短期離職の理由をしっかり準備しておくことは、これから会社を辞めようと思っている人だけでなく、短期離職をした後の就職活動を行う人にとっても非常に大切です。
この記事では、短期離職をする主な理由をはじめ、どのように短期離職の理由を上司に伝えるかの例文をご紹介します。
また、短期離職後の転職活動で参考になるノウハウも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 短期離職をしたい場合は、その理由をポジティブな表現で言語化しよう
- 短期離職の申し出は上司の目を見てハキハキと、ただし自分以外のせいにしないこと
- 次の企業への転職活動では、長期勤務の意欲を伝えるよう心がけよう
この記事の目次
短期離職をする理由
短期離職をする理由には、以下のような理由が挙げられます。
- 人間関係が合わない
- パワハラやセクハラが横行している
- 体調不良が続いてしまっている
- 仕事内容が合わない
- 特に理由がない
理由1.人間関係が合わない
人間関係が合わないという理由は、短期離職の理由としても非常に多いものとなっています。どんな人と働くかは入社して現場に配属されるまで分かりません。もし、あなたの苦手なタイプの人が同僚になったら強いストレスを感じることになるでしょう。
ほとんどの仕事は一人だけで進めることは難しいものです。自分の望ましくない人間関係の中で働き続けなければならないというだけでも嫌になってしまうでしょうし、人間関係を理由に仕事が上手く進まないことも考えられます。
結果的に、「この人たちと働き続けなきゃいけないくらいなら退職する」と考えるようになり、短期離職に繋がってしまいがちです。
理由2.パワハラやセクハラが横行している
セクハラやパワハラに対する社会の目は年々厳しくなってきています。しかし、そんな中でも一部の企業や組織では各種ハラスメントが横行しているようなケースも残念ながら存在します。
ハラスメントが横行していると、仕事どころではない精神状態になってしまうため、短期離職の願望が加速度的に強まっていくでしょう。
また、あなたがハラスメントを受けていなかったとしても、他の人にハラスメントが行われている現場を目にすれば、間接的に強いストレスを感じることもあります。
ハラスメントは会社の悪い風土という考え方もありますので、短期離職によって職場環境を変えようとする人も多くいます。
理由3.体調不良が続いてしまっている
何らかのきっかけで体調不良が続いてしまっている場合、会社への申し訳なさや働き続けることの難しさを感じて短期離職をする場合があります。
「もともと持病を持っていた」ケースもありますが、「入社してから、職場環境が原因で精神的な不調が発生した」ケースも考えられます。
特に後者のケースでは、そのまま働き続けていると深刻な状態になりかねませんので、短期離職をした方がいい場合もあるでしょう。
理由4.仕事内容が合わない
短期離職は、入社前と入社後に感じるギャップが大きければ大きいほど起こりやすくなる傾向にあります。入社後に「思っていた仕事と違う仕事ばかりさせられる」と感じた場合、短期離職を決断することが多いです。
求人に応募する時点で仕事内容をしっかり見ていなかったケースもありますが、求人票に書かれていた内容と違う仕事を会社側が依頼してくるケースもあります。
前者の場合は自分が注意することで予防できますが、後者の場合は入社前に察知することが困難です。
たとえば、企業内の現状に通じている就職エージェントなどを活用することで、入社前に実際の仕事内容について把握できるようにすると良いでしょう。
理由5.特に理由がない
物事が長続きしなかったり、本心では仕事をすることに拒否感を覚えていたりする場合、特に理由なく短期離職をしてしまう人も少なからずいます。
特に理由がないまま職を転々としていると、30代・40代になった時に働きたくても働けない状況になっていることもあり得ます。
このような人の場合、自分の性格をしっかりと認識し、まずは目の前の仕事を全力で頑張ってみるといったマインドセットの変化が重要になるでしょう。
短期離職の理由を伝える時のポイント
短期離職の理由を伝える時には、以下のポイントを意識しましょう。
