
3浪も新卒扱いされる可能性は十分にあります。しかし、企業によっては「3浪=既卒」と見なすケースがあるのも事実です。
就職活動では1浪や2浪と比べて、3浪以上に対する見方が厳しい場合があります。
本記事では、新卒の基本定義や3浪が新卒扱いされやすい条件、就職で不利になる理由と対処法、3浪するデメリットなどを解説します。
3浪の経験はマイナスではなく、努力や粘り強さを証明する貴重な財産です。就活で3浪経験を強みとして伝える方法も解説しているので、自信を持って就活したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
新卒の基本定義は「卒業予定の学生」
新卒は卒業予定の学生を指すのが一般的です。年齢制限はなく、浪人・留年・休学経験者も新卒として扱われるケースが多くあります。
一方で、厚生労働省は2010年に指針を改正し、卒業後3年以内の人も新卒として応募できるように企業へ配慮を求めています。
これは就職活動が思うように進まなかった人や、進学から就職に進路を変更した人にもチャンスを与える目的があるのです。
卒業時期や在籍状況に関係なく、新卒扱いになる場合があるため、ストレートで卒業するのが難しかった方も安心して就職活動を行えるでしょう。
3浪は新卒扱いですか?
3浪が新卒として扱われるかどうかは、企業の判断によって異なります。
一般的には、1浪や2浪までは多くの企業で新卒として受け入れられる傾向がありますが、3浪以上になると「既卒扱い」と判断されるケースがあります。
なぜなら、企業の採用方針や年齢構成、組織文化などの事情によって対応が分かれるためです。
厚生労働省は、大学卒業後3年以内の既卒者を新卒枠で応募できるよう企業に促していますが、浪人している学生に対する言及はなされていません。
そのため、3浪の人が就職活動を行う際、企業によっては新卒枠での応募が難しい場合があります。
3浪の人が新卒扱いとなるかどうかを知るためには、応募先企業の募集要項や採用ページを必ず確認しましょう。
3浪でも新卒扱いされる可能性が高い条件
3浪の人でも新卒として扱われる可能性が高いケースは、企業が「優秀な人材やポテンシャルのある人を採用したい」と考えているときです。
例えば難関大学に通う学生や人材不足が深刻な業界、求職者に有利な売り手市場の時期では、浪人歴よりも個人の能力や積極性、志望動機の方が重要視されます。
企業にとって今後の成長が期待できる人材であれば、浪人期間はマイナス評価になりにくいのです。
以下の条件に該当する場合は、3浪の場合も新卒扱いされるチャンスが十分にあります。主な3つの条件について、それぞれ見ていきましょう。
- 難関大学の学生
- 人材不足の業界
- 売り手市場で求職者が有利な場合
難関大学の学生
3浪で難関大学に在籍している学生は、新卒扱いされる場合があります。企業は学生がどの大学に通っているかを、1つの評価軸として見ていることがあるからです。
難関大学の学生は高い学力や思考力、ポテンシャルを持っていると評価されるため、多少の浪人歴があっても新卒枠での応募が可能になるケースがあります。
また、難関大学に通っているということは、浪人してでもレベルの高い大学を目指し、実際に合格したという事実を意味するため、企業がその努力や継続力をポジティブに評価する場合もあるのです。
人材不足の業界
慢性的に人手不足が続く業界では、3浪も新卒扱いされる可能性が高まります。
例えば、介護や医療、建設、IT、物流、外食産業などは常に採用ニーズが高い傾向にあります。年齢や浪人歴よりも「現場で長く働けるか」「意欲的に学びながら成長できるか」などの姿勢が重視されるでしょう。
面接では、大学合格を目指して努力を重ねてきた経験や、困難に粘り強く取り組んだエピソードを伝えると、面接官へ前向きな印象を与えられます。
自分の努力や成長への意欲を示せば、浪人歴に関係なく採用のチャンスを掴めるでしょう。
売り手市場で求職者が有利な場合
3浪の場合も、売り手市場のタイミングでは新卒として扱われる可能性が高くなります。
売り手市場とは、求人数が求職者数を上回り、企業が従業員を積極的に採用する状況を指しています。
売り手市場の環境では、企業が人材を多く確保するために採用基準を広げたり、柔軟に運用したりするケースが多く見られるのです。
そのため、浪人歴よりも学ぶ姿勢やチャレンジ精神などの意欲面が重視されやすくなります。
前向きに努力する姿勢を示せる学生は、3浪でも新卒と同じように評価されるでしょう。
3浪すると就職で不利になる理由と対処法
3浪すると、1浪や2浪と比較してマイナス要素となる場合があります。
