、意外な適性や興味を発見できる可能性があります。
特に職歴が少なかったり、アピールできるスキルに自信がない場合は、未経験歓迎の求人や研修制度が充実している企業を狙うことも有効になってきます。
職種や業界を最初から限定することなく、自分でも働けそうな仕事から始めてみるといった柔軟性を持つことで、仕事が見つからない状況を打開できるでしょう。
複数の就職サービスを活用する
就職活動を進める上では、1つの就職サービスに頼るのではなく、複数の就職サービスを併用することがおすすめです。就職エージェントや求人サイト、ハローワークといったサービスにはそれぞれ得意分野や支援スタイルがあるため、組み合わせることで情報収集の幅が広がります。
例えば、就職エージェントであれば履歴書の添削や模擬面接、自分にマッチしている求人の紹介を受けることができるため、就活経験が少ない人に特におすすめできます。それぞれのサービスの違いを理解した上で、気になるサービスを見つけたら積極的に登録していきましょう。
就職エージェント
就職エージェントは、登録することで専任のアドバイザーが担当につき、一対一で就活をサポートしてくれるサービスです。キャリア面談によって希望にマッチした求人を紹介してもらえるだけでなく、応募書類の添削や模擬面接の実施、企業との面接日時調整まで一貫した支援が受けられます。
自分に向いてる仕事が見つからないと感じているような場合でも、これまでの経験や適性、希望条件をもとに応募先を一緒に考えてくれるため、安心して就活を進められる点もポイントです。
就活の不安を減らしつつ短期間での内定獲得を目指す場合は、まずはキャリア面談から取り組んでみてください。
求人サイト
求人サイトは、登録した後に自分のペースで求人情報を検索して応募できる便利なサービスです。業種や職種、地域別に検索できることはもちろん、細かな条件を絞って求人を見つけられるため、自分が働きたいイメージが具体的にある場合は有効に活用できるでしょう。
また、求人サイトによっては、企業から直接スカウトを受け取れるサービスもあるため、うまく活用することによって思わぬ選択肢を広げることも可能です。ただし、就活支援のサポートは一切ありませんので、就活に自信がない場合は就職エージェントと併用することをおすすめします。
ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省が運営する公的な就職支援サービスであり、仕事を探す人であれば誰でも無料で利用できます。ハローワークに掲載されている求人の閲覧や紹介はもちろん、職業相談や履歴書の書き方、就活セミナーなど様々なサポートを受けられます。
また、ハローワークは職業訓練や様々な公的支援制度の窓口になっていることから、仕事とお金の問題を同時に解決できる点も特徴と言えます。民間サービスと比べて地元密着型の求人が多く、地域に根ざして働きたい人に特におすすめできます。
求人の条件に優先度をつける
理想の条件を全て満たす求人を探す事は現実的に難しいため、あらかじめ条件に優先度をつけて求人を選ぶ意識を持っておきましょう。例えば「勤務地」「職種」「給与」「勤務時間」など、自分にとって何を最も重視したいか明確にすることで求人選択の幅が広がります。
もし未経験から正社員を目指したいのであれば、給与や仕事内容を多少妥協する必要があるかもしれませんし、収入よりもワークライフバランスを重視するのであれば、時短勤務やシフト制の求人が適しているなど、自分の優先度に応じて柔軟に就活を進めていくことが可能です。
すべての条件を満たす求人がないからといって、仕事が見つからないと諦めるのではなく、譲れない条件と妥協できる条件をしっかりと見極めながら、求人を比較検討することがポイントです。
気になる求人には積極的に応募する
求人を見て少しでも気になると感じたら、完璧に条件が合っていなくても積極的に応募してみることが大切です。応募によって面接などのやりとりの機会が生まれ、自分の魅力を直接伝えるチャンスが得られます。
特に職歴やスキルに自信がない場合は、書類選考でも見送りになってしまうケースが増えてしまいますので、応募数を増やして少しでも選考通過数を増やしていく意識を持ちましょう。完璧な状態まで準備しなければ応募できないと考える必要はなく、今の自分の興味で挑戦していく動きが就活成功の近道と言えます。
仕事が見つからない時の注意点
仕事が見つからない状態が続くと、焦りや不安に駆られてしまうことがありますが、その状態のまま就活を進めると判断を誤ってしまう可能性があるため、1人で焦って就活をしないよう注意が必要です。
また、就活においてはある程度応募する数を増やしていく意識が重要になりますので、求める条件を全て叶えようとしないよう意識してみてください。
特に就活を始めた序盤の頃はうまくいかないことも多くなりますが、ネガティブになると就活のモチベーションを保てなくなるため、適度にストレス発散をしつつ前向きに仕事探しに向き合う意識を持ちましょう。
ここからは、仕事が見つからない時に意識しておきたい注意点について解説します。
一人で焦って就活をしない
就職が決まらない状態が続くと、「どうにかしなければならない」と焦って1人で就活に取り組んでしまう人が少なくありません。しかし、1人で焦って就活をすると非効率な応募や、望まぬ働き方を強制されるような会社に就職するリスクが高まります。
就活は常に冷静に向き合う必要がありますので、少しでも焦りを感じる場合は就職エージェントなどのプロに相談することをおすすめします。誰かに悩みを話すことで頭が整理されるだけでなく、自分では気づけなかった選択肢が見つかることもあります。
