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高卒でも自衛官になれるの?入隊ルートや各候補生の入隊条件を解説!

高卒FV

※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)

高卒でも自衛官になることは可能なの、と思っている方も多いのではないでしょうか?

実は、自衛官になるルートに関しては4ルートあるのです。 なぜなら自衛官にも、自衛官候補生、一般曹候補生、幹部候補生、パイロットの4ルートに分かれているからです。

こちらの記事では、自衛官の入隊ルートや入隊条件をご紹介しております。 この記事を読むことで、高卒でも有利に自衛官になることができます。

高卒で自衛官になる4ルート

高卒で自衛官になる4ルート

高卒で自衛官を目指す道としては、次の4つのルートが用意されています。

  • 自衛官候補生になるルート
  • 一般曹候補生になるルート
  • 幹部候補生になるルート
  • パイロットになるルート

自衛官は、国家公務員の一つです。いわゆる「特別職」と呼ばれ、「陸上自衛隊」「海上自衛隊」「航空自衛隊」の3つの組織から成り立っています。

武器を持って戦うことを任務とする場合もあるなど、他の国家公務員にはない特徴を持つ仕事ですが、「国を守る」という仕事は自衛官ならではです。また、公務員のため給料も安定しているので、生活の基盤を整えた上で安心して任務に当たれる、といった特徴もあります。

なお、高卒から自衛官を目指す場合には、まずは「将来像」を思い浮かべなければいけません。なぜなら目指したい未来によって、はじめに選択するルートが変わってくるからです。

では、将来的にどのような活躍ができるかを交えつつ、それぞれのルートの特徴を紹介していきます。記事の後半では、それぞれのルートの「入隊条件」もお伝えしますので、こちらも参考にしてみてください。

ルート1:自衛官候補生になるルート

1つ目は、「自衛官候補生」を目指すルートです。自衛官候補生とは、簡単にいうと「試用期間」のようなもので、数年の任期を経て、自衛官を継続するか、または民間企業への就職を目指すか、といった選択をすることができます。

具体的には、まずは自衛官になるために必要な教育を経たあと、「2等陸海空士」のいずれかに任命されます。このときの任期は、次のとおりです。

  • 陸上自衛官:1年9カ月(一部技術系は2年9カ月)
  • 海上自衛官:2年9カ月
  • 航空自衛官:2年9カ月

任期期間中は、特別なことがない限りは「1士」、そして「士長」へと昇任し、上記の任期が終了したタイミングで、このまま自衛官を継続するか、または辞めるか、の2択を迫られます。任務を継続する場合には、陸海空の種類問わず「2年」の任期が定められ、その任期を終了した時点で選択を再び迫られる、といった流れを踏んでいきます。

なお、一般的には2~3回の継続を選ぶケースが多いようですが、定年まで働き続けたい場合には「曽昇任試験」を受験し、この試験に受かると終身子用隊員への道が開かれます。なお、自衛官候補生からスタートした場合であっても、幹部としての登用を受けるための試験の受験、また防衛大学や、海空の学生を目指すための受験も可能です。

ルート2:一般曹候補生になるルート

2つ目は、一般曹候補生を目指すルートです。先ほど紹介した自衛官候補生が「自衛官の仕事をまずは経験したい人」向けのルートだとすると、一般曹候補生は「自衛官として本気で働きたい人」向けのルートといえます。任期の定めがなく、定年まで働けることが入隊時点で約束されるのが一般曹候補生との大きな違いです。

具体的には、入隊当初から「二等陸海空士」に任命され、2士から士長と呼ばれる役職までは能力などに関係なく横並びで昇任していきます。そして士長になると「曽昇任試験」の受験資格が発生し、3曽を目指すことになります。また3曽に昇任した後は、数年を経て「部内幹部候補生選抜試験」の受験資格が発生し、希望によっては幹部への道を進むことも可能です。

ルート3:幹部候補生になるルート

3つ目は、幹部候補生を目指す人のためのルートです。ここまで紹介した「自衛官候補生」や「一般曹候補生」と比較すると、入隊直後から幹部としての活躍が期待され、給料などの面でも差があります。ただしこのルートの場合、基本的には高校卒業後にすぐに自衛官になることはできず、まずは「防衛大学校」への入学を目指すことが一般的です。

