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無職期間が長いと転職に不利?ブランク期間の平均と有意義な過ごし方

無職期間が長いと転職に不利?ブランク期間の平均と有意義な過ごし方
ニートFV

※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)

「無職期間が長い場合には、転職に不利なのかな……」と不安に思っていませんか?この記事では、無職期間が長い人が知っておきたい事実をお伝えするとともに、面接での受け答えのコツや無職期間中の過ごし方のポイントをご紹介します。就職に向けた不安を拭いたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

無職期間が長くても正社員への就職は可能

無職期間が長くても正社員への就職は可能

結論として、無職期間が長くても正社員への就職は可能です。その大きな理由として、人手不足が挙げられます。

事実、帝国データバンク発表の「人手不足に対する企業の動向調査(2021年4月)」によると、企業の37.2%が「正社員不足」に悩んでいることが分かります(2021年4月現在)。また、厚生労働省発表の「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、18.5%の企業が実際にフリーターを正社員として採用しているのです。

こうしたデータからも見て取れるように、たとえ定職に就くまでの期間が長かったとしても、それだけで「正社員就職はムリ」ということはありません。むしろ人手不足に苦しんでいる企業のなかには、無職またはフリーターであっても採用したい、と考える企業は少なくないため、正社員就職への道は開かれているのです。

どれくらいの無職期間なら就職活動に影響しない?

どれくらいの無職期間なら就職活動に影響しない?

無職の方のなかには、「どれくらいの無職期間なら就職活動に影響しないんだろう?」と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。事実として、面接官も無職期間は注目します。そこでこの疑問について、次の2つのパターンに分けて見ていきましょう。

  • 無職期間が1年以内の場合
  • 無職期間が1年以上の場合

無職期間が1年以内の場合

まず無職期間が「1年以内」の場合には、就職活動の頑張り次第では正社員就職も見えてきます

フリーター(※)のデータにはなりますが、「平成25年 厚生労働省白書」を見る限り、フリーター期間が6ヶ月以内の場合には、全体の約64%、7ケ月~1年の場合には全体の約58%が正社員就職を成功させています。もちろん全員が全員、就職活動を成功できるとは限りませんが、1年以内の場合には、およそ3人に2人が非正規ではなく「正社員」への就職を成功させていることは見て取れるでしょう。

なお、無職期間が半年以内の場合には「期間の長さ」に対して懸念を抱かれることはあまりありません。ただしこの場合であっても、「無職期間中にどんなことをやっていたか」といった点については質問されるのが一般的です。

※東京都の20~29歳、正規課程の学生、専業主婦を除く

無職期間が1年以上の場合

無職期間が1年以上の場合には、正社員就職には“黄色信号”が灯ってきます。前述のデータを見る限り、特に女性に関しては、フリーター期間が1年を超えるほど正社員就職率が右肩下がりとなっていることが読み取れ、3年を過ぎると全体の正社員就職率は48.9%まで下がります。

そもそも、当然ながら面接官は無職期間に注目します。特に定職に1年以上就いていない場合には、その期間中に何をやっていたのか確認されるでしょう。そのため、なぜ1年以上無職期間があるのか、理由をしっかり説明できるように準備しておくことが欠かせません。

無職期間が長い求職者に面接官が注目するポイント

無職期間が長い求職者に面接官が注目するポイント

無職期間が長い求職者に対し、面接官が注目するポイントをご紹介します。

  • 自信や働く意欲が損なわれていないか
  • 正しいマナーや社会常識を持ち合わせているかどうか
  • コミュニケーションに問題はないか
  • 転職活動と無職期間に対する計画性

これらの点は、面接官から確認されたり、評価項目の一つとなっていたりする可能性が高いものばかりです。うまく答えられるか心配になるかもしれませんが、逆にこれらのポイントを意識した回答ができれば、面接通過率を高めることができるでしょう。就職活動の際に、ぜひ意識してみてください。

自信や働く意欲が損なわれていないか

まず面接官が注目するのが、自信や働く意思が損なわれていないか、といった点です。なぜなら、企業としてはすぐに会社を辞められては困るからです。

企業は、無職期間が長い求職者に対して「働くことに抵抗があるのかもしれない」といった懸念を抱く可能性があります。そのため、面接の場面で、働くことに対して自信があるか、働く意思をしっかり持っているか、といった点を何度も確認する傾向にあるのです。

正しいマナーや社会常識を持ち合わせているかどうか

面接官は、無職期間が長い人に対して「正しいマナーや社会常識を持っているか」といった点も確認しています。マナーや社会常識を持っていない人を採用すると、入社後の教育コストが増えてしまうためです。特に、社会経験のない人を採用するにあたって、マナーや常識を重視する企業は少なくありません。

社会で求められるマナーや常識については、市販の教則本などで習得することも可能です。また、アルバイトで養っていくこともできるため、不安がある方は、まずはアルバイトを経験するなかで身に付けていくという方法もあります。

コミュニケーションに問題はないか

「コミュニケーションに問題はないか」といった点についても、確認されます。仕事において、チームで取り組む機会が多いからです。そのため、他者と円滑に物事を進められるかといった点は面接でも細かく確認される項目です。

ちなみに、社会経験がないだけでなく無職期間が長い人に対しては、企業は「本人のコミュニケーション力に問題があるのでは」と危惧してしまう場合があります。こうした印象を拭い去るためにも、まずは面接で元気に受け答えをするなど、明るい対応を意識して臨んでみてください。

無職期間に対する計画性

「無職期間に対しての計画性」を確認される可能性もあります。この場合の計画とは、いつまでに就職して、そのためにはどんな行動をしていれば良いか、といったステップのことです。

就職を目指して前向きに取り組んでいる方は、こうしたステップを自ら設定して進めていきます。一方、なんとなく就職を目指している場合、計画を立てていない人も少なくありません。そして当然ながら、企業にとっては前者、つまり計画をしっかり立て、未来に向かって着実に行動をしている人が魅力的に映るものです。

また、計画を立てずに進めているとポジティブな印象を抱いてもらえません。特に無職期間が長いと、「就業までの計画性が欠けているのでは」ととらえられてしまう恐れもあります。目標や計画もなく無職期間を過ごしてしまっていると、「計画性がない」「働く意思が低い」とマイナスな評価をされてしまう可能性があるので、注意しましょう。

無職期間が長い場合の面接での説明のコツ

無職期間が長い場合の面接での説明のコツ

ここからは、無職期間が長いことについて面接で説明する際のコツをご紹介します。

  • 無職期間について言い訳をせずできるだけ正直に伝える
  • 前向きな話し方を心がける
  • 病気療養していた場合は回復していることを強調する

伝え方一つで、面接での印象は変わります。ぜひ、これらの3つを意識して面接に臨んでいきましょう。

無職期間について言い訳をせずできるだけ正直に伝える

まず大切なのが、言い訳をしないことです。特に「無職期間」については、できる限り正直に答えるようにしましょう。

面接官は、人を評価するプロです。そのため、自分を良く見せようとしても簡単にバレてしまいますし、言い訳をする人は、良い評価をされることはまずありません。また、ウソをつくのもNGです。ウソをついたとしても、話の途中でつじつまが合わなくなってしまうケースが多く、見破られてしまう可能性が高いでしょう。

逆に、無職期間について言い訳せずにしっかり答えている人の場合、その理由がどういうものであれ、面接官は真摯な印象を抱くものです。「これを伝えたらマイナスに映るかな」と心配になってしまうときこそ、むしろ正直に伝えたほうが評価アップにつながることもあります。

前向きな話し方を心がける

面接の際には、前向きな話し方を心がけましょう。同じ内容であってもポジティブに伝えることができるからです。

例えば、無職期間が長引いてしまった理由を面接官から質問されたとします。このとき「働く意欲が湧かなかったから」と伝えてしまっては、面接官はネガティブな印象だけを持ってしまうでしょう。一方で「やりたいことが見つかっていませんでしたが、就職活動を進めるなかで、現在は接客がしたいと考えるようになりました」といったように具体的に、前向きに伝えると、同じ内容であっても面接官が受ける印象をポジティブに変えることができます。

これはいわゆる「ポジティブ変換」と呼ばれるもので、少しテクニックが必要です。しかし、相手が前向きに感じられるような伝え方ができると、印象をぐっとアップさせることができます。ぜひ練習して、ポジティブ変換を習得していきましょう。

病気療養していた場合は回復していることを強調する

無職期間が長い人のなかには、病気療養をしていた人もいるかもしれません。また、親の介護などの関係で、どうしても働けなかった人もいるでしょう。こうした場合には、「現在は心配いらない」といったことを強調するようにしてください。

病気と介護、いずれの理由であっても、面接官は「また同様の事態が起きたら、退職してしまうのでは」と一抹の不安を覚えるものです。もちろん、病気や介護が理由で退職を決めるのは仕方ないことではありますが、現時点で問題がないのであれば、「心配いりません」と堂々と伝えましょう。

特に病気に関しては、「しっかりと働けるだろうか」「再発などのリスクはないか」といったことを心配される傾向にあります。そのため、順調に回復している場合にはその旨をしっかりと伝え、場合によっては医師から就業の許可が出たことを踏まえて説明するなど、面接官の不安を払拭できるような伝え方を意識してみてください。

無職期間中にやることと有意義な過ごし方

無職期間中にやることと有意義な過ごし方

ここからは、無職期間中にしておきたいこと、そして次の転職に向けて有意義な時間を過ごす方法をご紹介します。

  • スキルを高めるための資格取得
  • 失業手当を申請・受給する
  • 確定申告をする
  • 旅行へ行く

スキルを高めるための資格取得

まずおすすめのこととして、資格取得が挙げられます。スキルなどを高めておくと、転職活動の際にも有利に働くケースが多いからです。

「どのスキルをつければいいか分からない」といった場合には、ハローワークが主催する「職業訓練(ハロートレーニング)」を受講してみても良いでしょう。職業訓練とは、仕事において必要となるスキルや知識を実質無料で習得できる公的な制度のことです。条件に当てはまれば月10万円の給付金も支給されるなど、サポートも充実しています。

時間のある無職期間中は、国家資格をはじめ、いわゆる「難関」と呼ばれる資格に腰を据えて勉強できる期間でもあります。この期間を無駄にしないためにも、ぜひ資格取得などにチャレンジしてみましょう。

失業手当を申請・受給する

無職期間中は、失業手当の申請も忘れずに行いましょう。

失業手当とは、「失業中の生活維持」を目的に受け取れる給付金のことです。失業手当を受けるためには、前職で雇用保険に加入していた実績があることが必要ですが、実はパートやアルバイトを辞めた場合であっても、「31日以上の雇用かつ、週20時間以上働いていた」場合には、雇用保険の加入対象となっています。そのうえで、次の条件を満たしている人は、失業手当をもらえる可能性があるのでチェックしておきましょう。

ハローワークで求職の申込みをおこない、就職しようとする積極的な意思があること

離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること(特定受給資格者または特定理由離職者については、離職の日以前1年間に被保険者期間が通算して6か月以上ある場合でも可)

なお、失業手当は、必要な手続きを済ませると、基本的には離職した日の翌日から1年間受け取れます。支給額などは条件によって細かく規定されているため、詳細が気になる場合には以下のサイトで確認してみてください。

参考:基本手当について|ハローワークインターネットサービス

確定申告をする

無職期間中は、確定申告も行っておきましょう。1年間全く収入がない場合には、確定申告をすることによって住民税や国民健康保険料の支払いが安くなる可能性があるからです。

確定申告とは、前年の1月1日~12月31日までに受け取った給与などをもとに税額を計算し、その税額を申請する作業のことを指します。「税金」と聞くだけでハードルが高く思えるかもしれませんが、無職にとって支出を減らすことは生活の安定にもつながる大切なことです。

以下のサイトでは国が提供する「税金相談窓口」も紹介されているので、支払う税金を減らしたい場合には相談してみることをおすすめします。

参考:税についての相談窓口|国税庁

旅行に行きリフレッシュする

無職期間中は旅行に行くなどして、リフレッシュすることも考えてみましょう。

「そんな余裕はない」と思う人もいるかもしれませんが、心の健康という側面から、リフレッシュすることには大きな意味があります。無職期間が長引くほど気持ちが沈んでいってしまう人は少なくありません。場合によっては「うつ症状」を発症する恐れもあり、結果として無職期間がどんどん長くなっていってしまうケースも珍しくないのです。また、真面目な人ほど精神的不調を来たしやすいともいわれています。

「無職期間中に旅行なんて」と悲観的に捉えるのではなく、むしろ「無職期間中で時間があるときこそ、普段はいけない場所に旅をしてみよう」と、あえて割り切って考えてみるのがおすすめです。また、旅行以外にも、自分が気分転換を図れる趣味などに没頭する1日を過ごしてみるのも一つの方法。再就職などに向いていた頭を一度リセットすることで、また気持ちを新たに就職に向けたアクションを起こせるようになるでしょう。

まとめ

まとめ

今回は、無職期間が長引くほど転職には不利になるのか、といった点を中心にお伝えしました。無職の期間が長くなったとしても、それだけで正社員就職の道が絶たれるということはありません。むしろ、人手不足の追い風を受け、無職からの正社員就職も決して夢ではなくなっています。

一方、面接の際に、無職期間についての質問が飛んでくる可能性は十分考えられます。返答の仕方によって面接官の印象をポジティブに変えることもできるので、今回お伝えしたコツを踏まえつつ、面接対策を行っていきましょう。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。元・三菱経済研究所研究員。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」