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夜勤の仕事おすすめ15職種|仕事内容やメリットをご紹介

夜勤の仕事おすすめ15職種|仕事内容やメリットをご紹介

収入アップを目指したい方や日中の時間は仕事以外に充てたい方が多く検討しているのが、夜勤仕事です。賃金が割増になっている、好条件で就職が決まりやすいことが特徴です。

この記事では夜勤の仕事の定義や働く人の声を調査したうえで、夜勤の仕事のメリット・デメリット、夜勤の仕事が向く人・向かない人の特徴や、夜勤がおすすめの15職種を取り上げ、業務内容や給与条件、向いている人などを紹介します。夜勤の仕事探しの手助けになれば幸いです。

性格お仕事診断
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夜勤仕事はきつい?夜勤の定義とリアルな声を調査してみた

夜勤仕事はきつい?夜勤の定義とリアルな声を調査してみた

自分に夜勤の仕事が合っているなのか判断するために、まず法律上の夜勤の定義を知っておきましょう。きついイメージもある夜勤ですが、実際に夜勤で働いている方の意見を調査してみたので、こちらも参考にしてみてください。

夜勤扱いになる時間帯

夜勤の定義は労働基準法第37条第4項に記述されています。

「使用者が、午後十時から午前五時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで)の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。」

夜勤は法律上「深夜労働」と呼ばれ、22時から5時まで(特別な理由がある場合は23時から6時まで)働くことを指します。この時間に働いた場合は、日勤の25%以上割増の賃金を受け取れます。

深夜労働の時間帯をまたいで仕事をした場合は、22時から5時までが深夜労働として扱われます。例えば、22時から7時まで働いた場合、22時から5時が深夜労働です。また、9時から23時まで働いた場合は、22時から23時が深夜労働として扱われます。

夜勤仕事に対するSNS上の声

ここでは、実際に夜勤仕事をしている人の声をいくつか紹介します。

https://twitter.com/1205nm/status/1440833927938134024

夜勤仕事で収入アップすることはめずらしくありません。上記の口コミのように、体力があるうちにお金を貯めたいと方や、将来の目標のための資産作りをする方が多くいます。

https://twitter.com/Ft127Ht/status/1440304918280036357

夜勤では日中の職場に比べて従業員の数が少なく、1人作業になることもあります。業務内容にもよりますが、1人黙々と仕事をこなしたい方は、夜勤の仕事を探してみるのもよいでしょう。

https://twitter.com/mami4068017/status/657944506721964032

夜勤を希望する方はあまり多くないため、給与待遇が好条件でも競争率が低いことも特徴です。特に、上記の口コミの方のような資格を持っていれば、仕事に困ることがほとんどありません。

https://twitter.com/ha6yu2sa1_urama/status/1192267023239139328

夜勤では家族や友人と時間が合わせにくい面があります。そのため、夜勤仕事に理解がある家族や仲間がいることが、大きな支えになるでしょう。

https://twitter.com/20146034s/status/1440202173212594192

一般的な会社員が働いている時間に遊んだり寝たりできるのも夜勤仕事の特徴です。「お店が空いている」「通勤ラッシュがない」など、夜勤ならではのメリットは多くあります。

夜勤仕事のメリット

業務時間が特殊な夜勤ですが、見方を変えれば多くのメリットがあります。

メリット1. 割増賃金で稼げる

割増賃金の基礎となる賃金とは|厚生労働省によると、夜勤(深夜労働)は、通常の賃金に比べて25%以上割増です。25%は最低条件なので、例えば人出不足や繁忙期の施設企業では、50%割増の給与を支給していることもあります。22時から5時の時間帯ぴったりで働けるとは限りませんが、日勤より大幅な収入アップを見込めるでしょう。

さらに、割増賃金は原則として足し算方式のため、「夜勤+休日出勤」「夜勤+時間外労働」のような重ねて割増されるパターンもあります。それぞれの割増賃金率は以下のとおりです。

時間外労働月60時間未満25%以上
時間外労働月60時間以上50%以上
休日労働35%以上
深夜労働25%以上

例えば月60時間以上残業しており、休日出勤かつ深夜労働なら「時間外労働50%+休日労働35%+深夜労働25%=110%」、つまり、通常賃金の2.1倍の時給換算になります。

メリット2. 仕事が見つかりやすい

夜勤の募集は数多くある一方、深夜に働きたい方は少ないため、競争率は低い傾向にあります。そのため、有効求人倍率が低い人気職種にも就職できる可能性が高まります。

例えば、一般職業紹介状況(令和3年1月分)職業別一般職業紹介状況[実数](常用(除パート))|厚生労働省を参考にしたとき、日勤を含めると、機械組立の職業は0.52倍、住施設ビルなどの管理の職業は0.68倍、運搬の職業は0.90倍のように競争率が高い職業も少なくありません。

しかし、こうした職種でも競争率の低い夜勤の求人に募集すると、就業できる可能性は上がります。特に、未経験の場合や仕事のブランクが空いている場合は、夜勤で就業してから日勤へシフトするのを目指すのも有効な方法です。

メリット3. 日中やりたいことと並行できる

日中にやりたいことがある場合やダブルワークしたい場合に夜勤を選ぶ人もいます。例えば、趣味や資格獲得のためのスクール通いしている方は、多くの場合、日中に活動しなければなりません。このような方が生活費を得るには、夜勤仕事がぴったりです。

副業ダブルワークは、2019年4月から施行された働き方改革によって解禁になりました。例えば、テレワークで在宅勤務できる夜勤仕事を選べば、体に負担を掛けない形でダブルワークを取り入れられるでしょう。もしくは、夜勤仕事をメインにして、日中は軽い副業をする方法もあります。

夜勤仕事のデメリット

夜勤仕事は給与が良い代わりにデメリットもあります。

デメリット1. 体力的な厳しさがある

夜勤仕事を続けていくことを、体力的に辛いと感じる方もいます。

その大きな要因は、業務内容の違いを除けば、昼間に体を休めて夜働くサイクルが人間の体に負担を与えやすいことです。例えば、日光を浴びない期間が続くことで睡眠の質が悪くなり、体調が不安定になる方がいます。

夜勤仕事は日勤と夜勤をローテーションする場合も少なくありません。例えば、2日仕事をして1日休みを挟み、日勤にシフトするなどです。これによって心身が回復する場合もあります。しかし、体調管理が難しいと感じる方も少なくありません。

長期的に考えるなら、夜勤のみで働く道を選ぶ方法もあります。あえて夜勤に生活サイクルを合わせることで、時差ボケのような体調不良に悩むことが少なくなります。また、給料が高い分、出勤日数を減らして体の負担を軽くできます。

デメリット2. 賃金が上がりづらい

夜勤仕事には未経験者でもできる単調な業務も多いです。そのため、働き続けていてもスキルが身に付かず、賃金も上りづらい傾向があります。

キャリアアップできる仕事が少ない理由としては、夜勤の仕事が日勤の補助的な役割を担っている場合や、繁忙期のための一時的な雇用である場合も多いからです。

ただし、介護職やドライバーなど、特定の資格を持っていなければできない仕事では、夜勤でも賃金が上がりづらいことはありません。将来の収入アップを考えるなら、資格取得などの努力も大切です。

デメリット3. 長期的な雇用が見込みづらい

繁忙期の一時的な雇用である場合について先に触れましたが、事業によっては夜勤が必要な仕事自体が一時的で、継続性がないケースもあります。

そのため、就職活動では、企業の事業全体における夜勤の位置付けに注目して求人を検討しましょう。自分で事業の成長性や継続性を判断するのは難しいため、できれば業界や企業の情報に詳しい専門家に相談することをおすすめします。

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夜勤仕事に向いている人の特徴

夜勤の仕事に向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • 収入アップを目指したい人
  • 周囲の理解が得られる人
  • 夜型生活が好きな人

それぞれ解説します。

向いている人1. 収入アップを目指したい人

夜勤は法律上、最低でも25%の賃金アップが保証されていることが魅力です。例えば、日勤の賃金が時給1,200円の場合、夜勤では1,500円です。

また、介護職など業務負担が大きい職場では、深夜割増賃金のほかに、数千円から数万円ほどの「深夜手当」が出る場合もあり、さらなる収入アップが見込めます。

さらに、夜勤と日勤でダブルワークをすることで、大幅な収入アップを実現できる余地もあります。

向いている人2. 周囲の理解が得られる人

夜勤をすると、家族の生活時間帯と真逆になるので、掃除や洗濯、子育てなどを上手に分担することが大事です。場合によっては、生活リズムが合わず、すれ違いが生じることも考えられます。

家族でより余裕のある生活をするために夜勤を始めても、家族の理解が得られずに緊迫したムードになってしまっては本末転倒です。

そのため、周りの協力を得られる人や単身者は夜勤に向いています。

向いている人3. 夜型生活が好きな人

夜のほうが能率が上がる方は少なくありません。例えば、太陽が出ていてもぐっすり眠れて、夜になるとやる気が出てくる方は、夜勤に向いています。

生産性も上がり、日勤の仕事よりも結果を出しやすくなるかもしれません。報酬も上がり、夜勤の人を管理する立場になるなど、仕事がうまく回り始める人もなかにはいます。

夜型の生活のほうが自分に向いていると思う人には、夜勤はおすすめです。

夜勤仕事に向いていない人の特徴

夜勤の仕事に向いていない人の特徴は、以下のとおりです。

  • プライベートを充実させたい人
  • 体力に自信がない人
  • キャリアアップを重視する人

それぞれ解説します。

向いていない人1. プライベートを充実させたい人

夜勤では家族や友人などと時間帯を合わせにくいのがデメリットです。プライベートを充実させるために夜勤で報酬が上がっても、周囲の人と時間が合わないと充実させるのが難しくなります。

また、夜勤を始めてから気づく人も多いですが、仕事帰りの時間帯に開いている娯楽施設や飲食店なども多くありません。

これらの理由から、プライベートを重視する方は、夜勤仕事にストレスを感じる恐れがあります。

向いていない人2. 体力に自信がない人

夜勤で体調不良になる方は少なくありません。その理由は、「日中に寝られない」「シフトがあるので健康管理が難しい」「スーパーや飲食店が閉まっていてコンビニ中心の食生活になる」など人それぞれです。

長く仕事を続けるためにも、体調はなるべく優れた状態でいたいものです。夜勤はどうしても身体に負荷がかかるので、体力に自信がない方、心身に不調を抱えている方は夜勤に向きません。

向いていない人3. キャリアアップを重視する人

夜勤の仕事は日勤の補完業務であることや、単調作業、保守監視業務などが多い傾向にあります。こうした仕事では、長く働いていてもスキルを上げていくことが難しく、出世もしにくい傾向があります。

そのため、出世して多くの人を束ねる管理職になりたい人や、スキルを高めて専門職としての収入をどんどん増やしていきたい人には、夜勤はあまりおすすめできません。

夜勤仕事は何がある?おすすめ15職種

ここからは、代表的な夜勤仕事を15職種を紹介します。それぞれ働き方やメリットが違っているので、自分に合っているか確かめましょう。

コールセンター

24時間対応が必要なコールセンターは夜勤があります。

代表的な職場はクレジットカード会社、携帯電話会社のサポートセンター(盗難紛失など)、テレビ通販会社などです。業務内容は基本的に日勤と変わらず、顧客からのお問い合わせや諸手続き、クレームなどに対応します。