仕事が見つからないからといって1人で焦って就活をするのではなく、落ち着いて現状を分析し、第三者の意見も取り入れながら着実に内定獲得を目指していきましょう。
求める条件を全て叶えようとしない
自分が求める条件を全て叶えようとしてしまうと、応募できる求人が極端に限られてしまいます。特に職歴が少なかったり、ブランクがある状態で複数の条件を求めすぎると、就活そのものを進められなくリスクに繋がります。
そのため、まずは求人条件に優先順位をつけ、妥協できる点は柔軟に調整していくといった姿勢を意識しましょう。キャリアを長期的に考え、まずは安定した職に就いた上で実績や経験を積み重ねていくことにより、将来的にキャリアアップの転職を目指すといった方法も検討してみてください。
上手く行かなくてもネガティブにならない
就活では思い通りに行かないことも多々ありますが、ネガティブに落ち込んでしまうと面接官にも空気感が伝わってしまい、さらに就活がうまくいかないといった負のループに繋がりかねません。
落ち込むようなことがあっても、1日で気持ちを切り替えるなど自分なりのリセット方法を持つことをおすすめします。
ちなみに、就活において不採用になるのは、必ずしも自分だけが悪いというわけではありません。就活はスキルを見定める場所ではなく、会社が求めている人材と応募者の価値観がマッチしているかも重要な見極めポイントとなっているため、落ちてしまった時は運が悪かったと気楽に考えると良いでしょう。
お金がない時の注意点
お金がなく経済的に苦しい時ほど、焦りや不安から判断を見誤りやすくなります。特に借金をしてしまったり甘い話に乗ってしまうと、数年間にわたってお金に悩まされる状態が続いてしまうリスクが高まります。
また、お金がないからといって、生活保護を受給すれば良いと考える人も少なくありませんが、生活保護は簡単に申請が通るものではない点も合わせて注意が必要です。
ここからは、お金がない時に意識しておくべき注意点を3つご紹介します。
借金はできるかぎりしない
お金がない時に借金を考える人もいますが、消費者金融やキャッシングは利息が非常に高く、返済の負担が長期にわたる可能性があるため出来る限り避けるよう注意が必要です。一時的にお金が手元に入ったとしても、お金がない状態の根本的な解決にはなりません。
どうしてもお金を借りざるを得ない場合は、生活福祉資金貸付などの公的制度を利用したり、家族や親族への相談を優先しましょう。特に生活福祉資金貸付は無利子や低金利が特徴であり、キャッシング等の金利よりも10分の1程度に抑えられることもあります。
お金がないという問題に対しては、借りるよりも支出を抑えることを念頭に置くよう意識してください。
甘い話に乗らない
お金に困っている時「誰でも簡単に稼げる」「初期費用ゼロで高収入即日払い」といった甘い話に乗りたくなってしまうかもしれませんが、そうした話のほとんどは詐欺や違法なビジネスである可能性が高いため、手を出さないよう注意が必要です。
特にネット上では、副業詐欺や情報商材、仮想通貨の投資案件など危険な話がたくさん転がっていますので、もし興味を持った場合は、一度立ち止まって情報の信頼性を見極める冷静さを持つことを徹底してください。
生活保護は簡単に使えない
お金がないからといって生活保護を受給すれば良いと考えるかもしれませんが、生活保護は厳しい審査に通過しなければならないため、簡単に使えるものではないと意識しておきましょう。
生活保護の本来の目的は生活再建をするまでの一時的な支援に過ぎませんので、お金がないから助けてもらうといった安易な考えを持つ事は避けてください。
特に生活保護は働ける状態にある場合は基本的に承認が得られないため、まずは単発バイトやフードデリバリーなどでも構いませんので、自分でお金を稼ぐことを基本に考えることをおすすめします。
よくある質問
本当にお金に困ったらどうすればいいですか?
本当にお金に困った場合は、まずは利用できる公的支援制度を活用しましょう。生活福祉資金貸付制度や求職者支援制度、生活困窮者自立支援制度などは、条件を満たすことで一時的な生活費や就職までの手厚いサポートを受けられます。
1人で抱え込んでも状況を解決することはできませんので、まずはハローワークや市役所の福祉相談課に相談し、これからできる対処法を一緒に考えてもらうことをおすすめします。
働かずに生きていける金額はいくらですか?
総務省統計局が公表しているデータから考えると、一人暮らしの1ヵ月あたりの生活費の平均は約17万円と言われているため、住んでいる地域も考慮すると、毎月およそ15万円ほどの支出ができる状態であれば働かずに生きていけると言えます。
ただし、いつまでも働かずに生きる事は基本的にできないため、安定的な収入を確保するためにもできるだけ早く正社員就職を目指すことをおすすめします。就活の方法が分からない場合は、丁寧な就職支援を受けられる就職エージェントの活用も検討してみてください。
参考:総務省統計局「家計調査(家計収支編)調査結果」(2022年)
まとめ
「仕事が見つからない」「お金がない」という状況は誰にでも起こり得るものですが、公的支援をうまく活用することで着実に生活を立て直す事は可能です。
仕事やお金に悩んだ時は、焦って短期的な解決策ばかりに目を向けてしまうと返って上手くいかないこともありますので、自身を客観的に分析するためにも、家族や信頼できる友人に相談することも検討してみてください。
また、仕事やお金の問題は正社員就職が実現できれば同時に解消できることもあるため、就職エージェントやハローワークなどを活用して正社員就活に取り組むことも意識しましょう。




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