
20代で引きこもりとなっているが、どうやって社会復帰したらいいのか分からず悩んでいませんか?
この記事では、20代で引きこもりになる原因や、引きこもりの脱出方法を紹介しています。
効果的な方法を知って、できそうなことから取り組んでいきましょう。
この記事の目次
そもそも引きこもりとは
内閣府の調査によると、若年層(15歳〜34歳)の引きこもり人数は146万人(推定)です。
若年層だけでこれだけの人数がおり、引きこもりは大きな社会問題となっています。
参考:内閣府2022年度「こども・若者の意識と生活に関する調査」
厚生労働省は、以下3つをすべて満たした状態を引きこもりと定義しています。
- 仕事や学校に行っていない
- 最低限の外出しかしない
- 家族以外の人と交流がない
以下、詳しい解説をしていきます。
仕事や学校に行っていない
1つめは、仕事や学校に行っていないことです。職場や学校に籍があっても、以下のような人は「仕事や学校には行っていない人」としてカウントされます。
- 仕事を休職している
- 学校を休学している
20代で引きこもりとなる多くの人が、仕事を休職したり学校を休学することを経験しています。
最低限の外出しかしない
2つめは、最低限の外出しかしないことです。
就職活動やプライベートの予定がないことはもちろん、近くのスーパーやコンビニまで行く程度の外出しかしていない人も引きこもりに該当します。
実家暮らしで引きこもりをしている人の中には、トイレやお風呂以外は全く部屋から出ない人もいます。
20代だとまだ両親も健在なことが多く、家事なども家族がしてくれるため、引きこもって生活できます。
家族以外の人と交流がない
3つめは、家族以外の人と交流がないことです。
仕事をしていなくても、継続的に他人との交流があれば引きこもりではありません。
ただしオンライン上のみでつながっている人は除きます。なぜなら引きこもりから社会復帰するうえで、効果的なつながりとはいえないからです。
後ほど詳しく説明しますが、家族以外の交流がないと、引きこもりから脱出することがさらに難しくなります。
20代引きこもりの実態に関わるデータ
江戸川区民を対象とした大規模調査によると、引きこもり状態にある人のうち20代が占める割合は11.7%でした(※1)。
同調査では40代が17.1%と最も多く、次に50代が16.6%で続きます。これらの年代と比べると20代の割合は多くありませんが、それでも引きこもり当事者の約10人に1人は20代であり、一定数の若者が引きこもり状態にあることが分かります。
また内閣府の調査によると、引きこもり状態にある15〜39歳の割合は2.05%(※2)です。平成27年度の調査では1.57%(※3)だったため、若者の引きこもり率は上昇傾向にあります。
※1 出典:江戸川区「令和3年度 江戸川区ひきこもり実態調査の結果報告書|第2節 ひきこもり当事者の概要(1 年齢)」p.11
※2 出典:内閣府「こども・若者の意識と生活に関する調査(令和4年度)第3部 調査結果の概要Ⅱ」p.163
※3 出典:厚生労働省「引きこもりの定義など|Ⅱ 実態把握内閣府「生活状況に関する調査」」
全年齢に占める20代引きこもりの割合
全年齢に占める20代の引きこもりの割合は10%ほどです。
東京都江戸川区が実施した引きこもり調査によると、「引きこもり当事者」の11.7%が20代となっており、引きこもりの約10人に1人が20代であることが分かります。
なお、江戸川区の調査では40代の引きこもりが17.1%と最も多く、次に50代(16.6%)が続いています。
▼江戸川区における年代別の引きこもり割合(令和3年度)
| 20歳未満 | 10.6% |
| 20代 | 11.7% |
| 30代 | 13.9% |
| 40代 | 17.1% |
| 50代 | 16.6% |
| 60代 | 9.6% |
| 70代 | 10.0% |
| 80歳以上 | 10.5% |
出典:江戸川区「令和3年度 江戸川区ひきこもり実態調査の結果報告書|第2節 ひきこもり当事者の概要(1 年齢)」p.11
15~39歳の引きこもりの割合
内閣府の調査によると、15~39歳の「広義の引きこもり」の割合は2.05%です。
広義の引きこもりは、細かく見ると「準引きこもり」と「狭義の引きこもり」の2つに分けられます。
趣味に関する用事のときだけ外出する「準引きこもり」は0.95%で、自室からほとんで出ない人を含む「狭義の引きこもり」は1.1%を占めています。
| 定義 | 15~39歳の割合 | |
|---|---|---|
| 広義の引きこもり | 「準引きこもり」と「狭義の引きこもり」の合計 | 2.05% |
| 準引きこもり | 普段は家にいるが、自分の趣味に関する用事のときだけ外出する | 0.95% |
| 狭義の引きこもり | 次のいずれかに当てはまる ・普段は家にいるが、近所のコンビニなどには出かける ・自室からは出るが、家からは出ない・自室からほとんど出ない | 1.1% |
出典:内閣府「こども・若者の意識と生活に関する調査(令和4年度)第3部 調査結果の概要Ⅱ 」p.163(一部加工)
若者の引きこもりの割合は?増加してる?
