
向いてる仕事がわからないのは、あなただけではありません。
Indeed Japan株式会社が実施した「仕事や自身の能力に関する意識調査」によると、仕事に活かせる能力や性質を自分で気づけていないと答えた人は、全体の68.5%にのぼります。
多くの人が「向いてる仕事がわからない」と悩んだり不安になったりしますが、自分と向き合う最高のチャンスと言えるでしょう。
実際向いてる仕事を見つけるためには、自己分析やキャリア相談、仕事や企業に関する情報集めや実際に体験することが有効です。
この記事では向いてる仕事がわからない理由や、向いてる仕事を見つけるための6つのワークについて解説しています。
向いてる仕事がわからないことに不安を感じている方や、向いてる仕事を見つけるための方法を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
- 向いてる仕事がわからないのは、今の仕事に対する不満、自己理解の不足などに原因がある
- 向いている仕事がわからない時は、まず「どのような人生を送りたいか」を判断軸にしよう!
- 向いている仕事を見つけるには、ハローワーク、就職サイト、就職エージェントの活用がおすすめ


この記事の目次
向いてる仕事をしている状態とは?
向いてる仕事をしている状態とは、自身の能力や性格が仕事と一致し、効率と熱意が自然に高まる状況です。
これは、興味や関心を超え、個人のスキルや特性が職務に適合している状態を意味します。
また、他者からの評価が高く、目に見える成果を上げている場面が多いのも特徴です。その人がその職務で社会的に認知され、自己肯定感が高まっている状態です。
長時間働いても、その仕事が苦にならないという点も重要で、それは仕事に対する深い熱意と、それをサポートする持続力がある証拠です。
これらが合わさった時、多くの人は自分に向いている仕事をしていると実感するでしょう。
まとめると、
- 能力や性格と仕事の特徴が一致している
- 人より得意で他者からの評価がもらいやすい
- 長時間行っていても苦にならない
が向いてる仕事をしている状態といえます。
向いてる仕事がわからない7つの理由と対処法
向いてる仕事がわからないと感じる理由には、大きく以下の3つが考えられます。
- 今の仕事に原因がある
- 自己理解ができていない
- 職種や職業を知らない
それぞれを具体的に見ていきましょう。
①職種や職業を知らない
向いてる仕事がわからないと答える人の中には、そもそも世の中にどのような職種や職業があるか知らないことが原因のケースもあります。
世の中には数えきれないほどの職業があります。実際、独立行政法人労働政策研究・研修機構の「職業名索引」には、18,000以上の職業名が載っています。
一度考えていただきたいのですが、あなたは知っている職業はどのくらいあるでしょうか。おそらく知らない職業が大半かと思われます。
職種や職業自体を知らなければ、当然ですが選択肢も減ります。限られた選択肢の中から仕事選びをしている場合、自分に向いてる仕事が見つからない可能性は上がります。
逆に多くの仕事を理解することで、あなたに向いてる仕事が見つかるかもしれません。
まずは、どのような職業があるのかを知るところから始めてみましょう。
職種や職業を知らないのは高校生/大学生に多い?
向いてる仕事がわからない高校生や大学生は、職種や職業についての知識が十分でないことが原因です。
自身の強みや興味が明確であってとしても、そもそも興味に合う職業や企業を知らなければ、適切な業界や企業を見つけるのが困難です。
向いてる仕事がわからない大学生は、自身の能力や価値観に適合する職業を知る必要があります。高校生も同様で、多様な職業の知識と自身の強みを照合することで、より広い選択肢が得られるでしょう。
参考:「独立行政法人労働政策研究・研修機構:第5回改定 厚生労働省編職業分類 職業名索引」
対処法:職業について調べる
職業について調べる方法をまとめましたので、参考にしてください。
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| 求人サイト | 募集中の求人に関して、様々な仕事や会社の情報が確認できる。 |
| jobtag | 様々な職種の仕事内容、求められるスキルや知識、仕事に就くための方法などが見られる。 |
| 企業説明会 | 企業の採用担当者から、募集している仕事内容や会社について詳しく説明を聞くことができる。 |
| OB/OG訪問 (身近な人へのヒアリングから) | 実際に企業で働いている人の仕事内容や、働く中で感じている生の声を聞くことができる。 |
世の中には多くの職業がありますが、調べてみるとあなたが知らなかった仕事が思った以上に出てくることでしょう。これまでは知らなかった職業の中に、向いている仕事が隠れているかもしれません。
具体的には「仕事に関する本を読む」「お仕事紹介系のYouTube動画を観る」「転職エージェントに相談しながら向いてる仕事を探す」などの方法があります。
②自己理解ができていない
「自分の得意・好きなことがわからない」といった、自己理解ができていないがために、自分に向いてる仕事がわからないケースもあります。
日々仕事に追われて自分と向き合う時間がとれておらず、自分を振り返ることがないまま毎日を過ごしている人も多いのではないでしょうか。
好きなこと・得意なことを聞かれて、答えがすぐに思い浮かばない人は、十分な自己理解ができていないかもしれません。
他にも、自分が今まで出した成果や人から褒められた経験を聞かれてすぐに答えられない人も、同様の傾向です。
また、承認欲求の強い人は「周りの人に認められたい」という気持ちが強いため「人からどう見られるか」が行動の判断軸になっています。
人から認めてもらおうと頑張っているうちに「本当は何がしたいのか」「何をすることが好きなのか」が分からなくなってしまうのです。
自己理解ができていないのは20代に多い?
向いてる仕事がわからないケースは20代に多く、原因は自己理解ができていないことにあります。仕事の経験値が浅く、自身の得意や好きなこと、向いている仕事が明確でない20代は、働く前と後のギャップを強く感じることがあります。
これは、自己と向き合う時間が取れていない、または自己分析の方法がわからないことが原因です。
20代は、自己理解を深めるために、自分と向き合う時間と方法を見つけ、実践する必要があります。
対処法:仕事に関係なく好き・得意なことを考えてみる
自分の好きなこと・得意なことを見つけるのも1つの方法です。この方法は、比較的取り組みやすいのではないでしょうか。
- 人と話すのが好き
- 家でのんびりするのが好き
- コミュニケーションをとるのが得意
このように、様々な好きなこと・得意なことがあります。
まずはそれぞれ、思いつくまま箇条書きにしてみましょう。必ずしも、好きなことと得意なことが一致するとは限りません。
最初は気にせず、気軽に考えてみてください。
思いつく内容をある程度書き出せたら、もう少しだけ深堀ってみます。好きなこと・得意なことを仕事選びに活かすなら「どの要素が好きなのか?」まで考えることが大切です。
例えば「サッカーが好き」と一言でいっても、自分がプレーするのが好きな人、戦略を考えるのが好きな人、観戦が好きな人など、好きな要素が分かれます。
さらに同じ「サッカー観戦が好きな人」でも、友達と楽しく盛り上がることが好きな人と、試合に勝つことが好きな人で、さらに好きのポイントは分かれるでしょう。
このように好きな項目を挙げた後に、さらに「なぜ好きなのか」「何を楽しんでいるのか」をもう1段階考えてみてください。
③今の仕事に原因がある
今の仕事に原因がある場合は「仕事がうまくいっていない」「人間関係や待遇なども踏まえて、何らかの不満を感じている」などが考えられます。
仕事でミスをしたり、いくら頑張っても成果が出せなかった時など「自分は今の仕事に向いているのか?」と不安になった人もいることでしょう。
もし今の仕事が自分に向いていないと感じた場合、自分に向いてる仕事は何かを考え始めます。反対に「今の仕事が自分に向いてる!」と感じる人は、あまり「向いてる仕事は何だろう?」と考えることはありません。
なぜなら今の仕事で成長することに夢中だからです。
向いてる仕事について真剣に考えている人は、少なからず今の仕事を変えたい気持ちがあることでしょう。
仕事に原因があるのは30代/40代に多い?
