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ホワイト業界の特徴とは?~ホワイト業界7選~

ホワイト業界の特徴とは?~ホワイト業界7選~

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

ホワイト企業に就職したいと考える就活生・求職者に向けて、ホワイト業界の特徴や、ホワイト業界とされる業界7選を紹介します。

人によってどこをホワイトととらえるかは様々ですが、自分の希望を満たす企業・業界を見つけるための参考にしてみてください。

ホワイト企業とは何か

ホワイト企業とは何か

そもそも「ホワイト企業」とは何なのでしょうか。

国が定めたホワイト企業の定義

実は、ホワイト企業には国が定めた明確な定義があります。それは厚生労働省の「安全衛生優良企業公表制度」というものです。厚生労働省のホームページでは、安全衛生優良企業、いわゆるホワイト企業とは「労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善している」企業であると定義しています。具体的にいうと従業員の心身の健康を保持・増進することに努め、メンタルヘルス対策にも積極的に取り組んでいる企業、ということです。

ホワイトマークも参考にして

ホワイト企業の条件を満たし、厚生労働省からホワイト企業と認められた企業には認定の証として「ホワイトマーク」が与えられます。ホワイトマークを取得する条件は、過去3年間にコンプライアンス違反をしていないこと、メンタルヘルスを含めた労働者の健康維持・増進に関する積極的な取り組みを行っていること、過重労働が禁止されていることなど約80項目にも及ぶ厳しいものです。

ホワイトマークを取得した企業は、厚生労働省のホームページで社名や取り組み内容が公開されます。ここに掲載されている企業は、ホワイト企業であるとの公的なお墨付きを得ているということですから、求職者としても安心です。また、ホワイトマークは企業の求人広告はもちろんホームページや商品にも付けることができるので、企業のイメージアップにもつながります。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

ホワイト企業の特徴

ホワイト企業の特徴

では、ホワイト企業にはどのような特徴があるのか、具体的に見ていきましょう。

ホワイト企業の特徴1.福利厚生が整っている

福利厚生といえば健康保険や雇用保険など法律で加入が義務付けられたものが思い浮かぶかもしれませんが、そのほかに企業が独自で提供している「法定外福利厚生」というものがあります。代表的なものに通勤補助や住宅手当がありますが、企業の中には産休・育休や介護休暇といった休暇制度、あるいは社員食堂や昼食補助といった制度を用意しているところもあります。金銭的な補助や仕事を続けやすい環境づくりなど、福利厚生の内容を見れば企業の従業員に対する考え方がある程度わかるともいえそうです。

ホワイト企業の特徴2.給与・賞与が高く安定している

労働時間や内容に応じて適切な給与が支払われている企業や、利益を賞与の形で適切に分配する企業はホワイト企業といえます。また、長く働くことを考えれば給与が安定しているというのも大事なポイントでしょう。

ホワイト企業の特徴3.残業が少ない

労働基準法で労働時間は1日8時間、週40時間までと決められており、それを超える部分は「残業」として残業代を支払わなくてはなりません。ブラック企業ではこの部分に違反する「サービス残業」が横行しており、長時間の残業をさせるうえ残業代も支払わないという事態になっています。こうした状況を鑑み、2019年には労働基準法が改正されて残業時間の上限も罰則付きで定められました。ホワイトマークを取得するにはこの部分を順守する必要もありますし、そもそもホワイト企業では業務効率化やノー残業デーなどによって残業を減らす取り組みがなされているので安心です。

ホワイト企業の特徴4.有給取得率が高い

有給休暇は労働者の権利なので、本来自由に取れるはずなのですが、職場の雰囲気として取りにくい状況になっているところも少なくありません。ホワイトマークの認定条件には「直近3年間の有給取得率が80%を超えていること」という項目もあるので、ホワイトマーク取得企業であればこの条件はクリアされているはずです。

ホワイト企業の特徴5.女性が働きやすい

産休・育休制度や子育て時期の時短勤務制度など、女性のライフステージの変化に柔軟に対応している企業はホワイト企業といえます。出産・子育てによってドロップアウトを余儀なくされキャリアアップをあきらめる、という必要がないので、女性管理職が多い傾向にあるのもホワイト企業の特徴の一つです。

ホワイト企業の特徴6.離職率が低く定着率が高い

このように働きやすい環境が整備されているホワイト企業では、中途で退職する人も少なく長く勤める人が多いのも特徴です。離職率・定着率といった数値は、ホワイト企業かどうかを判断するうえで大きな指標になる数値といえるでしょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

ホワイト業界を探せ!~ホワイト業界7選~

ホワイト業界を探せ!~ホワイト業界7選~

ここまでホワイト企業について解説しました。次は本題のホワイト「業界」についてみていきましょう。早速、ホワイトだと評されることの多い業界を一気に紹介していきます。

ホワイトといわれる業界1.食品業界

ここからは、ホワイトとされる各業界の特徴について解説していきます。まずは食品業界です。食品業界では人が生きていくために必要不可欠な「食」を扱っています。人は食べなければ生きていけませんから、景気が悪くなったからといって食品を買わなくなるということはありません。したがって、景気に左右されない非常に安定した業界であるということが言えます。

また、新規参入がしづらいというのも食品業界の特徴です。食品の生産には工場を建て設備を整え、多くの人員を配置する必要がありますし、販路も確保しなくてはなりません。つまり初期投資が莫大な金額になるのです。そのため新規参入が阻まれ、結果として競争も生まれにくくなります。競争がないということは、ノルマや過重労働も課されにくくなるということです。

こうした業界であるため、ベンチャー企業もあまり多くありません。初期投資が大きい業種はベンチャーには向かないのです。ベンチャー企業の多くは規模が小さいため一人一人の業務範囲が広く、過重労働になりがちです。また、いち早く利益を上げることを重視するあまり、労働環境の整備が追い付いてないケースが多く、低賃金やサービス残業が横行しているケースも後を絶ちません。つまりベンチャー企業はブラックになりやすい、ということがいえます。したがって、ベンチャー企業の割合が多い業界であるかどうかは、その業界がホワイトであるかどうかのひとつの指標になるということが考えられるでしょう。

ホワイトと言われる業界2.インフラ業界

インフラ業界もホワイト業界であるということができます。インフラとは電力・ガス・鉄道など人々の生活に必要なサービスのことをいいます。景気が悪くなったからといって、現代において電気やガスを使わずに生活することはできませんし、鉄道を使わなければ通勤・通学などができないという人も多いでしょう。そのため、食品業界同様景気に左右されることも少なく、安定した業種であるといえます。

新規参入が非常に困難であるということも、食品業界と共通した特徴です。電力ひとつとっても発電所を作り、送電線を張り巡らせ、安定的に電力を供給し続けるというのは大変大きな事業であり、莫大な設備投資が必要です。ガスや鉄道も同様で、アイデア一つで身軽に始められる事業ではありません。その結果競合他社というものが少なくなり、激しい競争にさらされることがなくなります。

また、元々国営企業であったところが多いというのもインフラ業界の特徴です。元国営企業というのは体質が古いのが特徴で、それにはメリット・デメリットがありますが、最大のメリットとしては年功序列制度が残っていて年数が長くなるほど給与が上がっていくことが挙げられます。これは他の業界にはあまり見られない特徴といえるでしょう。

こうした業界であり、また有名企業も多いため必然的に倍率は高くなります。そこでおすすめなのが、子会社を狙うことです。知名度は下がるものの、親会社と同じく年功序列制度が残っており、残業も少ないところが多いので十分ホワイトな環境といえます。それでいて倍率は親会社に比べて一気に下がるので、まさに狙い目です。

ホワイトと言われる業界3.化学業界

化学業界もまた、ホワイト業界の一つです。化学メーカーは主に様々な製品を作るための原料や素材、あるいはその中間製品を製造するメーカーで、例えばスマホや家電などを製造する中間過程で必要とされる材料や、服を作るのに必要な合成繊維、薬品や肥料の原料など幅広い分野に化学製品を供給しています。これらの製品を製造するためには設備はもちろん独自の技術も必要で、工場などの設備投資や研究開発に莫大な費用が掛かります。従ってベンチャーなどで気軽に参入することは難しく、競争が起きにくいのです。

また、一つの商品の息が長く、頻繁に新商品に入れ替わることがないというのも大きな特徴です。新製品が出ればそのたびに売り込みが必要ですが、化学業界の場合はそういったことがないので、営業でもルート営業が多くノルマに苦しめられることはほとんどありません。各企業が高い技術力を持ち特許も多く取得していて、代替の利かない地位を確保しているというのも大きな強みです。

このように安定性が高いことと熾烈な競争が生じにくいことから、過剰労働になりにくく給与も比較的高水準と、ホワイトな労働環境が維持されているわけです。

ホワイトと言われる業界4.航空・海運業界

航空・海運業界の最大の特徴は、国の認可制であるということです。事業を行うには国の認可が必要で、しかもその認可は1種類ではなく、例えば海運業なら運送や港湾荷役に関わる認可が港ごとに必要であるなど、事務的にも非常に煩雑になっています。さらに大型の航空機や船舶を多数所有し維持・管理していくには莫大なコストもかかります。こうした事情から新規参入の障壁は非常に高く、大手企業の寡占となっているのが現状です。したがって競争が起きにくく、経営が安定していることからホワイトな労働環境が維持できているのです。

競争が少ないだけではなく需要が安定していることもあって、航空・海運業界では給与も高く好待遇の会社が多いのが特徴となっています。特に航空業界では女性従業員が多いため、育児休暇などの福利厚生も充実しており、長く働きたい人にはうれしい環境です。ただしこれだけの好条件がそろっているため、倍率は非常に高くなっています。

ホワイトと言われる業界5.大学職員

大学職員もホワイト業界の一つに数えられます。大学も航空・海運業界と同じく認可制となっており、新規参入が非常に難しいため安定性が高いのです。ただし少子化の影響で今後経営が厳しくなる大学も出てくることが予想されますから、人気が高く学生数が減る心配の少ない大学を狙うと良いでしょう。

大学職員の仕事は学事から経理・総務、さらには入試の面接官と非常に幅の広いものです。ですが残業は少なく有給休暇も取得しやすく、加えて夏休み・冬休みもあって、自分の時間は容易に確保できます。転籍・転勤がなく、物を売る仕事ではないのでノルマもありません。給与も比較的高く、かなり恵まれた職場といえるでしょう。ただし大学や学部により忙しさには差があるため注意が必要です。

ホワイトと言われる業界6.地方公務員

安定性で群を抜いているのが地方公務員です。民間企業とは違い競争というものは一切ありませんし、法律によって身分が保証されているので職を失う心配もほとんどありません。土日の休みが確保されていて残業も原則なし、給与は飛びぬけて高いということはないものの非常に安定しており、何より退職金の多さが魅力です。福利厚生も充実していて、育休制度はもちろん最大3年の休職が可能となっているなど、まさに究極のホワイト業界ということができるでしょう。

とはいえ仕事は比較的単調なので、刺激が欲しい人には向いていないかもしれません。ゆったりしたペースで決められた仕事を淡々とするのが得意な人には、理想的な職場です。ただし部署によっては激務になる可能性もあるので注意しておきたいところです。

ホワイトと言われる業界7.医薬品業界

医薬品業界は研究開発に莫大なコストがかかり、また開発した医薬品を販売するには国の認可が必要なため、新規参入が非常に困難な業界となっています。裏を返せば、既存の企業にとっては新たな競争にさらされることがなく、非常に安定した業界であるといえるわけです。コストがかかるとはいえ、一度発売された医薬品は長く用いられるので、営業を掛けたり高額な費用をかけて広告をする必要がなく、利益率はとても高いです。企業の経営も安定していて、給与も高く休みもきちんと取れるところが多いので、きわめてホワイトな業界といえるでしょう。

高齢化が進む中で医薬品の需要は高まり、また大手企業の中には海外進出を積極的に進めているところもあります。医薬品業界は、安定性はもちろん将来性という意味でも魅力のある業界です。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

ホワイト業界に就職したいなら、業界研究・企業研究が不可欠!

ホワイト業界に就職したいなら、業界研究・企業研究が不可欠!

7つのホワイト業界と、それぞれがホワイトと言われる理由について説明しました。ただ、業界全体としてはホワイトであっても個々の企業で状況が異なる場合がありますし、また仕事を選ぶ上で何を重視するかによっても判断基準は変わってきます。重視する点が満たせるよう、業界研究・企業研究をしっかりしていきたいものです。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

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佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)