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留学と就活は両立できる?採用選考で留学経験をアピールする方法!

留学と就活は両立できる?企業の採用選考で留学経験をアピールする方法とは

留学しても就活で企業からの採用をもらうことはできるか」と考えている大学生もいるかもしれません。現在は新型コロナウイルスの影響で、急遽留学先から帰国した人もいるでしょう。この記事では、留学した人が就活を成功させるためのコツや、留学経験を企業の面接でアピールする方法などについてご紹介します。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

留学する場合の就活はどうなるのか

留学する場合の就活はどうなるのか

大学在学中に留学する場合は大学の卒業はいつになるのか、日本企業以外に就職する方法などについて知りましょう。

日本における現在の就活スケジュール

日本の就活では、大学3年もしくは大学院1年の夏から冬にかけてインターンシップが実施されるのが一般的です。冬は学年末試験の時期と重なることもあるため、夏のインターンシップに参加する人が多いといえます。

経団連はこれまで就活に関するルールを定めており、このルール上、企業が採用情報を本格的にスタートすることができるのは3月1日とされています。

したがって、この日からマイナビやリクナビをはじめ、さまざまな採用サイトにて採用情報や企業説明会の情報が公開されます。就活生もここで公開された情報をもとに就活を始めることとなります。

そして、実際に採用活動が開始するのは6月1日からです。この日から面接や筆記試験などの採用試験が解禁となり、選考通過者に対して随時内定が出されることとなります。

経団連は就活の現行ルールを廃止することを発表しており、予定では2024年卒の学生から、新卒一括採用だけでなく通年採用も広げていく考えを示しています。ただし2023年卒の学生までは基本的にはいまのルールが適用されるため、スケジュールが大きく変わる可能性は低いでしょう。

4年で卒業する?1年留年する?

留学というと、1年以上の長期のものをイメージする人も多いでしょう。しかし、実際は学生が払える費用の関係もあり、1〜2ヶ月程度の短期留学を選択する人のほうが多い傾向があります。

長期留学の場合は大学を1年程度休学することになるため、通常通り大学に通った場合とくらべて、卒業が1年遅くなるのが一般的です。短期留学の場合は、夏休みなどを使って留学する、学校の授業を1ヶ月程度休んで留学するなどのケースが多いため、同級生と同じように4年で卒業することが可能です。

ただし学校の授業を休んで留学する場合、留学先での勉強に加えて大学の勉強の遅れも取り戻さなければいけないうえに就活もあるため、卒業までのスケジュールはかなりタイトになってしまいます。そのため、短期留学を選択する際には、就活までのスケジュールをしっかり立てたうえで取り組むことが大切です。

長期留学のメリットももちろんあります。1年留年することにはなってしまいますが、かえって時間に余裕をもって就活に取り組めるということもあるでしょう。

大学には留学のために留年した人だけでなく、単位を落として進級できなかったり入学するまでに浪人していたりする人も一定数存在します。そのため、1つ下の学年と一緒に就活をすることはさほど気にならないといえます。

ただこの場合、学校にもよりますが休学していた期間の学費、留年したぶんの1年分の学費が必要となるため、留学費用以外にもお金がかかることは理解しておきましょう。

海外で就活する選択肢もある

海外へ留学したあとは、かならずしも「日本に帰って就職をしなければいけない」と縛られる必要はありません。留学して海外の生活に慣れたり、海外で仕事をしたいという希望があったりする場合、そのまま海外で就職するという選択肢もあります。

長期留学はもちろん、短期留学でもその国の文化に合わせた生活ができたり、その国の言葉を理解したりできれば、海外での就職は不可能ではありません。語学力やコミュニケーション能力に加え、なによりも行動力が大切となりハードルは決して低くなくさまざまな条件などもクリアする必要がありますが、挑戦してみる価値はあるでしょう。

海外で就職する場合は現地の企業に就職するか、日系企業に就職するかで選考内容が異なります。現地企業の場合、現地の人たちと一緒に仕事をすることで自分の語学スキルを伸ばしやすいでしょう。

ただし、就職する際は就労ビザを取得し、留学を終えてから生活環境を整えるなどの準備をする必要があります。そのため、手続き面でやることが多くて大変ということを理解しましょう。社会保障などに関しても日本とルールが異なるため、この点に関する知識もつける必要があります。

日系企業へ就職する場合、企業にもよりますが、一度帰国して日本で選考を受ける必要があるケースもあります。日系企業は日本のルールに則って運営されていることが多いため、日本人の場合は会社の環境に馴染みやすいというメリットもあります。

現地企業と日系企業のどちらに就職するかは、選考方法だけでなくそれぞれのメリットとデメリットも理解したうえで決めることが大切です。

日本で就職するならいつ帰国するべきか

留年することを前提としたうえで留学をするならば、いつから留学しても問題ありません。ただし、大学を通常通り4年で卒業することを目指すならば、2年までに卒業に必要な単位の半分以上を獲得しておいたうえで、遅くとも3年の秋前には留学を開始しましょう。

単位に関しては、2年まではできるかぎり、1年間に取得できる単位をフルで取っておくことをおすすめします。そして、留学期間は3年の秋から4年の春までに3~4ヶ月程度、長くても半年以内には日本に帰ってくるようにしましょう。

ただし大手企業や外資系企業は、企業が実施するインターンに参加していないと選考に参加する権利を得られないことも少なくありません。そのため、帰国時にはこれらの企業のインターンやエントリー期間が終わっており、本当に就職したい企業の選考を受けることができないというケースもあり得ます。

したがって、留学する場合は2年のうちに就職したい業界や企業をある程度はっきりさせておき、就活スケジュールを立てたうえで留学するのがおすすめです。

「夏・秋採用」を狙う方法も

一部の企業では「夏・秋採用」を実施しています。夏・秋採用とは、企業がグローバル人材を目的として留学生や帰国生を採用することに加え、春採用で志望する企業に落ちてしまった学生、教育実習やクラブ活動などで春採用に間に合わなかった学生、公務員や資格試験の受験を終えたあとに民間企業を志望する学生などの採用を目的としています。

そのため、大手企業の夏・秋採用の倍率は、春採用よりもさらに高い傾向があります。したがって、従来の就活における春採用と比べると学生にはハードな部分がありますが、留学をするのであれば、夏・秋採用を実施している企業に絞って就活をするのもよいでしょう。

ただし、夏や秋に採用活動をしている企業は、春の段階で採用数が足りていなかったり、予定人数を集められなかったりした企業である可能性もあります。隠れ優良企業などであれば問題ありませんが、ブラック企業である可能性もゼロではありません。

したがって、夏・秋採用で就活をすることを考えているならば、事前に応募先の企業の情報を入念に集めたうえでエントリーすることが必要です。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

留学した大学生が就活する際のポイント

留学した大学生が就活する際のポイント

留学前や留学中にできる就活の準備や、留学経験者が企業の面接で聞かれやすい質問などについて知りましょう。

留学前と留学中にできる就活準備

4年で卒業することを目標としつつ留学も考えているならば、留学前にできることはやっておいたほうが、帰国後の就活がスムーズになります。留学前にやっておくべきことには、おもに以下があります。

就活関連のイベントに参加しておく

大学3年の夏休みシーズンは、次年度の学生向けのインターンを開催している企業が多くあります。基本的に日本の企業のインターンの期間は短く1日~数日程度で、企業説明会を兼ねていることも多いため、インターンには積極的に参加するようにしましょう。

それに加えて、合同説明会などをはじめとした就活関連のイベントにも、できるだけ参加しておくことをおすすめします。

自己分析や業界・企業研究をする

自己分析と業界・企業研究は、留学前や留学中でもできることです。できれば2年生のうちに終わらせて、3年の段階でインターンに参加する企業を絞れる状態にしておくのが理想的ですが、3年からスタートしても遅くはありません。

適性検査の対策をする

企業によって、実施する適性検査の種類は異なります。一般的にはSPIなどが使われる傾向にありますが、業界や職種によっては独自の適性検査を導入しているケースもあるため、しっかり情報収集をしたうえでの対策が必須です。

提出書類の準備や面接対策をしておく

履歴書やエントリーシートの作成方法、面接対策やビジネスマナーなどの勉強も少しずつ取り組んでおくと、就活をスムーズに始めることができるでしょう。第一歩として、就活に関する書籍を読んだり、興味のある企業の採用の流れをチェックしたりするのも有効です。

留学について面接で聞かれやすい質問

就職活動の際、人事担当者は語学レベルの確認に加え、留学の動機やどのように成長できたかなど知りたいと考えている人が多いといえます。したがって、留学を経験していることをエントリーシートなどに書いていると、留学のことについては高確率で聞かれるでしょう。

就活の面接では、おもに企業から以下のことについて質問される可能性があります。

留学の理由やそこで得たもの

まず多いものに「どうして留学しようと思ったか」「留学する前と後で何が変わったか」、「留学してどんな経験ができたか」という質問があります。

これに関しては、就活を有利にするためだったり、英語を使う企業へ就職するためという目的だけで就活をしたりする学生もなかにはいるため、確認の意味も込めて質問されることが多いといえるでしょう。面接の際には、留学の目的と成果をはっきり伝えられるようにしましょう。

留学の経験を企業でどう活かせるか

「入社後は留学の経験をどのように活かしたいか」「留学で学んだことをどのように企業に還元できるか」などの質問をされることもあります。

したがって、仕事をしている姿をイメージし、どのように留学して得たことを仕事に還元できるかも考えておきましょう。

日本と海外の違い

海外留学をする学生のなかには、海外に目を向けすぎているゆえに、日本のよさに気づけない人も少なくありません。そのため「留学先でやっていたことは日本でできないことなのか」「海外に行ってみて気づいた日本のよさはあるか」「日本人学生と海外の留学生の違いにはどんな点が挙げられるか」などについて聞く面接官もいます。

このような質問をされた際に大切なのは、日本を下げて海外を持ち上げるのではなく、両者のメリットとデメリットを比較し、それぞれのよい点を挙げることです。ふたつの意見のメリットとデメリットを客観的に比較する能力は、社会人になってからも求められるものです。そのため、片方だけを極端に下げるような発言はしないように気を付けましょう。

留学中の現地での生活

「現地でどんな生活を送っていたのか」という質問もされることがあります。これに関しては、ただ遊ぶだけでなく、どんな勉強をするために留学しに行ったのかを確認する目的で聞かれます。

現地でどのように言葉を身に着けたのか、現地の人とはどのようにコミュニケーションを取っていたかについても聞かれることがあります。楽しかった経験を話すのももちろんよいですが、それ以上に、どんなことを学べたのかアピールすることを意識しましょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

留学してから就活したい大学生が知っておくべきこと

留学してから就活したい大学生が知っておくべきこと

すでに留学経験がある、または大学在学中に留学してそれから就活をしたいと考えている学生が知っておいたほうがよいことをご紹介します。

留学経験だけでは就活のプラスにならないため注意

留学経験は、就職活動においてアピールポイントのひとつにはなるといえるでしょう。ただし、語学スキルなど、留学で得たものを活かせる職場は限られています。費用さえあれば比較的簡単に行くことができる留学先も一定数あるため「留学したこと自体がすごい」という見方をされることも少ないかもしれません。

人によっては留学経験を面接などでうまくアピールできないというケースもあり、その場合は、自分が思っていたよりも留学経験を評価してもらえないということも考えられます。また、人気企業などでは留学経験のある学生はめずらしくないことも多く、それだけをアピールポイントにすることはむずかしいことも考えられます。

「留学していた」という事実だけでは、就活の場で有利になる可能性は少ないということを理解し、自分の言葉で留学経験をアピールする準備が大切であるといえるでしょう。

留学経験者がほかの就活生と差をつけられる点

留学先では、自分がどんな人間なのか、将来どんなことをしたいのか、どのように生きていきたいかなどがあらためて見えてきます。生まれ育った国を離れ異国の文化を知ることでしやが広がったり、価値観に影響を及ぼしたりすることもあるでしょう。また、留学中に出会った人々との交流が、今後の人生を豊かにしてくれることもあります。

このように、海外留学では日本にいるときにはできないようなさまざまな経験ができることが最大の強みです。

語学力に関しても、留学期間による違いや自分でも努力をする必要はもちろんありますが、現地でネイティブな言語に触れているうちに、ある程度相手の話が理解できたり、日常会話ができたりするレベルに達することもあるでしょう。

たとえば商社などでは、入社後も英語で書かれた契約書を読んだり国外の企業とやりとりをしたり、海外出張や駐在などの可能性もあります。また、IT業界などでは外国人の社員などを多く採用しているところもあるため、そこでも英語力があることは重宝されるでしょう。

留学経験者はこれらの点をアピールすることで、就活の際にほかの応募者と差をつけられるといえます。

留学経験をうまく自己PRに取り入れるには

留学経験を就活に活かしたいと思っているなら、留学する目的をはっきりさせ、採用担当者に話せることが大切です。

たとえば「何事にも果敢に挑戦するチャレンジ精神を養いたかった」「その国で盛んなビジネスに関して、現地のリアルな実情を知りたかった」など、「ただ外国に行ってみたかった」のような安易なものではなく、自分の将来に活かせるような動機を述べましょう。

留学の動機だけでなく、留学することを考えるきっかけとなった出来事はどんなものがあるか、留学するまでにどんな努力や準備をしたのかについて話すことができれば、さらに効果的です。

就活でアピールできるTOEICのスコアは何点?

就活の際に英語スキルをアピールすることも可能ですが、英語スキルをアピールできるのは、基本的にはTOEIC700点以上でしょう。エントリーの際、留学したにもかかわらず700点以下のスコアを履歴書などに記載すると「遊ぶ目的で留学したのではないか」「留学経験があるのに英語力は高くないんだな」と思われてしまう可能性があるかもしれません。

ただし、TOEICはビジネス英語に関する試験であり、英会話の勉強とは内容が異なります。そのため、TOEIC対策に特化した勉強をしてスコアを上げることも忘れないようにしましょう。

TOEICの理想スコアは700点以上、外資系企業を志望する場合は800点以上ですが、就活の時点ではまだ目標を達成できておらず、面接などの場でどの程度の英語スキルがあるかを聞かれることもあります。その場合、いつまでにどれくらいのスコアを目指しているかについて明確に答えられるようにしておきましょう。

留学も就活も満足いくものにしよう!

大学を4年で卒業するスケジュールで、就活と留学を並行させることは不可能ではありません。ただし、かなりタイトなスケジュールとなってしまうことから、留学前から計画的に準備をしたうえで取り組むことが必須です。留学したいと考えている大学生は、事前にきちんとスケジュール管理を実施し、留学と就活のどちらも成功させることを目指しましょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

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佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)