相談満足度93.5%の『就職カレッジ®』はこちら ▷

OB訪問での質問内容やマナーを知ろう!-目的や進め方も解説-

OB訪問での質問内容やマナーを知ろう!目的やすすめかたも徹底解説

OB訪問は、企業で社会人として働く自分の大学の卒業生を訪問することです。就活の一環として、OB訪問をする就活生も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、OB訪問の目的や時期、質問内容、お礼メールの書き方などのマナーなども含めた実際のすすめかたを解説します。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

OB訪問とは

OB訪問とは

OB訪問やOG訪問が必要かどうかを考えるときには、そもそもどのようなものかや目的について知っておく必要があります。

OB訪問(OG訪問)とは

OB訪問やOG訪問は、主に大学生が企業で働く卒業生を訪問する行為です。自分が在籍している大学のOB、OGを訪問することから、このような名称で呼ばれています。

訪問は就職活動の情報収集の一環として行われており、多くの就活生がトライしています。ちなみに、OBはold boy、OGはold girlの略称です。訪問する相手が男性であればOB訪問、女性の場合はOG訪問となります。

セミナーの一環として行う企業もある

OB訪問やOG訪問は、企業側がセミナーの一環として実施しているケースも多々あります。学生に社員を訪問する機会を与えることで、自社についてより深く知ってもらうことが、こういったセミナーのひとつの狙いです。

OB訪問、OG訪問のレポートなどをその後の採用活動に活かす企業も多く、応募してきた学生を選考するうえでもOB訪問、OG訪問が活用されています。

OB訪問はいつから始めるべきか

OB訪問は、就職活動のスケジュールに合わせてスタートする必要があります。就活生は、遅れをとらないようにしっかりとスケジュールを確認しておきましょう。

OB訪問は遅くとも選考開始の2、3カ月前に始める

OB訪問は、採用活動が本格的に始まる2、3カ月前には始めたいところです。2021年卒の人の場合、企業の面接が解禁されるのは2020年の6月です。採用活動が本格的に始まる6月から2、3カ月を逆算すると、2020年の3月から4月にかけてがOB訪問のピークと考えられます。この時期には、ほかの就活生も一気にOBに訪問の予約を入れる可能性があります。

ライバルに一歩でも差をつけるには、ピークとなる時期の前にOBに連絡をして、予約を入れておくのがベストです。

採用時期を早める企業もある

2020年に卒業した学生の就職活動では、6月に入る前に本格的に選考をスタートする企業も一部見られました。2021年卒の学生も、このようなイレギュラーな対応をする企業の動向に目を配っておきましょう。

公式のスケジュールは、あくまでも目安にしたほうがよいかもしれません。公式のスケジュールにしたがって動いてしまうと、ほかの就活生に遅れをとってしまうことが考えられます。OB訪問の予約は、早いに越したことはありません。

OB訪問を行う目的

OB訪問を行う目的はいろいろありますが、とくに大きいのが次の3つです。

  • より深い企業研究ができる
  • 自分に合っている会社かどうかを知ることができる
  • 選考に有利になる
  • よりくわしい企業情報が得られる
  • 企業研究の結果を志望動機にも活用できる

以下では、それぞれの目的について詳しく説明をしていきます。

より深い企業研究ができる

OB訪問の目的のひとつは、企業についてより深く研究することです。このような訪問をすることで、パンフレットではわからないような企業の一面が見えてくるケースが多くあります。

自分に合っている会社かどうかを知ることができる

企業研究は、一般的に自身の志向にマッチするような企業を探して、本当に自分に合っているかどうかをチェックするために行われます。企業への理解を深めることで、自分との相性を見極めることが企業研究の目標です。企業で働くOBからじかに会社についての話が聞ければ、自分とその企業との相性も見えてくるかもしれません。

よりくわしい企業情報が得られる

内部の社員から話を聞くと、その企業の特徴や業界での位置づけ、他社との違いなどがイメージできることがあります。このような内容は、企業のホームページでも一部紹介されていますが、すべての内容が公開されているとは限りません。OB訪問をすれば、現場の社員の生の声が聞けるため、実態が把握できます。

企業研究の結果を志望動機にも活用できる

実際にOBと言葉を交わすことで、社外からはわからないその企業や事業、職種の仕事内容についても具体的なイメージが持てるようになるかもしれません。こういった情報が得られれば、説得力のある志望動機を書いたり、企業が求める人材像を意識して自己PRができたりする可能性があります。

採用のミスマッチが防げる

OB訪問をすると、採用のミスマッチが防げる可能性があります。たとえば、OB訪問では次のような内容がわかることが多くあります。

  • 会社の雰囲気
  • 社員のパーソナリティ
  • 会社のネガティブな面

会社の雰囲気は、パンフレットやホームページからはなかなかわからないことがあります。同業種であっても企業にはそれぞれ特色があり、そこで働く社員にも独特のカラーがあるケースが少なくありません。

訪問をすると、OBのパーソナリティなどもある程度つかめるため、採用された場合に自分が無理なく働いていけるかどうかも判断しやすくなります。カジュアルな雰囲気で行われることが多いOB訪問では、その会社のネガティブな面についても何等かの情報が得られるかもしれません。会社の悪い面を知っていれば、入社してからいきなりギャップに悩む危険性は少なくなるでしょう。

OBとコミュニケーションをすることは、自分が魅力を感じている部分と魅力を感じていない部分を仕分けするのにも役立ってくれます。それぞれの内容をもとに自己分析をして、自分について理解を深めてから応募を決めれば、入社後のミスマッチが防げます。

選考に有利になる

OB訪問を行った場合には、選考で有利になるケースもあるようです。このような事情を意識して、OB訪問をしている就活生もたくさんいます。

訪問後は魅力的な自己PRがしやすくなる

OB訪問をして自分についてしっかりと理解が深まっていると、エントリーシートや面接の志望動機、自己PRの内容も深くなることが多いです。根拠をもとに明確な志望動機や自己PRが伝えられると、採用担当者の興味を引く可能性も高くなります。

OB訪問が加点材料になる企業もある

企業によっては、OB訪問での評価を面接の判断材料にしています。たとえば、訪問を受けた社員が学生に高い評価をつけている場合は、通常よりも得点を増やして選考を進めるケースがあります。OB訪問の評価が高くない学生には、最初から内定を出さない企業もなかにはあるようです。

相手の興味を引くための手がかりが得られる

OB訪問は、学生にとって社会人と接する初めての機会になるかもしれません。このような機会は「どのような視点でどう話せば、相手の興味が引けるか」を知る貴重なチャンスです。

友達の学生には興味を持ってもらえた話でも、社会人のOBにはまったく興味を示してもらえないかもしれません。OB訪問を通じて相手にどのような話が効果的かがイメージできるようになれば、面接試験などで役立つ可能性があります。

OB訪問のすすめかた

OB訪問のすすめかた

OB訪問を就活生がはじめる前にやっておくべきことや、実際のOB訪問・OG訪問のすすめかた・マナーについて解説します。

OB訪問に行く前に心得ておくべきこと

OB訪問は、実際にその企業で働いている社員と話ができる貴重なチャンスです。絶好の機会を最大限に活用するために、心得ておきたいのが次の3つのポイントです。

  • 内定をもらえそうな志望動機や自己PRの仮説を立てる
  • 業界の全体像や企業の特徴を理解する
  • 質問したいことを事前にメールでOBに伝える

自分で「これなら内定がもらえそう」と思う仮説を立てて志望動機や自己PRを考えておくと、訪問当日の時間を有効に活用できるかもしれません。仮説を立ててOBと話をすれば、相手の反応から手ごたえをチェックすることができます。

仮設が間違っていると感じたときは、修正して本番の試験や面接に臨めます。企業が属する業界や特徴を十分に理解しておくことも大切です。限られた訪問の時間で企業研究をするには、ある程度の知識が必要になってきます。

OBに事前連絡ができる状況であれば、メールなどで質問したいことを伝えてから面談に行くと、当日の話がスムーズに進むかもしれません。このようにすれば、重要なことをうっかり聞き忘れてしまう心配もないでしょう。

OB訪問で質問すべき内容

OB訪問の際には、資本金や設立年のようなホームページ、パンフレットからわかる内容は質問しないのが大前提です。質問すべき内容には、以下のようなものがあります。

  • 企業の強みや事業内容
  • どのような人材が求められるか・活躍できるか
  • そのOBやOG自身に関すること
  • 働く環境
  • 社風や人間関係
  • 就活の際に力を入れたこと

働く環境には、福利厚生や「女性が働きやすいか」なども含まれます。それぞれの質問内容について、説明していきます。

企業の強みや事業内容

OBに聞いておきたいのが、「企業の強み・事業内容」です。ホームページやパンフレットを見て、事業内容などにわからない点があったときは、OB訪問の際に質問してみましょう。自分が感じている疑問なども、この機会に聞いてみるとよいかもしれません。

会社の事業展開に対して、部署がどのように動いているかは社内の人間でないと明確に答えられないケースが多いです。社員の視点から見た各部署の動きを教えてもらえば、仕事のイメージが湧きやすくなるでしょう。入社してから任された業務内容や1日、1週間のタイムスケジュールも、聞いておくと役立ちます。

企業の強みを聞くときは、OBのスタンスを確認しておくことも重要です。その企業にウィークポイントあるかどうかも、チェックしておきましょう。

どのような人材が求められるか・活躍できるか

「どのような人材が求められるか・活躍できるか」も、OBにぜひ聞いておきたい内容です。いろいろな内容を細かく聞いてみて、どのような人材が求められているかを探るのが、このような質問の目的です。

たとえば、「社内で活躍している人にどのような特徴があるか」などは、比較的聞きやすいかもしれません。活躍する人材の共通点がわかれば、自己PRなどに活かせる可能性があります。活躍するのに必要なスキル、能力なども聞いておくと役立ちます。

適性がある人材像や「社員にどういった人が多いか」なども、役立つ情報が得られそうな質問です。ホームページなどで調べた企業が求める人材像をより掘り下げてみて、現場の社員から見た好ましい人材像を聞いておくとよいかもしれません。

そのOBやOG自身に関すること

自分がエントリーする企業を選ぶ際には、それぞれ志望動機があります。OBやOGがなぜその企業を志望したのかや、いつどのようなきっかけで入社したいと考えるようになったのか、などについて聞いてみましょう。

年齢の近いOBやOGの考え方は、就活するうえでの参考になります。また、自分の話であれば相手も話しやすく、いろいろなことを教えてくれるOBやOGも多いでしょう。

また、将来のビジョンについて聞いてみるのもおすすめです。どのようなキャリアプランを描いているのかを知ることで、自分がその企業に入社したら将来的にどのような方向に進んでいくことになるのか、ある程度予測しやすくなるためです。

働く環境

OB訪問では「働く環境」についての質問もしておきましょう。このような質問は、現実にその企業で働くうえでも重要です。年間休日などのホームページでわかる内容でなく、より踏み込んだ内容を聞くのがポイントです。たとえば、有給休暇のとりやすさなどはさり気なく確認しておきたいところです。

「子育てとの両立のしやすさ」についても聞いておきましょう。子どもが熱を出したときや子どもの行事に参加するときなどに休みや半休などを取りやすいかどうかも、確認しておきたい点です。

社内の女性管理職の割合や、総合職の転勤の頻度なども忘れずにチェックしておきましょう。OBやOGの福利厚生への満足感がわかる質問をするのがポイントです。

社風や人間関係

その企業の社風や社内の人間関係などは、実際にそこで働いている人の声がもっとも参考になります。外からではわからないものも多く、働くなかで感じる部分が大きいためです。

どんな社風なのかはもちろん、先輩や上司との関係性などについても尋ねてみるとよいでしょう。企業によって、たとえば上下関係があまりなくフラットだったり、目上の人とはある程度の緊張感があったりするなどの違いがあります。また、ほかの部署との交流の有無などを聞いてみてもよいでしょう。

仕事で困ったときや悩んだときに気軽に質問できるか、社内の風通しはよいのか、若手でも意見などを言いやすい環境なのかなどについても、聞いてみることをおすすめします。

就活の際に力を入れたこと

そのOBやOGが就活の際にどのような取り組みや対策をしていたのかについて聞くと、自分の就活に役立てることができます。たとえば、エントリーシートや面接、筆記試験対策などについてです。どの時期になにをやっていたのかについて、聞いてみてもよいでしょう。

注意点としては、根掘り葉掘り聞きすぎないことです。選考を突破したい気持ちはわかりますが、あまりに細かく聞かれると「内定をもらうために(自分は)利用されているのでは」と感じさせてしまう可能性があります。また、そのOBとOGと同じことをしたからといって、内定をもらえるとは限りません。

就活について聞く場合はある程度質問を絞り、本当に聞きたいことを聞くようにしたほうがよいでしょう。

OB訪問を行うための手順と注意点

OB訪問をするときには、次のような手順や注意点を意識しておく必要があります。忙しい時間を割いてくれるOBやOGに迷惑をかけないためにも、マナーを守って対応をしていきましょう。ここでは、以下の内容についてそれぞれ説明をしていきます。

  • OB・OGを探す
  • アポをとる
  • 事前準備をする
  • 訪問に行く
  • お礼をする

OB・OGを探す

OB訪問をするにあたって、最初に行っておきたいのがOBやOGを探すことです。OBやOGの探し方には、次のような方法があります。

  • 大学のキャリアセンターに問い合わせる
  • ゼミや研究室、サークルなどの卒業生から探す
  • 家族や友人に紹介してもらう
  • サイトのサービスやSNSを活用する
  • 企業に直接問い合わせる

それぞれの方法について、くわしく見ていきましょう。

大学のキャリアセンターに問い合わせる

大学のキャリアセンターでは、卒業生の進学先などの名簿があるのが一般的です。大学によってはOBやOG本人が許可を出している場合のみ、志望する企業に就職したOBやOGの連絡先を教えてもらうこともできます。

ただし、近年は個人情報の扱いが厳しくなってきていることもあり、個人の連絡先を教えることがNGになっているキャリアセンターも少なくないことは知っておきましょう。

ゼミや研究室、サークルなどの卒業生から探す

自分が所属しているゼミや研究室、サークルなどの卒業生からOBやOGを探すのは、比較的ハードルの低い方法のひとつです。教授やほかの学生、先輩や後輩など、そのOBやOGとつながりのある人が一定数いる可能性が高いためです。

また、そのOBやOGは自分と似たような志向などを持っている人である可能性も高いため、有意義な情報を得やすいといえるでしょう。

家族や友人に紹介してもらう

自分の家族や友人など、プライベートのつながりからOBやOGを紹介してもらう方法です。関係性の深い相手に紹介してもらうことができれば、そのOBやOGにもこころよく協力してもらえる可能性が高いでしょう。

自分の家族や友人の知り合いが、自分と同じ大学出身かつ自分が志望する企業で働いている確率は決して高くはないものの、マンモス校の大学や大手企業などであればあり得るケースもあります。

サイトのサービスやSNSを活用する

サイトのサービスやSNSを活用するのもおすすめです。たとえば「ビズリーチ・キャンパス」では、対面ではなくオンライン上でもOBやOG訪問ができるのが特徴です。日本を代表するような有名企業で働く社会人も数多く登録しているため、貴重な話を聞くこともできます。

「Macther」は、OBやOGが就活の相談に乗るかわりに「学生生活についてインタビューさせてほしい」「現在の就活の状況を教えてほしい」など、学生がOBやOGの希望もかなえるというユニークなサイトです。OBやOGも自分の業務などに役立てられるWin−Winのサービスといえます。

FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSからOBやOGを探すのもよいでしょう。出身大学や勤務先をプロフィールに掲載していることも少なくないため、見つけやすいといえます。

ただし、インターネットを介して知りあうため、そのOBやOGの人柄などが事前にわかりにくいという点には注意しておきましょう。

企業に直接問い合わせる

自分が志望する企業に、OBやOG訪問をしたい旨を問い合わせるという方法があります。企業のサイトに掲載されているメールアドレス宛に送るということもできますが、ほかのメールに埋もれてしまい読まれない可能性もあります。

企業によってOBやOG訪問を受けつけているところといないところはあるものの、可能であれば、企業説明会などの場で直接人事担当者に聞いてみたほうがよいでしょう。

事前準備をする

訪問のアポがとれたら、当日までの間に事前準備を済ませておきましょう。訪問の当日に企業や業界について「何も知らない」状態では、具体的な話ができないまま面談が終わってしまう可能性が高いです。

自分で可能な範囲で、企業や業界の研究を済ませておくことが大切です。業界の全体像や企業の特徴の確認、志望動機、自己PRの仮設の見直しも、重要な準備のひとつです。OBやOGのフィードバックが得られるような質問も、具体的に考えておきましょう。志望動機や自己PR、聞いてみたいことなどは、先方に早めにメールで送っておいたほうが、当日の面談が有意義になる可能性があります。

訪問に行く

OB訪問の際にやるべきことや注意点には、次のようなものがあります。

  • 時間を厳守する
  • お礼の言葉を伝える
  • マナーを守って名刺を受け取る
  • 自分の仮説にフィードバックがもらえる質問をする

約束の時間を守ることは、OB訪問をするうえで守らなければならないマナーです。相手は、忙しいなかを面談に出向いてくれている可能性があります。時間がない状況でわざわざ来てくれていることに対して、「本日はお忙しいところありがとうございます」などの言葉で、感謝の意を伝えましょう。

名刺を渡されたときには「頂戴します」や「ありがとうございます」などの言葉を添えて丁寧に受け取ります。名刺は、しばらくテーブルの右側に置いておくとスマートです。受け取ってすぐに名刺をしまうのはマナー違反になるため、避けましょう。

手で触れたり、インクがついたりして汚してしまう可能性があることから、正面に置くのは避けたほうが無難です。訪問の際には、自身が用意した仮説が正しいかを検証することも大切になってきます。OBにメールで送付しておいた仮説や用意した質問は、当日に印刷して持っていくと便利です。このようにすると、面談の場でフィードバックをもらいながら書き込みなどができます。

OBから食事を提供されたときは、素直にご馳走になったほうが自然かもしれません。ただ、相手が年上でも、自分の財布を出したり代金を尋ねたりして、支払う意思があることを示すことは必要です。

お礼をする

訪問が終わった後も、やるべきことはあります。次のような対応は、OB訪問で行っておきたいことのひとつです。

  • 別れる際に感謝を伝える
  • 帰宅する前にお礼のメールを送る

OBと別れるときには、「本日はお忙しいところありがとうございました」とあらためて感謝を伝えることが大切です。相手と別れた後は、家に帰るまでの間に感謝の気持ちを記したメールを送ります。このようなメールは、できるだけ早く送るのがポイントです。

電車やバスに乗った後にすぐに送るようにすれば、タイミングを逃さずに済むでしょう。メールの文面は、感謝の内容が具体的にわかるように記載します。 以後もお世話になりたいことを書き添えておくと、丁寧な印象になります。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

OB訪問におけるメールのポイントや例文

OB訪問におけるメールのポイントや例文

就活生がOB訪問のお願いやお礼のメールをする際のポイントや例文をご紹介します。

OB訪問に関するメールを送る際のポイント

就活でOB訪問に関するメールを送る際に、気をつけるべきポイントには以下があります。

基本的なマナーを守る

OB訪問に関するメールであっても、基本的なマナーは守る必要があります。文章内では正しい敬語を使う、タイトルを無題にしない、「○○株式会社様 ●●様 御中」などのように敬称を間違えて使わない、などです。

ビジネスメールのルールは、ビジネスマナーに関する書籍やインターネットサイトなどに情報が掲載されているため、メールの作成前にチェックしておきましょう。

自分の大学名やフルネーム、連絡先などを記載する

メールの差出人がわからないと怪しまれたり、相手を困惑させてしまったりすることがあります。誰からのメールかわかるよう最初に必ず名乗り、文末には署名を入れるようにしましょう。

Gmailなど、署名設定の機能がある場合は事前に登録しておくと毎回いちいち書く必要がなくなり、効率的です。

メールを送信する前に確認する

メールの作成が終わったらすぐに送るのではなく、誤字脱字がないか、適度に改行がされて読みやすくなっているか、言葉使いがおかしくないかなどをひととおり確認しましょう。

とくに、相手の会社名や氏名などは絶対に間違えないようにしましょう。

メール送信のタイミングには注意する

メール送信のタイミングにも注意が必要です。まだ学生の身分である就活生のなかには深夜まで起きていたり、遅い時間まで就活の準備をしたりしている人もいるかもしれません。

しかし、OBやOGは社会人です。夜間にメールが届くと「非常識」とも思われかねないため、なるべく日中に送るようにします。

自分の都合を押し付けない

企業で働くOBやOGは、自分の出身大学の後輩のなんらかの役に立ちたいと考えている人も少なくないため、OB訪問に協力的な人は一定数いることが考えられます。

ただしOBやOGからすると、就活生から訪問を受けることで自分が直接得をするわけではありません。日々の業務も忙しいため、OB訪問の日程は先方の都合を優先するのが基本です。

「○日の○時からしか空いていないのでこの日時でお願いできますか」「エントリーの締め切りが近づいているので、今週中にお願いします」などはNGです。余裕を持ったスケジュールにしておき、相手の都合のよい日に設定してもらうようにしましょう。

何を目的としたメールかわかるように書く

メールを作成しても、その内容から目的が相手に伝わっていないと「何のメールなのかわからない」と思われてしまう可能性があります。とくに、OBやOGと直接面識がない場合は「よくわからないメールだけど、なにかのいたずらかな」「間違いで送られてきたのかな」などと思われてしまい、最後まで読まれない可能性があります。

OB訪問に関するメールであることが、タイトルやメールの前半などでわかるように工夫しましょう。

電話はできる限り避ける

OB訪問の依頼やお礼を電話ですることはNGではないものの、基本的には避けたほうが無難です。

「電話のほうが丁寧なのでは」と思う人もいるかもしれませんが、たとえば企業の電話番号にかけたりすると、相手は自分の仕事を中断して電話に対応しなければいけません。忙しい場合には、かえってストレスを感じさせてしまうこともあり得ます。

メールであれば、相手の都合のよいタイミングで読んでもらうことができます。よほどの事情がない限り、OB訪問に関する内容はメールで送るようにしましょう。

OB訪問のお願いメールの例文

OB訪問をお願いする依頼メールの例文の、よい例と悪い例を見てみましょう。

よい例

OB訪問をお願いする依頼メールのよい例文について、それぞれご紹介します。

面識のあるOBにメールを送る場合

件名:【OB訪問のお願い ○○大学 ○○○○】

××株式会社××部

××様

こんにちは、 ○○大学○○学部 ○○学科の○○○○です。大変ご無沙汰しております。

大学在学中はテニスサークルにてお世話になり、本当にありがとうございました。

現在就職活動を行っており、××様が勤務されている御社に非常に関心があり、もし可能であればOB訪問をさせていただきたく、ご連絡いたしました。

お忙しい中お手数ではございますが、御社の魅力や業務内容、現在のお仕事などについてお話をお聞かせいただけたらと思い、メールをお送りさせていただきました。

もしお引き受けいただけるようであれば、ご指定の場所までお伺いいたしますので、ご都合のよい日時を3つほどいただけましたら幸いです。

ご多忙の中恐縮ではございますが、ご検討いただけましたら幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

○○大学○○学部 ○○学科

○○○○

TEL:○○○−○○○○−○○○○

Mail:○○○○○○○@○○.com

ここがGOOD

在学中に交流があった相手に対してもくだけすぎず、ある程度丁寧な言葉使いができているため、好印象を与えやすいでしょう。

会ったことはあるがあまり知らないOBにメールを送る場合

件名:【OB訪問のお願い ○○大学 ○○○○】

××株式会社××部

××様

突然のご連絡にて失礼いたします。

○○大学○○学部 ○○学科の○○○○と申します。

××様とは以前、大学の学部の交流イベントでご一緒させていただいたことがございましたが、その際にはあまりお話させていただく機会がなく、このたび大学のキャリアセンターにて××様のご連絡先を知り、このたびメールをお送りさせていただきました。

現在就職活動に取り組んでおり、××様が勤務されている御社を志望しております。ご多忙とは存じますが、もしよろしければOB訪問のお時間をいただきたくご連絡いたしました。

もしお引き受けいただけるようでしたら、今月または来月の平日のうち、××様のご都合の良い日時を3つほどお知らせいただけましたら幸いです。

メールでのお願いで大変恐縮ですが、最後までお読みいただきありがとうございます。

何卒よろしくお願いいたします。

○○大学○○学部 ○○学科

○○○○

TEL:○○○−○○○○−○○○○

Mail:○○○○○○○@○○.com

ここがGOOD

以前会ったことがあると冒頭で伝えることで、相手にも安心感を持って読んでもらいやすいメールの構成になっています。

会ったことがないOBにメールを送る場合

件名:【OB訪問のお願い ○○大学 ○○○○】

××株式会社××部

××様

はじめまして、突然のご連絡にて失礼いたします。

○○大学○○学部 ○○学科の○○○○と申します。

現在○○ゼミに所属して学んでおり、ゼミの教授である○○先生から、××様のご連絡先を教えていただきました。

○○○○年卒の入社へ向けて就職活動をスタートしており、御社を志望しております。ご多忙とは存じますが、もしよろしければ御社について、社員としてご活躍されている××様のお話をおうががいさせていただきたく、このたびご連絡いたしました。

もしお引き受けいただけるようでしたら、お手数ではございますがご都合のよい日時と場所をご指定いただけたら、こちらからお伺いさせていただきます。

直接ご面識のない中でのご連絡、またメールでのお願いで大変恐縮ではございますが、ご検討いただけましたら幸いです。

何卒よろしくお願い致します。

○○大学○○学部 ○○学科

○○○○

TEL:○○○−○○○○−○○○○

Mail:○○○○○○○@○○.com

ここがGOOD

面識のないOBやOGにメールを送ると、書き方などによっては相手に不信感を持たれてしまうことがありますが、謙虚な印象を持たれやすい文面になっています。

悪い例

OB訪問の依頼メールの悪い例文は、以下の通りです。

面識のあるOBにメールを送る場合

件名:【○○大学の○○○○です】

××株式会社××部

××さん

お久しぶりです!

○○大学○○学部 ○○学科の○○○○です。

大学のテニスサークルではお世話になりました!今回就活をすることになりまして、大学のキャリアセンターで××さんの連絡先を教えてもらい、メールさせていただきました。

××さんが働いている御社を志望しているため、もしよければ、少しお時間いただけたりしますでしょうか?

もし大丈夫であれば、都合の良い日時をいくつか教えていただけたら嬉しいです!

それでは、よろしくお願いいたします。

○○大学○○学部 ○○学科

○○○○

TEL:○○○−○○○○−○○○○

Mail:○○○○○○○@○○.com

ここがBAD

言葉使いがくだけすぎており、失礼な印象を与えかねない文面です。大学のサークルの先輩だったとはいえ目上の人であり、さらには連絡先を知らない程度の間柄ですから、ビジネスマナーに沿った文章にする必要があります。

会ったことはあるがあまり知らないOBにメールを送る場合

件名:【突然のご連絡失礼いたします。○○大学の○○○○と申します。】

××株式会社××部

××様

このたびは突然のご連絡にて失礼いたします。

○○大学○○学部 ○○学科の○○○○と申します。

××様が勤務されております御社は、グローバルな分野で貢献しており、日本の未来を担う企業様であると考えております。私も、御社の一員として働きたいという想いが強くなってきております。

もちろん、人気企業である御社への入社は難易度が高いことは承知しております。しかし、御社で働きたいという熱意は誰にも負けないと自負しております。

今回、大学のキャリアセンターにて、××様のご連絡先をお伺いした次第でございます。以前大学の学部の交流会でご一緒させていただいたことがございますが、参加人数も多く、おそらく××様は覚えていらっしゃらないかとは思いますが、その説はありがとうございました。

可能であれば、OB訪問のご機会をいただくことはできますでしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。

○○大学○○学部 ○○学科

○○○○

TEL:○○○−○○○○−○○○○

Mail:○○○○○○○@○○.com

ここがBAD

何を目的としたメールなのかが非常にわかりづらく、OB訪問を依頼するメールであるということが、最後まで読まないとわからない構成になってしまっています。メールの趣旨を早い段階で書き、自分の想いは簡潔にとどめるべきです。

会ったことがないOBにメールを送る場合

件名:【OB訪問のお願い ○○大学 ○○○○】

××株式会社××部

××様

はじめまして、突然ご連絡をしてしまい申し訳ございません。

○○大学○○学部 ○○学科の○○○○と申します。

現在○○ゼミに所属して学んでおり、ゼミの教授である○○先生から、××様のご連絡先を教えていただきました。面識のない中いきなりメールをお送りしてしまったことがご迷惑であることは承知しておりますが、どうか、最後までお読みいただけますでしょうか。

現在就職活動をしており、御社を第一志望としております。私のようなものが御社に入社できたら奇跡ですが、大手企業である御社に入社できた××様の教えを受けたく、OB訪問のお願いをさせていただきます。

万が一お引き受けいただけるようでしたら、ご都合のよい日時と場所をご指定いただけますでしょうか。

長文となってしまいまして申し訳ございませんでした。

何卒よろしくお願い申し上げます。

○○大学○○学部 ○○学科

○○○○

TEL:○○○−○○○○−○○○○

Mail:○○○○○○○@○○.com

ここがBAD

へりくだりすぎて、不自然な文面になってしまっています。失礼のない内容になっているのであれば、面識のない相手にメールを送ることに対して申し訳なく感じる必要はありません。また「御社に入社できたら奇跡」など、自分をあまりに下げた表現は不要です。

OB訪問のお礼メールの例文

OB訪問を終えたあとに送るお礼メールの例文の、よい例と悪い例を見てみましょう。

よい例

OB訪問のお礼メールのよい例文を、それぞれご紹介します。

面識のあるOBにメールを送る場合

件名:【本日はありがとうございました ○○大学 ○○○○】

××株式会社××部

××様

お世話になっております。 ○○大学○○学部 ○○学科の○○○○です。

本日はお忙しい中お時間をいただきまして、本当にありがとうございました。

××様のおかげで御社の業務内容や社風、働き方などについて詳しく知ることができ大変勉強になり、御社を志望する気持ちがより一層強くなりました。

また、大学のサークルのときとはまた異なる、社会人としての××様のお話をお伺いでき、大変刺激になりました。本日のお話を、今後の就職活動に役立てて参りたいと思います。

また疑問点等が出てまいりましたらご質問させていただくこともあるかもしれませんが、その際には、もしご迷惑でなければまたご指導いただけたら幸いです。

今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

○○大学○○学部 ○○学科

○○○○

TEL:○○○−○○○○−○○○○

Mail:○○○○○○○@○○.com

ここがGOOD

感謝の気持ちをわかりやすく伝えることができています。改行もなされていて読みやすく、相手からも「また何かあれば協力してあげよう」と思ってもらいやすいでしょう。

会ったことはあるがあまり知らないOBにメールを送る場合

件名:【本日はありがとうございました ○○大学 ○○○○】

××株式会社××部

××様

お世話になっております。 ○○大学○○学部 ○○学科の○○○○でございます。

本日はOB訪問のご機会をいただき、本当にありがとうございました。

ほとんど面識がなかったにも関わらず親切にご対応くださり、心より感謝いたします。

××様より御社についてさまざまな貴重なお話をいただき、またこちらからのご質問にも親身にお答えいただいたおかげで、御社への理解が深まりました。

××様のように高い志を持って業務に取り組まれている方が多い御社に、ぜひ入社したいという想いがあらためて湧いて参りました。

まだまだ未熟な所が多いものの、御社にふさわしい人材になれるよう努力し、内定を目指して就職活動に取り組みたいと考えております。

またお聞きしたいことなどが出て参りましたらご連絡させていただくこともあるかもしれませんが、今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

○○大学○○学部 ○○学科

○○○○

TEL:○○○−○○○○−○○○○

Mail:○○○○○○○@○○.com

ここがGOOD

相手への敬意を払いながら、自分の想いも伝えることができています。素直な印象を与えるため、OBやOGも気持ちよく読める文面になっています。

会ったことがないOBにメールを送る場合

件名:【本日はありがとうございました ○○大学 ○○○○】

××株式会社××部

××様

お世話になっております。 ○○大学○○学部 ○○学科の○○○○でございます。

本日はご多忙の中OB訪問のお時間をいただきまして、誠にありがとうございました。

初対面にもかかわらず快くお引き受けくださったこと、またご丁寧にお話をいただいたこと、重ねまして御礼申し上げます。

××様のお話から、御社の各自が責任を持って業務に取り組みつつ自由闊達な企業風土に、あらためて非常に魅力を感じました。

もちろん、××様のようになるためには日々の努力や高い意識が不可欠であるとは思いますが、私も御社の一員として働かせていただくことができたら、と強く思いました。

就職活動は始まったばかりではありますが、最大限の努力をし、御社への採用を目指して参りたいと思います。

本来であれば直接お礼を申し上げるべきですが、取り急ぎメールでのご連絡にて失礼いたします。

今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

○○大学○○学部 ○○学科

○○○○

TEL:○○○−○○○○−○○○○

Mail:○○○○○○○@○○.com

ここがGOOD

初対面のOBやOGを尊重する気持ちが感じられる文面です。これならば、相手からも「きちんとした学生だな」という印象を持ってもらえるでしょう。

悪い例

OB訪問のお礼メールの悪い例文は、以下の通りです。

面識のあるOBにメールを送る場合

件名:【ありがとうございました!】

××株式会社××部

××さん

○○○○です、今日はありがとうございました!

××さんはさすが、大手に採用されているだけあって話もすごく興味深かったです!思わずたくさん質問してしまってすみませんでした(笑)。

就活を始めてからいくつか企業を見てきましたが「やっぱり大手は違うな」と思いました。

自分の力ではレベルが高くて難しいかもしれませんが、絶対入社したいので頑張ります!

ありがとうございました!

○○大学○○学部 ○○学科

○○○○

TEL:○○○−○○○○−○○○○

Mail:○○○○○○○@○○.com

ここがBAD

悪気がないのはわかりますが、ノリが軽すぎておりOB訪問のお礼メールとしては不適切です。「やっぱり大手は違う」「絶対入社したい」などの抽象的な感想しか書かれていないため「本当に自分の話を聞いていたのかな」と思われてしまうかもしれません。

会ったことはあるがあまり知らないOBにメールを送る場合

件名:【本日はありがとうございました ○○大学 ○○○○】

××株式会社××部

××様

お世話になっております。 ○○大学○○学部 ○○学科の○○○○でございます。

本日はお忙しい中OB訪問のお時間をいただきまして、本当にありがとうございました。

私自身OB訪問が初めてだったので、緊張して前日は眠れませんでしたが、××様が優しい方で本当に良かったです。××様が大学の先輩で嬉しく思います。

××様の就職活動や面接でのエピソードから「やはり御社に採用される人は優秀なんだな」と強く感じました。××様のようになれるよう、精進して参りたいと考えております。

もし内定をもらうことができましたら、××様の背中を見ながら業務に取り組み、少しでも御社に貢献できるようになれたらと思います。

本日はお会いすることができて光栄でございます、ありがとうございました。

今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

○○大学○○学部 ○○学科

○○○○

TEL:○○○−○○○○−○○○○

Mail:○○○○○○○@○○.com

ここがBAD

失礼な印象はないものの、相手を褒める内容に終始しているため「わざとらしい」と感じさせてしまうかもしれません。相手への感想だけでなく、その企業についての感想や、自分が今後どうしていきたいのかという決意などを入れたほうがよいでしょう。

会ったことがないOBにメールを送る場合

件名:【本日はありがとうございました ○○大学 ○○○○】

××株式会社××部

××様

お世話になっております。 ○○大学○○学部 ○○学科の○○○○でございます。

本日は業務でお忙しい中貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございました。私が本日お話をお伺いして感じた御社への魅力は「裁量を持って仕事ができること」「キャリアプランを見据えて業務に取り組める環境」「上下関係がフラットで相談しやすい人間関係」です。これらは入社後に働く上で非常に働きやすく、また意欲的に取り組み、貢献するために効果的なものであると考えております。××様のように、自分が納得いくまで就職活動をすることは、卒業後の長い社会人生活を送る上でも非常に大切なことだと考えております。私も御社のような素晴らしい企業に入社できるよう、就職活動に邁進したいと考えております。

このたびは誠にありがとうございました。今後もご連絡させていただくこともあるかもしれませんが、何卒よろしくお願いいたします。

○○大学○○学部 ○○学科

○○○○

TEL:○○○−○○○○−○○○○

Mail:○○○○○○○@○○.com

ここがBAD

改行が少ないため非常に読みにくくなってしまって今す。また、お礼メールにしては文章量が多く、相手が読み疲れてしまう可能性があります。数行ごとに改行を入れ、内容はもう少しコンパクトにまとめたほうがよいでしょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

OB訪問をする際の注意点

OB訪問をする際の注意点

就活生がOB訪問をする際にやってしまいがちなNG行動や、OB訪問が自分だけでなくOBやOBにもプラスになるためのコツについて知りましょう。

就活生がやりがちなOB訪問のNG行動

就活生がOB訪問をする際、相手に悪い印象を与えてしまいかねないNG行動には、おもに以下があります。

あいさつや敬語などの基本ができない

OB訪問をする際「はじめまして」「このたびはお時間をいただきありがとうございます」「よろしくお願いいたします」「本日はありがとうございました」など、基本的なあいさつや敬語ができていないと、それだけでマイナスの印象を与えてしまいます。

