この記事ではまずやりたい仕事が見つからないのにはどのような理由があるのかを考え、そしてやりたい仕事を見つけるための方法を解説していきます。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
やりたい仕事を見つける方法1:自己分析をする
自己分析をすることのメリット
他人の事はいろいろとチェックするものの、自分自身の事というのは案外深くまで見ていないものです。
自己分析を実践することで自分を深く理解することができ、今まで気づかなかった長所や短所が見えてきます。
長所が見えてくると自分に向いている仕事が明確になり、やりたい仕事を見つけやすくなります。
自己分析をするだけではなく、自己分析によって得られた結果をさまざまな業種や職種に照らし合わせることが大事です。
自己分析のやり方
まずは過去の主な出来事を書き出して「自分史」というのを作成してみましょう。
そしてその中でも特に印象に残っているエピソードをピックアップし、その時に自分はどう感じたのかや、どういった行動をしたのかを考えていきましょう。
エピソードを深く掘り下げることによって自分の長所や短所、自分が持っている価値観を探るようにします。
最後に分析した内容を整理していくことで新たな自分を発見できるでしょう。
自己分析をする際には客観的な視点でもピックアップしたエピソードを分析するようにするとさらに効果的です。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
やりたい仕事を見つける方法2:やりたくない仕事を考える
やりたい仕事は思い浮かばないという人も、やりたくない仕事というのは案外簡単に思い浮かぶのではないでしょうか。
やりたくない仕事をピックアップするための考え方として、まずは「お金をもらってでもやりたくない仕事」を思いつく限り紙に書きだしていきます。
極端な話になりますが、暴力団やAV男優に自ら率先してなりたいというはごく少数でしょうし、単純作業が苦手な人は工場勤務全般が「お金をもらってでもやりたくない仕事」に該当するでしょう。さまざまなシチュエーションを想定していくと、やりたくない仕事というのはどんどん出てくるのではないでしょうか。
また仕事の内容で考えるのではなく、自分が苦手とする分野を書き出していくのも効果的です。
人とコミュニケーションを図るのが苦手だという人は常に人と接することになる「接客業」はやりたくない仕事として候補に挙がります。
さらに自分がつまらないと感じることを強いられる仕事もやりたくない仕事に含めると良いでしょう。
このようにやりたくない仕事を書き出すことによって、逆に自分に向いているものが分かるようになり、できる仕事が見えてくる可能性が高まります。
やりたい仕事が見つからない状態で仕事のことを考えると煮詰まりやすいです。視点を変えて自分自身の将来について考えみてはどうでしょうか。
ライフプランから将来の理想像を思い浮かべてみる
例えば国内に定住して仕事をしていたいのか、海外に飛び回って活躍できるような自分自身を目指したいのかというだけでも就職先は大きく変わるでしょう。
さらにできるだけ早く結婚したいのか、しばらく独り身でも構わないのかでも仕事を選ぶ選択肢はずいぶん変わってきます。
将来のライフプランを考慮することで就職先はある程度絞り込むことが可能です。
なりたい自分を想像してみる
また、将来的に自分がどういった人間になりたいのかを漠然とで良いので想像してみるのも良い方法です。
将来的に自分の会社を設立したいと考えているのであれば、その会社を設立するためのノウハウを学べる企業に就職するのが一番の近道ですし、できるだけ安定した収入を確保したいという人は、一流企業や公務員を目指すのが安定した収入を得るための選択肢となります。
「将来」という視点で考えるとついつい深く考えすぎて逆にストレスになることもあるので、「なりたい自分」程度のスタンスでこれから先を想像してみると良いでしょう。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
やりたい仕事を見つける方法:その他のやり方
自分でいろいろ試して、まず実践してみることも大切です。
就職する際に後悔のないように行動していきましょう。
やりたい仕事を見つけるその他の方法1:やってみたいことを考える
仕事という単語がやりたい仕事を探すための大きな障害となっている可能性もあります。
