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中卒で転職は難しい?転職しやすい業界や、転職方法を紹介します

中卒で転職は難しい?-転職しやすい業界や、転職方法を紹介します!-

中卒でも転職ができるのか。今の仕事に不満や将来を考えると不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。この記事では、中卒でも転職をしやすい職種や転職方法について解説をしていきます。中卒でもスキルさえ磨けば転職の候補先は増えていきます。どのようにしてスキルアップしていくのかも紹介していくので参考にしてみてください。

中卒だと転職は難しい?-中卒の現状とは-

中卒だと転職は難しい?-中卒の現状とは-

中卒だと一般に「転職は難しい」と言われますが、果たして本当なのでしょうか?次の2つをもとに、これが事実かどうか検証していきます。

  • 中卒だと求人数が少なくなる
  • 中卒だと正社員での転職は無理だと言われる理由

中卒だと求人数が少なくなる

厚生労働省発表のデータを見ると、高卒・中卒それぞれを対象としたハローワークの求人数には次のような違いがあります。

  • 高卒:約48万4,000
  • 中卒:1,696

上記を見ても分かるように、高卒者にはざっくり48万近い選択肢が用意されているのに対し、中卒者にはその285分の1の選択肢しかありません。データを見ると、ハローワークを利用する高卒求職者が約17万人、一方で中卒者は約550人と、そもそもの数に違いは見られますが、求人数という点で大きな開きがあることは間違いなく、中卒の場合には職業などの選択肢がどうしても狭くなりがちなのです。

引用:厚生労働省|令和元年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ

中卒だと正社員での転職は無理だと言われる理由

厚生労働省発表の「平成30年若年者雇用実態調査の概況」では、学歴別の正社員就業割合が掲載されています。結果は、次のとおりです。

  • 大卒:80.9%
  • 高卒:56.3%
  • 中卒:35.4%

このデータを見ると、中卒者は3人に1人しか正社員として働けていない現状が見えてきます。裏を返すと「3人に1人は働けている」とも言えますが、大卒や高卒と比べるとその差は歴然です。

このように正社員就職が厳しい理由としては、次の3つが挙げられます。

  • 学歴を重視している企業が多いため
  • 学歴=優秀と判断されがちなため
  • 専門性が低いと判断されるため

引用:厚生労働省|平成30年若年者雇用実態調査の概況(P,15)「15~34歳までの労働者が正社員として働いている割合」

学歴を重視している企業が多いため

まず、学歴を重視している企業が多いことが理由の一つです。特に大企業ともなると「大卒以上」を採用の条件としていることが普通で、この場合には高卒でも応募すらできません。これが中卒ともなると、さらにハードルは高くなってしまうのです。

学歴=優秀と判断されがちなため

「学歴=優秀」と判断されがちな点も、中卒の正社員転職を阻んでいる要因と言えます。そもそも日本は学歴社会と言われ、いわゆる「偏差値の高い学校」を卒業していると、それがその人の能力の高さを示す指標として扱われてきました。こうした点には批判もあり、「学歴は個人の能力に関係ない」とする主張もありますが、まだまだ社会において「学歴=優秀」という意識が根強いのが現実です。

専門性が低いと判断されるため

中卒が正社員就職において不利な理由として、専門性が低いと判断されがちなことも挙げられます。

中卒の場合、学業の中で専門的な知識を身に付けていないこともあり、マニュアル仕事や、簡単な軽作業などに就いていることが一般的です。そして、こうした仕事は企業から見ると「誰でもできる仕事」、つまり「価値の高くない仕事」として見られがちなため、安い給料で契約社員や派遣社員として採用すればいいか、と考えることが多く、結果として正社員転職が遠のいていってしまうのです。

中卒でも転職しやすい職種を紹介

ここまで、中卒者が転職で苦労する理由をお伝えしてきました。一方で、たとえ中卒であっても正社員としての転職を実現している人がいるのも確かです。もちろん簡単にはいきませんが、たとえば「スキルを磨けば稼げる仕事」「人手が足りていない仕事」などを見ていくと、転職の成功確率はグッと上がります。

具体的には、次の仕事がおすすめです。

  • 営業
  • 販売
  • 介護
  • 工場勤務
  • 運送業

ではそれぞれの仕事について、次の3点をもとに解説します。

1、仕事の特徴

2、中卒におすすめできる理由

3、今後の職種の動向

営業

営業とは、商品やサービスを顧客に売る仕事です。商品の知識は必要ですが、専門的な知識は必要とされないことがほとんどなため、中卒でも戦っていきやすい仕事と言えます。また会社によっては、売上を上げた分だけ給料に上乗せされる「インセンティブ」という制度を導入していることもあり、こうした会社に転職し、実力を高めていけば大卒者以上の年収を手にすることも夢ではありません。

そして企業にとって「モノを売る」という作業自体は、時代がいくら変化してもなくなるものではありません。そのため将来的な安定を考えるのであれば、営業は真っ先に検討したい仕事とも言えるでしょう。

販売

販売とは、主に店頭でお客様に接する仕事を指します。アパレル店や携帯ショップ、家電量販店での仕事などが当てはまり、コミュニケーション力が何よりも大切とされる仕事です。そして先ほどの営業の仕事と同じく、販売にも専門的な知識は必要とされないため、中卒でも採用されやすい傾向にあります。

少し先に目を向けてみると、「店舗の無人化」をはじめ、販売スタッフを必要としない未来が訪れることも予測されています。一方で、外に買い物に行き、友人や店員と話をしながらショッピングを楽しみたい、といった気持ちがすぐになくなるわけではありません。そのため数は少なくなるものの店舗自体は残り続ける、といった見方もあり、そこで働く販売スタッフの職がすぐに奪われる、といったことはなさそうです。

介護

介護とは、老人ホームやデイサービスの施設内、または高齢者の自宅に訪問し、食事や着替えの補助などを行う仕事です。介護は、一般に学歴よりも資格や経験が重視されます。資格としては「介護福祉士」が有名ですが、条件を満たせば中卒でも受験可能なため、中卒からの転職成功を目指す場合にはぜひチャレンジしたい資格と言えるでしょう。

なお高齢化社会の進展に伴い、介護職員の人手不足は深刻です。この先、長寿化がさらに進み、高齢者の数が増えていくことも確実視されているため、介護職はこれまで以上に引っ張りだこの仕事になる、とも言われています。

工場勤務

工場勤務の仕事はさまざまですが、たとえば食品工場であれば食材の洗浄や、原材料の調合などが挙げられます。工場勤務の仕事の大半は「マニュアル仕事」です。つまり、一度覚えてしまえば後は淡々と仕事とこなしていけるため、そこに学歴の差は関係なく、中卒者も比較的多く採用されています。

一方で工場勤務の仕事は単純作業が多く、こうした仕事は機械に置き換えることが可能です。「転職しやすい」といった点で工場勤務が魅力的なことは間違いなく、一時的な就業の場として考えていく分には問題ありませんが、将来的なことを考えると不安が残る、といったことは理解しておきましょう。

運送業

運送業とは、簡単に言うと「モノを運ぶ仕事」のことです。トラックドライバーや郵便配達員などが該当し、これまで紹介してきた仕事と同じく専門的な知識がそこまで必要とされないため、「学歴不問」として募集しているケースも目立ちます。

運送業は、深刻なドライバー不足に見舞われています。背景にはインターネットの発達によりネットショップが増え、商品発送数が大幅に増えたことが挙げられますが、こうした状況を前にしてドライバーの数は全くと言っていいほど足りていません。そのためこの先も学歴関係なく人材を募集する企業が増えることも予測でき、運送業にこのタイミングで転職しておけば「仕事がなくて困る」といった事態も避けられるでしょう。

中卒から転職する方法を紹介

中卒という“ハンデキャップ”を乗り越え、転職するための方法を3つ紹介します。

  • 転職サイト
  • ハローワーク
  • 転職エージェント

これらの転職方法の特徴だけでなく、利用するメリット・デメリット、そしておすすめできる人の特徴も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

転職サイト

転職サイトとは、求人を一覧で確認できるWebサイトのことです。希望に合う条件を検索し、気になる求人があればサイト上から応募できます。

転職サイトを使うと一人で転職活動を進めていくことになるため、マイペースに求人を探していきたい人にとってはメリットが大きい方法と言えるでしょう。一方で、企業への応募書類の送付や、面接日程の調整などを一人でする必要があり、こうした作業が面倒臭く感じられる点はデメリットと言えます。

メリットでもお伝えしましたが、転職サイトはコツコツと自分のペースで転職活動を進めていきたい人に向いています。また「まずはどんな求人があるか確認したい」と考えている人にもおすすめできるサービスと言えるでしょう。

ハローワーク

ハローワークとは、国が運営する「職業紹介所」のことです。仕事の紹介から転職の相談、さらには「職業訓練」などが無料で受けられます。

ハローワークのメリットは、親切なサポートを受けられることです。ハローワークの職員は公務員のため、求職者を無理やり転職させる、といったことがありません。そのため、転職相談などに親身に取ってくれる傾向にあります。一方で、中小・零細企業の求人が多い点はデメリットと言えるでしょう。ハローワークには無料で求人を掲載できることもあり、採用にお金をかけられない小規模企業の求人が多く、中にはいわゆる「ブラック企業」が紛れている可能性もあります。

ハローワークは、転職活動が初めての人に向いています。国が運営している施設のため安心感があり、職員にも気軽に相談できるため、転職活動の一歩目として利用してみると良いかもしれません。

転職エージェント

転職エージェントとは、専任の担当者が転職活動全般をサポートしてくれるサービスのことです。求人の紹介や、書類や面接のアドバイス、企業との面接日程の調整など、あらゆる面でサポートを受けられます。

転職エージェントのメリットは、選考通過の確率を上げられることです。「転職のプロ」の担当者が伴走してくれるので、たとえば履歴書や職務経歴書をプロの目線から添削してもらえます。一方で担当者との相性によっては、転職活動でストレスが溜まるリスクがあることはデメリットと言えるでしょう。

転職エージェントは、転職活動を一人で進めることに不安がある人に向いています。ホワイト企業の見分け方や、自己分析の方法、職務経歴書でアピールすべきことなど、転職活動を進めると疑問や不安が出てくるものですが、こうしたとき、何でも相談できる担当者の存在はかなり心強く感じられるはずです。

中卒から転職するためのポイント

中卒から転職を成功させるためのポイントを、次の3つに分けてお伝えします。

  • 自分に合った転職方法を見つける
  • 学歴不問、実力主義の企業を選ぶ
  • 自分のスキルを磨き続ける意識を持つ

学歴主体だった時代が、徐々に変わり始めています。こうした時代に必要なのは、個人で生きていけるだけのスキルや、自分を常に高めていく姿勢です。お伝えするポイントを意識しつつ、キャリアアップを目指して行きましょう。

自分に合った転職方法を見つける

まず大切なのが、自分に合った転職方法を見つけることです。

「転職サイト」や「転職エージェント」などをはじめ、SNS上で求人を探して応募したり、知人の紹介を受けて転職したりと、転職活動の方法はさまざまです。そして、それらの方法に向いているかどうかも人それぞれのため、ストレスなく転職活動を進めていくためにも、「まずは自分に合っている方法は何か?」といったことを冷静に考えてみてください。

学歴不問、実力主義の企業を選ぶ

中卒者が転職を考える場合には、学歴不問や、実力主義をうたう企業の求人を見てみるのがおすすめです。たとえば工場勤務や配送業などは、中卒にも門戸を開いている傾向にあります。また営業職は実力があれば給料が上がる仕事の代表格とも言え、そこに学歴の差はほとんど関係しません。

一方で世の中には専門職をはじめ、学歴が高いほうが転職で有利に働く仕事も多く存在します。こうした仕事に挑戦してしまうと、転職がうまくいかない可能性もあるため、仕事に就くことを第一に考えるのであれば、上記に挙げたような学歴不問、または実力主義の仕事を中心に探してみると良いでしょう。

自分のスキルを磨き続ける意識を持つ

中卒者の場合には、自分のスキルを磨き続ける意識も欠かせません。学歴の差は簡単に埋められるものではありませんが、専門的な技術を磨くために学校に通う、国家資格取得に向けて勉強をする、といった行動は今からでも可能です。そしてこうしたアクションを愚直に起こし続けた結果として、学歴の壁を超えていくケースは珍しくないのです。

さらにこの先、個人としての能力がさらに評価される時代に突入していきます。学歴が関係ない社会の到来は、中卒にとって“追い風”以外の何物でもありません。スキルを磨き続ける意識を強く持ち、今この瞬間からでも行動を起こしていきましょう。

まとめ

中卒の転職事情を中心に、挑戦しやすい仕事や、転職成功のポイントをお伝えしてきました。企業が学歴を重視する傾向は色濃く残っていますが、それでも「個人としての能力」を評価する企業が増えているのも確かです。そして中卒であっても入社しやすい仕事もあり、そこにまずは転職した後に自分のスキルを高めていくことで学歴の壁を超えていける可能性もあります。

ただし一人で転職活動を進めていくことに対し、不安を覚えてしまう方も多いかもしれません。そうした方は、私たちジェイックが運営する転職エージェントにぜひご相談ください。中卒の方でも18歳以上であればサポート可能で、無料の就職講座を通して転職に必要なあらゆるスキルを手にすることができます。まずは、お気軽に相談会にいらしてください。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター