面接対策は内定を得るために避けて通れない道です。しかし、面接対策はどのように行えばいいのでしょうか?面接は就職の合否を決める重要な選考プロセスであるため、しっかりを準備をして臨むことが大切です。面接において何が重要なのかをわかっていないと正しい面接対策もできません。面接に失敗して苦い経験を味わわないためにも、今回はその対策方法について紹介します。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
この記事の目次
押さえておきたい面接の流れ
面接回数は3回が多い
- 1次面接
- 2次面接
- 最終面接
面接は一般的に書類選考の後に行われる入社試験です。会社の規模にもよりますが、1次面接、2次面接、最終面接と合わせて3回行われることが多いようです。
1次面接は人事部の採用担当者が面接官となり、2次面接には現場の役職についている人も加わることがあります。そして、最終面接では社長や役員が面接官になることも珍しくはありません。
面接は回数を重ねるごとに深い質問が多くなる
面接の目的は、応募者の熱意や資質を見極めたり、職場に馴染みそうか、価値観が会社の掲げるものと一致するかどうかなどをチェックすることです。そのため、面接の回数を重ねるごとに応募者の内面にまで踏み込んだ、深い質問が多くなっていきます。
最終面接に無事合格すると、企業から「採用通知書」が送られてきて内定をもらえたことになります。
面接における持ち物や身だしなみのルール
まずは身だしなみ
面接に臨むにあたってまず大切にしたいのが身だしなみです。心理学において「メラビアンの法則」という考え方があります。この法則は「人は見た目を重視する」ということを提唱したものです。
人は未知の人物、モノを目の当たりにするとまず視覚で55%の情報を判断するとしています。つまり、身だしなみが悪ければ、ほんの一目見られただけで面接官に「この人はダメそう」と思われてしまうということです。
最初に与えたマイナス印象を挽回するのは容易なことではないので、よい第一印象を与えるために身だしなみはきちんとしておくべきなのです。
服装
スーツは一般的なもので問題ありません。大切なのは清潔感です。事前にクリーニングに出して、面接のときにはきれいなスーツを着ていきましょう。
女性でスカートとパンツ、どちらを履いていこうか悩んだときにはスカートを選択するほうが無難です。しかし、パンツはアクティブな印象を与えられるので、活動的なイメージを与えたい人はパンツを選ぶのがいいでしょう。
髪型・髪色
髪も清潔感あるヘアスタイルにしましょう。髪が伸び放題だったり、寝癖がついているというのは面接官に悪印象を与えてしまいます。顔全体が見えるように髪をすっきりとさせておきましょう。髪を伸ばしている女性はゴムで首の後ろにまとめるのがベターです。また、髪の色は黒でなくてもいいです。地毛よりナチュラルカラーに染めたほうが、明るい印象を与えられる人もいます。しかし、明るすぎる色は常識を疑われるためNGです。
カバン
カバンは床に置いたときに自立できるタイプが望ましいです。そのタイプならどこでも置けて、面接にもスムーズに入れます。素材は革、合皮、ナイロンのどれでもよいですが、色は黒や紺、茶色が基本です。
私服を指定された場合
もし、面接で私服で来るように言われた場合でも、砕けすぎない格好をするべきです。ジャージ、スエット、露出の多い服は厳禁です。面接官にきちんとした人物だという印象を与えられる服を着ましょう。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
面接で気を付けたい基本的なマナー
面接では立ち振る舞いやマナーも大切になります。ここでは面接で気を付けるべきマナーをご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
到着時間
当たり前ですが、遅刻はしないようにしましょう。遅くとも面接開始時間の10分前には到着できるようにしてください。ただし、あまりに早すぎる到着は会社側にとってありがたくないので避けるようにしましょう。
もし、公共交通機関が停止するなどのやむを得ない事情で遅刻をするなら、連絡を入れて到着時間を伝えるようにします。
携帯の電源を切る
面接中にスマホが鳴るのは、面接を中断させて非常に気まずいです。面接官も快くは思いません。そのため、会場に到着したらスマホや携帯電話の電源を切っておくのがいいです。
面接前の待ち時間も気を抜かない
面接が始まるまで控室で待つ場合もあります。企業によっては待ち時間の態度もチェックすることがあります。
待っているときに落ち着きなくソワソワしたり、スマホを見ていたらマイナスの印象を与えることになります。席に静かについて、資料などを見るなどして面接を待ちましょう。
面接室への入り方
面接会場へ入室するときはノックを3回して、返事があってから「失礼します」と言って中へ入りましょう。椅子へはすぐに座らずに、面接官に勧められてから座るようにします。
面接の印象がよくなる話し方や態度
面接官は応募者の話す内容だけでなく、話し方や態度も観察しています。ここでは面接の印象をよくするために、意識すべき態度や話し方をご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
面接の印象が良くなる態度
面接中はなるべくリラックスした表情で、自信があるような態度をみせましょう。面接なので緊張するでしょうが、選考の場という考えを捨てて、面接官とごく普通の会話をするようなイメージを持ち、まず相手の質問をよく聞きましょう。
質問された内容を理解したうえで、それに合った回答をするようにします。もし、相手の質問がよく理解できなかった場合は「すみません、今の質問が少しわかりにくかったので、もう一度お願いします」と素直に頼むようにしましょう。
恥ずかしいかもしれませんが、質問をわかったふりしてトンチンカンな回答をするほうがマイナス印象になります。
面接の印象がよくなる話し方
質問に答えるときはまず結論から伝えるようにしましょう。結論を後回しにして自分の考えを長々と話すと、話の要点が面接官に伝わらないことがあります。
また、話が長くなりそうなときは「3つのことについて話します」などと、話のポイントがいくつあるのかを最初に伝えて、面接官が話を整理しやすくするようにしましょう。話をしているときは、視線は常に面接官の顔に向けるようにします。
視線をそらしながら話すことは自信のなさの表れと思われてしまうので要注意です。表情は固くなりすぎず、口角を上げて少し微笑んでいるように見えるくらいがちょうどいいです。また、なるべく自分の言葉で答えるようにしましょう。
面接対策本に載っているような例文を参考にした言葉よりも、自分で考えた言葉のほうがスムーズに口から出ていき、面接官の心にも残ります。
面接対策として最低限やっておきたいこと
面接で好印象を与えるためには、念入りな準備が必要です。内定を勝ち取るためには、準備を怠らないようにしましょう。最低限やっておきたい面接の対策は質問に対する回答の練習と、自己分析、そして企業研究です。
質問に対する回答の練習
面接の質問の中には必ず出てくるだろうというものもあります。志望動機や自己PRはまず間違いなく聞かれることなので、何度も口に出して回答を練習しましょう。
志望動機には「なぜ他の会社ではなく、ここでなければいけないのか」を理論的に伝えられるようにします。
自己PRは「自身の強みを、入社後にどのように役立てられる」かを、面接官が納得できるように組み立てる必要があります。
自己分析と企業研究
質問に対する回答の完成度を高めるためには、自己分析と企業調査が必須です。自己分析は自分の過去の行動を顧みて、自分の強みと弱みを明確にすることです。
自分の長所と短所をはっきりさせれば自己PRも中身のあるものになります。企業研究も大切な面接対策です。自分が面接を受けようとしている企業がどんな事業や取り組みをしているのか、他の会社にはない独自性が何であるかを調べることで、志望動機を練りやすくなります。
また、企業が求める人材像も明らかにできるので、能力やスキルのアピールもしやすくなります。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
よくある質問に対する答え方
答え方その1:自己PR
「自己PRをしてください」と言われたときに欲張って、自分ができることや得意なことをすべて盛り込んで話すのは逆効果です。応募した会社の業務に求められる能力だけを伝えるのがポイントです。無駄な情報を省き、会社が求めるスキルや能力について話しましょう。
答え方その2:活かせるスキル
面接官から会社で活かせるスキルは持っていないか?と訊ねられたときに、その会社や職種で求められる能力を伝えられれば面接官に高評価を与えられます。
スキルに自信がなくて、話に厚みを持たせるために関係ない能力を答えてしまうと、受け答えがきちんとできていないと思われてしまうのでよくありません。
答え方その3:企業選びの軸
企業選びの軸を答えられないのは、大きく評価を損なうことになります。何を基準に企業を選ぶのかという質問は、労働環境、給与、やりがいを感じる仕事など、複数ある軸のうちの何かを答えるだけなので志望動機よりも回答しやすいでしょう。
しかし、それをうまく答えられないということは、この応募者には基準というものがなく、適当に企業を選んだのでは?と面接官に悪印象を与えることになります。
明確に企業選びの軸を説明するためには、自己分析で自分が何を大切にしているかをはっきりさせ、企業研究を行って共感した部分をピックアップしておくことが大切です。
答え方その5:逆質問
面接の最後のほうに出てくるのが逆質問です。応募者から面接官に質問をするわけですが、逆質問は入社の本気度を確かめるために行われるものです。
具体的な仕事内容について質問をすると、入社後の仕事について真剣に考えていることを示せます。また、質問内容によっては企業研究をきちんとしてきたというアピールにもなります。
企業が現在行っている事業の中ではこれに興味があると言って、この事業の今後の方向性を深く掘り下げるような質問をすれば、面接官も応募者の本気度を感じ取ってくれるでしょう。
質問がないというのは、その会社に興味がないと言っているようなものなので、絶対に避けるようにしてください。また、待遇や福利厚生に関する質問は、会社の業務よりも待遇面ばかり気にしていると思われるため注意が必要です。
面接前後に企業と連絡をとるときの注意点
採用の選考は書類選考や面接を基準にしていますが、応募者が企業と連絡を取っているときのマナーを選考の参考にしている企業もあります。なので、面接だけではなく、企業と連絡をとるときのマナーや態度にも気をつける必要があるのです。
メールの返信は24時間以内にする
企業から送られてきたメールはなるべく早く返すのが基本です。ビジネス関係のメールは、24時間以内に返信するのが望ましいとされています。面接後には必ずお礼のメールを送らなければいけないわけではありませんが、送ったほうが本気度の高さを伝えられます。
面接に時間を割いてくれたことに対してお礼を言いましょう。面接中に伝えきれなかったことも併せて、記載してもいいですが、あまり文面が長くならないように気をつけてください。
コピーをしたような定型文は避ける
定型文のメールだとかえって煩わしく思われる可能性もありますので注意しましょう。メールを送るのは、自分の言葉でお礼を伝えたいときだけにするのがいいでしょう。
電話をかける時間は選ぶ
企業に電話をかける機会もあるでしょう。電話をかけるときは時間を選ぶようにします。始業直後は朝礼の真っ最中という可能性もあります。また、12時~13時の間は昼休みの企業が多く、担当者が席を外している可能性が高いです。
面接対策に力を入れて内定を勝ち取ろう!
内定を得るには面接対策をしっかりおこなうことが大切です。準備の大切さを伝える言葉で「段取り八分」というものがあります。これは仕事をするうえで準備さえしっかりしておけば、その仕事は8割終わったも同然という意味です。
面接でも準備を整えておけば、本番で自信をもって回答ができるようになります。面接対策に力を入れて内定を勝ち取りましょう。
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