
新しい仕事について情報収集していますか?昨今では新型コロナウイルスの感染拡大によってシビアな状況にある業界・業種が多くありますが、一方でそのような状況を逆手にとって生まれる新しいビジネス、仕事があることは見逃せません。仕事探しの参考に、新型コロナ危機をきっかけにうまれたとでも言うべき新しい仕事についてまとめてみました。
※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合
新しい仕事とは

新型コロナウィルスの感染拡大によって私たちの生活様式、消費行動はがらりと変わりました。ハーバード大学の科学者たちが発表した予測には、新型コロナウイルスによる医療崩壊を防ぐためには2022年まで断続的なソーシャル・ディスタンシング期間が必要になるとあります。このような状況の中、世界的に生活や教育、労働のデジタル化が一気に進み、「オンライン学習事業」や「オンライン会議システム」が急激に成長を遂げています。旅行会社がVRと実体験を融合させた「バーチャル修学旅行」のようなサービスを開発したように、既存の業界も生き残りを掛けて様々なサービス開発に乗り出しています。コロナ禍に伸びている事業で代表的なものは下記です。
- 通販
- フィンテック
- 通信事業
- ゲーム
- 動画配信
- 医療相談(オンライン)
- オンライン学習、習い事
ウィズコロナの世界に最適化されサービスはまだまだ過渡期にあり、アイディア次第で商機やチャンスを生み出せるおもしろい時代だといえるかもしれません。どの企業も若者の新しいアイディアを求めているといえるでしょう。
参考:NEDO 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構によるレポート「コロナ禍後の社会変化と 期待されるイノベーション像」
※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合
新しい仕事【業界別】

業界別の動向と新しい仕事を紹介します。
エンタメ業界
音楽、演劇、スポーツ興行が軒並み開催不能になり、劇場や映画館も感染予防のため座席の間引きを行うなど、エンタメ業界は新型コロナウイルスのパンデミックの影響をモロに受けた業界の代表格といえます。
そんな厳しい状況のエンタメ業界の中で唯一伸びているのが、在宅時間が大幅に増加した消費者に対してオンラインで音楽や映像を配信するサービスです。NetflixやAmazon Prime Videoといったエンタメ系サブスクサービスをコロナ禍中に契約したという人も多いのではないでしょうか。今後5Gが普及することによってさらに快適な視聴環境が整う事実も見逃せません。
躍進を遂げるオンライン配信サービスですが、新しいサービス故「オンラインに特化したコンテンツを企画・編集・配信し収益をあげる」ことに習熟した人材が市場に不足しているのが実態のようです。人々の生活にうるおいを与えるエンタメ業界にあこがれる人は、「オンライン配信」をキーワードにエンタメ業界の仕事探しをしてみるのも一案ではないでしょうか。
フィンテック業界
数年前まで金融に関わりたい人は新卒採用で大手銀行や大手証券会社への就職を目指すのが一般的でしたが、最近ではフィンテック業界への就職も選択肢にあがります。フィンテックは「金融分野にIT技術の融合で生まれた新たな金融サービス」を指す言葉です。IoTデバイス・ビッグデータ・ネットワーク・AI・ブロックチェーン・生体認証といった、各種IT技術を活用した金融サービスを提供する企業や業界をフィンテック企業、フィンテック業界などと呼びます。ウィズコロナ時代の非接触ニーズを受けて利用者は増加の一途をたどっています。異業種からのフィンテック参入もさかんで、フィンテックへの期待の高さがうかがえます。
コロナ禍にあえぐ業界が多いなか、今一番盛り上がりをみせている業界と言ってもいいかもしれません。
旅行業界
新型コロナ感染拡大予防のための外出自粛で移動が制限され、観光ツアーが軒並み廃止となる中、旅行業界が苦肉の策で生み出したのが観光・旅行分野の「オンライン/バーチャルツアー」です。移動制限が解除され、リアルな旅行が回復すればオンラインツアーは徐々に減少していくと思われてが、感染者数の増加が止まらず、実際に旅行ができない期間が長引いた結果、さまざまな事業者がオンラインツアーの主催者となり、新しい旅の形としてオンラインツアーが定着しつつあります。オンラインツアーはコロナ禍がなければ生まれなかった新しいビジネスの形といえるのではないでしょうか。
製造業界
昨今のコロナ禍において「ロボットの導入による密の回避」「限られた人員での生産性維持・向上」といった観点からロボットの需要が増加しています。ロボットによる工場や設備の自動化=人員の削減ということなので、製造業界全体の雇用は今後減少する一方となり、増えることは期待できません。製造業界で生き残るためには、ロボットに仕事を代替される側ではなく、ロボットを企画する側、ロボットを活用して製造ラインを効率化する側、またはロボットにはできない製品企画をする側、というように、ロボットに「できないこと」を意識してキャリアパスを描いていく必要があるでしょう。
※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合
新しい仕事につくメリット

「新しい仕事」につくメリットにはどんなものがあるでしょうか。
メリット1:出世しやすい
昔からの仕事には先輩が多く、新米の「ペーペー時代」が何年も続き、いつでも先輩に頼れる環境に甘えてしまい社会人としての成長が遅くなる場合があります。一方で世の中的に新しい仕事にいち早くつくと、他の人から見ると自分が誰よりもベテランとなり、頼りにされます。ベテランとして足りない知識や経験を必死で埋めようとすることで、業界の第一人者としてふさわしい実績を手に入れスピーディーな「出世」がかなうかもしれません。
メリット2:やりがい
衰退産業に身を置くと、会社の成長や顧客満足ではなく、自分がどう生き延びるか、上司に気に入られるかということばかりに目が行き、シンプルに仕事そのものを楽しむことが難しくなります。伸び盛りにある新しい仕事は、数字で分かりやすく会社やサービス、そして自分の成長を実感しやすく、仕事そのものにやりがいを感じやすい場合が多いです。
メリット3:転職しやすい
これから淘汰されることが予想される衰退産業や旧態依然とした会社でこれから「なくなる」仕事をしている人と比べて、伸び盛りの業界に身を置き時代に合った新しい仕事をしている人は、同じような新しいビジネスで活躍できるとみなされることが多く、転職もしやすい傾向にあります。
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新しい仕事につくデメリット

デメリットについても考えてみましょう。
デメリット1:業務が忙しくなる
新しい仕事というものはたいてい成長の渦中にあり、仕事はやってもやっても終わらないほどあるものです。マッタリとした会社員生活を送りたいという人にとってはこの忙しさはデメリットといえるでしょう。
デメリット2:長期的にみて安定するのか今の時点でわからない
新しい仕事には前例がなく、今の時点で将来の安定が保証されているわけではありません。今は業績が良くても、世の中の状況が変わったら一気に衰退する可能性もあるため、安定志向の人には向きません。
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「新しい仕事」に就くポイントは新しいことを取り入れる柔軟性やチャレンジ精神!

ウィズコロナで既存の産業がなくなると騒がれる一方で、新しく生まれるビジネスもたくさんあります。時代は常に変化し続けており、その中で生き生きと働き続けるためには、常に時流を読んで新しい知識を勉強すること、新しいものを拒まずに積極的に取り入れ利用する姿勢が重要です。また、新卒の就職活動において、そのような柔軟性やチャレンジ精神はアピールのしどころとなるのも見逃せないポイントです。
※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合

こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい