
残業が少ない仕事の特徴はBtoB1の商材を扱っていることやルーティンワークが多い職種があげられます。
この記事では、残業が少ない仕事の特徴と共に、残業が多い仕事の紹介、そして残業が少ない会社に就職する方法も解説しています。
- 残業が少ない会社の特徴は「BtoB商材を扱っている」「ルーティンワークが多い職種」
- 残業が多い会社の特徴は「サービス系の事業を行っている」「社員数が少ない」
- 残業が少ない仕事の良い点と悪い点、どちらも理解して仕事選びの参考にしよう
この記事の目次
残業が少ない仕事ランキング
まずは、残業が少ない仕事から紹介します。
具体的には、下記5つです。
- BtoBメーカーの営業
- 事務職
- 販売職
- ビル管理
- 工場作業員
では、それぞれの仕事についてお伝えします。
1. BtoBメーカーの営業
BtoBメーカーの営業は、残業が少ない仕事として有名です。なぜなら、営業社員が新規開拓に奔走する必要がほとんどないからです。
先述したとおり、BtoB企業は取引先が固定されているからですね。そのため業務量を抑えることができ、定時までに仕事を終えることができるのです。
以下の表にBtoBメーカーの営業である「OA機器営業」について詳細をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
平均年収 | 533.5万円 |
必要なスキル | ・情報機器に関する知識 ・コミュニケーション力 ・コンサルティングスキル |
向いてる人 | ・情報機器に対する好奇心、関心がある人 ・情報機器の最新技術を学ぶ意欲のある人 ・コミュニケーション能力がある人 |
仕事に就くためには | ・OA機器メーカーや販売会社へ入社する ・「情報処理技術者」等の関連資格を取得していると優遇される場合がある |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「OA機器営業」
2. 事務職
残業が少ない仕事として、事務職も挙げられます。たとえば経理事務や、総務事務といった仕事です。これらの仕事は、業務が固定化されています。
そして、突発的な仕事が舞い込んでくることもほぼありません。そのため基本的には仕事に追われることがなく、定時で上がることが可能なのです。
以下の表に「一般事務」について詳細をまとめたので参考にしてみてください。
平均年収 | 510.9万円 |
必要なスキル | ・コミュニケーション力 ・正確性 ・注意力 ・文章作成能力 ・簿記 ・PCスキル(Excel、Word) |
向いてる人 | ・コツコツ作業が得意な人 ・サポート業務が好きな人 ・細かい作業が苦にならない人 |
仕事に就くためには | ・求人サイト等から応募し企業の事務職として入社する ・事務系資格(MOS、簿記など)があると就職で有利に働きやすい |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「一般事務」
3. 販売職
販売職も、残業が少ない仕事のひとつです。たとえば調剤薬局、小売店など、消費者を相手にする仕事です。販売職は、シフト制であることがほとんどです。
つまり決められた時間が来たら、基本的にはそれ以上働かなくて良いのです。そのため、残業がほとんど発生しません。
以下の表に「衣料品販売」について詳細をまとめたので参考にしてみてください。
平均年収 | 361万円 |
必要なスキル | ・接客スキル ・商品知識 ・コミュニケーション力 ・ヒアリング力 ・レジ対応 |
向いてる人 | ・人と接するのが好きな人 ・接客経験がある人 ・相手の要望を聞き取れる人 ・気配りができる人 |
仕事に就くためには | ・求人サイト等で応募して入社する ・販売経験や接客スキル、資格(販売士、色彩検定など)があると就職で有利に働きやすい |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「衣料品販売」
4. ビル管理
残業が少ない仕事として、ビル管理も挙げられます。ビル管理とは、商業ビルやオフィスビルなどのメンテナンスを担当する仕事のことです。
「ビルで火災が発生した」といった場合を除き、基本的には定時で帰れることがほとんどです。
ただし、場合によっては早朝勤務や夜勤などに当たる可能性もあります。しかしながら、激務を避けたい人にはビル管理はおすすめの仕事といえるでしょう。
以下の表に「ビル施設管理」について詳細をまとめたので参考にしてみてください。
平均年収 | 442.1万円 |
必要なスキル | ・設備管理知識 ・点検スキル ・コミュニケーション力 ・トラブル対応力 |
向いてる人 | ・コツコツ作業が好きな人 ・責任感がある人 ・機械の操作が得意な人 ・故障の原因を突き止める推理力を持っている人 |
仕事に就くためには | ・求人サイト等からビル管理会社に入社する ・工業系の高校や大学で電気、機械の知識を身につけていると就職で有利に働きやすい |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「ビル施設管理」
5. 工場作業員
残業が少ない仕事のひとつとして、工場作業員という選択肢もあります。工場作業員とは、工場で生産される製品の検品や、機械のメンテナンスなどを行う人のことです。
工場には稼働時間があり、毎日の生産量も決められていることから、そこで働く人の業務量も明確に定められています。そのためイレギュラーなことが起こらない限り、残業が発生することがないのです。
以下の表に「工場労務作業員」について詳細をまとめたので参考にしてみてください。
平均年収 | 340.1万円 |
必要なスキル | ・長時間単純作業を行う忍耐力 ・検品作業をする注意力 ・長時間の立ち仕事に耐える体力 ・機械操作スキル |
向いてる人 | ・単純作業が得意な人 ・集中力がある人 ・手先が器用な人 ・体力がある人 |
仕事に就くためには | ・求人サイト等から応募し入社する ・フォークリフト運転技能講習があると就職で有利に働きやすい |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「工場労務作業員」
残業が少ない業界ランキング
残業が少ない業界は以下の通りです。
- 医療・福祉業界
- 飲食サービス業界
- 生活関連のサービス業界
- 卸売業・小売業
- 複合サービス事業
上記は厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和5年度分結果確報」のデータをもとに、残業が少ない業界を厳選しました。
ただし、企業によっては残業が多い場合もあるので、必ずしも残業が少ないとは言い切れません。
1. 医療・福祉業界
医療・福祉業界は、残業が少ない業界の一つです。
早番・遅番などのシフト制や交代制が導入されており、勤務時間が厳密に管理されている傾向にあります。勤務時間通りに働ける職場であれば、残業が発生しにくいでしょう。
医療・福祉業界の仕事は以下のようなものがあります。
- 看護師
- 介護職
- 医療事務
- リハビリスタッフ
上記の仕事は、利用者や患者の生活リズムに合わせて働く必要があります。
日中と夜間で働く人が決まっている傾向にありますが、緊急対応や急な欠勤が発生した場合には、残業が発生する可能性もあります。
2. 飲食サービス業界
飲食サービス業界も残業が少ない業界の一つです。
飲食店は営業時間が決まっており、営業時間外の残業が発生しにくいからです。
アルバイトやパートタイムの従業員が多く、シフト制で勤務時間が管理されていることも残業が少ない要因の一つでしょう。
飲食サービス業界の仕事は以下のようなものがあります。
- レストランスタッフ
- バリスタ
- ホテルのレストランサービス
- ファストフード店のスタッフ
- ケータリング業務
ただし、繁忙期やイベント時には一時的に残業が増える可能性もあります。
事前に繁忙期の有無やその際の残業時間を確認しておくと安心です。
3. 生活関連のサービス業界
生活関連のサービス業界は、残業が少ない業界の一つです。
具体的には、以下のような仕事があります。
- クリーニングスタッフ
- ネイルサロンスタッフ
- 美容院アシスタント
- ペットトリマー
- 修理を専門とする店舗の店員
- ウェディングプランナー
これらの仕事は、サービス提供時間が決まっているため、終了時間と共に業務が終わるケースがほとんどです。お店が閉まれば、業務は終了なので残業が発生しにくいでしょう。
ただし、顧客対応の時間が長引く場合や急な依頼が入った際には、残業が発生する可能性もあります。
4. 卸売業・小売業
卸売業・小売業は、残業が少ない業界とされています。
営業時間が決まっているため、業務が時間内に終わる場合が多いからです。
卸売業・小売業の仕事は以下のようなものがあります。
- スーパーの販売スタッフ
- 物流センターの仕分けスタッフ
- 家電量販店の販売員
- アパレル店の店員
- ドラッグストアのスタッフ
上記の仕事は、業務が時間で区切られているため、計画的に働ける点が特徴です。ただし、年末年始やセール期間など、繁忙期には残業が増える可能性があります。
繁忙期の残業時間も確認しておくと、安心して働けるでしょう。
5. 複合サービス事業
複合サービス事業も残業が少ない業界の一つです。複合サービス事業とは、複数のサービスを一つの会社が提供している業界のことを指します。
具体的には以下のような仕事があります。
- 郵便局の窓口業務
- 大型ショッピングモールの受付スタッフ
- コールセンターのオペレーター
- レンタルオフィスの受付
- 商業施設のインフォメーション
これらの事業では、営業時間が決まっているため、残業が少ない職場が多いです。
ただし、繁忙期やイベント時には残業が発生する可能性もあります。転職エージェントなどに、勤務先の実態を確認しておくと良いでしょう。
残業が多い仕事ランキング
次に、残業が多い仕事を紹介します。
下記の5つです。
- 映像関連
- 編集者
- コンサルタント
- 介護職
- 土木施工管理
では、それぞれの仕事についてお伝えします。
1. 映像関連
残業時間の多さで有名なのが、映像関連の仕事に就く人たちです。
具体的には、映像作品の制作を指揮するプロデューサー、現場を取り仕切るディレクターといった人たちで、彼らの仕事は長時間にわたることが一般的です。
1本の映像作品をつくるためには、何百人、ときには何千人の人が関わることがあります。そのため、プロデューサーやディレクターといった人たちは、一度に多くの人を相手にしなければなりません。結果として「いくら時間が合っても足らない……」といった状況に追い込まれてしまうのです。
以下の表に「放送ディレクター」について詳細をまとめたので参考にしてみてください。
平均年収 | 573.8万円 |
必要なスキル | ・豊かな表現力 ・企画力 ・芸術や歴史の素養 ・番組を作る構想力 ・リーダーシップ |
向いてる人 | ・アイデアを形にするのが得意な人 ・スケジュール管理ができる人 |
仕事に就くためには | ・放送局に入職する ・制作プロダクションに所属する ・フリーのディレクターとして独立する場合もある |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「放送ディレクター」
2. 編集者
編集者も、残業が多い仕事の代表格です。
たとえば、本や漫画の編集者は常に締切に追われています。そして、締切を過ぎることは絶対に許されません。さらに業務量も多い仕事なので、締切直前は連日深夜まで仕事に追われる、といったことも珍しくないのです。
以下の表に「図書編集者」について詳細をまとめたので参考にしてみてください。
平均年収 | 571.7万円 |
必要なスキル | ・事務処理能力 ・文章力 ・リサーチ力 ・企画力 ・校正、校閲スキル |
向いてる人 | ・本や雑誌が好きな人 ・細かい作業が得意な人 ・粘り強い人 ・几帳面な人 ・正確性を重視する人 |
仕事に就くためには | ・出版社・編集プロダクションへ就職する ・編集アシスタントとして経験を積むのが一般的である ・自身で出版社や編集プロダクションを経営する場合もある |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「図書編集者」
3. コンサルタント