- ポジティブな理由に言い換える
- 相手の目を見てハキハキと伝える
- 会社が悪いなど自分以外のせいにしない
具体的な例文についてはこの後ご紹介しますが、「今、短期離職の理由を考えているものの、どのように伝えればいいか分からない」という人は、ここで解説する3つのポイントを意識してみてください。
ポジティブな理由に言い換える
短期離職をする理由は、本心ではネガティブなものだと思いますが、会社側にも気持ちよく退職を認めてもらうためにも、できる限りポジティブな理由に言い換えることを意識しましょう。
具体的な言い換えの例としては、以下のようなものが挙げられます。
人間関係が悪いから→
チームワークを感じられる働き方がしたい/個人プレーの仕事ではなく、チームで一つのプロジェクトを進めるような仕事がしたい
仕事の目標が厳しいから→
一人一人の顧客にじっくり向き合いたい/一つの案件に長期的に取り組むようなスタイルで働きたい
長時間残業など働く環境が悪い→
家族と過ごす時間を増やしたい/効率的に働いて生産性を上げられるような人材になりたい
ネガティブな伝え方をしてしまうと、上司の引き止めにあいやすくなってしまいますが、ポジティブに言い換えられていれば、上司も無理に短期離職を止めてくることはないでしょう。
相手の目を見てハキハキと伝える
短期離職については直接上司と面と向かって伝えるケースが一般的ですが、その際は相手の目を見てハキハキと伝えるようにしましょう。
どれだけ言葉をポジティブに言い換えたとしても、退職自体はネガティブなことなので、上司を目の前にすると罪悪感を感じて下を向きがちになります。
退職することは従業員の権利でもありますので、上司に納得してもらうためにも「退職する」という強い意思を伝えられるように意識してください。
会社が悪いなど自分以外のせいにしない
短期離職をする場合、多くの人は「会社が悪い」と考えているでしょう。そう考えること自体に大きな問題はないのですが、退職理由を上司に伝える時は、できる限り会社のせいにしないことが大切です。
会社側からお願いされて入社するようなケースはほぼありません。入社をしたということは、【あなた自身がその会社を選び、応募し、面接を受けたという事実】があるはずです。
したがって、短期離職をする場合であっても、100%会社のせいにするような伝え方は避けるよう心がけましょう。そのように伝えることで、上司の理解を得やすくなり、スムーズに退職できる可能性が上がるはずです。
短期離職の理由を上司に伝える時の例文
ここまで解説した短期離職の理由を伝える時のポイントを踏まえ、それぞれの理由に対して上司に伝える時の例文を用意しました。
例文をベースにしつつ、今あなたが会社に対して思っていることを加味して退職理由を伝えるようにしてください。
例文1.人間関係が理由のケース
チームで行動して一つの成果を上げるといった仕事に取り組みたいと考え、この会社に入社しました。
しかし、実際に働いてみると、個々人で業務を行う体制となっており、自分の目指したい姿に近づけないと考えています。
入社前に仕事内容を詳細まで調査できていなかった落ち度はあるのですが、今後の自身のキャリアを考えた時、退職して別の環境で働いた方がいいと考え、誠に勝手ではありますがX月末に退職したいと思っています。
例文2.ハラスメントが理由のケース
実は、○○課のある社員の方からハラスメントを受けていまして、精神的に限界であるため退職させていただきたいです。
何度もハラスメントに対処しようとしていましたが、どうにもならなさそうだと感じています。
入社したばかりの身ではありますが、精神的な健康状態を第一に考えてX月末で退職させていただきます。ご了承いただけますと幸いです。
例文3.体調不調が理由のケース
実は、入社してからストレスを感じることが多く、病院を受診したところ○○と診断されました。医師からは「一度仕事から離れたほうがいい」と言われておりまして、これからの長い社会人生活を考えて、いったん離職した方が良いと判断しております。
つきまして、大変申し訳ないのですがこのタイミングで退職させていただきたく存じます。
退職日はX月末を考えております。ご検討いただいてもよろしいでしょうか?