若者の引きこもり率は増加傾向にあります。平成27年度における「15〜39歳の引きこもり率(広義のひきこもり群)」は1.57%でしたが、令和4年度には2.05%となり、7年間で0.48ポイント上昇しました。
平成27年度の調査では、15〜39歳の広義の引きこもり数を54.1万人と推計しています。この割合を踏まえると、令和4年度には70万人前後に達している可能性もあるのです。
若い世代の割合が増えている背景には、コロナ禍による影響や、不登校生徒数の増加、就職活動の長期化や不安定な雇用環境など、複数の要因が影響していると考えられます。
出典:内閣府「こども・若者の意識と生活に関する調査(令和4年度)第3部 調査結果の概要Ⅱ」p.163
出典:厚生労働省「引きこもりの定義など|Ⅱ 実態把握内閣府「生活状況に関する調査」」
20代ニートの割合は?
20代に占めるニートの割合は、およそ2%前後と考えられます。
総務省統計局が発表した「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の要約」によると、15〜34歳の人口に占める若年無業者(≒ニート)の割合は2.3%でした。
20代だけに絞った割合は示されていませんが、この数値から推定すると同程度の水準、およそ2%前後と考えられるでしょう。
同調査によると、15〜24歳の若年無業者数は約26万人、25〜34歳は約31万人です。仮に各年齢が同じ人数だとすると、20代の若年無業者はおよそ28.5万人といえそうです。
そもそもニートとは「通学も就業も職業訓練もしていない状態」を指す言葉です。日本では若年無業者(15歳〜34歳の非労働力人口のうち、家事も通学もしていない者)とほぼ同じ意味で使われています。
出典:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の要約」p.17
20代の若者が引きこもりになる5つの原因
20代が引きこもる原因として特に大きいのが、勉強や仕事の挫折、人間関係のつまずきです。精神的な症状の悪化や将来への不安、悩みを相談できる人がいないことも要因といえます。
第一志望の大学の受験に失敗した、新卒で入った会社で失敗が続いたなど、こうした経験から自信をなくし、家から出られなくなる20代は少なくありません。
「人付き合いが悪いと思われないようにしないと…」「上司や先輩から嫌われていないかな…」といった気持ちから人間関係に強いストレスを覚え、人との接触を次第に避けるようになるケースも多く見られます。
勉強や仕事で挫折した
大学受験の失敗や、仕事ができずに深く落ち込むなど、勉強や仕事が原因で引きこもりになる20代は少なくありません。
20代は社会経験が浅く、精神的に不安定になりやすい時期です。一度の失敗を大きな挫折として受け止め、「自分は社会に向いていない」といった気持ちから人との関わりを避け、結果として引きこもりに至るケースが多く見られます。
20代は進学や就職といった“人生の大きな節目”に直面する時期である一方、挫折から立ち直る力が十分に備わっていないこともあり、一つの失敗が引きこもりにつながってしまう人も多いのです。
人間関係がうまくいかなかった
学校や職場で周囲にうまく馴染めなかったことで自信をなくし、引きこもりになってしまう20代も多くいます。
15~39歳を対象とした調査ではありますが、引きこもりになった原因として「人間関係がうまくいかなかった」と答えた人は20.8%(※)にのぼります。
20代は多感な時期であり、周りからの評価や周囲の視線を強く気にしてしまう人も少なくありません。会社では自分と価値観や考え方が大きく異なる人とも関わらなければならないため、人間関係のストレスが強く、結果として人との関わりを避けてしまうケースも多いのです。
※出典:厚生労働省「図表2-2-6 ひきこもり状態になった主な理由(複数選択)|資料:内閣府「こども・若者の意識と生活に関する調査(令和4年度)」
病気が悪化した
“心の病気”をはじめ、症状の悪化によって外出する気力や体力が低下したことで引きこもりになる20代もいます。
パーソル総合研究所が2024年に実施した調査によると、「過去3年以内に、治療なしでは日常生活が困難なほどのメンタルヘルス不調を経験した正規雇用者」は男女ともに20代が最も高くなっています(男性18.5%/女性23.3%)。
たとえばうつ病は気力が大きく低下し、不安障害は外出に強い恐怖心を抱くこともあるなど、こうした精神的な疾患の出現・悪化も20代が引きこもりとなる大きな要因になっているのです。
※出典:パーソル総合研究所「若手従業員のメンタルヘルス不調についての定量調査(公開日:2024年12月24日)」。
将来に希望が持てなかった
ネガティブな情報を目にすることで無力感を覚え、気持ちが深く落ち込んでしまう20代もいます。
大企業でもリストラに遭ったり、金銭的な問題から老後も働き続ける人が増えていたりするなど、こうした“暗い情報”に日々触れる中で将来に希望を持ち続けるのは難しいものです。
また「今の仕事は好きではないけど、そもそも何をしたいのか分からない」といった気持ちから自分の将来像を描けず、立ち止まってしまう20代も少なくありません。
こうして「明るい未来」をイメージできず、将来に向けて努力する意欲や気力がそがれた結果、引きこもってしまう20代も多いのです。
悩みを相談できる人がいなかった
悩みを気軽に話せる相手がいないことで不安な気持ちを解消できず、引きこもりになってしまう20代も多くいます。
悩みを打ち明けて「自分は一人じゃない」「分かってくれる人がいる」と感じられることは、心の安定を保つうえで大切です。しかし相談できる相手がいないと孤独感が強まり、不安な気持ちがさらに増してしまいます。
人によっては「どうせ誰にも理解してもらえない」という思いから、家族や友人との関わりを避けるようになります。こうして社会との接点が徐々に減り、気づいたときには引きこもり状態になっていた…という20代も多いのです。
引きこもりから脱出する対処法
20代が引きこもりから抜け出すうえで大切なのが、生活リズムを整えることです。
朝は早く起きる、寝間着のまま過ごさずに着替える、15分だけでも外に出るなど、こうした工夫を少しずつ取り入れると生活にリズムが生まれ、前向きな気持ちを取り戻しやすくなります。
状況に応じて、医療機関の受診も検討しましょう。気分の落ち込みや不安感が長く続いている方は「精神科デイケア」で専門的なサポートを受けるのも一つの方法です。同じ悩みを抱える人との交流によって意欲が戻り、次の一歩を踏み出す力も手に入るので、引きこもり支援団体への参加もおすすめです。
生活リズムを整える
まずはじめに、生活リズムを整えることから始めましょう。生活リズムが整うと、前向きな気持ちになりやすいからです。人によってはそれだけで引きこもりから脱出できる人もいます。
引きこもりの多くは昼夜逆転の生活をしていたり、食事が不規則であったりと生活リズムが乱れています。すると、ますます不健康な状態になりやすく、引きこもりが長期化する原因になります。具体的には以下3つのことを心がけましょう。
- 早起きする
- 外出時の服に着替える
- 1日のうち15分以上は外に出る
現在引きこもりで生活リズムが不規則になっている人は、少しずつでいいので生活リズムを整えることが大切です。
早起きする
生活リズムを整えるには、早起きをして朝日を浴びることが大切です。朝に日光を浴びると脳が目覚め、身体は覚醒モードに入ります。日中に脳が活動モードになっていると、夜になれば自然と眠たくなり、生活リズムが整いやすいです。もしそれでも夜眠れないという人は、日中に適度な運動をすると効果的です。
外出時の服に着替える
外出用の服に着替えるだけでも生活にメリハリがつくので、朝起きたら寝間着から着替える習慣を持ちましょう。
寝間着のまま過ごすと気持ちがどうしてもだらけやすく、気分の切り替えも難しくなります。寝間着から着替えるのが面倒で、「外に出てみようかな」という気持ちすら湧かないこともあるでしょう。一方で「いつでも外に出られる状態」でいると気持ちが前向きになりやすいため、家の中ではできる限り外出を意識した服装で過ごしましょう。
1日のうち15分以上は外に出る
1日のうち、15分以上は外に出ることを心がけましょう。1日ずっと家の中にいると生活にメリハリがつかず、生活リズムを整えることが難しくなるからです。中でも最も効果的なのは、朝日を浴びるために、起きたらすぐに散歩に出かけることです。15分程度、近所を散歩するだけでも、1日を前向きな気持ちで過ごせるでしょう。
医療機関を利用する
自分では気づけない症状や改善策が見つかる可能性があり、通院そのものが家から出るきっかけにもなるので、必要に応じて医療機関の受診も検討してみてください。
メンタル面で不調を抱えている場合は、精神科デイケアを利用するのも一つの方法です。
精神科デイケアとは「社会復帰を目指すための通所型プログラム」のことで、たとえば東京都では「復職コース(作業訓練)」「発達障害向け専門プログラム」などを用意しています。