残業が多い仕事として、コンサルタントも挙げられます。
コンサルタントといっても、経営コンサルタント、ITコンサルタントなどさまざまですが、顧客の課題解決が仕事の中心であることは変わりません。そして課題を解決するためには、顧客の状況や外部要因を正確に把握する必要があります。
そのため経営者や現場社員へのヒアリング、地道な分析、そして参考文献の読み込みをしなければならず、これらは膨大な量に及びます。もちろん、顧客と定めた締切もあるため、コンサルタントのなかには休み返上で仕事をしている人も少なくないのです。
以下の表に「経営コンサルタント」について詳細をまとめたので参考にしてみてください。
平均年収 | 947.6万円 |
必要なスキル | ・分析力 ・問題解決力 ・プレゼンテーション力 ・コミュニケーション力 ・データ解析スキル |
向いてる人 | ・論理的思考が得意な人 ・課題解決にやりがいを感じる人 ・高収入を目指したい人 |
仕事に就くためには | ・経営コンサルティング会社に就職する ・外資系の会社ではMBA取得者も多い |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「経営コンサルタント」
4. 介護職
介護職も、残業が多い仕事のひとつです。その理由は、突発的な事態に対処することが多いこと、そして人手不足が深刻な仕事だからです。
高齢化が進み、介護を必要とする人が増えている一方で、介護職員の手は足りていません。結果として、現役で介護職員として働く人に多くの仕事が降りかかっているのです。
以下の表に「施設介護員」について詳細をまとめたので参考にしてみてください。
平均年収 | 371.4万円 |
必要なスキル | ・介護技術 ・コミュニケーション力 ・観察力 ・時間管理スキル ・体力 ・責任感 |
向いてる人 | ・人の役に立ちたい人 ・高齢者と接するのが得意な人 ・体力に自信がある人 ・基礎的な介護の知識、技術がある人 |
仕事に就くためには | ・社会福祉協議会や社会福祉施設に就職する ・介護職員初任者研修課程を修了したり、介護福祉士などの資格を取得していたりすると就職で有利に働きやすい |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「施設介護員」
5. 土木施工管理
土木施工管理に就く人も、長時間労働に悩まされています。土木施工管理とは、建設工事の現場監督として、工事のすべてを管理する仕事のことです。具体的には、工事のプロセスや資材、そこで働く人の安全といったことまで、すべてに責任を負っています。
さらに工事現場はイレギュラーなことも起こりやすく、場合によっては天候によって作業スケジュールが後ずれになる可能性もあります。このように、そもそもの業務量が多いことに加え、突発的な事態に見舞われることが多い仕事であることから、土木施工管理に就く人の残業時間は多くなっているのです。
以下の表に「土木施工管理技術者」について詳細をまとめたので参考にしてみてください。
平均年収 | 603.9万円 |
必要なスキル | ・施工管理スキル ・コミュニケーション力 ・リーダーシップ ・危機管理能力 |
向いてる人 | ・現場管理が得意な人 ・指揮力、統率力がある人 ・計画的に物事を進められる人 ・体力に自信がある人 |
仕事に就くためには | ・建設会社やゼネコン、土木工事会社に就職する ・「土木施工管理技士」などの資格があると監理技術者として認められやすい |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「土木施工管理技術者」
残業が多い業界ランキング
残業が多い業界は以下の通りです。
- 運輸業・郵便業
- 情報通信業
- 電気・ガス業
- 鉱業・採石業
- 学術研究
上記は厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和5年度分結果確報」のデータをもとに、残業が少ない業界を厳選しました。ただし、職場によっては残業が少ない場合もあります。
具体的な残業時間に関しては、就職する前に企業へ確認するようにしましょう。
