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就職浪人は既卒扱いで辛い?違いや他の就活方法も

就職浪人は既卒扱いで辛い?新卒との違いや就職浪人以外の就活方法も紹介!

就職浪人とは、就活をしたのに就職できないまま大学を卒業し、その後も就職活動を続けることです。就職浪人は新卒とくらべると注意すべき点も多く、企業に採用されるためには正しい方法で就活をすることが必要です。この記事では、就職浪人のメリット・デメリット、就職浪人以外の選択肢などについてご紹介します。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

就職浪人の意味とメリット・デメリット

就職浪人の意味とメリット・デメリット

就職浪人とはどのような意味を指しているのか、就職浪人をするメリット・デメリットについて知りましょう。

就職浪人とは

就職浪人とは、大学在学中に就職先を決めず、卒業後も引き続き就職活動をしている人を指す言葉です。就職活動はしたものの内定がとれなかった、採用されなかったなどのケースが一般的ですが、内定は出たものの結果に納得いかず就職浪人をするケースもあります。

文部科学省の「平成30年度学校基本調査」によると、大学の卒業者で「進学も就職もしていない者」は全体の7%を占める割合です。大学卒業後、就職浪人をしている人はそれほど多くはないものの、一部には存在していることが予測できます。

引用:文部科学省「平成30年度学校基本調査」

大学受験に失敗してやむを得ず浪人するケースとは異なり、就職浪人の場合は不安定な立場となって、就職活動を続けることになります。

大学に在籍しながらおこなう一般的な就職活動とは基本的な形態が異なるため、就職浪人ならではのデメリットもあり、注意が必要です。

就職浪人のメリット

就職浪人をするメリットとしては、以下のことが考えられます。

就職浪人するメリット1:就活に時間をかけられる

大学在学中の就職活動は、初めて経験することばかりです。そのため、全体の流れがつかめず、失敗したり後悔したりすることも多くなりがちです。

たとえば、就職活動を成功させるためには自己分析や業界・業種分析を時間をかけて取り組むことが不可欠ですが、初めてではどのようにすれば良いかもわからないことも珍しくありません。時間が足りず、分析不足のまま就活を進めてしまうこともあるでしょう。

その結果、向いている業界や職種も把握せずに採用試験を受けたり効果的な自己アピールができなかったりしたりして、就職活動の失敗につながることがあります。

就職浪人として再スタートを切れば、新たに1年間の時間的な余裕が生まれます。時間をたっぷりかけられるので、自己分析や業界・業種分析がしっかりとでき、1年目に浮き彫りとなった課題をなくすことも可能です。

さらに2回目の就活ということで、1年という長い期間のどの時期に何をすべきかがわかり、的確な行動にうつせることもメリットです。

就職浪人するメリット2:就活の知識がある

学生時代は、学業と同時に就活を進める必要があります。それ以外にも、部活やサークル、ゼミ、バイトなど学生時代にすべきことがたくさんあります。就活における基本的なマナーや適切な言葉遣いなども、一から覚えなければなりません。

就職浪人であれば、学業や部活、サークルなどに時間を割くことなく、就職活動に専念することが可能です。1年間の就職活動を経験しているため、マナーやふさわしい言葉遣いもすでに身についています。スーツも再利用でき、新しく仕立てる手間がかかりません。

また「面接ではこのように受け答えすると反応が良かった」「この就職セミナーは参加しておくと良い」など、1年目の経験を活かした活動もできます。

就活がうまくいった同級生に「どんなふうに就活をしているか」「採用選考を突破するために何をしておくとよいか」などの具体的なアドバイスを得ることも可能です。

自分自身の経験から得たことを活かしたり、内定を得てすでに卒業して働いている同級生から具体的で実践的なアドバイスを得られたりすることは、就職活動において大きなアドバンテージとなります。

就職浪人のデメリット

就職浪人で考えられるデメリットには、以下があります。

就職浪人するデメリット1:新卒枠ではなくなる

大学を卒業してそのまま就職する場合、新卒枠での採用となります。新卒であれば社会人経験がないのが当然のため、採用試験ではスキルや経験よりもポテンシャルや人柄が重視される傾向が強いです。

一方、新卒で入社した会社を数年で辞めた人を、就職活動の場では「第二新卒」と呼びます。なお、第二新卒の時期を過ぎてから転職する場合の企業の扱いは「中途採用」となります。ここで問題となるのが「就職浪人はどの枠に入るのか」ということです。

企業によりますが、就職浪人の場合は新卒採用枠での応募はできず「既卒」として第二新卒や中途採用枠と同じ扱いとなるケースがしばしば見受けられます。ただし、第二新卒は一定の社会人経験があるため、ビジネスマナーや基本的なスキルは習得していることが前提となっています。

中途採用枠であれば、一定の実績やスキルが求められます。そのため正社員で働いたことがない就職浪人が、彼らと同等に競い合うのはかなり厳しいと言わざるを得ません。

応募する前に、志望企業では既卒でも新卒枠での応募が可能かどうか確かめておくとよいでしょう。企業によっては新卒枠で応募できたり、既卒者と新卒者を区別せずに選考したりするところもあります。

とはいえ、新卒の大学生と競うのも簡単なことではありません。新卒と比べ1年多く過ごしているため、その間にどのようなことを経験し、何を得たのかを明確に説明できるようになっておく必要があります。

面接に進み、就職浪人の期間について聞かれた際に「特に何もしていません」「ずっとバイトしていました」などの回答では、企業に与える印象はよくありません。「仕事に役立つ資格の取得を目指し勉強していました」など、ポジティブな内容であることが求められます。

就職浪人期間を漫然と過ごしていたり、その間に得たものが何もなかったりする場合、新卒と同じ土俵で競うのはなかなか大変だといえるでしょう。

就職浪人するデメリット2:企業に採用されにくいこともある

就職浪人をしているということは、在学中に内定や採用に至らなかった事実を意味します。選考する企業としては「まじめに就職活動をしていれば、ひとつやふたつ内定が決まってもおかしくないのに、どうして就職浪人をしているのか」と不信感を抱かれがちです。

何かよくない問題があるのではと思われ、あまりよい印象は持ってもらえません。また、面接でうまくアピールできたとしても、1度就活を経験しているだけに「できて当然」と思われやすく、ハードルが高くなりがちです。

さらに、自分と同等程度のスキルや能力を持った新卒の学生がいた場合、企業はマイナスの印象がない新卒生を選ぶこともあるでしょう。就職浪人が企業の採用選考に勝ち抜くためには、強くアピールできる秀でたところが必要ともいえます。

就職浪人するデメリット3:孤独感やプレッシャーがある

新卒での就職活動は、同級生が同じようなタイミング・スケジュールで動くことが多いでしょう。そのため仲のよい友だち同士でセミナーや就職説明会の情報を交換したり、選考に落ちたときに互いに励まし合ったりもできます。

就活がうまくいかないときは大学の就職課に相談し、アドバイスを受けるなどのサポートを受けることも可能です。大学によっては、面接講座やビジネスマナー講座を開催するところもあります。

しかし、就職浪人になると環境が一変します。同級生のほとんどは社会に出ているため、ともに就職活動をする仲間はいません。場合によっては就活の悩みを相談する相手がおらず、一人で孤独に活動することになってしまう可能性もあるでしょう。

また「周りはみんな就職を決めている」と思うと、周囲や親、家族の目も気になり、就職している自分の立場に引け目や焦りを感じるようにもなりかねません。「次は失敗できない」「早く就職しなければ」などプレッシャーも感じがちです。

もし焦りや不安に飲み込まれそうになったときは、企業のイベントや説明会、就職に関する情報交換ができる場所に参加したりSNS上で交流したりするなどして、就活仲間をつくるとよいでしょう。

就職浪人するデメリット4:面接で原因を聞かれることがある

面接では、かなりの確率で「どうして就職浪人になったのか」について聞かれます。企業としても、応募者の人柄や資質を知るために知っておきたいことだからです。

就職浪人の立ち場に引け目を感じ、内心で焦りや不安を抱えているときに、就職浪人をした理由を深堀されるのはつらいものでしょう。しかし、決して適当にごまかしたりあやふやに答えたりせず、誠意をもってハキハキと答えることが大切です。

もし、ごまかしたりあいまいな答え方しかできなかったりすれば「いい加減な人だ」など悪い印象を持たれてしまい、選考に落ちる可能性が高くなります。

就職浪人が企業の面接を受けるときは、覚悟を持って浪人した自分と向き合い、目的をしっかりもつことが大切です。就職浪人をした理由を聞かれたときに答えられるよう、回答はしっかりまとめておきましょう。

このときのポイントは、虚偽の説明をしないことと、ポジティブな印象を与える内容にすることの2点です。面接の場で嘘をついても、取り繕えるものではありません。

とはいえ、「バイトばかりしてまじめに就職活動をしていませんでした」など、あまり正直に答えすぎるのも考えものです。就職浪人になった理由を述べるとともに、そこから何を学びどう活かそうと考えているかを伝えるようにすると良いでしょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

就職浪人以外の選択肢と注意点

就職浪人以外の選択肢と注意点

就職浪人以外の方法と、就職浪人をする場合の注意点について知りましょう。

就職浪人以外の選択肢

就職浪人をする以外には、以下のような選択肢もあります。就職浪人を決める前に、検討してみてもよいでしょう。

転職前提でまずは就職する

もし、希望する業界や企業から内定を獲得できないことが理由で就職浪人になろうか考えているのであれば、別の企業にいったん就職してから、転職の機会をうかがうのもひとつの方法です。

一度就職すればそこで社会人としてのスキルや知識は身につくため、即戦力として転職できます。かつては、就職して数年で転職することは、企業からはあまり好まれることではありませんでした。

しかし、第二新卒は「社会人としての経験がある」「若く将来性も期待できる」などの理由から、積極的に採用する企業が増えています。また、終身雇用の制度も崩壊しつつあり、大きな会社に転職するハードルも低くなっています。

いったん就職してスキルを磨き実績を積むことで、本来目指していた企業への転職に成功する可能性があるのです。むしろ、社会経験も実績もない就職浪人よりも、成功する可能性は高いといえるでしょう。

就活をして「大企業を目指しているのに中小企業しか決まらなかった」という場合も、残念に思う必要はありません。大企業は待遇がよく安定している反面、業務が細分化されているため、習得できるスキルの幅が狭いというデメリットがあります。

中小企業の場合、大企業とくらべると条件面などでは劣ることが多いものの、、一人が担当できる業務の幅が広く、さまざまなスキルや経験を得られます。これは、転職の際の強みとなるでしょう。

就活留年する

就職浪人と似て非なるものに「就職留年」があります。これは、あえて単位を取得しないなどして大学を卒業せず、在籍したままもう一度就職活動をすることです。

大きなメリットとしては、在籍しているため大学のサポートを引き続き受けながら就職活動ができる点が挙げられます。また、就職浪人と同様に、一年間の経験を活かして就職活動をすることが可能です。さらに、新卒枠で採用試験が受けられる点もメリットといえます。

注意点は、大学に籍を置いているため、一年間の学費を払わなければならない点、単位を取得するために就職活動をしながら授業に出席することも必要になる点、同級生たちはすでに卒業しているため、大学にいる間疎外感を覚える可能性がある点です。

就職浪人の注意点

就職浪人をする場合、以下のことに注意して取り組みましょう。

また失敗する可能性もゼロではない

「ひとつも内定がとれなかったから」と就職浪人をしても、必ずしも就職に成功するとは限りません。新卒採用のときよりも採用のハードルが高くなっているために、就職浪人をしたとしても志望していた企業に入社できない可能性や、内定をなかなかもらえない可能性もあります。

とくに、求人数に対してたくさんの応募が来る人気企業は、書類選考の段階で就職浪人を落とすことも少なくありません。なかには「就職浪人である」という事実だけで選考に不利に働くケースもあるため、人気企業ばかりを受けないようにしましょう。

就活がうまくいかなかった理由を見つけて改善する

就職を成功させたいのであれば、新卒のときと同じような活動を繰り返してはいけません。どのような原因があって希望どおりの就職ができなかったのか就職活動を振り返り、問題点を見つけることが重要です。

もちろん、原因が分かれば改善するよう努めましょう。就職浪人した事実を踏まえて、改めて自己分析をしなおすことも大切です。自己紹介や志望動機などを使いまわすようなこともしてはいけません。

就活エージェントに相談するのもおすすめ

大学に相談もできずともに就活する仲間もいないとなると、どのように就職活動を進めればよいのか不安になるものです。自分の就活状況に自信が持てない、そもそも何をしてよいのかわからない就活浪人生は、就活エージェントに相談するとよいでしょう。

求職者側は無料で利用でき、担当のコンサルタントがついてキャリアカウンセリングをおこない、強みやアピールポイントを見つけたり就活の進め方についてのアドバイスを受けたりと手厚いサポートが受けられるため、就活浪人をしている人には非常に有益です。

一人で活動するよりも、はるかに企業の内定を獲得する可能性が高くなります。

就職浪人するときは目的を持って動こう

就職浪人は、新卒と比べると就活において不利なことも少なくないことを理解しておきましょう。就職浪人以外にも「卒業せず就職留年する」「どこかにいったん就職して数年で辞め第二新卒として転職を目指す」などの方法もあります。安易に就職浪人をするのではなく、目的を持って計画的に行動しましょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

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佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)