「無職になってから転職って厳しい?」「無職期間は経由しない方がいい?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
無職期間(空白期間)が長くなってしまい、転職活動がうまくいかない人もいるかもしれません。無職期間(空白期間)が長引けば、長引くほど漠然とした不安や辛さ、疲労等も重なっていくでしょう。
この記事では、一般的な転職にどの程度の期間を要するのか、そして無職期間が1年以上等であっても転職を成功させる方法について解説をしていきます。
無職期間(空白期間)に何もしていなかった人にこそおすすめの転職方法もあるので、参考にして無職からの転職を成功させましょう。
- 無職になってから転職するまでの期間は、一般的に2~3か月は掛かるといわれている
- 「無職から転職までの期間が長引く3つの理由」を知って、対策を講じよう
- 無職から転職を成功させるには【短期集中、エージェント活用】がおすすめ!
この記事の目次
無職から転職するまでの期間は一般的にどのくらい?
一般的に、無職から転職するまでの期間は2~3ヶ月とされます。無職期間が長くなると、さまざまな問題が生じる可能性があり、適切な対策が必要です。
ここでは、無職期間の平均や、無職期間が長引くことによるリスクについて解説します。
無職期間の平均とは
無職期間の平均を把握するのは、一筋縄ではいかない問題です。なぜなら、以下の要因に左右されるからです。
- 退職から転職までの期間がどれくらい続くか
- ニート状態がどれくらい続くか
これらは、データや統計を基に平均値を予測することは可能ですが、一概に言えるものではありません。個人のスキル、経験、さらには経済状況や業界の動向など、多くの要素が絡み合っています。
ここでは、これらの平均期間について具体的に分析し、無職期間にどのような要因が影響を与えるのかについて掘り下げていきます。
退職してからの転職期間の平均
15歳〜65歳以上の全年代を対象にした「厚生労働省 令和2年転職者実態調査の概況」によると、退職してから転職するまでの平均期間は「1か月未満」が27.6%と最も多く、次いで「離職期間無し」が26.1%、「1ヶ月以上2か月未満」が13.3%、と続いています。一方で、離職期間が「10か月以上」ではわずか5.5%となっています。
離職期間 | 割合 |
---|---|
離職期間なし | 26.1% |
1か月未満 | 27.6% |
1か月以上2か月未満 | 13.3% |
2か月以上4か月未満 | 12.9% |
4か月以上6か月未満 | 4.6% |
6か月以上8か月未満 | 3.5% |
8か月以上10か月未満 | 1.7% |
10か月以上 | 5.5% |
不明 | 4.8% |
これらの比率から、平均的な期間は「1か月~2か月」と推測されます。これは、多くの人が退職後に比較的短い期間で次の仕事を見つけていることを示しています。また、「1か月未満」の合計が、全体の50%以上を占めていることからも、退職者の転職期間は、比較的短い傾向にあるようです。
ニート期間の平均
財団法人 社会経済生産性本部「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」によると、ニート期間は「1年以下」が41.1%と最も多く、次いで「1年超2年以下」13.2%、と続いています。「2年以下」の合計が全体の50%を超えています。一方で、「2年超3年以下」が7.7%、「3年超5年以下」が6.5%と少なくなり、「5年超」が11.5%と多くなっています。
ニート期間 | 割合 |
---|---|
1年以下 | 41.1% |
1年超~2年以下 | 13.2% |
2年超~3年以下 | 7.7% |
3年超~5年以下 | 6.5% |
5年超 | 11.5% |
無回答 | 20.1% |
これらの比率から、平均的な期間は「1年~2年」と推測されます。ただし、ニート期間は、比較的短い傾向にあるものの、求職者の年齢層や支援状況などさまざまな要因によって、期間が大きく異なる傾向にあるようです。
引用:財団法人 社会経済生産性本部「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」 P6
どれくらいの無職期間なら就職活動に影響しない?
無職の方のなかには、「どれくらいの無職期間なら就職活動に影響しないんだろう?」と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。事実として、面接官も無職期間は注目します。そこでこの疑問について、次の2つのパターンに分けて見ていきましょう。
- 無職期間が1年以内の場合
- 無職期間が1年以上の場合
無職期間が1年以内の場合
まず無職期間が「1年以内」の場合には、就職活動の頑張り次第では正社員就職も見えてきます。
フリーター(※)のデータにはなりますが、「平成25年 厚生労働省白書」を見る限り、フリーター期間が6ヶ月以内の場合には、全体の約64%、7ケ月~1年の場合には全体の約58%が正社員就職を成功させています。
もちろん全員が全員、就職活動を成功できるとは限りませんが、1年以内の場合には、およそ3人に2人が非正規ではなく「正社員」への就職を成功させていることは見て取れるでしょう。
なお、無職期間が半年以内の場合には「期間の長さ」に対して懸念を抱かれることはあまりありません。ただしこの場合であっても、「無職期間中にどんなことをやっていたか」といった点については質問されるのが一般的です。
※東京都の20~29歳、正規課程の学生、専業主婦を除く
無職期間が1年以上の場合
無職期間が1年以上の場合には、正社員就職には“黄色信号”が灯ってきます。前述のデータを見る限り、特に女性に関しては、フリーター期間が1年を超えるほど正社員就職率が右肩下がりとなっていることが読み取れ、3年を過ぎると全体の正社員就職率は48.9%まで下がります。
そもそも、当然ながら面接官は無職期間に注目します。特に定職に1年以上就いていない場合には、その期間中に何をやっていたのか確認されるでしょう。そのため、なぜ1年以上無職期間があるのか、理由をしっかり説明できるように準備しておくことが欠かせません。
無職期間が長いと、精神的な余裕がなくなる
転職期間が長くなると、だんだんストレスがかかり、精神的な余裕がなくなっていきます。それには以下の理由があります。
- 貯金が減っていくから
- 無色であることに対する世間の目が気になるから
無職期間は一見、自由な生活のように見えますが、実はストレスの大きい期間です。具体的にどのようなストレスを感じるのか、以下で詳しく解説します。
将来への不安が募り、疲れた/辛いと感じる
無職期間が長くなるにつれて、だんだん就職できる自信がなくなり、将来への不安が大きくなります。「毎日自由で楽しい!」という気持ちはほとんど感じず、「疲れた/辛い」と感じる気持ちの方が強くなっていきます。
転職先が見つからずに、落ち着かない
さらに無職期間が長くなると、だんだんと転職を成功させるのが難しくなっていきます。無職期間が長いと面接でも「何か問題があって転職できていないのでは?」と見られがちだからです。こうして転職先が見つからずに、余計に落ち着かない毎日を過ごすことになります。
転職先が決まらず焦り、余計に面接がうまくいかない
転職先が決まらないと、だんだん焦りが生じます。採用されたいという気持ちが強いと気持ちが空回りしてしまい、余計に面接もうまくいきません。また、焦っていると冷静に企業分析ができず、自分に合う企業を見極められない可能性も上がるので注意が必要です。
無職期間が長いと不利になる理由
無職期間が長引くと、転職市場での評価に影響を及ぼすことがあります。企業は求職者のスキルや経験に注目しますが、空白期間が長いと、その期間にスキルが衰えていないか、または職務への適応能力に問題がないかという懸念が生じます。
ここでは、無職期間が長いことによる企業の評価について解説します。
転職(空白)期間が長い場合の企業の評価とは
転職(空白)期間が長い場合、企業から受けやすい評価は以下の3つです。
- 理想が高いと思われる
- 計画性が乏しいと思われる
- 前職でも成果を出せなかったと思われる
それぞれ順番に解説していきます。
理想が高く、入社しても退職を懸念される
転職期間が長いと理想が高い人に見えて、入社しても早期の退職を懸念されることがあります。一般的に、企業に求める理想が高い人ほど転職活動に時間がかかります。なぜなら「100%理想に当てはまる企業」を探そうとしてしまうからです。特に以下のような人は、理想が高いと思われがちです。
- 面接での印象が悪くない
- 高学歴
- 1つ1つの職歴が短い
このような人は一見すぐに転職できそうに見えるため、無職期間が長いと「理想が高い人ではないか」と疑われてしまいます。
計画性が乏しいと判断される
計画性が乏しいと判断されることもあります。なぜなら、前職の退職前に転職準備をしていれば、無職期間が長くならないはずだからです。実際に退職前でも、以下のような準備をすることはできます。
- 次の転職先を決める
- 転職したい業種・職種の候補を絞る
よって無職期間が長いと、「計画性が乏しい人」と判断されてしまう可能性があります。
前職でも成果を出していなかったと見られがち
「前職でも成果を出していなかった」と見られることもあります。なぜなら、活躍できていない人ほど現状に不満を抱きやすく、転職を志すケースが多いと思われるからです。
「Create転職」さんが社会人3000人を対象にした調査でも、転職をしたいと思うタイミングは以下の結果となっています。
- 1位:給与・評価が不満(60%)
- 2位:仕事内容が不満(44%)
- 3位:人間関係が不満(35%)
このように転職理由は、ネガティブなものであることがほとんどです。さらに転職期間が長くなると「前職で結果を出せなかったから転職し、将来性も期待されないから転職できずにいる」と見られてしまいます。
参考:「Create転職:3000人アンケート調査 転職したいと思うのはどんな時?」
無職から転職までの期間が長引く理由とは
無職から転職期間が長引いて悩んでいる人は多くいます。実際にYahoo!知恵袋でも「現在無職で転職活動中です。働きたくないわけではないのですが、20社近く応募しても書類選考すら通らず、1社も面接に行けていません。」という悩みがありました。
そうなってしまう理由は、大きく以下の3つです。
それぞれ詳しい解説をしていきます。
- 退職前に転職スケジュールを決めていないから
- 転職したい業種や職種が決まっていないから
- 履歴書・面接でアピールできることがないから
参考:「Yahoo!知恵袋:無職で転職活動中の人の悩み相談」
退職前に転職スケジュールが決まってなかった
退職前に転職スケジュールが決まっていないと、行き当たりばったりになって転職期間が長引くことがあります。先にスケジュールを立てないと、どうしても無駄な動きが多くなってしまいます。退職する前に転職スケジュールを立てている人は、スムーズな転職活動ができます。スムーズに転職活動ができれば無職期間も短いので、採用される確率も上がるでしょう。
転職したい業界や仕事が決まってなかった
転職したい業界や仕事が決まっていないと、どうしても転職期間が長くなります。業界分析や職種の分析から始めないといけないので、応募まで時間がかかるからです。退職前に転職したい業界や仕事を決めておけば、すぐ転職に向けて活動できます。
履歴書・面接でアピールできることがなく落ちる
履歴書・面接でアピールできることがないと、転職期間が長引きます。なかなか内定をもらえないからです。特に以下の人は注意が必要です。
- フリーター期間も長く、正社員の経験が短い
- 今持っている資格やスキルが前職の社内でしか使えない
フリーターは責任ある仕事を任されることが少なく、アピールできることがあまりないケースが多いです。
資格やスキルが前職の社内でしか使えないのは、大企業に勤めていた人にありがちです。大企業には社内独自の働き方が存在し、他の企業ではあまり役立たない知識や技術も多くあります。このようにアピールできることがなくて採用されず、無職から転職までの期間が長引く人もいます。
転職するまでの無職期間の過ごし方のポイント
無職期間は、将来の就職に向けて自己を見つめ直し、充実させる重要な時期です。この期間をどう過ごすかは、転職活動の成功に直結します。日々の生活に規則性を持ち、新たなスキルの習得に時間を割くことが、次の職場で活躍するためのカギとなります。
ご紹介するポイントを押さえながら、無職期間を有意義に過ごしましょう。
規則正しい生活を心がける
無職期間中は、生活リズムが乱れがちですが、就職後のスムーズな復帰のためにも規則正しい生活を心がけることが大切です。
具体的には、以下が効果的です。
- 毎日決まった時間に起床し就寝する
- 定期的に運動や外出を取り入れる
- 週間スケジュールを立ててそれに従う
このように日常にリズムを作ることで、精神的な安定と効率的な時間管理が可能になります。
スキルアップの時間を作る
無職期間は、新しいスキルや資格の習得に最適な時間です。これまで忙しさにかまけて手を出せなかった分野に挑戦したり、既存のスキルを磨いたりすることができます。
- オンラインコースやセミナーへの参加
- 専門書の読破
- 自己投資
このように無職期間を有効に活用することで転職市場での競争力を高め、新たなキャリアの可能性を広げることができます。無職期間を活用して、将来のキャリアアップに繋がるスキルを身につけましょう。
無職から転職を成功させる方法-無職期間が1年以上でも転職できる!-
ここでは、無職から転職を成功させる方法について解説していきます。先ほど「無職期間が長くなると転職がしづらくなる」とお伝えしましたが、ここで紹介するのは、無職期間が1年以上でも転職できる方法です。現在「すでに無職期間が長くなっていて、転職できずに困っている…」という人は、ぜひ参考にしてください。
転職活動は短期集中で行う
転職活動は、短期集中で行うことがおすすめです。理由は以下のとおりです。
- 転職費用が安く済むから
- 精神的なストレスも減らせるから
転職活動をするにもお金がかかります。具体的には以下の費用が必要になるでしょう。
- スーツなどの衣服
- 移動にかかる交通費
- 面接前後の食費
転職活動が長くなるほど、費用もかさみます。しかも、収入がない状況で転職活動費用が大きくなると、余計に大変さを感じるでしょう。
