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化粧品業界の研究!就職後どんな仕事をするの?市場の動向は?

化粧品業界の研究。就活のその後どんな仕事をするの?市場の動向は?

化粧品業界は有名な大手企業も多く、一般に就活難易度が高いとされています。この記事では日本の化粧品業界の仕事内容や求められるスキル、市場の動向について解説していきます。化粧品業界を志望する人は参考にしてみてください。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

化粧品業界とは

化粧品業界とは

化粧品業界とは何か、そのビジネスモデルについて概要を紹介します。

化粧品業界とは

化粧品メーカーとは、「化粧品」を開発し、製造や販売を手掛ける企業のことです。「化粧品」にはさまざまな商品が含まれます。例えば、肌の状態を整えるための洗顔料や化粧品・乳液は「スキンケア化粧品」です。ファンデーションやアイシャドウ・口紅は「メークアップ化粧品」になります。シャンプーやリンスなどの「ヘアケア化粧品」、体をケアするボディクリームは「ボディケア化粧品」、香水は「フレグランス化粧品」です。また、入浴剤や歯磨き剤・おむつなどの「トイレタリー化粧品」を取り扱うメーカーも、多く存在します。つまり、化粧品はさまざまな種類があり、メーカーによって取り扱うジャンルや商品は異なるのです。

化粧品業界のビジネスモデル

化粧品業界は、開発・製造した商品をドラッグストアや百貨店で販売して利益を得るのが一般的です。また、病院や介護施設に卸すメーカーや、海外向け商品で利益を得るメーカーもあります。大手化粧品メーカーの場合、開発から販売までの全工程を取り扱っていることが多いです。企業内で材料の研究や開発部門を立ち上げ、他の部署で新商品の企画や工場での製造をしています。ブランドイメージの確立や販路の開拓なども、自社内で行っているのです。一方、中小化粧品メーカーでは、「商品のブランディングに特化した企業」「研究から製造までを担当する企業」など、工程の中で強みになるところを注力し、複数の企業で協力して製品を完成させます。

化粧品業界は安定している?市場動向について

景気によって、売上が変わってしまう業界は多いです。しかし、化粧品業界は景気の良し悪しに関わらず、売上は安定しています。その理由は、化粧品を継続して使う人が多く、景気の状況に関わらず、需要が安定しているからです。よって、景気が悪くなっても、大幅に売上が減少する可能性は低く、将来性も高いとされています。また、需要と売上が安定しているため、雇用も安定していることが特徴です。化粧品メーカーは華やかなイメージがありながら、浮ついた仕事ではなく、需要が安定していることも魅力の一つでしょう。

化粧品業界の仕事内容

化粧品業界の仕事内容

化粧品業界では、どのような仕事をしているのでしょうか。具体的には「研究開発」「商品企画」「生産・購買」「営業・販売促進」などです。これから、化粧品業界の仕事内容について解説します。

研究開発

化粧品の研究開発では、新商品を作るための研究をします。主に、「基礎研究」「処方開発」「安全性研究」の3種類に分かれていることが特徴です。基礎研究では、化粧品の基礎研究や成分・素材の探索と開発をしています。大学と共同開発したり、学会発表に参加したりする場合も多いです。既存化粧品の成分を精製・分析し、新商品の開発に活かす場合もあります。基礎研究の情報をもとに新商品の開発をするのが、処方開発です。どの成分を何グラム配合するかまで考えます。最終的に安全性研究で効能や品質を調査し、皮膚への影響や微生物量などを確かめて、安全性を担保しているのです。

研究開発の仕事では、最初にサンプル品を作ることを目指します。企画をもとに、成分の厳選や分析をして、配分量や組み合わせを考えるのです。そして、できあがったサンプル品の成分分析と安全性テストを行います。テストでは、効能や安全性だけでなく、使用感も確認していることが特徴です。問題点や課題を見つけた後、改善策を考えながらサンプル品を作り直します。予定していた質感や色味・使用感になるまで、何度も試行錯誤しているのです。商品が完成して、安全と効果を確認できたら、ようやく製造段階に入れます。

化粧品の研究開発では、生命科学や薬学・バイオなど、さまざまな専門知識が必要です。よって、大学の理工学部や薬学部などで、知識を身に付けているといいでしょう。専攻学科が異なり、化粧品関連の知識を身に付けていない場合、研究開発部門への就職は難しいです。

商品企画

商品企画をする部門では、「マーケティング」「新商品の企画」「パッケージデザイン」などを手掛けます。企業によって異なる場合もありますが、商品企画で働く社員の9割以上が女性で、女性比率は高いことが特徴です。マーケティングでは、市場分析やトレンド・消費者が求めていることなどを把握し、どのような商品を販売したいかを考えます。ターゲットの年代や性別がある時は、ターゲット層のリサーチをすることも大切です。そして、製品の使用性や形状などを決めていきます。化粧品は購入する人のニーズをもとに、商品のコンセプトやイメージ・パッケージデザインを考えるといいとされ、市場マーケティングを重要視する場合が多いです。

商品企画で働く場合、同じ部署で働くメンバーだけでなく、デザイナーや研究所・工場で働く人と連携を取ることが必要です。さまざまな部署や取引先・外注先と協力しながら業務を進めるため、強調性やコミュニケーション能力が求められます。また、売れている商品や消費者層のデータを分析することが必要です。よって、新商品を開発するためには、発想力や分析能力があるといいでしょう。さらに、ブランディングについて意識することも大切です。化粧品メーカー内でさまざまな商品を販売しますが、共通イメージを持たせられるブランディングもするといいのです。

生産・購買

化粧品業界の生産部署には「生産管理部門」「製造技術部門」があります。生産管理部門は、化粧品を製造するための原料や素材を調達し、仕入れ先や量をコントロールするのが仕事です。製造技術部門では、製造および包装に関することを担当します。具体的な仕事内容は、設備の保守や保安・改善・新規生産システムの開発・技術開発などです。また、製造した化粧品を販売してもいいかの品質管理もしています。生産ラインの仕事は、特殊な資格は必要ありません。よって、初心者でも働くことができるでしょう。単純作業が多いため、忍耐強い人や単純作業に飽きない人・得意な人が向いています。

営業・販売促進

化粧品業界の営業・販売促進では、生産が決まった段階で、営業活動を始めます。一般的な営業・販売促進部門では、「営業」「営業企画」「宣伝」「販売促進」に分類して業務を進めることが多いです。営業では、化粧品を取り扱っているドラッグストアやスーパーマーケット・百貨店などへ行き、新商品が販売されることを伝える仕事をします。取り扱ってくれる店舗を増やすために、店側へ交渉しに行くこともあるでしょう。また、実店舗販売をする場合もあります。

営業企画では、「どのように店舗販売するのか」「販売店舗の増やし方」など、マーケティング戦略を考えます。取引先へ商品の魅力を伝え、販売してもらう交渉をするのも仕事です。交渉をする相手は、小売店だけでなく、美容室やエステサロンなども行います。法人向け業務用商品や他社ブランドから委託されて製造した製品の売り込みなど、さまざまな営業をしていくのです。営業企画は、販売する店舗を増やすだけが目的ではなく、販売できる数量や利益率などもシミュレーションしながら、営業戦略を考えていきます。

宣伝担当は、テレビやWebサイト・SNSなどのメディアを通して、宣伝するための企画を考えることが仕事です。販売促進イベントの企画と実施をして、商品のプロモーションをします。企業のブランディングやイメージを意識しながら、コマーシャル制作やサイトでの商品紹介を作ることが大切です。コマーシャルやサイト制作会社と相談しながら、宣伝素材を作っていきます。実際に化粧品売り場で働く美容部員が、販売促進に属している人です。消費者のニーズや悩みに寄り添いながら、商品の説明をします。また、カウンセリングやタッチアップなどをする場合も多いです。商品の検品や陳列・サンプルの配布なども行います。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

化粧品業界のやりがいとは?

化粧品業界のやりがいとは?

「化粧品」にはさまざまな種類があり、日常生活に欠かせないものや、人の生きがいや夢・幸せになるものがあります。よって、化粧品を使った人の人生を豊かにすることへ貢献できるのは、やりがいになるでしょう。化粧品を使って「悩みが解決できた」「コンプレックスを克服した」などの話を聞き、それが喜びになる人もいます。また、自分が携わった商品が店頭に並び、コマーシャルや消費者が購入する場面を見るのも、やりがいを感じられるのです。

化粧品が消費者に届くまでには、研究や開発・製造・販売など、さまざまなセクションが協力しています。その企業で働いている人が同じ目標に向かって商品を作り上げるのも、やりがいや幸せを感じるでしょう。そして、販売する時には営業担当などもいます。商品の特徴やメリットなどを伝えるだけでなく、販売する店の課題やニーズをくみ取りながら営業する場合が多いです。その結果、「どのような方法で販売すれば、多くの人に購入してもらえるか」の提案もします。提案によって、多くの売上や効果が出るのは、営業のやりがいになるのです。

化粧品業界で働く人に求められるもの

化粧品業界で働く人に求められるもの

化粧品業界に求められるものとして「美意識」「トレンドへの敏感性」「人を幸せにしたいという想い」があります。消費者が満足のいく商品を開発して製造・販売するためには、この3つが重要でしょう。これから、化粧品業界に求められることをご紹介します。

美意識

化粧品はさまざまな人の見た目を良くしたり、生活必需品を提供したりします。そのような化粧品を作る仕事になるため、美意識があるといいでしょう。美しいものに興味を持つだけでなく、美しくするためにはどのようにすればいいかを考えられる人が向いています。また、普段の生活でも美意識を高めるために、音楽やアート・文化・ファッションなどに興味を持っている人もいいでしょう。化粧品業界で働く人は、キレイ好きな人も多いです。

化粧品業界の仕事は、プライベートで得た情報を仕事で活かせることがあります。例えば、友人や家族に美容で困っていることなどを聞き、その課題を解決できる商品を企画するのです。このように、プライベートと仕事をリンクする人も多く、常に美に対するアンテナをはれる人が求められています。

トレンドへの敏感性

化粧品メーカーは景気に左右されず、一定の需要がある業界とされていますが、化粧品のトレンドは毎年変わります。よって、消費者が求めていることやトレンドに敏感性を持ち、それを製造や販売に繋げることが大切です。毎年、同じような商品を販売していても、消費者から飽きられる場合もあります。つまり、消費者の満足度や求めていることを調べて研究し、それを商品開発と製造・販売に活かすといいのです。

日本人の女性は、昔から美白への関心が高いです。シミやソバカスなどをケアする美白ケア商品は継続的に人気があり、需要は高いでしょう。また、原料にこだわりがある商品の需要もあります。例えば、自然由来の成分を使ったナチュラルコスメは、肌に優しいという理由で人気が高いのです。ただし、時代によって人気は変わります。よって、消費者のニーズに敏感になれると、トレンドを把握しやすいでしょう。

人を幸せにしたいという想い

どの業界でも人を幸せにしたい想いは必要ですが、化粧品業界では特に重要です。化粧品は、本質的に幸せな気持ちにさせることができます。「スキンケア商品で肌の調子が良くなる」「メークアップ化粧品で見た目が綺麗になる」など、さまざまな人に幸せな想いを提供できるのです。そのため、「人に何かすることを喜べる人」が、化粧品業界に向いています。また、人に対する態度が誠実で、気持ちを汲むのが得意な人や性格が優しい人も合っているのです。

化粧品業界の仕事は、責任感がある人も求められています。研究や企画・製造・販売など、さまざまセクションが連携しているからです。研究の場合は、正しく成分の分析や開発ができ、企画では消費者が求める商品を考えられる人が向いています。そして、消費者と接することもある販売の人も、コンプレックスや悩みに寄り添いながら、商品を紹介できるといいのです。よって、コミュニケーション能力や強調性も重要視される傾向があります。

化粧品業界まとめ

化粧品業界まとめ

化粧品業界の仕事内容は理解できましたか。一つの化粧品が完成するまでに、研究や開発・企画・製造・販売など、多くの人が関わっています。よって、さまざまなスキルを持った人が活躍できるでしょう。どの部門でも化粧品に関わっているため、美意識が高い人やトレンドに敏感な人には楽しい職場ではないでしょうか。人気業界のため就職は狭き門の場合が多いですが、チャレンジしがいのある業界です。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

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ABOUT US
佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)