向いてる仕事がわからない30代や40代は、今している仕事に原因がある可能性が高いです。
30、40代になるとある程度、今の仕事を長く続けているという人が多くなります。
中には、自分に合っていない仕事や合わなくなってきた仕事を続けている人もいらっしゃいます。
合わない仕事を続けていると、そもそも自分には何が向いてて、何が合っているのかがわからなくなってきます。
30代、40代でこれを感じる場合、現在の職種や職場環境、業務内容に問題がある可能性が高く、キャリアの再評価や変更を検討するタイミングと言えるでしょう。
対処法:向いていないことを明確にする
どうしても「向いてる仕事が何か」という視点で考えてしまいがちですが、反対に自分の苦手なこと・向いていないことを考える方が自己理解が深まる人もいます。
仕事選びにおいても「〇〇の作業は自分には向いてないから、避けておこう」と苦手な仕事を回避できるのでおすすめです。
まずは今までの経験から、向いていないと思ったことを書き出してみてください。
④向いてる仕事を「やりたい仕事」だと思っている
就きたい仕事を考えるときに「向いてる仕事」と「やりたい仕事」が違っていた時、どちらを選んだらいいのか迷う方もいるのではないでしょうか。
「向いてる仕事」とは、自分の能力を十分に発揮し、その経過や結果に満足できる仕事を指します。能力を発揮するには、周りの環境や働き方が自分に合っていることが必要です。「得意」「ストレスなくできる」「スムーズにできる」「自然とやっている」仕事と言い換えることもできるでしょう。
一方、「やりたい仕事」とは、やりがいを感じられる仕事を指します。待遇や働きやすさよりも、仕事内容に楽しく充実感を持てることが条件です。「好き」「没頭できる」「熱中できる」「夢中になれる」仕事と言い換えることもできます。
向いてる仕事とやりたい仕事が同じであれば問題ありませんが「これら2つが同じ仕事である」という人は多くありません。
対処法:やりたい仕事にチャレンジしてみる
結論としては「やりたい仕事」を選ぶことをおすすめします。なぜなら、ほとんどの仕事はやっていくうちに慣れていき、次第に得意なものとなっていくからです。
好きな仕事だからこそ長期間にわたって働けたり、向上心を持って仕事に臨めるといえるでしょう。
社会人生活は長いので、嫌いな仕事をずっと続けていくのは、とても大きなストレスがかかります。
また、好きな仕事であれば、得意な作業・やり方を当てはめることができます。仕事のやり方は工夫次第で変えられますが「嫌い」という感情を無理やり「好き」に変えるのは難しいです。
そのため、向いてる仕事とやりたい仕事のどちらを優先するか迷った場合は、やりたい仕事を中心に考えるといいでしょう。
⑤過去の失敗経験やネガティブな感情に縛られている
向いてる仕事がわからない理由として、過去の失敗経験やネガティブな感情に縛られていることも挙げられます。
なぜなら過去の失敗やネガティブな経験に引っ張られると、実際は向いてる仕事に対しても「自分にはどうせ無理」「また失敗するかもしれない」と思う可能性があるからです。
冷静に自分の能力や可能性と向き合うことができなくなってしまいますので、チャンスを逃すことにもつながりかねません。
対処法:第三者に相談してみる
自分で「できない」とブレーキをかけてしまうときは、第三者に相談するのがおすすめです。
なぜなら第三者であれば、自分の能力や性格を冷静に判断した状態でアドバイスをしてくれる可能性があるからです。
家族や信頼できる友人に相談するのもよいですし、転職エージェントなどのキャリアのプロに相談することで、今後のキャリア形成に向けた専門的なアドバイスが期待できます。
過去の失敗経験に縛られてしまう方は、第三者に相談してみましょう。
⑥情報が多すぎて選べない
情報が多すぎて選べないことも、自分に向いてる仕事がわからない理由として挙げられます。
なぜなら情報が多すぎると、自分にとって必要な情報を判断しづらくなるからです。
情報の比較・検討ばかり行っていると、迷ってばかりで結局何も行動に移せなくなることも考えられます。
目的や判断基準を決めたとしても、あらゆる選択肢に触れることで、せっかく決めた判断基準がぶれてしまうこともあるでしょう。
上記のような形で、自分に必要な情報を選別できなくなると「向いてる仕事がわからない」状況が長期化しやすいと言えます。
⑦まだ仕事で実績や成果を出せていない
仕事で実績や成果が出せていないと、自分に向いてる仕事がわからない状況になりやすいでしょう。
なぜなら仕事で成果が出せていないと、今の仕事の適性やこれからの可能性に対しての不安や疑念が生じやすいからです。