また、無職で次の職が決まっていない期間は、精神的にも不安定になりがちです。次の職が早く決まれば、そのぶん早く安心を手に入れられます。短期集中で転職活動をすることは、精神的にもメリットは大きいです。
無職期間の説明をできるようにしておく
無職期間が長いという事実は、転職面接でしばしば問題視されますが、この期間をポジティブに説明するための対策が重要です。
以下のような回答例を用意しておくと良いでしょう。
- 「自己啓発とスキルアップに専念しました」
- 「家族の病気のために、一時的にキャリアを中断していましたが、その間に時間管理やストレス耐性など、仕事にも役立つ多くのスキルを学びました」
- 「海外でのボランティア活動に従事し、異文化との交流を通じて、コミュニケーション能力や適応力を高めることができました」
- 「新しい業界や職種に関する知識を深めるための準備期間として活用しました」
このように、無職期間を自己成長や新たなスキル習得の時間としてポジティブに表現することで、面接官に対して積極的な姿勢とキャリアへの真剣な取り組みを示すことができます。
転職エージェントを利用する
転職エージェントの利用は、特に長期無職期間を経ての転職活動において、多大なメリットをもたらします。ここでは、転職エージェントがなぜ最適な選択肢なのかについて、詳しく解説します。
一対一のカスタマイズサポート
転職エージェントの最大の魅力は、個別にカスタマイズされたサポートが受けられることです。専門のコンサルタントが、求職者の経歴、スキル、希望を詳細に分析し、最適なキャリアパスを提案します。この個別対応により、求職者は自身の強みと弱みを理解し、効果的な転職戦略を立てることができます。
- キャリアゴールに合わせて求人を提案
- 履歴書や職務経歴書を添削
- 面接対策の個別指導
- 職歴のブランクをポジティブに伝える方法のアドバイス
高品質な求人情報の提供
転職エージェントは、市場に広く公開されていない求人情報を持っています。転職エージェントを利用することで非公開の高品質な求人に応募するチャンスを得ることができます。
また、エージェントが企業と直接関係を持っているため、より詳細な情報を入手することができ、求職者が職場の文化や要求条件を事前に理解するのに役立ちます。
- 非公開の求人にアクセスできる
- 企業文化や職務内容の詳細な情報を得られる
- 競合が少ない求人に応募する機会が得られる
高品質な求人へのアクセスは、転職エージェントが提供する大きなメリットの一つです。
求職活動を行う人は、より適したキャリアを見つけることができるでしょう。
柔軟なサポートとフォローアップ
転職エージェントは、転職活動の全てのプロセスにおいて、柔軟に求職者をサポートします。面接から採用決定、入社後のフォローアップに至るまで、エージェントは一貫してサポートを提供し、求職者が新しい職場での定着を図れるよう手助けします。
- 面接から採用決定に至るまでサポート
- 入社後の定着サポート
- 転職に関するフォローアップとアドバイス
転職エージェントの利用は、特に長期の無職期間を経て転職活動をする方におすすめです。個別にカスタマイズされたサポートや、高品質な求人情報へのアクセス、そして柔軟なサポートとフォローアップにより、自分に最適な転職を実現することができます。
就職カレッジ®
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就職カレッジをおすすめする理由としては、以下があります。
- 社会人としてのマナーや就職に必要なスキルを講座で学べる
- 書類選考なしの面接会に参加可能
- 就職後も長期的な活躍のため研修を実施
就業経験がない・または少ない方を、短期間で企業で通用する人材へと育成し、内定獲得を実現します。
「就職したら終わり」ではなく、就職活動~入社後の定着まで手厚いサービスを提供します。
まとめ
以上、無職から転職するための方法を解説しました。無職期間が長くて転職できるか不安だった人も、具体的な方法が分かって安心できたのではないでしょうか。
ただし、実際に行動をしなければ何も変わりません。転職したいという気持ちがあれば、早めに行動を起こしましょう。私たちジェイックでは、無職期間が長い人でも就職しやすいサービスを提供しており、以下の実績や工夫もあります。
- 就職成功率が80%以上
- 書類選考なしで面接に臨める
転職エージェントと話すだけでも情報収集できますので、まずは気軽にご相談ください。
「無職 転職」によくある質問
無職が転職するまでの期間に関しては、一般的に2~3か月と言われております。詳しいことは本記事に記載していますが、転職が長くならない理由や転職期間が長くなることで起こるリスクも解説をしております。
無職からの転職をさせる方法に関しては、転職活動を短期間で集中して行うことや転職エージェントの利用がおすすめです。
こんな人におすすめ!
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