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ニートで履歴書に空白期間がある時の書き方は?好印象を与えるコツも解説

ニートで履歴書に空白期間がある時の書き方は?好印象を与えるコツも解説

ニート期間があっても履歴書には正直に記載し、空白期間の理由を適切に説明することが大切です。
「就職に向けて準備をしていた」と前向きな表現を使えば、担当者に好印象を与えることが可能です。また、就業意欲をしっかり伝えるのもポイントと言えます。

本記事は、ニートの方が履歴書の空白期間を書く際のポイントや、履歴書で好印象を与えるコツを解説します。

ニート状態から抜け出し、社会復帰したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ニートで履歴書に空白期間がある時の8つの書き方

ニートで履歴書に空白期間がある時の8つの書き方は下記のとおりです。

  1. 病気療養していた場合の履歴書の書き方
  2. 仕事を辞めてニートになった場合の履歴書の書き方
  3. 職歴なしでニートになった場合の履歴書の書き方
  4. フリーターで働いていた場合の履歴書の書き方
  5. 家族の介護をしていた場合の履歴書の書き方
  6. 主婦でブランクがある場合の履歴書の書き方
  7. 資格に向けて勉強していた場合の履歴書の書き方
  8. 留学をしていた場合の履歴書の書き方

一つずつ詳しく解説します。

1. 病気療養していた場合の履歴書の書き方

病気療養していた場合は履歴書にも正直に記載しましょう。
加えて、現在は回復して業務に支障がない旨を明記すると、採用担当者の信頼性を高められます。

病気療養していた場合の記載例は、下記のとおりです。

職歴
令和4年3月〇〇株式会社 病気療養に伴い退職
※現在は完治し、業務に支障はありません
                                      以上

そして、まだ完全に回復したと言い切れない場合は、定期的に通院しているものの勤務が可能な旨をくわしく伝えるようにしましょう。

ポイントは、正直に状況を伝えつつ、働く意欲を伝えることです。業務に一部制限がある場合は、自分ができる範囲を明確にすれば、企業側も採用後のイメージができるでしょう。

2. 仕事を辞めてニートになった場合の履歴書の書き方

仕事を辞めてニートになった期間は、履歴書に「前職での経験を振り返っていた」「キャリアの方向性を模索していた」などと記載するようにしましょう。

「何もしていない」と書くとマイナスに受け取られる可能性があるため、前向きな表現を使うのをおすすめします。

ニートの空白期間の書き方は、下記の記入例を参考にしてみましょう。

職歴
令和3年3月〇〇株式会社 一身上の都合により退職
※退職後は今後の働き方について考える期間を設けました
                                      以上

空白期間については、面接で質問される可能性があります。
空白期間中に考えた内容や、仕事への前向きな気持ちを、誠実に伝えられるよう準備しておきましょう。

3. 職歴なしでニートになった場合の履歴書の書き方

職歴なしのニートの場合は「自己分析をしていた」や「就職に向けて準備をしていた」と履歴書に記載するとよいでしょう。

職歴なしでニートになった場合の書き方は、下記の例を参考にしてください。

学歴
令和3年3月〇〇高等学校 卒業
職歴
令和3年4月就職に向けて自己分析や企業研究を行っておりました
                                      以上

面接では「卒業後になぜすぐに就職しなかったのか」と質問される可能性があります。
その場合は、当時はどんな思いを持っていたか、現在はなぜ就職したいと思ったのかを中心に伝えるとよいでしょう。

職歴がなくても、今後の可能性をアピールすることが大切です。

4. フリーターで働いていた場合の履歴書の書き方

フリーター期間の職歴も、履歴書にきちんと記載しましょう。アルバイト期間は空白期間のように思えるかもしれませんが、働いた経験は立派な職歴です。

フリーター期間の履歴書の記載例は、下記のとおりです。

職歴
令和2年4月〇〇株式会社 アルバイトとして勤務
令和4年5月〇〇株式会社 一身上の都合により退職
                                      以上

複数の職場で働いていた場合は、長期間勤務した仕事を中心に記載しましょう。短期の仕事が多い場合は、業種や職種をまとめて記載する方法もあります。

5. 家族の介護をしていた場合の履歴書の書き方 

家族の介護で空白期間が生じた場合は「介護をしていた」と履歴書に明記しましょう。履歴書には、現在の介護状況と勤務に支障がない旨を簡潔に記載するのがポイントです。

介護による空白期間は、下記の記載方法がおすすめです。

職歴
令和3年3月〇〇株式会社 家族の介護に伴い退職
※現在は介護体制が整い、フルタイム勤務が可能です
                                      以上

もし介護が継続中でフルタイム勤務が難しい場合は「現在は介護サービスを利用しているため、週4日程度の勤務が可能です」と、具体的に記載するとよいでしょう。

6. 主婦でブランクがある場合の履歴書の書き方

主婦でブランクがある場合は「家事・育児をしていた」と履歴書に記載します。子どもの成長に合わせて再就職を考えている場合は、現在の家庭状況と希望する働き方を簡潔に伝えるとよいでしょう。

主婦としての空白期間は、下記の例を参考にしてください。

職歴
令和元年6月〇〇株式会社 育児のために退職
※現在は子どもが就学したため、フルタイム勤務が可能です
                                      以上

面接で家庭と仕事の両立について質問された場合は、子どもの年齢や保育状況などを簡潔に伝え、仕事への意欲を強調しましょう。面接では、主婦としてのブランクを経験値として前向きに伝える事が大切です。

7. 資格に向けて勉強していた場合の履歴書の書き方

資格取得のための勉強期間は「勉強をしていた」と履歴書に明記しましょう。取得した資格を記載すると説得力が増します。

履歴書の職歴欄には、下記のように記載すると前向きな印象が与えられるでしょう。

職歴
令和3年3月〇〇株式会社 契約期間満了につき退職
※退職後はITパスポート取得に向けて勉強し、合格いたしました
                                      以上

現在資格を勉強している場合は「FP3級試験に向けて学習中」「簿記検定に向けて勉強中」と記載すると、仕事に対して意欲的だとアピールが可能です。

8. 留学をしていた場合の履歴書の書き方 

留学期間は「留学していた」と履歴書に書くのが適切です。留学経験は、語学力や異文化理解力を高めるための貴重な経験として評価される可能性が高いでしょう。

留学先の学校名や国名、学んだ内容を具体的に記載すると説得力が増します。現地でのアルバイト経験やボランティア活動があれば、その内容も簡潔に伝えると価値ある経験としてアピール可能です。

留学経験は、下記の例を参考に記載してみてください。

職歴
令和2年5月〇〇株式会社 海外留学のため退職
令和3年6月1年間オーストラリアに留学(現地のカフェでアルバイト経験あり)
※現在は帰国しているため、フルタイムで勤務が可能です
                                     以上

留学を通じて培った適応力や異文化コミュニケーション能力は、企業から評価される可能性があります。

ニートが履歴書に空白期間を書く際の3つのポイント

ニートが履歴書に空白期間を書く際の3つのポイントは下記のとおりです。

  1. 理由は簡潔に書く
  2. 就業意欲があると伝わるように書く
  3. 嘘をつかない

一つずつ詳しくお伝えします。

1. 理由は簡潔に書く 

空白期間の理由は簡潔に書くことがポイントです。
簡潔に書くコツは、ネガティブな表現を避け、ニート期間をどう過ごしたかを前向きに書くことです。長々と詳細を説明する必要はないため、要点を絞りましょう。

また病気や個人的な事情の場合、詳しい病名や症状を記載する必要はありません。
「療養していた」「健康上の理由により休職していた」といった表現で十分です。

言いたくないことを無理に伝える必要はなく、採用担当者が知るべき最低限の情報を提供することが大切です。

2. 就業意欲があると伝わるように書く

履歴書の空白期間を書く際は、就業意欲が伝わる表現を心がけましょう。「やる気を伝えられるところはどこか」と思いながら履歴書を書くと、自然と意欲的な言葉を盛り込められるはずです。

また、病気や家族の介護で空白期間がある場合、何も補足がなければ企業側は「今はどのくらい働けるのだろうか」と不安になる傾向にあります。書き方は下記を参考にしてみてください。

  • 病気療養の場合:現在は完治しているため、フルタイム勤務が可能です
  • 家族の介護の場合:つきっきりで介護する必要がなくなったため、安定して勤務できる環境が整いました

フルタイム勤務が難しい場合も、どのくらい勤務できるかを明記しておけば面接官は安心するでしょう。

3. 嘘をつかない

履歴書の空白期間について嘘をつくのは避けましょう。
不自然な経歴はすぐに見抜かれるため、正直に書くことが信頼関係の第一歩です。
ニート期間を隠そうとして嘘の職歴を書いた場合、次のリスクが伴います。

  • 内定取り消しの対象となる
  • 経歴詐称として信用を失い、最悪解雇になる可能性がある

正直に空白期間を記載したうえで、前向きに理由を説明すれば、多くの企業は理解を示してくれるでしょう。
誠実に対応すれば、人間性を評価してくれる企業との出会いにつながる可能性もあります。嘘はつかず正直に書きましょう。

ニートは履歴書に空白期間を書かないといけない?

「ニートは履歴書に空白期間を書かなければいけない?」と思った際は、下記の項目を参考にしてみてください。

  1. 空白期間が3か月未満であれば書かなくてもいい
  2. 空白期間が3か月を超える場合は書いておく

一つずつ回答します。

1. 空白期間が3か月未満であれば書かなくてもいい

空白期間が3か月未満であれば、履歴書に記載しなくても問題ありません。3か月の空白は就職活動や休息期間として一般的に理解されるためです。

ただし、面接では空白期間について聞かれる場合もあります。空白期間について質問された場合は「転職活動に専念していました」「次のステップに向けて準備していました」など、簡潔に説明できるよう準備しておくと安心でしょう。

2. 空白期間が3か月を超える場合は書いておく

空白期間が3か月を超える場合は、履歴書にきちんと記載しましょう。3ヵ月以上の空白期間に対する説明がないと、企業から下記のように思われる可能性があります。

  • 何かを隠している理由があるのではないか
  • 健康上の深刻な問題があるのではないか

空白期間を正直かつ前向きに説明すれば、採用担当者の懸念を払拭できるはずです。
ニート期間が長い場合も、どう過ごし何を学んだかを伝えれば、採用担当者の理解を得られる可能性は十分にあります。

空白期間があっても履歴書で好印象を与える5つのコツ

空白期間があっても履歴書で好印象を与える5つのコツは、次のとおりです。

  1. 履歴書のマナーを守って作成する
  2. 志望動機欄の余白が少なくなるくらい書く
  3. ニート期間で得た学びをポジティブに記載する
  4. 今後はどうなりたいかを具体的に書く
  5. 応募企業に基づいた志望動機を書く

一つずつお伝えします。

1. 履歴書のマナーを守って作成する

履歴書を作成する際は基本的なマナーを守りましょう。空白期間があっても、きちんとマナーを守った履歴書は、採用担当者に誠実な印象を与えられる可能性があります。

履歴書作成の基本的なマナーは、下記のとおりです。

  • 黒のボールペンで丁寧に記入する(消せるペンは使用不可)
  • 誤字脱字がないよう何度も確認する
  • 写真は3か月以内に撮影した清潔感のあるものを使用する

特に手書きの履歴書では、文字の大きさや行間を揃え、読みやすさを意識しましょう。また、折り目やシワ、汚れのない状態で履歴書を提出するのも、企業に対する気配りの一つです。

2. 志望動機欄の余白が少なくなるくらい書く

履歴書の志望動機欄は余白が少なくなるくらい充実した内容を書きましょう。空白期間が長いニートの方こそ、志望動機で何をして何を考えていたかを伝えることが大切です。

また、志望動機は余白の量によって採用担当者が持つ印象は大きく変わります。履歴書の余白が多すぎる場合と、少なすぎる場合の印象の違いに関しては、以下の表をご覧ください。

