相談満足度93.5%の『就職カレッジ®』はこちら ▷

ベンチャー企業に新卒入社!就活や企業選びのポイントや注意点

ベンチャー企業に新卒入社はアリ?就活や企業選びのポイントや注意点も解説

ベンチャー企業に新卒で就職すべきか迷っている」「新卒でベンチャー企業に適性のある人はどんな人なのかを知りたい」という人も就活生の中にはいるでしょう。
この記事ではベンチャー企業の基本的な解説のほか、新卒でベンチャー企業に就職するメリット・デメリット、ベンチャー企業への新卒入社を目指す学生が就活する際の注意点などについてご紹介します。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

ベンチャー企業に新卒入社する前に知るべきこと

ベンチャー企業に新卒入社する前に知るべきこと

ベンチャー企業に新卒入社を検討している就活生が知っておきたいベンチャー企業の基本や新卒採用について、新卒でのベンチャー企業の就職に向いている学生の特徴などについてご紹介します。

ベンチャー企業とは

ほかの企業がおこなっていないような新しいビジネスを展開する企業のことを、ベンチャー企業と呼びます。ベンチャー企業は、新しい技術や革新的なアイデアを使って新規事業に挑戦し、短期間で成長することを目的として設立されることが少なくありません。

ビジネスリスクがやや大きい反面、新しいビジネスモデルを確立できれば、大きな利益を得られる可能性があります。

ベンチャー企業とほかの企業の違い

ベンチャー企業と似たイメージのあるスタートアップ企業や、中小企業と異なる点は以下の通りです。ベンチャー企業への新卒入社を考えている学生は、基本的な違いを知っておきましょう。

ベンチャー企業とスタートアップ企業の違い

ベンチャー企業の中でも、急成長しようとする意思の強い企業をスタートアップ企業と呼びます。

規模や業績など特に区別するための明確な決まりがあるわけではありませんが、企業を形容する言葉としての具体度に違いがあります。

ベンチャー企業と中小企業の違い

中小企業の定義は、中小企業基本法ではっきりと決められています。業種によって異なるものの、基本的には資本金の額や従業員の数で、中小企業かどうかが決まります。

たとえば、サービス業の場合は資本金の額または出資の総額が5000万円以下、従業員の数が100人以下の場合は中小企業と定義されています。しかし、ベンチャー企業の場合は資本金の額や従業員数の決まりがないため、単純に中小企業とベンチャー企業を比較することはできません。

ベンチャー企業は、中小企業より規模が小さいと思われがちです。たしかに小規模のベンチャー企業も多いものの、なかには中小企業より規模の大きいベンチャー企業も存在するため、決して規模の大きさだけで定義されているわけではありません。

ベンチャー企業とメガベンチャーの違い

メガベンチャーとは、ベンチャー企業が成長して大きくなった企業のことを指します。たとえばYahoo!、DeNA、リクルート、楽天、メルカリなど、現在は世の中に広く知られるようになったこれらの企業は、もともとはベンチャー企業でした。

メガベンチャーの条件は、従業員数が1000人以上であることと、上場企業であることです。ベンチャー企業と比べると資本もきちんとしており経営が安定していることが多いため、就活生からも人気が高いといえます。

ベンチャー企業と社内ベンチャーの違い

社内ベンチャーとは、企業が新たなサービスや製品などをつくるために、企業から独立した組織のことを指します。企業の社員が社内起業家という形で、企業の資金などを使って取り組むのが一般的です。

社内ベンチャーの目的は、新規事業や社員の人材育成などがあります。ただし企業で働いている社員が運営するため、学生が社内ベンチャーに新卒入社できるわけではありません。

ベンチャー企業とジョイントベンチャーの違い

ジョイントベンチャーとは複数の企業が資金を出し合って設立した会社のことで、合弁企業とも呼ばれます。お互いの経営資源などを活用し、新たな事業をおこなうことが目的です。

日本の代表的なジョイントベンチャーのひとつが「ビックロ」です。家電量販店と衣料量販店がタッグを組み、共同店舗を運営することでお互いの顧客も呼び込むことができ、売り上げを伸ばせるという相乗効果が起きています。

ベンチャー企業の新卒採用は何が違う?

