【就活生向け】内田クレペリン検査の対策は?作業内容や練習方法を徹底解説

【就活生向け】内田クレペリン検査の対策は?作業内容や練習方法を徹底解説

内田クレペリン検査は性格検査の一種で、ペーパーテスト形式で出題されるのが一般的です。一部の民間企業や公務員試験などで出題されており、就活中に受験する可能性があります。この記事では、内田クレペリン検査の内容や目的、テスト対策や練習方法などについてご紹介します。

内田クレペリン検査とは

内田クレペリン検査とは

内田クレペリン検査の内容や目的、テスト結果から企業がわかることなどについて知りましょう。

内田クレペリン検査の概要

内田クレペリン検査は、ドイツの精神科医エミール・クレペリン博士が行った作業曲線(単純作業の作業量を時間の経過とともにグラフに表したときに描かれる曲線。個人の性格や心理的特性によって大きく差が出る)の研究を基に、日本の心理学者・内田勇三郎が開発した心理検査です。

1920年代から1930年代にかけて開発され、1947年に内田が創設した株式会社日本・精神技術研究所が商標登録をおこない、現在もこの会社が検査を提供しています。

国産の心理検査としては最も長く使われているもので、日本だけでなくアジア、そして世界各地にも広まっています。

検査内容は非常にシンプルですが、作業をおこなうためWebで実施することはできません。検査の性格から鉄道業界、特に運転士や車掌・駅員といった現業職(専門職)の採用では必須となっており、他に公務員試験や一般企業の採用試験でもおこなわれることがあります。

内田クレペリン検査をはじめとした適性検査について知りたい就活生は、以下の記事も参考にしてみてください。

企業の採用選考では適性検査を受験する可能性が高いため、種類やそれぞれの違いなどについても知っておくとよいでしょう。

内田クレペリン検査の内容

内田クレペリン検査は、隣り合う2つの数字をひたすら足していくだけ、という非常に単純なものです。

検査用紙には1桁の数字が少し間隔を置いて並べて印刷されており、その間に2つの数字の合計を記入していきます。答えが2桁になったときは、1の位だけを記入します。数字は1行に116個印刷されており、1行の制限時間は1分です。

ただ、1分で1行を埋めることは実際にはほぼ不可能なので、埋まらなかったからといって焦る必要はありません。

この作業を15分間続けて行ったら5分間休憩し、また15分間同じ作業を繰り返します。1桁の数字の足し算なので作業自体はとても簡単ですが、15分間集中力を保つのは意外と大変なものです。

単純作業の繰り返しなので途中で飽きてしまうこともあり、一定のスピードをキープするのは困難です。15分間を2セット(計30分)行ったら終了となります。

内田クレペリン検査でわかること

小学校低学年の子供でもできるような簡単な足し算を繰り返すことで一体何がわかるのか、と疑問に思う人もいるでしょう。

この検査では計算能力(スピード・正確性)がわかるのはもちろんですが、単純作業を一定時間続けることによって受ける身体ストレスや作業負荷も見ることができます。それによってどのような影響を受けたかを知ることで、その人の性格や精神面・行動面での特徴を判断できるのです。

1行につき1分という制限時間があるため、各行のどこまで解けるかはその時点での集中力や精神状態によって異なります。各行の最後に解けた数字を縦につないでいくと「作業曲線」と呼ばれる曲線ができますが、これこそがまさに内田クレペリン検査をおこなう目的です。

作業曲線には「定型曲線」と呼ばれる平均的な曲線があります。その特徴は1行あたり60個以上の解答、前半の曲線はU字型(最初の解答数が多く、いったん減ってまた増える)、後半は前半より回答数は多いものの徐々に減っていく、というものです。

この定型曲線と実際の作業曲線を照らし合わせることで、受験者の能力や適性に偏りがないかどうかを判別します。作業曲線からは発動性・可変性・亢進性という3つの特性を見て取ることができます。

内田クレペリン検査で企業が見ていること

内田クレペリン検査の作業曲線から読み取れる3つの特徴について、それぞれご紹介します。

企業が見ていること1:発動性

まずは「発動性」について見ていきましょう。発動性とは、物事の取り掛かり方や滑り出しの良し悪しを示すものです。

発動性が過度な人は、気軽で素直な性格で、新しい物事にもすんなりと慣れていきますが、その反面軽はずみで先走った行動を取りやすかったり、気疲れしやすいという欠点もあります。

発動性が不足している人はその反対で、慎重で芯が強く手堅い性格で、自主性があるという強みがありますが、一方で我が強く選り好みしがちで内にこもりやすいところが欠点です。

このように、発動性は過度であっても不足していても、一長一短でどちらにもよい面と悪い面があることがわかります。発動性は、特にチームワークや対人関係に大きく影響する要素です。

企業が見ていること2:可変性

可変性は、物事を進めていく中で気分や行動がいかに変化していくかを示すものです。可変性が過度な人は、柔軟性があって物事に臨機応変に対応することができ、機転もきいて状況の変化にもうまく対応していくことができます。

さらに勝気でポジティブ、積極性があるというのが長所ですが、裏を返すとやや感情過多なきらいがあり、動揺しやすく気分にムラがあって安定しないという欠点もあります。

可変性が不足している人は、逆に心が安定しており、地道で粘り強くコツコツ努力できるという長所を持っていますが、柔軟性が不足しているため融通や機転がきかず、何かとくどい点が短所といえるでしょう。

可変性はこのように、柔軟性や気分のムラ、機転が利くかどうかといったことを判断する要素です。業務を効率的に行えるか、耐久性はどうかといった点を判断するのに利用されます。

企業が見ていること3:亢進性

亢進性は、物事を進めるときの勢いや強さを示すものです。亢進性が過度な場合は、強気で行動力がありここ一番の頑張りが利くという長所を示す一方、強引で無理をしやすくすぐムキになるという欠点もあります。

亢進性が不足している場合は、温和で穏やかで控えめな点が長所といえますが、受け身で妥協しやすく持久性が足りない点が短所といえるでしょう。亢進性は、集団の中でその人がどのようなパフォーマンスをするかを判断する要素として使われます。

内田クレペリン検査が苦手な人

内田クレペリン検査を苦手だと感じる人には、以下のような特徴が考えられます。

内田クレペリン検査が苦手な人1:集中力がない

単純作業は一見楽なように見えますが、同じことを延々長時間繰り返していくというのは意外と集中力を必要とするものです。内田クレペリン検査はその単純さゆえに、集中力が乏しい人にとっては厳しい検査といえるでしょう。

最初のうちはすいすい進んでいても、15分間も続けていればそのうち集中力が途切れ、飽きてきてしまいます。そうなるとなかなか計算が進まなかったり、ミスを頻発してしまったりするのです。

クレペリン検査はスピードも大切ですが、正確性も大切です。最後まで迅速に正確に解答していくためには、高い集中力が必要となります。

定型曲線でも、後半の15分は終わりが近づくにつれて作業量も減っていくので、時間が経つほどスピードが落ちていくこと自体に問題はありません。ただし定型曲線と比べてあまりにも減少幅が大きかったり、ペースが乱れていたりすると評価に響くことがあるので気を付けましょう。

内田クレペリン検査が苦手な人2:計算が遅い

内田クレペリン検査では、1行の計算問題を1分で解いていきます。1行に印刷された数字は116個、すなわち最大で115回の計算をおこなうことになります。

1桁+1桁の簡単な計算とはいえ1分で115回も行うのは実際には至難の業で、必ずしも全問出来なくても問題にはなりません。とはいえ定型曲線では「1行で60個以上の解答」となっており、これがいわば最低ラインになります。

つまり、最低でも1秒で1問を解いていかなくてはならないのです。集中力以前にまず計算が苦手な場合は、この条件をクリアするのは難しいでしょう。

計算はテンポよく、速いスピードでおこなっていく必要があります。ですが計算が苦手な人の場合、正確な答えを出そうとしてついつい時間がかかってしまうこともあるでしょう。

正確性ももちろん重要な要素ではありますが、企業によってはより高い計算力を求め、1分間で60個よりさらに多くの結果を求める場合もあります。やはり、計算力がある程度ものをいう検査であることは否定できません。

内田クレペリン検査の対策やコツ

内田クレペリン検査の対策やコツ

内田クレペリン検査の対策方法や、テストを受ける際のコツなどについて知りましょう。

内田クレペリン検査の対策方法

内田クレペリン検査を受ける就活生は、対策方法として以下のことに取り組んでみましょう。

対策方法1:睡眠をしっかりとり集中力を高める

集中力に自信のない人は、内田クレペリン検査に備えてあらかじめ集中力を高める工夫をしておく必要があります。

集中力をアップさせるために、もっとも大切なのは睡眠です。集中力というのは気力・体力を必要とするものです。睡眠不足で心身の疲労を十分に回復させることができていないと、集中力も落ちてしまいます。

検査の前日に十分な睡眠をとっておくことが大事なのはもちろんですが、日頃夜更かしの習慣がある人は前日なかなか寝付けないということもあるでしょう。そういったことのないよう、日頃から生活リズムをきちんと整えておくことも重要です。

心配事などほかのことに関心が向いていると、やはり集中力の妨げとなります。悩みや心配事があるときは、できるだけ解決しておくようにしましょう。また、脳にとって大切な栄養素であるブドウ糖を摂取しておくのも効果的です。

ブドウ糖を摂る際は、飲み物よりも食べ物から摂るのがおすすめです。噛むという動作が脳に刺激を与え、集中力アップに役立ちます。

対策方法2:計算問題に慣れる

内田クレペリン検査は、必ずしも計算問題の得点だけで判断されるものではありませんが、スムーズに計算できるに越したことはありませんし、何より苦手意識を克服しておくと当日落ち着いて問題に取り組むことができます。

心が落ち着いているということは集中力アップにもつながりますから、そのためにも事前に計算問題に慣れておきましょう。

計算能力は数を多くこなすことで伸ばしていくことができます。とにかくたくさんやって慣れるのが一番です。なかでもおすすめなのは、暗算の練習です。

内田クレペリン検査では1桁+1桁の計算を瞬時におこなっていくので、暗算能力がものを言います。問題集を使って練習するのも良いですが、練習用のアプリなら手軽でいつでもどこでも空いた時間にできるので便利です。

アラームを利用し、本番と同じく15分やって5分休憩、そしてまた15分という時間配分でやってみると、本番の雰囲気がつかめて良いでしょう。

内田クレペリン検査のコツ

内田クレペリン検査に取り組む際には、以下のことを意識してみてください。

コツ1:最初の1分より多く計算しない

内田クレペリン検査には「定型曲線」というひとつの基準があり、ここから大幅に離れている場合には能力・適性面において偏りがあるとみなされ、低評価につながる恐れがあります。そのため対策としては、単に速く正確に計算するというだけでなく、定型曲線も意識しておく必要があります。

定型曲線は前半がU字型を描き、後半は徐々に下がっていくものです。従って最初の1行で最も多く計算し、2行目以降はどちらかというと正確さに重きを置いて、最初の1分より多く計算しないようにするのがコツといえます。最初のうちは疲労が少ないので、高パフォーマンスを発揮するには最適なタイミングです。

そのあとは上がり下がりを繰り返すと理想的な形に近づくでしょう。後半は追い込みをかけたい心理が働くかもしれませんが、定型曲線に近づけることを考えれば、1行目を上回ることなく下降曲線を描いていくのが理想です。

コツ2:精神を落ち着かせ自分の能力を理解する

最高のパフォーマンスを発揮するためには、精神状態を整えておくことも大切です。心を落ち着け、集中力を高めるためにはルーティーンを決めておくのがおすすめです。軽く深呼吸をする、手を合わせる等、ちょっとした自分なりの儀式を決めておこなうことで、スイッチを入れることができます。

できれば日頃の練習のときからそれを習慣にしておくと、本番でも練習と同様に落ち着いて臨むことができるでしょう。

もうひとつ、心を落ち着かせるために大切なのは自分を知っておくということです。最初にスピードが出づらい、後半どうしても焦ってしまう、など自分の傾向をよく把握しておけば、そこを意識しておけばよいのだとわかるので、不安がなくなり本番で慌てることがありません。

問題を解きながら自分のスピードやペースに違和感を覚えることなく、集中して進めることができます。

内田クレペリン検査でしない方がよいこと

本番で思わぬことが起きても、対処法を知っておけばあわてずに済みます。ここでは、内田クレペリン検査の本番でしないほうがよいことについて解説します。

消しゴムは使わない

もし記入を間違えてしまっても、消しゴムを使うのはやめましょう。余計な時間がかかるからです。間違えたときはそのままにするかあるいは×印をつけ、すぐに次の計算に進みましょう。とにかく一つでも多く計算することが大切です。

飛ばしても戻らず進む

うっかり見間違えて1行飛ばしてしまったときは、戻らずそのまま進みましょう。内田クレペリン検査では時間経過に伴う上から下への流れを見るので、計算の順番を変えてしまうと正確なデータが取れなくなってしまいます。

1~2行程度なら飛ばしてしまっても問題にはならないとされているため、飛ばした行はそのままでOKです。

内田クレペリン検査の対策をしよう

内田クレペリン検査の対策としては、とにかく日頃から計算問題をたくさんこなして計算能力を上げておくこと、そして生活リズムを整えて十分な睡眠をとり、集中力を上げておくことが重要です。内田クレペリン検査を受験する予定のある就活生は早めに準備を始め、万全の態勢で本番に臨みましょう。

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