農学部の就職先はどう?主な就職先や就職に有利な資格について解説します。

農学部の就職先はどう?主な就職先や就職に有利な資格について解説します。

農学部の就職先にはどんなものがあるでしょうか。広範な分野を学ぶことができる農学部卒の学生が活躍できるフィールドは多岐にわたり、様々な企業が農学部卒の学生を採用したいと考えています。この記事では農学部卒の学生の就職先や得られる資格について説明します。

農学部の就職はどう?

農学部の就職はどう?

農学部全体の就職率について存在するいくつかの調査を見ると、いずれも90パーセント前後の卒業生が無事に就職先を見つけられているという結果が示されていました。ただしこの調査結果には、難関校から中堅以下まで幅広い大学が対象として含まれているという点に注意しなければなりません。

より対象を絞って見ていくと、中堅から難関校とされる大学の場合には、軒並み農学部の就職率は95パーセントを上回っており、これは他学部と比べると、劣るどころか、むしろ上回る水準です。現在の農業や漁業などにおいては、科学技術をはじめとした高度なテクノロジーが利用されており、農学部ではそれらに関する知識を習得したり、スキルを磨く機会が多くあります。そのため、特に研究職を求める企業は農学部卒の学生を積極的に採用したいと考えているのです。

また、近年ではESGやSDGsといったエコで持続可能な社会を実現する取り組みを推進する企業が増えてきています。生物界のエコシステムを学んできた農学部卒の学生の採用ニーズは今後ますます高まっていくと考えられます。

農学部の就職先にはどんなものがある?

農学部の就職先にはどんなものがある?

農学部を出た学生の就職先としてメジャーな職種を紹介します。

農学部の就職先その1.食品業界の研究職

農学部では人間の体の構造や食に関する研究を行う機会も多いため、農学部と食品業界の親和性は非常に高いです。食品業界に属する各企業は、会社の成長のために研究開発を行って新たな商品を常に提供し続けています。例えば健康意識の高まりを背景に、健康食品がたびたびブームになりますが、そういったブームの背景には、優れたスキルを有する農学部出身の研究者の存在があります。なお、一言で食品業界の研究職といっても、その種類は一つではありません。大きく分けると、新たな食品の開発につながる研究を行う基礎研究職、実際に販売する商品の味や香り、形状についての研究を行う製品開発研究職、製品の製造に必要な技術を研究する技術研究職の3つが存在するのです。これらの研究職として採用されるためには、専門的な知識に加えて、高度な技術力が求められますので、もし食品業界の研究職を目指すのであれば、あらかじめ目指すべき研究職を絞ったうえで、そこで求められるスキルを積極的に磨くようにしましょう。

農学部の就職先その2.食品業界の製造技術職

食品業界の製造技術職は、食品工場の生産ラインで働く作業員などの勤務の管理を行ったり、各生産ラインにおいて使用されている機械のメンテナンスを行います。いかに早く商品を消費者の手元に届けられるかや、どのようにすれば品質の高い商品を作れるかといった点が一般的には製造技術職に課せられるミッションです。いくら研究職が優れた研究結果を出したとしても、製品を製造することができなければ意味がありません。製造技術職は、そのような食品の製造を直接に担う職種ですので、そのやりがいは非常に大きいと言えます。

食品製造に技術職として従事するようになると、より生産性を向上させるための機械や人員の配置について毎日のように頭を悩ませることになります。食品会社のビジネスの根幹を担う職種だけに、その責任は非常に重いものがありますが、その分やりがいも大きいと言えるでしょう。

農学部の就職先その3.食品業界の品質管理職

食品業界の品質管理職も農学部卒のメジャーな就職先です。食品会社が提供する商品は、人々の口に入るものだけに、万が一にも有害物質などが混入しないように徹底した品質管理が求められます。この品質管理を行うために用いるのが、HACCP(ハサップ)と呼ばれる方法です。このHACCPというのは、食品の製造時に健康に害を及ぼす可能性のある物質が混入するケースをあらかじめ推測し、分析した上で、そのリスクが顕在化するのを防止するために、徹底的に工法管理を行うというものです。品質管理職は、こういったHACCPなどの手法を駆使して品質管理を行うほか、もし不良品ができてしまった場合に、社内の関係部署への連絡や、対応、再発を防止するために必要となる様々な調査などを実施します。衛生状態を保つために、工場に対して必要な指導や監督を行うことも品質管理職に求められる役割の一つです。実際に動植物を相手に緻密な研究を行うといった経験を積み重ねている農学部卒の適職と言えるのではないでしょうか。

農学部の就職先その4.食品業界の営業職

いくら研究職や製造技術職、品質管理職といった人たちが高額の投資を行って魅力的な商品を世に送り出したとしても、それが消費者の元に届かなければ会社の収益は上向きません。消費者に商品を使ってもらうことができて、はじめて利益を上げられるようになりますので、会社と消費者の架け橋の役割を担う営業の仕事は、食品会社においては非常に重要です。

食品関連の商品を消費者のもとに届けるためには、スーパーやコンビニ、レストラン、時には海外企業に対して、その魅力を知ってもらう必要があります。そのためには理系の専門的な知識を駆使して論理的に商品の価値をアピールしなければなりません。農学部卒の学生は、ハードな実習を通じて体力があるうえに、研究によって高度な専門性を身に着けている人が多いです。まさにそのような営業の仕事を担うにはピッタリの人材といえるのです。

なお、食品会社の営業職の仕事は、店頭における陳列方法をアドバイスしたり、広告について提案を行うなど多岐にわたります。単に商品の提案を行えばよいというものではありませんので、この点も頭に入れておく必要があります。

農学部の就職先その5.製薬・化粧品業界

製薬業界や化粧品業界が取り扱っている薬品や化粧品といった商品の開発には、いずれも農学部で学生が学ぶ生物学に関する知識やスキルを活用できます。

一言で、製薬・化粧品業界といっても、そこには食品業界と同じく、研究開発職や、製造管理職、営業職といった様々な職種が存在しており、それぞれ向き不向きがあるため、農学部だから必ずしもこれらの業界への就職が有利であると一概には言えません。あくまでも、自分がそれまでに取り組んできた研究や学んできた知識が、これらの職種とどれくらい親和性があるのかを考えてから就職活動の作戦を立てましょう。なお、ここで紹介した職種の中で、研究職だけは、きわめて高いレベルの学術的な知識やスキルが求められるため、他の職種と比べると非常に狭き門になっているという点も併せて覚えておくと良いでしょう。

農学部の就職先その6.農業協同組合(JA)

JAや農協という略称で知られる農業協同組合に就職する農学部卒も多いです。この農業協同組合というのは、農業の従事者によって組成された協同組合で、農家への技術指導や生活支援、各種資材の共同購入などを行っています。一般的に農協には、いくつかの部署が設けられており、そのなかには営業開発部や輸出事業部、酪農事業部などあります。これらの部署では、農業や酪農について組合員に対して高度な技術を用いて技術指導を行っていますので、農学部ですでにスキルを身に着けている学生の採用ニーズが高いのです。

なお、農協に就職する場合には、全国コースと県域コースの2つの働き方が存在するという点に注意が必要です。全国コースの場合には、海外を含めた転勤があるのに対し、県域コースの場合には特定の県に密着して仕事に従事することになります。どちらが優れているというわけではありませんので、自分が希望する働き方にあった方を選ぶようにするとよいでしょう。

農学部の就職先その7.大規模農業家

最後に紹介する就職先は、大規模農家です。農家の中には、個人や家族だけで農業を営んでいる小規模農家だけでなく、会社などの形態をとって人を雇って大規模にビジネスとして農業を行っている大規模農家が存在します。農学部を卒業して本格的に農業に従事したいという場合には、この手の農家に就職するのがおすすめです。大規模農家の場合には、ある程度働き方が確立されているため、過重な労働を強いられる可能性は低いですし、福利厚生も整っているケースが多いので、安定した環境で集中して仕事に取り組めるというのがその大きな理由です。

大規模農家に就職すれば、もちろん本格的に農作業に携われるほか、農作物の生産管理や、収穫した農作物の販売活動にも関われますので、ある程度経験を積めば、自ら農家として独立するのも不可能ではありません。農学部を卒業したというだけで、はじめから安定的に利益を上げられるほど農業は甘いものではありませんので、将来的に農家として独り立ちしようと思っているのであれば、まずは大規模農家でノウハウを磨くというのも選択肢の一つなのです。

農学部で取得できる!就職に有利な資格

農学部で取得できる!就職に有利な資格

農学部で取得できる取得はいくつか存在します。これらの資格を取っておくと、就職に有利に働くケースがありますので、可能であればなるべく取得したほうがよいでしょう。例えば、代表的な資格の一つは、栄養士と管理栄養士です。これらは、食肉、乳製品等の加工時に必要となる資格で、食品メーカーにおいて商品の企画や開発といった業務に従事したい場合にはあらかじめ取得しておくと良いでしょう。また、公務員として食の安全を守る仕事に就きたいということであれば、食品の衛生管理についての指導を行う場合に必要となる食料衛生監視員の資格を取るのがおすすめです。

それ以外に、酪農や畜産に関心があるのであれば家畜人工授精士、食肉や乳製品の製造や管理を行いたいというのであれば食品衛生管理者や毒物劇物取扱責任者を取得しておくと就職においてプラスに作用するはずです。さらに、薬品に関連した製品を扱うことを希望するのであれば、危険物取扱者の資格取得も狙ってみる価値があります。

農学部の就職先は多岐に渡る。視野を広く持ち就活しよう!

農学部の就職先は多岐に渡る。視野を広く持ち就活しよう!

以上で見てきたように、農学部卒の学生の就職先は、食品業界から製薬・化粧品業界、農業協同組合、大規模農家に至るまで非常にバラエティに富んでいます。また、農学部において取得できる資格には、これらの就職先で働く上で有利になるものが数多くありますので、就職したい職種が決まっているのであれば、そこで役に立つ資格を積極的に取得しておくとよいでしょう。

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