とくに周りの人が結果を残している場合であれば、焦りや不安が生じるのも無理はありません。
対処法:結果を出したいなら地道に努力する
成長スピードは人それぞれなので、実績を出せていないという理由だけで、向いてる仕事かどうかを決めつけるのは早いです。
事実として、経験値を重ねる中で仕事におけるコツや要点を把握すれば、成長スピードも上がり、成果を出せるようになります。
上司や結果が出ている同僚に、どうしたら実績が出せるかを相談しながら、改善点に対して一つずつ取り組んでいくことが重要です。


向いてる仕事を見つける6つのワーク
向いてる仕事を見つけるためのワークとして、やりたくない・苦手なことを明確にする方法が挙げられます。
また、強みや価値観のグラフ化、やりたいこととできることを書き出す、自分の特性を周りに聞いてみるなどのワークも有効です。
向いてる仕事が分からない人が、自分に合った仕事や会社で働くためには、自分を知るためのワークが欠かせません。
それぞれ詳しく解説しますので、向いてる仕事を見つけるために何をどのように始めるのが良いかを考えながら読み進めてください。
1. やりたくない・苦手なことを明確にする
向いてる仕事を見つけるために、まずはストレスを過剰に感じる環境や人間関係、業務内容などを書き出してみましょう。
なぜなら向いてる仕事を見つけるためにも、向いていない仕事を避けるためです。
また、向いていない仕事を無理に続けることで生じる心身への悪影響や、仕事の成果が上がりづらい状況を避ける目的もあります。
自分に向いていない仕事をするのは、誰にとっても損失でしかありませんので、まずは合わない環境を理解するようにしましょう。
2. 強みや価値観をグラフ化する
向いてる仕事を探すためには、自分の強みや価値観を知ることが重要です。
なぜなら強みや価値観に合った仕事は結果が出やすく、長く続けやすいからです。
強みや価値観を把握するための有効な方法として、グラフ化が挙げられます。
作り方は下記のとおりです。
- A4サイズの紙を横向きに用意する
- 横線を時間、縦線をモチベーションの高さを表すものとして使用する
- 小学生時代から「楽しかったこと」「夢中になったこと」「達成感を得たこと」を書く(モチベーションが高かった出来事は、度合いに応じて縦線の上側に書く)
- 出来事を書き出した上で、なぜモチベーションが上がったのか理由をメモする
- ひと通り書き出せたら、共通点を探したり深ぼりしたりすることで自分の特性を見出す
楽しかったこと、達成感を得たことなどについて理由や背景を深く考えることで、自分の強みや価値観を見つけることができます。
3. やりたいことと今できることを紙に書く
向いてる仕事を見つけるためには、やりたいことと今できることの整理も有効です。
質問例を記載しますので、Will・Can・Mustの軸で自問自答し、紙に書き出してみましょう。
| Will(やりたいこと) | ・どんな働き方をしたい?(在宅or対面、チーム・個人など) ・どんな人の役に立ちたい? ・どんな場面でやりがいを感じる? ・自分は世の中にどう貢献したい? |
| Can(できること) | ・今までに身につけたスキルや資格は? ・周りからよく褒められることは? ・苦労せずできること、工夫が得意なことは? ・他の人より得意と言えることは? |
| Must(すべきこと/求められること) | ・社会で必要とされている仕事やスキルは? ・自分がやりたい分野でどんな人材が求められている? ・将来的にニーズがありそうな働き方は? |
書き出した内容をもとに仕事選びについて考えることで、自分に向いてる仕事が分かるようになります。
4. 自分の特性を周りに聞いてみる
自分の特性を周りの人に聞くことは、向いてる仕事を見つけるために重要な方法です。
なぜなら強みや価値観は、自分だけでは理解できないこともあるからです。
家族や友人、同僚などに自分の強み・弱み・向いていそうなことなどを聞いてみるとよいでしょう。
取り組む際の注意点として、1人だけではなく複数名に聞くこと、あくまでもひとつの意見であると理解することが挙げられます。
上記に注意しながら聞いてみることで、向いてる仕事を見つけるためのヒントを得られるでしょう。
5. 興味のある仕事を体験してみる
興味のある仕事を体験してみることは、自分に向いてる仕事を見つけるためにも非常に有効な手段です。
興味のある仕事があっても、いきなり正社員で就職することに抵抗がある場合こそ、まず体験してみることをおすすめします。
副業やアルバイト、ボランティアやインターンなどの方法で体験することが可能な場合は、ぜひ積極的に挑戦してみましょう。
体験することで自分にとっての向き・不向きを実感できる可能性もあります。