堅苦しく完璧にマナーを守ろうとする必要はないものの「年上の先輩にお願いしてOB訪問の機会をもらっている」ということを忘れず、失礼のない対応を心がけましょう。

学生のノリのままで行く

終始ハイテンションで話したり、TシャツにGパンなどのラフなファッションで行ったり、話している途中で「SNSのアカウント教えてください!」などと言ったりするなど、学生のノリをOB訪問に持ち込むのはNGです。

仲がよかったサークルの先輩など、お互いのことを昔から知っており深い関係性であれば多少フランクに話すのは問題ありませんが「就活の情報収集の場である」ということはつねに意識しましょう。

「この企業に関心がある」という姿勢が伝わってこない

就活生のなかには「就活の一環として、とりあえずOB訪問にも行っておこう」というような考えの人もいるかもしれません。自分ひとりでそう考えているぶんにはよくても、OBやOGにその姿勢が伝わってしまうと「うちの会社が第一志望ではないんだろうな」と思われてしまうかもしれません。

相手がそう思ったからといって採用に直接影響するわけではないものの、将来そのOBやOGと同じ会社で働く可能性もあるということを頭に入れ、熱意が伝わるようにしましょう。

OBやOGに気を遣わせる

あまりに緊張しすぎたり、自分でもなにが言いたいのかわからずしどろもどろになってしまったり、黙り込んで沈黙が続いたりすると、OBやOGに気を遣わせてしまうことにもなりかねないため注意しましょう。

ただし、緊張しているということは相手に敬意を払っているということでもあるため、それで印象が悪くなるということは少なく、かえって好感を持たれることもあるかもしれません。慣れない場面に緊張しても、自分が聞きたいことはしっかりと聞くようにしましょう。

リアクションが薄い

OBやOGが真剣に熱心に話をしているときに「へぇ〜」などの軽々しいあいづちをしたり無言だったりすると、相手に「ちゃんと聞いているのか」「真面目に聞く気がないなら話したくないな」などと思われてしまうかもしれません。

いちいち大げさに反応する必要はなくとも、相手が話しているときは相手の目を見たり、必要に応じてメモを取ったり、熱心にうなづいたり「そうなんですね、教えていただきありがとうございます。参考になります」など、失礼な印象を与えないリアクションをするようにしましょう。

就活生とOBの両方にメリットをもたらすOB訪問のコツ

OB訪問を、就活生だけでなくOBやOGにとってもよい時間にするために、以下のことを心がけるとよいでしょう。

事前準備をきちんとしていく

OB訪問が決まったら、当日までの準備は抜かりなくやっておきましょう。時間が限られているほか、相手は忙しいなかわざわざ時間をつくって来てくれているため、こちら側の不備で迷惑をかけてしまうようなことはできるだけ避けるのがマナーです。

当日聞きたい質問項目をプリントアウトしていく、筆記用具とノートなど必要になりそうな持ち物を想定して忘れずに持参する、約束の時間に間に合うよう待ち合わせ場所までのルートを前もってチェックする、などの準備は怠らないようにしましょう。

身だしなみにも注意が必要です。面接などの採用選考の場ではないにせよ、志望する企業の社員に会うわけですから、清潔感やTPOをわきまえた服装や髪型を心がけましょう。

学生ならではの視点から質問をする

まだ社会人経験のない学生からの質問は、すでに企業で働いているOBやOGにとって、かえって新鮮に聞こえることがあります。実務で忙しくしているなかで、あらためて企業や仕事内容について聞かれることで、就活時期や入社したときの自分を思い出し、刺激となるケースもあります。

また、たとえば相手が人事やマーケティングの仕事をしていたり、若者向けのサービスや製品などをつくったり提供したりする企業で働いていたりする場合、就活生という自分よりも若い相手の考えや視点を知ることで「いまの学生はこういうことが気になるんだな」と、自分の業務に活かされるということもあります。

無理をして業界の専門用語などを使った難解な質問などをするよりも、背伸びせず、等身大の自分が気になることを素直に聞いてみるとよいでしょう。

可能であればホンネの部分も聞いてみる

OB訪問では、相手も企業の一員として話をするため、多少はかしこまった話をしたり質問に答えたりすることが多いかもしれません。話の流れや相手の感触にもよるものの、もし聞けそうな雰囲気であれば、一歩踏み込んだ質問をしてみてもよいでしょう。

「御社に向いていないのはどのような人材だと思いますか?」「厳しい先輩や上司の方はいますか?」「同期のみなさんと食事に行くなどの交流はありますか?」など、知りたいが企業説明会などの場では聞きづらい質問も、年齢が近く話しやすいOBやOGならば答えてくれるかもしれません。

相手も「部署が多いから、いろんな人と関わったり調整したりするのが苦手な人は、うちの会社ではちょっとやりづらいかもね」「クライアントとの商談の席でうまく説明できないと、あとで注意されることはあるよ」「同期とは仕事が終わったあとに飲みに行くことも多いよ」など、少し自分のホンネの部分を出すことで、リラックスできることがあります。

OB訪問で就活を有利に進めよう

OB訪問は、しっかりと目的を理解して行うことが必要です。「企業研究」や「採用のミスマッチを防ぐ」「公開されている情報の深い意図がわかる」などは、OB訪問のメリットのひとつです。

OB訪問は「OBを探す」「アポをとる」「事前準備をする」などの手順を踏むことも大切になってきます。解散した後の対応も忘れずに行って、就職活動を有利な展開にしていきましょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

⇓⇓25卒・26卒の方はコチラ⇓⇓

FFCTA

CTAボタン

ABOUT US
佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)