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ニートから大学受験は厳しい?受験するメリットとデメリットを解説

ニートから大学受験は厳しい?受験するメリットとデメリットを解説

ニートから大学受験を目指すのは厳しいのが現実です。合格するためには長時間の勉強が必要であり、ニートの方にとってはハードルが高いからです。

とはいえ、現在の学力や学習環境にもよるため、不可能とは言い切れません。本記事では

ニートが大学受験を目指す上でのメリット・デメリットや判断基準について解説していきます。

記事を読めば、自分にとって大学受験が必要かどうかが明確になり、次の一歩を踏み出せるようになるでしょう。

ニートから大学受験は厳しい?

ニートからの大学受験は厳しい可能性が高いです。実際に、国立大学協会の報告によると、19歳から23歳までの大学入学者の割合は以下のとおりです。

年齢割合
国立公立私立
19歳20.24%14.65%13.23%
20歳2.8%1.82%1.98%
21歳0.62%0.44%0.88%
22歳0.26%0.22%0.49%
23歳0.17%0.14%0.24%

年齢を重ねれば重ねるほど大学受験に合格するのは厳しい状況だとわかります。ニート期間中に勉強をしていなかった方からすると、基礎から思い出さなければいけないでしょう。

しかし、現在の学力や学習環境にもよるため、大学受験に合格するのが不可能とは言い切れません。

また、通信制大学は書類審査のみの試験であることが多いため、入学条件を満たしていれば合格する可能性が高いです。

学力に自信がない方は、通信制大学を目指すのも一つの手段です。

ニートから大学受験が厳しい3つの理由

ニートから大学受験が厳しい理由は以下の3つです。

  1. 勉強習慣を身につける必要があるから
  2. 幅広く勉強しなければならない場合があるから
  3. 大学の受験資格がないと合格まで時間がかかるから

1つずつ解説していきます。

1.勉強習慣を身につける必要があるから

ニートから大学受験を目指す上で課題となるのは、勉強習慣を身につけることです。ニート生活では自由な時間が多く、勉強する環境が少ないです。

受験勉強は毎日一定以上の勉強時間を確保する必要があります。これまで好きなタイミングで好きなことをしていたニートの方からすると、長時間の勉強が苦痛と感じるかもしれません。

自由な毎日を過ごしてきたニートの方にとっては、長時間勉強する習慣をつけるのはハードルが高いでしょう。

2.幅広く勉強しなければならない場合があるから

大学受験では複数の科目をバランスよく学ぶ必要があります。実際、2025年度入試では多くの国公立大学が共通テストで6教科8科目を課していました。

一般的に以下の科目を勉強する必要があるでしょう。

  • 外国語:英語など
  • 数学:数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C
  • 国語:現代文・古文・漢文
  • 理科:物理・科学・生物・地学
  • 地歴公民:日本史・世界史・地理・倫理・政治・経済
  • 情報:情報Ⅰ

このように、幅広い範囲の学習が必要なため、合格までに時間がかかる場合がほとんどです。1日数時間の勉強を半年から1年以上継続する必要があり、ニートの方にとって大きな負担となるでしょう。

3.大学の受験資格がないと合格まで時間がかかるから

大学を受験するためには、高等学校卒業または高卒認定試験(旧・大検)に合格している必要があります。ニートの中には高校を中退していて、高卒資格がない場合もあるかもしれません。

受験資格がない場合は、以下のような方法で資格を得られます。

  • 高卒認定試験を受ける(年2回実施、合格すれば大学受験可)
  • 定時制・通信制高校に再入学する(卒業すれば大学受験の資格を獲得)

どの方法でも受験資格を得るまでに時間がかかるため、早めの準備が必要です。ただし、受験資格を得たとしても、その先の合格にはさらに時間がかかるでしょう。

ニートが大学受験に合格するための4つの取り組み方

ニートが大学受験に合格するための取り組み方は以下の4つです。

  1. 予備校に通う
  2. オンライン講座を受ける
  3. 家庭教師を利用する
  4. 独学で勉強する

それぞれのメリットとデメリットを含めて1つずつ解説していきます。

1.予備校に通う

ニートが大学受験に合格するためには、予備校に通うのが効果的です。予備校では専門講師による質の高い学習ができるため、学力向上に役立つでしょう。

また、強制力が働く環境のため、自己管理が苦手でも勉強習慣を身につけやすいです。以下の表に、予備校に通うメリットとデメリットをまとめました。

メリットデメリット
合格に向けた効率的な学習ができる強制的に長時間勉強をすることになる
専門の講師から質の高い授業を受けられる高額な費用がかかる
強制力があるため勉強を継続しやすい長時間の勉強が負担になる可能性がある