6. キャリアアドバイザーに壁打ちを依頼する
自分に向いてる仕事を見つけるには、キャリアアドバイザーに壁打ちを依頼するのもよいでしょう。
壁打ちとは、思考の整理やアイデア出しのために、誰かに話を聞いてもらうことです。
キャリアアドバイザーに壁打ちを依頼することで、客観的な視点から自分に向いてる仕事に関するアドバイスが期待できます。
人に話を聞いてもらうことで、向いてる仕事への理解や気付きが得られることもありますので、積極的に活用してみてください。
向いてる仕事がわからない人におすすめの仕事5選
向いてる仕事が分からない人におすすめの仕事として、販売職や営業職が挙げられます。
なぜなら販売職や営業職を経験することで、ヒアリングやプレゼン能力、相手や状況に応じた対応力など、どんな分野でも活かせる力が身につくからです。
ほかにも事務職や介護職なども身につくスキルや経験の観点から、向いてる仕事がわからない人におすすめの仕事と言えます。
向いてる仕事が分からない人がどんな仕事を選べばよいのかを考えるためにも、おすすめの仕事について知ることは有効といえます。
それぞれ詳しく解説しますので、自分にできそうな仕事はどれかを想像しながら読み進めてください。
1. 販売職
販売職は相手や状況に応じた対応力などキャリアアップや転職の際にも有効なスキルを身につけられるので、向いてる仕事がわからない人におすすめの仕事です。
仕事内容は店舗内での接客販売、売上を最大化するための売り場づくり、スタッフや売り上げの管理等が挙げられます。
仕事選びにおける注意点は、シフト制の勤務で不規則な生活になりやすく、勤務先によってはノルマが発生することです。
| 平均年収 | 369.4万円(衣料品販売の場合) |
| 必要なスキル | ・適切な声掛け ・必要な気配り |
| 関連する資格 | ・販売士 ・色彩検定 |
| 仕事に就くには | ・販売職の募集を探して応募する ・利益を上げる重要性を理解する |
2. 法人向けの営業職
法人向けの営業職は、顧客の要望を把握するヒアリング力や問題解決に関するプレゼン力が身につくため、キャリアアップも転職も有利になりやすいです。
そのため向いてる仕事がわからない人におすすめの仕事と言えるでしょう。
具体的な仕事内容は営業資料の作成や商談でのヒアリング、プレゼンや契約のとりまとめ、契約後のフォロー等が挙げられます。
仕事選びの注意点としてはノルマの存在、顧客都合で商談時間が遅くなる可能性、成果が上がらないと昇給しづらいことです。
| 平均年収 | 618.3万円(印刷営業の場合) |
| 必要なスキル | ・市場や商品に関する情報収集力 ・的確な助言・提案を行う力 |
| 関連する資格 | ・印刷営業士 ・管理印刷営業士 |
| 仕事に就くには | ・法人営業職の募集を探して応募する ・売上目標は必達であることを理解する |
3. 事務職
事務職はPCスキルや周囲と協同して仕事を進める力が身につけられるため、向いてる仕事がわからない人におすすめの仕事です。
仕事内容は所属する部門における他の社員のサポート役として、資料作成や日程調整、備品発注、データ入力などが挙げられます。
仕事選びの注意点は、一定のPCスキルだけでなく、電話応対や来客対応などのコミュニケーションが求められる場面があることです。
| 平均年収 | 529.6万円(一般事務の場合) |
| 必要なスキル | ・ビジネスマナー ・PCスキル ・コミュニケーションスキル |
| 関連する資格 | マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS) |
| 仕事に就くには | ・事務職の募集を探して応募する ・ExcelやWordなどのPCスキルを身に着ける |
4. 介護職
介護職は学歴や職歴以上に、気配りや親身な対応が求められる仕事であるため、向いてる仕事がわからない人におすすめの仕事です。
仕事内容は施設内での食事や入浴などの生活全般における介助業務、入所希望者へのサービス説明や相談対応などが挙げられます。
仕事選びの注意点としては、体力勝負の側面があり、夜勤やシフト制の勤務で生活リズムが不規則になる可能性があることです。
| 平均年収 | 376万円(施設介護員) |
| 必要なスキル | ・介護の知識、介助スキル ・連絡、調整能力 |
| 関連する資格 | ・介護職員初任者研修 ・介護福祉士 |
| 仕事に就くには | 介護職の募集を探して応募する |
5. 工場作業員
工場作業員は決められた手順で仕事を進める場面が多いため、向いてる仕事がわからない人におすすめの仕事になりえます。
仕事内容は工場内での原材料の搬入や製品の搬出、各種機械の清掃や燃料の補給、廃棄物分別、清掃などが挙げられます。
仕事選びの注意点としては、ルーチンワークがメインであり、交代制や夜勤などで生活リズムが不規則になる可能性があることです。
| 平均年収 | 345.4万円(工場労務作業員の場合) |
| 必要なスキル | ・効率的に仕事を処理する力 ・指定の作業を指示通り続ける忍耐力 |
| 関連する資格 | ・フォークリフト運転技能者 ・危険物取扱者(乙種4種) |
| 仕事に就くには | 工場勤務の募集を探して応募する |
向いてる仕事がわからない人におすすめしない仕事3選
向いてる仕事がわからない人には、ノルマがきつい仕事はおすすめできないと言えるでしょう。
なぜなら、入社後に向いていない仕事だと判明した際、ノルマ達成を強く求められる環境だと長く働き続けるのが難しいからです。
また、生活リズムが不規則になりやすく、クレーム対応が多い仕事もおすすめしない仕事として挙げられます。
向いてる仕事がわからない人にとって、おすすめではない仕事について理解することは、安心して働くために欠かせません。
それぞれ解説しますので、働く環境を選ぶ際の参考にしてください。
1. ノルマがきつい仕事
ノルマがきつい仕事は、向いてる仕事が分からない人にとっておすすめとは言えません。
なぜなら、実際に働き始めてから向いていない仕事だと分かった場合、成果を上げることが困難である可能性が高いからです。
会社によってノルマのきつさは異なりますが、一般的にノルマがきついと言われる仕事は以下を参考にしてください。
| 当てはまる仕事 | ノルマ(納期)がきつくなりやすい状況 |
|---|---|
| 営業職 | 会社によって成約数を厳しく管理されるとき |
| コールセンター | 架電数やアポイント獲得数について厳しく管理されるとき |
| ITエンジニア | クライアントやシステム都合による、急な仕様変更に対応する必要があるとき |
2. 生活リズムが不規則になりやすい仕事
向いてる仕事が分からない人には、生活リズムが不規則になりやすい仕事もおすすめとは言えません。
なぜなら、働き始めてから自分に合わない時間帯の仕事であると判明した場合、長く続けるのが難しい傾向があるからです。
生活リズムが不規則になりやすい仕事の一例を記載しますので、参考にしてください。
| 当てはまる仕事 | 生活リズムが不規則になりやすい状況 |
|---|---|
| 看護師 | 夜勤必須の病棟勤務で勤務する場合 |
| ドライバー | シフト制や夜勤がメインの会社で働く場合 |
3. クレーム対応が多い仕事
クレーム対応が多い仕事も、向いてる仕事が分からない人にはおすすめできません。
なぜならクレーム対応が多い仕事は、向いてない環境で行うにはストレス過剰であり、長く続けることが難しいためです。
クレーム対応が多い仕事の一例を記載しますので、参考にしてください。
| 当てはまる仕事 | クレーム対応が多くなりやすい状況 |
|---|---|
| コールセンター | 製品の不具合があったとき |
| 飲食店店長 | 繁忙期で注文が滞ったとき |
| 駅員 | 遅延や運休など運行トラブルがあったとき |
向いてる仕事を探す際に役立つ3つのサービス
向いてる仕事を探す際に役立つサービスとして、ハローワークが挙げられます。
なぜならハローワークは全国にあり、求人検索だけではなく、自己分析や職業理解に関するセミナーなども用意されているからです。
また、就職サイトや転職エージェントも向いてる仕事を探す際に役立つサービスと言えます。
向いてる仕事を探す際には、自己分析を行ったうえで求人情報を多面的に集めることが欠かせません。
就職・転職に関するサービスを上手く活用することで、向いてる仕事を見つけやすくなりますので、それぞれ解説します。
1. ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省が設置している「公共職業安定所」を指し、求職者や中小零細企業を対象に、国が無償で支援を行っている機関です。求職者に対しては、具体的に以下のサービスを提供しています。
- 就職活動に関する相談
- キャリアコンサルティング
- 職業紹介
- 就職活動に役立つセミナー
- 職業訓練
- 雇用保険の受給
このように、ハローワークでは多岐にわたる就職支援サービスを受けられます。「障害がある」「外国籍である」といった求職者の状況に合わせて利用しやすいのもハローワークの大きな特徴です。
ハローワークは全国に設置されており、設置された自治体と連携を図ることで、その地域に密着した就職支援を行なっています。そのため、地元企業への就職を考えている方には相性が良いでしょう。
また「これまで民間の就職支援サービスを活用していたが、なかなか良い就職先が見つからない」と悩んでいる人にも、ハローワークの利用がおすすめです。民間の就職支援サービスは対象者や応募条件を限定的にしているところも多く、対象から外れてしまうとなかなか就職先が見つかりません。一方でハローワークは「民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい就職困難者を中心に支援する、最後のセーフティネットとしての役割を担う、国(厚生労働省)の機関」と厚生労働省のサイトでも説明されています。
ハローワークを利用するときの注意点は、ハローワークの相談員は企業の内部事情までは把握していないことです。ハローワークは数多くの求人を扱っているため、職員がすべての企業の詳しい情報までを把握するのは難しいでしょう。そのため、中には「ブラック企業」といわれるような求人が紛れていたり、求人情報の内容を正確に読み取れず「入社してみたら自分に合わなかった」という可能性もあります。
まとめると、ハローワークは以下のような人におすすめです。
- 地元の中小企業への就職を考えている人
- ある程度働きたい企業像が決まっている人
- 会社に求める希望条件が明確な人
- 自分にとってのブラック企業を見極められる人
参考「厚生労働省:公共職業安定所(ハローワーク)の主な取り組みと実績(令和4年4月)」
2. 就職サイト
就職サイトとは、様々な求人情報をインターネット上で閲覧できるサイトです。
企業の求人情報以外にも、就職活動に役立つセミナーの紹介や就活関連のコラムなどが載っているサイトもあります。
「就職サイト」と一言でいっても、幅広い求人を掲載しているものから、専門分野に特化した求人を掲載しているものまで、さまざまなサイトが存在します。そのため対象者もサイトによって異なり、あなたの属性や希望職種に合わせて利用するサイトを選ぶのがポイントです。
もし「どのサイトが合うかわからない」「1つに絞れない」という人は、複数の就職サイトに登録して、併用するのがおすすめです。就職サイトを大きく分類すると、以下の特徴に分かれます。
- 幅広い求人を取り扱う、大手就職サイト
- 年齢に特化した就職サイト(20代向けなど)
- 属性に特化したサイト(第二新卒向けなど)
- 職種に特化したサイト(ITエンジニア向け、アパレル向けなど)
- 性別に特化したサイト(女性向けなど)
各分野で自分の特徴に該当するものがあれば、それぞれ1つずつ登録してみるのがいいでしょう。もちろん気になるサイトが複数ある場合は、複数でも構いません。
就職サイトは自分の好きなタイミングで利用でき、就職活動も好きなタイミングで始められるため「自分のペースで就活したい」「今はとりあえず情報収集したい」という人に向いています。
就職サイトを利用するときの注意点は、ハローワークと同様、自分で応募する企業を見極めなければならない点です。また、企業とのやり取りは全て自分で行うため、面倒に感じる人もいることでしょう。
3. 就職エージェント
就職エージェントは、民間企業が運営する就職支援サービスです。求職者に担当のキャリアアドバイザーがつき、あなたの就職活動を全般的にサポートします。また求職者の希望やキャリアプランをヒアリングし、それに合うと思われる企業を紹介するため、入社後のミスマッチが起こりにくいことも就職エージェントの大きな強みです。
対象者は就職サイト同様、エージェントによって異なります。それぞれ年齢・属性・職種・性別など得意分野があるので、各就職エージェントの特徴を見て、自分に合ったサービスを選びましょう。
就職エージェントの利用がおすすめな人は「自力で就活を進めることに自信のない人」や「専門家に相談しながら就活を進めたい人」です。プロのキャリアアドバイザーに相談しながら就活を進められるので「特に働きたい仕事がない」「向いてる職業がわからない」などの悩みを持っている人でも安心して利用できます。
注意点として、担当のキャリアアドバイザーがつくのが強みである一方、中には「自分の希望に沿った求人が紹介されない」と感じる可能性もあります。
その場合は、担当のキャリアアドバイザーに希望を積極的に伝えてコミュニケーションを取るのがおすすめです。キャリアアドバイザーもあなたからの情報をたくさん受け取れれば、そのぶん適切な求人を紹介しやすくなります。
もしそれでも「希望に合う求人がなかなか見つからない」「担当のキャリアアドバイザーと相性が合わないと感じる」といった悩みが消えない場合は、担当者の変更を申し込むのも1つの方法です。
番外編:向いている仕事は性格からも判断できる!