ベンチャー企業は、一般的な企業とは違った選考方法をおこなっているところがあるため注意しましょう。

ベンチャー企業によくあるのが「ジョブ型選考」です。「ジョブ型雇用」「ジョブ型採用」などとも呼ばれる選考方法で、勤務地や業務内容が採用前に決められています。

通常は採用をしてから、その人に合わせてどういった仕事をどの部署でやってもらうかを決めることが多い一方、ベンチャー企業では専門的なスキルや知識を持ったスペシャリストを求めることも少なくないため、新卒採用でジョブ型選考を実施することがあります。

ほかにも、採用面接を1回しか行わない企業や、公式のホームページに新卒採用情報を載せていないベンチャー企業もあります。そもそも新卒採用をしないベンチャー企業も多いため、新卒でベンチャー企業に就職したいと考えている就活生は注意が必要です。

【新卒注目】ベンチャー企業の最新ランキング

フォースタートアップが2020年2月に発表した、国内スタートアップ想定時価総額ランキングの上位ベンチャー企業をご紹介します。ベンチャー企業への新卒入社を考えている学生は、どのようなベンチャー企業が急成長しているのかを知っておきましょう。

1位:Preferred Networks…3,516億円

創業は2014年と新しいものの、ディープラーニングの研究開発に取り組み、産業用ロボットや交通システムなどの分野で、その高度な技術力を発揮している企業です。

2位:クリーンプラネット…1,298億円

東北大学の教授が中心となり、2012年に設立された企業です。量子水素エネルギーの研究に取り組み、安全・安定・安価なクリーンエネルギーの世界で実用化を目指しています。

3位:TBM…1,218億円

紙やプラスチックなどの代わりに使える世界特許を取得した新素材「LIMEX」の研究開発や製造などに取り組む企業です。LIMEXを使用したショッピングバッグやマスクなども製造されています。

4位:リキッドグループ…1,160億円

2014年に創業し、日本、シンガポール、ベトナム、フィリピンで仮想通貨の取引プラットフォーム事業を拡大させた企業です。国内外の複数のオフィスでは、350人以上が働いています。

5位:スマートニュース…1,128億円

日本発のニュースアプリを提供する企業です。効率よく複数の媒体から情報収集ができるアプリであることから、米国でも高い人気を誇っているサービスです。2019年からはさらなる急成長のため、福岡、カリフォルニア、上海に技術開発拠点を置いています。

ベンチャー企業への新卒入社に適性のある学生

ベンチャー企業への新卒入社に適性があるのは、以下のような学生です。

新しいことが好き

ベンチャー企業は他にはない新しいビジネスを展開することを目的として設立されるため、好奇心旺盛な人やチャレンジ精神がある人、何かを生み出すのが好きな人に向いています。他の会社では体験できない新しい仕事にチャレンジしたい人、不確実なものにもやりがいを感じられる人にはぴったりな仕事でしょう。

自主的に行動できる

成長過程のベンチャー企業も多いため、自分から何かを発信できる人でなければ活躍はむずかしいでしょう。企業風土にもよりますが、入社して仕事に慣れてきてからも「上司に言われたことしかできない、指示が与えられるのを待っている」人は評価されないことも少なくありません。自主性をもって行動できる人のほうが、ベンチャー企業には向いています。

困難も楽しめる

新しいビジネスを展開して世に広めるのは、簡単なことではありません。ベンチャー企業で働いていると、さまざまな課題や困難にぶち当たってしまうこともあります。そういうときに、めげずに困難に立ち向かえる人でなければすぐに挫折してしまいます。困難すらも楽しめる人なら、ベンチャー企業で働いてもうまくやっていけるでしょう。

ほかにも成長意欲のある人や働くのが好きな人、失敗してもめげずに前に進み続けられる人、将来起業しようと考えている人などが、ベンチャー企業に向いているといえます。

安定よりも変化を好む

新卒入社の場合、安定していて倒産などの可能性が低い大手企業を目指す人も多いかもしれません。ベンチャー企業の場合は経営方針が変わったり、新規事業をスタートさせたりすることもめずらしくないため、働くうえでさまざまな変化を受け入れていくことが求められます。

変化を柔軟に受け入れられる人は、新卒でベンチャー企業に入社しても楽しんで仕事に取り組んでいける人が多いでしょう。

特定のスキルを持っている

たとえば学生時代からプログラミングを書いていたり、Webデザインなどができる技術を持っていたりするなど、仕事にすぐに活かせるスキルを持っている場合、新卒でベンチャー企業に入社しても、早期から活躍できる可能性があります。

通常の企業のように時間をかけて丁寧に研修を実施するという体制が整っていないベンチャー企業も多いため、すでにあるスキルを活かして働き、実務経験を積んでレベルアップしていきたい人には適性があるといえます。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

ベンチャー企業への新卒入社に適性がない学生

ベンチャー企業への新卒入社に適性が少ないのは、以下のような学生です。

決められた手順でものごとを進めるのが好き

大手企業やある程度の歴史を持つ企業では、業務の手順が細かく決められていることが少なくありません。大手企業であるほど、何かをする際には稟議を回す、メールは役職順にCCをつけるなど、効率的とはいえない社内ルールが多い傾向にあります。

あらかじめ決まっている方法通りに取り組む方がよいという人は、工夫したり改善したりして合理的に仕事を進めていくことも多いベンチャー企業への新卒入社は不向きといえます。

臨機応変な思考や行動が苦手

ベンチャー企業は社員数が少なかったり、新たなサービスや製品を提供したりしていることが多いため、仕事の中でも臨機応変な思考や行動を求められることがあります。

自分でものごとを考えるのが苦手だったり「それはマニュアルにないからわからない」「指示を受けていないからできない」などと考えがちだったりする人は、ベンチャー企業に新卒入社しても働きにくいと感じるでしょう。

ひとつの企業で長く働きたい

ベンチャー企業の場合、会社を大きくしていきたいという想いはあっても、どんなことがあっても定年までずっとそこで働くつもりだと考えている社員は少数派であるといえます。そもそも、業績が悪化したりすれば企業自体がなくなってしまう可能性もあるため、数十年後までその企業が残っているという保証はありません。

「在籍しているのだから、何があっても定年まで自分の生活が保証されるべきだ」という考えを持っている人はベンチャー企業は不向きであるため、仕事を失う心配がない公務員などを目指した方がよいでしょう。

親など周囲の人を安心させたい

ベンチャー企業に新卒入社するとなると、親や親戚などがその企業を知らなかったり「聞いたこともない企業に入って大丈夫なのか」などと心配されたりするかもしれません。

自分の親の世代や祖父母などの年配者からすると、知名度のある大手企業への就職や安定した職業を望むことも多いでしょう。ベンチャー企業へ新卒入社することは「周囲の身近な人を安心させられる」という点においては、ややむずかしい可能性があります。

