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福祉関係の仕事とは?仕事内容ややりがいも解説!

福祉関係の仕事とは?仕事内容ややりがいも解説!
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福祉関係仕事について、知りたい方も多いのではないでしょうか? 福祉関係の仕事には、介護福祉や心理カウンセラーなどいろいろな種類があります。 こちらの記事では、福祉関係の仕事ややりがいについて解説しております。

福祉関係の仕事とは

福祉関係の仕事とは

福祉とは「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味し、すべての市民に最低限の幸福と社会的援助を提供することです。つまり、福祉関係の仕事を一言でいうと「社会的な援助を必要とする人々に対し、手助けをする仕事」といえるでしょう。

福祉関係の仕事には、保育士などが携わる児童福祉や、介護士などが携わる介護福祉など、様々な種類があります。対象者も、生まれて間もない乳幼児から高齢者に至るまでと、非常に幅広いことが特徴です。

福祉関係の仕事10選

ここでは、10種類の福祉関係の仕事を紹介します。

  • 介護福祉士
  • 心理カウンセラー
  • ケースワーカー
  • 福祉/介護職員
  • 福祉施設指導専門員
  • 福祉相談指導専門員
  • ケアマネージャー
  • 生活指導員
  • 点字通訳者
  • 児童指導員

それぞれの仕事において、以下3つのポイントを中心に解説しています。

  • 仕事内容
  • 平均年収
  • どのような人に向いているか

仕事1:介護福祉士

介護福祉士は、身体や精神機能が低下し「日常生活の支援を必要とする人」に対して、生活の支援をする仕事です。主な業務は以下の3点です。

  • 身体介護
  • 生活のサポート
  • 相談や助言

介護福祉士の中心業務は身体介護で、食事・トイレ・入浴の介助を行います。他にも、部屋の掃除・洗濯・買い物などの日常生活サポート、利用者の家族に対して介護の仕方をアドバイスするなど、仕事内容は多岐にわたります。平均年収は300万円程度で、以下の特徴を持つ人に向いています。

  • 人との関わりがストレスにならない
  • 忍耐力や体力に自信がある
  • 素早い状況判断ができる

介護福祉士は利用者や家族、医療関係者など多くの人と関わる仕事です。そのため、人と関わることが好きな人には向いているでしょう。また、日常生活が困難な利用者と接するうえでの忍耐力や、体を起こしたり車いすへの移乗に体力も必要です。

仕事2:心理カウンセラー

心理カウンセラーは「傾聴」と「カウンセリング」で利用者の精神的な悩みに寄り添い、問題解決に向けた支援を行います。心理カウンセラーの最も大切な仕事は、利用者の悩みを丁寧に聞き、寄り添うことです。平均年収は426.4万円で、以下の特徴を持つ人に向いています。

  • 傾聴力がある
  • 感情移入しすぎない
  • 学び続けることができる

多種多様な悩みに寄り添う必要があるため、相手の話を最後までしっかりと聞けて、自分の価値観を押し付けない人は向いています。中には辛い話や重たい話など、聞いていて苦しくなる相談もありますが、このときも動揺しない精神力が必要です。さらに、利用者の不安を和らげるためのカウンセリングや精神分析などの情報は日々アップデートされるため、専門知識を学び続ける姿勢も大切です。

参考「厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)」

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/411

仕事3:ケースワーカー

ケースワーカーは、地方自治体の福祉事務所や市区町村の福祉課、児童相談所などに勤務し、以下2つの役割に分かれます。

  • 面接員:児童や障がい者、高齢者の悩みや日常生活の困りごとに関する相談を受ける
  • 地区担当員:援助が必要な人の問題解決に向けた援助をする

まず、面接員が相談者の話を聞き、抱える悩みをヒアリングします。「援助が必要」と判断すれば、利用者へ説明や手続きを行い、実際のサポートを地区担当員に引き継ぎます。

地区担当員は相談者と面談を行い、家族構成や収入などの生活状況を調査します。そのうえで家族や専門家・医療従事者などと連携しながら援助方針を立案し、継続的に面談を行いながらサポートをします。

ケースワーカーの平均年収は397.9万円で、以下の特徴を持つ人に向いています。

  • 話を傾聴できる
  • 思いやりの心を持っている
  • 学び続ける姿勢がある

ケースワーカーは、相談者の悩みや不安をしっかりと聞き、解決策を見出すことが必要です。相談者に寄り添う気持ちも大切ですが、同時に事故や病気、貧困などで苦しむ相談者と接するため、精神的にもタフでないといけません。また、公的サービスや補助制度の提案においては、制度の変更に伴って情報を都度アップデートする必要があるため、学び続ける姿勢も大切です。

参考「厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)」

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/130

仕事4:福祉/介護職員

福祉/介護職員は、要介護の高齢者や障がい者の生活を支える仕事で、主な役割は以下の2点です。

  • 日常生活のサポート(食事、入浴、トイレ補助など)
  • レクリエーションの企画・実施

日常生活のサポートは、大きく入所型と訪問型に分かれます。入所型は、老人福祉施設や障がい者福祉施設で利用者の生活をサポートします。一方、訪問型は、訪問介護サービス事業者として従事し、利用者の自宅に訪問して生活支援を行う働き方です。レクリエーションの企画や実施は、基本的に施設勤務の職員が携わり、入所者が参加して楽しめるよう工夫が求められます。

福祉/介護職員の平均年収は約390万円で、以下の特徴を持つ人に向いています。

  • 人の世話をすることが好き
  • 体力に自信がある
  • イベントの企画や実行が好き

利用者には、日常生活を自立してできない高齢者や障がい者が多いので、中には手のかかるケースもあります。このような状況でも、根気よく向き合える世話好きな人は向いているでしょう。また、入浴や排泄の援助は、体力的な負荷の大きい仕事なので、ある程度の体力も必要です。

仕事5:福祉施設指導専門員

福祉施設指導専門員は、障害者福祉施設に入居もしくは通所している人たちに自立を促す仕事で、主に以下5つの業務を行います。

  • 生活指導
  • 児童指導
  • 職業指導
  • 作業指導
  • 施設職員の能力向上

細かな仕事内容に関しては、老人福祉施設、児童福祉施設、障がい者施設のどこで働くかによって異なります。福祉施設指導専門員の平均年収は397.9万円で、以下の特徴を持つ人に向いています。

  • コミュニケーションを苦にしない
  • 教えることが好き

福祉施設指導専門員として働くには、コミュニケーション能力が必須です。入所者はもちろん、学校や医療機関の関係者とも連携を取って、援助計画を立案する必要があるからです。さらに、福祉施設の職員への指導も行うため、人に物事を教えることが好きな人には向いているといえるでしょう。

参考「厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)」

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/244

仕事6:福祉相談指導専門員

福祉相談指導専門員の仕事は、主に以下の2つです。

  • 患者や利用者への生活指導や情報提供
  • 介護関係者への指導

医療施設や介護施設で患者や利用者からの相談を受け、本人に合った住環境の整備、介護用品の選択から手続きなど、専門的な支援を行います。先ほど紹介した福祉施設指導専門員は、利用者への指導が中心ですが、福祉相談指導専門員は介護職員への指導をすることも1つの特徴です。

福祉相談指導専門員の平均年収は397.9万円で、以下の特徴を持つ人に向いています。

  • 介護・福祉全般に興味があり、学び続ける姿勢がある
  • 観察力がある
  • チームで働くのが好き

介護関係者に指導するには、福祉に関する幅広い知識や実務経験が必要で、常に学び続ける姿勢が求められます。的確なアドバイスをするには、生活の様子をよく観察することが必要であり、観察力も重要といえるでしょう。

参考「厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)」

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/409

仕事7:ケアマネージャー

ケアマネージャーは、介護を必要とする人に対して「介護保険サービスのケアプラン」を作成する仕事で、主な役割は以下の2点です。

  • 要介護認定調査
  • 要介護者のケアプランの作成

市区町村から「要介護認定調査」を委託され、ケアマネージャーは対象者の実態調査を行います。「要介護」と認定された場合は、個々のニーズに応じてどのような介護サービスを提供するかを考え、他職種との調整を行います。

ケアマネージャーの平均年収は398.8万円で、以下の特徴を持つ人に向いています。

  • 事務作業が苦にならない
  • 感情に流されず冷静に判断できる
  • 精神力が強い

要介護認定の調査や介護保険の申請など、多くの書類を作成します。また、介護保険は非常に複雑で、判断を謝ると不正受給にも繋がるため、感情に流されず要介護認定をしなければなりません。利用者と行政などの板挟みになることもあり、強い精神力も必要です。

参考「厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)」

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/132

仕事8:生活指導員

生活指導員は、老人福祉施設や障害者施設などで、利用者の健康管理を行います。具体的な業務は、以下の通りです。

  • 健康管理や栄養管理の統括
  • 行事や催しの計画立案
  • 行政や専門機関との調整

このように、生活指導員は施設内の調整役を担う仕事です。生活指導員の平均年収は397.9万円で、以下の特徴を持つ人に向いています。

  • マネジメント力がある
  • 人とのコミュニケーションがストレスにならない

生活指導員は、施設の利用者や家族、行政、医療機関など、さまざまな人とのコミュニケーションが求められます。そのため、全体における最善案を考えながら、関係者と密なコミュニケーションを取れる人に向いています。

参考「厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)」

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/245

仕事9:点字通訳者

点字通訳者は、目で読む「墨字」を、視覚障がい者が読む「点字」に翻訳する仕事です。

点字は縦3点、横2点の突起した6点を組み合わせることで表現します。記号・数字・アルファベットもありますが、それ以外はひらがなで表記されます。

点字通訳者の平均年収は、約350万円です。ただし、点字通訳者を専業とする人は少なく、大抵は福祉施設や点字図書館の職員が兼任しています。

点字通訳者に向いているのは、以下の特徴を持つ人です。

  • 点字のルールを正しく理解している
  • 作業が丁寧
  • 文章力がある

点字には、墨字と違ったルールがあります。例えば、点字では「発音通りに書き表す」というルールがあるため「私は」は「わたしわ」と表現されます。このように点字独自のルールや視覚障害者に対する理解が必要です。また、点字はすべてひらがなで表現されることから、単語の区切りや読み方・文章表現など、細かな注意も必要です。

仕事10:児童指導員

児童指導員は、家庭の事情等で児童養護施設に入った児童や生徒を対象に、生活指導や身の回りの世話を行います。主な業務は以下の3点です。

  • 児童や生徒の日常生活支援
  • 社会ルールや学習の支援、指導
  • 進路相談

児童指導員は、いわば保護者のいない児童や生徒の親代わりといえる存在です。子どもたちの成長に合わせ、1人1人に合った援助・指導計画を立ててサポートします。

児童指導員の平均年収は397.9万円で、以下の特徴を持つ人に向いています。

  • 子どもと接するのが好き
  • 思いやりがある
  • 体力に自信がある

業務時間のほとんどを子どもと過ごすため、子どもが好きな人には向いています。ただし、家庭の事情により親元を離れて生活している場合も多く、心に傷を負っている子どもも少なくありません。そのため、1人1人の事情を理解して寄り添う姿勢も求められます。また、遊びたい盛りの子どもたちを相手にするため、ある程度の体力も必要です。

参考「厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)」

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/243

※. 2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

福祉関係の仕事のやりがい

福祉関係の仕事におけるやりがいは、大きく以下の3つです。

  • 社会に大きく貢献できる
  • 人の役に立っている
  • 感謝の気持ちを直接聞ける

以下、それぞれの詳細を解説していきます。

やりがい1:社会に貢献ができる

日本では「超少子高齢化社会」が到来しており、福祉業界は人材の確保に悩まされています。このような社会で福祉を支えている人たちは「大きな社会貢献をしている」といえるでしょう。

利用者や家族の生活が良くなることで「社会に貢献できている」と感じやすいです。そして、社会に貢献できているという実感が湧けば、仕事のモチベーションにも繋がります。

やりがい2:誰かのためになれる

福祉関係の仕事は「誰かの役に立っている」と実感できる機会が多いです。それは、人の生活に直結しているからと考えられます。人の役に立っている実感・やりがいを感じやすいのが福祉の大きな魅力です。このような気持ちで働ける人は、福祉関係の仕事に向いているといえるでしょう。

しかし、同時に大きな責任を伴う仕事でもあります。利用者から悩みや不安を引き出し、解決していくためには信頼関係を築くことが必要です。そのためにも、会話をしながら「利用者が抱える本当の悩み」を把握していきましょう。

人のためになれる仕事を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

やりがい3:感謝の気持ちを直接聞ける

利用者の悩みや不安が解決し、高齢者や障害のある方の生活が改善されると、福祉関係の仕事をしている人は、直接感謝の言葉をもらえます。福祉関係の仕事に「確実な正解」はありませんが、提供した支援によって利用者や家族が満足しているならば、それは1つの正解といえるでしょう。

人を相手にした難しい仕事だからこそ、感謝の言葉をもらうことは大きなやりがいにつながります。改めて、福祉は「人に喜んでもらうことで、自分の喜びになる」という考えの人に向く仕事です。

まとめ

以上、福祉関係の仕事とは?というテーマで10の職業をピックアップし、それぞれの仕事内容や年収、どのような人に向いているかを解説しました。福祉関係の仕事は、人の幸せや生活の豊かさに直接関わるため、社会貢献度も高く、やりがいを感じやすいでしょう。本記事が仕事選びの参考になれば幸いです。

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古庄 拓取締役
株式会社ジェイック取締役。IT業界・コンサルティング業界等への転職支援からキャリアを開始。大学キャリアセンターとの就職支援プロジェクト(2021年2月末:102大学と連携)、新卒の就職支援事業、リーダー研修事業など、複数サービスや事業の立上げを担当し、現在に至る。新卒の就職、中途の転職、また企業側の採用・育成事情に詳しい。 7つの習慣R認定担当インストラクター、原田メソッド認定パートナー、EQPI認定アナリスト等