メンタル的なサポートを受けつつ、社会復帰に向けた準備もできるので、20代の引きこもりの方はこうした施設の利用も考えてみましょう。
参考:東京都福祉局「精神科デイケアの利用について」ます。
引きこもり支援団体を利用する
孤独感が和らぎ、社会復帰に向けた意欲も湧いてくるので「引きこもり支援団体」への参加もおすすめです。
引きこもり支援団体とは、引きこもり状態にある人やその家族を対象に、相談や交流の場を提供している団体のことです。
たとえば東京都には34の認定団体(※)があり、それぞれ次のような支援を行っています。
- 電話や対面での相談対応
- 専門スタッフによる訪問支援
- 生活の立て直しを支援する自立支援プログラム
- 引きこもり当事者同士が交流する「自助会」の開催
- 社会参加につながる体験活動の実施
- 気軽に過ごせるフリースペースの提供
同じようにつらい経験を持ち、社会参加に不安を抱える20代と交流することで「自分だけではない」と感じ、孤独や不安が和らぐことは多いものです。
親向けのサポートをしている団体も多いので、引きこもりの息子・娘を持つ方も支援団体を探してみましょう。
※「ひきこもり等のサポートガイドライン(令和5年3月)」の理念のもと、東京都による現地確認などを経たうえで、都と連携に関する協定を締結した団体(令和7年4月現在)
20代引きこもりが社会復帰する方法
20代引きこもりの方が社会復帰を目指すには、「少しずつ仕事に慣れる」「就職活動の流れをつかむ」「スキルを身につける」といった3つのポイントを意識することが大切です。
いきなり正社員で働くのはハードルが高いため、まずは短期のアルバイトから始めても良いでしょう。
就職への意欲がせっかく高まっても、何から取り組めばいいか分からないと行動に移せないため、就職活動の流れをあらかじめイメージしておくことも欠かせません。
アピールできる経験が少ない場合は「求職者支援訓練」に参加するなど、就職に役立つスキルを身につけることにも目を向けてみてください。
1. 少しずつ仕事に慣れる
いきなりフルタイムで働くと負担が大きいため、自分に合った形で少しずつ仕事に慣れていくことを意識しましょう。
たとえば職場の人間関係が原因で引きこもりになった20代の場合、別の会社で新しい人間関係を築きながら平日5日働く、と考えただけでも強い不安感に襲われる方は多いかもしれません。
こうした場合は、短時間のアルバイトに週1日から挑戦してみるなど、まずは働く感覚を一歩ずつ取り戻していきましょう。
身体的・精神的な障害から就職に難しさを感じている方は、就労のための訓練や支援を受けながら働ける「就労継続支援B型事業所」を利用する方法もあります。
無理をして再び引きこもりになるリスクを減らすためにも、少しずつ仕事に慣れていくことを意識してください。
2. 就職活動の流れをつかむ
「今やるべきこと」が分かると行動に移しやすくなるので、引きこもりからの社会復帰を目指す20代は就職活動の流れをつかみましょう。
人によって多少の違いはありますが、就職活動(転職活動)は次の5つのステップで進むことが一般的です。
- 自己分析
- 業界・企業調べ
- 応募書類の作成
- 求人探し・応募
- 面接・内定
働きたいと思っても、就職に向けて何をすべきか分からないと具体的なアクションに移せません。一方で就職活動の流れをあらかじめ理解していれば、自分が取り組むべきことが分かり、次の行動に移しやすくなります。
では、5つのステップについて具体的に見ていきましょう。
ステップ1:自己分析
まずは自己分析に取り組みましょう。具体的には、自分が引きこもった原因や、つまずいた出来事を思い出し、どんな環境・人間関係・働き方によってストレスが高まったかを書き出してみてください。
引きこもりの方にとって大切なのは、再び同じ状態に戻らないことです。過去を振り返るのがつらい場合は気持ちが落ち着いたタイミングでOKなので、社会復帰後に負担の少ない働き方を選ぶためにも、自分にとって何がストレスだったのかを整理する時間を持ちましょう。
ステップ2:業界・企業調べ
自己分析が済んだら、次は業界や企業について調べる段階に移ります。
世の中には様々な仕事があるため、自分がどの分野で働きたいか考えるうえで情報収集は欠かせません。たとえば「job tag」では業界・職種ごとの仕事内容が詳しく解説されているので、こうした就職情報サイトの利用もおすすめです。
20代は営業職から事務職など、未経験転職も実現しやすい年代です。前職の仕事が自分に合わなかった方は、別の業種に挑戦することも検討しつつ情報収集を進めましょう。
