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高卒からでもエンジニアは目指せる?【厳しい現実も紹介】

高卒からでもエンジニアは目指せる?【厳しい現実も紹介】
高卒FV

※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)

「高卒でもエンジニアを目指せるのかな?」と不安に思っていませんか。高卒という肩書きについてハンデを負っていると感じている人の中には、「学歴が関係ない仕事に就きたい」と思っている人もいるかもしれません。この場合、インターネットの情報などで「エンジニアには高卒でもなれる」と目にし、興味を持っている人もいることでしょう。

そこでこの記事では、そもそも高卒でもエンジニアになれるのかについて、厳しい現実も交えてお伝えします。また、一発逆転を狙える「実力主義」の仕事についても紹介していますので、仕事探しの参考にしてみてください。

高卒でもエンジニアになれる理由

高卒でもエンジニアになれる理由

結論からお伝えすると、高卒でもエンジニアになることは可能です。その理由は、大きく次の3つに分けられます。

  • 実力重視の世界だから
  • IT人材不足が叫ばれているから
  • 文系であっても就職できるから

では、それぞれの理由について見ていきましょう。なお、こちらの記事のエンジニアとは、主に「ITエンジニア」を指しています。

実力重視の世界だから

まずは、エンジニアの仕事が「実力主義」という点が理由として挙げられるでしょう。

仕事においての実力主義とは、年齢や学歴などに縛られず、その人の能力や成果によって評価をされることで、特にIT業界には実力主義をうたう会社が少なくありません。そのため、高卒であっても挑戦できる仕事といえます。

また、ITに関わる技術は進歩し続けています。そのため、スタートの時点で差が生まれにくい点もエンジニアの仕事の特徴です。つまり大学や大学院などで勉学に励んでいなかったとしても、エンジニアとして働く中でスキルを着実に身に付けていけば、学歴関係なく、活躍できるチャンスが広がっているのです。

IT人材不足が叫ばれているから

IT人材不足が叫ばれていることも、高卒がエンジニアに挑戦できる理由の一つです。

みずほ情報総研株式会社が発表した「- IT 人材需給に関する調査 -調査報告書(2019 年 3 月)」によると、2030年には最大でおよそ79万人のIT人材が不足するとされています。なかでも、中小企業零細企業のIT人材不足は深刻です。そのため高卒や未経験であっても採用されるケースは珍しくありません。

なおIT人材が足りていないということは、裏を返すと、それだけ将来性のある仕事ともいえます。特にエンジニアはシステム開発などでは不可欠な存在のため、スキルをもとに長く働いていきたい場合にも選択肢に入る仕事といえるでしょう。

文系であっても就職できるから

エンジニアには、文系であっても就職できます。基本的に文理の差はなく採用している会社が一般的なため、「自分は専門的な技術を高校で学んでいないから……」と諦める必要はありません。

エンジニアとして働くためには「プログラミングスキル」をある程度身に付けていることが必要ですが、仮に理系学生であったとしてもこうした専門性を身に付けている人は多くはありません。なぜなら、コンピューターサイエンスなどについて専門的に学べる学科は日本にはまだまだ少ないからです。

そのため「理系学生のほうが断然有利」ということはなく、むしろ個人的にスキルを高め、プログラミングの腕を磨いている文系のほうが優遇される、といったケースはエンジニア就職において多く見られる光景です。

高卒エンジニアは実は厳しい ― IT業界の仕組み

ここまで、高卒でもエンジニアになれる理由をお伝えしてきました。エンジニアへの夢が膨らんでいる人もいるかもしれませんが、どんな仕事であっても良い面もあれば悪い面もあるものです。これはエンジニアも例外ではなく、特に高卒エンジニアには厳しい現実が待っている可能性があります。

この要因とも言えるのが、IT業界の「多重下請け構造」です。この仕組みに翻弄されてしまう形で、いざ憧れのエンジニア職に就けたとしても、数年たって「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまう人は少なくありません。

「多重下請け」とは?

多重下請けとは、いわゆる「ピラミッド型」の構造を指す言葉です。

具体的には、ピラミッドの頂点に君臨する「元請け」や「SI企業」が抱えきれなくなった仕事が下請け、孫請けの会社に分散していき、その仕事がまた別の会社に流れていく、といった一連の流れが多重下請けと呼ばれます。そして、いわゆる孫請け以下の会社に勤めるエンジニアは全体の90%(※)を占めるともいわれ、高卒エンジニアが働く環境もまさに孫請け以下の会社が一般的です。

多重下請け構造そのものは、IT業界以外でも見られるため、この構造だから一概に悪いということはありません。しかしIT業界で働く個人という点でみると、特に「労働環境の悪さ」に直面する人は少なくないでしょう。

そもそも三次請け以下の会社に所属するエンジニアは、自社ではなく客先で開発業務を行うことが一般的です。そして多数のエンジニアが集うことも珍しくなく、この点において労務管理や勤怠の管理がずさんになるケースが後を絶ちません。場合によっては契約で決められている以外の業務を強要される可能性もあり、心身ともに疲弊し切ってしまうエンジニアも少なくないのです。

※データ引用♯SHIFT「IT業界の「多重下請け地獄」が横行し続ける真の理由」

エンジニアは稼げるが、それは一部の人だけ

ちなみに、「エンジニアは稼げる仕事」と聞いたことがある人もいるでしょう。たしかに、エンジニアは専門職のため、実力さえあれば学歴問わず高い給料を手にできます。事実、エンジニアの平均年収は「452万円」で、これは全職種の平均年収「409万円」よりも高年収です(※)。

しかし、「452万円」という平均年収は大企業で働く社員を含んでいる点には注意が必要です。そして先述した下請け構造の場合、仕事がピラミッドの下に流れていくほど「マージン」と呼ばれる手数料が差し引かれていきます。そして、さらにそこから社会保険料が天引きされると、特に三次請け以下の会社で働くエンジニアがもらえる手残りは安くなりがちです。

なお、「高卒でも年収1000万円以上は可能」といった情報を目にする機会もあるかもしれませんが、これは主にフリーランスのエンジニアを指す場合がほとんどです。技術力を武器に独立し、間に仲介を挟まずに企業と直接契約を結んでいる場合には到達できるかもしれませんが、この域に到達できる人は少数です。特に高卒かつ未経験の場合にはまずは企業に入社して経験を積むことが優先されるため、低賃金で働くことを余儀なくされる可能性は高いでしょう。

※データ引用「doda ITエンジニアの年収はどのくらい?給料アップを目指す方法と考え方(2020年12月時点)」

技術力や知識がつけば稼げるようになる

ここまで少し現実的な話をしてきましたが、お伝えのとおりエンジニアは「実力主義」の仕事です。つまり、技術力や知識がついてくればそれだけ高年収に恵まれるチャンスが増えていきます。

もちろん実力主義ということは、スキルが低い人は好待遇を見込めないことも意味します。サッカー選手や野球選手であっても、スキルや能力が認められずに試合に出場できない選手がたくさんいるように、「自分の力を高めていかないと認められない世界」という点はエンジニアにも共通です。

そのためエンジニアになったことで満足せず、そこからがスタートだと考え、技術の習得を日々積み重ねていく努力は欠かせません。そして、こうした努力を重ねることができれば、学歴という壁を越えて「稼げる人材」になることができるでしょう。

高卒でエンジニアに向いている人と向いていない人の特徴

ここからは、高卒でエンジニアに向いている人、そして向いていない人の特徴をお伝えしていきます。エンジニアは向き不向きが分かれる仕事のため、いざ働き始めた後に後悔しないように、まずは自分の性格や適性に合うかどうかチェックしてみましょう。

高卒でエンジニアに向いている人の特徴

まず、エンジニアに向いている人の特徴は次のとおりです。

  • 学習意欲がある人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • コツコツとした仕事が得意な人

では、それぞれの特徴を具体的に紹介していきます。

学習意欲がある人

まずは、学習意欲がある人はエンジニアに向いているでしょう。なぜならエンジニアとして働くと、分からないことが次々と現れてくるからです。そしてITのシステム開発の現場は忙しく、たとえ上司や先輩であっても1から10まで丁寧に教えてくれることはまずありません。

このとき「誰かが教えてくれるだろう」と受け身でいるとスキルはアップしていかず、プロジェクトの足手まといになってしまう場合もあります。一方で、分からないことを自分で調べ、知識を付けていける人は、エンジニアとして十分に働いていけるだけの素養を持っているといえるでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

コミュニケーション能力が高い人も、エンジニアに向いています。

そもそも高卒からエンジニアとして働く場合には、自社のオフィスで働かず、客先のデスクを借りて「常駐」という形で仕事をするケースが一般的です。そして客先常駐では、その会社の社員だけでなく、他の会社から派遣されてきたエンジニアをはじめ、様々な人が同じプロジェクトに関わっています。

当然、それらの技術者とコミュニケーションを取る機会もあり、発言ひとつ取っても気を遣うケースは少なくありません。そのため「他者と円滑に物事を進められること」は、高卒のエンジニアでは特に必須の力ともいえるのです。

コツコツとした仕事が得意な人

コツコツとした仕事が得意であることも、エンジニアに向いている人の特徴として挙げられるでしょう。

エンジニアとして働き始めた当初は、まずは基礎的なプログラミングを任されることがあります。実際に学んでいる人であれば分かるかと思いますが、プログラミングは地道な作業の連続です。コーディングを少し間違えるだけで誤作動が生じてしまう可能性もあるなど、その作業には慎重さが要求されます。

こうした点において、エンジニアは集中力が求められる仕事といえます。つまりコツコツとした作業に抵抗がない人は、エンジニアの適性が高いといえるのです。

高卒でエンジニアに向いていない人の特徴

次に、エンジニアに向いていない人の特徴を紹介します。

  • 自分から動けない人
  • 頑固な人
  • 思い詰めてしまう人

お伝えする特徴はどの業界仕事でもマイナスに働く可能性がありますが、なかでもエンジニアという仕事をする上では大きなデメリットになってしまう可能性があります。自分に当てはまっている点がないか、チェックしていきましょう。

自分から動けない人

まず、自分から動けない人はエンジニアとして働くのは大変かもしれません。

前述のとおり、エンジニアとして働き始めると分からないことが次々と現れます。特に未経験から飛び込んだ場合には四苦八苦することも多いでしょう。こうしたとき、自分から情報を手に入れたり、先輩や上司に質問をしたりできないと、いつまで経っても成長は見込めません。

そして高卒エンジニアが働くことの多い「客先常駐」の場合、いきなり一人で客先に派遣されるケースも珍しくありません。このとき周りに頼れる先輩はいないため、分からないことは自分で調べていく姿勢がないと、いわゆる「お荷物」扱いをされてしまう可能性もあるのです。

頑固な人

頑固な人も、エンジニアには不向きといえるでしょう。この場合の頑固とは、「思い込みが激しい人」と言い換えられます。

エンジニアとして働くと、一人で黙々とパソコンに向き合う場面もありますが、基本的にはプロジェクトの一員として働くことになります。そのため協調性が大事な仕事ともいえ、お互いに認識をすり合わせた上で作業を進めていくことが求められます。

一方で、たとえばエラーが出たときに「これが原因だ!」と決めつけて突っ走ってしまうような人は、他のメンバーの意見に耳を傾けようとしません。この場合、そのエラーが別の原因であったときは時間が余計に掛かってしまう場合もあるなど、頑固であることがチームに大きな負担を与えてしまう可能性があるのです。

思い詰めてしまう人

何かにつけて思い詰めて考えてしまう人も、エンジニアとして働くと大変な思いをするかもしれません。

ITのシステム開発は、予期せぬトラブルの連続です。そしてこのとき大切なのは、むしろエラーが起きることは想定内と考え、いざトラブルが起きたときに冷静に対処をすることです。一方で「エラーが起きたらどうしよう……」「なんでバグが起きてしまったんだろう……」と深く考えすぎてしまう人は、ストレスフルな毎日を過ごすことになります。

「迷惑を掛けたくない」という気持ちは大切ですが、エンジニアがトラブルと付き合っていく仕事である以上、その都度思い詰めていると精神的に参ってしまいます。その意味で、ある程度割り切って考えられない人はエンジニアとして長く働いていくのは厳しい可能性があるでしょう。

高卒でエンジニアを目指す人は「営業」も視野に入れよう

繰り返しにはなりますが、エンジニアは実力主義の仕事のため、「大学卒」などの肩書きがなかったとしても挑戦できます。

そして実は、実力主義の仕事はエンジニアだけではありません。たとえば営業職も実力主義の仕事として知られ、高卒でもチャレンジできます。

営業とは、簡単にいうと「製品やサービスを販売する仕事」のことです。商品知識などは押さえておく必要はありますが、エンジニアのように特定の技術の習得が求められる仕事ではなく、必要な資格なども特にありません。

また、実力主義の一面もあるため、会社の中には売上を多く上げた社員に年収アップという形で報いたり、または営業社員のモチベーションアップの意味を兼ねて「歩合制」を導入したりしている会社も少なくありません。

「歩合」とは?

歩合とは、簡単に言うと「売り上げた成果によって支払われる報酬」のことです。たとえば「売上の1%を歩合として支給する」と定められている場合、100万円を売り上げた場合には1万円が別途支給されます。

歩合制は、次の2つに分けられます。

  • 固定給+歩合
  • 完全歩合制

「固定給+歩合」の場合には、月給15万円+歩合、といった形で給与が支給されます。一方の「完全歩合制」は、成果を上げた分だけしか給与がもらえない仕組みで、どれだけ働いても売上に結びつかなければ基本的には報酬はゼロです。

特に完全歩合制は厳しく思えるかもしれませんが、これは裏を返すと、成果を上げれば上げるだけ報酬がアップするということを意味します。もちろん簡単ではありませんが、そこに学歴はほぼ関係ありません。そのため営業であれば、高卒であっても「一発逆転」を狙える可能性があるのです。

営業に向いている人の特徴

では、営業に向いている人の特徴を紹介します。

  • 行動力がある人
  • 計画力がある人
  • 傾聴力がある人

同じ実力主義の仕事であっても、エンジニアに求められる素質とは異なります。エンジニアの特徴に当てはまらなくても、営業の素養があれば高卒からの逆転を図れる可能性もあるため、ぜひこれからお伝えする特徴をチェックしてみてください。

行動力がある人

まず、行動力がある人は営業への適性が高いでしょう。なぜなら営業は、受け身の姿勢ではなかなか成果を上げられない仕事だからです。

一般に、営業の本質は「課題解決」とされます。これはクライアントのニーズや期待を捉え、それを満たす商品やサービスを提案する、という営業の仕事ゆえに言われることですが、そのためにまずはクライアントのもとに足を運ぶことが欠かせません。そしてクライアントから聞いた情報を社内に持ち帰り、関係部署との調整などを経て、再びお客さんのもとに行ってプレゼンをする、といったサイクルを基本的には繰り返します。

このとき、自分で考え、行動できる人はフットワーク軽く仕事を進められます。つまりお客さんのニーズを即座に捉え、スピーディーに提案につなげられるので、売上に結びつくアクションを起こせる可能性が高いのです。

計画力がある人

計画力がある人も、営業に向いているといえるでしょう。

営業として働くと、一気に数十社のクライアントを担当する、といったことは珍しくありません。個人営業の場合には、100人以上の顧客を抱えるケースも一般的です。そしてそれぞれのクライアント顧客への連絡作業や面談を設定していくことになるため、そもそもスケジュール管理ができないと調整作業を同時並行に進められません。

さらに、もしも打ち合わせの日時を忘れてしまった場合には、お客様からの信頼を落としてしまうだけでなく、最悪の場合、契約そのものを打ち切られる可能性があります。このように、営業という仕事はそのイメージに反し、実は慎重に物事を進められる人にこそ向いている仕事といえるのです。

傾聴力がある人

相手の話にしっかりと耳を傾けられる人も、営業に向いているでしょう。

前述のとおり、営業はクライアントの声に耳を澄ませることが第一です。なぜなら、どんなに良い商品を作っていたとしても、それがお客様の問題などを解決するものでなければ、購入には至らないからです。そのためまずは「何に困っているのか」を確認し、それを満たす商品を提案することが大前提といえます。

こうしたことから、相手の考えや思いに真剣に耳を傾けることができないと、営業社員としては「半人前」と言われてしまいます。一方で傾聴力を活かすことができれば、お客様に感謝される提案ができるでしょう。

営業に向いていない人の特徴

次に、営業に向いていない人の特徴をお伝えします。

  • 人前で話すのが苦手な人
  • 体力に自信がない人
  • ストレス耐性が低い人

営業社員は、パソコンの前にずっと座っているような仕事ではありません。常にアクションを起こし続けないといけない仕事でもあるため、これからお伝えする特徴に当てはまる場合には、いざ働き始めた後に大変な思いをする可能性もあります。

人前で話すのが苦手な人

まず、人前で話すのが苦手な人は営業には不向きと言えるかもしれません。なぜなら営業は、そもそも「人と会うこと」がその本分とも呼べる仕事だからです。

営業といっても様々な仕事がありますが、たとえば新規の開拓営業の場合には、初対面の相手に対して電話で面談の日時を取り付けたり、自宅に訪問したり、といったことが日常茶飯事です。また企業を相手にする法人営業の場合でも、その会社の担当者と定期的に顔を合わせ、話を聞いていくことが求められます。

このように営業は、その仕事内容がどうあれ、相手と会ってこそ成立する仕事といえます。そのため極度の人見知りだったり、一人だけで仕事を進めていきたいと思っていたりする人は、営業として働くとストレスを感じてしまう場合があるでしょう。

体力に自信がない人

体力に自信がない人も、営業には不向きと言えるかもしれません。

お伝えのとおり、営業は客先に出向き、話を聞くのがその仕事のメインとなります。つまり外出が多い仕事のため、体力仕事の一面があるのです。もちろん真夏日であっても、雪が降っている日であっても、それを理由にお客様との約束を取り消すことはできません。

さらに、「1日で1件だけの訪問」というケースはまれです。基本的には1日の間に数件を回ることになるため、こうした点においても体力にそもそも自信がなければ務まらない仕事ともいえるのです。

ストレス耐性が低い人

「ストレスに弱い」と自覚している場合にも、営業で苦労する可能性が高いです。なぜなら、営業は「断られること」が仕事とも言えるからです。

基本的に、はじめの提案でお客様がYESと言ってくれることはありません。何度も突き返され、何回目かの提案でようやく承諾が成立する、といったことが一般的です。そして承諾が成立すればまだ良いほうで、多くの場合、準備を重ねた提案は実を結ばずに徒労に終わります。

このように、営業は上手く行かないことの連続です。反省は必要ですが、その都度一喜一憂して深く落ち込んでいると次のアクションを起こせません。つまり、仮に何度もNOを叩きつけられても「切り替えてがんばろう」と考えられない人の場合には、心が消耗し切ってしまう可能性があるのです。

高卒がエンジニアのように「実力主義」の会社に就職する方法

では最後に、高卒がエンジニアのような「実力主義」の仕事に就く方法を紹介します。具体的には、次の3つを踏まえて就職活動を進めていきましょう。

  • 実力主義の業界仕事を理解する
  • 自分の強みと弱みを理解する
  • 資格勉強で専門知識をつける

実力主義の仕事は年収アップを狙えるなど夢もありますが、一方で厳しい面があるのもたしかです。その難しさも改めてお伝えしますので、今一度、自分がその環境で働けるだけの意志と覚悟があるか、確認してみてください。

実力主義の業界仕事を理解する

まずは、実力主義の業界や、仕事について理解を深めることから始めましょう。

そもそも日本の企業の多くは、いわゆる「年功序列」という形が取られています。年功序列とは、年齢が上がるにつれて給料が上がっていく仕組みのことで、この場合、どんなに能力の高い若手であっても、40代、50代の社員と比べて給料が一回り以上低いということも一般的です。

一方の「実力主義」の場合には、年齢は関係なく、基本的にはその人の実力が全てです。つまり「売上を上げられるか」が評価ポイントのため、20代の若手がその会社で最も高い給料をもらっている、といったことも決して珍しくないのです。

年功序列、実力主義ともに良い面悪い面はありますが、実力主義のメリットは学歴や年齢などに関係なく、誰にでも平等に昇進昇給のチャンスがあることです。一方で、売れないと評価に反映されない、という厳しい現実もあります。競争の世界に身を投じていく覚悟も必要なため、「学歴が関係なさそうだから」といった理由だけで安易に挑戦するのはおすすめできません。

では、ここでは参考までに、実力主義の業界や仕事をいくつか紹介します。

保険業界

保険を売る仕事は、実力主義の筆頭とも呼ばれます。

そもそも「保険」という商品は、その商品自体で他社と差をつけるのが難しく、営業社員の人柄などが重要になります。そして1件あたりの制約額が大きいため、会社としても、保険をバンバンと売り続ける社員には好待遇で報いるものです。歩合制を採用する会社も多いことから、実力で勝負したい人にはぴったりの業界といえるでしょう。