余白が多すぎる場合の印象余白が少なすぎる場合の印象
・志望度が低いのではないか
・仕事への意欲があるのだろうか
・履歴書を書くのが面倒と思っているのではないか
・文字が詰まりすぎて読みにくい
・要点が絞れていない
・読まれることを意識して書いていないのだろうか

余白を無理に埋めようとして、文字を詰め込みすぎて読みにくくなったり、関係ない内容で埋めたりするのは逆効果です。質の高い内容を適切な文字量で記載しましょう。

3.ニート期間で得た学びをポジティブに記載する

ニート期間で得た学びは、小さなことでも履歴書にポジティブに記載しましょう。一見価値がないと思える経験も、仕事に活かせる学びとして表現できます。何も学んでいないと思っていても、実は多くのことを経験しているはずです。

学びの具体例は次のとおりです。

  • 規則正しい生活習慣を維持する自己管理能力
  • YouTube動画や本からの独学による知識の習得
  • SNSでの情報収集や発信から得たスキル

「毎日決まった時間に起きることを習慣化し、自己管理能力が向上しました」といった内容でも、価値のある学びだと伝えられます。
小さな学びでも前向きに伝えれば、誠実さと成長意欲をアピールできるでしょう。

4. 今後はどうなりたいかを具体的に書く

ニート期間があっても履歴書に今後どうなりたいかを具体的に書けば、前向きな印象を与えられる傾向にあります。
将来の展望を書く際は、短期的な目標と長期的な目標を織り交ぜると、説得力が増すでしょう。

具体的な書き方の記載例は、下記を参考にしてください。

職種志望動機例文
事務職の場合入社後は、基本業務を確実にこなせるよう事務処理能力を高めていきたいと考えています。
3年後にはExcelやWordの社内エキスパートとなり、業務効率化に貢献できる人材になることを目指します。
将来は経理知識も身につけ、バックオフィス全体を支えられる存在になりたいです。

具体的な目標を示すことができれば、ニート期間があっても将来に向けて意欲的だと伝えられるでしょう。

5. 応募企業に基づいた志望動機を書く

空白期間があっても履歴書で好印象を与えるコツは、応募企業に基づいた志望動機を書くことです。

応募企業に基づいた志望動機とは、企業の強みや事業内容などと自分の志望理由を組み合わせて伝えることです。「応募企業だからこそ志望した」とアピールしやすいため、好感を持ってもらいやすくなるでしょう。

応募企業に基づいた志望動機の書き方は、下記のとおりです。

業種応募企業に基づいた志望動機例文
製造業の場合「貴社の『技術革新への挑戦』という姿勢に深く共感いたしました。
特に環境に配慮した製品開発の取り組みは社会に貢献していると強く実感したため、自分も力になりたいと思い、志望しました。」

ニート期間があっても、企業への関心と就業意欲をしっかり示すことで、採用担当者の心を掴めるでしょう。

ニートが就職・転職に成功する6つのコツ

ニートが就職・転職に成功する6つのコツは下記のとおりです。

  • ニートが就職・転職に成功する6つのコツ
  • できるだけ早く就職・転職活動をする
  • 未経験歓迎の求人に応募する
  • ニート期間をネガティブにとらえすぎない
  • 働くことに慣れたい場合はアルバイトから始める
  • 就職・転職支援サービスを活用する

一つずつ詳しく解説します。

規則正しい生活を送る

規則正しい生活を送ることは、ニートが就職・転職するためのコツの一つです。生活リズムを整えると、心身の健康が保たれ、就職活動や仕事への対応力が高まるためです。

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を参考にした生活リズムを整える主な方法は、次のとおりです。

  • 同じ時間に起き、朝日を浴びて体内時計をリセットする
  • 日中はできるだけ外出して自然光を浴びる
  • 就寝の2時間前からはスマートフォンやパソコンの使用を控える
  • 就寝1~2時間前に入浴して体を温め、深部体温の低下を促す

規則正しい生活は精神的な安定にも良い影響を及ぼす傾向にあります。就職活動のストレスにも対応しやすくなる効果が期待できるでしょう。

できるだけ早く就職・転職活動を行う

ニート状態が長期化するほど就職が難しくなるため、できるだけ早く就職・転職活動を始めるのもコツの一つです。

厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究 報告書」によると、ニート期間が長くなるほど、就業できなかった割合が上がる傾向にあります。具体的な割合は以下をご覧ください。

ニート期間就業できなかった割合
1年以下30.2%
1年超~3年以下35.2%
3年~5年以下31.9%
5年超え未満42.3%

早めの就職・転職活動は生活リズムの回復や社会とのつながりを取り戻すきっかけにもなるでしょう。

未経験歓迎の求人に応募する

ニートからの就職活動は、未経験歓迎の求人に応募するのも成功へのコツです。
未経験歓迎の求人の特徴は下記のとおりです。

  • 研修制度や教育体制が充実している
  • 人柄や意欲、ポテンシャルが重視される
  • 資格取得支援や自己啓発制度を整備している場合がある

未経験歓迎求人なら、たとえスキルや経験がなくても、人柄や意欲を評価してくれる傾向にあります。
良い求人を選びたい気持ちはわかりますが、求人探しに時間を大幅に使う必要はありません。

まずはニートを脱出して就業経験を積むために、未経験からでも始められる仕事を選ぶようにしましょう。

ニート期間をネガティブにとらえすぎない 

ニート期間があっても必要以上にネガティブに考える必要はありません。
企業がニート期間について質問する理由は、主に次の点を確認するためです。

  • ニート期間中は何をしていたのか
  • 就業意欲や仕事への熱意があるかどうか
  • 現在はきちんと働ける状態なのか

面接で「なぜニートだったのか?」と質問された場合は、下記の書き方を参考にしてください。

学校を卒業後、自分に合った仕事を見つけるために時間をかけて考えていました。その間にWordやExcelの使い方など基礎的なパソコンスキルを学びながら、業界・企業研究を行いました。企業を調べる中で貴社の事業内容に強い関心をもち、自分の能力を発揮したいと考えるようになりました。

面接でニートの空白期間について聞かれた際の回答方法は「ニートの面接は怖いものではない!空白期間の質問の答え方」の記事を参考にしてください。

働くことに慣れたい場合はアルバイトから始める

働くことに不安を感じるニートの方は、まずアルバイトから始めるのがおすすめです。
アルバイトでも基本的なビジネスマナーや、コミュニケーション力といった社会人としての基礎が身につくためです。また、履歴書の空白期間を埋められるメリットもあります。

ニートの方でも始めやすいアルバイトは下記のとおりです。

  • コンビニやスーパーのレジ・品出し
  • 飲食店のキッチンスタッフ
  • 倉庫内での仕分け・梱包作業

ニートから始めるおすすめのアルバイトについては「ニートを脱出するのにおすすめのバイト15選!バイトの探し方も解説」の記事を確認してください。

就職・転職支援サービスを活用する

ニートからの仕事探しが不安であれば、就職・転職支援サービスの活用が成功への近道です。
一人で悩むより、プロのサポートを受ければ効率的に就職活動を進められます。
ニートの方が、就職・転職支援サービスを利用するメリットは主に下記のとおりです。

  • 何の仕事に向いているのかアドバイスしてもらえる
  • 履歴書や職務経歴書の書き方を指導してもらえる
  • 面接対策や模擬面接を実施してもらえる
  • ニート期間に関する質問への回答方法を具体的に教えてもらえる

アドバイザーはニートの方の状況を理解し、最適な就職活動の方法を一緒に考えてくれる強い味方となるでしょう。

ニートの方におすすめな就職・転職支援サービスを詳しくお伝えします。

1. ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は、厚生労働省が運営する無料の職業紹介機関です。全国各地に設置されており、年齢制限はなく誰でも利用できます。

また、ニートの方がハローワークを利用するメリットは、職業訓練(ハロートレーニング)の受講ができることです。職業訓練を活用すれば、就職に必要なスキルを身につけられます。テキスト代以外は基本的に無料なので、金銭面に余裕がない方も安心です。

訓練期間はコースによって2ヶ月〜2年と幅広く、パソコンスキルやIT、介護などさまざまな分野をしっかりと学べます。

2. 地域若者サポートステーション

地域若者サポートステーション(サポステ)は、働きたい気持ちはあるものの、働くことに不安や悩みを抱えている15歳〜49歳の方を支援する機関です。「働きたいけどどうしたらいいかわからない」といった悩みに寄り添い、就労までを段階的にサポートしてくれます。

具体的には、コミュニケーション講座やジョブトレ(就業体験)など、社会に出る前の準備段階から始められるプログラムが充実しています。ニートの方と同じ悩みを持つ仲間と共に、成長できる環境があるのも大きな特徴です。

3. ジョブカフェ

ジョブカフェは15歳から34歳までを対象にした就職支援をワンストップで行う施設です。46もの都道府県に設置されているため、どこに住んでいても利用しやすいでしょう。

ニートの方がジョブカフェを利用するメリットは、就職に関するあらゆるサービスを一か所で受けられる点です。職業相談からカウンセリング、職場体験や就職セミナーなど、ワンストップで受けられます。

またジョブカフェは、保護者向けセミナーも開催されているため、家族と一緒に就職について考えられる機会にもなるでしょう。

4. ニート向け就職エージェント

ニート向け就職エージェントは、就業経験が少ない方や空白期間がある方向けの就職支援サービスです。

ニートの方が就職エージェントを利用する主なメリットは主に下記のとおりです。

  • ニート経験者の就職に特化した転職成功ノウハウがある
  • 履歴書の空白期間の説明方法を具体的に指導してもらえる
  • 未経験者を積極的に採用する企業とのパイプがある

初めての就職活動に不安を感じるニートの方は、ぜひニート専門の就職エージェントに相談してみましょう。プロのサポートがあれば、一人では難しい就職活動もスムーズに進められます。

ニートが履歴書の空白期間を書く際によくある質問2選

ニートが履歴書の空白期間を書く際によくある質問2選は、下記のとおりです。

  • 履歴書にひきこもり・空白期間を書いた方がいい?
  • うつ病でニートになったと履歴書に書いて大丈夫?

一つずつ回答します。

履歴書にひきこもり・空白期間を書いた方がいい?

履歴書には、ひきこもり期間や空白期間は正直に記載すべきです。
隠そうとすると面接時に矛盾が生じ、信頼を損なう可能性があります。特に3か月以上の空白期間を説明せずに放置すると、採用担当者に不信感を与えてしまうでしょう。

しかし、表現方法には工夫が必要です。ひきこもりの期間を「自己分析をしていた」「キャリアを模索していた」と言い換え、前向きな表現で記載するのがポイントです。

ひきこもりの期間に何を考え、どんな気づきがあったかを簡潔に説明し、現在は就業意欲が高い旨を履歴書で伝えましょう。

うつ病でニートになったと履歴書に書いて大丈夫?

うつ病でニートになった経験は履歴書に書いて大丈夫です。むしろ伝えないと隠していたと企業に思われ、印象が悪くなってしまう可能性があります。
うつ病だと伝えたくない場合は「療養期間」「健康上の理由による休職」といった表現を使うとよいでしょう。

また、定期的な通院が必要な場合も「月1回程度の通院がありますが、業務に支障はありません」と簡潔に状況を伝えると、誠実な印象が伝わりやすくなります。

まとめ

履歴書に空白期間があるニートの方でも、正直かつ前向きに履歴書を書くよう心がければ、就職のチャンスはあります。

ただし、効率よく就職活動を進めるためには、ニートや就業経験のない方を対象とした就職支援サービスに相談するのをおすすめします。履歴書の書き方から面接対策まで的確なアドバイスを受けられるため、自信を持って就職・転職活動を行えるでしょう。

空白期間があっても、社会復帰した人はたくさんいます。専門的なサポートを受けながら、少しずつ前に進んでいきましょう。

正社員未経験の方に特化した就職支援サービス
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ABOUT US
池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」