
「正社員になりたい」と考えている方は、就職が成功しやすい人の特徴や、正社員になるための方法を知ったうえで行動することが一番の近道です。この記事では、フリーター/契約社員/派遣社員といった状況別に合わせて、正社員になるために必要な情報をご紹介しています。正社員になりたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
正社員になることのメリットとデメリット
正社員になりたいと考えている方は、まずは、正社員のメリットとデメリットについて把握しておきましょう。
ここでお伝えするのは「正規雇用と非正規雇用を比較した場合」のメリット・デメリットです。ぜひ、参考にしてみてください。
正社員のメリット
正社員のメリットは、主に以下があります。
- 解雇されにくい/失業しにくい
- 収入が安定する/生涯賃金が高くなる
- 福利厚生の充実
- 社会的信用が高い
- 教育研修制度がある
- 年金支給額が多い
非正規雇用との決定的な違いは、安定した雇用と収入です。たとえば同じ週5日フルタイムという条件で働いたとしても、正規雇用と非正規雇用では、トータルで受け取れるお金(総収入や老後の年金)は大きく変わってきます。
福利厚生による企業独自の手当や補助金・制度の利用、キャリアアップに役立つ研修などを受講できる点も魅力です。また、ローンを組んだり、カード・物件を借りるときの審査などが通りやすいという面もあります。
このほかに、社会保険に加入できる、退職金がもらえる、という点もあります。ただし、非正規雇用も条件を満たしていれば社会保険に加入できるほか、そもそも退職金制度がない企業も一定数あるため、これらに関しては、正規雇用が必ず得られるメリットとまではいえないでしょう。
正社員のデメリット
正社員のデメリットとしては、主に以下があります。
- 転勤や部署異動の可能性がある
- 休日出勤や残業を課せられることがある
- 責任が増える
一定規模以上の企業の場合、定期的に異動があることはめずらしくありません。自分の意に沿わない部署や苦手な業務の担当になったから行かない・やらないという選択は、難しいといえます。職種によっては、地方への転勤もあり得ます。
仕事の進捗状況や繁忙期などによっては、残業や休日出勤などが発生することもあります。企業によっては、給料に数十時間分の残業代が含まれた「みなし残業」扱いになっていることもあります。一方で非正規雇用の場合、時間外の業務が発生することはほぼありません。
また、業績や数値、成果などが上がらなければ改善するよう言われたり、職種によっては、クレームやイレギュラーな事態などにも対応することがあります。何か起きてもクビや減給になることはまずないものの、ある程度責任が重くなる点は避けられないでしょう。
正社員登用について、以下の記事でくわしくご紹介しています。
正社員登用されやすい業界・職種などについても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
正社員になりたいのになれない人の特徴

正社員になりたい気持ちがあっても、なかなか正社員になれない人も一定数います。ここでは「正社員になりたいのになれない」人の特徴を5つ、まとめました。
主体性・前向きさがない
正社員は、会社にとっての戦力となることを求められます。そのため「言われた仕事しかしなさそう」「自分から仕事を見つけていったり改善したりする気がなさそう」などと受け身の印象を持たれてしまうと、大きなマイナス評価になります。
また、自己肯定感の低い人も悪い印象を持たれがちですので、注意しましょう。多少の謙虚さはよいことですが「どうせ自分なんて」「私は大した人間ではありません」というオーラが伝わる人をあえて正社員採用したい企業は少ないということは知っておくべきです。
一緒に働きたいと思えない
人事担当や面接官が「一緒に働きたいと思えない」と感じる人は、当然、正社員としても採用されづらくなります。面接官も人間ですから、印象のよくない人をわざわざ採用して、一緒に仕事をしたいとは考えません。
よくある失敗例として、特別なスキルや知識があるわけではないのに自己主張が強い印象を与えてしまい「一緒に働いたら面倒くさそう」と思われて不採用になるパターンがあります。
面接対策として「初対面の相手に好感を持ってもらうこと」も大切だと押さえておきましょう。
スキルや経験値が足りない
スキルや経験値が足りず正社員採用を見送られてしまうことは、未経験の業界で正社員雇用を望む際に起こりがちです。正社員として採用するにあたっては、能力やスキルも重要な判断ポイントになります。
よくある失敗例として「御社で働くことは、〇〇の勉強になる」という点ばかりをアピールしてしまう人は注意が必要です。新卒採用やポテンシャル採用は別として、会社側はできることなら、即戦力となってくれる人を採用したいと考えているので、求めるスキルをこれから教育しなければならない人は採用されづらい傾向にあります。
自己分析が足りていない
面接で自己分析の度合いを測られる質問は、以下のようなものがあります。
- 自己PRをお願いします
- あなたの長所と短所を教えてください
- これまでで最も熱中したことは何ですか?
- 5年後、どうなっていたいですか?
- 尊敬できる人は誰ですか?
これらはすべて回答だけでなくその理由も答えることになるため、あなたの価値観が相手によく伝わる質問になります。面接でよく聞かれる質問については、スムーズに答えられるようにしておく必要があります。
企業分析が足りていない
企業分析が十分にできていないと、企業としては「なぜうちを選んだのか」がわからず、熱意に欠ける印象を与えてしまいがちです。また、採用されてから企業でやりたいことや応募職種などに関する質問をされたとき、言葉に詰まってしまう可能性があります。
- なぜその業界を志望するのか
- 中でも御社を志望する理由は何か
これらを、明確に伝えられるようにしておきましょう。
フリーター(アルバイト・パート)から正社員になりたい人へ
フリーター(アルバイト・パート)から正社員になりたい人向けにその方法と注意点、フリーターから正社員登用される人の特徴についてご紹介します。
正社員登用制度を利用する
正社員登用制度とは、アルバイト・パートから正社員に登用される制度のことです。厚生労働省「労働経済動向調査(平成29年2月)の概況」によると、調査企業のうち、正社員登用制度を設けているのは68%という結果です。
正社員登用制度がある企業にアルバイト・パートとして入社した場合、そこから正社員として雇用される可能性があるということです。
フリーターから正社員に登用される人の特徴
フリーターから正社員に登用される人の特徴は、以下の3つが考えられます。
- 仕事ができる
- 社内で良好な人間関係を築いている
- 正社員になりたいという意思表示をはっきりとしている
まず、仕事ができる人材である点は大前提です。また、正社員採用となると長く働くことになる可能性が高まるため、コミュニケーションや人間性に問題のない人であることも大切になってきます。
本人が正社員になりたいかどうかという意思確認も重要です。たとえば本人が「いまの職場ではなく別の企業で正社員就職したい」と考えているケースもあるためです。
正社員登用について、くわしくは以下の記事でご紹介しています。
今後「正社員登用あり」の職場でフリーターから正社員を目指すことに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーターが正社員登用制度を利用する際の注意点
フリーターから正社員登用制度を利用する際は、以下の点に注意しましょう。
必ず正社員になれるわけではない
正社員登用制度は、正社員になれることを約束している制度ではありません。あくまで、正社員登用の可能性がある制度を設けているというだけです。実際に、制度はあってもほとんど登用されていない企業もあるのが現状です。
「いま働いている会社で絶対に正社員になりたい」という想いがある人や「正社員になるなら、いま働いているアルバイト・パート先がいい」と考えている人以外は、あえて利用する必要はないでしょう。
すぐには正社員になれない
正社員登用制度があっても、入社すぐに制度を使えるわけではないケースがほとんどです。少なくとも、アルバイト・パートとして入社してから1~2年以上はかかると考えておいたほうがよいでしょう。
早く正社員になりたい人は、アルバイト・パートから正社員登用制度を狙うよりも、最初から正社員採用の仕事を目指して就職活動をしたほうが確実だといえます.
契約社員から正社員になりたい人へ
契約社員から正社員になりたい人向けにその方法と注意点、契約社員から正社員登用される人の特徴についてご紹介します。
5年以上働けば無期雇用になれる
厚生労働省「はじまります、『無期転換ルール』」にもある通り、平成30年4月から、企業は、有期契約労働者を雇用する場合、通算5年を超えた場合、有期労働契約ではなく、期間に定めのない無期労働契約に転換しなければいけないという決まりが適用されています。(契約社員だけでなく、すべての非正規雇用に共通)
「契約社員として1年ごとに5回契約更新をしたら、その後は無期雇用になる」と考えるとわかりやすいでしょう。ただし、企業側に契約社員を無期雇用にできない事情がある場合、5年以内に契約更新を打ち切る可能性もある点には注意が必要です。
また「無期雇用=正社員」とは限りません。契約社員として入社して無期雇用を目指す場合、無期雇用が正社員を指すのかどうかは慎重に調べたほうがよいでしょう。
正社員登用制度(試験)を利用する
正社員登用制度の試験内容は、企業によって異なります。たとえば、以下が考えられます。
- 書類選考・筆記・面接など、通常の採用選考に近い方法
- 面談のような形で、改めて意思ややる気・人柄を確認する方法
- 企業が実施する試験や基準に合格・到達する方法
つまり、正社員登用制度の難易度は一定ではないということです。通常の正社員採用よりも難しい試験を課しているところもある一方で、明確な基準がなく、契約更新の時期に双方の合意が取れれば正社員に登用する、という企業も存在します。
いずれにしても、正社員登用制度の内容や登用実績などは事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
契約社員から正社員に登用される人の特徴
契約社員から正社員に登用される人の特徴は、以下の3つが考えられます。
- 仕事ぶりや人柄がよい
- 正社員にしたほうが企業側のメリットも大きい場合
- 契約社員→正社員登用が通例の場合
正社員とほぼ変わらない勤務時間かつ意欲的に働いている契約社員がいる場合、長い目で見たときに、雇用や待遇がより安定した正社員に登用するほうが本人のモチベーションや仕事の裁量も増え、企業にメリットをもたらすことにもなり得ます。
まずは契約社員として採用し、大きな問題がなければ1年後に正社員登用、という流れを踏んでいる企業も一定数あります。一方で「契約社員は最大〇年間までの雇用」と定めている企業もあるため、事前に必ず確認しましょう。
紹介予定派遣から正社員を目指す
契約社員として働いていて、その企業で今後も正社員になれる見込みがない場合、紹介予定派遣を利用して正社員を目指す方法があります。
正社員登用が確約されていない契約社員よりも、正社員採用を前提としている紹介予定派遣のほうが、正社員になりたい人にとってはメリットが大きいといえます。
ただしこの方法を使う場合、契約社員として働いている職場は辞めて、別の企業で紹介予定派遣として働く必要が出てきます。紹介予定派遣については、次の「派遣社員から正社員になりたい人へ」で解説していますので、そちらもぜひご覧ください。
派遣社員から正社員になりたい人へ
派遣社員から正社員になりたい人向けにその方法と注意点、派遣社員から正社員登用される人の特徴についてご紹介します。
紹介予定派遣制度を利用する
紹介予定派遣制度とは、派遣社員として一定期間働き、双方の合意が取れたら、派遣先企業に直接雇用されるという仕組みです。
注意点としては必ずしも「直接雇用=正社員」ではなく、契約社員やアルバイト・パートという可能性もあるという点です。
正社員になりたい人が紹介予定派遣を利用する場合、事前に「直接雇用とは正社員のことを指しているのか」を、派遣会社に必ず確認しておくことが大切です。
紹介予定派遣から正社員になるための方法について、以下の記事でくわしくご紹介しています。
紹介予定派遣から正社員になるメリット・デメリットなどについても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
派遣先の企業で正社員登用を目指す
厚生労働省「派遣で働く皆様へ」にある通り、派遣社員の場合、派遣先の企業内の同じ部署で働くことができる期間が3年までという「3年ルール」があります。これは、派遣社員として働く人の雇用の安定を目的に定められているものです。
たとえば派遣社員として同じ部署で3年働いた場合、その後も派遣先企業で働き続ける方法としては、以下いずれかの方法があります。
- 派遣先企業に直接雇用される
- 派遣先企業の別の部署や課に異動して働く(最長3年)
「今後も自社の同じ部署で働き続けてほしい」と派遣先企業が考えた場合、派遣社員を直接雇用することは可能です。契約期間以外の派遣社員の直接雇用は、違法ではありません。
こちらも、直接雇用=正社員採用とは限りません。一方、企業側と本人の希望が合致していて企業としても雇い入れが可能な場合、正社員採用となることもあります。
ただし「派遣社員として働けば、3年後には派遣先に正社員採用される」という規定があるわけではなく、あくまでケースバイケースといえます。
派遣社員から正社員登用される人の特徴
派遣社員から正社員登用される人の特徴としては、以下の3つがあります。
- 仕事ぶりや人柄がよい
- 正社員登用を本人・企業ともに希望している
- 自社の業務に必要なスキル・知識を持つ人材だと判断されている
仕事ができることや人間性がよいことはまずひとつありますが、正社員になることが双方の意思として一致している、派遣契約終了後も自社の戦力として働いてほしい人材であると判断されているかどうかが、正社員登用される人の特徴といえるでしょう。
ただし、派遣社員を正社員登用しなければいけないと決まっているわけではないため、確実に正社員になりたい人は、最初から紹介予定派遣を利用するほうが効率的です。
正社員になりたい人はジェイックを活用しよう
ここまで、正社員になるための方法をご紹介してきました。正社員になりたい方におすすめの方法として、ジェイックの就職支援サービスの利用する方法があります。主なサービス内容とメリットをご紹介しますので、ぜひご検討ください。
ジェイックで受けられるサービス
ジェイックの就職支援では、主に以下のサービスを受けることが可能です。
- 就活相談
- 相談後、希望に沿った求人紹介
- 集団研修(履歴書/面接対策)
- 面接のセッティング(合同面接会)
- 企業との交渉
- 入社後の定着サポート
ジェイックでは短期間集中の研修や優良企業との面接会など、自分に合った企業に就職するための方法を効率よく学ぶことができ、就職後の長期的な活躍を前提としたサービスを提供しています。
ジェイックを利用するメリット
ジェイックをご利用いただくメリットとしては、主に以下があります。
- 正社員求人のみの紹介
- フリーターやニートに特化した就職支援サービスがある
- 就職後も役立つ手厚い研修を用意
- 国内で43社しか認定を受けていない「職業紹介優良事業者」である
- 参加者の内定率が非常に高い
まず、そもそも正社員求人のみを取り扱っているため、正社員として働くことを目指す方にはぴったりです。フリーターやニートの方などを対象とした「就職カレッジ®」をはじめ、社会人経験がない・少ない方の就職実績やノウハウが豊富にあります。
研修では就職活動の方法のみならず、社会人としてのマナーや考え方などに関するテーマも実施するため、企業で活躍するために必要なスキルを獲得できます。
ジェイックは職業紹介優良事業者に認定されているだけでなく、一般的に正社員経験がない状態から自力で就職するよりも就職率は圧倒的に高いため、安心してご参加いただき、正社員就職を目指すことが可能です。
まとめ
正社員になりたい人は、正社員の求人を探して就職活動をするほかに、アルバイト・パート、契約社員、派遣社員から正社員登用を目指す方法があります。働いていた職場で正社員登用されるケースも一定数ありますが、確実なのは、やはり最初から正社員として就職することです。ジェイックでは、正社員就職を目指す方の就職支援を実施しています。正社員になりたいと考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。
「正社員になりたい」によくある質問
正社員になりたい人は、なぜ自分が正社員になりたいのか目的や理由をはっきりさせることから始めましょう。正社員として働くことで、主に雇用や収入、福利厚生などにおいて多くの利点があります。くわしくは「正社員のメリット」を参考にしてみてください。
正社員登用がある職場で働くことで、正社員を目指すことは可能です。ただし誰でも正社員になれるというわけではなく、正社員になるための条件は複数あります。「フリーターから正社員に登用される人の特徴」も参考にしてみてください。
正社員になりたい人はハローワークや就職エージェントを利用すると効率的に就職活動を進めることができます。ジェイックでは就職支援のサービスを行っており無料で「就職相談」ができます。正社員になりたいと考える方はぜひご利用ください。
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