WEB面接の対策とは-準備~面接までのやり方やマナーも解説-

WEB面接の対策とは-準備~面接までのやり方やマナーも解説-

WEB面接は新型コロナウイルスの影響により脚光を浴びており、企業も活用を進めています。就活生の中には、WEB面接の準備のやり方やマナーなどがわからない人も多いと思います。この記事では、対面面接との違いや、WEB面接だからこそのポイント・注意点を解説します。

WEB面接とは

WEB面接とは

WEB面接は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ意味でも注目されています。WEB面接の意味や現状、対面面接との違いなどについて知りましょう。

WEB面接とは

WEB面接は、インターネットを利用しておこなう面接のことを指します。企業の面接官と直接対面するのではなく、パソコンやモバイル端末などの画面を通してやりとりをするのが特徴で、ビデオ通話が可能なツールなどを使っておこなわれます。

本来、就活では学生が企業へ直接出向いて採用面接を受けるのが一般的です。しかし、新型コロナウイルスの影響で不要不急の外出を控えることが推奨されている事情から、就活生が自宅にいながら参加できるWEB面接が脚光を浴びています。

WEB面接の現状

2020年卒の学生へのアンケート結果では、就活のなかでWEB面接を経験した人は全体の20.2%で、2019年卒の学生の11.5%とくらベるとおよそ倍になっています。新型コロナウイルスが流行する前から、WEB面接を導入する企業や利用する学生の割合が増えてきていることがわかります。(出典:「マイナビ学生就職モニター調査」)

また、日本でWEB面接の普及・認知がひろがってきたのはここ最近ですが、アメリカなどではすでに、人材採用の場でデジタル面接やオンラインインタビューが活用されています。

IKEA、ユニリーバ、アディダス、ボッシュ、レノボなど、海外の有名企業でもWEB面接を導入していることがわかっています。WEB面接を利用したことで採用工程にかける時間を大幅に短縮できたり、優秀な人材を採用できたりしているという結果も出ているようです。

新型コロナウイルスが収束してからも、就活生がWEB面接を受ける機会は増えることが予想されます。

就活がどうなるのか気になる就活生は以下の記事を確認しましょう。また、WEB説明会も増えてきています。同様に記事で紹介しています。

21卒以降の就活生は、就活がどうなるのか気になる人も多いと思います。対策の時期なども含めて考えていきましょう。

WEB面接の種類

WEB面接で利用されるツールは、おもに以下の2種類に分けられます。これからWEB面接を受ける可能性がある就活生は、参考までに知っておきましょう。

無料ツール

Skype、Googleハングアウト、Whereby、Zoom、Chatworkなどの一般的なビデオツールです。

これらのツールを利用して離れた場所に住む家族や友人と会話をしたり、大学やサークル活動の話し合いやミーティングをしたりした経験がある就活生もいるかもしれません。

新卒採用では、WEB面接の対象人数が少ない企業、実験的にWEB面接を取り入れている企業、設立間もないベンチャーなどコストをあまりかけられない企業などで使われることがあります。面接ではなく、就活生と実際に働く社員との交流の場に使われることもあります。

有料ツール

企業側が費用を支払って導入しているツールです。インタビューメーカー、V−CUBE、Facehub、playse、HARUTAKAなどがあります。

WEB面接を受けたことがない就活生にはあまりなじみのないツールかもしれませんが、むずかしい事前手続きなどはほぼ必要なく、基本的には企業側の指示にしたがって利用すれば問題ありません。

新卒採用では、地方からの応募も見込んでいる企業、採用過程でWEB面接の占めるウエイトが一定数ある企業、応募者が多い人気・大手企業などで使われることがあります。録画機能などのサービスを備えたものが多く、WEB面接に適したツールです。

WEB面接と対面面接の違い

WEB面接の場合、対面面接とくらべると以下のような部分が異なります。

話す内容が重視されやすい

1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」によると、人が話をするとき、そこから読み取る情報は視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%であるといわれています。

つまり、会話をするとき、人は表情やリアクションから読み取る情報がもっとも多く、次いで声のトーンや話すテンポが重視され、話している内容そのものは、実はそれほど相手に影響を与えているわけではないということです。

しかし、WEB面接は画面越しのやりとりのため、細かい表情などの非言語情報は伝わりにくい性質があります。そのため、対面面接よりも話している内容がより重視される可能性が高いといえます。

企業側が録画可能なツールを使ってWEB面接をしている場合、面接の様子を録画して、あとから内容を聞き直して合否の参考にすることもあるでしょう。

ややコミュニケーションが取りにくい

対面面接の場合、企業は就活生と直接会って話すことで「この会社に入りたい」という熱量が伝わってきたり、ちょっとしたやりとりから人間性が垣間見えたりすることがあります。

