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職歴なしから就職できる?履歴書の書き方や空白期間の伝え方を解説

職歴なしから就職できる?履歴書の書き方や空白期間の伝え方を解説

職歴がなくでも就職することは可能です。特に記事では、職歴がない方に向けて履歴書と職務経歴書の書き方から就職する方法まで解説していきます。

正社員・アルバイトともに職歴がない場合、履歴書には学歴のみを記載し、その下に「以上」と右寄せで記入するか、職歴欄に「なし」と明記して同様に「以上」と記載します。
しかし、職歴がない方でもアルバイト経験があれば、その内容を履歴書に記載しても問題ありません。

アルバイト経験がない方の書き方のコツや、採用担当者からの印象を良くする方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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職歴なしとはどういうこと?

「職歴」は学校卒業後の入退社の履歴を指し、「職歴なし」は、正社員・契約社員を経験していない人を指します
そのため、正社員に応募する際の履歴書は、契約社員以上の職歴を表記するのが一般的です。

ただし、履歴書に記載すべき就業経験はケースバイケースとなるのが実際のところです。

アルバイト・パート経験しかなかったとしてもその経験を自己PRに生かせそうな場合はアルバイト就業経験を記載したほうがいい場合もあります。

  • 正社員の経験はないが1年以上の長期アルバイトをしていた
  • 志望業界・職種に関連するアルバイトをしていた
  • リーダーなどの役職についていた

正社員・契約社員経験のない、いわゆる「職歴なし」であったとしても、上記にあてはまる人は、書き方に工夫は必要となりますが、職歴欄にその就業経験を記載することを検討してみましょう。

職歴なしの状態から就職した割合

職歴なしの状態からでも就職することは十分可能です。
働いていない期間(ブランク)の長さによって難易度や内定率は大きく変わりますが、どの期間であっても就職できている人は存在します。

特に、近年は労働者人口が不足し、人手不足に悩まされている企業が多くあります。昔の中途採用では職歴や年齢を重点的にチェックされる傾向でしたが、今は少し緩和されているといえるでしょう。

ここでは、職歴なしの状態から就職した割合を、さまざまなパターンにわけて解説します。

なお、令和5年において正社員で働く20~34歳の割合は以下のとおりです。

20~24歳79.9%
25~29歳75.7%
30~34歳70.8%

出典:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況」

20~34歳の7割以上が正社員だとわかりました。

職歴なしの状態が続くと就職難易度が上がりやすくなるため「いずれ正社員になりたい」と思っている人は、早めに就職活動を行うのをおすすめします。

【卒業3年以内】働いていない方が就職した割合   

世間では「職歴なしだと就職はかなり難しい」というイメージが強いですが、実際には可能です。

労働政策研究・研修機構の「若年既卒者の雇用動向 ―厚生労働省「雇用動向調査」二次分析―」によると、3年以内既卒就業者249万3,800人の数のうち就労経験がない人は69万9,200人で、就職率は約28%となっています。

この調査結果からわかるように、職歴なしの人でも応募企業との相性や本人の努力次第で就職は可能です。

職歴がないゆえに、自信を喪失し、就職活動を始められない人も、自分の強みや希望する職種をよく考え、一歩踏み出してみることをおすすめします。

【卒業後の年数不問】働いていない方が就職した割合   

卒業後の年数は不問で、1年前に働かなかった人が正社員として就職した割合は、20~34歳だと約10~20%になります。男女や年齢層によっても大きく異なるため、以下の表にまとめました。

年齢年齢女性
20~24歳20.6%22.7%
25~29歳22.0%18.3%
30~34歳12.5%10.7%

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年既卒者の雇用動向 ―厚生労働省「雇用動向調査」二次分析―」

働いていない期間が卒業3年以内の方と比較すると、就職率は低い状態だとわかりました。
つまり、卒業してから働いていない期間が長くなるほど、就職難易度がアップすると考えられます。

