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繊維業界はどんな業界?その特徴・職種・やりがい・将来性を紹介

繊維業界はどんな業界?その特徴・職種・やりがい・将来性を紹介

繊維業界とは主に紡糸、紡績、製糸、縫製、染色などで天然繊維や化学繊維を扱う関連産業のことです。この記事では、繊維業界への就職を考えている人に向けて、業界の現状と動向、職種や知っておきたい業界大手企業について解説します。繊維業界への理解を深めていきましょう。

繊維業界とは

繊維業界とは

繊維業界とは主に紡糸、紡績、製糸、縫製、染色などで天然繊維や化学繊維を扱う関連産業のことです。私たちが普段着ている洋服やスーツの材料などの主に衣料品に使われています。衣食住の「衣」であり、まさに生活に密着した身近な産業です。

繊維産業はいつからどのように発展してきたのでしょうか。その歴史は18世紀のイギリスまでさかのぼります。この時代、イギリスは産業革命の時代を迎えていました。産業や社会構造が激しく変化する中、繊維産業は大量生産工業となり、拡大していきました。その勢いはとどまることをしりません。20世紀の日本でも規模を拡大してどんどん発展し、東レや帝人など現在も続く企業を生み出しました。

では繊維業界が扱う繊維にはどのようなものがあるのでしょうか。大きく分けると化学繊維と天然繊維の二種類です。化学繊維は化学を活用して作られたポリエステルなどの繊維です。一方、天然繊維は綿などの植物や羊などの動物のように自然から取れる素材を利用して作った繊維です。代表的なものとしてはウールやコットンなどが挙げられます。現在は化学繊維が天然繊維よりも使われています。研究開発も進んでいて、将来的にはさらに高性能・高機能の化学繊維の開発が期待されています。

繊維業界の現状と動向、繊維業界のやりがい

繊維業界の現状と動向、繊維業界のやりがい

繊維業界の現状と動向を解説します。また、繊維業界のやりがいについてもまとめました。

繊維業界の現状

繊維の国内生産は年々下降傾向にあります。国内繊維メーカーは非繊維事業に進出することで生き残りを図っています。

繊維業界の業界規模は約4兆円です。1995年以前は国内輸出50パーセントを超えていましたが、それ以降は輸出が低下し続けおり、現在では約5パーセントまで下がっています。一方で経済産業省のデータによると、国内生産は年々下降傾向にあるものの、輸入は年々増加傾向にあります。輸入先として台頭している国は中国です。中国では人口が多いため、安い労働力を使って大量生産ができます。そのため、製品が安価で仕入れられるため、中国の繊維メーカーが急成長していて、世界のシェアの50パーセントを占めています。

この現状を受けて、日本の繊維メーカーは自社の命運をかけてシフトチェンジを行います。繊維事業の知識を活かして非繊維事業に参入したのです。例えば、フィルムや電子情報材料などの機能化製品、一般産業などに使われる炭素繊維複合材料、エンジニアリング機器などの環境・エンジニアリング分野、医薬・医療事業などのライフサイエンス分野です。繊維業界の知識はさまざまな分野に応用できます。また、資本力のある大企業はM&Aを行い、他企業と提携して、技術向上をしてきました。このような努力が通じて、現在では繊維業界は回復傾向です。

繊維業界の動向

繊維業界の生き残りをかけた取り組みについて解説します。

安価な中国製品のシェア拡大でいまだに劣勢にあるというのが、繊維産業の現状です。しかし、生き残りをかけて繊維産業はさまざまな取り組みを行っています。具体的にはどのような取り組みを行っているのでしょうか。

日本製品の強みは高品質、高付加価値です。昔から「日本製品は質が良い」というのが日本人の自慢でした。これをふまえて、繊維業界では扱う製品は付加価値の低い製品から高付加価値製品へシフトしてきています。値下げにものをいわせるのではなく、質の良い製品を提供することで、顧客満足度を高めるという作戦です。

繊維事業から電子関連分野などの非繊維事業に転換している企業もあります。主に樹脂や光学フィルムに参入しているのが今までの状況でしたが、繊維産業の知見を利用して他分野に応用するのです。M&Aにも積極的に取り組む大企業もあります。海外の企業を買収したり手を組んで競合開発をします。M&Aのメリットとして、従業員の雇用を守れることや買収した企業の技術を使って新たな製品を生み出せることがあります。また、日本国内だけではなく、海外に工場を構えて海外市場へのシェアが広がります。

繊維業界のやりがい

繊維業界に入るやりがいや魅力は、生活の基盤である「衣食住」の「衣」に関わることができ人々の生活を支えることができるということです。友人や家族が着ている洋服に自分が携わっていることで、社会貢献性の高い仕事をしていると日々実感できます。また、繊維というのは生活に必要不可欠なものです。身近な製品なので、生活する上での需要を発見する機会に恵まれやすいです。使いやすく人々の生活を明るくするような繊維を開発することで、世間への貢献もしやすい産業です。

もちろん、繊維製品の需要が突然向上することはありません。しかし、新しく人々に役立つ素材を開発することはできます。新素材が顧客ニーズを満たしていて、顧客に多く購入されればそれだけ収益を上げられます。現状を打破して、繊維業界の未来を変えるチャンスは多いでしょう。活躍の場は生活に密着したところにとどまりません。現在では自動車や航空機のタイヤなどの乗り物にも繊維技術が応用されていて、他の分野でも活用されることが期待されています。需要のある産業に積極的に参入しようとする繊維企業も増加傾向です。繊維業界は衣料品以外の業界にも携われる機会があるのです。

繊維業界の職種

繊維業界の職種

繊維業界といっても、さまざまな職種があります。主に、顧客のニーズを考えて商品を開発する商品開発の仕事、商品に使用できる原料や新たに使用できる技術の開発などを行う研究職、商品開発や研究によってできた商品を実際に加工して生産する工場で働く生産・加工の仕事、顧客に対して契約を結ぶために営業、提案、交渉を行う営業職です。職種によって求められるスキルや採用人数も違います。

また、これらの職種でも企業によって業務内容の違いがあるので、ホームページや企業説明会などで必ず確認してください。分からないことがあれば、ネットで調べたり、直接働いている社員に質問するのもおすすめです。詳しく調べることで、企業と自分とのミスマッチのリスクが少なくなります。イメージしていたよりも多くの職種があり、どれを選べばいいのか迷うという方もいるでしょう。そんな時は、自分が繊維業界に入ってから何を実現したいかをまずは明確にします。ビジョンが定まると、将来の希望を叶えやすい職種はどれかを判断しやすくなるためです。

繊維業界の企業の種類

繊維業界の企業の種類

繊維業界と言っても、企業は一律に同じことをしているわけではありません。中小企業なのか大企業なのかやどのような強みがあるのかで業務内容や携われる仕事が変わります。

例えば、中小企業などの規模が小さい企業は特定の分野に特化した特殊技術を活用した繊維を開発しています。中小企業というと「安定していない」というイメージを持つ方もいるかもしれません。が、これらの企業は他企業が容易に参入できないような技術を持つ安定した企業が多く、長い歴史を誇るものもあります。地域密着で顧客から強い支持を受けていたり、有名な大企業と取引している場合もあります。大規模メーカーは巨大な資本力を利用して最新の繊維開発をしたり大手企業と提携して新たな商品を開発しています。世界規模で工場があるので、グローバルに活躍したい方やどんどん最新技術に触れたいという方に向いています。繊維産業といえば、メーカーのイメージがあるかもしれません。しかし、メーカーが製造した製品を仲介する商社や製品を売る小売店も繊維業界の一部に含まれます。

このように、繊維産業といっても中小企業、大企業、商社、小売店などの種類があるので、どんな立場でどのような顧客と関わりたいのか、将来何をしたいかを考えてみましょう。

繊維業界に向いている人と就職成功のポイント

繊維業界に向いている人と就職成功のポイント

どんな人が繊維業界に向いているでしょうか。就職成功のポイントについても解説します。

繊維業界に向いている人とは?

繊維業界に向いている人として、新しい素材を開発するためにどのような素材がどのように応用できるのかを考えられる発想力のある人が挙げられます。また、常に進化する技術や素材に対応してチャレンジをしていく貪欲さも求められます。繊維業界はグローバルな視点で物事に取り組まなければいけない分、変化のスピードが速いです。日々、周囲にアンテナを張って、物事に取り組んでいく姿勢も必要です。

海外進出している企業が多いので、グローバルな視点を持ち、海外にも関心を寄せる方も向いています。海外の多様な価値観や考え方を否定的にとらえるのではなく、「なるほど。このような考え方もあるんだな」と柔軟に取り入れることができる柔軟性があるとよいでしょう。日本だけに関心を寄せるのではなく、他国の市場を把握して世界の企業に打ち勝てる思考ができることも大切です。現状を適切に把握した上で、「自社の技術を使ってさらによい製品を作れないか」考え抜くことで、イノベーションを引き起こすことができます。大切なのは柔軟性、チャレンジ精神、グローバル思考です。これらの思考を持っている方は繊維業界に向いているといえるでしょう。

繊維業界就職成功のポイント

繊維業界に就職するためのポイントを解説します。

繊維業界の就職状況ですが、求人数は全体的に安定しています。繊維産業以外にも参入するなど新たな事業でシェアを拡大している企業が多いためです。ただし、大手メーカーは応募数が多く競争が激しいです。受ける場合は、他の就活生と差別化できるスキルや知識を持ち、履歴書や面接でアピールする力が必要となるでしょう。自分の強みを見つけるのは、一人では案外難しいです。そのため、自己分析ツールを使ってみる、友達や家族に強みや得意なことをインタビューするなどの方法を採るなど周囲の人と協力する姿勢が大切です。

所属する学部や専攻している学科によって、企業への採用のされやすさが左右されることは少ないですが、技術職への就職を目指す場合には理系の知識を求める企業もあります。では、理系は技術職にしか就かないかというと、そんなことはありません。営業は文系のイメージですが、理系の知識を活かして営業職に就く人も多いです。この場合、顧客に対して技術的で専門的な話ができるということをアピールできれば、企業からの評価につながります。

繊維業界の大手企業2TOPを紹介!

繊維業界の大手企業2TOPを紹介!

繊維業界の大手企業2TOPを紹介します。

繊維業界の大手企業その1:東レ株式会社

東レ株式会社は業界1位の売上高とシェア率を誇る企業です。1926年に設立されていて、令和3年1月現在、7000人以上の従業員規模を誇る大企業です。快適で便利な機能化成品や炭素繊維複合材料の分野に強みを持っていて、M&Aを行うことで炭素繊維の分野を拡大し、事業の柱にしようとしています。

海外の企業との提携やアメリカ、メキシコ、ヨーロッパなどの他国に工場を構えるなどグローバルな展開も強みです。「素材には社会を変える力がある」がコンセプトで最先端技術の開発にも熱心です。

繊維業界の大手企業その2:帝人株式会社

帝人株式会社は業界2位の売上高とシェア率を誇る企業です。東証1部に上場しており、1918年に創立された歴史ある企業です。かといって、決して保守的ではなく、新たな分野への参入にも熱心です。現在は、線維だけでなく、ヘルスケアやIT、高機能素材など他の分野にも取り組んでいます。

海外進出も著しく、令和3年1月現在、アメリカやアジアなどに多くの海外拠点を配置しています。技術力も高く、「日本生体医工学会新技術開発賞」や「繊維学会技術賞」などの様々な賞を受賞していることから世界が品質を評価しています。

繊維業界~まとめ~

繊維業界~まとめ~

繊維業界の知識は今や衣料品業界にとどまらず、医療や自動車産業などの様々な分野に利用されています。生き残るために他業界への知識や技術の応用を各企業進め、M&Aで新たな挑戦をしつつ、グローバル展開を行っているのが今の状況です。業界を理解して自分のキャリアプランに合うか判別し、就職を検討していきましょう。

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自分に向いてる仕事をみつけよう!
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