1. 運輸業・郵便業
運輸業・郵便業は、残業が多い業界の一つです。物流の繁忙期や配達の遅延などにより、残業が多くなる傾向があります。
特に年末年始や大型連休などは、荷物の量が急増するため、勤務時間も増えるでしょう。インターネット通販の普及により、荷物量は増えており、今後も残業が多い状態が続くと考えられます。
運輸業・郵便業の仕事は以下のようなものがあります。
- 配達ドライバー
- トラックドライバー
- 郵便局員
上記の仕事は、業務量の増加や交通状況の影響など、コントロールできない要因で残業が発生する場合が多いです。
2. 情報通信業
情報通信業も、残業が多い業界の一つです。システムトラブルや納期対応が重なり、残業が発生しやすいと考えられます。
特にITエンジニアやプログラマーは、リリース前や障害対応時に長時間労働となる場合が多いです。
情報通信業の仕事は以下のようなものがあります。
- プログラマー
- ネットワークエンジニア
- システム運用担当者
- カスタマーサポート
- データセンター管理スタッフ
上記の仕事は、残業が発生しやすい一方で、閑散期やプロジェクトの進行状況によっては定時で帰宅できる日もあります。職場環境や業務内容によって残業の有無は異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
3. 電気・ガス業
電気・ガス業は、残業が多い業界の一つです。インフラを支える業界のため、突発的なトラブルや緊急対応が発生しやすく、残業が多くなる傾向にあります。
停電やガス漏れなど、非常事態には迅速な対応が求められるため、業務時間が長引く場合が多いです。
電気・ガス業の仕事には以下のようなものがあります。
- 電力会社の保守点検スタッフ
- ガス設備の検査員
- 電力システムのエンジニア
- 送配電設備の保守管理
上記の職種は設備の点検や修理作業がメインなので、なかなか復旧作業が進まないと長時間労働になるケースもあります。
また、夜間や休日の緊急対応も求められるため、労働時間が不規則になりやすいでしょう。
4. 鉱業・採石業
鉱業・採石業は、残業が多い業界の一つです。人手不足などにより、労働時間が長くなる傾向にあるからです。
また、天候や地質の状態が悪ければ作業時間を増やさなけばいけないため、計画的に作業スケジュールを組むのが難しい仕事と言えます。
鉱業・採石業には以下のような仕事があります。
- 採石場の重機オペレーター
- 採掘現場の安全管理者
- 採掘計画のエンジニア
- 鉱石の運搬作業員
- 設備メンテナンススタッフ
上記の職種は、採掘作業が予定通り進まない場合や機械トラブルが発生した場合に長時間の作業を求められます。
また、災害復旧や緊急工事、資源の採掘などは、深夜や早朝の作業が必要になる場合もあります。
5. 学術研究
学術研究分野も、残業が多い業界と言えます。研究プロジェクトの進行やデータ収集、実験結果の分析など時間がかかる作業が多く、残業が発生しやすいからです。
特に研究成果の発表前や締切が迫った際には、長時間労働が常態化する場合があります。
学術研究の仕事には以下のようなものがあります。
- 大学研究員
- 企業の研究開発職
- 医療機関の研究スタッフ
- 化学実験室のアシスタント
上記の仕事は、研究分野によっては夜間のデータ測定や突発的な実験対応が必要になる場合もあり、時間外労働が発生しやすい環境だと言えるでしょう。
残業が少ない仕事とは
残業が少ない仕事は、残業が少ない理由があります。職場によってその理由は異なりますが、基本的な理由は下記の通りです。
- 仕事の量自体が少ない
- 交代制だから
- 1人あたりの業務量が一定である
- 閉店時間が定時と同じ
また、下記のポイントを大事にすることで残業が少ない仕事を選びやすくなるでしょう。
1時間の残業で年間2週間を無駄にする
いきなりですが、1日1時間の残業をしているという例を考えて見ましょう。
1ヶ月間で20日勤務で1日1時間の残業をしています。
1ヶ月で20時間、1年間で240時間が職場に失われます。
240時間は10日間。勿論、24時間勤務をする人はいませんが、1日7時間睡眠をとると起きている時間が17時間になり計算をすると下記のようになります。