「あとで本気で就活したら正社員になれるだろう」と思って就職活動をしていない場合は、就職先がなかなか決まらず苦労する可能性があるでしょう。

【卒業3年以内】正社員以外で働く方が就職した割合    

卒業3年以内に正社員以外で働く人が就職した割合は、労働政策研究・研修機構「若年既卒者の雇用動向 ―厚生労働省「雇用動向調査」二次分析―」における3年以内既卒就業者249万3,800人のうち、卒業3年以内に正社員以外で働く人の数は43万7,200人です。
つまり、全体の約18%が卒業3年以内に正社員になっています。

20~34歳の正社員の割合は70%台だったのに対し、卒業3年以内に正社員以外で働く人が就職した割合は、全体の2割に満たなかったため少数派といえるでしょう。

【卒業3年以内】一度正社員になった方が就職した割合 

労働政策研究・研修機構「若年既卒者の雇用動向 ―厚生労働省「雇用動向調査」二次分析―」における3年以内既卒就業者249万3,800人のうち卒業3年以内に一度正社員になった人が就職した人は135万7,400人です。つまり、全体の約54%が卒業3年以内に正社員になっています。

上記から卒業3年後に働いていなかった方、正社員以外で働いていた方よりも、就職率が高いとわかりました。

職歴にブランクがあったとしても、正社員として働いた経験があれば「社会人としてのマナーが身についている」と評価されたり、前職での経験が評価されたりすることもあります。

「職歴なし」の履歴書の書き方      

履歴書の職歴欄は職歴がない場合でも、空白を作らないようにする必要があります。
採用担当者が記入漏れや記入の途中と誤解する可能性があるためです。特筆すべき事柄がない場合は職歴欄に「なし」と明記するようにしましょう。

なお、アルバイト経験がある場合は自己PRや志望動機、職務経歴書などで積極的にアピールすることをおすすめします。

アルバイト経験がない場合でも、自己PRや志望動機、資格、ボランティア経験などで自分をアピールできる方法もあります。ぜひ以下の内容を参考にしてください。

1. 職歴欄        

履歴書の職歴欄を書く際の基本ルールは次のとおりです。

  • 学歴と職歴の間は1行空ける
  • 職歴欄の一番最後は「以上」と右寄せで書く
  • 学校や会社は正式名称で書く

履歴書を書く際は職歴欄が空白にならないようにし、項目の末は「以上」で締めるようにしてください。
職歴欄を「以上」で締めなかった場合、採用担当者記入の途中だと勘違いされる恐れがあります。

アルバイト経験がある場合の職歴欄

アルバイト経験がある場合は、中央揃えで「職歴」と記載し、開始年月・会社名(業態)と共に「アルバイト入社」と記入しましょう。

退職した場合は「一身上の都合により退職」と記入し、現職の場合は「現在に至る」と左寄せで書きます。全て書き終えたら、次の行の右端に「以上」と記入してください。

契約社員や正社員へと登用された場合は、登用された年月と共に、その旨も記載しましょう。

応募先の職種と関連するアルバイトであれば、所属部署や担当業務を記載するとアピールにつながります。たとえば営業職に応募する場合は、上記の例のように「営業部に配属」と記載するのもおすすめです。

アルバイト経験が複数ある場合は、半年以上勤務したものを優先して記載しましょう。3日や1週間など、短期で辞めたアルバイトは継続力に不安を持たれる可能性があるので、無理に記載する必要はありません。

アルバイト経験がない場合の職歴欄

正社員経験もアルバイト経験も場合の記載方法は2つあり、1つめは「職歴欄を書かない」、2つめは「“なし”とだけ記載する」という方法です。

1つめのパターンでは、以下の例のように学歴だけを記載し、「以上」と右寄せで記入します。


2つめのパターンでは、中央揃えで「職歴」と記載し、その下の行に左寄せで「なし」と記入、そして次の行の右端に「以上」と記入します。

1つめのパターンも2つめのパターンも、職歴なしの方が履歴書を書く際には一般的な書き方です。ただし、1つめも2つめも企業側からは「これまで何をしていたのだろうか」と懸念される恐れがあります。

