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海外に行ける仕事おすすめ7選!必要な考え方や求人例も紹介

海外に行ける仕事おすすめ7選|必要な考え方や求人例も紹介
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海外仕事をする日本人は増加傾向にあります。海外渡航した人の話を聞いて、海外で働くことに憧れを感じている人も多いのではないでしょうか。

日本人がどのような仕事に就けば海外で生活していけるか知っておけば、具体的な就職先を絞り込みやすくなります。また、海外の仕事の特徴や自分の強みの活かし方を理解しておくと、採用されやすくなるだけでなく、やりがいを持てる仕事をみつけやすくなります。

そこでこの記事では、海外の仕事で特に人気の職種を求人例とともに紹介した上で、海外の仕事のメリット・デメリット、海外で働くために必要な考え方、海外勤務が向く人・向かない人などを解説します。

記事のPoint
  • 「海外で仕事をするメリット」だけでなく、「デメリット」も理解して検討を
  • 「海外の仕事に向いている人・向いていない人」で、あなたの適性を見極めよう
  • 「海外で仕事をするまでの手順」を4つのステップに分けて解説

海外に行ける仕事おすすめ7選

海外に行ける仕事おすすめ7選

さっそく、海外の仕事として人気の7つの職種を紹介します。

語学力を活かせる仕事や、逆に日本語だけでできる仕事、異文交流を楽しめる仕事などがあるので、自分に合った仕事をみつけるきっかけにしてください。

おすすめの仕事1.日本語教師・先生

日本語を教えられる教師・先生は、世界中で働けます。特に、中国・韓国・インドネシアなどアジア圏は、日本語を教える施設の数が多く、就職のチャンスが広がっています。

仕事内容

日本語教師・先生の働き先は、現地の高等学校や大学などさまざまです。また、ビジネスパーソン向けの日本語教室でも求人があります。

教育機関の場合は、資格取得者や経験者を対象に、半年から数年程度の契約で求人していることが多いのが特徴です。一方、日本語教室の場合は、特に資格がなくても採用試験を受けて合格すれば、継続雇用してもらえることがあります。

いずれにしても、日本語が未熟な現地の人を相手に仕事をするため、高い語学力が必要です。

向いている人

公的な機関や教育施設で日本語を教えるのに向いている人は、大学などで日本語教育関連の課程を修了した人や、日本語教育能力検定試験などに合格している人です。こうした人材は需要が高いため、同じ言語圏なら世界各地で働くこともできるでしょう。

また、人と交流するのが好きな人や、異文化を積極的に吸収したいと考えている人にも向く仕事です。

求人例

・仕事内容:高等専門学校の日本語教員(ジュニアレベル)

・求める人材:大卒以上、大学などの日本語教育関連課程者、日本語教育能力検定試験合格者など

・勤務地:タイ

・報酬:3万~ 6万タイバーツ(約10万〜20万円)/月(国際日本語研修協会)

おすすめの仕事2.通訳・翻訳

通訳・翻訳の仕事の幅は広く、在宅での文書の翻訳や、企業で働きながら現地の従業員と日本人の通訳的な役割を担うなど、多様な働き方があります。

仕事内容

現地で正社員として働きたい場合は、現地企業または日系企業で、事務兼通訳・翻訳の仕事に就くことが一般的です。例えば、日本企業から送られて来た電子メールや問い合わせの電話の窓口役となり、自社の従業員に伝えるなどの業務を一般事務と並行しておこないます。

給与が高いのは、経営者や総合職の秘書として働き、高度なコミュニケーションのサポート役を担う場合です。また、IT業界や医療業界など専門的な知識を必要とする通訳・翻訳も、収入が多い傾向にあります。

向いている人

海外で通訳・翻訳の仕事をする場合は、語学力以外にも臨機応変に対応できるスキルと、現地企業になじめる柔軟性が必要です。また、日本人の顧客や出張者の案内役を任されることもあるため、オープンな性格の人のほうがストレスを感じにくいでしょう。

求人例

・仕事内容:仕様書・Webサイトの翻訳

本社スタッフとの窓口(本社からの指示を現地スタッフに英語で伝えるなどの業務)

・求める人材:英語スキル(TOEIC800点以上または英検2級以上)

