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適性試験は企業の新卒採用の合否に影響する?問題内容や対策も解説

適性試験は企業の新卒採用の合否に影響する?問題内容や対策も解説

適性試験は、ほとんどの企業の新卒採用で実施されます。転職では適性試験はなく、書類審査と面接のみというケースもあるため、就活で必ずといってよいほど適性試験を受験するのは、新卒ならではといえるでしょう。この記事では、適性試験を課すことで企業はどのように採用の参考にしているのか、一般的な適性試験の種類、対策方法などをご紹介します。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

適性試験とは

適性試験とは

適性試験の特徴や目的、基本的な種類について知りましょう。

適性試験の特徴

適性試験とは、企業が新卒採用で実施している選考試験のことを指します。適性試験の特徴は、以下の通りです。

  • 能力診断と性格診断の2つに分かれる
  • 応募者が解答した得点が判断基準となる
  • 得点によって応募者を客観的に測定できる

適性試験は、効果的に実施することで応募者の性格や能力を診断することができます。選考の業務にかかる負担を少しでも楽にしたいという理由から、多くの企業が実施しています。

適性試験は、筆記試験や面接を補助する役割を担っていることがほとんどです。企業側は適性試験の特徴を上手く活用することで応募者に適した部署をマッチングさせたり、有望な新人を発掘させたりできます。

検査の種類によってはあらかじめ対策しておくことで、高得点を取ることが可能です。

適性試験の種類

適性試験ではほとんどの場合、以下2種類の試験を受けることになります。

能力検査

能力検査とは、応募者の学力や思考力を測定するための検査です。検査の内容は言語の正確な読み取り使い方ができているかをチェックする国語英語の言語の試験、もうひとつは算数数学といった非言語の試験の2つに分かれています。

学力を測定する内容ですので、あらかじめ対策をしておくことで高得点を狙いやすい検査だといえるでしょう。点数で優劣が簡単につけることができますので、足切りのボーダーとして実施している企業もあります。

受けた検査が一定の点数に満たないと評価は下がってしまい、最悪の場合面接に進むことができなくなる可能性もあります。また対策をしていないと制限時間内に問題がすべて解答できなくなることもあります。

そのような事態を避けるためにも、できるだけ高得点獲得と適度な時間配分を目標に対策しておくことがおすすめです。

性格検査

性格検査とは、応募者個人の人柄や個性を判断するための検査です。企業側は性格検査を行うことで、面接以外の方法で応募者が人柄や性格がどんなものなのかを知ることができます。

学力などを見る能力検査とは異なり、こちらは事前に対策しなくても解答できます。性格検査を実施する理由は、企業側が自社と応募者との相性を見るためです。

自社とはどのような人材がマッチして相性がいいか、仕事への適性度はどれくらいかといった判断基準に使われますが、もちろんこれらは企業によって異なります。

そのため、応募者の検査結果が企業側で求める人材にマッチしていないと判断された場合は、低い評価をつけられることがあります。対策をおこなわなくても解答はできますが、それが必ずしも高評価につながるとは限りません。

性格検査には、能力検査とは異なるむずかしさがあると言ってもいいでしょう。

適性試験の目的

適性検査を実施する企業の目的としては、おもに以下が考えられます。

目的1:面接前の基礎知識として応用する

企業側が適性試験をおこなう理由のひとつは、面接前に応募者の基礎知識に応用するためです。

企業は適性試験の結果を通して、応募者がどのような能力を持ち、どんな個性や人柄なのかを前もって知ることが可能です。

企業の中には、面接をする前に適性試験の結果と照合しながら質問内容を作成するところもあります。これは検査結果の内容を質問に組み込むことで、適性試験の結果で示されている長所や短所を面接で実際に確認することができるからです。

適性試験は応募者が実際に企業側の求めている人材とマッチするのか、検査結果と実際とのギャップはないのか、その判断材料として役立てることができます。

目的2:採用後の配属に役立てる

企業によっては、適性試験は応募者の配属先を決定するために使用している場合もあります。企業が人材を募集する時は、どこの部署がどれくらいの人材を必要としているかがあらかじめ決まっています。

そのため、企業側は応募者がどの部署の業務に適しているか、客観的に判断するために適性試験を実施して判断しているのです。これは、採用後にミスマッチが発生するのを防ぐためでもあります。

応募者が学業面で優秀だったとしても、業務内容と能力がミスマッチであれば、早期退職につながってしまいかねません。そうなると人材を育てることができなくなってしまいますので、企業にとって重大な問題です。

適性試験を実施すると、応募者が何に優れているのか採用後にチェックできるため、そのような事態を避けることができます。

そのほかにも、企業として将来有望な人材をピックアップするために適性試験を実施している企業もあります。役員候補として育成できるような人材を確保できると、将来的に企業の発展へとつながります。

適性試験の実施は、このような長期的なビジョンにも対応しているのです。

目的3:足切りの判断材料として使う

適性試験は、企業側が足切りの判断材料として利用することもあります。

たとえば人気のある企業の場合、どうしても応募者が採用人数を上回ってしまうことは避けられません。しかし応募者全員を面接することになると、面接が終了するまでに時間をたくさん使うことになってしまいます。時間の大幅なロスは仕事を行う上で効率の低下にもつながります。

適性試験は、応募者が多数いる場合でも効率のよさを発揮してくれます。まず面接を行う前に能力検査をおこない、得点という基準を設定します。基準を設けることで面接する必要がない人を判断し、最終的には採用するのにふさわしい人材に絞ることができるのです。

能力検査は、応募者の現在の学力で判断することができる検査です。企業側が能力検査を実施することで、応募者の出身大学の偏差値だけで採用を決定するようなことがなくなります。採用基準の公平性を保つといった観点からも、応募者全員への能力検査はとても有効な手段だといえるでしょう。

適性試験は、企業に必要な人材を判断してくれる試験なのです。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

適性検査の種類と対策

適性検査の種類と対策

適性検査のおもな種類と、対策方法について知りましょう。

有名な適性試験

新卒採用で実施されることが多い適性試験について、それぞれご紹介します。

有名な適性試験1:SPI

適性試験で有名なもののひとつに、SPIがあります。正式名称を「SPI総合検査」といい、リクルート社が提供している検査です。SPIの主な特徴は、以下となります。

  • 検査が2種類に分かれている
  • 能力テストは厳しい時間制限がある
  • 性格テストは問題数が多い

SPIは、能力テスト性格テストの2種類に分かれています。能力テストは言語非言語の2科目に分かれ、問題の難易度は中高校生レベルなのでそれほど高くはありません。しかし時間制限が厳しく、性格テストに至っては問題数が多いため、時間内に全問解答できるように気をつけなければいけません。

能力テストに関しても、解き慣れていないと時間配分がむずかしいといえます。対策としては、問題集を購入して繰り返し解くのがおすすめです。

SPI専用の問題集はたくさん販売されています。問題を何度も解くことで次第に時間配分のコツがわかるようになり、本番に向けてよい点数が取れるようになります。

性格テストは、200問の質問から構成されたテストです。問題は2択方式で、情緒的側面意欲的側面行動的側面ライスケールの4つの観点に沿った内容が出題されます。

「ライスケール」のライは英語で「嘘」という意味で、すなわち応募者が質問に対して正直に答えているかを判断するものです。

そのため解答の内容に矛盾点があったり、現実とあまりにもかけ離れていたりする場合は、企業側から虚構性があると判断されかねません。そうなると信用されずに内定につながらないこともあるため、正直に回答しましょう。

有名な適性試験2:玉手箱

玉手箱とは、日本エスエイチエル社が販売している総合職適性テストのことです。玉手箱の主な特徴は以下となります。

  • 5つの形式があり、企業によって組合せが違う
  • 問題パターンが限られている
  • 同じ問題形式の場合は1種類の問題しか出ない
  • SPIより時間制限が厳しい

玉手箱は言語英語計数意欲性格の5つの形式から構成されている適性試験で、検査を実施する企業により組み合せが異なります。問題パターンは言語と計数がそれぞれ3種類、英語は2種類しかありません。また、同じ形式の問題の場合は1種類しか出題されないことも大きな特徴です。

同じ形式の問題内容が得意であれば有利ですが、苦手だった場合は不利になります。そうなると運で勝負することになりますので、苦手な問題は早めに克服しておきましょう。事前に問題を解き、限られている問題パターンに慣れることでしっかり対策できます。

玉手箱は、SPIよりも時間制限が厳しい検査です。慣れないと1問あたりにかける時間が短くなり、時間配分に苦戦してしまうでしょう。玉手箱にも専用の参考書があるため、問題を解きながら時間配分も意識し、勉強しておくことをおすすめします。

有名な適性試験3:CAB

CABも、玉手箱と同じように日本エスエイチエル社が提供している適性試験です。IT企業などコンピューター関係の企業が多く採用しています。CABの主な特徴は以下の通りです。

  • 図形を使用した問題が多いためIQテストに似ている
  • 短時間で問題を処理できるかが問われる
  • 暗算や暗号、法則性命令表の分野に分かれている

CABは、図形問題が出題されることが最大の特徴です。各分野ともに図形を中心にして考える問題が多く出題されるため、問題内容がIQテストに類似しているといわれています。これらの問題を短い時間で応募者に解かせることで、問題の処理能力や論理的思考を持っているのかを判断するのです。

CABは暗算暗号法則性命令表の4つの分野に加え、性格診断の検査もあります。これらの解答時間は問題数に対してとても短いため、まんべんなく回答するためには問題を何度も解いて時間配分を工夫する必要があります。

人によっては、問題に得意不得意があるかもしれません。まずはCAB用の参考書を買って勉強し、自分の得意な科目と不得意な科目をあらかじめ知っておく必要があります。その上で何度も問題を繰り返し解き、不得意科目をなくせるようになるまで勉強しましょう。

適性試験の対策

適性試験を受験することになったら、就活生は以下の対策をおこないましょう。

対策1:問題集をひたすら解く

適性試験の対策は、自分の応募する企業がどの検査を実施するのか、前もって調べておくことから始めた方がよいでしょう。適性試験は企業によって行われる種類が異なるため、ネットなどを活用してしっかり情報収集をするとのちのち便利です。

能力検査は応募者の学力思考力を測定するための検査のため、ぶっつけ本番で検査に臨むと失敗する確率が高いので、自分が受ける予定の参考書を購入し、問題をひたすら解くことがおすすめです。

問題を何度も解いていると、検査で出題されるパターンや傾向などが次第わかってきます。あらかじめ把握しておくことで、本番でも自分の実力を発揮することにつながるでしょう。

能力検査で出題される問題のレベルは、基本的には中高校生レベルです。難易度は高くありませんが問題数がとても多いため、対策をしているかどうかで差が大きく出やすい検査だといえます。

適性試験は企業側が多く実施していますので、参考書も種類別に販売されています。適したものを選びましょう。

対策2:性格検査で自分を偽らない

性格検査で最も大切なことは、自分を偽らないことです。適性試験とは異なり、性格検査の場合は事前の対策よりも自分に当てはまるものを直感的に選んで答えることがおすすめです。そうすることで面接でもぼろが出ませんし、面接官からも嘘つきと判断されて印象を悪くしません。

企業によっては、性格検査を採用後に配属される部署をどこにするか、その判断基準に使用することもあります。そのため、自分を偽らずに検査に解答することで配属のミスマッチを防ぎ、結果的に自分に適した仕事をすることにつなげられます。

性格検査は、問題数が多いのが特徴です。企業に合わせようと無理をした解答にすると、矛盾点が目立ちかえって評価が低くなりかねません。性格検査は、偽りのない自分の考えでの回答を心がけて下さい。

もちろん、就活では企業側が求めている人材や社風について知っておくことは大切です。企業によっては自社サイトに企業理念や社風を掲載しているところもありますので、採用試験を受ける前に目を通しておいてもよいでしょう。

だからといって、性格検査では企業が望むような人材を演じる必要はありません。これらの知識は、面接時自分の長所をしっかりアピールするために活用しましょう。

適性試験の対策をして内定をもらおう

適性試験は、応募者の性格や能力を確認するために多くの企業が採用しています。企業で内定をもらうためには、まずは適性試験の対策が必要です。面接に進むためにも、普段から適性試験の問題集を解くなどして対策をしておきましょう。的確な対策をしておくことで苦手なものも克服でき、本番につなげることができるでしょう。

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ABOUT US
佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)