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自己紹介を1分で伝えるには?面接で意識するべき内容とポイント

自己紹介を1分で伝えるためには-面接で意識するべき内容とポイントとは-

自己紹介1分以内に内容をまとめるべき」と就活生は言われていると思います。しかし1分間で就活生が意識するべきポイントや面接で入れ込むべき内容は知っていますか。内容が薄くなってしまい面接官に伝わらないと企業からの採用を得ることができません。ここでは、自己PRや面接で活きる自己紹介を紹介します。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

自己紹介を1分でまとめるべき理由と企業が見ているポイント

自己紹介を1分でまとめるべき理由と企業が見ているポイント

自己紹介を1分でまとめるべきと言われますが、実際に1分でまとめるべき理由と、その時に企業が見ているポイントについて紹介します。

自己紹介を1分でまとめるべき理由

自己紹介を1分でまとめて就活の面接で伝えたほうがよい理由には、おもに以下があります。

理由1.聞く人にちょうどいい長さのため

1分という時間は、コンパクトかつ短すぎない長さです。自己紹介は長すぎるとその内容が覚えきれず、短すぎてもかえって印象が薄くなってしまう可能性があります。

面接官は大勢の応募者を相手にすることもあり、せっかくこちらが気合いを入れて自己紹介をしても、その内容がすべて完璧に頭に入るわけではないでしょう。1分程度であれば面接官も聞きやすく、上手にまとめることで過不足なく自己アピールができます。

理由2.面接は会話のキャッチボールであるため

面接は、一方的に応募者または面接官のどちらかだけが話すものではありません。質問や回答を通じてコミュニケーションを取りながら、面接官はあなたが自社とマッチしているか、入社意欲は強いか、企業研究はできているか、人間性などを見ます。

「自己紹介で自分のことをすべて伝えなければ」と気負いすぎなくても、あとから質問されたりアピールできたりする時間があることがほとんどです。

理由3.社会人になると必ず必要なスキルのため

企業に入社すると、たとえばクライアントに自社の商品やサービスを説明したり社内の会議で報告や意見を述べたりするなど、自分で話の内容を組み立て、限られた時間で話すことを求められる機会があります。

就活の面接に限らず、短時間で話をまとめてわかりやすく説明するスキルは社会人になっても必要なものとなるため、この機会に身につけておいたほうがよいでしょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

自己紹介の1分で企業が見ているポイントとは

自己紹介の1分で企業が見ているポイントについて紹介します。就活生は以下のポイントを企業が見ていることを意識して、面接で発言するようにしましょう。

ポイント1.応募者の話し方や態度

書類選考だけでは判断しにくいのが話し方や態度です。直接会うからこそ知ることができる応募者の様子は、面接中に面接官にしっかりとチェックされています。

話し方や態度は応募者の人となりを表すため、面接官にとっては人柄を見極めるための重要なポイントです。

自己紹介の内容はもちろんのこと、声の大きさやトーン、言葉づかい、話す雰囲気などから、マナーがあるか、緊張しやすい性格か、元気や明るさを持っているかなどが見られています。

ポイント2.表現力

面接での自己紹介の時間は限られた短いものです。

そのため、短時間でも簡潔に自分のことを伝えることができるかも問われています。特に、第一印象が大切とされるサービス業や営業職を希望している場合には重視されることもあるため要注意です。

ポイント3.意思疎通は的確か

社内であっても、対他社であっても、仕事をするにあたりコミュニケーションは重要です。コミュニケーションでは相手が話したことに対して、的を射た答えを返すことが大切となります。

そのため、面接官に聞かれたことに対して、適した答えがきちんとできているかはチェックされやすいポイントです。面接は緊張して普段通りの受け答えが難しいこともありますが、できるだけ落ちついて応じるようにしましょう。

ポイント4.応募者の素の姿

多くの場合、面接の際の応募者は普段とは異なった姿でいることでしょう。

緊張してしまって普段通りに話せないこともあれば、好印象を持ってもらいたいという思いからいつもの自分とは異なる姿で自己アピールに努める人もいます。

しかし、面接官は、実際に入社した後の日常の業務のなかで活躍できる人を望んでいます。そのため、面接の日だけ装った姿ではなく、応募者の素の姿を見たいというのが本心です。

少しでも応募者の素の姿を見るためのチャンスとして、自己紹介の場を用意しているケースもあります。自己紹介は応募者が自由に話をする機会となっているため、緊張がほぐれやすく、素の部分が見えやすいからです。

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自己紹介の1分間の中で意識するべきこと

自己紹介の1分間の中で意識するべきこと

次に、就活生が意識するべき自己紹介の1分間の中で行うべきことを紹介します。ポイントと内容のそれぞれについて紹介するので就活生は意識して取り組むようにしましょう。

1分間の自己紹介で意識するべきポイントとは

自己紹介と似た言葉に自己PRがあります。

しかし、この2つは異なるものであるため間違って解釈しないように気を付けましょう。自己紹介は自分自身の概要を伝えることを指します。

たとえば、名前や所属していた学校、就業経験があれば勤務先名や職歴といった内容です。これらのような自分自身の情報を簡潔にまとめて話すことが求められるのが、面接の自己紹介の場となります。

一方、自己PRは、自身の情報を伝えるのではなく、自分が会社に貢献するための方法を面接官に説明することです。具体的にどのようなことで貢献したいと考えているのかについて伝えます。加えて、貢献するために生かせる自分の能力も示すことで、貢献への思いに説得力を持たせることも必要です。

多くの場合、面接では自己紹介だけで終わることはありません。自己紹介とは別に自己PRを聞かれることがほとんどです。そのため、面接時に話したい内容は自己紹介として伝えるべき情報か、自己PRとして話すべき情報か、必要な情報を分け、頭のなかで整理しておくようにしましょう。

1分間の自己紹介で企業へ伝えたい内容

1分間という短い時間のなかでも大事なポイントはしっかりと押さえて話すようにしなければいけません。

特に気を付けておきたい5つのポイントを下記に挙げてありますので、話す内容を事前に整理しておくようにしましょう。

氏名を最初に伝える~企業へ伝えたい内容1~

自己紹介の際には、あらためて自分の氏名を伝えるのがマナーです。必ず、最初は氏名をいうところから話を始めます。話したいことがいろいろあると、つい忘れやすくなるため気を付けましょう。

職歴を伝える~企業へ伝えたい内容2~

就業経験があれば、具体的にその内容を紹介します。

勤務先や担当していた業務について話しますが、その際には、応募している業種や職種につなげることができるような経験も併せて伝えアピールすることが大事です。

職歴がない場合には、応募する業務に活かせる経験などを代わりに話すことも方法となります。

アピールポイントも忘れずに~企業へ伝えたい内容3~

基本的な概要だけではなく、特にアピールしたいことがあれば自己紹介のなかで合わせて簡潔に伝えておきましょう。

たとえば、学生時代のサークル活動や資格の取得などで業務に生かせるような経験を持ったり知識を得ていたりしているのであれば、自分をアピールできる材料となります。

印象付けとなるキーワードを用いる~企業へ伝えたい内容4~

面接官は短期間に複数の応募者と面接を行っています。

そのため、数ある応募者のなかから面接官の興味を引いてもらえるような内容となるように意識して話をすることは大事です。端的に印象付けるためには、自分の個性を表せるような単語を交えて話すことが方法となります。

締めの言葉まで気を緩めずに~企業へ伝えたい内容5~

面接は最後まで気を緩めずにきちんと対応することが重要です。面接の時間を割いてくださった感謝の気持ちを表して「貴重なお時間をいただき、ありがとうございます」といった言葉も添えると丁寧な印象になります。

自己紹介を1分でまとめる方法

面接で自己紹介を1分でまとめるために、プレゼンなどでも用いられるPREP法で紹介します。

ステップ1.面接官に伝えたい自分の印象を決める

まずは「結論」から伝えます。たとえば「私の強みは、より高みを目指して努力を惜しまないことです」などです。

まずは自分がどんな人間なのかを簡潔に伝えることで、面接官も、あなたがどういう人間なのかイメージしやすくなります。

ステップ2.なぜ、その印象が自分にあるのかを添える

次に「理由」を述べます。たとえば「その強みのおかげで、高校のテニス部ではインターハイに2回出場することができました」などです。

ただ「こういう人間です」と伝えるだけでなく、その根拠となる理由を伝える必要があります。

ステップ3.その印象がわかる自分のエピソードを決める

続いて「具体例」を伝えます。「部活が終わっても家の敷地を使って壁打ちをしたり、部活が休みの日もコートを借りて練習したりしていました」などです。

このときに注意したいのが、ひとつの印象に対してひとつのエピソードを伝えるようにすることです。

「高みを目指して努力を惜しまない」という印象を与えるエピソードに、テニス部のことだけでなく、過去の受験勉強や合唱コンクールのできごとなど複数のエピソードを入れてしまうことは避けましょう。

ステップ4.自分の伝えたい印象を再度伝える

最後に「結論」で締めくくります。たとえば「高みを目指して努力できるという強みを活かし、御社の業務でもつねに自己研鑽を欠かさずにスキルアップをし、貢献していきたいと考えています」などです。

冒頭で述べた印象を再度伝えるだけでなく、それを入社後にどのように仕事に活かせるのか、ということとつなげるとよいでしょう。

ステップ5.一度書いた自己紹介を300文字程度にする

ステップ1からステップ4までの内容を考えたら、一度パソコンや用紙などを使って書いてみましょう。実際に書いてみると、思っているよりも長くなることが少なくありません。

1分間で伝えられる文章量は、300文字程度といわれています。そのため、300文字程度まで、削れる部分は削ってみましょう。ムダなところを削ると、最終的には自分の伝えたい内容のみとなるため、それを1分用の自己紹介の文章として使うことができます。

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自己紹介を1分でまとめた時のよい例と悪い例を紹介

自己紹介を1分でまとめた時のよい例と悪い例を紹介

自己紹介を1分でまとめる際の例文を、よい例、悪い例のそれぞれに分けてご紹介します。

よい例

以下のような自己紹介は、面接官に簡潔に自分のことを伝えることができているといえます。

よい例1:

私は、つねに相手の立場に立ってものごとを考えられる人間です。大学時代に所属していた演劇サークルで、代表としてメンバーをまとめた経験から、その能力がより培われました。

大学3年生の時、学園祭で公演する劇の配役に関して不満があったメンバーが数名おり、全体の士気が下がったことがありました。私は彼らに話を聞き、作演出担当と相談して、それぞれに一回ずつ見せ場をつくってもらうことを提案しました。その結果、メンバーにとっても納得いく内容となり、お客様からもよい評価をもらうことができました。

相手の立場に立ってものごとを考えられるという強みを活かし、入社後は、クライアントの課題やお困りごとを解決できるご提案をしていきたいと考えています。

よい点

エピソードを具体的にしたこと、自分の行動によってどのような変化がもたらされたのかをわかりやすくまとめることができています。

よい例2:

私の特技は、相手とすぐに打ち解け、関係性をつくっていくことができる点です。私は海外旅行が趣味で、大学では長期休暇を利用し、計15か国へ行きました。なかでも印象に残っているのは、2年の夏にはじめての一人旅をしたカナダです。

現地では乗りなれないバスを使って移動したり、現地の人に質問しながら泊まる宿を探したりしました。完璧な英語を話そうと気負わず、身振り手振りを交えることで、初対面の人に自分の意思を伝えたり、コミュニケーションを取ったりすることができました。

誰とでもすぐに打ち解けられるという特技を活かし、入社後は社内外の方々と積極的に交流し、さまざまなことを吸収しながら業務に活かしていきたいと考えています。

よい点

特技とエピソードを上手に紐づけることができています。どのような行動をしたのか伝えることで、人間性も見えやすくなっています。

よい例3:

私の長所は、全体を見てどう行動すべきか冷静に判断できる点です。大学入学と同時にファミリーレストランでのホールのアルバイトをスタートしました。

お客様に気持ちよく過ごしていただくため、シフトに入る際にはこまめに全体のフロアを見渡し、お客様からのオーダーを逃さないようにしていました。また、お子様連れや年配の方には取り皿をサーブしたり席の間隔を広げたりするなどの工夫もしました。そのような行動が評価され、3年目からはバイトリーダーを任せてもらうようになりました。

私は、全体を見て必要な行動を考え実行に移せるという長所を活かし、御社に入社あとは、つねに自分が御社のためにできることはないか積極的に探し、貢献したいと考えています。

よい点

主観だけでなく、第三者からも認められて明確な評価を受けていることを伝えたことで、説得力を増す内容になっています。

悪い例

以下のような自己紹介は、わかりにくさやマイナスの印象を与えることがあります。

悪い例1:

私の強みは、努力家である点です。小学校の頃から、学校のテストではつねにクラスの5位以内でした。テストの1週間以上前から勉強をスタートさせ、帰宅してから長時間勉強しました。

中学と高校で所属していたバレーボール部では毎日遅くまで学校に残って練習し、県大会に出場した経験があります。大学受験のときも放課後はほぼ毎日塾に通い、過去問の対策などにも力を入れた結果、第一志望の大学に合格できました。

両親や周囲の友人からは「がんばり屋だね」といわれたことも多くあります。私は、目的を達成するためならば、努力をしたり大変な想いをしたりすることも苦になりません。御社に入社しても、この努力家な所を活かしていきたいと考えています。

悪い点

自分の強みを表すエピソードが複数あり、かえって伝わりにくくなっています。「これをした」「こう言われた」などの事実の羅列が中心で、人間性が見えにくいといえます。

悪い例2:

私の長所は、思いやりがある点です。大学では、ボランティアサークルに参加していました。サークルでは、老人ホームを訪れて入居者さんと一緒にレクリエーションをしたり、お世話をしたりしました。月に数回程度の活動でしたが、途中からは入居者さんにも顔を覚えてもらうことができ、嬉しかったです。

ボランティアサークルで思い出に残っているのが、入居者さんの昔の話を聞かせていただいたことです。いまの時代とはまったく違う街の様子や仕事のことなどをお話してもらい、たいへん興味深かったです。

私はこの思いやりがあるという長所を活かし、入社後は周囲のことを気遣うことを忘れずに、一生懸命業務に取り組んでいきたいと考えています。

悪い点

実際のできごとや自分が感じたことを、ただ語っているだけになってしまっています。肝心の長所の裏付けができておらず、自分のよさが伝わりにくい内容です。

悪い例3:

私の特技は、英語です。大学在学中に英検の準一級に合格し、TOEICでは○点を取っています。高校時代にはアメリカに短期留学し、大学2年のときには3か月間、イギリスでホームステイをしながら語学学校へ通っていました。

私はグローバルに活躍する人材になるべく、幼少期から英語に触れる生活を意識的に送ってきました。幼稚園の頃から英会話教室に通い、小学校低学年からは英検の受験をスタートしていました。実家でも外国の方のホームステイを受け入れたり、夏休みや年末年始には家族で海外旅行へ行ったりするなど、日常的に英語が身近にある環境でした。

この語学力を活かし、入社後は、英語を使って世界で仕事ができる人材になりたいと考えています。

悪い点

実績や過去の経験の羅列がメインとなっており「その特技を活かしたエピソード」がないため、逆に印象に残りにくくなっています。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

自己紹介の1分で企業へ好印象を与えるポイントと注意点

自己紹介の1分で企業へ好印象を与えるポイントと注意点

最後に自己紹介の1分で企業絵へ好印象を与えるポイントと注意点を紹介します。それぞれを理解した上で、就活生は内容を考えて就活生は面接に挑むようにしましょう。

自己紹介を一分間で伝えるポイント

ポイントは以下の5つになります。

  • 内容を詰めすぎない
  • 具体的に説明する
  • 態度には気を付ける
  • 履歴書の内容を意識する
  • 丸暗記しない

この5つのポイントは自己紹介だけでなく企業との面接中は意識してほしいポイントになるので、それぞれ紹介していきます。

内容を詰めすぎない~自己紹介するときのポイント1~

少しでも自分のことを伝えたいからと短い時間のなかに内容を詰めすぎると、逆に面接官に理解してもらいにくくなります。何がいいたいのか要点がぼやけてしまって断片的な情報だけしか伝えることができず、応募者の人物像をつかみにくくなるからです。

また、伝えたい話が多いと、どうしても話す時間が長くなり過ぎてしまって、気付かないうちに1分を超えてしまう恐れもあります。話す時間が長くなり過ぎないようにしながらたくさんの情報を伝えようとすれば早口となってしまい、聞き取りづらくなるため要注意です。

聞き手にきちんと内容を理解してもらえるように話すための目安は、1分に対して300文字程度となります。

具体的に説明する~自己紹介するときのポイント2~

面接でいろいろ話したいと思っても、自己紹介では基本的に1分間を目安として簡潔にまとめることが求められます。

ただし、簡潔にまとめるといっても、抽象的な表現だけで終えてはいけません。具体的な説明が添えられていないと、自分自身の人物像をわかりやすく伝えることができないからです。

説明をする際には、簡単でも必ず理由を添えておくようにします。たとえば、自分の性格を表すためのエピソードとして、部活やアルバイトで頑張った経験を話すとしましょう。その際に、ただ「頑張りました」と話しても、説得力はありません。

具体的に、どのような取り組みをして頑張り、努力したことによってどのような結果を得られたのかといった話を添えることで、初めて面接官は応募者の人物像がイメージできるようになります。

また、自己紹介のなかで特にアピールしたい部分は、表現に工夫が必要です。自分らしい言葉を使って面接官が興味を持つような表現を使用しましょう。インターネットや就職本などで紹介されているような回答例をそのまま暗記して伝えると、応募者の個性が見られなくなるため、面接官の印象の残りにくくなります。

さらに、説明をする際には、あいまいな表現は避けることも大事です。「だと思います」という言葉は使用せずに、自信を持って「です」といい切ることが大切となります。

態度に気を付ける~自己紹介するときのポイント3~

面接の自己紹介でチェックされているのは、話している内容だけではありません。社会人としてきちんとマナーを持った態度や話し方をしているかも面接官に見られています。そのため、特に、面接会場に着いたら座る姿勢にも気を付けましょう。

面接中に話をする際には、口角を上げて、明るくハキハキと話すことも大切です。加えて、面接官が聞き取りやすいように配慮しながら、声の大きさやトーンにも注意しながら話すことも必要となります。

どんなに内容のよい話をしても、相手に聞こえていなければ意味がありません。

また、ぼそぼそと話して何度も聞き直させてしまうことは、面接官に手間をかけさせて印象を悪くし、貴重な面接の時間を無駄にしてしまいます。多くの人は大事な面接であるほど緊張してしまうものです。

緊張していると普段通りに話すことができず、いつもより声が出にくくなったり、呂律が思うように回らなくなってしまったりする場合もあるため注意しなければいけません。

面接では、自己紹介の話し方や態度次第で第一印象が変わることも多いため十分に気を付けて臨むようにしましょう。

履歴書の内容を意識する~自己紹介するときのポイント4~

通常であれば、履歴書やエントリーシートなどを提出し、書類選考が通ると面接に進みます。

そして、事前に提出している書類は、面接でも使用されていることがほとんどであるため気を付けなければいけません。面接官は、履歴書やエントリーシートの内容を見ながら面接を行っているので、面接で話す内容と異なっていると困惑させてしまいます。

