
資格がなくても稼げる仕事には、営業やエンジニア、医療事務、事務職などがあります。
むしろ、その資格を持っていないと行えない「業務独占資格」が必要な仕事は、数ある中のほんの一部に過ぎません。
この記事では、資格不要でできる仕事や、未経験からでも安定した稼ぎが得られる可能性のある仕事を多数紹介しています。
また、仕事探しのポイントや、将来のキャリアプランの考え方も解説しており、これらを読めば、スキルや知識に自信がない人でも仕事探しを前向きに進められるでしょう。
- 資格なしでも稼げる仕事はたくさんある!資格がいる仕事の方が少数派
- 資格なしで「未経験OK」「安定した稼ぎがある」「女性向き」の仕事をそれぞれ紹介!
- 仕事探しのコツは「絞りすぎない」「キャリアプランを考える」「転職サービス活用」
この記事の目次
資格なしで稼げる仕事なんて、本当にあるの?
資格なしでも稼げる仕事は多く存在します。むしろ、資格が必要となる仕事のほうが少ないのです。
たしかに「業務独占資格」と呼ばれる、その資格を持っていないと行えない仕事があることも事実です。たとえば、弁護士をはじめとする士業や、薬剤師、美容師といった仕事ですね。しかし、それは数ある仕事のなかのほんの一部。多くの仕事は、特別な資格がなくても行えるものがほとんどです。
ちなみに仕事によっては、資格があることが有利に働くこともあります。「簿記1級」を持っていると、経理職への転職などで評価されることもあるでしょう。ただ、仕事で有利に働くからといって、経理部で働くすべての人が簿記1級を持っているわけではもちろんありません。むしろ、資格を取得するだけでは学ぶことのできない、「現場経験」や「対人スキル」といったもののほうが評価される場面も多くあるのです。
資格なし・未経験でも稼げる仕事
資格なし、かつ未経験でも働ける仕事の中で、高収入を手にしたい人におすすめの「稼げる仕事」を6つ紹介します。
1. 営業
営業職は、資格がなくてもできる仕事です。
営業職というと、飛び込みやテレアポによる「新規開拓営業」をイメージする人も多いと思いますが、既に取引のある顧客を回る「ルート営業」、問い合わせしてきた見込み顧客に対してアプローチする「反響営業」、資料請求をしてくれた見込み顧客に対して電話でアプローチする「インサイドセールス」など、種類は様々です。
営業職ではお客さまとの信頼関係が重要であり、親身に相手の話を聞き、お客さまの立場に立った提案で信頼を得るコミュニケーションスキル、製品や業界に対する知識力などのスキルなどが必要です。
ただし、製品や業界に対する知識は入社後に身につけることがほとんどのため、未経験の求人が多く、未経験者でも目指しやすい仕事です。
営業は数字で結果がわかるために評価制度が整っている会社が多いのも特徴です。
平均年収 | 424万円 |
必要なスキル | ・提案力 ・交渉力 ・プレゼンテーションスキル |
おすすめな人 | ・コミュニケーション力が高い人 ・主体的に行動できる人 ・精神的にタフな人 |
出典:マイナビエージェント「個人営業|職種別平均年収ランキング」
2. エンジニア
エンジニアも、資格がなくても稼ぐことができる仕事です。
具体的にはITエンジニアを指すことが多く、Webサイトの設計や開発、ネットワーク・セキュリティのシステム構築など多岐にわたり、求人の種類が豊富です。
一見すると「資格がないとできないのでは?」と思うかもしれませんが、ITの世界は、日々すごいスピードで変化しているため、エンジニアの仕事の大枠が分かっている人、つまり「Webの世界の変化に対し柔軟に対応できる人」が評価されます。
未経験からでもエンジニアになることは可能です。しかしこの場合、開発に必要な「言語」などを学び、素直に周囲のアドバイスを受け止めて業務を行う姿勢など、仕事に対する意欲が評価対象となります。
平均年収 | 557.6万円 |
必要なスキル | ・プログラミングスキル ・ITシステムに関わる専門知識 ・論理的思考力 |
おすすめな人 | ・論理的に物事を考えられる人 ・新しいことを学ぶのが好きな人 ・コミュニケーション力が高い人 |
出典:厚生労働省「システムエンジニア(業務用システム) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
3. 医療事務
医療事務も、資格が不要な仕事のひとつです。
医療事務とは、病院をはじめとする医療機関で事務を行う仕事のこと。具体的には、医療費の計算、また保険者への診療報酬の請求を主に行います。
「医療」と名前についていると資格が必要な気もしてしまいますが、そのようなことはありません。保険制度や、レセプト業務(診療報酬に関わる業務)などに対する専門知識は必要とされますが、どれも業務のなかで学べるものばかり。つまり資格がなくても、医療事務として働くことができるのです。
ちなみに、医療事務の仕事を一度でも経験すると、どこの病院に転職しても困らないスキルを身につけることができます。「復帰後も働き先が見つかりやすい仕事」として、特に出産を控えている女性など、仕事を離れなければいけない女性からの人気も高い仕事です。
平均年収 | 478.3万円 |
必要なスキル | ・レセプト作成スキル ・基本的なパソコンスキル ・基礎的な会計知識 |
おすすめな人 | ・病院やクリニックで働きたい人 ・正確に仕事を進めるのが得意な人 ・人の役に立ちたい気持ちが強い人 |
出典:厚生労働省「医療事務 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
4. コンサルタント
コンサルタントは個人の能力が重視される仕事かつ、高年収を目指せるため、資格なし・未経験でも十分に稼げる仕事といえます。
コンサルタントは、企業や個人の抱える課題を分析し、解決策を提案・実行する仕事です。
実力主義の仕事のため、顧客の課題を的確に把握し、論理的な思考で解決策を提案できる人材であれば未経験者でも活躍できるチャンスがあります。
たとえば企業経営に関わるコンサルティングの場合、「MBA」や「中小企業診断士」などの資格保有者は有利ですが、かといってこれらの資格が必須というわけではありません。
顧客の課題解決に貢献できた度合いによって報酬が変動することも多いため、実力があれば高い年収を手にできるでしょう。
平均年収 | 947.6万円 |
必要なスキル | ・データ分析力 ・論理的思考力 ・プレゼンテーション力 |
おすすめな人 | ・論理的思考力が高い人 ・学習意欲が高い人 ・問題解決力が高い人 |
出典:厚生労働省「経営コンサルタント – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
5. Webマーケター
Webマーケターは特別な資格が必要なく、需要が高い仕事のため、資格なし・未経験でも稼げる仕事といえます。
Webサイトの分析や改善、SEO対策、広告運用、SNS活用など、Webマーケターはこうした多岐に渡る仕事を行っています。
未経験でも活躍できる理由は、実務を通してスキルや知識を身につけやすい仕事だからです。「Webアナリスト検定」や「Google広告認定資格」などの合格者や資格保有者は実務で有利になるケースもありますが、これらの資格を持っていなくても多くのWebマーケターが活躍しています。
Webマーケティングは企業のWeb戦略を担う役割を担っているため、高額な報酬を払ってでも依頼したい企業が多く、それに伴ってWebマーケターの年収も高い水準となっています。
平均年収 | 645.5万円 |
必要なスキル | ・SEOの知識 ・WEB広告運用スキル ・アクセス解析スキル |
おすすめな人 | ・数字に強い人 ・学習意欲が高い人 ・論理的思考力が高い人 |
出典:厚生労働省「Webマーケティング(ネット広告・販売促進) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
6. 記者
記者は特別な資格がなくても働ける仕事かつ、需要が高い仕事のため、資格なし・未経験でも稼げる仕事といえます。
記者の仕事内容は、情報収集から始まり、取材、執筆、編集まで多岐に渡ります。
記者に必要なスキルは、取材力や文章力、情報収集力などですが、これらは他の職種を経験している人でも身につくため、未経験者が採用されるケースも珍しくありません。
たとえば経済を専門に取材する場合は「証券アナリスト」などの資格があると理解は深まりますが、記者職への応募にあたって資格が求められることは少ないでしょう。
近年はインターネットの普及により、Webメディアで活躍する記者も増えています。新聞やテレビ、雑誌などでも記者は常に必要な存在のため、その需要の高さから高待遇を期待できる仕事といわれています。
平均年収 | 571.7万円 |