具体的には、自衛官として働くことを目指す「一般幹部候補生」の他に、「歯科幹部候補生」「薬剤科幹部候補生」の2つのコースが用意され、自衛官の採用試験を受ける場合にもこの3つのコースから選択して受験します。また一般幹部候補生には、陸上自衛隊の音楽要員、そして海上航空自衛隊の飛行要員が含まれます。

どのコースに進んだとしても、採用されると同時に陸海航の各自衛隊曹長に任命されます。その後、「幹部候補生」として一定期間の教育を受けた後、一般幹部候補生は3等陸海空尉(院卒者試験合格者は2等陸海空尉)に昇任し、歯科薬剤科幹部候補生は2等陸海空尉に昇任し、それぞれ幹部自衛官として働いていきます。

なお前述した「防衛大学校」とは、幹部自衛隊を目指す人を訓練するための専門教育機関で、通常の大学と同じく、基本的には4年間での卒業が求められます。ただし管轄するのが文部科学省ではなく、防衛省という点が一般の大学との違いで、さらに学生が「特別職の国家公務員」とされている点も特徴です。

防衛大学校は、入学難易度の高さでも知られる学校です。一般的な大学受験よりも入試日が早いこと、そして定員が限られていることもあり、倍率が10倍を超えることも珍しくありません。このように、幹部候補生を目指すルートの場合にはスタートの時点からハードルが高いのが現実ですが、そのハードルを潜り抜ければ幹部としての道を手にできる、といった面ではメリットも大きいルートといえるでしょう。

ルート4:パイロットになるルート

最後は、パイロットを目指す人のためのルートです。このルートを高卒のタイミングで目指す場合には、大きく次の3つからコースを選択します。

  • 防衛大学校に入学
  • 一般大学に入学
  • 航空学生になる

防衛大学に入学した場合は、在学中に試験を受験し、それに受かると「航空要員」として区分され、パイロットを目指して行きます。

一般の大学に入学した場合も、自衛隊のパイロットになることは可能です。この場合、大学卒業後に「一般幹部候補生」を受験し、飛行要員としての登用を目指します。

そして、航空学生となることでパイロットを目指すコースも用意されています。航空学生とは、海上自衛隊航空自衛隊のパイロットなどを養成するための制度のことで、「航空学生採用試験」を受験し、これに合格する必要があります。なお、入隊後は2年間の教育課程を踏む必要があり、すぐに飛行訓練は行えません。ただし諸外国と比べると比較的早く操縦訓練の機会を積めるため、パイロットとして早いうちから活躍したい人は航空学生への道を検討してみると良いでしょう。

高卒で自衛官になる各候補生の入隊条件

ここまで紹介したルートのうち、次の3つのルートを歩む場合に必要となる「入隊条件」について解説します。

  • 自衛官候補生
  • 一般曹候補生
  • 幹部候補生

受験の年齢制限、また試験科目を中心にお伝えしますので、ルートを選択する際に役立ててみてください。なお、2021年10月時点の情報を参考にしています。時期によって条件は変更となる可能性があるので、こちらの「自衛官募集」のサイトなどを参考に、最新の情報を必ず手に入れるようにしましょう。

条件1:自衛官候補生

自衛官候補生として採用されるためには、「自衛官候補生採用試験」に合格する必要があります。自衛官募集「自衛隊候補生」によると、この試験の受験条件、また試験内容は次のとおりです。

  • 応募資格:18歳以上33歳未満(※1)で、日本国籍を有する男女
  • 試験科目:筆記試験、口述試験(面接)、適性検査、身体検査経歴評定(※2)

なお令和2年のタイミングで、筆記試験の学力程度が「中学卒業程度」から「高校卒業程度」に上がりましたが、学歴などの受験条件は設定されていません。そのため、高卒でも受験可能です。また、年間を通じて受験を受け付けています。

※1 32歳の者にあっては、採用予定月の1日から起算して3月に達する日の翌月の末日現在、33歳に達していない者に限る

※2 経歴評定とは「多様な経歴を有する受験者の能力を総合的に評価する」もので、全ての受験者に必須ではない

条件2:一般曹候補生

一般曹候補生として採用されるためには、「一般曹候補生採用試験」に合格する必要があります。自衛官募集「一般曹候補生」によると、この試験の受験条件、また試験内容は次のとおりです。

  • 応募資格:18歳以上33歳未満(※1)で、日本国籍を有する男女
  • 試験科目:1次(筆記試験及び適性試験)/2次(口述試験及び身体試験)

先述の「自衛官候補生採用試験」は年間を通じて受験を受け付けていますが、「一般曹候補生採用試験」の場合は受験のチャンスは年間で2回のみです。例年、1回目は3月~5月にかけて、2回目は7月~9月にかけて募集されています(※2)。

※1 32歳の者は、採用予定月の末日現在で33歳に達していない者

※2 高等学校卒業予定者または中等教育学校卒業予定者は第2回のみの受験

条件3:幹部候補生

幹部候補生として採用されるためには、「幹部候補生採用試験」に合格する必要があります。自衛官募集「自衛隊幹部候補生」によると、この試験の受験条件、また試験内容は次のとおりです。なお、どのコースも「日本国籍を有する男女」という点は共通しています。

応募資格
  • 一般(大卒程度試験):22歳以上26歳未満の者(※1)
  • 一般(院卒者試験):修士課程修了者等(見込み含む)で、20歳以上28歳未満の者
  • 歯科:専門の大卒(見込み含む)20歳以上30歳未満の者
  • 薬剤科:専門の大卒(見込み含む)20歳以上28歳未満の者
試験科目(どのコースも共通)(※2)
  • 1次:筆記試験
  • 2次:小論文試験、口述試験(面接)

自衛隊幹部候補生の募集は、年に2回実施されています。なお、それぞれの受験回には次の注意点があります。

  • パイロット(飛行要員)を目指す場合には第1回目の受験のみ
  • 第1回目と第2回目は、同一区分(陸海空)での受験ができない

なお、幹部候補生採用試験は難関の試験として知られます。自衛官募集「自衛官等の募集状況」によると、たとえば令和2年度の試験では、一般幹部候補生の応募者数5,139名に対し、合格者は376名と、13人に1人しか通過できない狭き門となっています。

※1 20歳以上22歳未満の者は大卒(見込み含む)、修士課程修了者等(見込み含む)は28歳未満

※2 パイロットを目指す場合には、1次で「筆記式操縦適性検査」を受験し、3次試験として「航空身体検査」などを受験する必要あり

まとめ

高卒から自衛官を目指す場合に知っておきたい「4つのルート」について解説してきました。改めてお伝えすると、次のとおりです。

  • 自衛官候補生になるルート
  • 一般曹候補生になるルート
  • 幹部候補生になるルート
  • パイロットになるルート

自衛官候補生は「契約社員」のような勤務形態のことで、数年の任務を経た後に、このまま自衛官として働くか、または民間の企業に就職するか、といった選択ができます。

一般曹候補生は、入隊時点から自衛官として生涯働いていくことを希望する人のためのコースです。3曽までの昇進が基本的には約束され、それ以降、幹部への道を希望することも可能です。

将来、幹部を目指して行きたい場合には、はじめから幹部候補生としての道を歩むのも手です。幹部候補生の場合、他のルートに比べると待遇などでは恵まれてはいますが、基本的なルートとされる「防衛大学校」への入学、また「幹部候補生採用試験」は難関のため、スタートの段階でかなりの数の人がふるいにかけられます。

パイロットを目指したい場合には、その道の専門ルートを進みましょう。この場合、「防衛大学校に入学」「一般大学に入学」「航空学生を目指す」という3つの選択肢が用意されています。

このように、一口に「自衛官」といっても、さまざまなルートが用意されていることが分かるでしょう。ルート選びで大切なのは、働いた後のイメージをしっかりと掴んでおくことです。たとえば、もしもの時のために民間への就職も選択肢として持っておきたいのか、または幹部として隊員を率いる責任あるポジションに就きたいのか、といったことでも選択すべきルートは変わってきます。

ぜひ、今回の記事で入隊後のイメージを掴みつつ、慎重にルートを選択していきましょう。

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