面接で話す内容は、事前に提出している書類とまったく同じでなければいけません。内容にズレを出さないためにも、自己紹介をするときには、履歴書やエントリーシートの基本的な情報や特に伝えたい部分をピックアップして伝えるようにするとよいでしょう。

面接の際に慌てないようにするために、履歴書やエントリーシートを提出した後で内容に変更があった場合には、その時点で企業に連絡を入れておくと安心です。

丸暗記しない ~自己紹介するときのポイント5~

話すことに特別慣れている人でもない限り、自己紹介で話す内容は事前に作成して準備しておくことが必要となります。

ただし、文章で作成したものをそのまますべて丸暗記していると、いざ話す際に棒読みになりやすいため要注意です。面接は、会話を通して面接官とコミュニケーションを取る場です。丸暗記した内容を話すだけの会話だと知られれば、コミュニケーション能力が疑われ、印象も悪くなります。

また、ただ丸暗記しただけの内容は、話の最初の部分を忘れてしまうと、話したかった内容のすべてを思い出せなくなってしまう恐れがあります。自己紹介で話したい内容をきちんと覚えておくためには、要点をつかんで記憶しておくことがポイントです。

面接官に伝えたい内容の要点を箇条書きにしておくと整理できて覚えやすく、面接時にも自然な話し方ができるようになります。また、いざ忘れてしまった場合でも内容を思い出しやすく安心です。

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自己紹介の1分間で注意するべきこと

ここまで紹介したほかにも、自己紹介の際には気を付けておきたい注意点があります。下記の5つの注意点もしっかりと押さえておくようにしましょう。

事前の練習が大事~注意1~

自己紹介の内容は、考えておくだけではなく、実際に話す練習も行っておいたほうが安心です。

声に出してみると、想定外にいい回しが難しかったり、意味がわかりにくかったりしていることに気付けることもあります。また、声の大きさやトーンなども、実際に声に出さないと確認しにくいポイントです。

意味のない言葉を使用しないようにする~注意2~

自己紹介中に次の言葉が出てこなくなると、その穴埋めについ「えーっと」「まぁ」などといった意味のない言葉を何度も発してしまうことがあります。

しかし、話の途中で意味のない言葉が多く挟まれると、聞き手は内容を理解しにくくなり、印象も悪くなるので気を付けたほうがよいでしょう。

ポジティブないい回しを心がける~注意3~

言葉はその人のイメージを作ります。ポジティブないい回しが多い人は性格もポジティブに見えるものです。反対に、ネガティブないい回しが多いと、自信のない人と思われ、面接ではマイナスの印象を与えます。

聞かれた内容以外に無駄に答えない~注意4~

当然ながら、質問に対する答えは、聞かれたことに応じることが基本です。「自己紹介をしてください」といわれたのであれば、自由な内容を話して問題ありません。

しかし、「氏名と、職歴を教えてください」といわれているのに、求められていない長所や短所の情報は伝えることは間違った対応となります。

敬語は正しく使う~注意5~

正しい敬語を使用することは社会人として基本のマナーです。応募先に失礼にならない話し方をするように十分な配慮をしましょう。

自己紹介を1分以内にまとめる以外に就活生が意識すべきこと

自己紹介を1分以内にまとめる以外に就活生が意識すべきこと

面接で、自己紹介などの話す内容以外にも就活生が気をつけたほうがよい点について知りましょう。

メラビアンの法則とは

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」によれば、人間は話をしている人から、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%というパーセンテージで情報を受け取っていると言われています。

つまり、その人の話の内容よりも、外見や動き、表情などの非言語情報から受ける情報のほうが多いということです。

就活生が面接時に意識するべきこと

就活の面接で、面接官に好印象を持ってもらうために心がけておきたいことについてご紹介します。

目線

面接では「緊張して面接官のほうを見づらい」という就活生もいるかもしれませんが、できるだけ相手の目を見ることを意識しましょう。面接官が話しているときや、自分が話すときは、しっかりと目線を合わせるのが基本です。

ただし、ずっと相手の目を見つめていると途中で疲れたり、かえって話に集中できなくなったりすることもあります。相手のシャツの襟やネクタイなどのあたりを見て話すようにする、ときどき目線を外すなど工夫しましょう。

姿勢

まず、猫背になって下を向いたり逆に身体を反りすぎたりするなど、違和感を与えてしまう姿勢は避けましょう。背筋を伸ばし、まっすぐ座ることを意識します。

椅子には深く腰掛けすぎず、適度に隙間をあけて座ります。男性の場合は軽く手を握ってそれぞれの膝のうえに、女性の場合は両手を重ねて太もものあたりに置くようにします。肩に力が入りすぎると疲れてしまうため、深呼吸するなどしてリラックスしましょう。

面接で話す声は、ふだんよりも大きくすることを忘れないようにしましょう。対面面接であってもWEB面接であっても、自分の声は思っているよりも相手に届きにくいものです。できるだけ、お腹の底から声を出すようにしましょう。

話す際には平坦にならず、抑揚をつけて話すと効果的です。また、地声が高い人や低い人は、いつもよりもワントーン調整して話すようにすると、聞き取りやすくなります。

動作・ジェスチャー

面接官が話しているときにはうなずく、自分が話すときには両手を使ったジェスチャーを交えて表現するなど、適度に動きを入れてみましょう。きちんと話を聞いているというサインになったり、伝えたいという熱意があることをアピールできたりします。

注意点としては、わざとらしくなりすぎないようにする必要がある点です。また、小刻みな動きを入れすぎると「落ち着きがない」という印象を与えることもあるため、ほどほどにしたほうがよいでしょう。また、貧乏ゆすりなどの癖がある人は要注意です。

清潔感

面接官に清潔感のある印象を与えるためにできることとしては、面接の前にヘアカットをしておく、整髪料を使用する、スーツをクリーニングに出しておく、女性の場合は髪が長い人はひとつにまとめる、メイクはシンプルにする、などです。

意外と見られているのが、細かい部分です。シャツの袖口の汚れ、靴の擦れ、カバンのほころびなど思わぬところをチェックされている可能性があるため、面接の前には入念にチェックをしておきましょう。

表情

表情は、その人の印象を大きく左右します。目をきちんと見開いている、口角があがっているなどの場合、明るい印象に見せることができます。無理に表情をつくりすぎると不自然に見えてしまいますが、ある程度は意識したほうがよいでしょう。

面接では、なるべく笑顔を見せるようにしましょう。ニヤニヤ笑いっぱなしなのは不気味に見えてしまうことがありますが、あいさつや自己紹介などのほか、話を聞いているとき、志望動機や将来やりたいことについて話すときなども、にこやかな表情のほうが好まれます。

1分間の自己紹介の内容を忘れた場合の対処法

どんなにしっかりと練習をしていても、面接官の前に座った途端に頭が真っ白になりすべてを忘れてしまうという可能性はあります。もしも、用意していた自己紹介の内容を忘れてしまっても、できるだけ慌てずに落ち着いて対応しましょう。

自己紹介は、基本的に名前や経歴といった最低限の情報を含んでいれば問題ありません。また、事前に提出した履歴書の記載内容と異なっていなければよいので、履歴書に書いた内容を思い出しながら簡潔にまとめて話せば対応できます。

一般的に、面接官は、話す内容よりも応募者の様子に注目してくることが多いものです。そのため、トラブルが生じても慌てずに、堂々とした態度や話し方ができるように心がけましょう。

1分で簡潔な自己紹介をしよう

面接の自己紹介では、限られた時間のなかで簡潔に自分自身について伝えることが求められます。面接官の興味をひけるような上手な自己紹介ができれば、その後のやり取りもスムーズに進みやすくなるものです。紹介したポイントを押さえて、大切な要点をきちんと取り入れながら1分間で簡潔に自己紹介ができるように準備しておきましょう。

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佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)