240÷17=14.1日
つまり、1日1時間の残業で、1年間で2週間分の起きている時間を失う事になります。この残業がなければ2週間自分の好きな時間に出来るのです。
また、1日1時間でこれなので、1日2時間の残業をしている人は1年間で1ヶ月、4時間残業でしている人は1年間に2カ月の時間を仕事に捧げます。残業代をもらえるならばそれも1つの選択ですが、サービス残業であれば、こんなにも自分の時間を無駄にしていることになります。「自分の成長のためには仕方ない」こういう考えが浮かんでくる時点で、もう社畜思考に染まりっ切っています。定時まで働くだけでも十分成長しています。これ以上は職場の外で自分が好きな事をして成長すべきです。
1ヶ月無駄にしている時間を、自分のためだけに使う事が出来れば、趣味、副業、人脈形成、出会い・・会社だけで完結する人生は大きく変わるはずです。
残業が少ない会社の特徴
まずは、残業が少ない会社の特徴から紹介します。
具体的には、下記2点の特徴を持っている会社が多いですね。
- BtoB商材を扱っている
- 離職率が低い
では、それぞれの特徴についてお伝えします。
BtoB商材を扱っている
ひとつ目の特徴が、「BtoB商材を扱っている」ということです。BtoB商材とは、対企業向けの商材のことです。たとえば、医療機器や電子部品といった商材を指します。
BtoB商材を扱っている会社は、残業が比較的少ない傾向にあります。その理由は、取引先が固定されていて、納入すべき量、そしてスケジュールも厳密に決まっていることが多いからです。
つまり仕事の計画が立てやすく、突発的なハプニングが起こることもほとんどありません。そのため残業をしなくとも、終業時間内に仕事を片付けることができるのです。
離職率が低い
離職率が低い会社も、残業が少ない傾向にあります。そもそも転職を決める人の多くが、「残業時間の多さ」を理由に挙げています。
一方で、もともと残業時間が少ない会社では、残業時間の多さを理由に社員が辞めることはほぼありません。そのため、転職を考える社員が多くなく、結果として残業時間が少ない会社の離職率は低くなっているのです。
残業が多い会社の特徴
次に、残業が多い会社の特徴を紹介します。
具体的には、下記2点の特徴を持っている会社は残業が多い傾向にあります。
- サービス系の事業を行っている
- 社員数が少ない
では、それぞれの特徴についてお伝えします。
サービス系の事業を行っている
ひとつ目の特徴は、「サービス系の事業を行っている」ということです。
たとえば介護福祉関連や、Webデザインを事業とする会社が当てはまります。サービス系の仕事に就いている人は、相手の都合によって業務量が変わります。
介護職であれば、高齢者に何かあったときは必然的にその対応に追われ、Webデザイナーであれば、取引先からの度重なる修正依頼に応え続けなければいけないこともあります。このように、相手次第で業務量が変わり、自分自身では業務量をコントロールしにくいことから、長時間労働が常態化してしまうことがあるのです
社員数が少ない
社員数が少ない会社も、残業が多い傾向にあります。
たとえばベンチャー企業など、創業して間もない会社では社員数が10人未満ということも珍しくありません。こうした会社では、事務作業や備品の発注、そして営業活動といったことを1人の社員がすべて行わなければいけないこともあります。
そのため必然的に業務量が増え、就業時間内にすべての業務を行うことができません。結果として、残業時間が増えていってしまうのです。
残業が少ない仕事の良い点
まずは、残業が少ない仕事の良い点から紹介します。
具体的には、以下の2点です。
- プライベートな時間を確保できる
- ストレスが減る
では、それぞれについて解説します。
プライベートな時間を確保できる
残業が少ない仕事の良い点として、「プライベートな時間を確保できること」が挙げられます。
たとえば毎日17:00に仕事が終われば、そのあとの時間はもちろん自由に使うことができます。
人によっては趣味の時間に充てたり、家族との時間に充てたりする人もいるでしょう。こうした時間は、その人の「生きがい」につながる大切なものです。
プライベートの時間を大切にしたい人にとっては、残業が少ないことは欠かせないポイントといえますね。
ストレスが減る
ストレスが減ることも、残業が少ない仕事の良い点のひとつです。
仕事に追われる毎日では、心に余裕がなくなります。場合によってはメンタルを保つことができなくなり、ウツなどの精神疾患となって表れてしまうこともあります。
一方で残業が少ない仕事は、長時間労働が避けられるため、心の健康を比較的保ちやすいという特徴があります。事実、残業が少ない仕事に移った人のなかには、ストレスが大きく減り、心身ともに健康に過ごせるようになったことを実感する人が少なくありません。
残業が少ない仕事の悪い点
次に、残業が少ない仕事の悪い点についてお伝えします。
具体的には、以下の2点です。
- 仕事にやりがいが感じられないことがある
- プライベートの支出が増える可能性がある
では、それぞれについて解説します。
仕事にやりがいが感じられないことがある
残業が少ない仕事に就くと、仕事に対してやりがいを感じられなくなることがあります。
なぜなら、残業が少ない仕事は業務が固定化されていることが多く、それは「ルーティン作業」となることが多いからです。つまり、毎日同じ仕事をすることになり、その仕事に飽きてしまうことがあるのです。
このような場合、定時で帰ることはできるものの、就業中は苦痛な時間を過ごすことになるかもしれません。
プライベートの支出が増える可能性がある
プライベートの支出が増える可能性があることも、残業が少ない仕事に就くデメリットのひとつです。たとえば、終業後の時間を趣味にすべて充てている人の場合、その趣味に費やす支出は必然的に増えていきます。
ちなみに、仕事に追われる人はお金を使う機会がなく、結果として貯金が多く貯まっていた、というのはよくある話です。
また、定時で上がるということは「残業代が出ないこと」を意味します。つまり、終業後の時間を充実させたいけれど、決められた給料のなかで上手くやりくりしなければいけない、といったジレンマに悩まされることもあるのです。
残業が少ない仕事の会社に就職する方法
ここからは、残業が少ない会社に就職する方法についてお伝えします。
具体的には下記5点を押さえることで、残業が少ない会社に入社する可能性を広げることができるでしょう。
- 同じ職種で別業界に移る
- 「ホワイトマーク」を取得している会社に入る
- 求人票で残業時間をチェックする
- 求人サイトで残業に関する条件を設定する
- 転職エージェントで残業が少ない仕事を紹介してもらう
では、それぞれの方法について解説します。
1. 同じ職種で別業界に移る
まずひとつ目の方法が、同じ職種で別業界に移ることです。たとえば、金融業界の営業として働いている人がメーカーの営業に転職すると、残業時間を減らせることがあります。一般的に、金融業界は多忙といわれます。
一方でメーカーのなかには、残業が少ない会社が少なくありません。つまり、同じ営業として働きながらも、別の業界に移ることで残業を減らすことができるのです。
もちろん別業界に移ることで、商品知識など、新たに覚えることは増えます。しかし、営業としての仕事が大きく変わることはないため、前職の営業の経験を活かしつつ、残業を減らせるといったメリットを受けることができるのです。
2. 「ホワイトマーク」を取得している会社に入る
残業が少ない会社に就職したい人は、「ホワイトマーク」を取得している会社も見てみると良いでしょう。ホワイトマークとは、長時間労働などの労働問題に積極的に取り組む企業に対し、厚生労働省が付与する認定証のことです。ホワイトマークを付与されている企業は、国から認められた、いわゆる「ホワイト企業」です。
そのため、入ったあとに「残業時間が多かった……」と後悔する可能性がほぼなく、安心して入社することができます。認定企業に関してはインターネット上で公開されているので、確認してみてくださいね。
3. 求人票で残業時間をチェックする
残業が少ない仕事の会社に就職するには、求人票で残業時間をチェックしましょう。求人票には、月間残業時間の目安が記載されている場合がほとんどです。
ただし「みなし残業」や「裁量労働制」の記載がある場合は、実際の残業時間が長くなる可能性があるので注意してください。
残業時間が少ない仕事の会社を見極めるためには「残業なし」「月10時間以下」など具体的な数字が書かれているかを確認しておくと良いでしょう。また、転職エージェントを利用する場合は、企業に直接残業時間を確認してもらえる場合があります。
4. 求人サイトで残業に関する条件を設定する
残業が少ない仕事を探すには、求人サイトで残業に関する条件を設定すると効果的です。
条件を細かく設定して検索することで、残業が少ない仕事を効率的に見つけられるでしょう。
具体的には、以下のような条件設定がおすすめです。
- 時間外労働月10時間以内
- 定時退社が可能
- みなし残業なし
- 裁量労働制なし
もし残業に関する条件を絞れない場合は、別の求人サイトや転職エージェントに登録するのをおすすめします。応募できる求人の数を増やせば、残業が少ない仕事と出会える可能性が高まるでしょう。
5. 転職エージェントで残業が少ない仕事を紹介してもらう
転職エージェントで残業が少ない仕事を紹介してもらうのも有効な手段です。
転職エージェントを活用して残業の少ない仕事を探すメリットを、以下にまとめました。
- 残業時間を企業に直接確認してもらえる場合がある
- 非公開求人の中から、残業が少ない企業を紹介してもらえる
- 面接前に企業の残業実態を詳しく教えてもらえる
- 自分に合った働き方や職種を見極めるサポートが受けられる
企業にリアルな残業時間を聞いてもらえるのは転職エージェントだけなので、活用する価値があると言えるでしょう。


まとめ
残業の少ない仕事は、BtoBメーカーの営業や事務職、ビル管理などです。退店時間が決まっていたり、ルーティン業務が多かったりする場合は、勤務時間内で仕事を終わらせられる傾向にあります。
一方、運輸業や情報通信業など突発的な業務が発生しやすい仕事は、残業が多くなりやすいため注意が必要です。納期が決まっていたり、修理などを行わなければならなかったりする場合は、早く対応しなければなりません。
今回紹介した業界や職種の特徴を把握し、求人票や転職エージェントをうまく活用して、残業の少ない仕事を探してみてください。
自分に合った職場を選び、無理なく働き続けられる環境を見つけましょう。
残業が少ない仕事に関するよくある質問
残業が少ない仕事に関するよくある質問は以下のとおりです。
疑問点を解消し、ワークライフバランスの整った仕事を探しましょう。
例として、事務職、販売職、工場作業員などがあります。ルーティン業務がメインであったり、シフト制や営業時間が決まっていたりする仕事は、必然的に残業も少ない傾向があります。
残業が少ない会社の特徴として、従業員の離職率が低い、BtoBの商材を扱っている、が考えられます。残業が少ない=長く働きやすい会社であることも多いのです。また、BtoB商材を扱う会社の場合は突発的なスケジュールの変更などが少ないため、必然的に残業も少ない傾向があります。
残業が少ない会社を自分ひとりだけで探すのは、大変です。求人情報には残業が少ないと記載されていても、実際には異なるケースもあるためです。ジェイックでは、プロのアドバイザーが就職活動のサポートをします。就職活動のコツもお伝えできますので、気になる方は「就職相談」へお申込みください。
残業なしで帰れる仕事は、事務職や受付スタッフ、倉庫内作業員です。これらの仕事はルーティン業務が多く、時間内に仕事が完了する傾向にあるからです。
しかし、職場によっては繁忙期や突発的な業務で残業が発生する場合もあります。転職エージェントを利用したり、求人情報を見たりして、繁忙期の残業時間も確認をしておくと良いでしょう。
残業20時間はホワイト企業と言えます。月20時間の残業は1日1時間程度であり、過度な負担にはなりにくいからです。
ただし、ホワイト企業と感じるかどうかは主観的なものです。個人の適性や体力、職場環境によっては20時間でも厳しいと感じるかもしれません。
自分の生活リズムや希望する働き方に合うかどうかで判断するのをおすすめします。