企業にマイナスな印象を与えないためには「以上」の上に1行加え、空白期間の行動を記載しておくのがおすすめです。
「○○年○月~現在 資格取得のため学習中」「現在、就職活動に専念中」と記載しておくだけでも、何もしていなかったと思われるのを防げます。

詳しい履歴書の書き方が知りたい方は、下記の「既卒の履歴書の書き方を解説!志望動機や自己PRの例文も紹介」も参考にしてください。

2. 自己PR欄

自己PR欄では「自分が企業でどう活躍できるか」「自分の強みや特長」を示します。

記入する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 抽象的な言葉を避け、具体的なエピソードで裏付ける
  • 応募先の業務・価値観と自分の強みや価値観を結びつける
  • 読み手の立場になった分かりやすい文章を書く

また「なんとなく強みがわかっていても、どう自己PRに書いたらいいかわからない」とお悩みの方は、以下の流れで書くとまとまりやすくなります。

  1. 強みを活かして会社に貢献したい旨を伝える
  2. 最初に強みを書く
  3. 強みにまつわるエピソードを述べる
  4. その強みは応募企業のどんな仕事に活かせると思うかを書く

職歴がない方に対し、採用担当者の中には「本当に働く意欲があるのか」と不安を抱く人もいます。そのため履歴書の自己PR欄では、働く意欲があることや、仕事に必要なスキルを身につけるために取り組んでいることをしっかり伝えましょう。

▼自己PRの記載例

強みは向上心があることです。
現在は介護職員初任者研修の資格取得に向けて勉強中で、基本的な介護技術を学んでいます。
入社後は実務者研修や介護福祉士の資格取得にも挑戦し、学んだ知識を活かして利用者様一人ひとりに丁寧なケアを提供する中で、施設の運営に長く貢献したいと考えています。

職歴なしの方が自己PRを書く際に使える言い換え例 

就職を考えている人の中には職歴がなく、自己PRが思い浮かばない人も少なくありません。これまで何も経験していない、自分に自信がない、強みがないという人も、以下のように伝え方次第ではポジティブな印象を採用担当者に与えることが可能です。

元の表現言い換え例
実務経験がありません未経験ではありますが、積極的に学びながら業務スキルを身につけてまいります。
体調不良で働けませんでした体調を理由に働くことができませんでしたが、その期間中に〇〇や〇〇の資格を取得しました。
体調が回復した今、取得した資格を活かしながら貴社に貢献したいと考えております。
就職先がなかなか決まりませんでした適正に合った仕事を見つけるため、語学や資格の勉強をしていました。

3. 志望動機欄 

志望動機欄を書く際の流れは以下の通りです。

  1. 何を入社後に成し遂げたいと思い応募したのかを伝える
  2. 自分の価値観と会社の思い・ミッションが一致している点を具体的に述べる
  3. 会社に貢献したい意欲を伝える

職歴なしの方は上記に加えて、働いていなかった期間について「こうしておいたらよかった」と反省を述べるのをおすすめします。
過去についてしっかり向き合ったうえで、今後について前向きだと伝えれば、企業は「考えを改めている」と判断してもらえる可能性があります。

▼志望動機の記載例

利用者様一人ひとりに寄り添った丁寧なケアを提供したいと考え、志望いたします。
認知症の祖父の介護をしていた際、デイサービスの職員の方々の温かい対応に感動した経験があります。私自身、これまで正社員として働いた経験はありませんが、介護が必要な方に長い時間寄り添うことで多くの方の役に立ちたいと考え、就職を決意しました。
貴施設は、利用者だけでなくそのご家族にも丁寧なケアを実践されていると伺い、私もその一員として利用者様の生活の質の向上に貢献したいと考えております。

職歴なしの方が志望動機を書く際に使える言い換え例 

職歴なしの場合「会社に興味を持った」「ビジネスモデルに惹かれた」だけでは説得力が足りず、受け身に映りがちです。
一工夫加えた書き方をすることで、採用担当者に前向きで、主体的な印象を与えられます

。例えば、以下のように言い換えると効果的です。

元の表現言い換え例ポイント
興味があります。貴社の〇〇のビジョンに共感し、志望いたしました。会社の価値観を具体的に挙げる
貴社で働きたいです。〇〇のスキルと〇〇の資格を活かし、貴社の〇〇に貢献したいです。会社の事業のどこで自分が貢献できるか具体的に示す。
就職活動中です。空白期間は〇〇のスキルアップに専念していました。
この学びを活かし、貴社に〇〇で貢献したいです。
空白期間をポジティブに説明する。

「職歴なし」の職務経歴書の書き方

職歴なしの方のうちアルバイト経験がある方は、その内容を中心に職務経歴書の「職務要約」や「職務経歴」を記載しましょう。

自己PRもアルバイト経験をもとに記載し、応募企業が求める強みと結びつけてアピールすることがポイントです。

アルバイト経験がない場合、職務要約は学生時代の学びをメインに記載し、職務経歴の箇所には就業していない理由を簡潔に記載しておけばOKです。

アルバイト経験の有無にかかわらず、職務経歴書には「保有資格」や「スキル」も記載しましょう。自己啓発などに取り組んでいる場合は、「その他」の箇所にその旨を記載しておくのがおすすめです。

【アルバイト経験あり】職務経歴書の書き方    

アルバイト経験は「正社員としての職務経歴」はありませんが、働いた経験があると採用担当者にアピールポイントできる場合があります。

職歴欄に「なし」と書くだけではもったいないため、自己PRや職務経歴書で積極的に活かしましょう。

職歴欄を記載する際のポイントは以下のとおりです。

  • 過去のアルバイト経験を具体的に記述する
  • 業務を通じて得たスキル・成果を明確に挙げる
  • 最後に応募先企業でスキルがどう活かせるかを結びつける

上記のように記載すると「実務経験を積んできた意欲的な人」と印象づけられます。

職務経歴書の詳しい書き方を知りたい方は下記の「フリーターの職務経歴書の書き方【見本・チェックリストあり】」を参考にしてください。

1. 職務要約

職務要約とは「これまでの経験を簡潔な文章で整理した文章」のことで、職務経歴書の冒頭に3〜4行ほどで記載します。

人事担当者がはじめに確認する箇所のため、要点を絞って記載しつつ、アピールしたい内容を明確に記載することが重要です。

職歴なしの方の場合は、以下の点を重視して記入することをおすすめします。

  • 志望する業界・職種と関連性が高い経験やスキルを書く
  • 向上心や学習意欲を表現する内容を組み込む

アルバイト経験も立派な実務経験です。応募先の会社と関連する業務内容や取り組みを意識しつつ、ぜひ自信を持って仕事内容や取り組み内容を記載しましょう。

家電販売店でアルバイトしていた場合の職務要約の例は、以下を参考にしてください。

家電量販店の販売スタッフとして約4年ほど勤務し、主に家電などの接客販売を担当しました。さまざまな年代の顧客に対応し、その人にとって最適な商品を提案した結果、月間売上目標を120%ほど達成した経験があります。

2. 職務経歴

職務経歴とは、アルバイト先の具体的な情報や仕事内容のことです。

履歴書の経歴欄でも勤務先や期間を記載しますが、それ以上に細かな内容を記載するのが職務経歴の役割です。
これにより「どのような環境で、どのような業務に取り組んできたか」を採用担当者がイメージできるようになります。

具体的には、次の3つを記入します。

会社概要・正式な会社名(株式会社などを付ける)
・アルバイトの就業期間
・会社の設立年、資本金、従業員数
事業内容・会社が提供している主なサービス
・商品・店舗事業であれば販売・接客の有無など
職務詳細担当していた業務内容と共に、細かな仕事内容をカッコ書きで記載

会社概要や事業内容は、会社のホームページに記載されていたり、『就職四季報』などの情報誌に掲載されていたりする場合があります。
会社情報が不明な場合は、分かる範囲で記載すれば問題ありません。

職歴なしの場合でも、アルバイト経験があれば実務経験として評価してもらえます。
特に「職務詳細」の箇所は担当内容を細かく書くことで、自身のスキルをアピールしましょう。

職務経歴の例は以下のとおりです。

期間事業内容
2020年4月~2023年3月2020年4月 アルバイトとして入社
・家電などの接客販売を担当 (商品提案・契約締結 ・顧客ニーズを丁寧にヒアリング)
・店舗内における月間売上2位(2021年8月)
・新人教育を担当し、後輩スタッフの売上向上に寄与

具体的な業務内容や成果(数値)をくわしく記載することで、アルバイトであっても、採用担当者に「実務経験あり」と印象づけられます。

3. 自己PR

企業は「自社で活躍できる人材か」を知りたいと考えているため、自己PRを書く際は応募先で活かせる強みを考え、その強みを発揮した具体的なエピソードを記載しましょう。

たとえば「売上目標を達成した」「社内で表彰された」などの経験があれば、数字や状況を交えて記載すると説得力が増します。

職務経歴書の自己PR欄は履歴書より多くの文字数を使えるため、同じ内容でもより詳しく書くことが可能です。
「職歴なし」というハンデをカバーするためにも、これまでの取り組みで工夫したことなどを盛り込みつつ、応募職種に適性があることをアピールしましょう。

自己PRではアルバイト内でのエピソードを具体的に述べるようにしましょう。例は以下のとおりです。

▼自己PRの記載例

私の強みはお客様の要望をとらえつつ、最適な提案をするコミュニケーション力です。
家電量販店で約4年間にわたってアルバイトをし、家電コーナーなどで接客を担当しました。商品をただ説明するのではなく、予算やライフスタイルを丁寧にヒアリングし「本当に必要な商品」を提案するスタイルを徹底しました。結果「〇〇さんに接客してもらってよかった」と、お客様にアンケートにご記入いただいたこともあります。
また、2022年頃から新人スタッフの教育も任されました。チームを支える力、後輩とのコミュニケーション力も身につきました。
この経験を活かし、貴社においてもお客様一人ひとりに寄り添った提案を行い、信頼獲得と売上拡大に貢献したいと考えています。

4. 保有資格・スキル

資格や免許がある場合は、箇条書きで取得年月と合わせて記載します。

「自動車免許」や「簿記」などと略して書くのは避け、正式名称で記入しましょう。

▼「保有資格」の記載例

・普通自動車第一種運転免許/AT限定(2021年5月取得)
・日本商工会議所簿記検定試験2級(2023年12月取得)

スキル欄には、次のような内容を記載します。

  • パソコンスキル(Word・Excelなど)
  • 専用ソフトの使用スキル(顧客管理システム、デザインソフトなど)
  • 語学力(英語力、留学年数など)

事務職を志望する場合は「パソコンスキル」をメインに書く、販売職を志望する場合は「顧客管理システムの使用経験」に絞って書くなど、応募職種に合わせて強調したいスキルを選ぶのもおすすめです。

5. その他

自己啓発として取り組んでいることがあれば、職務経歴書の「その他」の欄にまとめて記載しましょう。

具体的には、次のような内容が挙げられます。

  • 資格勉強
  • 通信講座の受講
  • ビジネス書による学習

自己啓発に関しては“数字”を意識的に盛り込むことがポイントです。

たとえば資格勉強は「合格予定時期」、書籍の場合は「冊数」を記載することで、企業側に熱意をさらに伝えられます。

▼「その他」の記載例

・「宅地建物取引士」の資格取得に向けて勉強中(2025年11月の合格を目指しています)
・不動産業に関わる書籍を月5冊読んでおり、実務知識の習得に励んでおります

【アルバイト経験なし】職務経歴書の書き方

アルバイト経験がない場合は「○○により職歴はございません。」と明記すると、なぜ職歴がなかったのかを説明できます。

もし何もやる気が起きなくて職歴なしの状態だった場合は、正直に伝えると「就業意欲が足りない」と思われてしまうでしょう。
「方向性を見つめ直していた」のように、将来のために時間を費やしていたと伝えるだけでも印象が大きく変わるはずです。

また、自己PR欄には過去の経験を振り返り、仕事で活かせそうなポイントやエピソードを述べることで企業に強みをアピールできます。

ここでは、アルバイト経験がない場合の職務経歴書の書き方を解説しますので「自分の場合はどうすればいいの?」という疑問を解消していきましょう。

1. 職務要約

職務要約欄は「仕事経験(アルバイト経験)」を記載することが一般的ですが、仕事経験がない場合は「学生時代の学び」などを記載しても構いません。

以下の流れで、3〜4行で簡潔にまとめるのがおすすめです。

  • 大学の卒業年と主な学び
  • 応募先で活かせる学び
  • 目指す職種に向けた自己啓発の取り組み

これといった学びや職歴がない場合でも、希望する仕事に向けて今から動き出すことは可能です。

資格取得に向けて参考書を購入する、業界知識を深めるために専門書を図書館で借りるなど、今できることに取り組み、その内容を自己啓発の取り組みとして記載しても良いでしょう。

具体例は以下を参考にしてみてください。

▼職務要約の記載

2024年3月に〇〇大学を卒業し、現在は将来を見据えてIT分野の学習に取り組んでいます。現在は独学でプログラミングを学び、基礎スキルの習得を進めております。学習を進める中で分からないことを自ら調べて解決する力や、継続して努力する姿勢を大切にしてきました。新しい環境にも柔軟に対応し、早く業務を覚えて貢献できるよう努めてまいります。

▼職務経歴の例

家事を手伝いながらIT分野の学習に取り組んでいたため、職歴はございません。

2. 自己PR

アルバイト経験がない方は、学生時代の経験などをもとに自己PRを書くのがおすすめです。

自己分析をする中で自分が頑張ってきたことを整理し、いくつか強みを挙げてみましょう。
そのうえで応募企業が求めている強みが何かを考えながら、自分の強みと企業が求める強みを結びつけて自己PRを作成することが大切です。

たとえば営業職の場合は「コミュニケーション力」、接客業では「相手の立場に立って行動できる力」など、職種ごとに評価されやすい強みがあります。

「その強みを入社後にどう活かしたいか」まで記載することで、入社意欲を具体的に伝えることも意識しましょう。

記載例は以下を参考にしてみてください。

▼自己PRの例

私は、社会人として必要な基礎力を身につけるため、日々の学習と自己管理を大切にしてきました。現在は〇〇(例:PCスキル・資格勉強・オンライン講座など)の学習に取り組み、業務で役立つ知識を身につける努力を続けております。
また、物事に真面目に取り組むことが私の強みです。一度決めたことは継続して努力することを心がけており、新しい環境でも素直に学びながら成長していきたいと考えております。
入社後は、まずは基本的な業務を確実に覚え、周囲の方々から信頼される存在になることを目標に努力して参ります。

職歴なしの就職が難しい理由2選

職歴なしからの就職が厳しい理由としては、社会人に求められる基本知識やマナーが身についていないことが挙げられます。

たとえば「報連相(報告・連絡・相談)」や電話応対といった基本的なビジネスマナーは、正社員や契約社員の経験があれば自然と身につきますが、職歴がない場合はこうした習慣が十分に身についていないことも多いでしょう。

また中途採用の場合、基本的には経験者がライバルとなります。特に「即戦力」としての活躍を企業が期待している場合、職歴なしの方は専門知識や実務経験の面で劣ってしまうため、経験者と比べて採用で不利になりやすいのです。

理由1. 年齢相応の常識・ビジネスマナーが身についていない

職歴がないと年齢相応の常識やビジネスマナーを身につける機会がなく、自分に自信がないという人も多いのではないでしょうか。

未熟さは、はきはきとした受け答えや明るい表情なのでかなりカバーできますが、社会人経験のある人に比べて不利になりがちなのは否めません。

理由2. 即戦力になりえない

全員職歴なしがあたりまえの「新卒採用」ならともかく、職歴のある人と同じ土俵で戦わなければならない中途採用では、企業もある程度の即戦力を期待していることが多く、職歴なしはハナから採用対象外になってしまうことがめずらしくありません。

仮に即戦力を期待しない、ポテンシャル採用だと言われても、職歴ありの人に経歴やふるまいがどうしても見劣りしてしまうことがあります。

職歴なしをカバー!プラスの印象を与える方法

職歴なしの状態はマイナスの印象を与えがちですが、対応次第でプラスの印象を与えることが可能です。たとえば、丁寧に履歴書や職務経歴書を書いたり、面接でマナーを守ったりするだけでも良い印象を与えられます。

また、空白期間に対する説明を「体調面を考慮してお休みしていた」「家庭の事情・介護で働けなかった」など明確な理由を添えて伝えることにより、説得力のある回答が可能です。

ここでは、すぐ取り組めるような方法をピックアップして紹介するので、これから就職活動を始めようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

方法1:丁寧に履歴書・職務経歴書を書く

採用担当者は、まず転職希望者の書類だけで人柄や仕事への姿勢を判断しています。そのため、書類を丁寧に作成すること自体が「仕事に対する真面目さ」や「誠実さ」をアピールする材料になります。

具体的には、次のようなポイントを意識しましょう。

  • 読みやすく丁寧な文字で書く
  • 誤字脱字がないか提出前に確認する
  • 空欄をできるだけ作らず、志望動機や自己PRをしっかり記入する
  • 文章を簡潔にまとめ、読みやすい構成にする
  • 日付や学歴・資格などの情報を正確に記載する

細かい部分まで気を配れる人という印象を与えられると「入社した時も真面目に取り組んでくれるかもしれない」と思ってもらいやすくなります。

方法2:面接でのマナーを守る

面接ではスキルや経験だけでなく、基本的なマナーや社会人としての姿勢も評価されています。職歴なしで自信がない時こそ、面接マナーを意識して「礼儀正しい人」「社会人としての基本が身についている人」というプラスの印象を与えましょう。

マナーのポイント具体的な内容
時間・面接開始の5〜10分前に到着するようにする
・遅刻はもちろん、早すぎる訪問も避ける
身だしなみ・スーツやシャツを清潔に保つ
・髪型や靴も整えて清潔感を意識する
入室・退室・ノックを3回してから入室する
・挨拶をしてから着席する
話し方・はきはき話す
・落ち着いて話すのを心がける
受け答え・結論から話す
・相手に話の内容を理解してもらえるようわかりやすく話す

面接対策については、以下の記事でも詳しく解説しています。

方法3:空白期間に関する質問への回答を準備しておく

職歴なしの場合、面接で空白期間について質問されることが多いです。「これまでどのように時間を過ごしてきたのか」「長く貢献してくれそうか」を判断するための質問なので「特に何もしていませんでした」と答えるのは控えるのをおすすめします。

誇れるような話がない場合でも偽らず、その期間に取り組んでいたことや学んだこと、今後の働く意欲を具体的に伝えていきましょう。

職歴なしの理由:体調面を考慮してお休みしていた

体調不良や療養のために働いていなかった期間がある場合でも、必要以上に詳しい病状を説明する必要はありません。大切なのは、現在は働ける状態であることと、今後の就業意欲を伝えることです。

例えば「お休みしていた期間には何をされていたのですか?」「なぜ空白期間があるのでしょうか?」と聞かれたときには、以下のように回答するのがおすすめです。

▼回答例

以前体調を崩したため一定期間休養しておりましたが、現在は体調も回復しており、日常生活や就業に支障はありません。医師からも働いて問題ないと許可をいただいておりますので、今後は体調管理にも気を配りながら、長く安定して働いていきたいと考えています。

職歴なしの理由:家庭の事情・介護で働けなかった

家族の事情や介護などが理由で働けなかった場合「今は十分に働ける環境が整った」と示すことが重要です。「家族のサポート体制が整った」「施設に入居できるようになった」など、理由を示すと説得力を高められます。

回答例は以下をご覧ください。

▼回答例

家族の介護が必要だったため、しばらく仕事をしていない期間がありました。現在は介護の状況が落ち着き、家族のサポート体制も整ったため、仕事に専念できる環境になっております。今後は長く安定して働きながら、会社に貢献していく所存です。

もし、就職後も家族の送り迎えなどが発生する場合は、面接時に企業へ伝えておきましょう。ただ伝えるだけではなく、どう対応するかを具体的に伝えておけば、企業も安心できるはずです。

職歴なしの理由:働こうと思えなかった

空白期間を聞かれて「働こうと思えなかった」とはっきり伝えると、企業から「これからは本当に働けるのか」と思われやすくなります。「今後の将来について考え直す機会を作った」のように伝え方を変えるだけで、ポジティブな印象を与えられます。

回答例は以下を参考にしてみてください。

▼回答例

これまで働くことに対して前向きに考えられず、就職活動をしていない期間がありました。ただ、将来のことを考える中で「今のままだと成長できない」と感じたため、生活リズムを整えたり、仕事に必要なPCスキルの学習などに取り組んだりしました。
現在は働く準備が整っている状態ですので、今後は1日でも早く企業に貢献できるよう、一つずつ仕事に取り組んでいきたいと考えております。

職歴なしから就職を成功させた事例

職歴がなくても、就職を実現している人は多くいます。実際に、消防士を目指して職歴なしの状態から就職した人や、10年間フリーターを経験してから正社員として就職した人もいます。

大切なのは、これまでの状況を前向きに伝え、働く意欲や準備してきたことをしっかりアピールすることです。

ここでは、職歴がない状態から就職を成功させた事例を紹介するので、どのような工夫や行動が就職につながったのかをチェックしてみてください。

消防士を目指して職歴なしだった人の就職成功事例

【基本プロフィール】

学歴:大学卒業
就職前の状況:既卒・ニート状態
就職前の活動:消防士試験の勉強
就職先:医療系の転職支援会社(人材業界)
現在の仕事内容:薬剤師の転職サポート

大学卒業後、周囲との比較や将来への迷いから就職活動を途中でやめてしまい、しばらく就職していない期間が続いていました。その後、自分の状況を見つめ直し、就職支援サービスを利用して就職活動を再スタートします。

研修やアドバイザーのサポートを受けながら就職活動を進めた結果、医療系の転職支援会社への就職に成功しました。
現在は、薬剤師の転職をサポートする仕事に携わり、求職者のキャリア支援にやりがいを感じながら働いています。

参考:羽生さんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎

10年間フリーターをしていた人の就職成功事例

【基本プロフィール】

学歴:大学卒業
就職前の状況:約10年間フリーター
就職のきっかけ:コロナ禍によるシフト減少と将来への不安
就職先:中古車販売などの事業を行う会社
職種:営業職

大学卒業後、約10年間フリーターとして働いていたものの、コロナ禍でシフトが減って生活が不安定になったことをきっかけに、正社員として働くことを決意した方の事例です。

最初は求人サイトを見ながら一人で就職活動を進めていましたが、進め方が分からないことに不安を感じ、就職支援サービスを利用しました。

研修やアドバイザーのサポートを受けながら就職活動を進め、見事営業職として正社員就職を実現しました。

参考:フリーター歴10年から正社員へ! – ジェイック 就職カレッジ®︎

職歴なしの人が履歴書なしで就職する方法は?

就職支援サービス、就職エージェントによっては履歴書などの書類を用意せずとも優良企業との面接が叶う場合があります。

例えば私たちジェイックは職歴なしの人や、正社員歴の浅い人に特化した就職支援サービスを提供している会社なのですが、「JAIC(ジェイック)」の最大の特徴は以下の2つです。

  • 優良企業を書類選考なしで紹介
  • 就職活動に必要な知識や準備をする研修を無料で提供

職歴なしの人が自信をもって就職活動を進められるように全力でサポートいたしますので、ぜひ私たちのサービスをご活用ください。

まとめ

履歴書に書ける職歴がないと就職するのが難しいのではないかと悩んでしまっている人も多いですが、職歴なしでも履歴書や職務経歴書で自己PRをすることは可能です。

また、就職エージェントによっては履歴書などの書類を準備せずとも優良企業と面接が可能です。職歴なしだからといってあきらめず、企業に自分の熱意をしっかりと伝えて、入社できるように頑張りましょう。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」