必要なスキル | ・取材力 ・文章力 ・情報収集力 |
おすすめな人 | ・好奇心が旺盛な人 ・情報感度が高い人 ・文章を書くのが好きな人 |
出典:厚生労働省「新聞記者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
7. 介護職
介護の仕事のなかにも、無資格で行える仕事があります。たとえば、「生活援助」と呼ばれる仕事もそのひとつ。老人ホームのなかで食事を準備したり、洗濯を行ったりすることが主な仕事ですが、これらを行ううえで特別な資格はいりません。
「介護福祉士」など、介護業界には資格がたくさんありますが、現実は資格がなくても行える仕事がほとんど。高齢化社会が加速する日本にあって、介護職の人材が慢性的に不足していることから、無資格者や未経験者をむしろ積極的に募集している介護施設も少なくないのです。
平均年収 | 371.4万円 |
必要なスキル | ・介護手順の知識 ・福祉用具の使用スキル ・高齢者に多い病気の知識 |
おすすめな人 | ・聞き上手な人 ・体力がある人 ・気遣いができる人 |
出典:厚生労働省「施設介護員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
8. 接客業
資格がいらない仕事として、接客業も挙げられます。
具体的には、アパレルショップの定員や、受付などの仕事ですね。これらの仕事は、お客さまに寄り添い、ときにサポートする仕事。専門的な知識は必要なく、むしろ相手を不快にさせない言葉遣い、立ち振る舞いといった点が重視されます。逆にいうと、こうした所作ができれば、特別な資格を必要とせずとも稼げる仕事といえるのです。
平均年収 | 361万円 |
必要なスキル | ・商品知識 ・接客スキル ・売場作りの知識 |
おすすめな人 | ・性格が明るい人 ・人と接するのが好きな人 ・チームワークを大切にできる人 |
出典:厚生労働省「デパート店員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
9. 事務職
事務職も資格がいらない仕事です。
「営業事務」や「受付事務」など、様々な種類の事務職がありますが、基本的にはパソコン操作さえできれば仕事をすることができます。ただし、単にパソコンができればいいということではなく、電話や窓口応対、営業のサポートなどで社内、社外の人間関係を円滑に進めることができる人が求められます。
また、資格なしでも応募できることから求人に対する競争率は高いので、秘書技能検定やパソコン検定、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)といった資格を持っていると、選考を有利に進めることができるでしょう。
平均年収 | 510.9万円 |
必要なスキル | ・パソコンスキル ・データ入力スキル ・電話対応スキル |
おすすめな人 | ・細かな作業が得意な人 ・正確に作業ができる人 ・パソコン操作が得意な人 |
出典:厚生労働省「一般事務 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
10. 警備員
警備員は入社後に知識やスキルを学べる仕事かつ、需要が高まっているため、資格なしでも安定して稼げる仕事といえます。
警備員の仕事内容は、施設警備や交通誘導、イベント警備などです。
充実した研修制度を設けている警備会社が多く、必要な知識やスキルは入社後に学べるため、警備員は資格なし・未経験からでも始めやすい仕事です。
警備の仕事は景気に左右されにくく、特に近年はセキュリティ意識の高まりから警備員の需要が増加傾向にあるため、この先も安定して稼げる仕事といえるでしょう。
平均年収 | 376.1万円 |
必要なスキル | ・警備業法の知識 ・護身術の知識 ・応急処置の知識 |
おすすめな人 | ・責任感が強い人 ・体力がある人 ・常に冷静に行動できる人 |
出典:厚生労働省「施設警備員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
11. プログラマー
プログラマーはITスキルがあれば採用されるケースが多く、この先も需要が高い仕事のため、資格なしでも安定して稼げる仕事といえます。
プログラマーは、システムエンジニアが設計した設計書に基づき、プログラミング言語を用いてシステムやソフトウェアを開発する仕事です。