WEB面接の場合、電波環境によっては会話にタイムラグが生じたり、声や見た目が、実際とは異なった印象を与えたりすることがあります。画面を通じたコミュニケーションのみだと、対面とくらべるとどうしても機械的な印象を与えてしまうことは否定できません。

選択肢が広がる

WEB面接は、就活生にとっても企業にとっても出会いの選択肢を広げてくれる方法です。

WEB面接を受けられる機会が増えることで、地方に住む就活生が都市部の企業にエントリーしたり就職したりすることへのハードルが下がります。「面接を受けるたびに飛行機や新幹線で東京へ行くのはむずかしいからあきらめよう」ということもなくなり、就活生は積極的に気になる企業の面接を受けられます。

都市部に住んでいる就活生にとっても、面接のたびに企業をおとずれることで交通費がかさむことがあります。「ちょっと気になる企業があるけれど、面接の交通費や往復時間がかかるから受けなくてもいいか」という姿勢でいると、自分とマッチする企業との出会いを失ってしまう可能性がありますが、WEB面接ならばその心配もありません。

WEB面接の準備~面接までの流れとやり方

WEB面接の準備~面接までの流れとやり方

WEB面接にのぞむ前に就活生が準備しておく必要があること、実際のWEB面接の方法などについて知りましょう。

  • WEB面接前に準備すべきこと
  • 当日までに確認しておくべきこと
  • 企業側に確認しておくべきこと
  • WEB面接におけるおすすめの場所と環境とは
  • WEB面接のセッティングと服装
  • WEB面接のやり方

WEB面接は慣れると簡単に面接ができますが、慣れるまでに時間がかかるものでもあります。企業との面接の前に慌てて行うのではなく、前もって準備して余裕をもって面接をできるようにしましょう。

WEB面接前に準備すべきこと

WEB面接を受ける前に就活生が準備すべきことは、おもに以下となります。

必要なもの

ビデオ通話ができる機材

パソコンやモバイル端末など、企業が使用するビデオ通話ができる機材を準備します。スマートフォンを使用する場合、自分で端末を持ちながらWEB面接をおこなうと手ブレなどのリスクがあるため固定できるようにしておくか、可能であればパソコンを使用したほうがよいでしょう。

インターネット環境

WEB面接は、有線LANを引いている自宅など、安定した通信ができる環境でおこなうのがおすすめです。ポケットWifiなど、通信が不安定になる可能性があるものを使用するのはできれば避けましょう。

資料

企業に関する資料や応募時のエントリーシート、面接で予想される質問と回答のメモなど、面接の受け答えの途中で役立つ可能性のある資料は、事前にプリントアウトして手元に置いておくか、パソコン画面などに貼り付けておきましょう。

イヤホン・マイク(必要に応じて)

相手の声が聞き取りにくい可能性がある場合、イヤホンを用意しておくとよいでしょう。マイクは、パソコンに内臓マイクがあれば不要ですが、ない場合やマイクを使用したほうが声が通りやすそうであれば、市販のものを購入して準備しておきましょう。

企業側には、事前にイヤホンやマイクを使用する旨を伝えておくか、面接開始前に伝えておくとスムーズです。

当日までに確認しておくべきこと

機材の状態

ふだんビデオ通話などを利用していないと、いざWEB面接の本番になってから音声が出なかったり、映像がうまくつながらなかったりするなどのトラブルが起きる可能性があります。

最悪の場合、面接官をパソコンの前で長時間待たせてしまったり、接続できず面接が受けられなかったりすることもあり得るため、注意が必要です。最低限、機材がきちんと使えるかどうかを確認しておくことは必須です。

ビデオ通話を利用した会話

WEB面接を受けることが決まったら、家族や友人などを相手にビデオ通話を利用した会話に慣れたり、WEB面接の練習をしたりすることをおすすめします。複数回利用することで、ビデオ通話を使った会話が自然にできてくるようになるでしょう。

対面面接とは異なるため、慣れていないと、本番でスムーズに話せない人もいるかもしれません。できれば面接の最初から最後まで通しで練習をおこない、フィードバックをもらうようにします。「聞き取りにくい」「表情が暗い」などのフィードバックがあった場合、本番までに改善できるようにしておきましょう。

企業側に確認しておくべきこと

機材の指定の有無

企業によっては、就活生が使用する機材の種類を指定しているところもあります。機種などの細かい指定があるところは少ないにしても、パソコンのみOKでスマートフォンの使用はNG、という企業もあります。

とくにスマートフォンの場合、WEB面接中に電話やLINEなどの連絡が届くなどして面接が中断されてしまう可能性もあるため、パソコンを利用するよりもリスクがあります。また、面接官によっては軽い印象を与えてしまうかもしれません。

なんらかの事情でパソコン以外の端末を使用する予定がある就活生は、OKかどうかをあらかじめ企業側に聞いておきましょう。

事前に準備すべきことはあるか

WEB面接はほとんどの場合、企業側が利用しているツールを使っておこないます。場合によっては、ツールの事前登録やダウンロードなどの作業が必要になる可能性があります。直前になってあわてないよう、事前にやっておくことがあるかどうか確認しておきましょう。

WEB面接におけるおすすめの場所と環境とは

WEB面接を受ける場所はオフィスではないぶん、就活生自身が場所や環境をととのえておくことが求められます。就活生は、以下に注意してWEB面接にのぞみましょう。

場所

WEB面接は、雑音などがない静かな場所で受けるのが基本です。カフェやオープンスペースなど周囲の音が入る可能性が高い場所、ネットカフェなど会話が禁止されているような場所は避けましょう。

よほどの事情がない限り、WEB面接は自宅で受けたほうがよいでしょう。自宅にインターネット環境がない、騒がしいエリアに住んでいるなどの場合は、有料の個室スペースを予約して使う方法もあります。費用はかかるものの、密室でひとりでWEB面接を受けることができるため、おすすめです。

個室スペースを利用する場合は、インターネット環境があるかどうか、WEB面接の場として利用しても問題ないかどうか、ある場合は個室スペースの口コミ(部屋のキレイさや使い勝手などの評価)をチェックしてから決めるとよいでしょう。

環境

WEB面接でなによりも大切になるのが、インターネット環境です。自宅で日常的にインターネットを利用している場合でも、加入しているプランによっては速度制限がかかっていたり、ほかの端末と併用して使うことで速度が遅くなったりしていることもあります。

また、利用料金の払い忘れや契約期間の終了などで、自宅のインターネットが使えなくなっている可能性もあります。WEB面接の前日や当日の数時間前には、インターネット環境に問題がないかどうか確認しておきましょう。

WEB面接のセッティングと服装

WEB面接では企業側の面接官と直接顔を合わせないからこそ、就活生は相手によりよい印象を持ってもらえる工夫をしましょう。事前のセッティングや当日の服装のポイントをご紹介します。

セッティング

WEB面接のセッティングをおこなう際は、背景の映り込みに注意します。部屋が散らかっていたり、キッチンや干した洗濯物が映り込んでいるなど、生活感が伝わってしまうとマイナスの印象を与えることがあるため、できるだけ壁を背景にするなど工夫しましょう。

机・椅子の高さやパソコン・スマートフォンの角度も調整しましょう。パソコンやスマートフォンが自分よりも低い位置にあると、企業の面接官が見たときに、相手を見下げるようなかたちになってしまうことがあります。また、LINEや通話などの通知・着信音が鳴らないように設定しておくことも大切です。

服装

通常、就活生は面接にリクルートスーツを着ていくのが一般的です。WEB面接の場合は上半身の一部しか映らないため、服装に迷う就活生もいるかもしれません。WEB面接の服装の指定がない場合は、スーツを着ておけばすくなくとも失礼な印象は与えないため、おすすめです。

ただし、たとえば新進気鋭のITベンチャーなどで自由な企業風土の場合、リクルートスーツが堅苦しい印象を与えてしまう可能性もゼロではありません。服装が気になる就活生は、WEB面接の前に企業側に聞いておけば安心です。

WEB面接のやり方

対面面接では、決められた時間・場所になったら指定された部屋へ入室し、面接がスタートします。WEB面接の場合も基本は同じですが、インターネットを介しておこなうため、手順などが異なることがあります。

事前に企業から「○時になったらビデオツールにログインしてください」などの指定がある場合は、そのとおりにします。指示がない場合は、余裕を持って10分前にはログインしておくようにします。メッセージやチャット機能などがある場合、ログインしたことを企業に知らせます。企業からコンタクトがあったら応答し、そこからWEB面接がスタートします。

細かい進め方は企業の方針や利用するツールによっても異なるため、いずれにしても、WEB面接が決まった時点で確認しておくことをおすすめします。万が一うまくつながらないときなどもあせらず、面接官に確認しながらすすめていきましょう。

WEB面接におけるマナー

WEB面接におけるマナー

WEB面接では、通常の対面面接と同じようにマナーを守りましょう。以下のことに注意すれば、WEB面接での失敗やトラブルを避けられます。

  • 好印象を心がける
  • 身なりをととのえる
  • 音が鳴る可能性があるものはオフにする
  • プロフィール画像に注意する
  • カメラを見て話す
  • 資料を見るときは自然に
  • 聞き取りやすい声や間で話す
  • お礼のメッセージを忘れない