夜勤ならではの良さは、電話の件数が少ないことです。そのため、日勤より気持ちの余裕があると感じる方が多くいます。

コールセンターが向いている人は、コミュニケーション能力が高い方や体力に自信がない方です。クレームで気が滅入る場合もあるため、精神的にタフな方も向いています。

また、英会話のスキルがある方は、好条件で雇ってもらえる可能性があります。

以下、コールセンターの仕事の例です。

  • 報酬:時給1,600円~
  • 仕事内容:クレジットカード利用者からのお問い合わせ対応

SNS作業員

特定の企業個人に対するSNS上での誹謗中傷、風評、情報漏えい、不適切投稿などを監視する仕事です。SNSのほかにもアプリの入会管理、キャッシュレス決済の監視業務をおこなうことがあります。

SNS作業員は、直接企業や個人事業者から雇用されることは少なく、監視サービスを提供している企業のスタッフとして働くことが一般的です。また、働く場所は在宅ではなく、オフィス勤務が一般的です。

SNS作業員の給与は、最低賃金水準と考えておいたほうがよいでしょう。ただし、割増賃金になることで、比較的業務負担が少ないにもかかわらず、時給1,000円以上を見込めます。

SNS作業員が向いている人は、未経験でもできる仕事を探している方や、1人で黙々と作業したい方などです。また、パソコンやスマホなどのIT機器の扱いに慣れているほうが、業務がスムーズにはかどります。

以下、SNS作業員の仕事の例です。

  • 報酬:時給1,100円~
  • 仕事内容:SNS上の誹謗中傷監視

電話カウンセリング

いじめ相談や人生相談、自社商品に関する問い合わせなどに電話で対応する仕事です。

電話カウンセリングと一口にいっても仕事の幅は広く、臨床心理士や精神保健福祉士、薬剤師などの有資格者しか就業できない専門的なものから、悩みを持つ人の話相手になればよいものまでさまざまです。

専門的な知識資格が必要な仕事では、時給換算で2,500円以上の仕事もめずらしくありません。しかし、業務は相手次第になるので、休憩なしに長時間対応しなければならないこともあります。また、心理的なプレッシャーを感じる相談も来ます。

一方、無資格でできる仕事は、最低賃金水準であるか、相談時間に応じた歩合制になっているケースがほとんどです。例えば、地方自治体が募集している電話相談員は時給1,000円程度に設定されています。また、大手相談サービスの多くは完全歩合制です。

電話カウンセリングに向いている人は、臨床心理士や精神保健福祉士、薬剤師など専門的な資格を持っている人です。特にカウンセラーとして働いていた経験があり、対面業務ではない形で同じ仕事に関わりたいような人に向いています。

以下、電話カウンセリングの仕事の例です。

  • 報酬:時給1,200円~
  • 仕事内容:生活に関する相談窓口での電話対応

お問い合わせメール翻訳

外国語で書かれたお問い合わせメールを翻訳して、企業の担当者に伝える仕事です。また、返信内容を外国語に翻訳することもあります。

夜勤のお問い合わせメール翻訳の場合、24時間対応が必要な内容が多く、スピーディな作業が求められます。また、日勤と夜勤をローテーションするのも一般的です。

外国語のスキルが必要なことから、給与は総じて高い傾向にあります。マイナーな外国語の翻訳ができる場合には、企業から重用されて給与や待遇が上がる場合もあります。

また、基本的に業務のサポート要員なので、ノルマや人間関係の悩みが少ないことをメリットに挙げる方も少なくありません。

お問い合わせメール翻訳が向いている人は、TOEIC750点以上など、外国語のスキルを持っている人です。特にメールだけでなく電話対応もできると、就業先が広がります。

以下、お問い合わせメール翻訳の仕事の例です。

  • 報酬:時給1,600円~
  • 仕事内容:お問い合わせメールの翻訳

医療事務

夜間救急外来のある総合病院や、急患を24時間受け付けているクリニックなどで窓口業務をおこなう仕事です。具体的な仕事内容には、電話の取り次ぎ、会計、レセプト作成などがあります。

夜勤の医療事務は、無資格で働く場合でも時給1,300~1,700円程度の賃金が見込めます。医療機関によっては、これに深夜手当を出しているところもあります。これは、夜間の医療事務は基本的にイレギュラーな対応になるため、残業が発生するケースがめずらしくないからです。

夜勤の医療事務は、日勤の業務では収入に不満がある人におすすめです。割増賃金のほかに深夜手当が付く可能性があります。

また、平均的に月20~30時間ほどの残業代も見込めます。なお、残業時間は月60時間未満の場合「深夜労働25%+時間外労働25%=50%」の割増賃金です。

以下、医療事務の仕事の例です。

  • 報酬:時給1,400円~
  • 仕事内容:急患受け入れ時の事務作業

病院の夜間受付

病院の夜間受付は医療事務の一種で、受付業務だけを対応する仕事です。急患が来ない時間帯は医者や看護師は休憩を取っていることが多いため、受付担当者が必要になります。

夜間受付のみ担当する場合は、無資格でも採用してもらえるケースがほとんどです。患者からの電話を受けたり、直接来院した方に応対したりします。

病院の夜間受付は、医療事務全般を担当する場合に比べると給与が下がります。それでも、日中の夜間受付に比べると、収入が多いことが魅力です。患者の数も少ないため、業務時間が深夜であることを除けば、条件のよい仕事になっています。

病院の夜間受付に向いている人は、冷静な対応ができる人です。無資格未経験でもできるとはいえ、体調不良の方やケガをした方が来院するので、単なる接客以上の的確な取り次ぎが必要になることもあるからです。

また、夜間受付の場合は勤務時間が決まっていることが多いので、時間通りに帰宅したい人にも向きます。

以下、病院の夜間受付の仕事の例です。

  • 報酬:時給1,300円~
  • 仕事内容:夜間の病院の受付業務

医療検査補助

医療機関から運ばれてくる血液や尿などを、特定の方法で調べる臨床検査技師を補助する仕事です。

夜勤の仕事があるのは、翌日までに医療機関に検査結果を知らせる必要があるからです。医療検査補助の仕事は、国家資格を持つ臨床検査技師の指示に従うので、特別な資格や経験は必要ありません。

医療検査補助の給与は良いとはいえません。正社員として雇用されたとしても、時給換算で1,200~1,500円程度からスタートすることになります。

一方、容器のフタを取る作業や、液体の一部をサンプルとして採取するなどの業務になるので、肉体的な負担が少ないことがメリットです。

医療検査補助の仕事は、静かで衛生的な職場のなかで1人で黙々と進んでいきます。そのため、コミュニケーションが苦手な人や、体力に自信がない人に向きます。

また、臨床検査の分野は女性の割合が多いため、女性が働きやすい職場が多いことも特徴です。

以下、医療検査補助の仕事の例です。

  • 報酬:時給1,200円~
  • 仕事内容:臨床検査技師の業務補助

看護師

看護師は日勤と夜勤を交代して働くこともできますが、「夜勤専従看護師」になる方法もあります。

夜勤専従看護師は、その名のとおり夜勤のみをおこなう働き方で、深夜労働を長時間できることが特徴です。交代制の場合は、通常、深夜労働時間が72時間以内になるように制限されますが、夜勤専従看護師はこの対象外です。

夜勤専従看護師の給与は高額で、1日3万5,000円ほどの金額を提示している病院もめずらしくありません。ほかの職業と比較しても、かなりの高収入が見込めます。また、連休が取りやすいことや、師長との人間関係が薄いことをメリットに挙げる方も多くいます。

看護師は収入アップを目指したい方におすすめの働き方です。また、月10日程度の出勤でも、平均以上の月収を見込めるため、プライベートを充実させたい人や家族との生活を大切にしたい人にも向きます。

以下、看護師の仕事の例です。

  • 報酬:日給25,000円~
  • 仕事内容:夜間の病棟看護

介護士

介護施設ではトイレの補助や薬の投与、緊急時などに備えて、夜勤のスタッフが働いています。介護士の場合も看護士と同じく、日勤と夜勤の交代制で働く場合と、夜勤専従で働く場合の2通りがあります。