プログラマーはIT業界の中でも人材不足が特に深刻な職種のため、基礎的なプログラミングスキルがあれば、特別な資格がない文系人材でも採用されるケースが珍しくありません。
プログラマーはIT社会を支える重要な役割を担っているため、この先も長く稼げる仕事に就きたい人は検討してみましょう。
平均年収 | 557.6万円 |
必要なスキル | ・プログラミングスキル ・ネットワークの知識 ・ハードウェアの知識 |
おすすめな人 | ・コツコツとした作業が得意な人 ・ものづくりが好きな人 ・学習意欲が高い人 |
出典:厚生労働省「プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
12. キャリアカウンセラー
キャリアカウンセラーは特別な資格がなくても働ける仕事かつ、需要が増えている仕事のため、資格なしでも安定して稼げる仕事といえます。
キャリアカウンセラーの主な仕事は、相談者のキャリアに関する悩みや相談を聞き、適切なアドバイスやサポートを行うことです。
「キャリアコンサルタント」という国家資格はありますが、キャリアの相談業務は資格がなくてもできるため、資格なしの未経験からでもキャリアカウンセラーとして働けます。
転職が一般的になっていることもあり、キャリア相談に対する需要は高まっています。就職・転職エージェントや、学校、企業、公的機関など就業先も多いので、今後も安定して稼げる仕事といえるでしょう。
平均年収 | 551.4万円 |
必要なスキル | ・提案力 ・傾聴スキル ・コーチングスキル |
おすすめな人 | ・聞き上手な人 ・分かりやすく説明できる人 ・学習意欲が高い人 |
出典:厚生労働省「キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
13. エステティシャン
エステティシャンは資格なしで稼ぐことができます。
お客さまが抱えている肌や体の悩みをカウンセリングし、脱毛、美白、痩身、リラクゼーションなどの施術を行う仕事です。
未経験から資格なしでも働くことが可能です。施術のテクニックや店舗で使用している機械・化粧品の知識など、エステティシャンに必要なスキルは働きながら身に付けていくものと考えられているためです。そのため、働きながら美容に関するスキル・知識を高めることができ、綺麗になりながら稼ぎたいと思う女性におすすめの仕事です。
平均年収 | 320.6万円 |
必要なスキル | ・施術スキル ・カウンセリングスキル ・皮膚や化粧品の知識 |
おすすめな人 | ・美容に興味がある人 ・体力に自信がある人 ・人と接するのが好きな人 |
出典:厚生労働省「エステティシャン – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
14. 美容部員
美容部員は資格なしで稼ぐことができます。
百貨店や専門店で化粧品の販売、商品のディスプレイや在庫管理、店頭の清掃なども業務として行います。
平均年収は300万円程ですが、売上に応じたインセンティブがある店舗もあり、将来的にエリアマネージャになれば年収も大きく向上します。
特別な資格は不要で、お客様とのコミュニケーションスキルが重要になります。ブランドの商品知識を高め、きめ細やかな対応を行うことが、お客さまの獲得や売上向上に繋がります。
美容に興味があってコスメが好き、お客さまを綺麗に導くやりがいや楽しさを味わいたいという方には特におすすめです。
平均年収 | 361万円 |
必要なスキル | ・メイクアップ技術 ・カウンセリングスキル ・商品知識 |
おすすめな人 | ・美意識が高い人 ・人と接するのが好きな人 ・流行に敏感な人 |
出典:厚生労働省「化粧品販売/美容部員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
15. ネイリスト
ネイリストも資格なしで稼げる仕事です。
具体的には、ジェルネイル等のデコレーションを施す「ネイルアート」、爪の形を整えたり爪のトラブルケアをする「ネイルケア」など、お客様の爪に関する要望や悩みを解決する仕事です。
ネイリストに必要なスキルは、細かな作業も苦にならない器用さ、流行をいちはやく取り入れるアンテナの高さが必要です。