一度仕事を探すという考え方を捨てて、単純に自分がやりたいことを考えるのも良い方法です。
やり方はとても簡単で、とにかく自分が今やりたいと思ったことをどんな小さなことでも大きなことでもよいので、ひたすら紙に箇条書きで書き出してみましょう。書き出す数はできるだけ多いほど良いですが、最低50個はやりたいことを書き出すようにしてください。
やりたいことを書き出したら、その中からどう考えても仕事には結び付かなさそうなものを削除していきましょう。
しかし一見仕事に結びつかなさそうな「やりたいこと」も案外仕事に結びついたりするものです。
例えば「大好きな芸能人に会いたい」という願望はやりたい仕事とは無関係のように感じますが、芸能関係の企業に就職すればその芸能人と実際に会う確率は高まります。さまざまな可能性を考慮しながら、それでも仕事に結びつかないものだけを削除するようにしましょう。
仕事に繋がりそうなものをピックアップするときは「自分にはできない」という考えは捨ててください。
できるかできないかではなく、やってみたいかどうかを優先するようにしましょう。
ピックアップした「やりたい事」の中でも特にやりたいという思いが強いものを叶えられる仕事が、本当に自分がやりたい仕事になります。
もし今の自分でその仕事をこなすのが難しいときは、どうすれば自分にできる仕事に変わるのかを考えてみましょう。
仕事の種類によっては長期的なスパンで考えたほうが目標を達成しやすい場合もあります。
やりたい仕事を見つけるその他の方法2:自主的に取り組めることを考える
自主的に取り組めることが何かを考えることは、やりたい仕事を見つける道しるべとなります。
自主的に取り組めることというのは少なくとも自分にとって嫌なことでないことは確かです。
つまり自主的に取り組めてそれが継続できていることというのは、自分自身が興味を持っていることになります。
すぐに言われて思い浮かばないという人でも、自分の趣味についてはいろいろと調べたりするでしょうし、継続できているのではないでしょうか。
自主的に継続していることに関連する仕事であれば、常に自分が興味を持っていることや好きだと感じていることと接することができます。
それは言い換えればその人にとって「やりたい仕事」となっていくのではないでしょうか。
ちょっとしたことでもよいので自分が継続しておこなっていることを考えてみましょう。
やりたい仕事を見つけるその他の方法3:自分が必要とされる仕事を考える
社会人が仕事に対してやりがいを感じる瞬間の1つに「自分自身が必要とされているとき」というのがあります。
やりたい仕事が見つからないという人は、自分が必要とされやすい職業について考えてみるのも1つの方法です。
自分が必要とされていることを感じる機会が多いと、仕事に対してやりがいを感じるのはもちろんの事、仕事への価値観を見出すことができるため仕事に対して意欲的に取り組むことができるようになります。
自分が必要とされる場面を多く確保するには、自分が得意としていることを活かせるような企業に就職するのが一番です。
そういった企業を見つけるためには、自分が得意としていることを書き出してみると効果的です。
自分の得意としていることを書き出してからその強みを最大限に活かせる仕事とは何かを考えてみましょう。
やりたい仕事を見つけるその他の方法4:身につけたいスキルを考える
やりたい仕事がなかなか見つからない人の中には、一生働ける企業を探さなければという概念にとらわれてしまっている人が多いです。
しかし一生働けるかどうかは誰にもわかりません。また就職時にやっていた仕事と10年後にやっている仕事は大きく変わっていることもよくあります。
環境の変化に対応するためにも仕事の内容で考えるのではなく、自分が身につけたいスキルを習得できるような企業を選ぶというのも1つの方法です。
スキルを身につけておくことは自分の強みともなります。
身につけるスキルは職場や環境が変化しても活かせるようなものにすると、仕事を新たに探さなければならなくなった際に有利になります。
例えば英語など語学のスキルは多くの分野で活かすことができるでしょう。
資格など専門的なスキルだけではなく仕事の取り組み方や人間関係を構築する方法などを身につけることも立派なスキルとなります。
現在ではなく5年後、10年後を見据え、身につけるとメリットになりそうなスキルを考えるとやりたい仕事が見えてくるのではないでしょうか。