施設によっても異なりますが、17時ごろから9時ごろまで働くロング夜勤と、21時ごろから9時ごろまで働くショート夜勤が一般的です。ロング夜勤の場合、業務終了後に丸1日お休みになります。

夜勤専従の介護士として働くメリットは、収入が増えること、交代制のシフトによる体調不良が起きにくいこと、プライベート時間が増えることです。

特にロング夜勤では、体力的に問題なければ、家族や友人などと時間帯をあわせて過ごすこともできます。

夜勤専従の介護士に向いているのは、ある程度、介護士として経験がある人です。夜間は人手が少なく業務の負担は軽くなく、救急対応などの際には責任も重大だからです。

そのため、日勤の研修を数週間から1ヶ月程度受けた後でしか働けない施設も少なくありません。

以下、介護士の仕事の例です。

  • 報酬:日給20,000円~
  • 仕事内容:夜間の介護施設のスタッフ業務

清掃員

商業施設や交通施設、ホテルなどで、人の少ない夜間に清掃をおこなう仕事です。具体的な内容は、ゴミ箱のゴミを回収したり専用機器を使って廊下を磨くなど、業務によって幅があります。そのため、自分の体力にあわせて仕事を選ぶこともできます。

夜間の清掃員のメリットは、就業先を見つけやすいことです。経験不問でさまざまな求人が出ているため、条件を厳しくしなければ、多くの人は仕事に就けます。

一方、2~3時間の短時間作業になっているケースが多く、高収入を見込みにくいことがデメリットです。

夜間清掃は基本的に残業は発生しないため、定時で帰宅したい人に向いています。また、チームで清掃を分担することはあるもののコミュニケーションは少ないため、共同作業が苦手な人に向いている仕事です。

以下、清掃員の仕事の例です。

  • 報酬:時給1,000円~
  • 仕事内容:大型施設の夜間清掃スタッフ

ホテルスタッフ

夜勤では主にフロント係か客室係を担当します。深夜の時間帯は、客からの要求がなければ基本的に待機しているだけのため、業務は忙しくありません。

ただし、夜勤専従のホテルスタッフはめずらしく、日勤と夜勤のシフト制で働く場合がほとんどです。

夜勤のホテルスタッフの給与は、日勤の25%割増が基本です。特別な業務はないため、夜勤を増やしても大幅な収入アップは見込めません。

また、人手が限られるホテルでは自販機の補充やトイレの清掃などの業務も含まれることがあるため、業務内容をよく確認しておきましょう。

夜勤のホテルスタッフに向いているのは、待機することを苦痛に感じない人です。業務をしていないとやりがいを感じられない方は、ストレスを感じるでしょう。

また、お酒が入った客に絡まれる場合もあるため、一般的には男性が向く職場です。

以下、ホテルスタッフの仕事の例です。

  • 報酬:時給1,250円~
  • 仕事内容:ホテルのフロント対応

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、社内サーバーやネットワークなど、企業のIT基幹システムに関わる仕事です。インフラエンジニアの仕事にはシステム設計や設備導入などの業務もありますが、夜勤の仕事としては保守監視業務がほとんどです。

例えば、24時間サービスを提供しているアプリや金融ネットワークの動作が正常か定期的にチェックして、異常があれば都度対処するか会社に連絡します。

高度なスキルを必要とせず、未経験者でも就職しやすい反面、キャリアアップしにくいことがデメリットです。そのため、働きながら資格取得を目指すなどの努力も必要になるでしょう。