それぞれの人が持つ性格の特徴は、最も効果的に能力を発揮できる仕事を見つける手がかりになります。
たとえば、マイペースな性格の人は、自らのリズムで作業に取り組める職種、例えば研究開発やデータ分析などが向いています。これらの仕事は、焦らずじっくりと考える時間が確保できるため、深い知識や創造性を必要とします。
性格と仕事の適性を見極めることで、仕事の効率や満足度を高め、ストレスを軽減することが可能です。それには、自身の性格を深く理解し、それに適した職種や業務内容を探求するプロセスが不可欠です。
自己理解を深めるというのは、キャリアの成功において基盤となる要素であり、持続可能な職業人生を築く土台です。
もし、自分の性格と相性の良い職種について更に詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。


向いてる仕事がわからない時によくある質問5選
向いてる仕事がわからない時に、よくある質問5つについて回答します。
自分に向いてる仕事を見つけるには、自己分析や企業研究、実際に体験してみることが重要です。自己分析で自分に向いてる仕事に関するヒントを見つけ、企業研究でどんな会社を選べばよいか探し、体験することでさらに自己分析を深めるとよいでしょう。
本記事で紹介している6つのワークも活用しながら、まずは自己分析から取り組んでみてください。
マイペースな人に向いてる仕事は、成果を出すことや納期を守ることを前提に、自分で仕事の進め方を決められるという特徴があります。
仕事である以上、上司やお客様都合で働く場面はありますが、うまく適応できる場合はマイペースに取り組みやすい仕事もあります。
職種について一例を記載しますので、参考にしてください。
・営業職
・ライター
・配達員
・清掃員
20代で向いてる仕事がわからないと感じている場合、自己分析やキャリア相談、新しいことへの挑戦が有効です。
自己分析でこれまでの経験を棚卸しつつ、客観的な視点からのアドバイスをもらいながら自己理解を深めるとよいでしょう。
新しいことに挑戦したうえで、さらに自己分析を繰り返すことで、自分の興味関心や強みが少しずつ見えてきます。
下記の記事でも詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。
何がしたいかわからない20代は多い?仕事の探し方や傾向も解説!
向いてる仕事がわからない30代は、これまでの経験を多面的に自己分析し、転職したい理由や興味のあることを明確にするとよいでしょう。
社会人経験を重ねている30代なら、自分の強みや価値観、どんな時にやりがいや充実感があったのかなど自己分析のための材料も多いはずです。
これまでの人生経験の中に、これからどうしたらよいのかのヒントがたくさんありますので、下記の記事も参考にしながら自己分析などに取り組んでみてください。
何がしたいかわからない30代が仕事を探す方法は?NG行動も解説
40代で向いてる仕事がわからない場合、自己分析とキャリア相談が有効です。
これまでの豊富な人生経験をふまえた上で、改めて自己分析で自分の強みや興味、価値観を整理してみましょう。
自分だけで考えるのではなく、キャリア相談でプロのアドバイスを参考にすることで、自己理解を一層深めることができます。
経験と内省を重ねることで、いつからでも自分に向いてる仕事を探すことはできますので、この記事の内容も参考にしながら是非取り組んでみてください。
まとめ
ここまで「向いている仕事がわからない」と感じている人に向けて、以下の内容を解説してきました。
- 向いてる仕事をしている状態
- 向いてる仕事がわからない理由
- 向いてる仕事がわからない時の対処法
- 向いてる仕事よりも、やりたい仕事を優先するのがおすすめ
- 向いてる仕事を探す3つの方法
ポイントをおさらいすると、まずは「なぜ向いている仕事がわからない」と感じたのか、理由を考えてみましょう。
そして本記事で紹介した対処法・仕事選びのコツをできるだけ試してみて、それでも難しい場合は就職支援の専門家である就職エージェントを活用するのがおすすめです。
もしあなたが「向いている仕事を探したい」「プロに相談しながら考えたい」と思っているのであれば、ぜひ就職エージェントの利用を検討してみてください。
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