

※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)
一般的にフリーター歴が長い人は、正社員になるのが難しいといわれています。
その大きな理由の一つとして、面接官への印象が悪くなりやすいということが挙げられます。
しかし、面接官が何故フリーターの採用を敬遠しがちなのかについて、しっかりとした知識を身に着けて対策すれば、フリーターでも十分に正社員になることは可能です。
ここでは、その採用担当者の心理面や効果的なアピールの方法、フリーター向けの求人の選び方などの情報について紹介します。
この記事の目次
中途採用されやすいフリーターの特徴は?面接官のチェックポイント

フリーターから正社員になるためには企業が望む人柄について把握し、適切なアピールを行う必要があります。ここではそれらの具体的な特徴について紹介します。
これらの特徴があるのかどうかを面接官がチェックポイントとしている可能性が高いので、自己PRや逆質問の参考にしてみてください。
忍耐力や精神の強さがある [中途採用されるフリーター1]
当然ですが、基本的に企業側はできるだけ長く働いてもらうという前提で採用を検討しています。
したがって、仮に能力が高く特殊な技能を取得している人物だったとしても転職が明らかに多い人などはあまり採用することはありません。
正社員一人を雇うのは色々な手続きが必要な上に、早期に辞められてしまうと穴埋めとして新しい人材を確保する労力もかかります。
それゆえに、どの企業も長く働いてくれるかどうかを採用基準の上位においていることが多いです。
そのような理由から、自己アピールの際には忍耐力や精神力といった要素を、具体的なエピソードを交えて話すと面接官の心象アップにつながるでしょう。
前向きで積極的な姿勢がある [中途採用されるフリーター2]
仕事においては、向上心のある人や積極的に問題解決に取り組む人の方が基本的に好まれます。
こうした性格の人は、ネガティブに物事をとらえにくいため切り替えが早く、柔軟に仕事を行う傾向があるからです。
そして、このような人材は他の同僚にもいい影響を与えやすく社内全体の雰囲気づくりへの貢献度も高いです。
他にも性格が前向きで明るい人は社内でのコミュニケーションも円滑に行えるため、報連相によるミスをおこしにくいという特徴もあります。
報連相は仕事における基本のためこれを正確に行える人材かどうかを重視している企業も多いです。
逆に性格が後ろ向きな人はコミュニケーションが比較的苦手な場合があります。
そのため、ミスが起きても自分だけで解決しようとする人もおり、仕事においては好まれないことが多いです。
したがって、面接の質疑応答の時は後ろ向きな性格だと思われないように、「でも…」といった言い訳に聞こえてしまう答え方をしないように気を付けましょう。
特に、こういう言葉は口癖になっていることがあるので、その場合は面接に望むまでには矯正しておいたほうがいいでしょう。
基本的なビジネスマナーができている [中途採用されるフリーター3]
社会ではたくさんの人と接する機会があります。たくさんの人とコミュニケーションを取る中で大事な要素の1つが、ビジネスマナーです。
ビジネスマナーは多くの場合、新卒入社した会社で学ぶことが出来るので、中途採用された人に対してマナーを教えることは稀です。
つまり、中途採用の選考を受ける人がフリーターであってもなくても面接官は、「基礎的なビジネスマナーは身についている」という前提で面接を行います。
しっかりとしたビジネスマナーを学んでいないフリーターであれば、面接までにはマナーが一通り身についている状態になっていることが望ましいです。
履歴書や面接の対策をしっかりしている [中途採用されるフリーター4]
社会人として重要視される要素の1つに、「準備する力」があります。
たとえ自分の苦手な事や、初めてすることでも、準備や対策をしっかりすることで最大限の成果が出せるよう努力することを求められます。
その「準備する力」を面接でアピールするためにも、履歴書や面接の対策はしっかり行いましょう。
具体的には、以下のような準備が挙げられます。
- 履歴書の各欄はミスなく書かれているか
- 志望動機や自己PRが読みやすく書かれているか
- 面接でよく聞かれそうな質問(自己PRやフリーター期間について等)にスラスラ答えられるか
- 面接中の適切なマナーが理解できているか
これらのような項目を教えてくれる環境は珍しく、自分で学びに行くしかありません。
この記事を書いている私たちジェイックでは、「自分で学ぶっていっても、どうやって就職活動の勉強をしたらいいのかわからない・・・」というフリーター向けに、就職活動全般を解説するコラムを用意しました。
もちろん、履歴書や面接対策についても紹介している上に、就活の事前準備や賢い就活方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーターの中途採用はハードルが高くなりがち

中途採用に応募することは、手広く就活をするにあたっては有効な手段です。
しかし、フリーターにおいては中途採用枠での雇用はハードルが高くなりがちといわざるを得ません。その理由について説明します。
正社員歴ゼロのフリーターも中途採用枠で選考される
中途採用枠での採用試験は、新卒者などを対象にしたものに比べて基本的にフリーターの採用率は高くありません。
何故ならば、中途採用は新卒者枠で募集された人材よりも即戦力としての働きが求められることが多いからです。
したがって、その仕事に精通した技能や資格を持っている人や、前職がその仕事に近いものであった人などが採用されやすいのです。
フリーターの場合基本的に特殊な技能や専門的な職歴を持っていることは少ないので、他の中途採用の応募者に比べると採用される可能性は低いといえます。
採用される強い根拠がないのならば、中途採用枠へ応募するのは避けた方が無難でしょう。
卒業3年以内であれば中途ではなく新卒枠で応募が可能な企業も
学校を卒業してからすぐでなくても、3年以内という限定付きで「新卒枠」で採用試験を行ってくれる企業も存在します。
「新卒枠」は上記のような「中途採用枠」と違い、将来性重視の観点から採用を検討するため中途採用よりはフリーターの雇用率は高いといえます。
ただし、それは逆にいうと将来性がなければ採用されにくいということでもあります。
よって、前職がフリーターの人は十分なアピールを企業側にする必要があることは留意しておきましょう。
また、自己アピールの際には卒業してからフリーターをしていた期間である間に何を経験したかということを、独自性がでるように話すのがおすすめです。
新卒枠で採用試験を受けると大学を卒業したばかりのフレッシュな人材がライバルになりやすいため、テンプレートな応答を繰り返すだけでは年齢差が不利に働くことがあるからです。
そこで、学校を卒業してからの経験という個人的な部分を中心に話すことで、採用担当者の印象にも残りやすくなり年齢のハンデも埋めやすくなります。
フリーターの中途採用は即戦力を期待されることが多い
中途採用は基本的に即戦力になる人材として期待されることが多いです。
そのため、仕事の質の要求量が高い部署に割り当てられるという可能性があります。
もしそうなった場合、似た仕事の経験者や資格持ちの技術者と違い、新しい仕事を覚えるための負担が大きいです。
更に、中途採用の場合は新卒者に比べるとミスを厳しく指摘されやすいため、ストレスという面でも負荷がかかりやすいです。
したがって、仕事についての個人的な勉強や努力を強いられやすく、心身に限界がきて結局は離職してしまうということにもなりかねません。
ですから、もし中途採用枠で仕事を探したい場合は、採用後のことも具体的にイメージしてから企業を選ぶようにしましょう。
中途採用枠が多い企業では積極性がないと厳しい
中途採用枠が多いということは、基本的に即戦力が欲しいということの裏返しだといえるでしょう。
それは言い換えると、仕事の量が比較的多いということです。
仕事量が多い現場では新人を教えられる環境が十分に整っていないこともあるので、指示を待っているだけでは仕事が周ってこないことがあります。
そしてその都度、次の仕事の判断を手隙な上司や同僚に仰ぐ必要もでてくるでしょう。
こうした仕事の覚え方は、コミュニケーション能力や現場の空気を読む力が一定以上ないと厳しいため、モチベーションが高くないと仕事を長続きさせることが難しいです。
そのため、中途採用枠が多い企業に応募する前に、そういった環境であった時に仕事を続けられるかどうかを冷静に考えてから面接へとのぞみましょう。
中途採用担当がフリーターに抱く印象

フリーターというのは採用担当者からみるとマイナスのイメージを持たれやすいです。ここでは、フリーターが何故マイナスのイメージを持たれやすいのかについて説明します。
フリーターは職場を転々とする印象があるため中途採用されにくい
フリーター、つまりアルバイトは比較的軽い部類の雇用契約に入ります。
任される仕事もバイトリーダーなどでない限りは正社員などよりも責任が軽いものも多いため、引継ぎや辞職などをある程度簡単に行うことができます。
職場が気に入らないとすぐに辞めてしまう人もアルバイトの中には多いです。それゆえに、アルバイトは粘り強さがあまりないという印象を受けてしまいがちです。
実際は、アルバイトといえども長期的に働く人もいれば責任感を持って仕事に取り組む人もいます。
しかし、そういった個人の背景が分からない面接官にとってはフリーターというだけで、離職率が高いものだと認識されてしまいがちだということがフリーターが就職で不利になりやすい理由の一つなのです。
フリーターは正社員になれなかった人材だと思われる
年齢が若ければフリーターであっても採用担当者に警戒される可能性は低いです。
何故ならば、大学を卒業してからしばらく自分のやりたいことを探すためといった理由で、身軽なフリーターとして過ごしていたという若者も珍しくはないからです。
しかしながら、ある程度長い期間フリーターとして働いていた場合は状況が変わってきます。
もし、そうした人材がいた場合採用担当者は「あまり向上心がない」や「正社員になりたくてもなれなかった具体的な理由があるのではないか」といった印象を抱きやすいからです。
したがって、フリーターが正社員になるためには、ある程度若い年齢の内に正規雇用への行動をした方が有利だといえます。
中途採用しても社会的な常識から教えなければと思われる
フリーターの中には学生の頃のアルバイトをそのまま続けて、年齢を重ねてからも同じ職場でバイトを続けてきたという人は珍しくありません。
したがって、学生のままの感性で仕事をしそうだと採用担当者に思われる可能性があるのです。
仕事の中には、一度社会にでてみないと分からないような暗黙の了解やビジネスマナーが多く存在します。
しかしながら、アルバイトを長く続けてきた人はそういった社会常識を身につけられていないと思われやすく、正社員のような正規雇用を獲得する上では損になりやすいのです。
とはいえ、こうした問題は実際に面接を行って人柄をみてもらうことで緩和できるものでもあります。
もし、フリーターから正社員への雇用を目指している人は、担当採用者の前では特に常識的な言動を意識してふるまいましょう。
そうすることで常識性をアピールできれば、常識がないと判断される心配はそれほどなくなるでしょう。
フリーターは仕事の能力が低いのではないかと不安に感じられやすい
仕事の内容にもよりますが、正社員に比べると低賃金であることの多いフリーターは、そこまで難しいスキルが要求されない仕事をしていることが多いです。
そのため採用担当者からは、難しい仕事を割り振ったとしてもキチンと完遂してくれるかどうか分からないため、不安に思われやすいのです。
仕事の能力が低い人は、雇用したとしても会社の生産性にプラスになりづらく、正規雇用では基本的に敬遠されます。
こういう不安は、根拠のあまりない印象論ではあります。
しかし、採用担当者も人間である以上は私見が入ってしまうことも十分考えられるため、フリーターはこういった面からも正規雇用では不利であるといえるでしょう。
フリーターから正社員を目指すなら未経験向けの求人がオススメ

中途採用などと比べると、未経験歓迎と記載されている求人はフリーターでも正社員になりやすいものが多いです。
何故ならば、未経験歓迎ということは新人にじっくりと教えられる環境が整っているか、仕事の内容自体が誰にでも覚えやすい簡単なものである可能性が高いからです。
そのため、即戦力であることを前提とした雇用でないことが多いので、フリーターであっても正社員になりやすいのです。
ただし、こうした求人であっても同時期に似た仕事の経験者がくればそちらを優先する所が殆どなので、未経験者歓迎と記載されているからといっても油断せずにしっかりと企業へのアピールをしましょう。
そして、未経験歓迎の求人を中心に探すことだけでなく、これまでの段落で述べたような注意点や面接のコツなどもふまえて努力を積み重ねていきましょう。
そうすれば、フリーターから正社員へとなれる可能性はより高まるでしょう。
「フリーター 中途採用」によくある質問
中途採用されやすいフリーターの特徴は、4つあります。例えば、忍耐力や精神の強さがあるか?前向きで積極的な姿勢があるのか?基本的なビジネスマナーが出来ているか?履歴書面接対策をちゃんとできているか?説いた特徴です。詳しくは、本編の「中途採用されやすいフリーターの特徴は?面接官のチェックポイント」で解説をしておりますので、是非参考にしてみてください。
中途採用者がフリーターに抱く印象は、職場を転々としている、正社員になれなかった人材、社会的常識から教える必要がある、仕事能力が低いのでは?といった4つの印象があるため中途採用がされにくいのです。詳しくは、本編の「中途採用担当がフリーターに抱く印象」で解説を行っております。
未経験就職に強い「就職カレッジ®」とは

ご利用の流れ



※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)