

※1. 就職支援サービス「就職カレッジ」の実施年数
※2. 2005/5/1~2023/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3.入社日2022/8/1~2023/1/31に入社した人材の3か月定着率
※4. 2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
「動物に関わる仕事をしたい」と考えている方もいるでしょう。この記事では、資格がなくてもできる動物系の仕事を含む、動物にかかわる仕事について解説します。専門知識を要する仕事から、動物が好きであれば始められる仕事までさまざまです。あなたが就きたい動物の仕事を探してみましょう。
- 動物関係の仕事は、実は資格が要らないものが多い
- 「動物の体調管理や健康に携わる仕事4選」「人が飼っている動物と深く関わる仕事9選」「自然と関わり動物と触れ合う仕事5選」を解説
動物関係の仕事は資格が要らないものも多い

資格がいらない動物系の仕事は、以下があります。
- 動物看護師
- 動物介護士
- 動物飼育員
- トリマー
- ドッグトレーナー
- ペットショップスタッフ
- ブリーダー
- ペットホテル従業員
- ペットシッター
- ペットフード関連企業の社員
- 動物用医療機器の製造業者
- ペット保険取り扱い保険会社の営業
- 酪農家
- 厩務員
- 動物保護団体職員
反対に、資格が必要な動物の仕事は、主に以下となります。
- 獣医師
- 調教師
- 自然保護官
動物に関わる仕事をそれぞれ解説します。ぜひ、仕事探しの参考にしてみてください。
動物の体調管理や健康に携わる仕事

動物の体調管理や健康に携わる仕事には、以下のようなものがあります。
- 動物看護師
- 動物介護士
- 動物飼育員
- 獣医師(※必須資格あり)
それぞれについて、解説します。
動物看護師
動物看護師は、獣医師のサポートを行う仕事です。意外にも資格は不要です。「認定動物看護師」という民間の資格があるものの、就職に必須ではありません。
具体的な業務内容は以下のとおりです。
- 受付
- 診療補助
- 検査
- 入院中の動物の看護
- 手術補助
- 調剤
その他にも、病状をわかりやすく説明するなどお客様の対応もします。働く場所は以下のようなところがあります。
- 個人病院
- 動物保護施設
- 救急病院
就職後に「認定動物看護師」の資格を取ることも可能です。筆記試験のみで取得できるため、働きながらでも挑戦しやすいのが特徴です。
動物介護士
動物介護士は、動物の介護をする仕事です。以下のようなことが原因で、思うように動けなくなった動物のサポートをします。
- 高齢
- 病気
- ケガ
年齢や状態にあわせた適切な介護をする必要があり、幅広い知識が求められる仕事です。動物の病気についてや、健康管理に関することなどは最低限学んでおきましょう。
- ペット介護士
- 小動物介護士
- ドッグヘルパー
- 老犬介護士
- ドッグシッター
主にこれらのような民間資格があり、ステップアップを目指し取得する人もいます。
動物飼育員
動物飼育員は、動物園や水族館にいる動物の世話をする仕事です。業務内容は以下のようなものがあります。
- 動物の餌やり
- 小屋の掃除
- 体調のチェック
動物たちが元気で快適に過ごせるよう、最適な環境づくりをします。状態の変化に気を配り、動物に寄り添う姿勢が必要です。夜を徹した出産への立ち会いなど、体力のいる仕事もあります。
また、動物だけでなく、来園されたお客様相手の以下のような業務もあります。
- イベント企画、運営
- ショーのためのトレーニング
- 園内ガイド
そのため、接客サービス業的な要素も身につける必要があります。
獣医師(※必須資格あり)
獣医師は国家資格です。専門の大学を出て、試験に合格しないとなれません。主な仕事の内容は、動物の診療治療や体調管理です。家畜の食肉衛生検査や、狂犬病の予防接種などに携わる人もいます。
主な職場は動物病院ですが、以下のような場所に出向くこともあります。
- 水族館
- 動物園
- 競馬場
- 牧場
そこで飼育されている動物の体調チェックなどを担当することもあります。
人が飼っている動物と深く関わる仕事

人が飼っている動物と深く関わる仕事には、以下のようなものがあります。
- トリマー
- ドッグトレーナー
- ペットショップスタッフ
- ブリーダー
- ペットホテル従業員
- ペットシッター
- ペットフード関連企業の社員
- 動物用医療機器の製造業者
- ペット保険の営業
それぞれについて、解説します。
トリマー
トリマーは、ペットに対して以下のようなことを行う仕事です。
- ペットのシャンプーやカット
- 爪切り
- 耳掃除
- 体調チェック
その他に、カラーリングやリラクゼーションを行う場合もあります。先に専門学校で学んでから就職する人もいますが、専門学校に通わずすぐに就職する人もなかにはいます。
主な職場は、ペットサロンなどです。犬が中心ですが、猫やウサギなどが来店することもあります。動物と飼い主、両方に喜んでもらえるサービスを提供する仕事です。
ドッグトレーナー
ドッグトレーナーは、犬のしつけや訓練をするのが仕事です。具体的には以下のような仕事を行います。
- 大きくなる前の基本的なしつけを施す
- 預かってしつけや訓練をする
- 飼い主にしつけ方法を教えたり、アドバイスをする
働く場所は、主に以下のようなところです。
- ペットショップ
- しつけ教室
- 警察犬学校
- 盲導犬協会
資格は必須ではありませんが、民間の資格を取得する人も多くいます。
ペットショップスタッフ
ペットショップスタッフの仕事内容は、主に以下のとおりです。
- 動物の世話
- 健康管理
- 餌やり
- ケージの掃除
- 店内の清掃や消毒
- 接客
- 販売
動物と接する以外にも、動物の特徴や飼育ポイントを説明するなど、お客さまとのコミュニケーションも必要です。また、以下のようなものを身につけると職場で重宝されます。
- 動物に関する知識
- エサや小物の商品情報
- POP作成など、販売促進のための行動力
働く場所は、フランチャイズの大型のペットショップや、個人経営のペットショップなどです。
ブリーダー
ブリーダーの仕事内容は、犬を中心とするペットの繁殖や改良です。優秀で元気なペットを生み出すため、以下のようなことを行います。
- 最適な交配相手の選定
- 親犬の出産や飼育中のサポート
- 適切な環境の維持
- 遺伝疾患に留意しながらのブリーディング
ショーやコンテストメインの育成を行うブリーダーもいます。また、特定の血統を守り引き継がせるため、「血統書」の発行手続きを行うのもブリーダーの仕事です。独立して働く人も多いですが、活躍するには多くの知識とノウハウが必然です。
ブリーダーになるには、保健所に届け出が必要です。動物を販売目的で繁殖させる場合は、「第一種動物取扱業」の登録が必要だからです。しかし、登録の際に必要な資格や条件はありません。年齢や学歴も関係ないため、仕事として成立するかはまた別ですが、届け出を出せばスタート自体はできます。
ペットホテル従業員
ペットホテル従業員は、ペットを預かり世話をする仕事です。旅行や仕事などで、ペットの世話ができない飼い主の代わりに世話をします。主な業務は以下のとおりです。
- 食事やトイレの世話
- 健康管理
- ストレスがたまらない環境づくり
- 遊び相手になる
犬や猫の他に、ウサギや鳥、爬虫類まで預かるホテルもあります。なるべく普段と変わらない環境で過ごしてもらうため、飼い主から以下のようなことをヒアリングすることも、大事な仕事です。
- 好みのエサの種類
- 適切なエサの量
- 散歩の時間や距離
主な職場はペットホテルで、ペットショップやペットサロンと併設しているところもあります。
ペットシッター
ペットシッターは飼い主の自宅に行き、代わりにペットの世話をする仕事です。ストレスなく普段通りに生活してもらうため、事前に飼い主に以下のようなことをヒアリングします。
- 性格
- 体質
- 餌の種類
- 散歩のコース
そして、ヒアリングの結果をもとに以下のようなことをします。
- 餌やり
- 散歩のほか
- 爪切り
- 歯磨き
- 簡単なトリミング
動物のしつけや遊びに関しての知識があると、なおよいでしょう。
ペットフード関連企業の社員
ペットフード関連企業の社員は、以下のような仕事があります。
- 開発職
- 広報
- 販促
- 営業
直接動物とふれあう仕事ではありませんが、ペットフードは毎日動物が食べるものなので、動物と関連深い仕事です。一般的なペットショップ店員などの接客業よりも、待遇面などはよい可能性が高いでしょう。
動物用医療機器の製造業者
動物用医療機器の製造業者は、以下を製造する仕事です。
- 検査機器
- 採血用の針
- コンテナー
資格がなくても就職は可能です。マニュアルや研修期間がある業種ため、未経験からでも挑戦できます。病気やケガなどで苦しんでいる動物の命を、間接的に救うことができます。
ペット保険の営業
ペット保険を売る仕事です。動物の治療は保険がきかないため、ペット保険の需要は大きいです。ペットを大切にしている飼い主が多いため、人間の保険よりも営業しやすいです。ペット保険は保険代理店で扱っており、保険代理店の職員になると扱えます。
自然と関わり動物と触れ合う仕事

自然と関わり動物と触れ合う仕事には、以下のようなものがあります。
- 酪農家
- 厩務員
- 調教師(※必須資格あり)
- 動物保護団体職員
- 自然保護官(※必須資格あり)
それぞれについて、解説します。
酪農家
酪農家も資格がなく、初心者でも就ける仕事です。農業系の学校で先に技術を得ることもできます。親の代から家業として行う人も多いですが、いまは跡継ぎの問題などで外部からも受け入れてくれる場合が多いようです。
仕事内容は牛や豚、鶏などを飼育し、以下のようなものを生産することです。
- 乳や乳製品
- 食肉
- 畜産品
安心安全なものを流通させるために、以下のようなことを検討調整しながら飼育をします。
- 飼育方法
- 飼料の種類
- 飼育環境
酪農の仕事は朝が早く、休みがないため、覚悟をもつ必要があります。体力に自信があり、酪農の仕事に情熱を持てる人におすすめです。
厩務員
厩務員は、競走馬の世話をする仕事です。具体的には、以下のような業務を行います。
- 餌やり
- ふんなどの掃除
- 寝わらの片付け
- シャワーやブラッシング
- 健康チェック
- レース前のパドックでの引馬
未経験からでも挑戦できる仕事ですが、馬とふれあった経験があるとやりやすい仕事です。馬がレースで最大限の力を発揮できるよう常に気を配り、丁寧に世話をする必要があります。
厩務員は厩舎に所属して、調教師の指示を受けて働きます。
- JRAの厩舎
- 地方競馬の厩舎
- 育成牧場
活躍の場はたくさんありますが、主な職場は上記のようなところが中心です。
調教師(※必須資格あり)
調教師は、競走馬を調教する仕事です。就職する難易度は高く、日本中央競馬会、もしくは地方競馬全国協会の試験を受けて「調教師免許」を取得する必要があります。調教師の合格率は10%以下で、超難関です。合格者は厩務員経験者か、騎手が多いです。
仕事内容は、馬主から預かった競走馬に適切な調教をして、レースに出すことです。馬の個性に合ったトレーニング方法を考えて実践します。
また、馬の相手だけでなく以下のような仕事もあります。
- 厩務員の指導
- レースに関する騎手との打ち合わせ
- 馬主との交渉
大変なことも多いものの、競馬を支える要となる仕事のひとつといえるでしょう。
動物保護団体職員
動物保護団体職員は、動物保護の職務を行う仕事です。仕事内容は、以下のようなものがあります。
- 保健所等で殺処分になる予定の動物の保護
- 飼えなくなったペットの引きとり
- 野良犬や野良猫などの動物の収容と飼育
- ペットの放棄や虐待をなくすための啓発活動
- 保護収容した動物の受け入れ先を探す
動物保護団体職員になるには、NPOやNGOの動物保護を目的とした団体に採用される必要があります。
自然保護官(※必須資格あり)
自然保護官は国家公務員で、環境省の職員としてさまざまな自然環境業務に携わります。別名を「レンジャー」といい、仕事内容は以下のとおりです。
- 国立公園の管理
- 外来種対策
- 野生鳥獣の保護
- ペット動物の愛護
- エコツーリズムなどの自然とのふれあいの推進
就職するには、以下のどれかに合格する必要があります。
- 国家公務員I種試験の農学III
- 国家公務員II種試験の林学農学土木
- 国家公務員III種試験(高校卒業程度)の林業
職場は、全国にある自然環境事務所などです。地域特有の自然にふれ、自然と自然界に暮らす生きものを守ります。

こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
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