
「平日休みの仕事について知りたい」という方もいるのではないでしょうか。「土日は絶対に休日にしたい」というこだわりがなければ、実は平日休みの仕事ならではのメリットも少なくありません。これから転職や就職を考えている方は「平日に休みがあり土日は勤務がある」という仕事を選択肢に入れるのもおすすめです。この記事では、平日休みの仕事の主な職業、平日休みの仕事をするメリット・デメリット、平日休みの仕事の割合や、勤務時間帯などの特徴についてご紹介します。


この記事の目次
平日休みの主な仕事
平日休みの仕事には、以下のような職業が挙げられます。
- 配送業
- 医療・福祉系
- 飲食店
- 美容院
- アパレル
- 小売業
- コンビニ
- 警備員
- イベント会社
- ホテル・旅館
それぞれについて、解説していきます。
1. 配送業
配送業はシフト勤務を導入している会社が多いため、平日休みの仕事といえます。
近年はインターネットショッピングの増加に伴い、土日でも多くの荷物が運ばれています。
平日は仕事で、休みの日に荷物を受け取りたい人も多いため、配送業者は土日に多くのドライバーを確保しなければなりません。
そのため土日にドライバーに働いてもらう代わりに、平日に休みを取れる体制を敷いている運送会社が多いのです。
配送業の職種(例)
- 宅配便ドライバー
- 長距離トラックのドライバー
- 引っ越しトラックのドライバー
- バイク便ライダー
平均年収 | 393.6万円 |
役に立つ資格 | ・普通免許 ・中型免許 ・大型免許 |
おすすめな人 | ・運転が好きな人 ・地図を読むのが得意な人 ・責任感がある人 ・体力に自信がある人 ・時間を厳守できる人 |
出典:厚生労働省「フードデリバリー(料理配達員) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
2. 医療・福祉系
医療・福祉系の仕事は24時間の見守りが必要なため、平日休みが多い仕事といえます。
病院や介護施設は平日・土日関係なく稼働しているため、医師や看護師、介護士などは土日も交代で勤務するケースが一般的です。
また、共働き世帯の増加に伴い、土曜日も「預かり保育」を行う保育施設が増えています。
運動会や発表会といった行事も土日に開催されることが多いため、土日は勤務して平日は休む、といったスケジュールで働いている保育士も少なくありません。
医療・福祉系の職種(例)
- 医師
- 看護師
- 介護士
- 保育士
平均年収 | 看護師:508.2万円 保育士:396.9万円 |
役に立つ資格 | <看護師> ・看護師免許 ・准看護師免許 <保育士> ・保育士免許 ・幼稚園教諭免許 |
おすすめな人 | ・体力がある人 ・気遣いができる人 ・人と話すのが好き人 ・小さな変化に気づける人 ・コミュニケーション力が高い人 |
出典:厚生労働省「看護師 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
出典:厚生労働省「保育士 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
3. 飲食店
飲食店は土日祝日に多くのお客様が来店するため、平日に休みを取れる可能性が高いでしょう。
家族や友人と休日に外食を楽しむ人が多いので、人が休んでいる日のほうが飲食店は儲かります。そのため土日祝日に多くのスタッフを配置することで、多くのお客様を迎え入れる体制を取っているのです。
土日が休みの飲食店はほぼないため、飲食店で働く場合には土日の出勤を覚悟する必要がありますが、そのぶん平日に休みやすいのはメリットといえるでしょう。
飲食店の職種(例)
- ホールスタッフ
- キッチンスタッフ
- バリスタ
- ソムリエ
平均年収 | 327.9万円 |
役に立つ資格 | ・食品衛生責任者 ・調理師免許 ・ソムリエ ・エクセレンス ・ワインエキスパート ・エクセレンス |
おすすめな人 | ・料理が好きな人 ・明るく元気な人 ・体力に自信がある人 ・人と接することが好きな人 ・チームワークを大切にできる人 |
出典:厚生労働省「飲食チェーン店店員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
4. 美容院
美容院は土日にお客様が来店することが多いので、平日休みの仕事といえます。
会社員や学生は仕事や学校で忙しいため、平日に美容院に行く時間をなかなか取れません。多くの人は休みの日に美容院を予約するので、ほとんどの美容院は土日祝日も営業しています。
特にゴールデンウィークやお盆、年末年始といった長期休暇中は普段よりもお客様が来店するため、こうした繁忙期を乗り切るために多くの美容院は大型連休中も営業しています。
一方、平日はお客様が比較的少ないため、美容師は平日に休みを取っているケースがほとんどです。
美容院の職種(例)
- 美容師
- カラーリスト
- アシスタント
平均年収 | 379.7万円 |
役に立つ資格 | ・美容師免許 ・日本化粧品検定 ・JMA日本メイクアップ技術検定試験 ・サービス接遇検定 |
おすすめな人 | ・美意識が高い人 ・流行に敏感な人 ・手先が器用な人 ・明るく対応できる人 ・人と話すことが好きな人 |
出典:厚生労働省「美容師 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
5. アパレル
アパレルは土日祝日に働くことが多いぶん、平日休みを取りやすい仕事といえます。
平日は仕事や学校でゆっくりと買い物を楽しむ時間を取れないこともあり、アパレルショップは土日祝日のほうが来店客が増えます。
セールやイベントを休みの日に開催するショップも多いため、販売スタッフや店長など、店舗で働く社員は土日祝日に出勤する可能性が高いでしょう。
一方、バイヤー(商品の仕入れ)やプレス(広報)を担当する社員は土日休みのケースがほとんどです。
アパレルの職種(例)
- 販売スタッフ
- 店長
- バイヤー
- プレス
平均年収 | 361万円 |
役に立つ資格 | ・ファッション販売能力検定 ・ファッションビジネス能力検定 ・色彩検定 |
おすすめな人 | ・洋服が好きな人 ・人と接することが好きな人 ・コミュニケーション力が高い人 ・流行に敏感な人 ・おしゃれに自信がある人 |
出典:厚生労働省「衣料品販売 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
6. 小売業
小売業は土日に買い物をする客が多いため、平日に休む従業員が多い傾向にあります。
デパートや家電量販店は土日が特に混むため、店舗としては多くの販売員を売り場に配置しなければなりません。
小売業は土日が稼ぎ時のため、土日に休めることは少なく、必然的に平日に休みを取るケースが多いのです。
店長や社員の場合には、急きょ休むことになったアルバイトの代わりに土日に出勤するケースも珍しくありません。
小売業の職種(例)
- 販売スタッフ
- レジ担当
- 品出しスタッフ
- 店長
平均年収 | 361万円 |
役に立つ資格 | ・販売士 ・登録販売者 ・食品衛生責任者 ・ビジネス実務マナー検定 |
おすすめな人 | ・明るい性格の人 ・人と接するのが好きな人 ・コミュニケーション力が高い人 ・サービス精神が旺盛な人 ・チームワークを大切にできる人 |
出典:厚生労働省「デパート店員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
7. コンビニ
コンビニは24時間365日営業している店舗が多いため、平日休みが多い仕事といえます。
特に都市部のコンビニは時間帯や平日・土日問わず営業しているケースが多く、シフト制を導入しているケースがほとんどです。
そのため土日はしっかりと働き、そのぶん平日は休む、といったシフトで働ける可能性が高いでしょう。
月給を上げるために夜勤に入る、子育ての空いた時間に短時間で働くなど、自分の希望やライフスタイルに合わせた働き方を実現しやすいのもコンビニで働く魅力です。
コンビニの職種(例)
- 店員
- 店長
- スーパーバイザー
- エリアマネージャー
平均年収 | 361万円 |
役に立つ資格 | ・登録販売者 ・食品衛生責任者 ・防火管理者 |
おすすめな人 | ・明るい性格の人 ・人と接するのが好きな人 ・手際よく作業できる人 ・責任感がある人 ・深夜に働きたい人 |
出典:厚生労働省「コンビニエンスストア店員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
8. 警備員
警備員は土日の勤務が多いぶん、平日休みを取りやすい仕事といえます。
たとえば商業施設は土日に多くの人が訪れるため、施設を巡回する警備員は人混みでの安全確保や、迷子対応など、平日以上に多くの業務をこなす必要があります。
オフィスビルの警備に関しても、土日に不審者が入らないようにするため、平日と変わらない監視体制を敷いているケースも珍しくありません。
土日に警備業務ができる人を歓迎している求人も多いので、「土日はしっかりと働き、平日に休みを2日取りたい」と考えている人に適した仕事といえるでしょう。
警備員の職種(例)
- 施設警備員
- 交通誘導警備員
- イベント警備員
- 身辺警護員
平均年収 | 376.1万円 |
役に立つ資格 | ・交通誘導警備業務検定 ・警備業務検定 ・警備員指導教育責任者 |
おすすめな人 | ・責任感がある人 ・注意深く行動できる人 ・体力がある人 ・冷静に判断できる人 ・単独行動が好きな人 |
出典:厚生労働省「施設警備員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
9. イベント会社
イベント会社は土日祝日にイベントを開催するケースが多いため、平日休みが多い仕事といえます。
たとえばスポーツの試合や、アイドルのコンサートなどは多くの集客を見込める土日祝日に開催されることが多く、こうしたイベントに関わる多くの社員・スタッフも土日祝日に出勤しています。
ただし物販展やシンポジウムなど、年に数回開催されるようなイベントに携わる場合には、イベント本番の週だけ土日出勤・平日休み、となるケースも珍しくありません。
また、イベント会社の経理や人事といった事務系の仕事も土日の出勤はほぼなく、平日勤務・土日休みで働くことが一般的です。
イベント会社の職種(例)
- イベントプランナー
- イベントディレクター
- 音響・照明スタッフ
- 事務系職種(経理・人事など)
平均年収 | 645.5万円(プロスポーツ運営団体) |
役に立つ資格 | ・イベント業務管理士 ・イベント検定 ・危険物取扱者 |
おすすめな人 | ・アイデアを出すのが得意な人 ・行動力がある人 ・コミュニケーション力が高い人 ・ストレス耐性がある人 ・臨機応変に対応できる人 |
出典:厚生労働省「プロスポーツ運営団体職員(企画・運営) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
10. ホテル・旅館
ホテル・旅館は土日の宿泊客が多いため、平日休みの仕事といえます。
多くの人は平日は仕事や学校で忙しいため、ホテルや旅館の利用は休みの日がメインです。宿泊施設側としても土日は稼ぎ時のため、多くのスタッフを配置することでサービスの提供に努めています。
特にゴールデンウィークやお盆、年末年始などは多くの観光客がホテルや旅館を利用するため、こうした長期休暇は休みを取りにくいでしょう。
一方で平日は宿泊客の対応にそこまで人数を割かなくて良いため、ホテル・旅館の従業員は平日に1~2日の休みを取っているケースがほとんどです。
ホテル・旅館の職種(例)
- フロント係
- 客室係
- 調理師
- 配膳スタッフ
平均年収 | 329.6万円 |
役に立つ資格 | ・ホテルビジネス実務検定 ・レストランサービス技能検定 ・サービス接遇検定 |
おすすめな人 | ・人と接することが好きな人 ・サービス精神が旺盛な人 ・語学力が高い人 ・礼儀作法をわきまえている人 ・きめ細やかな心配りができる人 |
出典:厚生労働省「接客担当(ホテル・旅館) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
土日休みの主な仕事
ここまで平日休みの仕事を紹介してきましたが、これとは反対に「土日休みの仕事」としては以下のような業種が挙げられます。
- 公務員
- 経理
- IT業界
- 出版業界
- 広告代理店
- エンジニア
- デザイナー
- 郵便局
- 銀行
- メーカー
これらの仕事には、以下のような特徴があります。
土日休みの仕事の特徴 | 代表的な業種 |
顧客(法人)が土日に休んでいることが多い | 銀行、メーカー |
土日に休んでも業務に大きな影響がない | 経理、エンジニア |
業界の習慣として土日休みの会社が多い | 出版業界、広告代理店 |
土日休みの仕事は、以下の記事でも詳しく紹介しています。
土日休みの仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
平日休みの仕事のメリット・デメリット
仕事が平日休みの場合によるメリットとデメリットについて、それぞれご紹介します。
平日休みの仕事のメリット
平日休みの仕事のメリットとしては、以下があります。
銀行や郵便局、役所などの手続きに行きやすい
銀行や郵便局などの金融機関は土日休みが多いため、平日が休みだと利用することができます。また、役所では各種手続きを簡単に済ますことができます。
土日でも銀行や役所が開いていることがありますが、時間が短かったり混んでいたりするので、平日に済ますことができるのは有難いです。
また、病院などの医療機関へ行く場合も、平日なら土日と比べて空いているので予約も取りやすく、すぐに診察を受けられるので時間を有効に使うことができます。
同じ休日でも土日と平日では時間の混み具合が違います。
また、ジェイックでは銀行のような金融機関についての記事も書いているので気になった方などは是非下記の「おすすめ記事」から読んでみて下さい。
平日に空いている場所で遊べる
ショッピングをするにも、どこかへ遊びに行くにも土日は混んでいます。しかし、平日が休みだと空いている場所が多いため時間がかかりません。
買い物の場合はレジで並ぶ時間を短縮できたり、車だと渋滞などで無駄な時間を過ごしたりする必要がなくなり、時間を有効に使うことができます。また、レジャー施設なども平日は空いているため、乗り物で並ぶ時間も少なくなり遊びに行くのも楽しくなります。
優越感を感じられる
ほかの人が仕事をしている平日にのんびり過ごせるため、優越感を感じることができます。通勤時間帯に家でテレビを見たり昼寝をしたりできるため「いまごろ、世の中の人は忙しく働いている時間なんだな」と思うと、精神的なゆとりが生まれることもあるでしょう。
平日休みの場合、土日休みよりも休日というものに特別感をもつことができるため、人によすっては「土日よりも平日休みのほうがいい」と考える人もいます。また、平日休みに慣れてしまうと、転職などで土日休みになった際に違和感を感じるかもしれません。
希望の休みが取りやすい
平日休みの仕事はシフト制が多いため、お盆や年末年始、業界ごとの繁忙期など、前もって忙しいとわかっている日以外は基本的に希望の休みが取りやすいといえます。
店舗勤務の場合、アルバイトやパートスタッフなどでその時間帯の人員を埋めることができれば、社員は休むことができます。
なんらかの事情でもともと勤務予定だった日を休みにしたいという場合も、周囲に頼めば多少はシフトを変更できることもあるため、土日休みの仕事とくらべると、ある程度は希望の休みを柔軟に取りやすい点がメリットです。
収入を増やせることもある
たとえば店舗の社員や店長としてシフト制で働いていて、来るはずだったアルバイトやパートの従業員が急遽来れなくなった場合、代わりの人員を探すのではなく自分が残業してフォローすることも場合によっては可能です。
その場合は本来の労働時間外に働くことになるため、そこで働いたぶんの残業代も支給されます。つまり、その月の給料よりも収入が増えることになります。ある程度柔軟に対応できる人であれば、これをメリットだと感じる人もいるでしょう。
平日休みの仕事のデメリット
平日休みの仕事のデメリットとしては、以下があります。
友人や家族と休みを合わせにくい
基本的にはほとんどの業種が土日休みとなっているため、友人も平日は仕事をしている可能性が高く、自分が休みでも一緒に遊びに行くことはむずかしくなります。
また、幼稚園児や小学校の子どもがいる場合も平日は園や学校があるため、家族のお出かけなどを理由にしょっちゅう休ませるというわけにもいかないでしょう。そのため、友人や家族と休みが合わせにくいという点は、平日休みの仕事のデメリットとしてまず挙げられます。
結婚式や子どもの行事に参加するための調整が大変
結婚式や子どもの運動会は、土日に開催されることがほとんどです。やはりほとんどの業種は土日が休みになっているため、結婚式や運動会もそれに合わせて実施するケースが多いからです。
そのため、結婚式や子どもの行事に出席するならば、前もって休暇を申請したり、問題なく休めるように調整したりする必要が出てきます。これも、土日休みの人にはない手間だといえるでしょう。
連休が取りづらい
平日休みの仕事の場合、土日休みのように、やむを得ない事情があるとき以外、毎週必ず連続で休める日があるとは限りません。平日のうち1日ずつ飛び飛びで休みになったり、もともと休みの予定にしていたがその日の人員が足りなくなり、休日をずらすことになったりするケースもあります。
また、ゴールデンウィークや年末年始などの一般的な連休も、出勤となるケースが少なくありません。「年に数回は絶対に連休を取りたい」「大型連休は自分も休みたい」という人は、平日休みの仕事は避けたほうがよいでしょう。
疲れが残りやすい
平日休みの仕事の場合はどうしても、まとまった日にちを休日にすることがむずかしくなりがちです。土日休みであれば、1週間のうち2日間は連続して休める日が確保されているため、ゆっくりと過ごして身体を休めることができます。
平日休みの場合は1日休んでまた次の日は仕事というケースもよくあるため、疲れが残りやすいといえるでしょう。立ち仕事や力仕事など、身体を使う仕事の場合はデスクワークよりも肉体的疲労が大きいものの連続して休めないため、疲労感があるまま仕事に取り組むことも少なくありません。
また、ジェイックでは仕事が疲れる原因やその対処法などについて書いている記事もあるので気になった方は是非下記の「おすすめ記事」から読んでみて下さい。
変則的なシフトになりやすい
アパレルや飲食店・スーパーやコンビニなどの店舗勤務、医療・福祉、宿泊業界、警備の仕事などは、朝番・遅番などの変則的な時間での勤務が多く、もともと夜勤が組み込まれていたり、店舗などでも深夜の棚卸し業務などが発生することがあります。
シフトの都合によっては次の日の出勤時間が早いにもかかわらず遅番で、帰宅して寝たらすぐにまた仕事というケースもあります。そのため、慌ただしく感じることがあるかもしれません。不規則な勤務に耐えられる健康管理なども必要になってくることから、人によっては働きにくいと考える人もいるでしょう。


平日休みの仕事の特徴
平日休みの仕事には、以下のような特徴があります。
- 土日休みの人を相手にする仕事が多い
- シフト制の仕事が多い
土日休みの人を相手にする仕事が多い
平日が休みの仕事には、多くの人が土日に利用するサービスを提供する仕事が多い傾向にあります。
たとえばスーパーや飲食店、美容室などは、土日に買い物や外食、ヘアカットなどを楽しむ人たちで賑わいます。
来客数が土日に大きく増えるため多くのスタッフが必要ですが、平日は来客数が落ち着いているため平日に休みを取りやすい店舗が多いのです。
コンサートなどのイベントも土日祝日に設定されていることが多いため、イベント会社で働く場合も平日休みになる可能性があります。
このように平日休みの仕事には、多くの人が休みの日に利用するサービスや、土日に行われるイベントに関連する仕事が少なくありません。
シフト制の仕事が多い
シフト制の仕事が多いことも、平日休みの仕事の特徴です。
具体的には、24時間体制で人手が必要な仕事はシフト制が一般的です。
24時間体制で人手が必要な仕事(例)
- 介護施設
- コンビニ
- ホテル
こうした職場では、土日のどちらかはシフトに入り、平日に休みが1日取れる、といったケースが多いでしょう。
なお、早朝や夜間の勤務が発生する場合があることには注意が必要です。
たとえば日曜日が夜勤の場合、仮に月曜日が休みだったとしても、せっかくの休日を一日中寝て過ごしてしまう…といった可能性も考えられます。
平日休みのシフト制の仕事に興味がある場合には、早朝勤務や夜勤に入る頻度、平日のいつ休みを取れるか、といったことを入社前に確かめておきましょう。
平日休みの仕事の割合

平日休みの仕事と土日休みの仕事は、それぞれどのくらいの割合なのでしょうか。総務省統計局「平成 28 年社会生活基本調査」によれば、土曜日に“有償労働”をしている割合は33.5%、日曜日は21.5%、平日は50.2%となっています。
引用:総務省統計局「平成 28 年社会生活基本調査」
土日に働いている人が約2~3割程度であることを考えると、全体から見れば決して多くはないものの「土日の勤務が必要な仕事はごく少数派」「平日休みの仕事はめずらしい」とまではいえなそうです。
平日休みの仕事に就くための対策
平日休みの仕事で働きたい人に向けて、就活や転職の成功率を高める対策を3つ紹介します。
- 平日休みでもOKな理由を明確に伝える
- 柔軟な働き方に対応できることを伝える
- 体力やストレス耐性の高さをアピールする
平日休みでもOKな理由を明確に伝える
面接では「平日休みでも大丈夫な理由」を明確に説明しましょう。
多くの企業が土日休みを採用しているなか、どうして平日休みの仕事を選ぶのか面接官は知りたいからです。
平日休みでもOKな理由を伝えるときのポイントは、平日休みのメリットを具体的に説明することです。
平日休みでもOKな理由の伝え方(例)
平日休みでも大丈夫な理由としては、空いている時間に役所や銀行の用事を済ませることができたり、趣味や習い事をゆったりと楽しんだりできるからです。
土日に混雑する場所を避けて、ゆっくりと買い物やレジャーを楽しめることも魅力に感じています。
このような理由から、平日休みの働き方を希望しています。
上記の理由以外には、以下のようなことも平日休みが良い理由といえるでしょう。
- 平日にしか開催されないイベントに参加したい
- パートナーが平日休みなので合わせたい
- 平日にしかできない副業がある
平日休みでもOKな理由が曖昧だと、「いざ働き始めたあとに、この人は土日に出勤することを苦痛に感じ始めるかもしれない」といった懸念を面接官が抱く可能性があります。
こうした印象を持たれないためにも、平日に休みたい理由をしっかりと考えておきましょう。
柔軟な働き方に対応できることを伝える
平日休みの仕事で働きたいときは、柔軟な働き方に対応できることも面接官に伝えましょう。
平日休みの仕事は不規則な勤務形態になるケースが多く、面接官としては「シフトの急な変更や残業に対応できるだろうか?」「長期間、安定して働いてくれるだろうか?」といったことが気になるからです。
「この人であれば不規則な勤務でも耐えられそうだ」と面接官に思ってもらうには、シフト勤務の経験があることや、家族のバックアップがあることを伝えるのがおすすめです。
柔軟な働き方に対応できることの伝え方(例)
飲食店でアルバイトを2年経験していたことがあり、そこでは土日祝日や深夜帯を含む勤務も担当していました。
また、転職後に不規則な働き方になる可能性があることを家族に相談したところ、私のやりたいことを優先するように勧めてくれて、平日休みの働き方を応援してくれています。
介護職は未経験ですが、こうした理由から不規則な勤務形態でも問題なく働けると考えています。
シフト勤務の経験や、周りのフォローがあることを伝えることで、企業は安心して採用できます。
「不規則な働き方でも大丈夫ですか?」と面接で質問されたときは、ぜひ上記の例文を参考に回答を考えてみてください。
体力やストレス耐性の高さをアピールする
平日休みの仕事に就くには、体力やストレス耐性の高さをアピールすることもおすすめです。
なぜなら、平日休みの仕事は体力や精神力の強さを活かせる場面が多いからです。
特に土日は多くのお客様が来店するため、接客業などではお客様の対応に追われるケースも少なくありません。
美容師や警備員など、平日休みの仕事には常に立ちっぱなしの仕事も多く、お客様と直接接することでストレスがたまる場面も多いでしょう。
そして企業としてはこうした仕事に順応できる人を求めているため、体力やストレス耐性の強さをアピールすることが有効なのです。
体力をアピールする方法(例)
強みは体力があることです。
学生時代は体育会ヨット部に所属し、厳しい練習に耐えてきました。具体的には、真夏の炎天下での練習や、冬の冷たい海での練習なども経験し、多少のことではへこたれない体力を身につけてきました。
私が志望しているトラックドライバーの仕事は体力が必要な場面が多いかと思いますので、入社後も体を鍛えるなど、さらに体力をつけていきたいと考えています。
平日休みの仕事への就職・転職を検討しよう
平日休みの仕事は、人によってはメリットが多い仕事といえます。むしろ土日よりも平日に休みたい、働く時間が不規則でも問題ないという人の場合、平日休みのほうが働きやすいこともあります。「いまは土日休みの仕事をしているが平日休みの仕事に転職したい」「平日休みの仕事への正社員就職を考えている」という方は、ジェイックのキャリアアドバイザーへお気軽にご相談ください。


