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フリーターの現在の職業は「無職」ですか?職業欄の書き方

フリーターの現在の職業は無職ですか?4つのケース別に書き方を解説

フリーターは、あくまでも働いて収入を得ているため無職ではありません。
フリーターは“働き方”を表す言葉であり、正式な職業名ではないことも知っておきましょう。

本記事では、フリーターと無職の違いを解説しつつ、履歴書や職務経歴書、行政手続きなどで「現在の職業」をどのように書けばよいのか具体例付きで紹介します。

「自分は無職扱いになるのか?」という不安を解消でき、自信を持って職業欄を書けるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。

フリーターの現在の職業は無職ではない

一般的な定義や、公的な分類において、働いて賃金を受け取っている人は「就業者」に含まれます。
そのため、フリーターの現在の職業は「無職」ではありません。

一般に「無職」とは、仕事をしておらず、継続的な労働による収入がない状態を指します。 

「正社員ではない=無職」と誤解されがちですが、たとえ雇用形態がアルバイトやパートであっても、フリーターは実際に働いているため無職には該当しません。

理由1. 定義上は「就業者」に分類されるから

総務省統計局「労働力調査 結果表の利用に関する参考資料|用語の解説」

総務省統計局の資料では、「調査期間中に収入を伴う仕事を1時間以上した15歳以上の人(休業者を含む)」を就業者としています。
つまり、コンビニや飲食店などでアルバイトをしているフリーターは就業者のため、無職ではありません。

仕事をしていない状態(世間一般で言う「無職」)に相当する人は「完全失業者」または「非労働力人口」とされており、これは主に調査期間中に収入を伴う労働を1時間もしなかった人を指します。

一方で、定期的にシフトに入り、給与を受け取っているフリーターは「就業者」に区分されるため無職ではないのです。

参考・画像引用:総務省統計局「労働力調査 結果表の利用に関する参考資料|用語の解説

理由2. 無職は「仕事をしていない人」を指す言葉だから

総務省統計局は、以下3つの条件をすべて満たす人を「完全失業者」としています。

  • 仕事がなくて調査週間中に少しも仕事をしなかった(就業者ではない)
  • 仕事があればすぐ就くことができる
  • 調査週間中に、仕事を探す活動や事業を始める準備をしていた(過去の求職活動の結果を待っている場合を含む)

引用:総務省統計局「労働力調査 結果表の利用に関する参考資料|用語の解説

上記の定義でいうと、会社を辞めて転職活動だけをしている人や、働く意思はあるものの仕事に就いていない人などが「無職(完全失業者)」に該当します。

一方で、フリーターは「仕事をしている」という事実はあるため、無職(完全失業者)には分類されません。

フリーターの定義

総務省統計局(労働力調査)では、「15〜34歳の若年層のうち、アルバイトまたはパートで働いている人、またはその希望者」を“フリーター”としています。

▼便宜上のフリーターの定義(労働力調査)
  • 男性は「学校を卒業している人」
  • 女性は「学校を卒業していて未婚の人」
  • アルバイト・パートとして働いている人
  • 現在は働いていないものの、アルバイト・パートで働きたい人

参考:総務省統計局「16A-Q09 フリーターの人数」(※上記は表現を簡便化しています)

なお、世間一般にはアルバイトやパートで収入を得ている人が「フリーター」と呼ばれており、その認識は上記の定義からも合っています。

ただし、統計上で見ると「フリーター」はアルバイトやパートで働いている人だけでなく、仕事を探している完全失業者(無職)などが含まれることは留意しておきましょう。

フリーターとアルバイト(パート)の違い

フリーターとアルバイト(パート)は、世間一般的な俗称(特定の年齢層・働き方に対する呼び方)、あるいは公的な雇用形態か、という点に違いがあります。

フリーターは、アルバイトやパートなどの働き方をまとめて表現する“便宜上の呼び方”です。
一般に、アルバイトやパートで生計を立てている「15〜34歳の若年層(学生・主婦を除く)」を指す際に使われる言葉であり、法律上の雇用形態や職業名(職種)ではありません。

一方で、アルバイトやパートは厚生労働省が「パートタイム労働者」として定義している雇用形態です。
厳密には、1週間の所定労働時間が通常の労働者より短い人を指し、企業側も正式な契約区分として管理しています。

フリーターアルバイト(パート)
定義主に正社員以外で働く15〜34歳の若年層短時間勤務を中心とした雇用形態 
「職業」と言えるか言えない言えない
「雇用形態」と言えるか言えない言える

出典:厚生労働省「さまざまな雇用形態

フリーターは現在の職業をどう書けばいい?

フリーターが履歴書に職業を書く際は、「株式会社〇〇入社(アルバイト)」のように勤務先と雇用形態を記載します。
職務経歴書では「飲食店ホール業務に従事」のように担当業務を書くことが一般的です。

職業選択式の行政手続きや転職サイト登録時は、「アルバイト」「非正規雇用」などを選択し、「無職」を選ばないようにしましょう。

自由記述式の口座開設や賃貸申込みなどの場合は、「コンビニエンスストア勤務(アルバイト)」のように職場や雇用形態が分かるように記載します。

フリーターは正式な職業名ではないため、履歴書や職務経歴書などに記載する際は「フリーター」と書かないように注意しましょう。

【フリーターの職業欄の記載方法】

記載先書き方のポイント
履歴書(職歴欄) 勤務先と雇用形態を記載
職務経歴書担当業務と経験を記載
行政手続き・転職サイト登録時(職業選択式) 選択肢にある職業区分を選択する
口座開設・賃貸申込みなど(自由記述式)実際の働き方が伝わる表現で記載

ケース1. 履歴書(職歴欄)

アルバイトの経験も立派な職歴として扱われるため、履歴書の職歴欄には勤務先や仕事内容を記載しましょう。
「フリーター」ではなく「アルバイト」と記載します。

「正社員の経験がないから職歴に書けないのでは」と考える人もいますが、アルバイトで継続的に働いていた経験は評価の対象になります。

たとえば接客や販売、事務などで培ったコミュニケーション力や責任感は、就職活動でもアピールできる大きな強みです。

記載例:アルバイトを職歴として書く場合

アルバイトの経験を履歴書に書く際は、勤務先と雇用形態が分かる形で分かりやすく記載しましょう。

アルバイトの経験を応募先へアピールしたい場合は、担当業務も補足すると採用担当者に伝わります。

【記載例:接客・販売】

お客様をお待たせしない接客を意識し、混雑時も周囲と連携しながら対応後輩スタッフの教育やシフトの調整を担当

【記載例:事務】

入力ミスを防ぐために確認作業を徹底優先順位を整理しながら業務を進め、期限内の対応を徹底

職歴欄をシンプルにまとめたい場合は、勤務先と雇用形態のみでも問題ありません。

【業務内容を書くパターン】

職歴
20234株式会社〇〇 入社(アルバイト)
飲食店ホールスタッフとして接客・レジ業務に従事
現在に至る
以上

【業務内容を書かないパターン】

職歴
20234株式会社〇〇 入社(アルバイト)
現在に至る
以上

記載例:空白期間がある場合

採用担当者は「なぜ働いていなかったのか」「現在は問題なく働ける状態なのか」を確認したいため、空白期間がある場合は今後に向けて行動していることや、現在は就業可能であることを伝えましょう。

【資格勉強と就職活動をしていた場合の記載例 】

職歴
20234株式会社〇〇 入社(アルバイト)
20253一身上の都合により退職
退職後は〇〇の資格を取得するための勉強と、就職活動に並行して取り組んでいます。
以上

【家庭の事情が理由の場合の記載例】

職歴
20234株式会社〇〇 入社(アルバイト)
20253家庭の事情により退職
状況の改善に伴い、現在は就職活動を開始しております。
以上

【病気療養後に回復している場合の記載例】

職歴
20234株式会社〇〇 入社(アルバイト)
20253病気療養のため退職
現在は回復しており、就業に問題ございません。
以上

ケース2. 職務経歴書

採用担当者は雇用形態よりも「どのような業務を経験し、何を身につけたか」を重視する場合があるため、フリーターが職務経歴書を書く際はアルバイトの経験を具体的な職歴として記載しましょう。

担当業務や実績、工夫したことを履歴書よりも詳しく記載すると、アルバイトの経験も十分なアピールにつながります。

たとえば「忙しい時間帯でも周囲の状況を確認しながら業務に取り組んだ」「締切が近い業務から優先して進めた」と具体的に記載するのがおすすめです。

記載例:職務要約

職務要約では、これまでのアルバイト経験を簡潔にまとめ、どのような仕事を経験してきたかを最初に伝えましょう。

【記載例:飲食店アルバイト】

大学卒業後、飲食店のホールスタッフとして約3年間勤務しております。接客やレジ対応、新人教育などを担当し、円滑な店舗運営に貢献してまいりました。忙しい時間帯でも周囲と連携しながら円滑な店舗運営を目指しました。また、お客様の対応を通じて、コミュニケーション力や臨機応変な対応力を身につけました。

【記載例:事務アルバイト】

人材会社で事務のアシスタントとして約1年半勤務しております。データ入力や電話対応・書類作成などを担当し、正確かつ迅速な処理を心掛けて業務に従事してまいりました。業務を通じて、事務処理能力やコミュニケーション力、優先順位を考えながら対応する力を身につけました。

記載例:職務経歴

採用担当者は実際の業務経験や仕事への取り組み方を確認したいと考えているため、職務経歴では「どこで」「どのような業務を」「どのくらい担当していたか」を具体的に記載しましょう。

担当業務だけでなく、工夫した点まで書くと高評価につながります。接客の人数や新人教育の経験などがあれば積極的に記載しましょう。

【記載例:飲食店アルバイト】

〇〇年〇月~〇〇年〇月カフェ〇〇(アルバイト)ホールスタッフとして、接客・配膳・レジ対応を約3年間担当1日50~100名程度のお客様対応を実施。
混雑時にはスタッフ同士で連携し、待ち時間の短縮や円滑な接客を意識

【記載例:事務アルバイト】

〇〇年〇月~〇〇年〇月株式会社〇〇(アルバイト)
営業部にて、契約書類の作成補助やデータ入力業務を約3年間担当。
1日20~30件程度の電話対応や来客対応を実施Excelを使用した顧客情報管理、売上データ入力を継続的に担当

ケース3. 行政手続き・転職サイト登録時など(職業選択式)

行政手続きや、転職サイト登録時などで職業を選択する際は、「アルバイト」「パートタイム労働者」「パート・アルバイト・派遣」などの項目を選びましょう。

証券口座の登録画面でも職業欄が選択式になっていることも多く、たとえば楽天証券では登録時に「パート・アルバイト・派遣」の職業欄を選択するように示されています(※)。

フリーター(アルバイト・パート)は、無職ではありません。行政手続きや転職サイト登録時、証券口座開設時などに職業欄の選択を求められた際は、「無職」を選ばないように注意しましょう。

※参考:楽天証券「パート・アルバイト・派遣社員の職業(勤務先)の登録方法を教えてください

ケース4. 口座開設・賃貸の申込みなど(職業記入式)

銀行口座の開設や賃貸契約などの書類では、職業欄に「アルバイト(販売業)」といった形式で記載する、あるいは「アルバイト」などを選択し、会社名を別枠に記載するケースが一般的です。

金融機関や不動産会社では、「現在どのような形で収入を得ているか」を確認する目的で職業欄を設けています。
そのため「フリーター」と書くのではなく、「アルバイト(飲食業)」のように、実際の雇用形態や業務内容が伝わる形で記載しましょう。

なお、婚姻届では雇用形態を書く必要はなく、職業名だけを記入します(※)。この場合は「事務職」「販売職」といった職種を記載すればOKです。

書類記載例
銀行口座の開設アルバイト(販売業)
賃貸の申込みアルバイト(販売業)
病院の問診票アルバイト
婚姻届(※)事務職
確定申告書飲食業
入国申告書 Part-time Woker

※国勢調査がある年度のみ記載(職業名は厚生労働省の「職業例示表」を参照)

よくある質問

1. フリーターが職業を聞かれたらどう答えればいい?

フリーターが職業を聞かれたら、「アルバイトで〇〇の仕事をしています」のように仕事内容を伝えるのがおすすめです。
コンビニで働いている場合は「コンビニでアルバイトをしています」、飲食店勤務なら「飲食店でホールスタッフをしています」と答えても良いでしょう。
友人とのカジュアルな会話などの場面では「今はフリーターをしている」と答えても構いませんが、それ以外の場面では「アルバイトで接客業をしています」といった答え方が適切です。

2. フリーターは無職に分類されますか?

公的には「就業者」として扱われるため、フリーターは無職には分類されません。
総務省統計局の労働力調査では、「調査期間中に収入を伴う仕事を1時間以上した15歳以上の人」は就業者として、完全失業者・非労動力人口(いわゆる無職)と区別しています。
就業者にはアルバイトやパートも含まれるため、フリーターとして働いている人は無職ではありません。

出典:総務省統計局「労働力調査に関するQ&A(回答)F-1 就業者、完全失業者とは、どのような状態にある人のことですか?

3. アルバイトは職業欄にどう書けばいい?

アルバイトをしている場合、職業欄は「アルバイト(販売業)」のように雇用形態と仕事内容が分かる形で記載することが一般的です。

一方で、婚姻届や確定申告書のような一部の書類では、雇用形態を書かず、職業名のみを記載する場合もあります。
なお、入国申告書では「Part-time Woker」と記載します。

まとめ

フリーターの現在の職業は「無職」ではない理由や、フリーターの定義、職業欄の書き方などについて解説しました。

フリーターはアルバイトやパートとして働いているため、一般には無職ではなく就業者に分類されます。

履歴書や職務経歴書では「フリーター」と書かず、「アルバイト」または「パート」と記載してください。
オンライン上で行政手続きなどをする際、職業欄は「パート・アルバイト・派遣」などを選択し、「無職」を選ばないように注意しましょう。

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高藤 薫元ジェイック キャリアアドバイザー
元 株式会社ジェイックのキャリアアドバイザー|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター