面接における趣味の答え方~新卒就活で面接官に趣味を質問されたら~

面接における趣味の答え方~新卒就活で面接官に趣味を質問されたら~

面接で「趣味」について質問されることが新卒の就活ではしばしばあります。趣味の話は自分の能力・人柄を伝えるための貴重な武器になりますが、内容によってはマイナスイメージにつながってしまうこともあり注意が必要です。面接官に好印象を与える趣味の内容、伝え方を理解し、実践につなげていくようにしましょう。

面接における「趣味」とは-就活で武器になる「趣味」

面接における「趣味」とは-就活で武器になる「趣味」

仕事には直接関係ないように思える「趣味」ですが、必ずと言っていいほど質問されるのが「趣味」です。面接官はあなたの趣味から何を知りたいと考えているのでしょうか。目的を理解して面接に臨むことが大切です。

面接官が就活生に趣味を尋ねる意図

面接官が就活生に趣味を尋ねる意図は、大きく三つあります。

  • 就活生の説明能力を確認したい
  • 就活生の人柄を知りたい
  • コミュニケーションを取りやすくするためのアイスブレイク目的

以上が面接官の主な目的です。理由を一つずつ解説していきます。

就活生の説明能力を確認したい

現象にしろ物体にしろ、言葉だけを用いて相手に何かを理解させることは案外難しいものです。たとえば台風やリンゴなど、大抵の人が知っていてある程度共通認識が出来上がっているものなら、難易度はそこまで高くありません。台風なら雨風が強い、リンゴなら赤くて丸いといった情報を軸に説明していけば、相手もすんなり理解できるでしょう。しかし相手が全く情報を持っていないもの、海外のマイナースポーツやマニアックな趣味を説明するとなると、かなり骨が折れます。相手の理解を促すためには、豊富な語彙と的確な言葉・表現方法のチョイスが必要です。そういった説明能力やコミュニケーション能力がどの程度備わっているのかを、面接官は見ています。

就活生の人柄を知りたい

趣味の傾向を知ることで、どのような性格・資質を持った人物なのかある程度推測することができます。「スポーツが趣味ならば体力はありそうだな」「料理が趣味ならば手先は器用なのかな」といった具合です。熱意を向ける対象が何なのか、どのように取り組み何を得たのかを知ることで、自社の業務に対する姿勢や適性を判断する材料の一つとしています。

コミュニケーションを取りやすく-アイスブレイク目的

アイスブレイクとは緊張をほぐすための他愛のない会話を指します。就活生が緊張していること、緊張が口を詰まらせることは面接官もわかっています。まともにコミュニケーションが取れない状態では、相手の人となりを知るに至りません。円滑なコミュニケーションを可能にするため、ひとまず気楽な趣味の話をすることで、就活生の緊張をほぐそうとしてくれている場合もあります。

合否に直結するの?

自分の趣味を正直に話すことで面接官にどのような印象を与えるのか、どのように評価されるのかを不安に思っている就活生は多いです。結論から言うと、趣味の内容によって合否が左右されることはまずありません。面接官が面接を通して知りたいのは、採用後に活躍できるかどうかです。趣味はあくまでも判断材料の一つであり、適性や能力をはかる材料は学歴や資格など他にいくらでもあります。ただ、趣味の内容が反社会的なものであったり、モラルに欠けるものであった場合は悪い評価につながることもあるでしょう。ごく普通の趣味であるならば、あまり心配する必要はありません。また、趣味を尋ねられたら採用確定といった説もありますが、不採用だったケースもよく聞きます。確実な情報とは言えないので、気にする必要はないでしょう。

面接で「趣味」を通して面接官に伝えるべきこと、伝え方

内容を吟味し表現方法を工夫することで、面接官に好印象を与えることができます。事前にしっかり準備して面接に挑むことが大切です。内容とともに表現方法も工夫し、面接官に好印象を与えましょう。

人柄とともに仕事にいかせる能力があることをアピール

趣味の話は人柄を伝えるだけでなく、仕事にいかせる能力があることを企業にアピールすることができます。趣味に情熱を注いだ経験から向上心や計画性、忍耐力、社交性などが養われたとつなげるのです。ただ、アピールするためには答え方を少し工夫する必要があります。趣味を簡潔に答えるだけではなく、好きになった理由や取り組み方など背景についても語れば、自が持っている資質や特性をより具体的にアピールすることが可能です。

たとえばマラソンやサッカーなどのスポーツが趣味だった場合、練習に対するストイックな姿勢や練習スケジュールを自己管理していたと伝えることで、真面目で勤勉な印象を与えることができます。読書であれば新しい知識への好奇心や自己研鑽のアピールへとつなげることが可能です。伝える情報量を増やし、表現方法を工夫するだけで、面接官に好印象を与えることができるのです。

ただ、全てのアピールが必ずしも効果的であるとは限りません。趣味を通じて養われた資質や特性が業務にあまり関係のないものだった場合、面接官の気を引くことは難しいです。アピールをより効果的にするためには、趣味によって養われた資質と業務を上手く連動させることがポイントになります。業務に関わる資質を持っているとアピールすることができれば、面接官に与える印象も良くなるでしょう。

効果的な伝え方-話す順序を意識する

面接で趣味について話す場合、趣味の内容だけでなくその伝え方も重要です。ポイントは4つあり、この要点を上手く順序立てることで話しやすくなると同時に、相手も理解がしやすくなります。具体的な順序は以下の通りです。

  • 結論(趣味は何か)
  • 理由(なぜ好きなのか)
  • 取り組み方(頻度や実際の活動)
  • 気づき(趣味を通して得られたこと)

このような順序で話すことにより、頭の中が整理されるので言葉に詰まることなく滑らかに話すことが可能になります。結論を最初に持ってくる答え方は趣味以外の質問にも有効です。面接官も話が掴みやすくなるので、コミュニケーションをスムーズに取ることができます。円滑なコミュニケーションは趣味によって得られた自分の能力のアピールに有効なだけでなく、説明能力の証左にもなり得るものです。ただ、面接当日だけ用いようとするとボロが出る可能性もあります。失敗を避けるためにも、日頃から意識して習慣づけるようにしましょう。

面接における趣味の具体的な回答例

趣味の伝え方を紹介しましたが、いまいちイメージできない人もいるかもしれません。そういった人のために、趣味が読書だと仮定して回答例を紹介します。前段に則った回答をすると「趣味は読書です。なぜかと言うと、新しい知識が得られることに喜びを感じるからです。ジャンルにこだわりはなく、小説から哲学書、ビジネス書まで幅広く読みます。読書を通して、様々な人の思考や生き方を認められるようになりました」という構成になります。

まず最初に「趣味は読書です」と1.結論を述べ、2.その理由を「新しい知識が得られることに喜びを感じるからです」と説明します。3.取り組み方の例として「ジャンルにこだわりはなく、小説から哲学書、ビジネス書まで幅広く読みます」と紹介し、最後に「読書を通して、様々な人の思考や生き方を認められるようになりました」と4.気づきを述べて回答を締めています。

このように順序立てると4つのポイントが一連の流れになっているので整理もしやすく、わかりやすくはないでしょうか。自分の頭の中を整理することで選ぶ言葉や表現方法も的確になるので、相手も理解がしやすいのです。以下に紹介する回答例も同様の構成になっているので、確認してみてください。

趣味が旅行だった場合

「趣味は旅行です。理由は自分の知らない場所に行くことで新たな発見があるからです。限られた時間の中で楽しむための準備は怠りません。何度も旅行に行くことで計画性が身につきました」

趣味がマラソンだった場合

「趣味はマラソンです。その理由は、走り切ったときの達成感が好きだからです。最後まで走り切れるよう大会に向けて毎日ジョギングに励んでいます。毎日続けることは辛いこともありましたが、一度決めたことは投げ出さない根気強さが身につきました」

趣味が映画鑑賞だった場合

「趣味は映画鑑賞です。なぜかと言うと、映画を通して色々な人の人生を追体験できるからです。邦画・洋画を問わず毎週一本は必ず見るようにしています。登場人物は個性的なキャラクターも多いので、人との付き合い方を様々な角度から学ぶことができました」

面接で趣味を伝える際に気を付るべきこと~その他篇~

応募先企業に応じて趣味の内容やストーリーを変えたほうがいいケースがあることを知っておきましょう。ただし、嘘をつくのはよくありません。これまで積み重ねてきた努力を信じて、嘘偽りのないありのままの自分を評価してもらいましょう。趣味がないことを不安に感じる人もいるかもしれません。自分の好きなことや楽しいと思えること、学生時代の部活や習い事など、自分が夢中になったもの、継続したこと

の中に趣味といえるもののヒントがあるかもしれません

業界に応じて趣味の内容も意識しよう

企業は趣味の話から就活生の人間性も見ています。そのため応募先企業に応じて、趣味の内容や得られたことを変えた方がいいケースもあることは知っておいてください。たとえば趣味がアニメやゲームだった場合、ゲーム会社なら「適性あり」と好印象につながる可能性が大です。しかしかたい企業や業界だった場合はどうでしょう。敬遠される要素になりかねないことは、容易に想像がつきます。自分のことをよく知ってもらうことは大事ですが、不利になりそうなら話さないほうが無難です。応募先企業の面接官がどう受け取るかを考えて答えるようにし、表現方法を変えるなど工夫して対応してください。しかし、印象を良くしたいからといって無理に趣味と業務を結びつける必要はないので、工夫のさじ加減には気をつけましょう。

嘘はついてもよい?評価の下がる趣味はあるの?

趣味について伝える際、もっと真面目な趣味を伝えた方が評価アップにつながるのではと考える就活生は多いです。その結果、嘘でも印象が良さそうな趣味を伝えた方がいいのではないかと不安になってしまいます。しかし、趣味の話で嘘は伝えないほうが賢明だと言えます。面接官はこれまで何人もの就活生と向き合って亜きた面接のプロです。人を見抜く力に長けており、その場しのぎの嘘は十中八九見破られてしまいます。もし嘘が露見した場合、たとえ業務とは直接関係のない趣味の話であってもマイナス評価は避けられません。面接は自分を偽る場ではなく、企業と志望者、互いの理解を深める場です。自分を良く見せることは大事ですが、これまで積み重ねてきた努力を信じて、嘘偽りのないありのままの自分を評価してもらいましょう。

趣味の話は面接官に好印象を与えることができる一方で、マイナスイメージにつながってしまうこともあります。マイナスイメージを抱かれやすい趣味は、以下のようなものが挙げられます。

違法性やモラルの欠如を連想させる趣味

盗聴・盗撮・ハッキングのような違法性が高い趣味は、当然ですが理解を得ることができません。

ギャンブル全般

競馬・競輪といった公営競技だけでなく、麻雀やパチンコなどの趣味も敬遠される傾向にあります。ギャンブルが好きな人は「金銭感覚がルーズ」「忍耐力に欠ける」といった評価につながりやすいので、避けた方が無難です。

アニメ・漫画・ゲーム関連

日本のアニメ・漫画文化は海外において高い評価を得ている一方、日本国内ではまだまだネガティブな印象を持たれやすい趣味です。出版社やゲーム業界ならプラスに働くでしょうが、関係のない企業の場合はあまり良い印象を持たれないでしょう。

飲酒

ソムリエなど仕事として認知されているものならまだしも、単にお酒を飲むのが好きというのもNGです。ギャンブル同様「忍耐力がない」「だらしない」というようなマイナスイメージにつながります。

宗教・政治関連

宗教や政治観の強い趣味も、価値観の押し付けなどで理解を得られない可能性があります。座禅やゴスペルのような趣味として広く受け入れられているものでなければ、避けたほうが良いでしょう。

趣味がない人は?

趣味と言えるものがない人もいるでしょうが、だからと言って正直に「ない」と答えるのは良くありません。面接において、趣味は自分の人柄を面接官により知ってもらうための武器となります。それを自ら放棄していては熱意を疑われるだけでなく、必死にアピールしている他の応募者と比較したとき、圧倒的に不利です。

趣味がない人は、自分の好きなことや楽しいと思えることを思いつく限り書き出してみてください。学生時代の部活や習い事など、自分が夢中になったものを思い出してみれば、その中に趣味といえるもののヒントがあるかもしれません。好きなことではなくとも、続けていることがあるのならそれを趣味と捉えることもできます。具体的に突っ込まれたとしても、継続しているので内容は答えやすいでしょう。

休日の過ごし方を思い出してみる、という方法もあります。何気なく行っている習慣や行動が、趣味につながるかもしれません。それでも見つからなければ、趣味を今から作ってみるのも一つの手です。最近気になっていることに挑戦することで趣味が生まれるかもしれませんし、その行動力を面接で評価される可能性もあります。

面接で趣味を聞かれる目的や、好ましい趣味の伝え方が理解できたでしょうか。理解はできても実践は難しいと感じる人もいるかもしれません。しかし面接官がどうして趣味を尋ねるのか、その意図を知っただけでもこの先趣味の答え方は変わってくるはずです。趣味の話は自分の人柄を伝えるための貴重な武器になります。趣味を尋ねられても臆することはありません。自信をもって積極的にアピールしましょう。

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