待遇や企業規模などを優先したい

ベンチャー企業では給料や福利厚生などの待遇がそれほどよくなかったり、社員数が数名〜数十名程度と少なかったりするケースがあります。

「仕事内容よりも待遇のよいところに就職したい」「規模が大きい企業で働きたい」という人は、ベンチャー企業への新卒入社は不向きといえるでしょう。

ベンチャー企業に新卒で就職するメリット・デメリット

ベンチャー企業に新卒で就職するメリット・デメリット

就活生が、新卒でベンチャー企業に就職するメリットデメリットについて知りましょう。

ベンチャー企業に新卒で就職するメリット

年齢よりも実力が重視されやすい

一般的な大企業は年功序列を重んじる傾向があり、年齢が高いほうが給与面でも仕事面でも有利になることが少なくありません。

新卒のうちは比較的難易度の低い仕事や、低めの基本給からスタートすることも少なくありませんが、ベンチャー企業にそういった傾向はあまりありません。実力そのものを重視することが多いため、スキルや能力さえあれば、若手でも早い段階から活躍できるベンチャー企業もあります。

勤続年数や年齢に関係なく、自分の得意分野や努力次第でそれに見合った評価をしてもらえることがあるのは、ベンチャー企業のメリットのひとつといえるでしょう。

常に新鮮な気持ちで仕事ができる

新しいビジネスを展開するのがベンチャー企業の特徴です。会社も常に変化し続けるため、仕事内容もバラエティーに富んでいることが少なくありません。

何年も特定の作業だけを続けていたり、自分のアイデアや工夫などが不要な仕事ばかりしていると、人によっては退屈に感じてしまうこともあるかもしれませんが、ベンチャー企業ならば、常に新鮮な気持ちで仕事ができる可能性が高いでしょう。

経営陣との距離が近い

従業員数が多い大手企業では、社員が社長と触れ合う機会があまり設けられていないことも多くあります。なかには「社長と直接話したことがない」「会社のなかで社長を見かけることがあまりない」ということもあるでしょう。

ベンチャー企業は従業員が少ない企業も多いため、社長との距離が近く気軽に意見交換できる環境が整っています。若い社長が多く、社員と年齢が近いことも特徴です。入社して早い段階から、社長と一緒に仕事をする機会もあります。

経営陣との距離が近いベンチャー企業は、会社がどういう仕組みで運営されているのか、どのような過程で成長していくのかを間近で体験できます。会社を支えている経営陣と一緒に仕事することで、若いうちからさまざまなことを学び、吸収できるでしょう。

若い人にも一定の裁量が与えられる

日系の大手企業では、入社したての若手社員に裁量権が与えられることはあまり多くありません。

ベンチャー企業は従業員が少ない企業が多いこともあり、入社したばかりの若手に一定の裁量権が与えられることがあります。入社していきなり大きなプロジェクトを任されたり、自分の意見が経営に反映されたりすることもめずらしくないのです。

責任は大きくなるもののそのぶんやりがいがあり、責任感を持って仕事ができるでしょう。

経営者視点を持てる

少数精鋭のベンチャー企業も多いため、自分が配属された部署以外の仕事にかかわることも多くあります。事業全体にかかわるということは、経営者のような視点で仕事をしなければならないケースも出てくるということです。

事業を俯瞰で見ながら仕事をこなすことで、自然と経営者の視点を身につけることができるでしょう。

ベンチャー企業に新卒で就職するデメリット

ベンチャー企業に新卒で転職するデメリットとしては、以下が考えられます。

社員の在籍期間が短い企業もある

ベンチャー企業の場合、数年間働いてスキルや経験を積んでよりよい条件の企業へ転職したり、自分で起業したりする社員もいます。そもそも、ひとつの企業で何十年も働くことに価値を見出していないケースもあります。ベンチャー企業のなかできちんと成果を出している優秀な社員は、ほかの企業からのスカウトもあるでしょう。

もちろん、ベンチャー企業に新卒入社して経験を積み、いつかは転職や起業をしたいと考えている人は問題ありません。ただし、入社してみて「ここで長く働き続けたいな」と思っても、転職や起業が当たり前の企業カルチャーだった場合、そこをデメリットに感じるかもしれません。

倒産してしまう可能性がある

ベンチャー企業は新しいビジネスを展開することを目的としているためビジネスリスクがやや大きく、もしビジネスがうまくいかなかった場合、倒産する可能性もないとはいえません。

企業が生き残っていくことは簡単なことではなく、日本では創業して3年程度で倒産する企業も少なくありませんが、創業してから短期間で倒産するリスクをはらんでいるのは、ベンチャー企業になりがちではあります。

ベンチャー企業への就職を考えている就活生は、こういったリスクも考えたうえで就職先を選ばなければなりません。

福利厚生が少ないことがある

ベンチャー企業は設立してからの年数が短い企業もあり、福利厚生が充実していないことがあります。コストをあまりかけられない、福利厚生のことまで手が回らないなどの企業もあるため、福利厚生を重視して就職先を選んでいる学生は注意しましょう。

もちろん、福利厚生を充実させているベンチャー企業や今後増やしていこうと考えているベンチャー企業もあるため、企業の情報をしっかりチェックしておくことをおすすめします。

研修制度が充実していないことがある

設立されたばかりのベンチャー企業は、人手が足りない、やることが多くて忙しい、マニュアルなどができていないなどの理由から、余裕がなく研修制度が充実していないことも多くあります。

一般的な企業に比べると即戦力を求める傾向が強いのも、研修制度が充実していない理由のひとつともいえます。

入社してすぐに活躍できる人、自分自身で成長しようとする意識の高い人を求めるベンチャー企業も少なくないため、じっくり研修を受けてステップアップしたい学生には不向きかもしれません。

ブラック企業の可能性がある

社員ひとりあたりの仕事量が膨大で、毎日終電近くまで仕事をしなければ終わらないなど、常識では考えられない就業時間で働かせるベンチャー企業もあります。数名~数十名程度の社員数の場合は閉鎖的になりがちで、外からみたらおかしなルールや偏った思想、ハラスメントが横行する企業も存在します。

新卒者が注意したほうがよいのは、社会人経験がないゆえに、入社したベンチャー企業があきらかにおかしい労働環境であることに気づかず「働くというのはこういうことなんだ」と思い込み、耐え続けて心身の調子を崩してしまうケースがあることです。

オフィスが都心にあっておしゃれだったり、社長や社員が自分と同年代だったりして、一見ブラック企業とは気づかない企業もあります。もちろんすばらしいベンチャー企業も多いものの問題のある企業もあるため、しっかりチェックしましょう。

「ベンチャー企業に新卒入社」は危ない?

結論からいうと、ベンチャー企業に新卒入社するのが危ないかどうかは、入社する企業によります。ベンチャーでも優良企業やメガベンチャーなど、資本や体制がある程度しっかりしている企業もあります。

また、入社時は創業間もなかったり小規模だったりしても急速に売り上げを伸ばし、上場企業になるなどの成長を遂げるベンチャー企業も少なくありません。そのようなベンチャー企業に新卒入社した場合、貴重な経験ができるでしょう。

一方で「成果で評価する」「成長できる環境」などと謳いつつ、いわゆるやりがい搾取をするような悪質なベンチャー企業も混ざっているため、新卒入社を考えている場合は注意が必要です。

ベンチャー企業の新卒者の給料は高い?

ベンチャー企業の場合、一般的な企業と同様に、新卒の段階では初任給などはそれほど高くないことも多いといえます。

「20代で幹部になり高収入を得ることも可能」などと求人情報に書かれているベンチャー企業もありますが、激務であったり、上層部などに気に入られないと昇給しなかったりするケースもあります。

入社前に、給与体系や昇給、ボーナスなどについてチェックしておいた方がよいでしょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

ベンチャー企業に新卒入社したい学生が選ぶ方法とポイント

ベンチャー企業に新卒入社したい学生が選ぶ方法とポイント

新卒でベンチャー企業への就職を考えている学生がエントリーするベンチャー企業を選ぶ際に、チェックしておくべき点や調べておくべき点について知りましょう。

新卒者がよいベンチャー企業を見極める方法

ベンチャー企業がよい企業かどうか判断するために、新卒入社を考えている学生は以下をチェックしてみましょう。

ベンチャーキャピタルから投資を受けているか

良いベンチャー企業か見極めるために、まずはどのような投資を受けているかチェックしておくとよいでしょう。

特に注目したいのが、ベンチャーキャピタルから投資を受けているかどうかです。投資を行う人の中にはハイリターンを狙う人も多くいますが、そういった人をベンチャーキャピタルと呼びます。

ハイリターンを狙って投資をしているため、ベンチャーキャピタルはさまざまな分析をおこない、将来性があると判断した企業に投資をします。就職しようと考えている企業がベンチャーキャピタルから投資を受けていれば、将来性が期待できるひとつの目安になります。

社員の写真が掲載されているか

代表取締役や社員の写真が公式ホームページに載っているかどうかも、優良企業かどうか見極める判断材料です。会社の顔である社長はブランディングの意味も含めて自分の顔写真を掲載していることが多いため、社員の顔写真のほうに注目してみましょう。

社員の顔写真やプロフィールを載せている企業は、社員の離職率が低い可能性があります。ブラックな労働環境にあり社員の入れ替えが激しい企業は、すぐに辞められてしまう社員の情報を細かく載せようとはしないからです。

もちろん「顔写真が掲載されているからいい企業」というわけではなく、ブラックな労働環境を隠すためにあえて写真などで好印象をアピールしているケースもあるため、あくまでもひとつの参考として見ておきましょう。

オフィスの移転履歴

オフィスの移転履歴をチェックしておくことも大切です。小さいオフィスから大きなオフィスへ移転を繰り返している企業は、業績が右肩上がりになっている可能性があります。また、事業拡張を考えてオフィスを移転するケースも多いため、業績が伸びているかどうかの基準にもなります。

オフィスを移転するためには資金も必要になるので、ある程度利益が出ていなければ広いオフィスに移転することはむずかしいでしょう。どれだけ資金力がある企業か見極めるためにも、移転履歴は必ずチェックしておきましょう。

ただし、規模縮小などでオフィスを移転している可能性もあるため、注意しましょう。

大量採用や頻繁に求人を出していないか

規模の大きい大手企業であれば理解できますが、大量の新卒を募集・採用していたり、転職サイトなどにしょっちゅう求人を出していたりするベンチャー企業の場合、社員の離職率が高い可能性があります。

スキルアップやライフイベントによる転職・離職であれば問題はありませんが、あまりにも社員の入れ替えが多いベンチャー企業には、たとえば待遇が悪い、人間関係がストレス、業務量が多すぎる、ワンマン経営など、何らかのネガティブな理由があるといえるでしょう。

過去に問題を起こしている企業でないか

ベンチャー企業の中には、過去に不祥事があったり、問題を起こして倒産したりして、同じ経営者が社名を変えてふたたび運営しているケースがあります。もちろん、ベンチャー企業全体からすると一部ではあるものの、そのような企業は避けたほうがよいでしょう。

ベンチャー企業は社歴が浅かったり情報が得にくかったりして、その内実が見抜きにくいことも少なくありません。エントリーを考えているベンチャー企業がある場合、きちんと調べておきましょう。

ベンチャー企業へ新卒入社する際のポイント

就活生がベンチャー企業への新卒入社を希望する場合、気をつけたほうがよい点や心に留めておくべきことがあります。

ビジョンをもつ

就職をしたら何をしたいのか、そのために自分のどんなスキルを活かせるのかなど、ビジョンがはっきりしていないと、ベンチャー企業への就職はとくにむずかしいといえます。ベンチャー企業に限った話ではありませんが、新卒で社会人経験のない段階でも、明確なビジョンを求められやすいでしょう。

ベンチャー企業は受け身ではなく自主的に行動できる存在、早期から戦力になってくれる人材、成長意欲のある人材を求めているため、自分が何をしたいのかもわかっていない人を採用しようとは、まず考えない傾向があります。

「入社したらこの分野で貢献したい」「将来はこのような仕事がしたい」など、ベンチャー企業への新卒入社を考えている学生は、まずはビジョンを明確にすることからはじめましょう。

企業選びに注意する

ベンチャー企業への新卒入社を考えている場合、どの企業を選ぶかということも気をつけたほうがよいでしょう。

ベンチャー企業とひとことでいっても、社風や待遇などは企業によって大きく異なります。独自の福利厚生や評価制度があったり、比較的残業が少なかったり、勤続年数が長い社員が多かったり、子どもがいても働きやすい環境だったりするベンチャー企業もあります。

一方で、ひどい待遇で長時間労働をさせる、従業員の人格を否定するような言動や行動をする、研修をせず現場に放り出しできなければ叱責する、過剰なプレッシャーをかけてくるなど、残念ながら悪質なベンチャー企業も存在します。

ベンチャー企業を選ぶ際には、口コミサイトを見る、インターンシップに参加する、現役社員と話す機会をつくるなど、可能な限り企業のことを調べたほうがよいでしょう。

社長の考えを理解する

企業選びをするときに、その会社の社長がどういった考えを持っているかを理解することも大切です。ベンチャー企業では社員が社長と一緒に仕事をすることも多いため、自分とまったく考え方が違う社長の下で働くのは避けたほうがよいでしょう。

考え方が違う場合、その社長から刺激を受けることはあるかもしれませんが、ストレスになったり、仕事の進め方や評価方法などにズレを感じてしまったりする可能性もあります。

ベンチャー企業の社長は、自分の力で企業を設立・運営してきただけあり、よくも悪くも個性が強い傾向が考えられます。なかには「プライベートは犠牲にして仕事を最優先にするのが当たり前」など極端な考えを持っている人もいるため、公式サイトや社長のインタビュー記事などをチェックして考えを知っておきましょう。

イメージだけで決めない

「ベンチャー企業に新卒入社」と聞くと一見かっこいいイメージがありますが、ベンチャー企業は人によって合う・合わないが大きいといえます。

制度や環境が整備されていないところも少なくないため、社会人経験がない状態で入社すると違和感を持ったり、体制がコロコロ変わったりスピーディーな展開についていけなくなったりする可能性があります。

また「新しいことをやっている企業」という印象が強いベンチャー企業ですが、中には下請けとして劣悪な労働環境にあったり、経営リスクを抱えていたりすることもあります。ベンチャー企業への新卒入社はイメージだけで決めず、総合的に判断した方がよいでしょう。

自分の優先順位を明確にしておく

絶対にやりたい仕事や入社したいベンチャー企業が決まっているのであれば、ベンチャー企業への新卒入社は問題ありません。ただし、そこがはっきりしていない状態で、ベンチャー企業に新卒入社するのは避けたほうがよいでしょう。

まずは仕事内容、やりがい、待遇、社風、働き方、キャリアプランなど自分の中での優先順位をはっきりさせ、それがベンチャー企業で実現できそうならばエントリーする、という形で就活することをおすすめします。

ベンチャー企業へ新卒入社する前に自分の目でチェックを

ベンチャー企業への新卒入社を考えている場合、実際に現場で働く社員から直接意見を聞いたほうが、企業の実態をより実感できるでしょう。もし可能な場合はOB・OG訪問をおこない、興味を持つベンチャー企業が見つかった場合は、インターンシップに参加してみることをおすすめします。

インターンシップに参加するなどして社風や社員の雰囲気などをチェックしておけば、最終的に新卒入社するかどうか決めるときの判断材料になるでしょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

就職カレッジのココがすごい!


こんな人におすすめ!

  • 自分に合った仕事や場所を見つけたい
  • ワークライフバランスを重視したい
  • 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい

CTAボタン

ABOUT US
佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)