ステップ3:応募書類の作成
次に、応募書類の作成に移りましょう。
どの人であっても「履歴書」の作成はほぼ必須です。卒業して3年以内の20代は新卒採用に応募できる可能性があるため、この場合は応募企業ごとに「エントリーシート(ES)」の作成・提出が必要になります。一方、中途採用に応募する20代は「職務経歴書」の作成が必要です。
書き方が分からない場合は、ハローワークや就職(転職)エージェントに登録し、キャリアアドバイザーと一緒に応募書類を作りましょう。
ステップ4:求人探し・応募
応募書類の準備ができたら、次はいよいよ求人を探して応募する段階です。
20代の引きこもりの方が特に意識したいのが、「未経験OK」の仕事を中心に探すことです。こうした求人は無職期間が長い人を歓迎しているケースも多く、仕事経験がなくても採用される可能性が高いからです。
たとえば個人営業や施工管理、介護職は実務未経験の20代の採用が活発です。就職成功を目指す方は、「未経験OK」「未経験歓迎」といった記載のある求人に積極的に応募してみましょう。
ステップ5:面接・内定
書類選考に通過したあとは、面接を2〜3回受けて内定が出るケースが一般的です。
面接では「無職になったきっかけ」を質問される可能性もあります。こうした場合は正直に経緯を説明したうえで、「その経験を通じて何を学び、就職に向けてどう行動しているのか」を伝えると好印象につながります。
緊張しやすい人はハローワークなどで模擬面接を受けたり、事前に想定質問への答えを準備したりして、できる限り本番を意識した練習を重ねましょう。
3. スキルを身につける
アピールできる内容が増えるので、20代引きこもりの方は「スキルの習得」にも目を向けてみましょう。
たとえばハローワークの「求職者支援訓練」に参加すると、月額10万円の支給を受けながらITスキルなどを無料で学べる可能性があります。
「自動車免許」が必須の求人も多いため、免許合宿に参加して短期で取得を目指すのもおすすめです。
介護職を希望する方は、「介護職員初任者研修」の資格を取得すると介護施設から高く評価されます。難易度は高いですが、不動産業界を志望する場合は「宅地建物取引士(宅建)」を取得すると大きな強みになるでしょう。
「自分にはアピールできるものがない…」と感じている方は、スキルの習得や資格取得にもぜひチャレンジしてみてください。
20代の引きこもりは外部の刺激が必要
20代の引きこもりに大切なのは、外部からの刺激です。なぜなら以下の理由があるからです。
- 安心感を得られる
- 価値観が広がる
引きこもりになって誰とも関わらないと、ますます引きこもりからの脱出が難しくなります。
安心感を得られる
外部からの刺激があると、安心感を得られます。なぜなら人と会っていると、必ず同じような悩みを抱えている人と出会うからです。
例えばあなたが「店員さんに話しかけられるのが怖くて、1人で服屋に入れない」という悩みを持っていたとします。友達が同じ悩みを抱えていると分かったとき、安心感を得られませんか?
安心感を得られることで、人は前向きな行動を起こすことができます。引きこもりに悩んでいる人こそ、悩みを吐き出せる居場所が必要です。
価値観が広がる
外部からの刺激を受けることによって、価値観が広がります。なぜなら自分が経験していない話を聞くと、新たな発見があるからです。






当社の就職に関するコンテンツの中から、引きこもりからの脱出や就職活動に不安を感じている方向けに、引きこもりからの脱出方法や就職活動で困りがちなことを解決するための記事をまとめました。
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- 引きこもり・ニートの末路とは?脱するための方法も紹介!
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- ニートから社会復帰するには何からすべき?怖い原因と対処法も解説
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- ニートの履歴書の書き方!空白期間や志望動機のポイントを例文付きで解説
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- 30代ニートの就職は難しい?ニートの割合や社会復帰の方法を紹介






