基本的なパソコンのスキルがある

・勤務地:フィリピン

※日本国内工場で研修後

・報酬:21.6万円~30.0万円/月(doda)

おすすめの仕事3.観光ガイド

観光ガイドの仕事は、現地の観光名所を案内したり、ツアーを企画したりする仕事です。特に日本人観光客の多い都市では、多くの求人があります。

仕事内容

現地または日系の大手企業では、分業制の仕事が多く、決められたエリアのガイドを中心におこなうことが一般的です。また、ツアーの組み立てやホテルの手配など、特定の業務を任される場合もあります。

一方、接客全般を一括で任される仕事も少なくありません。この場合は、ツアーの企画から空港への出迎え、レストランの予約、クレーム対応など、マネージャーのような業務を担当します。

向いている人

観光ガイドに向いている人は、現地の観光名所や文化などに愛着がある人です。このような人のほうが、現地のすばらしさを伝えられるうえ、仕事にもやりがいを感じることでしょう。

また、観光ガイドを選ぶ人のなかには、旅行好きの人が多いのも特徴です。例えば、グアムやハワイ、アメリカなど、英語圏のいろいろな場所で観光ガイドの仕事を渡り歩く人もいます。

求人例

・仕事内容:ツアーの案内、送迎、チェックイン・アウトの手伝いなど

・求める人材:パソコン・インターネットの基礎知識がある、長期勤務できる人、35歳くらいまでの健康な人

・勤務地:フィリピン セブ

・報酬:5万フィリピンペソ~8万5,000フィリピンペソ(約11万〜18万円)/月 (WORLD POST)

おすすめの仕事4.日本料理店

世界各地には日本料理店があります。日本人が多く来店するため、日本語ができるシェフやスタッフを採用しています。

仕事内容

料理人やホールスタッフなど担当する仕事によって業務内容は違いますが、共通して要求されるのは、日本人の接客です。接客中心で仕事をする場合は、メニューのオーダーの聞き取りや料理の説明などなので、外国語の語学力がなくてもできます。

ただし、日本人以外の業務もあるため、最低限の語学力は必要です。現地人に対する接客や事務、経理などをお店から任されることもあります。

向いている人

接客業なので、明るく、人と話すのが好きな性格が求められます。また、接客の文化も違うため、現地の習慣に対応できる柔軟性も必要です。ただし、料理人は直接お客に対応する場面が少ないため、愛想がよくなくても、あまり問題にはなりません。

求人例

・仕事内容:和食レストラン店長・シェフ・サーバー業務などのスタッフ

・求める人材:長期居住ができる人、米国内を運転できる免許

・勤務地:ロサンゼルス

・報酬:16万8000円~122万円/月(リクナビNEXT)

おすすめの仕事5.コールセンター

近年では、グローバル企業が人件費の安い国で巨大なコールセンターを運営しています。初めての海外の仕事として、このようなコールセンターを選ぶ人は多くいます。

仕事内容

グローバル企業のコールセンター業務は、基本的に日本での仕事内容と変わりません。担当するのは日本人からの問い合わせやクレームなので、業務中はほとんど外国語を話さないことになります。

コールセンター業務で辛いという声が多いのが、24時間のシフト制勤務が多いことです。日勤と夜勤をローテーションすることで、生活リズムが乱れやすい面があります。

向いている人

語学力に自信がなく、日々の業務を日本語でしたい人に向いています。実際、日本語しかできなくても採用している企業は少なくありません。ただし、英語の研修で挫折してしまう人もいるので、語学力があったほうがよいのは確かです。

また、留学に近い感覚で異文化を体験したい人にも、大企業のコールセンターはおすすめです。さまざまな国の人が同じ施設に集まるため、積極的にコミュニケーションできる人なら、多様な交流を楽しめるでしょう。

求人例

・仕事内容:フードデリバリーサービスの顧客対応(日本語のみ)

・求める人材:業界・職種未経験の方歓迎

・勤務地:マレーシア クアラルンプール

・報酬:6700リンギット(約17.6万円)/月 ~(リクナビNEXT)

おすすめの仕事6.保育士

日本人が海外で保育士として働く場合は、日本人の子どもが通う施設に就職するのが一般的です。特に、日本企業が多く進出している地域では、日本人保育士の人気が高まっています。

仕事内容

日本人向けの施設は、同じ日系企業の従業員の子どもをまとめて預かるケースが一般的です。そのため、ほとんど日本の保育士と同じような環境で働けるうえ、労働条件もよい傾向があります。

一方、現地の子どもの保育士として働く場合には、その国の資格を取得しなければなりません。また、ある程度の語学力が求められます。

向いている人

保育士などの資格を持っている人が向いています。現実的には、無資格で仕事に就くことは難しいでしょう。また、日本人向けの施設内の仕事は、語学力を必要としない職を探している人に向きます。

求人例

・仕事内容:保育のお仕事 

・求める人材:保育士、幼稚園教諭1種、幼稚園教諭2種、看護師、准看護師、栄養士、管理栄養士の資格保持者

・勤務地:中国 上海

・報酬:25~30万円/月(保育パートナーズ)

おすすめの仕事7.留学エージェント

留学エージェントとは、日本に留学したい現地の学生たちをサポートする仕事です。働きやすいのは、世界各地に拠点を持つ日本企業に就職する方法です。

仕事内容

留学エージェントの仕事は、日本に行きたい学生に対して、日本の大学の情報を提供したり、留学手続きを代表したりすることです。また、進路やキャリアアップなどの相談を受けるカウンセリング業務を兼ねることもめずらしくありません。

なかには、日本に同行し、学生生活を軌道に乗せるサポートをしている留学エージェントもあります。就職先によって業務内容は大きく違うので、条件をよく確認しておきましょう。

向いている人

留学エージェントの顧客は現地の人なので、語学力が高い人が向いています。特に、親身に相談に乗れる面倒見のよい人は、顧客から信頼されることでしょう。学生時代に留学経験がある人は、自分の体験も活かせるはずです。

求人例

・仕事内容:留学希望者向けカウンセリング、手続き代行など

・求める人材:海外業務に興味がある人、業務で英語を使いたい人、留学経験者

・勤務地:海外の12オフィス

・報酬:29万~54万円/月(indeed)

英語が話せない人でも海外で仕事できる?

英語が話せなくても海外で仕事がしたい!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

結論からお伝えすると、英語が話せなくても海外で仕事をすることは可能です。英語が話せなくても海外で働くポイントをまとめましたので、ご紹介します。

語学よりも専門性が大事

海外で働くためには、語学が必須だと考える人が多いですが、実はそれ以上に専門性が大切です。現地でも通用する高い専門性をもち、通訳をつけられる仕事であれば、英語が話せなくても職場で重宝されます。

実際に日本でも、日本語が話せなくても専門性の高さを活かして活躍している方は多くいますよね。これは海外でも同じで、その国の公用語が話せなくても、スキルや知識が認められれば、その人に仕事をお願いしたいと考える人や企業はたくさんあります。

語学に自信がなくても、自分が海外で活かせる専門性がないか、身に付けられないか、見つめ直してみましょう。

公用語が英語でない国もある

英語以外の言葉で話すという選択肢もあります。海外といえば英語!というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、英語以外を公用語としている国は多く存在しますし、現地で英語を話しても伝わらなかったというケースは多々あります。

「英語はできないけど、他の言語ならできる!」「英語は苦手意識があるけど、他の言語になら挑戦してみたい」という人は、英語以外を公用語とする国にいってみるのもよいでしょう。

結果、マイナーな言語を使えるようになると、貴重な人材として好条件で就職先を見つけられる可能性も高まります。

日本人相手のビジネスなら外国語は不要

日本人相手を相手としたビジネスなら外国語は不要です。

例えば、日本からの観光客が多い国であれば、日本人向けの観光ガイドであれば、外国語を話す必要はなくなります。

他にも、日本人向けのベビーシッター、ネイリスト、アイリストなど、日本人を相手としたビジネスは意外とたくさんあります。特に、現地にない職種だと特に重宝されることが多く、高年収を実現できるケースもあります。

このように、英語が話せなくても、海外で仕事をして生活していく方法はあります。

海外で仕事をするメリット

海外で仕事をすることには、いくつかのメリットがあります。ここでは、3つのメリットを紹介します。

メリット1.語学力の向上

海外で仕事をすると、語学を習得するまでの時間を大幅に短縮できます。実践に勝るトレーニングはなく、ネイティブの外国語を日々シャワーのように浴び続けることで、「気が付いたら言葉が分かるようになっていた」という体験をする人は少なくありません。

もちろん、日本にいても英会話を教わることはできますし、文法書で勉強する方法もあるでしょう。しかし、自然な言い回しや実用的なフレーズなどは、やはり海外で生活をしなければ、なかなか身に付くものではありません。

完全に英語を習得してから海外に出ようと思っていては、時間ばかり過ぎてしまいます。語学にいまひとつ自信がなくても、海外に飛び込んでみてはいかがでしょうか。社会人として必要な語学トレーニングを給料をもらいながら受けられると思えば、挑戦する価値はあります。

メリット2.住みたい都市に住める

仕事をする都市を自由に選べるのも海外の仕事の魅力です。ロンドン、パリ、ニューヨークなど、憧れの都市で仕事をみつけて働いている日本人は数多くいます。こうした大都市は多様な人材が集まることから、日本人も暮らしやすいのが特徴です。

また、近年では「ノマドワーカー(リモートワーカー)」と呼ばれる働き方も増えました。ノマドワーカーとは、ノートパソコンとインターネット通信環境を携帯して、さまざまな場所を移動しながら自由に働く人たちのことです。

例えば、プログラミングやWeb制作、翻訳など、需要の高いスキルがあれば、国を問わず仕事を受けられます。日本と同水準を稼ぎながら、あえて物価の安い都市を選ぶことで生活の質を高めようとする人も増えています。

メリット3.異文化の体験

海外の異文化に直接触れ、ビジネスや人生についての視野を広げられることは、海外で仕事をする大きなメリットのひとつです。特に、若い年代であるほど、刺激を受けて自分を成長させられる可能性が高いでしょう。

異文化体験は日本に帰ってきた後も強みになります。日本にいたら疑いもしなかった常識や価値観などを、多角的な角度から判断できるようになるからです。

異文化体験によって、国際人としての感覚を身に付けた結果、自然とリーダーシップが発揮できた、コミュニケーションの質が上がったと感じる人は多くいます。

海外で仕事をするデメリット

反対に、海外で仕事をするデメリットもあります。「良い面だけ見て海外に渡航して失敗した!」とならないように、デメリットについてもよく確認したうえで、判断しましょう。

デメリット1.慣れるのに時間がかかる

食事や居住環境、生活習慣など、ほぼ全面的に変化があるので慣れるまでが大変です。加えて、仕事の仕方や価値観も日本と違う面が多いため、適応しきれずに苦労することもあるでしょう。

海外で仕事を始めた当初は、誰もがストレスフルな状態になります。そのため、自分の性格に合いそうな国・街を選ぶことが、仕事内容と同じくらい大切です。

また、具体的な対処方法としては、事前の情報収集も重要です。物価や治安、気候などの情報から、「コンビニがあるか」「日本人コミュニティがあるか」などの情報まで、詳しく事前に調べておくと、現地に慣れるまでの時間を短縮できます。

デメリット2.給与が上がりづらい

現地採用の求人では、給与が安い傾向があります。その理由は、外国人を対象にした求人は専門性が低いか、現地の人より安い給与で雇いたい仕事が多いからです。

また、外国では成果主義・能力主義が強いため、勤務年数に応じて給与が上がりやすい日本と比べると、競争が激しいことが特徴です。スキルが高くなければ、現地の人と同じか、それ以下の水準で給与が止まることがあります。

給与が上がりづらい事情は、海外にある日系企業に就職した場合も変わりません。海外拠点の技術レベルは本社よりも低いことが一般的で、似たような条件で就職しても、国内組と海外組で差が開きやすいからです。

デメリット3.主張しないと不利になりやすい

日本では「協調性を重視し、波風が立つのを嫌う」傾向がありますが、海外では自分の意見を主張しないと不利な状況になってしまうケースが少なくありません。

特にビジネスシーンでは、相手はさまざまな形で自社に有利になるように交渉してきます。こうしたことは日本でも同じですが、学校教育の違いなどもあって、ディスカッション能力で外国人に負けてしまうケースは多いようです。