このような保守監視業務が中心のインフラエンジニアに向いているのは、将来的にシステム設計構築のインフラエンジニアにステップアップしたい人です。

インフラエンジニアのキャリアは、通常、保守監視業務からスタートするため、将来の目標があったほうがやりがいを感じられるでしょう。

以下、インフラエンジニアの仕事の例です。

  • 報酬:時給2,000円~
  • 仕事内容:夜間のサーバー保守監視

トラックドライバー

交通量が少ない夜間に荷物の運搬をおこなう仕事です。渋滞のストレスがないことや、給与が高いことから、夜勤のトラックドライバーを志願する方は少なくありません。

トラックドライバーは日勤と夜勤のシフト制が一般的ですが、会社と条件が折り合えば、夜勤専従で働くことも可能です。

一方、暗い中を走行するため、運転の負担が大きい面があります。また、体調管理をしっかりしておかないと眠気を感じてしまうこともあります。

夜勤のトラックドライバーに向いているのは、収入アップを目指したい人、渋滞のストレスを感じたくない人、昼間の時間帯を自由に使いたい人です。実際に運転してみないとわからないことも多いので、まずはシフト制で試してみるとよいでしょう。

以下、トラックドライバーの仕事の例です。

  • 報酬:時給2,500円~
  • 仕事内容:大型トラックの運転輸送

タクシードライバー

夜勤専門のタクシードライバーも存在します。この場合、17時ごろから2時ぐらいまでの夜勤で運転します。もしくは、8時ごろから17時ごろまでの日勤と夜勤を通しでおこなう「隔日」で働くことになります。

ただし、夜勤専従の方は少なく、日勤夜勤隔日をシフトするのが一般的です。

夜勤のほうが給与が高くなるかどうかは、走行エリアによって変わります。基本給は深夜割増になりますが、歩合制の分もあるので、トータルでの収入が増えないケースもあるからです。

逆に、終電を逃した客が乗りやすい場所や住宅街までの距離が遠い場所などでは、効率的に利益が出ます。

夜勤のタクシードライバーが向いているのは、男性でかつ自分の安全についてあまり不安を感じない人です。夜勤の時間帯は、お酒が入ってマナーが悪い客が多くなるうえ、治安が悪化するエリアもあるからです。

安全面で不安な方は、ペアで組んで仕事をおこなう代行運転を検討するのもよいでしょう。代行運転はタクシードライバーと同じ第二種免許で運転でき、夜勤がメインです。

以下、タクシードライバーの仕事の例です。

  • 報酬:時給1,200円+歩合~
  • 仕事内容:タクシー運転

土木作業員

水道管や鉄道など交通量が少ない時間帯におこなう工事は少なくありません。こうした仕事を選べば、夜勤中心の土木作業員として働くことも可能です。

ただし、日勤と夜勤のシフト制を取っている現場が多く、自分の希望通りにならないこともあります。日勤をしたくない場合は、ほとんどが夜勤である鉄道工事関連の企業への就職を検討しましょう。

夜勤作業は、作業の難易度が高いため、総じて給与が高い傾向にあります。夜勤では作業のタイムリミットがあることが多く、通常より肉体的な負担が大きい作業になる場合もめずらしくありません。

また、周囲が暗いことから、土木作業に熟練していることも求められます。例えば鉄道関連の夜勤では、基本的に経験者しか働けません。

夜勤中心の土木作業員に向いているのは、体力に自信があり、土木作業員としてある程度経験を積んできた人です。作業自体の難易度が高い分、高収入を得られます。特に鉄道工事は長時間勤務手当、運転手当、作業手当、家族手当など各種の手当が充実しており、なおかつ勤続年数に応じて金額がアップする傾向があります。

安定して年収を増やしていきたい場合は、鉄道関連の土木作業員の仕事を探してみてはいかがでしょうか。

以下、土木作業員の仕事の例です。

  • 報酬:時給2,500円~
  • 仕事内容:道路などインフラの建設整備

まとめ

夜勤仕事(深夜労働)は、割増賃金で稼ぎやすい一方で体調を崩しやすいなどのデメリットもあります。自分に合った働き方なのか検討したうえで、夜勤の仕事を探しましょう。

同じ夜勤の仕事でも、体力のある人に向いている職業や、キャリアアップを見込める職業など、それぞれ特徴があります。もし、自分に適した仕事がわからない場合やみつからない場合は、就職支援サービスのご利用をおすすめします。お気軽に、弊社ジェイックのキャリアアドバイザーへご相談ください。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター