「特技がない」と困っている就活生もいるのではないでしょうか。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
特技は履歴書や面接で伝える機会があるため、趣味を特技につなげる、自分の取り柄や経験、能力から特技を見つけるなど、なんらかの工夫が必要です。
この記事では、特技がないまま就活をするリスク、特技を見つけるための7つの方法、NGの特技についてご紹介します。
特技が見つからないときの対処法
特技がないことによる就活への影響、特技がない人が見つけるための方法を解説します。
特技がないことによる就活への影響
履歴書に「特技:なし」と書いたり、面接で「特技はありません」と答えたりすることは、おすすめしません。
面接で会話が止まるリスクがある
正直な回答で、自分をよく見せようとしていないことは伝わりますが、そのことが必ずしも就活で好印象につながるわけではありません。
特技の質問項目があるということは、企業側は、応募者に何らかの特技がある前提で聞いています。それなのに特技がないと伝えれば、面接官との会話もそこで終わってしまいます。
特技がないことが不採用の理由にはならなくても、そのことをきっかけに印象が悪くなってしまうことはあり得ます。
就活への姿勢を問われる可能性も
特技がないことそのものというよりも、特技の質問項目があるにもかかわらず、自分の特技を見つけようともしない姿勢のほうに問題があるといえるでしょう。
企業に自分をアピールできる要素のひとつなのに、それを活かそうとしていないとも受け取られかねません。就活で答えられないことがないよう、自分の特技を探す努力が大切です。
特技を見つけるための7つの方法
特技がない就活生が、自分の特技を見つけるための7つの方法をご紹介します。あなたに合った方法で、特技を探してみてください。
その1:毎日のルーティンから探す
日常的に自分が取り組んでいることも、周囲の人から見れば特別なことであったり、すごいことであったりする場合があります。毎日だけでなく1週間に1回や1カ月に1回など、定期的に期間続けているものがあれば、特技といってよいでしょう。
たとえば週に1回のランニングや、月に1回友達と集まってやっているボードゲームなどでも、十分に特技となり得るのです。
その2:周囲に聞く
履歴書に記入できる特技がない、面接で特技を答える自信がないと言う人は、周囲に聞いてみることで、自分では気づいていなかった特技を見つけられることもあります。
いきなり「自分の特技は何か」と聞いても相手は返答に困ってしまうため、客観的に、自分の取り柄やがんばっているところはどこだと思うか聞いてみるとよいでしょう。
たとえば「集中力がある」と言われたのであれば、ふだん集中力を発揮していることは何だろうと連想して、特技を見つけられる可能性があります。親や兄弟姉妹、親しい友人など、関係性が深くあなたのことをよく知っている人がおすすめです。
その3:特技の例を参考にする
特技が思いつかない場合は、特技の例を参考にして考える方法もあります。具体的には、インターネットなどで検索して出てきた特技の一覧をチェックする、身近な人の特技を聞いてみる、好きな芸能人のプロフィールの特技欄を見てみる、などです。
どのような特技があるのかを一通り知ることで、自分の特技を見つけやすくなるでしょう。
その4:好きなことや得意なことから見つける
時間を忘れて没頭し、長時間取り組んでいても疲労を感じず楽しめることがあるなら、それは、特技といえる可能性があります。
自分では「得意とはいえない」「下手の横好き」などと考えていても、自分では気付かないだけで、それが特技になっていることも少なくありません。
自分で過去を振り返り、人から褒められた経験の中から特技を探す手段もあります。たとえば学生時代、周囲の友人よりも上手にできていたことなどを思い出してください。
必ずしも「全国大会に出場した」「地域のコンクールで1位になった」など、高レベルの結果を残したものだけが特技というわけではないのです。大きな努力をしなくても、人より能力が高く得意だったものは特技と言ってよいでしょう。
その5:短期間でもやったことがあることを思い出す
一般的な特技や自己PRに使えそうな特技が見つからないのであれば、過去に取り組んだ一風変わった経験を、特技として書くという方法もあります。
過去にワークショップなどの短期講座を受講していたり、一時期習っていたものであったり、大学のイベントなどで取り組んだりしたものでもよいでしょう。
たとえば「絵手紙を描くこと」「写経」などの特技であっても、実際に面接の場で披露するわけではないため、そこまで高いクオリティのものでなくても問題はありません。個性的な特技は面接官も興味を持ちやすく、会話が弾むきっかけになることがあります。
その6:最近始めたことから探す
最近始めたばかりのことでも、始めた理由や取り組み方、エピソードの紹介次第では、特技として自分自身をアピールする材料となります。
例えば、就活による運動不足解消と健康のために、ヨガを始めたケースで考えてみましょう。この内容からは、新しいことにチャレンジする積極性や、自分の体調に配慮できる自己管理能力をアピールできます。なにも、高度なポーズなどができる必要はないのです。
特技は、長年続けているものだけではなく、新しく始めたものでもよいと理解しておきましょう。
その7:人に教えた/感謝された経験のあることを振り返る
他人に教えられるレベルのことがあれば、それは立派な特技としてアピールできます。部活動やバイトなどで経験した内容なども思い出してみましょう。自分では気に留めていないようなことでも、他人から見ると特技に値することもあります。
人に何かしてあげて感謝された場面なども思い返してみましょう。こうした経験は、オリジナルのエピソードを紹介することができる特技につながることがあります。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
特技がない人が注意すべきこと
特技がないからといって、どんな特技を選んでもよいわけではもちろんありません。就活の場で避けるべき特技の内容について解説します。
「就活ではNG!」な5つの特技
就活の場にふさわしくない5つの特技の内容について、それぞれご紹介します。
NG1.ウソの特技
ウソの特技をでっちあげるのは絶対にやめましょう。面接回数を重ねる中で、また内定をもらえたとしても入社後に辻褄があわなくあったり、バレたときに信頼を失ったりしてしまうかもしれません。
絵が下手なのに「イラストを描くことが特技」というウソをついていた場合、たとえば入社後に社内イベントなどで使用する資料にイラストが必要になったときに「イラストが特技だって言っていたよね、ちょっと描いてよ」と上司から頼まれる可能性もゼロではありません。
たとえバレないにしても、ウソは精神衛生上好ましくないですし、自分を苦しめることにもなりかねません。
NG2.ギャンブル関連の特技
パチンコや競馬、ボートレースなどのギャンブルを特技として伝えるのはリスクが高いため、やめましょう。生活態度やお金の使い方を疑問視されてしまう可能性があります。
ギャンブルが特技ということ自体が問題なのではなく、採用選考の場であえてそのようなことを伝えてしまうということで「言っていいことと悪いことの区別がついていない」「モラルがなさそう」な人物であるという印象を与えかねないため、やはり避けるべきです。
NG3.仕事に支障が出かねない特技
たとえばシフト制の勤務となる仕事に応募しているにもかかわらず、土日祝日しかできないような特技を回答すると「入社後はできなくなるが大丈夫なのか」と懸念されるかもしれません。
また、バンドをやっていて定期的にライブやイベントに出演しているなどの場合、企業によっては「なぜプロを目指さず就活をしているのか」などと考えるかもしれません。
ただし、これは伝え方にもよります。「入社後は仕事に支障が出ないよう工夫する」「あくまで好きなことであり仕事にすることは考えていない」など、企業側を安心させられる説明をするとよいでしょう。
NG4:ゲームやアニメに関する特技
ゲームやアニメなどに関する特技は、平均年齢が高い老舗企業や体育会系の企業、真面目な社風の企業にエントリーする場合は不向きです。「暗そう」「コミュニケーション力が低いのではないか」という偏見を持たれる可能性があるためです。
ただし、たとえばゲーム会社などクリエイティブ系の企業や個性ある学生を採用したいと考えている企業の場合、理解を示してくれるだけでなく、内容によっては大きなアピールにもなり得ます。
これらの特技は、応募する企業の特性を考慮してから伝えるべきかどうかを決めましょう。
NG5:非常識な特技
特技が見つからないからといって「一気飲み」「ハッキング」「夜遊び」など、聞いた相手が不快感を覚えるような特技は、絶対に選ぶべきではありません。「ほかの応募者と差別化できそう」「インパクトを残せそう」などと考えても、逆効果となる可能性が高いといえます。
たとえ筆記試験の結果や受け答えなどに問題がなくても「常識を持ち合わせていない」「とんでもないミスをしでかしそう」など、大きなマイナスイメージを与えてしまいます。
特技がないとあきらめずに探そう!
「特技がない」と悩むのはわかりますが、ちゃんと探せば、誰しもひとつは特技が見つかります。内容に注意する必要はありますが、特技に関することだけで不採用になってしまうわけではないため、就活における特技の対策はそこまで時間をかけすぎなくてもよいでしょう。「自分には特技がない」などとあきらめず、自信を持って伝えられる特技を効率よく見つけてみましょう。
特技に関する記事は、以下でもご紹介しています。
就活における特技の対策をしたい就活生は、こちらから自分の知りたい内容をチェックしてみてください。
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