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インフラ業界に就職したい!分野別解説や志望動機作成のポイント

インフラ業界に就職したい!分野別解説や志望動機作成のポイント

インフラ業界は、安定した収益構造を持つ会社が多いことから、就活生にとって人気の高い業界の一つです。ただインフラ業界と一口に言ってもインフラの分野によっておかれている状況も仕事内容もさまざまですので、この記事ではインフラ業界を分野別に解説したうえで、インフラ業界の志望動機作成のポイントについてもまとめました。業界研究の参考になれば幸いです。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

インフラ業界とは

インフラ業界とは

まずはじめに、インフラ業界の「インフラ」というのは、「インフラストラクチャー(infrastructure)」の略語で、これは日本語に直訳すると「下部構造」という意味になります。それだけだといまいちよく分からないので、近年ではよりどういう業界であるのかがより明確に伝わるように「社会基盤」などという訳が用いられるケースが一般的です。その名の通り、社会の基盤を支えるために必要なビジネスを行っている企業によって構成されている業界であり、代表的なものとしては、エネルギーや生活、交通、エンジニアなどがあります。

かつてはインフラといえば、電気やガス、水道、公共交通機関などが主でしたが、インターネットをはじめとするテクノロジーの発達によって、1990年代以降、エンジニア業界が急速に発展してきました。例えば、電力会社やガス会社が安定的にエネルギーを供給し続けるためにはシステムが不可欠ですし、鉄道会社が時刻表通りに電車の運行を行うのにもシステムは欠かせません。このように、エンジニア業界は、伝統的なインフラ企業をさらに後ろから支えるという重要な役割を果たすようになっているのです。家電や自動車など、私たちの身の回りにあるあらゆるものがインターネットを通じてシステムによって管理されるようになっていく中で、エンジニア業界は今後もますます発展し続けるにちがいありません。もちろん、それ以外のエネルギーやガス、交通なども引き続き社会にとっては大切な役割を担っていますので、インフラ業界全体の将来性も明るいといえるでしょう。

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インフラ業界の特徴

インフラ業界の特徴

インフラ業界の特徴を3点にまとめました。

特徴1.参入障壁が高く新規参入が難しい

インフラ業界には、他の業界にはないいくつかの特徴が存在します。まず、一つ目の特徴は、参入障壁が高く、他社が容易に参入しにくくなっているため、勤務形態が安定しているという点です。例えば、エネルギー産業に従事するためには、国から許認可を得る必要があるほか、安定的に電力などを供給できるようにするために大規模な投資を行わなければなりません。そのようなハードルを乗り越えられるだけの資本や人材などのリソースを備えている企業は限られているため、業界への新規参入はあまり見られないのです。

特徴2.安定企業が多い

また、二つ目の特徴として、収入が安定しているうえに、福利厚生も充実しているという点が挙げられます。インフラ企業が手掛けるビジネスの多くは、安定的に収益を上げられる構造になっていますので、そこで働く社員の収入も景気によってあまり左右されるようなことはありません。また、昔ながらの企業が多いため、企業年金や健康保険制度が充実しているのはもちろんですが、それに加えて社員向けの保養所などを用意ししているところも少なくないのです。

特徴3.年功序列の給与体系

三つ目の特徴は、年功序列の給与体系が維持されている企業が多いという点です。年齢を重ねるにつれて少しずつ昇給していく仕組みになっているため、ライフプランが立てやすいというのが就活生の間でインフラ業界が高い人気を集めている要因の一つであるといえるでしょう。

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インフラ業界を分野別に紹介!

インフラ業界を分野別に紹介!

インフラ業界を分野別に詳しく紹介していきます。

インフラ業界分野別その1.エネルギー

まず取り上げるのは、エネルギー業界です。ここでエネルギーというのは、ガスや電気、石油などを意味します。これらはいずれも生活する上でなくてはならないものばかりですので、エネルギー業界は、すべての国民にとって必要不可欠な業界であるといえるでしょう。

このエネルギー業界の特徴は、各地域をカバーしている企業が分かれているという点です。例えば、電気やガスであれば、北海道、東北、関東、中部、関西、中国、四国、九州といったエリアごとに供給を担う企業が存在しています。これらの企業は、それぞれのエリアにおいて独占的にビジネスを行っている割合が高いため、これまでは他社との競合にさらされずに安定的に収益を得られていたのです。もっとも、そのような状況は少しずつ変わりつつあります。というのも、2016年以降、国によってエネルギーの自由化が推進されてきた結果、異業種からも参入しやすい環境が整ってきたからです。これを受けて、実際に様々な企業がエネルギー事業に参入を果たしているほか、電力会社がガスの供給事業を行うといったケースも増えてきていますので、今後はエネルギー業界でも競争が激しくなってくるでしょう。

また、エネルギー業界においては、環境意識の高まりとともに様々な取り組みが求められるようになってきています。例えば、地球温暖化を防止するための再生可能エネルギーの普及活動や、使用するエネルギーをすべて再生可能エネルギーに置き換えるというRE100宣言などは、そういった取り組みの一環です。

インフラ業界分野別その2.生活

インフラ業界の中には、生活インフラを手掛けている企業も存在しています。この生活インフラというのは、社会インフラとも呼ばれており、具体的には、ゴミ処理場や上下水道、通信、放送などが含まれます。また、それ以外にも、学校や病院、スーパー、コンビニエンスストアなども生活インフラの一つとして位置づけられています。スーパーやコンビニがインフラ業界に加えて小売業界の一員として扱われていることからも分かるように、他の業界と重なる割合が多いというのがインフラ業界の特徴であるといえるでしょう。

また、生活インフラの一つである通信インフラは、別名ITインフラとも呼ばれています。通信インフラに当てはまるのは、ハードウェアやソフトウェア、インターネット通信網などで、これらはいずれもテクノロジーの進歩によってあらゆる業界においてニーズが高まってきているものばかりです。そのため、通信インフラは、生活インフラの中でも、今後の高い成長が見込まれる有望な分野であるといえます。もっとも、その分、新興勢力が多く競争が激しいという点には注意しておく必要があります。

インフラ業界分野別その3.交通

交通インフラに該当するのは、公共交通機関や道路に加え、それらの周辺に設置される照明などです。そのため、鉄道会社やバス会社、高速道路の管理会社などが交通インフラを手掛ける代表的な企業となります。これらの多くは昔からある伝統的な企業であり、それらが独占的に事業を行う傾向が強いというのが交通インフラの特徴であるといえるでしょう。独占状態が続いている背景には、新規に参入するためには莫大な費用を要する上に、安定的に事業を運営することが求められるという点があります。例えば、電車が頻繁にストップしていては多くの人に影響が出てしまうので、鉄道会社は常に時刻表通りに電車を運行させなければなりません。そのためには、高度なノウハウが必要となるため、一から事業を立ち上げて参入しようと思ってもなかなかうまくいかないのです。

また、テクノロジーの進歩に伴ってIT化が急速に進められているというのも交通インフラの特徴であるといえます。ITを導入することによって、人手に頼っている場合と比べて、より安定的な運営が可能になるからです。

また、少子高齢化に伴う人口減少を受けて、交通業界においては利用者の減少が懸念されますが、そういった状況を打開すべく事業の多角化を進めている会社は少なくありません。鉄道会社の駅ナカ開発はその代表的な例といえます。

インフラ業界分野別その4.空間

空間インフラというのは、施設や建物の管理関係のものです。具体的には、沿岸部に設けられている水門や排水機場、河川に設けられている橋や堤防などが該当します。これらの中には災害時などに人々を守る役割を果たすものも少なくないため、空間インフラは我々が安全に暮らすのに不可欠なものであるといっても過言ではありません。なお、寺社仏閣などの文化財や文化遺産に指定されている建造物については、別途観光インフラとして、空間インフラとは分けて区分されています。そのため、必ずしもすべての建築物が空間インフラに当てはまるわけではないという点に留意しておかなければなりません。

日本は1960年代後半から1980年代前半の高度経済成長の時代に急速に国土開発を行ってきたため、その時代に建てられた空間インフラの多くが老朽化してきており、それらにどのように対応するかが業界が抱える大きなテーマとなっているのです。また、高齢化社会を受けて、建物のバリアフリー化や音声ガイドの導入といったニーズへの対応も急がれています。対応すべき課題は多く、必ずしも簡単に解決できるものばかりではありませんが、それだけに大きなやりがいをもって仕事ができる業界であるといえるかもしれません。

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インフラ業界に向いている人はどんな人?

インフラ業界に向いている人はどんな人?

では、インフラ業界に向いているのは、どのような人なのでしょうか。まず第一に挙げられるのは、高いコミュニケーション能力を備えた人です。インフラビジネスを行う上では、建造物が建てられている土地の所有者やその周辺の住民などとの調整を強いられるケースが少なくありません。また、それ以外にも、工事を行うにあたっては、当局とのやり取りが必要になるなど、様々な人とのコミュニケーションが求められます。そのため、コミュニケーション能力が高い人であればあるほど、スムーズに仕事を進められる可能性が高いのです。

また、第二に、強い忍耐力や精神力を持った人もインフラ業界向きであるといえます。インフラ業界の仕事はハードなものが多いため、ストレスに耐えられるだけの強い心の持ち主でなければ長く働き続けるのは難しいからです。第三に、高い計画性や強い責任のある人も、この業界への適性があるといえるでしょう。インフラは一つ一つプロセスを経て長期間をかけて作り上げていくものですので、場当たり的に対応していたり、途中で投げ出したりする人にはその仕事は務まりません。計画に従って何が何でもやり遂げるんだという責任感をもって仕事に取り組める人材が求められるのです。これらに加えて、インフラを通じて社会貢献がしたいと考えている人や、想定外のトラブルが発生しても適切に対応できるような人もインフラ業界向きであるといえます。

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インフラ業界の志望動機はどうする?

インフラ業界の志望動機はどうする?

インフラ業界で働きたいのであれば、しっかりとした志望動機を持っておく必要があります。そのためには、まずインフラ業界の重要性を理解した上で、なぜその業界で働きたいのかという理由を自分の中でクリアにしなければなりません。理由については、これでなければならないというものはありませんので、自信をもって人に説明できるというものを考えればよいでしょう。例えば、「物流を支える役割を担うことによって、日本の発展の一助となりたい」といったものでも構いません。

また、業界の志望動機と併せて、なぜその企業で働きたいのかという動機についてもきちんと整理しておくべきです。例えば、鉄道会社の採用面接を受ける際に、「なぜ他の鉄道会社ではなく当社を受けたのか」と聞かれて回答できないようでは、内定を勝ち取るのは難しいでしょう。そうならないようにするためには、事前に入念に業界研究を行ったうえで、自分が働きたいと思える会社を見極めるようにしなければなりません。また、実際に働き始めてからどういった事業に貢献していきたいのかというイメージがあれば、より説得力を持って志望動機を語れるようになりますので、そういったイメージを自分の中で固めておくのも重要です。

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インフラ業界~まとめ~

インフラ業界~まとめ~

以上で見てきたように、一言でインフラ業界といっても、そこには様々な分野があり、置かれている状況もそれぞれ異なります。そのため、インフラ業界に就職したいのであれば、しっかりと業界研究に取り組んだうえで、志望動機を充実させるようにしましょう。

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佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)