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無職が引っ越しをするためには?気をつけたいポイントやコツを解説

無職が引っ越しをするためには?気をつけたいポイントやコツを徹底解説!

無職でも引っ越しはできるの?」と気になっている人は多いのではないでしょうか。

無職であっても成人していれば法律上は引っ越しすることができますが、現実的に考えると無職の引っ越しはハードルが高いです。

この記事では、無職が引っ越しをするために気をつけたいポイントや、後悔のない引っ越しを成功させるためのコツについて解説します。

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無職でも引っ越しはできる

無職でも引っ越しはできる

仕事に就いていないような無職であっても、引っ越しすることは可能です。

ここでは、無職の引っ越しについての概要について解説します。

契約行為は成人であれば可能

一般的な引っ越しの流れを整理すると、以下のようなものになります。

  • 自分の希望エリアや条件を整理して、引っ越し先の物件の目星をつける
  • 不動産屋に行く
  • 物件の内見をして引っ越し先を確定する
  • 不動産屋に入居申し込みを行い、入居審査を受ける
  • 審査に通過したら賃貸契約を行う
  • 物件の引き渡しを行い、引っ越し作業をする

無職であろうが社会人であろうが、上記の流れの中で何らかの法律的制限があるとすれば、「賃貸契約の締結」くらいしかありません。

契約行為は成人していれば誰でも行うことができることを考えると、無職でも引っ越しはできるということになるのです。

審査には注意

無職でも法律上は引っ越しができると言っても、どこにでも不自由なく引っ越せるかと言われると、現実的には難航することが考えられます。

何故なら、入居審査があるからです。

引っ越しのためには貸主との賃貸契約が必須ですが、契約をしても問題ない借主かを事前にチェック(審査)することがほとんどの物件で行われています。

この審査項目は色々ありますが、「この人に貸しても問題ないような人物か」「近隣住民に迷惑をかけるような性格ではないか」といった定性的観点の他に、「毎月の賃料を支払える能力があるのか」「敷金や礼金の支払いはできるのか」といった定量的観点に分けられます。

人間性がチェックされる定性的観点は、無職でも普通のコミュニケーションを取れていれば問題ないかもしれませんが、ネックになってくるのが金銭チェックとなる定量的観点です。

無職の場合は申し込み書類に勤め先を書くことができませんので、必然的に「安定した収入が入ってこない人」だと不動産屋に思われてしまいます。

そうなると、審査を通過することが難しくなるケースが多く、引っ越しを中々進められないということに繋がってしまいます。

相応の準備は必要

無職の引っ越しでは入居審査が最大の壁になりますので、相応の準備をしなければ引っ越しを成功させることは難しいでしょう。

準備するものとしては、安定した収入のある人を連帯保証人とするために、引っ越しについて家族や友人なとに相談しておいたり、支払い能力を証明するためにある程度まとまった金額を貯金しておいたりすることなどが挙げられます。

不動産屋に門前払いを食らってしまわないためにも、無職が引っ越しを成功させたいなら、この記事で紹介するようなポイントに注意して準備をすることが大切です。

無職が引っ越しをして得られるもの

無職が引っ越しをして得られるもの

無職の引っ越しでは、社会人よりも入念な準備が必要になることが考えられますので、気軽にはできないと感じてしまうかもしれません。

しかし、無職が引っ越しを成功させられれば次のようなものを得られるため、諦めずに引っ越しを検討してみてください。

安定した家計

既に一人暮らしをしていて、何らかの事情で現在無職になってしまっているような場合、引っ越しをすることで現在よりも安定した家計を手にすることができるでしょう。

働いていれば安定した収入が入ってきますので、その収入に合わせた賃料の物件に住んでいたと思いますが、無職になったことで収入が途絶えてしまえば、その賃料が重く家計を圧迫してきてしまいます。

賃料という固定費を少しでも減らすことができれば、再度就職する時までの家計負担を減らすことができます。

そのため、今よりも低い賃料の物件に引っ越しをすることにより、無職という現在の生活水準に合わせた固定費に抑えることができますので、結果的に家計の安定へと繋がるのです。

「貯金があるからそれを切り崩せば今の賃料のままでも大丈夫」と思う人もいるかもしれませんが、収入が無い中減っていく口座残高を見るのは相当な精神ストレスになります。

引っ越しによる家計改善は、無職の引っ越しで得られる重要な要素です。

必要な場所にアクセスできる拠点

引っ越しで変わるものは、家計以外にも生活スタイルがあります。

具体的にいうと、生活拠点の変化です。

今無職であっても、これから就職することを検討している人であれば、就職する会社に勤務しやすい場所に引っ越すことで、通勤時間を減らし、自由な時間を増やせます。

通勤時間だけはどんな人も引っ越し以外で変えることはできないことを考えると、無職が引っ越しを検討することで、将来の可能性を広げられると言っても過言ではありません。

また、今までとは全く違う生活をするために、アクセスを捨てて郊外に引っ越しをするのであれば、賃料を抑えてより広い家に住むことも可能です。

今日ではリモートワーク勤務を認める会社も増えてきていますので、引っ越しを機に新しい働き方に挑戦するのも面白いかもしれません。

無職で退屈な時間を過ごしているという人こそ、引っ越しは人生を変えるきっかけにもなるのではないでしょうか。

人間関係のリセットができる

人間関係のリセットができるのも、無職の引っ越しで得られるものの一つです。

今まで働いていたものの無職になったという人であれば、近隣住民から「あそこに住んでいた人無職になったらしいよ」という良くない噂が回ってしまうことがあります。

そうした噂が自分の耳に入ってしまえば、精神的なストレスを感じかねません。

そうしたストレスを感じないようにするためにも、引っ越しによる人間関係のリセットが効果的です。

健康に生活するためには、健康な身体だけでなく健全な精神がなくてはいけません。

スムーズに社会復帰をするためにも、引っ越しは有効な手段となります。

無職だと引っ越しができないと思われる理由

無職だと引っ越しができないと思われる理由

無職が引っ越しをすることで、家計面だけでなく、心身ともに得られるものがあると解説しましたが、気になるのが「どうしたら無職でも引っ越しができるのか」という点です。

そのためにも、まずは無職だと引っ越しができないと思われる理由について解説します。

入居審査に落ちる

先ほども少し触れましたが、無職は入居審査に落ちやすいことが引っ越しを妨げる大きな要因となっています。

入居審査では、次のような書類を提出させられますが、無職だとそもそも用意ができないものもいくつかあるのが分かります。

  • 入居申込書
  • 顔写真付きの身分証
  • 在籍証明書
  • 収入証明書 など

これらは入居審査で必須にしている不動産屋も多く、書類が準備できない無職は審査以降のフローを進めることができません。

無職が引っ越しを成功させるためには、こうした審査を通過するための工夫が必要となりますので、後ほどその方法を紹介します。

引っ越し費用が払えない

仮に入居審査を通過できたとしても、その後にやってくる引っ越し費用の支払いができず、引っ越しを諦めてしまう無職は少なくありません。

引っ越し費用としては、次のようなものが挙げられます。

  • 敷金:家賃の0-2ヶ月分
  • 礼金:家賃の0-2ヶ月分
  • 前家賃(先払い家賃):1ヶ月分
  • 仲介手数料:0-1ヶ月分
  • 火災保険料:1-2万円
  • 引っ越し費用(引っ越し屋に頼んだ場合):3-5万円

家賃が7万円だとすると、上記費用全て込みで約50万円程かかることもあります。

引っ越しにかかる費用は分割払いやローンは基本的に認められていませんので、一括で支払う必要がありますが、収入の無い無職には大きな負担となります。

引っ越しにかかる多額の費用を準備することが難しいという意味でも、無職の引っ越しのハードルが高いと言えるでしょう。

希望の引っ越し先が見つからない

無職だとそもそも希望の引っ越し先が見つけられないということもあります。

無職は家計的にも審査的にも安めの賃料の物件の中で引っ越し先を選んでいくことになりますが、自分の住みたい家の条件と賃料でアンマッチを起こし、引っ越したいとすら思えなくなるかもしれません。