例文4.仕事内容が理由のケース
現在「○○」の仕事を任せていただいていますが、入社前には「▲▲」の仕事に就きたいと考えていました。
入社後さまざまな方に伺ったのですが、どうやらこの会社で「▲▲」に携わることが難しいということを知りました。
入社前に確認できていなかった自分が悪いのですが、どうしても「▲▲」の仕事でキャリアを積んでいきたいという気持ちが大きいため、勝手ではありますがX月末で退職させていただきたいです。
例文5.理由がない場合のケース
現在は事務職として働いていますが、より専門的な業務に挑戦してみたいと考えるようになり、資格取得の勉強を始めました。
資格を取得したあとは○○業界で働きたく、誠に勝手ではありますが集中して勉強するために離職したいと考えています。
入社して間もないタイミングでの退職の申し出となり恐縮なのですが、どうかご理解いただけますと幸いです。
短期離職の理由別の転職成功談
短期離職をすると、次の転職活動の際に不利になるのではないかと考えている人もいるかもしれませんが、離職した理由の伝え方のポイントを意識すれば、内定獲得は可能です。
ここからは、短期離職の理由別に転職を成功させた方々の成功談をまとめて解説します。成功談を参考にし、自分の転職活動に活かしていきましょう。
人間関係が合わない
舞台制作会社に勤めていましたが、業界・現場特有の雰囲気に馴染むことができませんでした。監督が言うことは絶対で、どれだけ夜遅くても「飲みにいくぞ」と言われたら断れない雰囲気でした。
そんな生活を送っているにも関わらず、仕事が終わっていないと終わっていないことを詰められる毎日に嫌気が差し、入社して間もなく会社を辞めました。
退職後は元々やっていたアルバイト先にバイトとして戻ったのですが、将来のことを考えて正社員になるための就職活動を始めました。
幅広い職種を見て、挑戦したいと思っていた営業職の求人に応募。面接で出会った営業部長の考え方や性格に惹かれ、第一志望の会社に入社することができました。
パワハラやセクハラが横行している
新卒で第一志望のIT業界の会社に入社できたものの、飲み会でのセクハラが横行していて精神的にきつかったです。それだけでなく、入社したてなのに夜9時すぎまで残業をさせられるなど、パワハラ的な仕事のスタイルもあり、入社2週間で退職してしまいました。
もう就活したくないと思って両親に相談しましたが、今までにないくらい叱責を受け自分の心を切り替えることに。
第二新卒に強い就職エージェントに登録し、エージェントの方の協力ももらいつつ「誰かのためになる仕事」を探していたところ、今の会社を見つけることができました。
いい会社にはいつかきっと巡り会えるということを信じて活動したことが、転職を成功できた理由だと思います。
体調不良が続いてしまっている
最初は幼稚園の先生として働いていましたが、仕事量が非常に多く家に業務を持ち帰ることが日常茶飯事でした。
同期もいなかったため、自分一人で分からないなか模索して仕事をしていたこともあり、仕事を始めて半年で盲腸になりました。
その後も2カ月程度体調不良が続き、なんとか現場に復帰したものの今度は受け持っていたクラスの子供達が私に慣れてくれず、精神的な負担もより大きくのしかかってきました。結局そのまま退職しました。
その後は就職活動をフルサポートしてもらえるエージェントに登録しました。
エージェントの方に自分の長所を言語化してもらえたこともあり、就職面接では自己アピールが十分にできたと思っています。
するとアピールがうまくいったのか、「私をどうしても採用したい」と言ってくださる企業にご縁がありまして、今元気に働けています。
仕事内容が合わない
カラオケ機器の営業職として就職し、自分一人でスナックを周りカラオケ機器をメンテナンスする仕事に配属されました。
どうしても細かい作業が得意ではなかったため、機器の配線がなかなか覚えられず…。作業も遅く「自分にこの仕事は向いていないのではないか」と思い、短期離職をしました。
それからは自治体の就職支援センターの勧めもあり、就職エージェントに登録。エージェントの方に紹介してもらった求人をできるだけ多く見て、自分に向いていそうな仕事を吟味しました。
合わせてエージェントの方に伺った仕事選びのポイントを意識して、ここだと思った企業に応募したところ採用してもらえることに。
職を転々としていた自分でしたが、今の会社は10年以上続けられています。
短期離職の理由が転職活動でも聞かれるのはなぜ?
履歴書には職歴を記載する必要がありますので、必然的に短期離職をしていることは面接の際に分かってしまいます。
短期離職をしていると、高い確率でその理由を聞かれる傾向にありますが、企業がその理由を聞いてくるのはなぜなのか解説します。
採用してもすぐに辞めないかの確認
企業は人材を採用するために安くないコストを支払っています。そのため、できるだけ長く勤めてくれそうな人に内定を出したいと考えるケースがほとんどです。
その観点で考えると、短期離職を一度している人に対しては「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか?」と企業が不安を感じることになります。
そのため、入社後にすぐ退職してしまわないかどうかを知るために、前職を短期離職した理由を聞くことが多くなっているのです。
短期離職の理由が真っ当なもので、「この理由だったらうちで入社したあとでも長く勤めてくれそう」と面接官に思ってもらえれば、前職の勤務期間が短かったとしても内定は獲得できるでしょう。
会社とあなたのどちらが悪かったのかのジャッジ
短期離職した理由が妥当なものであるかどうかは、その原因が前職の会社にあったのか、それとも応募者自身にあったのかによって大きく判断が変わってきます。
例えば、短期離職の理由が「賃金の未払いが頻繁に起きていて不安に感じたから」「ハラスメントが横行していて、入社した人がどんどん辞めていく会社だったから」など、会社が原因のものであれば面接官はネガティブに捉えないと考えられます。
反対に、「仕事が合わなかったから」「人間関係をうまく構築できなかったから」など、自分である程度解消できるものが短期離職の理由であった場合、面接官からネガティブなイメージを受けてしまうかもしれません。
このように、会社と応募者であるあなたのどちらが原因で短期離職に繋がってしまったのかを知るために、面接で短期離職の理由を聞かれる傾向にあります。
ストレス耐性の確認
ほとんどの仕事において、働く上で何らかのストレスを感じることはあります。
ストレス耐性が低い人は、少しのストレスでも仕事を辞めてしまう傾向にあるため、短期離職をしている割合も多いと考えられています。
面接官は、短期離職をしているという事実から「この応募者はストレス耐性が低いのではないか?」と考えてしまいます。その推測が事実なのかどうかを判断するために、短期離職をした理由を聞く傾向にあります。
面接や履歴書で短期離職の理由を伝えるコツ
面接や履歴書では、短期離職の理由を問われることがあります。この時の伝え方によって、応募先企業から受ける印象が左右されます。
ここからは、面接や履歴書で短期離職をした理由を伝えるコツを解説します。
基本的には上司に伝えた時と同じでOK
「選考だから」と変に取り繕う必要はなく、短期離職の理由を面接や履歴書で伝える時は、基本的に前職の上司に短期離職を切り出した時と同じ理由を伝えれば問題ありません。
ただ、前職特有の事情を応募先の企業は知り得ないため、相手に分かりやすく伝えられるよう、使う言葉を適宜一般的なものに言い換えることを意識しましょう。
もし退職する時にこの記事で解説したポイントを意識せずに退職理由を伝えた場合は、改めて以下のポイントを意識して退職理由を準備し直してみてください。
- ポジティブな理由に言い換えること
- 会社が悪いなど、自分以外のせいにしないこと
どのような言葉で伝えればいいか分からないのであれば、既に解説した例文も参考にしてみるのもおすすめです。
明らかに会社が悪い時はそのまま伝えるのもアリ
給料の未払いやサービス残業の常態化、ハラスメントの横行など明らかに前職の会社が悪い場合は、面接でそのまま伝えても問題ありません。
企業側は短期離職の理由に妥当性を感じてくれるはずですので、短期離職そのもののネガティブイメージを払しょくしてくれることでしょう。
ただし、必要以上に感情を乗せて伝えることは避けてください。
「あの会社は全然ダメだった」「あんな働き方をしていた自分が恥ずかしい」など、前職を蔑むような言い方をしてしまうと、「感情の起伏が激しく、扱いづらい人」として思われるかもしれません。
長く勤める意欲があることを意識的に伝える
短期離職をしている人に対するネガティブイメージは、「入社したら長く勤めてくれるのか不安」といったものになります。そのため、意識的に長く勤める意欲があることを伝えるようにしてください。
具体的には、入社後のキャリアパスやどのような成果を上げていきたいかを伝えることで、面接官に「長く勤めてくれそうな人材」と印象つけることが可能です。
積極的に、長期就労への意欲を感じさせる表現を織り交ぜていきましょう。
短期離職の理由を伝える時の注意点
短期離職の理由を伝える時には、いくつか注意点があります。
ここでは3つの注意点について簡単に解説します。
全くの嘘はNG
短期離職の理由をポジティブなものに言い換えることは問題ありませんが、全くの嘘を伝えるのはNGです。
特に面接の場では真実を話すことが求められ、もし嘘をついて入社した場合、入社後に自分にとっても会社にとっても予想できないトラブルが発生することもあります。
自分をよく見せようと、現実ではない短期離職の理由を話すことは避けましょう。
退職する時は直接口頭で伝える
現職を退職する時は、基本的に円満退職であることが望ましいです。
円満退職をすべき理由は、転職先でも現職と取引をしていることもありますし、業界内で変な噂が広まることを避けるといった目的があります。
そのため、退職する時はなるべく直接口頭で伝えることを意識してください。
メールを一方的に送りつけたり、バックれるようにして退職することは避けましょう。
必ず上司に伝える
退職の意思を伝える時は、必ず直属の上司にのみ伝えるようにしてください。
退職は会社の人事に影響することですが、人事権は基本的に自分の上司となる課長や部長など、役職者にしか付与されません。
そのため、自分の部署の上司以外に退職の旨を伝えても、退職手続きを進めることはできないのです。
短期離職後の転職活動のコツ
短期離職をすると、短期離職をしていない人よりも転職活動の難易度が上がりがちです。
理想の職場から内定を獲得するためにも、次のようなコツを意識して転職活動に臨むようにしてください。
自己分析をして自分自身を理解する
いきなり求人に応募するのではなく、まずは自己分析をして自分自身を深く理解することから始めましょう。
自己分析とは、自分の今までの経歴や人生を棚卸しし、長所と短所を理解することで、自分が長く働ける仕事を見つけるために行うアクションのことを言います。
自己分析をしっかりできていれば、短期離職をしにくい求人の特徴がわかるだけでなく、面接時の自己アピールも効果的に行うことが可能になります。
自己分析の詳しいやり方については、以下の記事もご覧ください。
企業研究をして短期離職を繰り返さない
短期離職の理由でもよくある「人間関係」や「社風」などのギャップを生じにくくするためにも、企業研究はしっかり行っておきましょう。
企業研究は、求人票や企業ホームページ、ネットの口コミサイトなどを総合的に調査し、長く働けそうな会社かどうかをリサーチするアクションのことを言います。
一社一社そこそこの時間がかかりますので、特にいきたい会社は少なくとも必ず行うのがおすすめです。
企業研究のやり方については、以下の記事も合わせて参考にしてみてください。
就職エージェントで転職成功率を上げる
就職エージェントを活用することで、転職成功率を大きく上げることが期待できます。
就職エージェントとは、登録後に専任の担当エージェントが付き、就職・転職活動をフルサポートしてもらえるサービスのことを言います。
自己分析や企業研究のやり方を詳しく教えてもらえるだけでなく、自分の能力や希望に沿った求人を紹介してもらえるため、非常に効率的に活動を前に進めることが可能です。
また、就職エージェントは企業とも密接に繋がっているため、どのような働き方ができる会社なのかを詳しく教えてもらうこともできます。短期離職を繰り返したくないという人は特に利用がおすすめです。
未経験者歓迎求人に応募する
短期離職だと、企業によっては「その仕事の実務経験がほぼない」と捉えているケースがあります。また、先ほども触れた通り、短期離職者はそもそも採用通過のハードルが高くなる傾向にもあります。
このことから、これまでの実務経験を問わず採用枠が設けられている「未経験者歓迎求人」に応募することを意識すべきと言えます。
未経験者歓迎求人であれば、短期離職者でも内定をもらえる可能性が高く、入社後も丁寧な研修が用意されているケースも多いです。
「今まで○○職に挑戦したいと思っていた」「社会人経験年数が短く、採用してもらえるか不安」と感じているような人は、できるだけ未経験者歓迎求人に応募するようにしてください。
短期離職の理由に関するよくある質問
最後に、短期離職の理由を考えたり伝えたりする時によくある質問を解説します。
短期離職をしたら人生終わりというのは本当?
短期離職をしたとしても、人生が終わってしまうようなことはありません。事実、この記事で紹介した「短期離職者の転職成功談」のように、短期離職をしたあとに入社した会社で10年以上勤められているという人もいます。
やり方次第でいくらでも後から挽回できますので、ストレスを感じたまま働くくらいであれば、短期離職をして環境をリセットすることも選択肢に加えてみましょう。
短期離職というのはどれくらい?
短期離職に明確な言葉の定義はありませんが、一般的には「入社後3カ月〜6カ月までに退職すること」として認識されています。
ただ、どのくらいが短期離職とみなされるかどうかは、応募先の企業の選考官の感覚次第というのも事実としてあります。
そのため、「あと○カ月働いたら短期離職ではなくなるから、それまで働こう」などと思う必要はありません。
適応障害と診断された場合、そのまま伝えてOK?
自分の障害を面接で伝えた上で就職する「オープン就労」と、企業に障害を開示せずに就職する「クローズ就労」という2つのパターンがあります。
オープン就労の場合は、基本的に障害者雇用枠の求人に応募することになるため、応募できる求人の選択肢が狭まるものの、就職後に自分を理解してもらった上で仕事を渡してもらえるため、精神的なストレスが少なく働けるのが特徴です。
対してクローズ就労の場合は、幅広い求人に応募できるものの、入社後は障害に関係なく働くことになるため、自分にとって厳しい毎日が待ち受けている可能性が考えられます。
どちらの就労がいいかは、最終的に自分で判断することになります。迷ったら就職エージェントに相談してみるのも良いでしょう。
まとめ
短期離職をするのには様々な理由が考えられますが、退職時や面接では上手くポジティブなものに言い換えることが重要になります。
また、短期離職を繰り返さないようにするためにも、就職・転職活動時に自己分析や企業研究をしっかり行っておくことも大切です。
自己分析や企業研究の方法をマスターし、自分に合った職場を見つけたい人は就職カレッジ®︎の利用も検討してみてください。
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