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キャリアビジョンとは?-面接で尋ねる企業のねらいや書き方を解説-

キャリアビジョンの意味は?面接で尋ねる企業のねらいや書き方を解説

キャリアビジョンやキャリアプランについて考えていますか。就職面接の場においてしばしば質問される項目ではあるものの、まだ学生のうちから仕事について詳細なプランを描くのは難しいと悩む人が多いと思います。自信を持って企業に伝えることができるように考え方や書き方を解説します。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

キャリアビジョンって何?類似語も解説!

キャリアビジョンって何?類似語も解説!

そもそもキャリアビジョンとは何か知っていますか。類似語とともに解説します。

キャリアビジョンとは

キャリビジョンとは将来的な自分自身のキャリアに関する見通しです。未来において自分がどんなキャリアを持っていると考えているか、将来的にどうなっていたいかといったことを問われていることになると捉えましょう。キャリアビジョンは英語にして分解するとcareerとvisionなので、それぞれの意味を少し掘り下げてみるとわかりやすくなります。careerとは生涯、経歴といった意味があり、職業そのものを指すことも多い言葉です。visionは先見の明、あるいは未来像、展望といった意味を持っています。この組み合わせで生まれてきたのがキャリアビジョンなので、基本的には将来の様子を理想に基づいて考えた内容を指します。

言葉の意味から考えるとキャリアビジョンは現在の状況に基づいて将来の予想をすることではなく、これからどのような道を歩んで行きたいかを描くものだと捉えると良いでしょう。例えば、将来的には色々な経験を積んだ上で独立起業をしたい、エンジニアとしてIT産業を支えつつ日本のものづくりを牽引する人になりたい、語学力を生かして海外で活躍して日本の経済成長につなげたいといったキャリアビジョンが考えられます。面接では具体性が高くて議論の種にできるようなキャリアビジョンの方が好まれます。業種や職種を絞り込んでわかりやすく伝えられるようにするのが大切です。

キャリアプランの類似語

ここではキャリアプラン、キャリアパス、キャリアデザインについて用語の意味を紹介し、キャリアビジョンとの違いについて解説します。

キャリアプラン

キャリアプランは将来のキャリアに関する計画を指す言葉です。仕事を通して達成したい目標や、働き方の理想などを実現するための道筋を立てて具体性のある計画に仕上げたものをキャリアプランと言います。自分のキャリアについて目標をまずは決めて、その目標を達成するために何が必要なのかをリストアップしていき、具体的にプランに落とし込むことで作成することができます。

例えば、最終的なキャリアの目標を考えたときに必要なスキルが三つあったとしましょう。そのスキルを習得するためには別の職場で働く必要があるとしたら、部署の異動や転職を検討しなければなりません。いつまでにどのスキルを身につけたら良いかを考えてみると、最初はこの仕事に就くべきだという発想が生まれてくるでしょう。そして、どのタイミングで異動や転職を希望するかを計画することで目標を達成できる可能性が高まります。このようにキャリアの目標をスムーズに達成するための具体的な行動計画となるのがキャリアプランです。

キャリアプランにはスキルは経験だけでなく、人脈や職歴などの将来の目標のために必要なことを一通り盛り込むのが基本です。学生の時点ではまだ具体化が難しい場合も多いですが、キャリアビジョンに基づいていつ頃こうしたいといったことを考えてあると好印象を持ってもらえるでしょう。

キャリアパス

キャリアパスは主に就職した企業の中で理想としているポジションに就くまでに通るべき道筋を指します。いわゆる平社員として働いている立場から主任、係長、課長などといった形で昇進していき、最終的には部長クラスになりたいと思っている人もいるでしょう。そのポジションで具体的に何をしたいのかまで目標があるかもしれません。その際にどのような経験を積む必要があるか、どんな順序で出世していかなければならないのかを考えて、一連の流れにしたものがキャリアパスです。

最終的なゴールに到達するまでの道筋は一つしかないこともあれば複数ある場合もあります。その場合にはどれが自分にとってベストなのかを判断することも必要です。昇進や異動などを通してステップアップしていき、企業内での目標を達成するためにはこうすべきという手段や方策を決めることが重要になるでしょう。ステージに応じて何を目指して働くべきかを具体化していくことで、スムーズに目標達成に向かえるようになります。このような全体像の把握からステージごとの具体的な行動目標の落とし込みまで一通り行うのがキャリアパスの策定です。

シンプルな例としてマネージャーに昇格したいという目標があるとしましょう。昇格するためにはマネジメントスキルを付ける必要があり、小プロジェクトだったとしてもメンバーを束ねて管理や指導をする経験を積む機会を得ることが必要だと考えられます。その素質があることを会議での発言や、メンバーとして参加したプロジェクトでの管理業務、指導業務への関与を通してアピールし、サブマネージャーを経てマネージャーに抜擢されるというキャリアパスを描くのが妥当な道筋として想定できるでしょう。このような形で最終的に到達したいポジションに向けてどんなポジションを経由し、どのような経験を積むかを考えることが重要になります。

キャリアデザイン

キャリアデザインはキャリアビジョンと混同されがちで、どちらも自分自身の将来のキャリアについて考えることを指します。しかし、キャリアビジョンが理想を追求するのに対して、キャリアデザインは現状の自分を起点して将来のキャリアを描くのが特徴です。現状として持っている知識やスキル、経験などから考えて将来的にはどのような職業人生を歩むべきかを現実的な視点から主体的に思い描くのがキャリアデザインです。ただ、将来的にこうなりたいという希望や目標も加味していて、そこへ向かうためのかじ取りをするために自分自身の今を鑑みることが重視されています。

キャリアデザインをするときには漠然とした将来のイメージではなく、解像度を十分に上げて具体化することが重要になります。実現したい将来像を明確化し、そこに至るまでのステップを可視化することで将来のキャリアにつなげられるようになるでしょう。各ステップを想定する根拠となるのが現状の自分自身の能力や興味関心です。このように自身の状況と将来の具体像との間を埋めるようにして道筋を作り上げることがキャリアデザインだと考えると良いでしょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

キャリアビジョンの重要性とキャリアビジョンを描くメリット

キャリアビジョンの重要性とキャリアビジョンを描くメリット

キャリアビジョンの重要性とキャリアビジョンを描くメリットについて解説します。

キャリアビジョンの重要性

就職活動の面接でキャリアビジョンが問われることが多いのは、重要だと考えられているからに他なりません。企業としては労働時間を有効活用して自社の成長に全力で貢献してくれる人を探し求めています。その見極めの手段としてキャリアビジョンをはっきりと持っていて、強い信念で働いてくれる人かどうかを見ているのが一般的です。どのようなキャリアを歩んでいきたいのかをよく考えず、見通しも立てられない人では不安があるので採用を見送ることになりがちです。

キャリアビジョンを描くことによって自分の将来に関して再認識できる点でもキャリアビジョンは重要です。未来の自分を想像してみることでやりたいことやありたい姿が見えてきますし、本当にやりたいことができる企業に巡り会える可能性が高くなります。大手なら良いというのは昔からある考え方ですが、企業の安定性が確保されない時代になっているので自分のビジョンに沿った企業選びがより一層大切になっていると認識しておきましょう。

必ずしもキャリアビジョンは具体的でなくても問題はありません。抽象的でも目標達成に向けてやるべきことが見えてくることに加え、常に自分の未来を意識して行動を起こす姿勢が生まれます。早い段階でキャリアビジョンを考えることで就職後も素晴らしいキャリアを構築していくことができるようになるでしょう。

キャリアビジョンを描くメリット

これまでも言及してきたようにキャリアビジョンを考えるのには様々なメリットがあります。現状を客観的に把握することで将来へ向けて何をしていくことが自分の市場価値を高めることにつながるかを明確にできます。また、目標ができることによって日々の業務に対するモチベーションも上がります。

キャリアビジョンはキャリアの選択肢が数えきれないほどある現代社会において、適切なキャリアを進む基盤になります。終身雇用や年功序列がなくなりつつある時勢ですが、キャリアビジョンを持っていれば自分で新しい道を切り開く必要が生じたときに、そのタイミングを見極めたり、その瞬間に適切な判断を下したりして自身の目標に向かうことができます。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

キャリアビジョンを実際に作成するには

キャリアビジョンを実際に作成するには

キャリアビジョンを実際に作成するためのポイントや注意点について解説します。

作成のポイント

キャリアビジョンを作成するときには過去の振り返りから始めるのがポイントです。自身の経験を遡って考えることで自分がどのような価値観を持ってきたのか、どんな行動軸を重視してきたのかがわかります。また、過去の経験を成功と失敗という視点で考えてみることでどのような人生を歩んできたのかを深く理解できるでしょう。その上で将来的に何をやりたいのかを考えてキャリアビジョンを具体化していくのが良い方法です。過去の分析によってやりがいや達成感の源泉は何なのかが明確になり、やりたいことを具現化しやすくなります。具現化とは5w1hに基づいてやりたいことを明確にすることで、より具体的に仕上げることで自分の歩むべき道はこれだという形で納得できるようになります。

このようにして作成したキャリアビジョンを達成するためには何が必要かも合わせて考えるのも重要なポイントです。取り組むべき課題が何か、いつまでに何をやるべきかを考えてプランに落とし込むと将来的に進むべき道筋がはっきりとします。

キャリアビジョン作成における注意点

キャリアビジョンを作成するときには注意しなければならない点もあります。例えば、女性がキャリアビジョンを考えるときには仕事とライフイベントと切っても切れない関係があることを想定することが必要です。結婚や出産などによって仕事に従事できる時間が短くなったり、離職してブランクができたりすることが予想されます。特にブランクはキャリアへの影響が大きいのでキャリアビジョンを描く上では考慮することが欠かせません。また、キャリアビジョンは理想を追求するものなのは確かですが、非現実的なものになってしまうと意味がありません。個人的な野望とは切り分けて考えて、理論的に考えて作成するようにしましょう。特に就職活動では自身の経験と志望先の事業や経営方針がマッチしていることが重要になるので意識しておくのが大切です。

もう一つの注意点として挙げられるのがキャリアビジョンは固定的なものではないということです。一度作成したキャリアビジョンに従ってずっと生きていかなければならないわけではなく、経済環境や社会の動き、業界動向の変化などに応じて柔軟に変えて構いません。むしろ変化に対応できるようにキャリアビジョンは繰り返し見直すようにするのが大切です。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

キャリアビジョンは大切!~まとめ~

キャリアビジョンは大切!~まとめ~

キャリアビジョンは就職活動を有利に進めるために欠かせないものです。未来の自分を見据えることによってキャリアに関するしっかりとした芯を持って就職活動に取り組むことができます。雇用の安定が確実なものでなくなった現代だからこそ内定獲得ばかりに目を奪われず、自分のやりたいことを向き合う時間を確保して将来を重視した就職活動を展開しましょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

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佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)