ベンチャー

業界や仕事、といった形で一括りにはできませんが、一般的に「ベンチャー企業」も実力主義の会社が多いことで知られています。

ベンチャーとは、新しい技術や知識などをもとに、革新的な事業を展開している企業全般を指す言葉です。創業したばかりの会社も多く、こうした会社は発展途上でもあることから、まずは利益を上げて会社を安定させることが第一とされます。

つまり、学歴や年齢といったことを言っているヒマはなく、会社に貢献してくれる人であればその経歴などは問題にされません。そのためたとえ高卒であったとしても、その実力が買われれば、その会社の中核的なポジションに若くして就くことも可能です。

美容部員

美容部員とは、主に百貨店の化粧品売り場で化粧品を販売するスタッフのことです。

名前こそ違いますが、美容部員の仕事の本質は「営業」です。具体的には、来店した顧客にカウンセリングを行い、その結果をもとに実際に化粧品を試してもらい、購入につなげていきます。

トークスキルや、メイクの専門知識が必要など、見た目以上に難しい仕事であることは確かです。一方で、ノルマや目標をクリアすれば報酬アップを狙える場合も多いので、特に女性で実力主義の環境を目指している場合には選択肢に入ってくるでしょう。

自分の強みと弱みを理解する

実力主義の会社に挑戦しようと考えている場合には、自分の強みと弱みを整理しておくことも欠かせません。なぜなら、これらを整理しないまま仕事に就いてしまうと、あとで後悔する可能性が高いからです。

たとえばエンジニアの場合、新しい知識を貪欲に追い求める姿勢が必要となります。仮にあなたが情報収集を強みとしているのであれば、エンジニアの仕事にスムーズに順応できるかもしれません。一方で、エンジニアは考えの柔軟さが求められる仕事でもあるので、一つのことを思い詰めてしまう人は働き始めた後に後悔する可能性もあります。

そうは言っても、「そもそも自分の強みと弱みが分からない……」という人も多いでしょう。こうした人は、高卒の就職支援も多く手がける「就職カレッジ®」の利用をおすすめします。自分の特徴を客観的に把握するための講座、自分の強みを会社で活かす方法などが無料で学べるので、後悔しない仕事を目指す上できっと役に立つはずです。

また、一度に数十社と面接できる機会も用意しています。業界問わず、様々な会社が集まるので、自分に合った企業を発見できる可能性もあるでしょう。

資格勉強で専門知識をつける

実力主義の会社に就職する方法として、資格の勉強をしておくことも一つの方法といえます。なぜなら、面接の際に意欲を伝えられるからです。

たとえばエンジニアの場合には、プログラミング言語の習得を目指したり、「基本情報技術者試験」や「情報セキュリティマネジメント試験」などにチャレンジしたりするのがおすすめです。営業の場合には、「FP2級以上」や「投資診断士」といった資格が評価される傾向にあります。

医者や弁護士などとは違い、実力主義の仕事の多くは資格を持っていなくても挑戦できます。しかし高卒かつ未経験の場合には、大卒の経験者と比べると採用で不利に働く場面も少なくありません。そのため、こうしたハンデを解消する意味でも、「その仕事に本気で就きたい」と思っている証明として資格取得を目指すことは理にかなった行動といえるのです。

まとめ

高卒でもエンジニアになれるのかについて、厳しい現実も交えて紹介してきました。

IT産業が急成長を遂げているという追い風を受け、高卒であってもエンジニアとして働くことは可能です。ただし業界の下請け構造上、高卒の社員にしわ寄せが来るケースは十分に考えられます。また実力主義という点は「学歴の壁を越えたい」と考えている人にとっては魅力的に映るかもしれませんが、成果を上げ続けなくてはいけない、という厳しい一面があるのもたしかです。

ぜひ、今回お伝えした内容をもとに、エンジニアを目指すべきかどうかを慎重に考えてみましょう。場合によっては、同じ実力主義でも、営業などの他の仕事のほうが適性があるかもしれないので、視野を広げて考えてみることも意識してみてください。

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