他の職種よりも設備投資や店舗スペースにおいての初期投資が少なく済むため、将来的に独立開業を目指す事もできるでしょう。
平均年収 | 320.6万円 |
必要なスキル | ・ネイルケア技術 ・ジェルネイル技術 ・ネイルアート技術 |
おすすめな人 | ・手先が器用な人 ・美的感覚がある人 ・トレンドに敏感な人 |
出典:厚生労働省「ネイリスト – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
16. 医療事務
前述のとおり、医療事務は資格がなくてもでき、かつ稼げる仕事のひとつです。
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、医療事務(その他の一般事務従事者)の平均年収は300万円以上となっており、電話応対事務員、受付事務員などと比較すると年収は高くなります。
職業 | 給与 (所定内給与額) | 年間賞与・ その他の特別給与額 |
---|---|---|
医療事務 (その他の一般事務従事者) | 281,400円 | 853,400円 |
受付・案内事務員 | 216,900円 | 380,200円 |
電話応接事務員 | 242,600円 | 294,100円 |
さらに、医療機関は社会にとって必要不可欠なため景気に左右されにくく、転職の際に同職種であれば即戦力として働くことができるため、経験を積むことでキャリアアップも望めます。
医療事務には国家資格はなく、すべて民間資格で難易度も高くありません。育児の合間に勉強をし資格を取得し、子育てが落ち着いてから仕事を探すことも十分に可能です。
平均年収 | 478.3万円 |
必要なスキル | ・レセプト作成スキル ・基本的なパソコンスキル ・基礎的な会計知識 |
おすすめな人 | ・病院やクリニックで働きたい人 ・正確に仕事を進めるのが得意な人 ・人の役に立ちたい気持ちが強い人 |
出典:厚生労働省「医療事務 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
17. コールスタッフ
コールスタッフも、特に資格は不要で稼げる仕事です。
具体的には、大手企業から委託された企業が多く、電話を通じてお客様の問い合わせ対応を行う仕事です。
コールスタッフに必要なスキルは、電話を通じて声だけで相手の感情を判断し、適切な応対を行うコミュニケーション能力です。慣れないうちは難しく感じるかも知れませんが、様々なお客さまの対応を行っていくうちに、ケースに応じた電話応対の最適解が見つかってくるでしょう。
最近はリフレッシュルームや、女性専用のパウダールームなどを設置し、女性に配慮された環境づくりを行っている会社も増えています。
人と話すことが好きという人はもちろんですが、デスクワークが中心となるので、体力が必要な仕事が苦手という人にもおすすめです。
平均年収 | 367万円 |
必要なスキル | ・電話でのコミュニケーションスキル ・基本的なPCスキル ・傾聴力 |
おすすめな人 | ・人と話すことが好きな人 ・電話対応に自信がある人 ・向上心がある人 |
出典:厚生労働省「コールセンターオペレーター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
18. 保育補助
子どもが好きな人は、保育補助の仕事も検討してみましょう。保育補助とは、主に保育士のサポートをする仕事のこと。
保育士になるには「保育士免許」が必要ですが、保育補助はあくまでサポートが仕事のため「保育士免許」を取得する必要がありません。
現在、どの保育園も人手不足に悩まされています。そこで「救世主」ともいえる存在が、保育補助。子どものサポートは楽なことばかりではありませんが、今後も需要が伸びることが確実なことから、この先も働き先に困らない仕事ともいえます。ちなみに、保育士免許取得のサポートをしてくれる保育園も増えています。
「保育士をいきなり目指すのはちょっと……」という人は、まずは保育補助を経験し、自分に向いていると判断した時点で保育士を目指してみるのもひとつの方法といえるでしょう。
平均年収 | 381万円 |
必要なスキル | ・保育に関する知識 ・観察力 ・体力 |
おすすめな人 | ・子どもが好きな人 ・サポートが得意な人 ・体力がある人 |
19. 歯科助手
歯科助手も資格が不要で稼げる仕事です。
具体的には、患者さんの受け付けや予約管理、治療の準備など、歯科医や歯科衛生士のサポートを行い、歯科業務が円滑に進むようサポートする仕事です。
平均年収は280万円前後。歯科医や歯科衛生士は国家資格が必要ですが、歯科助手は国家資格が不要で、未経験から採用されやすいのも大きな特徴。日本歯科医師会などが認定する民間資格が多く、キャリアアップも目指すことができます。
歯科助手はサポートが必要なところに臨機応変に対応する必要があるため、臨機応変に動ける人、また、作業を正確に行う必要があるため、几帳面で作業が丁寧な人はぜひ目指してみましょう。
平均年収 | 317万円 |
必要なスキル | ・事務処理スキル ・診療介助スキル ・医療器具の知識 |
おすすめな人 | ・気配りが得意な人 ・臨機応変に動ける人 ・細かい作業が得意な人 |
出典:厚生労働省「歯科助手 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
資格なしの仕事探しのポイント
ここまで資格なしで稼げる仕事を紹介してきました。しかし、いざ探そうとした時、「何をポイントに選んだらいいか分からない…」と悩む人も多いと思います。
ここでは、資格なしの仕事を探す際のポイントを紹介します。
1. 業界や職種を絞りすぎない
業界や職種は絞り過ぎないようにしましょう。「この業界の、この職種に就きたい!」とあまりに固めすぎてしまうと選択肢が狭くなり、選考の機会も減ってしまうためです。
「人と接することが好き」であれば、先ほど紹介した接客業、エステティシャン、美容部員など様々な職種があります。興味がない職種と思っていても、いざ調べてみると意外と興味が湧いてきて、「実は天職だった」というケースもよくあります。
自分のやりたいことと仕事内容に対する適性も考慮しながら、幅広く探すよう心がけましょう。
2. キャリアプランを考える
将来のキャリアプランを考えた上で、仕事を探しましょう。
キャリアプランを考えずに仕事を探してしまった場合、業務内容にやりがいを感じず、ギャップに苦しむことになってしまいます。
「経験を積んで転職できるキャリアを歩みたい」、「女性が働きやすい制度が整っている会社で働きたい」など、目先の条件だけではなく、自身のやりたいことやその会社で得られる経験や環境も調べながら、仕事を探してみましょう。
3. 転職サービスを活用する
未経験から資格なしで働ける仕事を探す場合、ハローワークや転職サイト、転職エージェントなどの転職サービスを活用するのがおすすめです。
ハローワークや転職サイトは、未経験から資格なしで働ける仕事が多く掲載されており、様々な求人を選ぶことができます。
求人を何を基準に選んでいいかが分からない、自身の適性を客観的に判断してほしいという方は、転職エージェントを利用しましょう。私たちジェイックも転職エージェントですので、適性が活かせる仕事、やりたい仕事、そしてなりたい将来像から、その人にあった求人を紹介します。応募の際には書類の添削や面接のアドバイスも行いますので、1人で悩みながら就職・転職活動をせず、まずはお気軽にお問い合わせください。
資格をもし取るなら?おすすめの資格を紹介
「資格をもし取るとしたら、どれがいいんだろう?」と思っている人に向けて、おすすめの資格を次の4つに分けて紹介します。
- 稼ぎやすい資格
- 手に職がつく資格
- スキルアップにつながる資格
- 独立しやすい資格
稼ぎやすい資格
「稼ぎやすい資格」には、取得までのハードルが高く専門性の高い仕事があげられます。
- 医師免許
- 弁護士
- 公認会計士
- 税理士
たとえば医師は難関の国家試験に合格する必要がありますが、その責任感の重さや、高度な専門性に見合う高年収な仕事として知られています。
弁護士も難関の司法試験に合格する必要があり、取得までのハードルがかなり高いですが、「法務分野の専門家」として高い収入を得られるでしょう。
公認会計士や税理士は「財務・税務分野のエキスパート」として、その専門性の高さから高額の報酬が手に入る仕事として有名です。
これらの資格はいずれも取得が簡単ではありませんが、一度取得すれば生涯にわたって高い収入を得られる可能性があるでしょう。
手に職がつく資格
「手に職がつく資格」には、全国的に働く場所の多い仕事が該当します。
- 介護福祉士
- 看護師
- 保育士
- 調理師