国によっては空気を読めない・読まないぐらいでなければ、成果を上げにくいこともあります。協調性が高いのは日本人の長所ですが、自分を主張することも学ぶ必要があります。

海外の仕事に向いている人

多くのメリットがある海外の仕事ですが、文化の違いや慣れない環境に戸惑う人は少なくありません。一方で、短期間で海外の環境に適応して、仕事とプライベートを楽しむ人もいます。

どのような人が海外の仕事に向いているのかご紹介します。

向いている人1.自分の意見を主張できる人

海外、特に欧米では個人主義の傾向が強く、自分の意見を主張できる人が向いています。日本では組織やチームワークが重視されやすいのに対して、海外では個人の判断やスキルが重視されるからです。

日本では年功序列で、企業の在籍年数でキャリアアップしていくケースがほとんどですが、海外では個人の仕事の成果が認められればキャリアアップしていくことができます。

そのため、自分の意見を積極的に主張して、いかに自分の仕事を効率的にやり遂げ、成果をアピールするかが重要になります。

日本ではワガママ・一匹狼などと評価されがちな性格も、海外では長所に変わることがあります。

向いている人2.高いスキルがある人

海外で仕事をする場合も、語学力や技術、資格など、何かしら手に職を持っていたほうが安心です。

海外での求人は基本的に、日本の新卒雇用のような長期的な人材育成は想定されていないからです。雇用主が期待した成果を出さなければ、短期で契約を打ち切られてしまうかもしれません。

また、海外に限った話ではありませんが、企業の業績や景気の関係で、リストラされる可能性もあります。

そのため、専門的なスキルを持っていて、すぐに次の仕事に就けるほうが、経済的にも精神的にも余裕を持てます。特に、現地の会社に就職する場合は、日本の労働基準法や雇用保険で守られないため、企業から重用されるスキルを持っている人が向いています。

向いている人3.慣れない環境に抵抗がない人

異文化や日本と違ったビジネス習慣など、慣れない環境に柔軟に適応できる人が向いています。自分の馴染みのない場所や環境でも、躊躇せず飛び込んで行ける人は海外での仕事にも馴染みやすいでしょう。

また、海外で仕事を続けていくには、適応できるまで耐えきるストレス耐性があることは大きな長所です。ストレス耐性がなければ、語学力を向上させたり異文化を体験したりするまえに、大きな環境変化に耐えきれなくなってしまう可能性もあります。

なお、新たな環境に慣れるためには、体が健康なことも大切です。丈夫な体とタフな心を備えている人こそ、海外での仕事にぴったりです。

海外の仕事に向いていない人

優秀な能力を持っている人でも、海外では思うように力を発揮できない場合があります。また、仕事以外のストレスによって短期間で帰国してしまうケースもあります。

ここでは、海外の仕事に向いていない人の特徴を解説します。

向いていない人1.交渉が苦手な人

海外の仕事では、交渉メインでビジネスや社内の待遇を決められるケースが多くあります。的確に自分の主張を通せないと、仕事がうまく進みません。

例えば、契約社会のアメリカでは、最初の交渉で現実的ではない要求をたくさん出してくることもあります。それらに対して一つずつ反論して、両者の折り合いを付けていくのが一般的です。

したがって、論理的に反論できずに感情的になる人や、細かく内容を確認できないような人は海外での仕事には向きません。特に、管理職やエンジニアなどの専門職のように、高いスキルを求められる仕事になるほど、交渉力が求められます。

また、給与や待遇の交渉に弱いと不利な条件で契約してしまうので、生活できるだけの収入を得るためには交渉力が必要です。

向いていない人2.他人のルーズさに苛立つ人

ルーズな商慣習にストレスを感じる日本人は多くいます。例えば、日本では受け取ったメールに即日返答することが多いですが、海外では定時きっかりに帰ってしまうため、休日明けにならないと返事が来ないことなどがあります。

また、長期休暇に入ってしまって連絡が取れなくなったり、担当者が連絡なく変わってしまったりと、日本ではあり得ない事態に苛立ったという体験談はよくみられます。

しかし、こうしたルーズさは、現地で非常識とされていなければ、基本的に我慢しなければなりません。几帳面すぎる人は強いストレスを感じてしまうばかりか、周りの協力も得られなくなってしまうので気をつけましょう。