やりたい仕事を見つけるその他の方法5:さまざまな仕事を調べる
世の中に職業の種類はおよそ1万7千種類あるといわれています。ほとんどの人はそのうちのごく一部の職業しか知らないでしょう。
どんな仕事が世の中にあるのかが分からなければやりたい仕事というのは見つからないものなので、とにかくいろいろな仕事について調べるというのもやりたい仕事を見つける1つの方法です。
手元の資料が少ないとどうしても視野が狭まってやりたい仕事が見つかりづらくなります。
仕事の種類を調べるときはさまざまな方面から情報を収集するようにしましょう。
仕事の種類を調べる際に活用してほしいのが各種就職イベントです。
就職イベントではさまざまな職種の企業を一度に見られるので今まで知らなかった職種に出会うことも多く、そこからやりたい仕事が見つかることも多々あります。
やりたい仕事がない主な理由
親や他の社会人を見て、仕事に対する価値が見いだせない
自分の親や周りの社会人を見ていると仕事を楽しそうにやっている人がほとんどいません。
それもそのはず、多くの人が自分の思い描いていたやりたい仕事と現在の仕事にギャップを感じながら仕事をしています。
愚痴をこぼしながら仕事をしている大人を見ていれば仕事に対する価値を見出せないのも無理はないのかもしれません。
仕事になりそうなことで、興味のあることがない
世の中にはさまざまな職業がありますが、どの職業を見ても興味を抱くようなことがないという人もやりたい仕事が見つからずに就職先を決めるのが難しくなります。
自分に自信がなく、できそうな仕事が思い当たらない
また、職業や仕事そのものではなく、自分自身に原因があってやりたい仕事が見つからないという人たちもいます。
例えば自分に対して自信がなく、自分ができそうな仕事が思い当たらなければやりたい仕事が見つからないのも無理はありません。
自分の強みがわからない
特技ややり遂げてきたことがあるという人は、自分がやりたいことというのをある程度見つけることができますが、世の中はそんな人ばかりではありません。
自分の強みや特技が全く分からず、自信を持ってアピールできることがないという場合も自分がやりたい仕事が見つからないことが多いです。
失敗を恐れるあまり、やりたい仕事がわからない
これは特にはじめて就職活動をする人に多いのですが、失敗したくないという気持ちが強い人は本当はやりたい仕事や行きたい就職先があるのにも関わらず、就職が難しいとなるとチャレンジする前に諦めてしまうことが多いです。
するとなかなか代わりの就職先を見つけられず苦労します。
周囲の人の目や評価が気になりすぎる
周りの目を気にしすぎている人はついつい他人が羨むような仕事や、尊敬されるような職業に行こうと考えてしまいます。
しかしそれは必ずしも自分がやりたい仕事と一致するとは限りません。
また本当はやりたい仕事があるのに、周りから否定されることを恐れる人もやりたい仕事が見つかりづらい傾向にあります。
仕事をすることについて深く考えたことがない
就職活動が始まる瞬間まで仕事をするという事について一回も真剣に考えたことがないという学生は一定数存在するでしょう。
自主的に仕事に就いて考えずに周りに流されるまま就職活動をするのでは将来やりたい仕事が分からないのも当然といえます。
将来への不安が大きい
明るい将来を見据えることができている人は、将来に向かって進んでいくためにはどういった仕事をすればいいかがある程度見えてきます。
しかし将来に対して不安しか感じない人は、そんな仕事をしていても無意味と感じ、やりたい仕事が見つからなくなってしまうでしょう。
さまざまな方法を試してみよう!
自分のやりたい仕事が思い浮かばないという人は、自己分析をして自分の事を見つめ返したり、将来自分がどういった大人になりたいかを考えていくと、今まで気づかなかった自分がやりたい仕事というのが思い浮かぶかもしれません。
そのほかにもやりたい仕事を探す方法はいろいろとあるので、1つの方法だけではなくさまざまな方法を試してみてはどうでしょうか。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
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1.やりたい仕事を見つける近道は自己分析
2.まず、試してみる。行動してみるところから始めよう。
3.やりたい仕事が見つからない理由をあなたなりに明確にしよう