予備校は学力向上に効果的ですが、比較的ハードな学習スタイルに耐えられるかどうかを考えるようにしましょう。

2.オンライン講座を受ける

ニートが大学受験に合格するために、オンライン講座を受けるのも一つの選択肢です。自宅で学習できるため、昼夜逆転しがちな人でも無理なく続けやすいでしょう。

特に、予備校などに決まった時間に通学するのが難しい人に向いています。以下の表に、メリットとデメリットをまとめました。

メリットデメリット
自宅で学べる自己管理ができないと勉強が進まない
昼夜逆転していても、自分のペースで学べる疑問が出てきたとき解決しにくい
費用が比較的安い自分で長時間勉強するのはハードルが高い

オンライン講座は、自ら計画的に勉強できる人に向いているでしょう。

3.家庭教師を利用する

ニートが大学受験に合格するためには、家庭教師を利用するのも有効です。家庭教師はマンツーマンで指導してもらえるため、自分のペースに合わせて学習を進められます。

以下の表に、家庭教師を利用するメリットとデメリットをまとめました。

メリットデメリット
マンツーマン指導で、自分のペースに合わせて学習できる家庭教師と相性が悪いとうまくコミュニケーションがとれない
わからない部分をすぐに質問できる比較的費用が高い
学習計画を個別に立ててもらえる対人関係に不安がある場合、家庭教師が来るのに抵抗感を感じる

家庭教師にマンツーマン指導をしてもらえれば、学力の向上に役立つでしょう。

4.独学で勉強する

ニートが大学受験に合格するためには、独学で勉強するのも一つの手段です。独学なら自分のペースで学習でき、理解度に合わせた勉強ができます。

ただし、勉強法がわからないと非効率な進め方になってしまう可能性もあります。以下の表に、独学のメリットとデメリットをまとめました。

メリットデメリット
自分のペースで学習できる勉強法がわからず効率が悪くなる
必要最低限の費用しかかからない強制力がないため継続が難しい
柔軟なスケジュールが組めるわからないことを質問できない

独学で勉強するには、学習計画を立て実行する自己管理が大切です。

ニートが大学受験をするメリット4選

ニートが大学受験をするメリットは以下の4つです。

  1. 目標に向かって行動できる
  2. 成績がアップすれば自信につながる
  3. 自分のペースで学習できる
  4. ニート期間は勉強していたと周りに説明できる

1つずつ解説していきます。

1.目標に向かって行動できる

ニートが大学受験をすると、目標ができるため、充実感をもって日々を過ごせる可能性があります。ニート生活では、自由であるがゆえにダラダラと時間を過ごしてしまう場合が多いです。

大学受験合格を目指す場合は、まず勉強時間を確保することが大切です。今まで何に時間を使っていたかをノートに書き出したり、スキマ時間でどんな勉強をするかをあらかじめ決めたりしておけば、効果的に勉強する習慣が身につくでしょう。

今まで不規則な生活を送っていたニートの方は、大学受験をきっかけに自己管理能力が高まる可能性があります。

2.成績がアップすれば自信につながる

ニートが大学受験のために勉強を続けて成績がアップすると「やればできる」という自信が生まれる可能性があります。

ニート生活が続いていると、真面目な人ほど「自分は何もしていない」と自己否定をしがちです。成績がアップして自信がつくと、自己肯定感が高まるでしょう。

また、自己肯定感が高まると大学受験だけではなく、新たな挑戦をするときにも前向きになれる傾向にあります。

3.自分のペースで学習できる

ニートが大学受験する場合、自分のペースで学習できるのがメリットの一つです。高校に通っている場合だと、クラスメイトの成績と比較して焦りやプレッシャーを感じる場合があります。

自分のペースで学習できる環境があれば、周囲の成績と比較せず、自分の理解度に応じた勉強が可能です。

たとえば、得意科目を短時間で勉強を終わらせ、苦手科目に時間をかけるなど柔軟に学習計画を立てられます。自分に合った学習ができるので、学力向上にもつながるでしょう。

4.ニート期間は勉強していたと周りに説明できる

大学受験を目指すことで、ニート期間は「勉強していた」と説明できるようになります。ニート生活で何もしていないと、罪悪感を感じたり、周囲に話しづらかったりすることもあるでしょう。

「空白期間は大学受験に向けて勉強していた」と胸を張って言えるようになると、面接への苦手意識が少なくなる傾向にあります。空白期間についての質問にきちんと答えられるようになれば、面接官に良い印象を与えられるはずです。

大学受験を目指せば、ニート期間を有意義に過ごすことができ、将来の選択肢を広げることにつながるでしょう。

ニートが大学受験をするデメリット5選

ニートが大学受験をするデメリットは以下の5つです。

  1. 合格に向けて勉強し続けなければいけない
  2. 挫折すると勉強に費やした時間が空白期間になる
  3. 受験勉強にお金がかかりやすい
  4. 社会復帰が遅くなる
  5. 家族から大学受験を反対される場合がある

1つずつ解説していきます。

1.合格に向けて勉強し続けなければいけない

大学受験に合格するには、継続的かつ計画的な勉強が必要です。幅広い範囲の勉強が必要だからこそ、まとまった学習時間を確保しなければいけません。

大学受験生は、一般的に平日は3時間、休日は5時間前後の勉強時間を確保している方が多いです。難関大学の現役合格者は、平日で4〜6時間、休日で10時間以上勉強している人もいます。

普段勉強していなかったニートの方からすると、学習時間が大幅に増える可能性があるため、負担が大きいと感じる場合があるでしょう。

2.挫折すると勉強に費やした時間が空白期間になる

大学受験に挑戦しても途中で挫折したり不合格になったりすると、勉強していた期間が空白期間として扱われてしまう可能性があります。

ニートが大学受験を目指す場合は、長期間にわたって勉強に集中することになります。必死に勉強した時間が空白期間として扱われたら、努力は無駄だったのかと虚しい気持ちになるでしょう。

また、空白期間が長くなると以下のようなリスクがあります。

  • 履歴書の空白期間が長くなり、就職活動で不利になりやすい
  • 年齢が上がっているため、就職活動の難易度が上がりやすくなる

勉強時間が空白期間として扱われないためにも、ニートの方が大学受験をする場合は、覚悟を持って取り組まなければなりません。

3.受験勉強にお金がかかりやすい

大学受験を目指すと、受験勉強や試験に関連する費用がかかります。予備校の授業料やオンライン講座の受講、家庭教師の料金など、さまざまなお金がかかるでしょう。

以下の表に、料金相場をまとめました。

料金備考
予備校現役生:年間50〜80万円
高卒生:年間100〜120万円
・受ける講座によって異なる
・浪人生の方が高額な傾向にある
オンライン講座年間7〜18万円・受講する講座によって異なる
家庭教師年間18〜68万円・家庭教師のレベルや利用するサービスによって料金が異なる

どのような講座を受けるかによって料金に大幅な差が出ますが、年間10万円以上はかかるものと認識しておきましょう。

4.社会復帰が遅くなる

ニートが大学受験をすると、社会復帰が遅くなってしまう場合があります。一般的に、大学受験には1年以上の長い勉強期間が必要であるため、その間に就職活動や職業訓練を受けることは難しいです。

また、大学受験に合格しても卒業まで4年かかるため、社会復帰がさらに遅れます。受験に失敗してもなお合格を目指す場合は、働いていない期間がどんどん長くなってしまうでしょう。

就職難易度を上げたくない方は、大学受験を真剣に考える必要があります。

5.家族から大学受験を反対される場合がある

ニートが大学受験を目指すと、家族から反対されることがあります。家族は以下の理由から、大学進学よりも就職してほしいと考える場合が多いからです。

  • 学費や受験費用がかかり、家計の負担になる
  • 合格しても就職するまでに時間がかかる
  • 再受験する場合はさらに負担が大きくなる

大学受験をしたい場合は、受験の目的や将来の計画について、家族としっかり話し合う必要があるでしょう。

ニートが大学受験すべきかどうか判断する5つの基準

ニートが大学受験すべきかどうか判断する基準は以下の5つです。

  • 大学進学の目的が明確か
  • 大学の学費を払えるか
  • 家族のサポートは得られるか
  • ある程度学力に自信があるか
  • 大学受験に向けて計画・行動できるか

1つずつ解説していきます。

1.大学進学の目的が明確か

ニートが大学受験をする場合は、進学の目的が明確であるか確認する必要があります。目的が明確でない場合、以下のような状況になりやすいからです。

  • モチベーションが維持できず勉強を途中で投げ出してしまう
  • 時間とお金を無駄にして後悔する
  • 就職活動で苦労する

また、安易に大卒なら就職できると思っていると、希望の職につけなかったときに絶望感でいっぱいになる場合があります。

2.大学の学費を払えるか

ニートが大学受験をする場合は、学費を支払えるかどうかが重要な判断基準となります。大学の学費は高額であり、支払えないと学業継続ができなくなるからです。

実際に、令和5年度の国公立大学・私立大学にかかる学費は以下のようになっています。

大学区分授業料(年額)入学料初年度納付金総額
国立大学535,800円282,000円817,800円
公立大学536,191円374,371円910,562円
私立大学959,205円240,806円1,200,011円

参考:文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」

参考:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」

学費を払えない場合、退学になることもあるので注意が必要です。学費の支払いが難しい場合は、奨学金や学費免除制度を活用してみてください。

大学進学前に学費の総額と支払い方法を計画し、きちんと支払っていけるか確認することが大切です。

3.家族のサポートは得られるか

ニートが大学受験するためには、家族のサポートが重要です。受験にかかる多額な費用、長期間の勉強による孤独やプレッシャーを乗り越えるには、家族のサポートが欠かせません。

たとえば、以下のような点でサポートが得られるのか確認してみてください。

  • 予備校やオンライン学習の費用を負担してもらえるか
  • くじけそうなときに応援してもらえるか
  • 勉強できる環境を整えてもらえるか

学費が高いと家族から進学を反対された場合は、奨学金の利用も検討しましょう。

4.ある程度学力に自信があるか

ニートが大学受験をするためには、現在の学力がどの程度あるかを把握し、現実的に合格可能なレベルかどうかを判断することが大切です。

大学受験は出題範囲が広く、それぞれの科目の難易度も高いため、基礎学力がないと合格までに膨大な時間がかかります。

たとえば、中学レベルから学び直す必要がある場合、大学受験レベルに到達するまでに相当な時間がかかるでしょう。

学力に自信がない場合は、予備校や家庭教師などで先生に指導を受けながら、基礎を固めるのをおすすめします。

5.大学受験に向けて計画・行動できるか

ニートが大学受験する場合、目標に向けて計画的に行動できるかが大切です。

たとえば、まず受験する大学を決め、合格するためにやるべきことを洗い出したとします。やるべきことを実行したあとに、振り返り・改善をすることで成績アップへとつながるでしょう。

自分で計画・行動ができない場合は、予備校や家庭教師を活用し、強制的に勉強する環境を作るのがおすすめです。

ニートが大学受験する以外の6つの選択肢

ニートが大学受験する以外の選択肢は以下の6つがあります。

  1. 就職する
  2. フリーターになる
  3. 資格取得を目指す
  4. 在宅で働けるスキルを身につける
  5. 専門学校へ進学する
  6. 公務員試験を受ける

1つずつ解説していきます。

1.就職する

ニートが大学受験する以外に、就職するという選択肢があります。以下の表からわかるように、正社員に就職すると生涯賃金が上がりやすくなるメリットがあります。

 男性女性
高卒大卒高卒大卒
正社員2億880円2億5,150万円1億5,440万円2億190万円
非正社員1億2,950万円1億4,750万円1億810万円1億2,050万円

参考:労働政策研究 研修機構「生涯賃金など生涯に関する指標」

また、就職するメリットとデメリットを以下の表にまとめました。

メリットデメリット
生涯賃金が上がりやすくなる社会復帰への不安が強くなる
社会経験が積める労働環境に馴染めずつらくなる
ニート歴が長引かない自由な時間が減る

ニート歴が長くなるほど就職しづらくなる可能性が高いです。財団法人社会経済生産性本部の報告書によるとニート歴が1年以下で就業できなかった人の割合は30.2%でしたが、ニート歴が5年を超えると就業できなかった人の割合が42.3%と大幅に上がっていました。

大学受験をすると働いていない時期がさらに長くなるため、就職難易度は上がりやすくなると自覚しておく必要があるでしょう。

2.フリーターになる

ニートが大学受験をする以外に、フリーターになるのも選択肢の一つです。フリーターは就職よりもハードルが低く、社会復帰の第一歩として選びやすいからです。

以下にフリーターのメリットとデメリットをまとめました。

メリットデメリット
正社員よりも採用のハードルが低い雇用が不安定
短時間勤務で社会復帰の練習ができる収入が低い
働くことで自信がつくスキルが身につきにくい

フリーターは手軽に働ける一方で、将来のリスクも大きいため、長期的なキャリアプランを考えることが重要です。

3.資格取得を目指す

ニートが大学受験をする以外に、資格取得を目指す選択肢があります。資格を取得することで、企業からの評価が高くなり、就職活動が有利になるでしょう。

大学受験よりも短期間で学習できる点も魅力です。以下の表に資格取得を目指すメリットとデメリットをまとめました。

メリットデメリット
未経験でも採用されやすくなる資格を取得するまでに時間がかかる
大学受験よりも短期間で学習が終わる資格があっても就職が難しい場合がある
独学やオンライン講座で費用を抑えられる途中で挫折するリスクがある