もちろん条件を妥協することで物件を見つけられるかもしれませんが、引っ越した後は数年に渡って住み続けることを考えると、毎日ストレスを感じながら生活するのはおすすめできません。

賃料の問題は、就職して安定した収入を得られるようにすることで解決できます。

後悔しない引っ越しのためにも、就職するというのは有効な手です。

無職が引っ越しを成功させるための6つの方法

無職が引っ越しを成功させるための6つの方法

社会人よりも難易度が高い無職の引っ越しですが、しっかりと対策をすることで可能性を高められます。

ここでは無職が引っ越しを成功させるために行うべき6つの方法について解説します。

預貯金を確保しておく

現在ある程度預貯金がある人であれば、できる限り確保しておきましょう。

無職は安定した収入がないため、返済能力や引っ越し費用を支払えるかが疑問視されてしまいますが、「今後働く意思があり、現状ある程度の資産を持っている」ということが証明できれば、審査に通過する可能性が高まります。

では、どれくらいの預貯金額があればいいのかというと、一般的には家賃の2年分が目安と言われています。

これは、基本的な賃貸契約が2年ごとで更新されることから、少なくともその分の家賃を預貯金だけで賄うことができる金額として考えることができます。

例えば家賃7万円の物件審査を預貯金審査で通したいのであれば、168万円は口座にある状態にしておきたいところです。

ややハードルが高いと感じるかもしれませんが、既にその金額が口座にあるという無職であれば、入居審査が通過するまではなるべく節約するなどして、口座残高をキープしておくといいでしょう。

もし預貯金審査で入居審査を通過させたい場合、一時的に家族から現金を口座に振り込んでもらい、預貯金額に余裕がある状況を作りたいと考えてしまうかもしれませんが、あまりおすすめできません。

何故なら、一時的にでも振り込まれた金額に対し、「贈与があった」と税務署に指摘され、贈与税を支払うリスクが生じてしまったり、審査通過の取り消しにも繋がりかねないからです。

家族に支援してもらえるのであれば、現金の贈与ではなく、後述する「親に賃貸契約を結んでもらう」という方法を検討した方がいいでしょう。

引っ越ししやすい物件を選ぶ

無職が引っ越しを検討する場合、審査のハードルが低い物件を中心に探していくのもおすすめです。

「無職に安定した家賃の支払いができるのか」が入居審査のキモですので、その点が払拭されやすい「マンスリーマンション」であれば、審査ハードルが低いとされています。

マンスリーマンションは通常の物件とは異なり、毎月の家賃が前払制となっているため、貸主は「賃料が支払われなければ追い出せばいい」というスタンスを持つことができます。

そのため、収入面で不安が残る人でも、比較的入居しやすい物件だと言われています。

また、収入審査不要を謳っているシェアハウスに引っ越すという手もあります。

シェアハウスは普通の不動産会社では取り扱っていないことも多いので、審査不要のシェアハウスを探したい場合は、「(住みたいエリア名)+シェアハウス+審査不要」などで検索してみてください。

他にも、シェアハウスの利点として「家具が備え付けられている」「家賃が相場よりも低くなっていることがある」「同じような境遇の人が集まりやすくなる」などの特徴がありますので、これを機にシェアハウスへの引っ越しを検討してみてもいいかもしれません。

ちなみに、新築で駅近のような人気物件は、より安定した収入のある人が入居を優先されてしまうこともありますので、無職の人はそのような人気物件への引っ越しは難しいと考えておいた方が無難です。

引っ越しを閑散期に行う

すぐに引っ越しをしないといけない場合を除き、引っ越しのしやすいタイミングを狙って不動産屋に相談するのもおすすめです。

一般的に不動産屋は新年度を迎える1月から3月が繁忙期とされています。

この期間は黙っていても物件を探している人が店にやってきますので、不動産屋は入居させる人を選ぶことができる状態です。

そのような時期に、収入のない無職を入居させる選択は中々されないでしょう。

一方、7月から8月は不動産屋が閑散期に入り、入居希望者を探しているタイミングになります。

不動産屋としても、入居してもらう人を獲得できればできるほど売り上げに繋がりますので、できる限り来店したお客さんを逃したくはないと考える可能性が高まります。

そのため、このような閑散期であれば、無職であってもどうにかして審査を通過させられるようなアドバイスやサポートを受けられるかもしれません。

不動産屋の閑散期としては、7月から8月の他に、11月から12月といった年末にもありますので、これらのタイミングから引っ越しを検討してみるのも一つの手です。

親の名義で賃貸契約を結んでもらう

実は賃貸契約は、借主が契約しなければいけないということはありません。

もし親が働いていて、安定した収入があるのであれば、親に代理で賃貸契約を結んでもらうことも可能です(物件によってはできない場合もありますので、不動産屋に相談してみてください)。

大手不動産検索サイトのホームズによると、「親に代理契約をしてもらう場合、代理契約する親に家賃の36倍の年収があることが目安となります。」とあります。

つまり、7万円の家賃の代理契約を依頼する場合、親に252万円程度の年収があれば審査通過する可能性があるということです。

家族との関係性が良くないと難しい方法ですが、もし親に相談できそうであれば試してみたい方法です。

不動産屋に対して朗らかに話す

引っ越しのための入居審査では、性格などの定性面も見られていると解説しました。

不動産屋に「この人には貸しても問題なさそうだ」「今は無職だが、宣言通りちゃんと働いて家賃を支払ってくれそうだ」と思ってもらうためにも、来店時には朗らかに話すことを意識してみてください。

無職が引っ越しの相談のために不動産屋に行けば、高い確率で「収入はどうしていくつもりですか?」と聞かれます。

もし「これから働いて支払います」と答えたとしても、暗くボソボソしたコミュニケーションを取っていると、「この人が就職できるとは思えない」と感じられてしまい、見送りになるケースも考えられます。

また、これから働ける見込みを証明できたとしても、コミュニケーションに難があると思われてしまえば、「他の住人とトラブルになるかもしれない」という理由で審査に落ちることもあるかもしれません。

せっかく色々と準備をしてきても、話し方一つで審査に落ちてしまっては勿体無いので、無職の人こそ朗らかなコミュニケーションを意識して引っ越し相談をしてみてください。

内定通知書を提出する

現在無職であっても、これから働いていくことを証明できれば、返済能力があるとみなされる可能性が高いです。

その証明のためにも、手元に内定通知書があれば提出することをおすすめします。

内定通知書には、想定年収やいつから働き始めるのかについてが明記されていますので、審査資料として受け取ってくれる不動産屋は少なくありません。

一方、内定通知書は当然就職活動を経て内定が出ていなければ手にすることができないので、早く内定が欲しいという人もいるでしょう。

無職の就職活動には、最短2週間で内定獲得を目指せるジェイックの就職支援サービスへの登録がおすすめです。

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無職でも引っ越しを成功させた人の体験談

無職でも引っ越しを成功させた人の体験談

無職でも引っ越しを成功させた人は少なくありません。

ここでは、そんな人の体験談を紹介します。

不動産屋に事情を話しておいた

まずは、不動産屋に無職である事実と、無職である事情を話しておいたことが引っ越し成功に繋がった事例です。

  • 「引っ越しをする際に不動産屋が一番重視していたのは、今どこかできちんと働いているかでした。引っ越しのために不動産屋に相談していた時は、無職でしたがハローワークで職業訓練生として頑張っている状況でしたので、そのことをあらかじめ相談しておきました。そのこともあってか、最終的に入居審査に通過し、引っ越しをすることができました。」

このケースでは、「現在無職であるものの、これからきちんと働くために職業訓練校に通っている」という事情を話していることが、不動産屋からの信頼獲得に繋がったと考えられます。

実際に就職活動を行っていることを説明できれば、このケースのように無職でも引っ越しができるかもしれません。

高望みをしない意識が必要

無職の引っ越しでは、物件に対して高望みをしないことが重要と言う人もいました。

  • 「駅近で築年数の浅い魅力的な物件を見ている時、不動産屋から『こういう物件は信用度が高くないと審査に通らないことが多いです。』と言われ、暗に“無職は高望みすることを避けるべき”と言われた気がしました。結果的に不動産屋から進められた物件は、家賃が安く、物件状態も良くはなく、大家さんが優しいといったものでした。担当の方が優しかったので、親身になって条件に合う物件を探してくれ、無職でも引っ越しを成功させることができました。」

解説した通り、条件のいい物件は条件のいい人しか借りられないということを体験した感想です。

無職がスムーズに引っ越しをするためには、物件に対して高望みをしないことが重要な視点となるでしょう。

何故引っ越したいのかを明確にした

最後に、契約後に家賃支払いができる見込みを証明することが大切だと実感した人の体験談んを紹介します。

  • 「やりたい仕事があったので3年勤めていた会社を退職し、引っ越し先を探していました。既に次の仕事は決まっていたので、不動産屋に“現状無職だが次の仕事が決まっていること”、“次の仕事の職場の関係から、このエリアに引っ越したいという理由”をきちんと話しておきました。このことを認めてもらい、入居審査を通すことができました。」

やはり無職が引っ越す時には、今後の家賃支払いの見込みを伝えることや、何故引っ越したいのかを明確にすることが大切なようです。

また、次の仕事が決まっていることを伝えられれば、無職でも引っ越しできる可能性が高まるでしょう。

無職が引っ越しをする時に気をつけたいこと

無職が引っ越しをする時に気をつけたいこと

引っ越しをしたい無職の中には、「引っ越しができればどこでもいい」という、目的と手段が入れ違いになってしまう人がいます。

無職の引っ越しでは次のようなことに気をつけないと、取り返しのつかないトラブルに巻き込まれてしまうかもしれませんので、注意が必要です。

事故物件は避けるようにする

無職の引っ越しでは、「審査通過のハードルが低くなりやすい、家賃の安い物件を選ぶべき」ということを解説しましたが、周辺相場よりも極端に安い家賃の物件は事故物件の可能性があります。

事故物件に住むことは、最悪の場合自分の命を危険に晒すことに繋がってしまうので、できる限り避けるようにしてください。

次のような項目に該当する場合、事故物件(瑕疵物件:かしぶっけん)としてカウントされます。

  • 物理的瑕疵物件:アスベスト使用や地盤沈下など、建物や土地そのものに重大な欠陥がある物件
  • 法的瑕疵物件:建築基準法や消防法など、法的に違反した建築をされた物件
  • 心理的瑕疵物件:その部屋や建物において、殺人などの事件やトラブルが発生した物件
  • 環境的瑕疵物件:物件自体に問題はないが、周囲に下水処理場や火葬場などがあったり、高速道路に面していて騒音に悩まされるような物件

例えば物理的瑕疵物件に住んでしまえば、いつ建物の被害が自分に及ぶか分からないため、安心して生活をすることができませんし、環境的瑕疵物件に住めば毎日強いストレスを感じながらの生活を強いられます。

特に心理的瑕疵物件は注意が必要です。

殺人や空き巣などの被害があった物件は、それだけ物件のセキュリティが甘いことの証明とも言えますので、いつ自分が同じ目に遭うか分かりません。

いくら物件のハードルを下げたとしても、引っ越しにより自分の身を脅かすべきではないでしょう。

物件が事故物件に該当する場合、貸主はその内容を借りようとしている人に必ず報告する義務がありますので、見落とすことはほとんどありません。

ですが、「事故物件の告知義務は3年間」というルールもあり、事故物件であることを知らされないこともありますので、極端に安い賃料を不審に感じたら不動産屋に聞いてみることをおすすめします。

参考:「不動産取引における心理的瑕疵に関するガイドライン(案)」国土交通省

入居申し込みに関して嘘をつかない

「無職であることを隠せば審査通過するのではないか」と考え、不動産屋への申告で虚偽の情報を伝えることだけは絶対にやめましょう。

ほとんどの場合、入居に関する申込書や契約書には「申告内容に虚偽が発見された場合、賃貸契約を解除されても文句は言えない」ということが書かれています。

仮に虚偽申請で引っ越しができたとしても、嘘がバレれば住む家が無くなってしまうだけでなく、引っ越し費用として支払ったお金も無駄になりかねません。

このことからも、無職が引っ越しをする時は「正直に今のありのままを伝え、これからどうしたいと思っているのかを素直に不動産屋へ話す」ことが重要だと言えます。

シェアハウスはストレスを感じやすくなることも

シェアハウスは賃料だけでなく、審査のハードルも低い傾向にありますので、無職の引っ越しではおすすめだと解説しましたが、シェアハウス自体が自分の性格に合わない可能性がある点に注意してください。

シェアハウスが通常の物件と異なる点は以下のようなものがあります。

  • 同じ建物の中に常に誰かがいるので、心から休まることがない
  • 自分だけのスペースが狭くなりやすく、持ち物をたくさん持ち込めない
  • 同居者と性格が合わないと、喧嘩やトラブルに発展する
  • シャワータイムや洗濯などが混み合い、自分の生活リズムを乱される

上記のようなポイントが耐えられなそうな人がシェアハウスに住んでしまうと、例え引っ越しができたとしてもストレスを感じる日々が待ち受けているでしょう。

シェアハウスを検討する場合は、身近な友人やネットの口コミを見るなどして、引っ越した後のイメージを具体的にしておく必要があります。

無職が引っ越しで用意しておくものチェックリスト

無職が引っ越しで用意しておくものチェックリスト

無職が引っ越すために用意や準備をしておくべきものを、ジャンル別にまとめます。

チェックリストとして使ってみてください。

<必要書類>

  • 本人確認書類:運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなど。
  • 住民票の写し:3カ月以内に発行されたもの(最初の来店時には不要)
  • 印鑑:契約時に必要。不動産屋によっては実印が必要なケースも。
  • 収入証明書類:直近まで働いていた場合用意しておくと良い。
  • 預金残高が分かるもの:通帳や銀行アプリの画面。預貯金審査などにも利用可能。
  • 内定通知書:もし手元にあれば。初回の来店時に持っていても良い。

<不動産屋に話す可能性のある話題>

  • 何故今無職になっているか
  • 何故引っ越しをしようと思っているか
  • 今、これからの仕事について何を努力しているか
  • これからどうやって生活しようと思っているか
  • 収入の見込みについて

必要書類はもちろん大切ですが、無職の引っ越しの場合それと同じくらい重要なのが、不動産屋に伝える内容です。

上記で挙げたような話題について、不動産屋に行く前にあらかじめまとめておくことで、スムーズな話し方ができ、結果的に不動産屋と朗らかなコミュニケーションができるでしょう。

まとめ

まとめ

無職でも法律上は引っ越しできますが、入居審査を考えると不利になるのは避けられません。

少しでも入居審査の通過率を上げるためにも、引っ越し先の物件を考え直したり、不動産屋に現状とこれからを素直に相談することが大切です。

また、現在無職であっても、これからの働き先が決まっていれば入居審査上有利になることが考えられますので、就職支援サービスの活用を検討してみてください。

無職の生活について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

無職生活が長引くと危険!脱ニートをするための方法やポイントを解説

「無職 引っ越し」によくある質問

無職でも引っ越しはできるの?

無職でも引っ越しは可能です。なぜなら、契約行為自体は正社員であればできるからです。また、審査には注意が必要だったり、相応の準備は必要だったりします。

無職でも引っ越しを成功させる方法とは?

引っ越しを成功させる方法は6つあります。預貯金を確保しておく、引っ越ししやすい物件を選ぶ、引っ越しを閑散期に行うなどです。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」