向いていない人3.異文化に慣れづらい人

異文化を積極的に受け入れられる性格でないと、どのような仕事もストレスに感じてしまうでしょう。同僚との付き合いや顧客とのやり取りなど、日本とは違う商習慣・生活習慣のなかで生活することになります。

こうした違いを楽しんだり、積極的に受け入れられる人であれば問題ないのですが、自分の流儀にこだわりすぎる人だと、文化の違いに悩まされ続けることになってしまうでしょう。

海外に行く以上、文化やバックグラウンドの違いにはある程度寛容さが求められます。

海外で仕事をするまでの手順・ステップ

ここでは、就職先を探すところから就労の許可を得るまでを、4つのステップに分けて解説します。国や職種によって手順は変わるため、おおまかな流れを把握するのに役立ててください。

ステップ1.必要なビザを確認する

海外で長期間仕事をする場合には、「就労ビザ」という許可証を、仕事先の国から取得することが必要です。就労ビザは、自国の労働者を保護するために、それぞれの国が設けている制度です。

就労ビザを取得するには、各国が設けている職種、年齢、学歴、実務経験などの条件をクリアしなければなりません。働き先の国の就労ビザについて、事前によく調べておきましょう。

ステップ2.求人に応募・条件交渉する

海外の就職先を決めるには、転職エージェントを活用して応募・条件交渉する方法が、ほとんどの人にとってベストです。転職エージェントを利用によって、現地の労働環境を事前に知れます。また、慣れない条件交渉もサポートしてもらえます。

海外で仕事をするには、海外の企業から就職内定を受けなければなりません。就労ビザは、原則として就職先が決まっていなければ取得できないからです。ビザ取得や住居確保をサポートしてくれる企業もあるので、このような求人を探すのもよいでしょう。

ステップ3.滞在する住居を確保する

就職先の企業が住居を用意していない場合は、実際に現地で働き始める前に住居を確保しましょう。

多くの場合、ウィークリーマンションなどに滞在しながら物件を探します。国やビザによっては、知人の家に滞在する形でも問題なく働き始められるケースがあるので、対応が過不足がないか、最初に確認するようにしましょう。

また、住居確保をサポートしている日系の不動産会社を活用する方法もあります。こうした業者は物件紹介や契約手続き代行などのサービスを日本語で提供しているので安心です。

ステップ4.ビザを取得する

就労ビザの取得手順は国によって異なりますが、一般的な流れは以下のとおりです。

・1.就労ビザの申請書に必要項目を記述

・2.卒業証明書、健康診断書、職務経歴書など必要書類を用意

・3.オンラインまたは郵送、手渡しで各国の在日大使館に書類を提出

・4.審査(書類審査のほか面接を受ける場合もある)

・5.就労ビザが発行される

自分で手続きするのが難しい場合は、行政書士などの専門家に手続きを代行してもらうのもよいでしょう。

まとめ

海外で仕事をすると、語学力が身に付くことや、住みたい国・都市で異文化体験をできるなど、多くのメリットがあります。一方、成果主義で自分を主張しないとキャリアアップできないなど、日本と違う面もあるため、慣れるのに時間がかかる人もいるかもしれません。

いずれにしても、海外で仕事をしていくためには、自分の能力や性格に合った仕事を選ぶことが重要です。コミュニケーション能力や積極的な性格など、自分の強みを見つめ直して見ましょう。

仕事の経験自体が少ない場合は、まずは日本で就労経験を積んでスキルをつけるのもおすすめです。夢の海外での生活・仕事に向けて一歩ずつ準備をしていきましょう。

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古庄 拓取締役
株式会社ジェイック取締役。IT業界・コンサルティング業界等への転職支援からキャリアを開始。大学キャリアセンターとの就職支援プロジェクト(2021年2月末:102大学と連携)、新卒の就職支援事業、リーダー研修事業など、複数サービスや事業の立上げを担当し、現在に至る。新卒の就職、中途の転職、また企業側の採用・育成事情に詳しい。 7つの習慣R認定担当インストラクター、原田メソッド認定パートナー、EQPI認定アナリスト等