介護福祉士は、高齢者や障がい者の介護スキルをなど持つことを証明する国家資格です。福祉職は資格なしでも働ける施設は多いですが、介護福祉士の資格を持っていると高く評価される傾向にあります。
看護師は国家資格の「看護師資格」をもとに、医療行為や、患者さんの精神的なケアに関わるスキルを活かして病院などで働く職業です。
保育士も国家資格の一つで、子どもの保育に関わる専門知識やスキルをもとに、保育園や幼稚園などで子どもたちの成長をサポートします。
調理師は、食品に関する専門知識や調理技術を持つことを証明する国家資格で、取得することでレストランやホテルの厨房などで安定的に働ける道が開けるでしょう。
スキルアップにつながる資格
「スキルアップにつながる資格」の例を4つ紹介します。
- FP(ファイナンシャル・プランナー)
- MOS(Microsoft Office Specialist)
- TOEIC
- 簿記
FPは、顧客のライフプランニングや資産運用に関わる知識を証明する資格です。特に金融業界で働く人や、営業職として顧客への提案の幅を広げたい人に役立ちます。
MOSは、WordやExcelなどのマイクロソフトオフィス製品のスキルを証明する資格のため、日常的にパソコンを使う多くの人に役立つ資格といえるでしょう。
TOEICは英語力を測る世界共通のテストで、昇進や海外転勤の際にTOEICのスコアを評価する企業は少なくありません。
簿記は、企業の会計処理に関する知識を測る資格です。経理や財務職への転職を目指す人だけでなく、自社の財務状況を把握・分析したいマネジメント層にもおすすめです。
独立しやすい資格
「独立しやすい資格」の例を4つ紹介します。
- 社会保険労務士
- 行政書士
- 中小企業診断士
- 司法書士
社会保険労務士は企業の人事・労務管理の専門家で、独立して社労士事務所を開業している人も少なくありません。
行政書士は官公庁への提出書類の作成や手続きを代行する専門家で、個人事業主として独立・開業しやすい仕事として有名です。
中小企業診断士は、中小企業の経営課題を診断し、改善策を提案するコンサルタント職の一つです。中小企業と顧問契約を結ぶ、セミナー講師として働くなど、個人で活躍している人が多くいます。
司法書士は不動産登記や商業登記など、法律に関わる手続きを代行する専門家で、独立後も仕事が途切れにくい仕事として知られています。
まとめ
資格なしの仕事は、「のびしろがある仕事」ともいえます。
たとえば、前述したとおり、保育補助の仕事には保育士免許がなくとも就くことができます。この場合、保育の仕事が自分に向いていると思えば、保育士免許取得を目指す道も見えてくるでしょう。もし向いていないと思えば、別の仕事に移ることも比較的容易にできます。保育補助の仕事で培った「サポート力」などがあることで、別の領域で人をサポートする仕事にも挑戦しやすくなるからです。
つまり、資格なしの仕事に就くことは、自分自身の将来のキャリアを広げられることを意味します。一方で、保育士免許を一度でも取得してしまうと、なかなかその仕事を辞めることはできません。資格取得のために掛かった時間やお金を考えると、辞めることをもったいなく感じてしまうこともあるからですね。
もちろん、資格があることで行える仕事もあるため、資格を取得することが一概に悪いこととはいえません。しかし、長い苦労の末に資格を取得したあとに、「この仕事に自分は向いていない…」と感じてしまうと、仕事を楽しめなくなることも。そのため、「何がなんでもこの仕事がしたい!」という職業が決まっていないは、資格取得を目指すのではなく、まずは資格がなくても働ける仕事に就くことをおすすめします。
その仕事を行うなかで、経験やスキル、知識、そして自分にとっての向き不向きといった感触を得ることができれば、それらは次のステップに向かうための大きな「糧」となるのです。


「資格なしでの仕事」に関するよくある質問
資格なしでも就職できる仕事を知りたい
資格なしでも就職できる仕事としては、営業やエンジニア、接客や介護などの職業が挙げられます。仕事に役立つ資格があれば入社後に取得し、給料アップなどを目指すことも可能です。
資格なしで就職について不安な場合の対処法について知りたい
就職に役立つ資格なしの場合、正社員就職できるか心配という方もいるでしょう。ジェイックの「就職相談」にお申込みいただければ、自分の強みを活かして就職するためのアドバイスをさせていただくことが可能です。ぜひ一度ご相談ください。


