
未経験から稼げる仕事は、資格の有無にかかわらず成果によって報酬が増える仕事があげられます。
こちらの記事では、稼げる仕事の特徴やメリット/デメリット、稼げる仕事に就くために必要なポイントを解説しています。
未経験でも稼げる仕事について理解し、あなたの就職活動にお役立てください。
- 未経験でも稼げる仕事5選の「仕事内容」「年収」「稼げる理由」を解説
- 未経験でも稼げる仕事には「専門性」「強いメンタル」「長時間労働」が求められる
- 未経験でも稼げる仕事は、人により向き・不向きが明確に分かれるので見極めが重要!
この記事の目次
未経験から稼げる仕事15選
未経験でも稼げる仕事を、平均年収が高い順に15個紹介します。
- MR
- 不動産営業
- 保険外交員
- 長距離ドライバー
- 施工管理
- オペレーター・アポインター
- 記者・ライター
- システムエンジニア
- キャリアカウンセラー
- Webディレクター
- 動画編集者
- プログラマー
- 介護職
- SNS運用代行
- Webデザイナー
仕事1:MR
MRは他業種のスキルを活かしやすく、インセンティブが支給される可能性もあるため未経験でも稼げる仕事といえます。
主な仕事内容は、医師・薬剤師などへの医薬品の情報提供や、販売促進活動です。
たとえば個人営業で培ったコミュニケーション力やプレゼン力など、異業種の経験を活かしやすい仕事のため、未経験から転職に成功する人も少なくありません。
営業成績に応じてインセンティブを支給する企業が多いので、自身の頑張り次第で高収入を目指せることもMRの魅力です。
| 平均年収 | 618万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・コミュニケーションが得意な人 ・医療や薬品に興味がある人 ・外回りや営業活動を楽しめる人 |
| 求められるスキル | ・医薬品の知識 ・プレゼンテーションスキル ・営業スキル |
| 関連する資格 | ・MR認定資格 ・普通自動車免許 |
平均年収出典:厚生労働省「医薬情報担当者(MR) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事2:不動産営業
住宅・不動産営業は未経験歓迎の求人が多く、成果に応じて高収入を得られる可能性があるため未経験でも稼げる仕事といえます。
主な仕事は、不動産売買のサポートや、賃貸の仲介、物件情報の提供です。
不動産業界は、お客様のニーズを聞き出す力や、分かりやすく説明する力などを採用で重視する傾向があるため、不動産の専門知識がなくても採用される可能性があります。
不動産売買は高額な取引となる場合が多く、インセンティブを高めに設定している会社が多いので、努力次第で未経験でも高収入を目指せることも魅力です。
| 平均年収 | 618万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・人と話すことが好きな人 ・成果に応じた収入を得たい人 ・フットワークが軽い人 |
| 求められるスキル | ・営業トークスキル ・不動産に関する幅広い知識 ・交渉力 |
| 関連する資格 | ・宅地建物取引士 ・普通自動車免許 |
平均年収出典:厚生労働省「住宅・不動産営業 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事3:保険外交員
保険営業は入社時には資格が必要なく、インセンティブが支給されることが一般的なため未経験でも稼げる仕事といえます。
主な仕事は、生命保険などの保険商品の提案・販売です。
保険営業は専門的な資格や経験がそこまで求められないため、未経験からでも採用される可能性が十分にあります。
インセンティブを設定している会社が多いため、実力次第で高収入を目指せるのもメリットです。
| 平均年収 | 500万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・人の話を聞くことが得意な人 ・コミュニケーションを楽しめる人 ・成果報酬型にやりがいを感じる人 |
| 求められるスキル | ・ヒアリング力 ・プレゼンテーションスキル ・セールススキル |
| 関連する資格 | ・生命保険募集人資格 ・ファイナンシャルプランナー |
平均年収出典:厚生労働省「保険営業(生命保険、損害保険) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事4:長距離ドライバー
長距離ドライバーは人手不足かつ、歩合制を導入している会社が多いため未経験でも稼げる仕事といえます。
主な仕事は、トラックなどを運転して荷物を運搬することです。
運送業界は人手不足が深刻なため、未経験者の採用が活発です。
高収入を手にしたい方は、「歩合制(走行距離などに応じて収入が増える給与体系)」を採用している運送会社への就職を目指しましょう。
| 平均年収 | 485万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・運転が好きな人 ・長時間一人で過ごせる人 ・体力に自信がある人 |
| 求められるスキル | ・ドライビングスキル ・時間管理能力 ・車両点検スキル |
| 関連する資格 | ・大型自動車免許 ・フォークリフト運転技能講習 |
平均年収出典:厚生労働省「トラック運転手 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事5:施工管理
施工管理は未経験者の採用が活発かつ、給与が高い傾向があるため未経験でも稼げる仕事といえます。
主な仕事は、建築現場の工程表の作成や、進捗状況の確認、予算管理などです。
建築業界は人手不足の会社が多いため未経験でも採用される可能性が高く、研修制度などが充実している会社も少なくありません。
建設プロジェクトは大規模なものが多く、施工管理の担当社員にかかる責任も大きいため、給与水準が高めに設定されていることも特徴です。
| 平均年収 | 632万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・計画的に物事を進めることが得意な人 ・チームワークを大切にできる人 ・現場仕事に抵抗がない人 |
| 求められるスキル | ・建築 ・土木の知識 ・スケジュール管理力 ・安全管理スキル |
| 関連する資格 | ・施工管理技士 ・玉掛け技能講習 |
平均年収出典:厚生労働省「建築施工管理技術者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事6:オペレーター・アポインター
オペレーター・アポインターは研修でスキルが手に入り、インセンティブが発生する可能性もあるため未経験でも稼げる仕事といえます。
主に電話を使い、顧客対応やアポイントの獲得などを行う仕事です。
入社後の研修を受講することで応対スキルなどが手に入るため、「未経験OK」の求人も少なくありません。
特にアポインターはインセンティブが支給されるケースが多いため、高収入を目指しやすい仕事といえるでしょう。
| 平均年収 | 393万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・電話対応が得意な人 ・人と話すことに抵抗がない人 ・柔軟な対応力がある人 |
| 求められるスキル | ・コミュニケーション能力 ・丁寧な言葉遣い ・PCの基本操作スキル |
| 関連する資格 | ・電話応対技能検定 ・オペレーター資格 |
平均年収出典:厚生労働省「コールセンターオペレーター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事7:記者・ライター
雑誌記者は経験がそこまで求められず、出版社は年収が比較的高い会社が多いため未経験でも稼げる仕事といえます。
出版業界は、経験よりも文章力や行動力などを重視する会社が多いため、記者経験がない人の採用も活発です。
出版業界をはじめ、メディア業界は平均年収が高いこともあり、特に大手出版社で働く雑誌記者の年収は高い傾向にあります。
| 平均年収 | 680万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・文章を書くことが好きな人 ・情報収集が得意な人 ・社会の動きに興味がある人 |
| 求められるスキル | ・ライティングスキル ・リサーチ力 ・インタビュー能力 |
| 関連する資格 | ・Webライティング能力検定 ・校正技能検定 |
平均年収出典:厚生労働省「新聞記者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事8:システムエンジニア
システムエンジニアは他職種の経験を活かしやすく、年収アップも目指しやすいため未経験でも稼げる仕事といえます。
主な仕事は、システムの設計や開発、テスト、運用、保守です。
システムエンジニアはマネジメント要素が強い仕事のため、リーダー経験がある人は未経験でも高く評価される傾向にあります。
アーキテクト(システム全体の設計を担当するエンジニア)をはじめ、キャリアアップの道も豊富なため、経験を積むことで高収入を目指しやすいことも魅力の一つです。
| 平均年収 | 684万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・論理的に考えることが得意な人 ・新しい技術に興味がある人 ・集中して作業できる人 |
| 求められるスキル | ・プログラミングスキル ・論理的思考力 ・問題解決力 |
| 関連する資格 | ・ITパスポート ・基本情報技術者 |
平均年収出典:厚生労働省「システムエンジニア(基盤システム) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事9:キャリアカウンセラー
キャリアカウンセラーは資格がなくても働くことができ、給与水準が比較的高いため未経験でも稼げる仕事といえます。
主な仕事は、求職者や在職者へのキャリア相談やアドバイスです。
人材業界は資格がなくても働けるため、キャリアカウンセラーに関しても未経験歓迎の求人が少なくありません。
利益率が高いビジネスのため、高年収が期待できることも魅力の一つです。
| 平均年収 | 551万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・人の話を丁寧に聞ける人 ・サポートや相談にやりがいを感じる人 ・コミュニケーション力が高い人 |
| 求められるスキル | ・カウンセリングスキル ・傾聴力 ・キャリアに関する幅広い知識 |
| 関連する資格 | ・キャリアコンサルタント ・GCDF |
平均年収出典:厚生労働省「キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事10:Webディレクター
Webディレクターは未経験者向けの求人が多く、責任ある仕事のため未経験でも稼げる仕事といえます。
主な仕事は、Webサイトの企画・制作、進行管理、運用です。
Web周りの知識があれば、未経験でもWebディレクターとして採用される可能性があります。
Webサイトの制作チームを率いる重要なポジションのため、年収も比較的高水準です。
| 平均年収 | 551万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・チームをまとめることが得意な人 ・複数タスクを管理できる人 ・Web業界に興味がある人 |
| 求められるスキル | ・進行管理能力 ・基本的なWebデザインやコーディング知識 ・コミュニケーションスキル |
| 関連する資格 | ・Webディレクション試験 ・ウェブ解析士 |
平均年収出典:厚生労働省「Webディレクター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事11:動画編集者
動画編集者は、企業のプロモーション手法が動画にシフトしていることを受け、需要が急増しており、未経験からでも動画編集ソフトを使えるようになれば、正社員として働くこともフリーランスとして案件を獲得することも可能です。
実際に副業から始めている人も多く、実務未経験者でも1本あたり5,000円から10,000円程度で仕事を請け負えることがあります。
| 平均年収 | 551万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・映像制作が好きな人 ・コツコツした作業に集中できる人 ・センスを活かして働きたい人 |
| 求められるスキル | ・動画編集ソフト操作スキル ・構成・ストーリー作り ・サウンド編集スキル |
| 関連する資格 | ・CGクリエイター検定 ・映像音響処理技術者資格 |
平均年収出典:厚生労働省「映像編集者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事12:プログラマー
プログラマーは常に人手不足の職種ということもあり、研修制度を設けている企業が多く、未経験から挑戦しやすい点が特徴です。独学やプログラミングスクールを通じてスキルを身に付ければ、未経験就職の可能性を引き上げられます。
また、就職後にスキルを身に付けることで収入も引き上がっていく傾向があり、たとえ会社に属さなくてもフリーランスとして高い報酬単価で稼げる点も魅力です。
| 平均年収 | 557万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・コツコツと働くことが好きな人 ・問題解決にやりがいを感じる人 ・集中力が高い人 |
| 求められるスキル | ・プログラミングスキル ・自己管理能力 ・論理的思考力 |
| 関連する資格 | ・ITパスポート ・Javaプログラミング検定 |
平均年収出典:厚生労働省「プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事13:介護職
介護職は需要が急増しているため、未経験からでも就職しやすい仕事です。
就職後に介護職員初任者研修などの資格を取得することで、キャリアと収入の両方を上げることができます。
平均年収は300万円台ではあるものの、夜勤手当資格手当、キャリアアップなどを実現できればそれ以上の年収を狙うことも可能です。
需要が高く手に職をつけられる点もポイントと言えるでしょう。
| 平均年収 | 371万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・人の役に立ちたい人 ・優しさと思いやりがある人 ・体力に自信がある人 |
| 求められるスキル | ・コミュニケーションスキル ・状況判断力 ・柔軟性 |
| 関連する資格 | ・介護職員初任者研修 ・介護福祉士 |
平均年収出典:厚生労働省「施設介護員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
仕事14:SNS運用代行
SNS運用代行は企業や個人のSNSアカウントを運用する仕事であり、SNSの運用知識さえあれば未経験からでも始めやすい点が特徴です。マーケティング知識や発信スキルを身に付けることができれば、複数のSNS運用を代行できたり報酬単価を引き上げることも可能です。
さらに写真や動画編集のスキルを身に付けることで、より高い収入を目指すこともできるだけでなく、副業やフリーランスとしても働くことができるため、稼げる手段の幅が広い点も未経験者におすすめできる理由の1つです。
| 平均年収 | 427万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・SNSが好きな人 ・流行や情報発信に敏感な人 ・コミュニケーションが得意な人 |
| 求められるスキル | ・企画力 ・文章執筆スキル ・写真 ・動画編集スキル |
| 関連する資格 | ・Web解析士 ・SNSマーケティング検定 |
平均年収出典:indeed「日本でのSNS運用の給与」
仕事15:Webデザイナー
Webデザイナーは企業や個人のサイト制作を担当する仕事であり、一定のスキルが求められるものの、独学で知識をインプットできれば未経験からでも就職できる仕事です。
基礎知識としてはおよそ3ヶ月から6ヶ月程度で習得できると言われており、企業によっては研修を受けられることもあります。
初年度の年収は300万円前半が目安となりますが、経験を積むことで年収が上げられるだけでなく、Webディレクターなどにキャリアアップできれば、活躍の幅を広げつつ収入アップも期待できます。
| 平均年収 | 509万円 |
| 向いてる人の特徴 | ・デザインや色彩に興味がある人 ・技術習得に積極的な人 ・相手の言葉の真意を捉えられる人 |
| 求められるスキル | ・PhotoshopやIllustratorの操作スキル ・HTML/CSSの基礎知識 ・レイアウト ・UIデザインの知識 |
| 関連する資格 | ・Webクリエイター能力認定試験 ・HTML5プロフェッショナル認定 |
平均年収出典:厚生労働省「Webデザイナー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
未経験から稼げる仕事はそもそもある?
未経験から稼げる仕事は存在します。特に成長産業や人手不足の業界では、実務経験よりもポテンシャルや熱意を重視する企業が増えてきているため、未経験転職の入社年収も右肩上がりといったデータも存在します。
さらに入社後に研修制度を整えているような企業も増えてきていることから、短期間でスキルを習得し、収入を上げられるケースも少なくありません。特にITエンジニアや営業職、施工管理、物流業界などは未経験でも就職して稼げるようになりやすい傾向が見られます。
ここからは、未経験から稼げる仕事がそもそもあるのかについて、様々なデータから解説していきます。
大手企業でも研修前提の求人が増えている
昨今では、中小企業だけでなく大手企業でも入社後の研修を前提とした求人が増えてきています。特にIT、建設、製造、営業職などは経験者の人手不足が深刻な業界であることから、中途採用にも手厚い研修を提供するケースが見られます。
これは少子高齢化を受けて労働人口がそもそも減少していることが背景として考えられており、経験者を採用するよりも、未経験者を採用して社内で研修をする方が合理的と判断されているためだと言われています。
企業によって研修のカリキュラムや期間は大きく変わってきますので、未経験から稼げる仕事に就職したい場合は、どのような研修制度が設けられているかあらかじめ把握しておきましょう。
未経験転職の決定年収は右肩上がり
未経験者にかかわらず、昨今の日本においては全社的に賃上げの傾向が見られることもあって、未経験からの就職でも年収が上昇傾向にあります。
パーソルキャリア株式会社の調査によれば、20代の未経験職種での転職において、2019年度から2023年度にかけて就職時の平均年収が26万円アップしたというデータが存在しています。
背景としては労働力不足と業務の多角化が挙げられており、採用が難しくなっている今日において、企業は未経験者でも採用競合より良い条件を提示する必要性が高まっているためだと言われています。
そのため、未経験者であっても入念に企業研究と面接対策を行うことで従来よりも稼ぎやすい状況にあると言えます。
企業によって年収の上限が異なるので注意
未経験で稼げる仕事を選ぶ際には、企業ごとの年収の上限を確認することが重要です。例えば、同じ営業職であっても求人によって以下のような差が見られます。
- A社:入社1年目、年収500万円
- B社:入社1年目、年収746万円
- C社:入社1年目、年収420万円
このように、同じ職種であっても企業によって平均年収は大きく異なります。
営業職であれば、成果によって支払われるインセンティブの割合が大きい場合に平均年収が高くなる傾向があります。一方、固定給型の企業の場合はどれだけ頑張っても高い年収を稼げないケースも少なくありません。
求人情報には基本的にモデル年収が記載されているため、入社後どれぐらいでいくらの年収が稼げるのかあらかじめチェックしておくことがポイントです。
未経験でも稼げる仕事の特徴
未経験でも稼げる仕事の裏側についてわかってきたでしょうか。
これらの背景を知ったうえで未経験でも稼げる仕事に就きたい場合、稼げる仕事にはどんな特徴があることが多いのかについても、事前に知っておくとよいでしょう。
具体的には、下記の3つが考えられます。
- インセンティブ制度がある
- 面接では「人柄」が重視されることが多い
- 体力仕事の一面がある
それぞれの特徴について、解説します。
1. インセンティブ制度がある
稼げる仕事に共通する特徴として、インセンティブが発生することが多いことが挙げられます。
たとえば、保険外交員として100万円の保険商品を売ったとします。
あくまでもわかりやすい例としてですがこの場合、インセンティブ率が10%であれば「10万円」をもらうことができるのです。
インセンティブは基本給とは別に支給されるため、成果を上げれば上げるだけ収入は増えていきます。
そのため人によっては、通常もらえる年収以上の額を手に入れることができます。
インセンティブ制度がない仕事でも昇給やボーナス増額などで収入を増やすことは可能ですが、定期的に収入を増やしていきやすいのは、やはりインセンティブ制度のある仕事といえます。
2. 面接では「人柄」が重視されることが多い
面接の場で「人柄」が重視されることも、稼げる仕事に共通する特徴のひとつです。
たとえば営業職の場合、いくら専門知識が豊富でも、横柄な態度や上から目線で接したりすれば、多くの場合相手にされないでしょう。
医薬品にしても不動産にしても保険にしても、競合他社やそこで働く営業職は大勢います。
相手からすれば、人間性に問題があるような営業の人にわざわざ担当してもらわなくても、別の人に担当してもらえばよいので、困らないのが本音です。
そこで大切になるのが「人柄」です。
未経験で稼げる仕事には営業職も多い傾向にありますが、営業職は、とくに相手を不快にさせないコミュニケーション力、そして要望を真摯に受け止める傾聴力などが大切です。
人柄がよく顧客と信頼関係を築ける人であれば「あなたから買いたい」「あなたに担当してほしい」と思ってもらいやすくなります。
結果として売上を上げるチャンスをつかみやすくなり、稼ぎやすくなるのです。
3. 体力仕事の一面がある
体力仕事の一面があることも、稼げる仕事に共通しています。
たとえば長距離ドライバーの場合は、一日中運転し続けなければいけないことから、肩や腰の不調に悩まされることもあります。
不動産営業をはじめとする営業系の仕事も、新規開拓のために暑い日であっても外回りをしたり、長時間を費やしてテレアポをしたりなければいけません。
未経験で稼げる仕事は、体力に自信がないとなかなか厳しい面があることも事実なのです。
ただし、自分の体力と相談しつつ仕事ができるという側面もあります。
長距離ドライバーであればこまめに休憩を入れる、保険外交員であれば、月の前半に契約を取れそうな見込み客にアプローチして契約を取り、後半はややペースを落として働く、などです。
稼げる仕事の場合、求められていることをきっちりやったり、成果を上げさえすれば、あとは多少自分で働き方を調整しても特に問題はないケースも少なくありません。
能力がある人の場合、業務量をうまくコントロールし、身体を酷使しすぎずに高給を得ている人も少なからず存在します。
4.需要が高く人手不足
未経験でも稼げる仕事の大きな特徴は、職種や業界の需要が高く、慢性的に人手不足である点が挙げられます。例えば、IT業界はエンジニア不足が深刻であったり、営業職は業界を問わず常にニーズがあることから未経験でも稼ぎやすい仕事です。
他にも、建設業界や物流業界は高齢化による人手不足が激しいこともあり、未経験採用に積極的です。需要が高く人手不足の業界や職種は、給与水準を引き上げて採用を進めている傾向も見られるため、未経験からでも年収400万円以上を目指せるケースもあります。
未経験から稼げる仕事に就く方法【3ステップ】
未経験でも稼げる仕事で働きたい人は、次の3つのステップを意識しましょう。
- ステップ1:実践経験を積む
- ステップ2:自己PRを強化する
- ステップ3:志望動機を固める
内定を手にするコツも交えて、それぞれのステップについてお伝えします。
ステップ1:実践経験を積む
まず取り組みたいのが、実践経験を積むことです。
なぜなら未経験者ではなく、経験者として企業にアピールできるようになるからです。
実務経験としては次のような例が挙げられます。
未経験から営業職を目指している場合
→ クラウドソーシングサイト*に登録して、副業で「営業代行」を始めてみる
未経験からシステムエンジニアを目指している場合
→ プログラミングを学んで、簡単なスマホアプリを開発してみる
*クラウドソーシングサイト:仕事を発注したい人と、仕事を受けたい人が出会えるマッチングサービス
株式会社学情の調査によると、業種・職種未経験者を採用する企業の約半数が「成長意欲」を重視しています*。
「未経験なので一から教えてほしい」という人と、「経験者に追いつくために努力している」という人では、やはり後者の前向きな人のほうが採用したいと感じるものです。
入社後もモチベーション高く働いてくれるイメージが湧きますし、一から教育する手間も省けるからです。
未経験者は、まずは「成長意欲」をアピールすることが大切です。
副業や、スクールへの通学など、応募前の時期からできることをコツコツと始めていきましょう。
出典:学情「業種・職種未経験者の採用」に関する調査(2023年4月7日~2023年4月21日)
ステップ2:自己PRを強化する
次に意識したいのが、自己PRの完成度を高めることです。
「この人の経験や強みであれば、ウチの会社でも活躍するイメージが湧く」と企業から判断されると、選考通過率が高まるからです。
自己PRの完成度を高めるためにも、まずは応募する企業が求めている強みを把握しましょう。
ちなみに高校受験で過去問を解いた人も多いかと思いますが、そもそも過去問を解くのは「どんな知識を学べば良いか」を把握するためです。
つまり、相手が求めているものを見つける作業といえます。
これは就職活動でも同じです。やみくもに自分の強みをアピールするより、「企業が求めている強み」が自分にあれば、その強みをアピールするほうがマッチング率は高まるのです。
たとえば未経験者の採用が多いMRと不動産営業では、次のような強みが評価されます。
■MRで必要な強み
粘り強さ、信頼関係構築力
■不動産営業で必要な強み
交渉力、提案力
どの強みが必要か分からない人は、企業の採用ページにある「社員インタビュー」を読み込んでみましょう。
業務に求められる力が書かれていることが多いので、仕事に必要な強みを効率的に把握できます。
ステップ3:志望動機を固める
最後のステップは、志望動機を作り込むことです。
なぜなら志望動機をしっかりと固めることで入社意欲を高く評価され、未経験でも採用される確率を高められるからです。
志望動機が苦手な人は多いかと思いますが、まずは焦らず、次の5つについて考えてみましょう。
- その会社で成し遂げたいこと、将来の夢
- 職種に興味をもったきっかけ、理由
- その企業に興味をもったきっかけ、理由
- 生かせる強み
- 入社意欲
参考までに、MRの志望動機を紹介します。
MRの志望動機(例)
医薬の面から社会に幸せを届ける力になりたいと考え、志望いたしました(1)。
幼少期に祖父をガンで亡くしましたが、抗がん剤の効果が高く、祖父との時間を長く過ごせたことが今でも記憶に残っています。そして医療機関と患者の橋渡し役であるMRがいるからこそ、患者様、そしてその家族の幸せを生み出していることに大きな魅力を感じました(2)。
なかでも貴社は抗がん剤をはじめ、多くの患者様と家族を救う医薬品を開発している点に魅力を感じています(3)。
携帯ショップのアルバイト経験で培った粘り強さや、お客様との信頼関係構築力を生かし、即戦力のMRとして貢献できるように技能の向上に励んでいきます。(4)
患者様や家族の笑顔を一つでも多く生み出す未来に向けて、貴社において日々努力を重ねていく所存です。(5)
志望動機は会社ごとに内容を変える必要があるので大変です。
しかし会社のことを調べ、自分の経験などを織り交ぜながら書いた志望動機は入社意欲が強く伝わるため、時間をかけて作成する価値は大いにあります。
上記で紹介した5つのステップを意識しつつ、応募する企業ごとの“オリジナルな志望動機”を作りましょう。
志望動機の例文は次の記事でも複数紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
未経験でも稼げる仕事のメリット
未経験でも稼げる仕事で高収入を得たい人は、事前に稼げる仕事のメリット・デメリットを理解しておくと、入社後のミスマッチ予防につながります。
それでは、まずメリットからご紹介していきます。
メリット1:仕事への適性が高ければ早期から活躍できる
実際に勤務して自分に適性があると実感し、働いていておもしろいと感じる仕事であれば、はじめは未経験でも知識やスキルをどんどん吸収していけるでしょう。
その結果、早い段階で有効な戦力となって活躍でき、実績が評価されれば待遇が良くなっていく可能性もあります。
メリット2:学歴に自信がない人でも稼げる/出世できる
MRなどのように「大卒以上」という条件があるものを除けば「学歴不問」の求人もあるので、学歴のハンデがない状態で働けます。
大卒以外の人でも実績を上げれば高収入を得たり、役職に就ける可能性があるのです。
学歴がコンプレックスになっている人にとって、実際の成果をもとに評価される仕事にはやりがいが感じられるでしょう。
メリット3:チャンスは全員平等
業務経験がない人でも採用されるため、誰にでもチャンスがあるといえます。
平等にチャンスがあるということは、自分の努力次第で稼いでいくことも可能ということです。
未経験仕事でも稼げる仕事のデメリット
未経験でも稼げる仕事のデメリットとしては、以下のような事柄が考えられます。
デメリット1:向き不向きが大きく影響する
未経験で採用はされたとしても、実際に仕事が始まってみれば「向き不向き」が成果にあらわれてきます。
仮に、向いてない仕事であるにもかかわらず成績良好で稼ぐことができたとしても、長期的に続けていくのはつらくなる可能性もあります。
デメリット2:思っていたよりも稼げないことがある
稼げる仕事といっても、想像していたよりも実際には稼げないということもあります。
たとえば、求人情報にモデルケースとして「入社1年目:年収1000万円」という表記があったとします。「自分もがんばればその額を稼げるかも」と期待するかもしれませんが、そこまでの好待遇を得る人は業務量がずば抜けていていたり、もともとの交友関係や前職での付き合いから見込み客を多く抱えているなど、他の追随を許さない優位性を持っているケースもあります。
普通に定時内で働いているだけでは、まず到達できないことをやっている可能性も高いのです。
モデルケースは「平均値」ではありませんので、あくまで参考程度にとらえておくのがいいでしょう。
デメリット3:仕事を最優先に考えなければ続かないことがある
稼ぐためには長時間働くことも厭わなかったり、プライベートの時間も仕事につながる活動に力を入れたりと、いわゆる「仕事が一番」という価値観の人でなければ、長く高収入を得ていくのは難しい仕事もあります。
つまり「稼げる金額」と「あなたの時間」はトレードオフの関係にある状況です。
そこで、単に「稼げる」というだけでなく、「具体的にいくら稼げれば自分は満足できるか」という視点を持つことも重要です。
- あなたは、なぜ・何のために「稼ぎたい」と考えていますか?(目的)
- あなたは、いくらぐらい「稼ぎたい」と考えていますか?(具体的な金額)
- その金額は、ほんとうに必要な金額ですか?(その額を目標にする根拠)
- あなたが、自分の時間を使ってやりたいことは何ですか?(時間の優先順位)
- あなたは、どのような人になりたいですか?(短期的・長期的な成長ビジョン)
上記のような項目を、ひとつひとつ自問自答してみましょう。
これらは、あなたの時間やお金に対する価値観、自分の成長や生き方の優先順位を明確にするための質問です。
すぐには答えがでない項目もあるかも知れませんし、年齢や環境によって答えが変化することもあるでしょう。
事あるごとにこうした質問を自分自身に問いかけていくことで、あなたのライフスタイルにおける「仕事の軸」が明確になります。
「あなた自身の基準」がはっきりしていれば、どの仕事に就くか・この仕事を続けるか否かというような選択をする際に役立ちます。
ぜひ、あなた自身の価値観や優先順位を確かめてみてください。
未経験でも稼げる仕事の裏側
未経験から稼げる仕事にはどのようなものがあるのか、把握できたでしょうか。ただし、稼げる仕事には「裏」があります。
その仕事に就くだけで稼げる仕事があるのならば、みんなその仕事に就いて当たり前のように高収入を得ているはずです。
具体的には、以下のような側面が考えられます。
- 入社後に専門性を徹底して磨き上げる必要がある
- 精神的な強さが必要である
- 時間的拘束が強い
未経験でも稼げる仕事の裏側について、それぞれご紹介します。
入社後に専門性を徹底して磨き上げる必要がある
経験がなくても稼げる仕事に就職することは可能ですが、ほとんどの場合、入社後も努力し続けなければ、稼ぐハードルは高くなります。
先ほどご紹介した、MRの仕事を例に考えてみます。
たとえばMRの場合「医薬品を扱う仕事だから、薬剤師資格がなければダメなのでは?」と考える人もいるかもしれません。
しかし、公益財団法人MR認定センター「MR白書2020 MRの概要について」によれば、MRのうち薬剤師資格を持っているのは8.7%と、全体の1割弱にとどまっています。
ただしMRの場合、入社後はほとんどの会社で、専門知識があることを示す証である「MR認定証」を取得することが定められています。
この認定証は、5年ごとに更新手続きが必要です。
公益財団法人MR認定センター「これまでの試験結果」によれば、平成9年の第1回から第26回までの試験の合格者は、延べ79.5%という結果です。
約2割が落ちているという結果からも、決して簡単なレベルの試験内容ではないことがわかります。
知識がない状態でも入社はできますが、入社後に専門知識を身につけなければ、医師や看護師と話ができません。医療従事者からすると「MRなのだから一定レベルの専門知識を持っているのは当たり前」だと思われていますし、質問などに正確に答えられなければ、信用を失ってしまいます。
未経験でも稼げる仕事は「入るまで」よりも「入ってから」が大変であることが多い点は知っておきましょう。
精神的な強さが必要である
厚生労働省「新規学卒者の離職状況」によれば、平成29年3月に大学を卒業した人のうち、3年以内に離職した人の全体の人数と、未経験でも稼げる仕事としてご紹介した一部の職業の業界の離職率は、以下の通りです。
- すべての産業合計:15万543人
- 金融・保険業:9348人
- 建設業:6191人
- 不動産業:4965人
- 運輸業:3562人
いかがでしょうか。もちろんその業界ごとに就職したそもそもの人数にもよりますが、やはり、離職者が一定数は出てしまっているということがわかります。
たとえば不動産営業や保険外交員はうまくいけば高収入になりますが、基本的にはノルマが課せられていたり、会社から一定のプレッシャーをかけられたりしているのが一般的です。
たとえば不動産営業の会社のなかには、ブラックな労働環境が当たり前になってしまっているところも少なくありません。
「契約が取れるまでは会社に戻って来るな」「どんな手を使ってでも契約を取れ」などと強いられてしまう可能性もあります。
保険外交員の場合も、多くの場合は移動交通費やお客さんとの食事代なども収入に込みとなっていることが多いため、契約が取れなければ持ち出しが多くなってしまい、むしろほかの仕事よりも収入額が低くなるリスクもあります。
こういった環境に強いストレスを感じているのに無理をして続けると、最悪の場合、うつやパニック障害などの精神疾患につながってしまうリスクもあります。
同じ仕事をしても、ある人は全然気にならず平気なことも、ある人には耐えられないほどつらく感じることもあります。
稼げる仕事には、精神的なタフさは必須といえます。
時間的拘束が強い
未経験でも稼げる仕事のなかには「稼げるぶん働く時間も長い」というケースがありがちです。
毎日新聞「長距離トラック「16時間」の基準超え4割 運転手拘束」によると、500キロ以上の長距離運行をしているドライバーの拘束時間が16時間を超えるケースは43.1%と、全体の4割以上であることがわかっています。
さらに、仕事を終えてから次の運行までの間が8時間未満の割合も16%という結果であることも、国土交通省の調査で判明しています。
施工管理の仕事も、業務量が非常に多いうえにひとり当たりが担当する仕事量が増えてしまいがちという特性上、おのずと働く時間が長くなってしまう傾向が考えられます。
時間的拘束が強い仕事には、人によっては以下の弊害があります。
- プライベートの時間が少なくなりがち
- 休息が取れず体調を崩す恐れがある
- ストレス解消のため稼いでも散財してしまう
- 家族や友人となかなか一緒に過ごせない・会えない
- 年齢を重ねたときに働けなくなるリスクがある
「稼ぐことが最優先で長時間労働でも気にならない」という人であれば問題はありませんが「ある程度休みも取りながら健康的に長く働いていきたい」という人にとっては、こういったことがネックになってしまうでしょう。
稼げる仕事に就くために必要なこと
稼げる仕事のメリットとデメリットについても理解できたでしょうか。
「稼げる仕事をしてがんばりたい」「いずれ絶対にいまよりも稼げるようになりたい」という人が、あらかじめ知っておいたほうがよいことがあります。
具体的には、以下の3つです。
- 専門性を磨く
- いつまでにどの程度稼ぎたいのかを決める
- その仕事が自分に合っているか考える
もっとも大切なのは「最終ゴールを決めること」です。ただ漠然と稼げるようになりたいと思っているのと、具体性を持ってひとつずつ行動していくのでは、その実現可能性は大きく変わってきます。それぞれについて、説明します。
1. 専門性を磨く
稼げる仕事に就くうえで大切なのが、専門性を磨くことです。
たとえば営業の場合、営業スキルやその業界の専門知識を知るために努力を継続する以外に「ターゲットを絞る」ことも有効です。
たとえば保険外交員の場合、すべての年代や性別を対象にするのではなく「大手に勤める30代男性」というように、絞って営業をかけるのもひとつの手です。
狙ったターゲットに会い続けることで「大手に勤めている人はこんな悩みがある」「30代男性は、こんなことに悩んでいる」といったことが、具体的にわかってきます。
ターゲット層の悩みが具体的に理解できるようになれば、その悩みを解決する保険商品をピンポイントに紹介しやすくなります。
結果として「ターゲットに刺さる提案」ができ、成果に結びついていくのです。この例の場合、社内では「大手企業の30代男性に強いのはこの人」というほどの強みになるでしょう。
手を広げ過ぎずあえて狙いを定めること、つまり「その領域では誰にも負けない専門性を身につけること」で、得られる報酬を増やしていける可能性があります。
2. いつまでにどの程度稼ぎたいのかを決める
「稼ぎたい」とはいっても、人によっていくら稼ぎたいのかは、それぞれ異なるのではないでしょうか。
人によっては「年収600万稼げるようになりたい」という人もいれば「年収2000万円を実現させたい」という人もいるでしょう。
大事なのは、いつまでにどの程度稼ぎたいのかを具体的に決めることです。
この場合、現実的な数字を考えておくことが大切です。
たとえばいま29歳で年収が450万円という人がいたとして「30歳で年収1000万円になりたい」という目標を持ったとしても、1年間で倍以上収入をアップさせるのは相当のことです。
もちろん絶対に不可能とは言わないまでも、いまと同じ会社で同じ仕事のやり方をしていてはむずかしいでしょう。
一方で「40歳で年収1000万円になっていたい」という目標であれば、29歳であればいまから10年以上も時間があるわけですから、そのために正しく行動して努力を続けていけば、叶えられる人もいるでしょう。
稼ぎたい額とそれを実現する年齢を決めたら、逆算して以下のことを考えていくとよいでしょう。
- 稼ぐために足りていないスキルや知識は何か
- 転職すべきかそうでないか
- なぜ稼ぎたいのか/稼いだお金を具体的に何に使おうと思っているのか
- いまの職業のままでよいのか/なんの仕事をすれば実現できそうか
- 長期間稼ぎ続けられそうな見込みはあるか
- 会社員として稼ぎたいのか/起業して稼ぎたいのか
- ひとつの仕事だけで稼ぎたいのか/兼業で稼ぎたいのか
いかがでしょうか。自分の目標金額を稼げるようになるためには、まず考えるべきことややるべきことがたくさんあることがわかるはずです。
こういったことをひとつひとつ具体的に考えたうえで、目標とする年収を稼ぐためにこれから何をしていくべきか、計画を立ててみましょう。
3. その仕事が自分に合っているか考える
稼げる仕事に就くためには、その仕事が自分に合っているか考えることも必要です。
なぜなら、どんなに給料が高い仕事でも、無理をして働くと精神的にもよくないですし、結果としてすぐに辞めてしまうことにつながるからです。
たとえば社交的で人と話すことが大好きな人が長距離ドライバーの求人を見て、給料がよかったからといって就職するとします。
仕事では、ほとんどの長い時間をひとりで過ごすことになります。この人の場合、仕事中はひたすらストレスがたまる苦痛な時間となってしまうことでしょう。
その職業や業界の気質が自分に合っているかどうかも大切なポイントです。
たとえば体育会系で精神的にもタフで、ノルマなどがある厳しい状況のほうががんばれる、先輩や上司から叱咤激励されて鍛えてもらいたいという人であれば、不動産営業の仕事などはとても向いている可能性もあります。
「高収入」という響きは魅力的ですが、まずはその仕事やその業界の中身をしっかり把握し「自分に向いている仕事かどうか」を考えるようにしましょう。
未経験で稼げる仕事に関するよくある質問
楽に稼げる仕事は現実的にはほとんど存在しないものの、比較的負担が少なく高収入を狙える仕事はいくつか存在します。例えば、リモートで働けるITエンジニアやWebマーケター、成果報酬型の営業職などが挙げられます。
ただし、これらの職種も未経験から就職した後にスキルを身に付け、実績を残さないと人よりも稼ぐ事は難しいでしょう。
努力を必要とせず稼げる仕事は基本的に存在しないものの、頑張った分収入に反映される仕事は存在しますので、収入を重視して仕事選びをしたい場合は、求人票の給与欄をチェックするようにしてください。
技術職以外で収入を稼ぎやすい職種の多くは、営業職や販売職といったノルマが課されるものとなっています。ノルマがない収入の仕事としては、エンジニアや施工管理技師など技術職に分類される職種が挙げられます。
技術職はスキルや成果を評価される傾向にあるため、スキルを身に付けることができれば、ノルマに追われることなく高収入を狙えるでしょう。これらの職種は、未経験からでも就職できる求人が少なくないため、就職後の研修制度が整っている求人を見つけて応募してみてください。
未経験から就職する際の年収の目安は業界や企業規模によって大きく変わるものの、一般的には300万円台となっています。営業職や販売職は成果次第で500万円以上の年収を目指せますが、就職直後は低めの固定給に設定されている傾向があります。
また、同じ業界や職種によっても、企業によって設定されている年収テーブルは大きく変わるため、高い年収を目指したい場合は、高い年収テーブルが設けられている企業を見つけられるよう、入念に企業研究に取り組むことが大切です。


まとめ
未経験からでも稼げる仕事に就くことは可能です。
しかし、稼ぎたい、つまり収入を上げたい人が意識すべきなのは「どの会社で働いても稼げる自分になっておく」ことです。
今回ご紹介した職種に就かなくとも、たとえば今の勤務先で成果を上げたり役職に就けば給料が上がることもあるでしょうし、転職する際も優れた実績やスキルがあれば年収アップも期待できます。
ジェイックでは「稼げる人」になるためのキャリアプランを共に考えます。
「稼げる自分になりたい」と考えている方は、お気軽にご相談ください。








