資格取得を目指すなら、就職活動に役立つ資格を選ぶことが大切です。

4.在宅で働けるスキルを身につける

ニートが大学受験をする以外に、在宅で働けるスキルを身につけるという選択肢があります。在宅で働けるスキルがあれば、通勤不要で自分のペースで仕事ができます。

具体的には、プログラミングやWebデザインなどがあり、これらのスキルはスクールや職業訓練校で身につけることが可能です。在宅で働くスキルを身につけるメリットとデメリットは、以下を参考にしてみてください。

メリットデメリット
自宅で仕事ができるすぐ稼ぐのは難しい
パソコン1台で始められる営業力や実績が必要
フリーランスとして独立も可能スキルを習得するまでに時間がかかる

まずは無料の学習サイトやオンライン講座を活用し、継続的にスキルを磨くことが大切です。

5.専門学校へ進学する

ニートが大学受験をする以外に、専門学校へ進学する選択肢があります。専門学校は、実践的なスキルを身につけて就職を目指せます。

また、専門学校は大学よりも学習期間が短く、即戦力として働ける知識やスキルを身につけられるのが特徴です。例をあげると、看護師などの医療系専門職や美容師などのファッション系専門職などがあります。

専門学校へ進学するメリットとデメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
手に職をつけて就職しやすい数百万円の学費がかかる
大学よりも学費が安い学習内容に興味がなければ勉強がつまらなくなりやすい
卒業まで2〜3年なので早く社会に出られる「大卒」の最終学歴は手に入らない

専門学校への進学は、手に職をつけたい人に向いている進路です。

6.公務員試験を受ける

ニートが大学受験をする以外に、公務員試験を受ける選択肢があります。公務員試験は、安定した職を得たいニートにとって魅力的な選択肢です。

年齢・学歴制限のある試験もありますが、地方公務員であれば基本的にニートの方でも挑戦できるのが特徴です。以下の表に公務員試験を目指すメリットとデメリットをまとめました。

メリットデメリット
安定していて解雇されにくい試験の難易度が高い
大学受験よりも勉強範囲が狭い傾向にある試験に合格するまで時間とお金がかかる
ワークライフバランスを保ちやすい試験内容によっては専門分野の学習が必要になる

公務員を目指す場合は、試験対策をしっかり行い、計画的に準備することが大切です。

ニートから大学受験を目指す場合によくある質問2選

ニートから大学受験を目指す場合によくある質問は以下のようなものがあります。

  1. 引きこもりから大学受験は可能?
  2. 高卒ニートは大学を受験できる?

1つずつ解説していきます。

1.引きこもりから大学受験は可能?

引きこもりから大学受験は可能です。高校を卒業しているか「高卒認定試験(旧・大検)」に合格していれば、大学は誰でも受験できます。

ただし、大学受験を成功させるためには一定期間の勉強が必要であり、社会復帰が遅くなるリスクもあります。

大学にいく目的が明確であるかなど、さまざまな点を踏まえて大学受験をするか判断すると良いでしょう。

2.高卒ニートは大学を受験できる?

高卒ニートは大学を受験できます。高校を卒業していれば、大学受験資格を満たしているからです。

ただし、大学受験は難易度が高く、一定期間の勉強が必要です。途中で挫折してしまうと、勉強に費やした時間が空白期間として扱われ、就職難易度が上がりやすくなる傾向にあります。

現実的に大学に合格できる学力があるかなど、冷静に判断する必要があるでしょう。

まとめ

ニートから大学受験は厳しいのが現実です。しかし、現在の学力や学習できる環境にもよるため、必ずしも不可能とは言い切れません。今回の記事のポイントは以下のとおりです。

  • 大学受験をすると「ニート期間は勉強していた」と言えるメリットがある
  • 大学受験は合格してもしなくても社会復帰が遅くなる
  • 大学進学の目的が明確か、学費を払えるかなど現実的な判断基準をもとに大学受験すべきかどうかを考える

今回紹介した判断基準をもとに、自分にとって大学受験は本当に必要なのかぜひ考えてみてください。

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ABOUT US
池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」