それぞれのマナーについて詳しく解説します。就活生は一読して面接中には意識して取り組めるようにしましょう。

好印象を心がける

WEB面接は直接企業に出向くわけではないため、どうしても就活生側は緊張感に欠けてしまうことがあります。しかし、貴重な選考の場であることには変わりありませんし、企業側から見られているところも、基本的には対面面接と同じです。むしろ実際に顔を合わせるわけではないため、印象をよりよく見せることが大切になってきます。

面接開始や終了時には「よろしくお願いいたします」「本日はお忙しいなかありがとうございました」などと頭を下げてあいさつしたり、面接官が質問をしている際には目線を合わせたり、うなずいたり、明るい表情で話したりすることなどを意識しましょう。

身なりをととのえる

WEB面接では全身が映らないからといって、油断は禁物です。たとえば、シワのよったジャケットを着る、下半身がジーンズなどの私服である、キャラクターもののひざかけを使っている、などです。相手からは見えていないと思っていても実は見えていたり、ふとしたタイミングで映ってしまう可能性があります。

おなじく、髪型やメイクにも気を抜かないようにしましょう。現在は解像度がよいビデオツールも多いため、自分が思っているよりもバレてしまう可能性が高いといえます。

音が鳴る可能性があるものはオフにする

スマートフォンやパソコンの通知音をサイレントにしておくことはもちろん、時計のアラーム、インターフォンや家電の音など、WEB面接中に音が鳴る可能性があるものは事前にオフにしておきましょう。また、実家に住んでいる・ルームシェアをしているなどひとり暮らしでない場合は、WEB面接を受ける旨を伝えておく必要があります。

万が一WEB面接の途中でなんらかの音が鳴ってしまった場合でも、きちんと謝罪をしてすぐに消すなどの対応をすれば、そのことが合否に影響してしまう可能性は低いでしょう。

プロフィール画像に注意する

たとえばSkypeやFacebookメッセンジャー、Chatworkなどの無料ツールを利用してWEB面接をおこなう場合、事前に自分のプロフィール画像のアイコンをチェックしておきましょう。

好きなアニメのキャラクターやタレントの画像などに設定している場合、WEB面接であっても面接の場にはそぐわないため、自分の顔写真などに変えておくことをおすすめします。

カメラを見て話す

WEB面接の場合、慣れていないとパソコンやスマートフォンの画面そのものを見て話しがちですが、実は、カメラを見て話さなければ、相手とは目が合わないことがほとんどです。

画面のほうを見たくなる気持ちはわかりますが、できるだけカメラを見ながら面接官の話を聞いたり、話したりすることを意識しましょう。

資料を見るときは自然に

WEB面接の場合は資料を用意して面接にのぞむことができますが、資料をチラチラ見たり、資料のほうばかり見て話したりすると逆効果です。本来であれば、面接では資料を見なくてもスムーズに回答できるようにしておくのが基本です。

やむを得ず資料を見る必要があるときはサッと目を通すか、パソコン画面に貼り付けて顔の角度や目線をなるべく変えないように確認するなどの工夫をしましょう。

聞き取りやすい声や間で話す

WEB面接では、自分が思っているよりも小さい声でしか相手に届いていない可能性があります。何を言っているのか聞き取りにくい場合は聞き返されたりして、面接がスムーズにすすまない可能性もあります。WEB面接では、ふだんよりもはっきりと大きな声で話しましょう。

質問に答える間合いも大切です。WEB面接の場合は会話にタイムラグができることがありますが、食い気味になってしまわないよう、質問されたらひと呼吸置いてから答えるようにします。

お礼のメッセージを忘れない

対面面接では、面接が終了したその日が次の日の午前中などに、企業側に面接のお礼を伝えるメールや手紙をおくるのがのぞましいとされています。

WEB面接の場合も、よほどの事情がない限りはお礼のメッセージをおくると好印象です。面接官と直接会えないからこそ、感謝の気持ちや「この会社に入りたい」という熱意を伝えられる手段は活用しましょう。

WEB面接でも就活生がするべき対策は同じ

WEB面接でも就活生がするべき対策は同じ

WEB面接は対面面接とは異なる方法のため、はじめてWEB面接を受ける場合は就活生の準備も大変かもしれません。しかし、企業も新型コロナウイルスの対応に追われて忙しかったり、自社の採用活動の過程で学生が感染してしまったりすることは避けたいと考えているため、就活生がWEB面接を受ける機会は今後も多くなることが考えられます。

WEB面接であっても面接であることには変わりなく、就活生がやるべき対策は基本的には同じです。そのうえでWEB面接の全体の流れや必要な準備、企業ごとのやりかたなどを事前に把握しておけば安心です。本番では開始前に接続状況などの不備がないかどうかを先方に確認してから、万全の体制でWEB面接にのぞみましょう。

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