具体的には「中途採用枠しか応募できない」「3浪した理由を質問される」「同年代より遅れて社会に出る」などの懸念点が考えられます。
ただし、これらのリスクを理解したうえで行動すれば、就職活動で不利になる要素を最小限に抑えることは十分に可能です。
本章では、3浪が就職で不利とされる主な理由と、その状況をプラスに転じるための対処法を解説します。
- 中途採用の求人にしか応募できない場合があるから
- なぜ3浪したのかを面接で聞かれる可能性があるから
- 就職先を妥協して選ぶリスクがあるから
- 3浪する人は少数派だからこそ印象に残りやすいから
- 同世代よりも社会に出るのが遅れるから
中途採用の求人にしか応募できない場合があるから
3浪すると、企業によっては新卒採用の応募資格を満たさず、中途採用枠しか受けられない場合があります。
なぜなら、企業によっては年齢のバランスを考慮して採用枠を設定しているためです。
そのため、応募を検討する際は必ず募集要項を確認し、自分が新卒枠に該当するかどうかを把握しましょう。
新卒枠が難しい場合でも、就職のチャンスがなくなるわけではありません。
近年は未経験者歓迎の中途採用も増加しており、ベンチャー企業やスタートアップ、IT業界などは、年齢や経歴よりも挑戦する意欲やポテンシャルを重視する場合があります。
情報収集を丁寧に行い、自分の強みを活かせる職場を探すと、キャリアの可能性を広げられます。焦らず柔軟に選択肢を広げましょう。
なぜ3浪したのかを面接で聞かれる可能性があるから
3浪すると、浪人した理由について面接で詳しく聞かれる可能性が高いです。
採用担当者は合格までに時間がかかった理由や、浪人時代の勉強方法・経験を確認し、その人の計画性や忍耐力、学習姿勢などを見極めようとしている可能性があります。
そのため、浪人した理由が「どこも受からなかったから」「何となく」では、マイナスに受け取られてしまう可能性があります。
このような質問に備えるためには、浪人中の経験や成長を前向きに語れる準備が必要です。
例えば「どうしても志望大学に入りたかった」「学力向上のために自己管理を徹底して勉強した」などのエピソードは、努力や継続力のアピールになります。
浪人の経験を前向きに捉え、自分の成長につながった時間として伝えられれば、面接官の信頼を得られるでしょう。
就職先を妥協して選ぶリスクがあるから
3浪になると、周囲より就職活動のタイミングが遅れるため、希望の企業や業界を諦めざるを得ない場合があります。
「新卒枠に入れなかった」「年齢的に厳しい」などの理由から「どこでもいいから早く就職したい」と感じてしまい、希望していない企業に妥協して入社するリスクもあります。
このような選び方をしてしまうと、入社後のミスマッチや早期離職のリスクが高まるのです。
就職先を妥協して選ぶリスクを回避するためには、自己分析をしっかり行い、自分の価値観やキャリアビジョンを明確にしましょう。
そして「妥協ではなく柔軟な選択」として、複数の業界や企業に目を向けます。
近年では、内定を取ることよりも目標実現のために行動する「キャリアデザイン型就活」も注目されています。つまり、1社目に全てを託すのではなく、成長できる企業で経験を積むという発想も有効です。
3浪する人は少数派だからこそ印象に残りやすいから
3浪は浪人生全体の中でも少数派のため、企業の採用担当者に強く印象に残りやすいという特徴があります。
令和6年度の大学入学共通テストの統計によれば、高等学校等卒業者(=浪人生)の割合は13.9%であり、その中に3浪が含まれていると推測されます。
3浪が目立ってしまうのではないかと不安になるかもしれませんが、この立場を逆手に取り「少数派だからこそ他と差別化できる」と捉えましょう。
例えば「なぜ3浪しても諦めなかったのか」「何を学び、どのように成長したのか」を面接で語れれば、他の応募者と差別化が可能です。
困難を乗り越えた経験は、企業側にとって「粘り強い」「逆境に強い」人材として映る可能性があります。
3浪は確かに少数派ですが、マイナスではなく「希少性」として活かしましょう。
参考:独立行政法人 大学入試センター「令和6年度大学入学共通テストの志願者数等について」
同世代よりも社会に出るのが遅れるから
3浪すると、同世代より社会に出るのが3年遅れるため、年齢差やキャリアの差に不安を感じやすくなります。
新卒で就職する場合、多くの学生が22歳前後で社会に出るのに対し、3浪すると25歳前後からのスタートになります。
そのため「同期より年上になるから馴染めないのではないか」「昇進が遅れるのではないか」など、不安になる可能性があるのです。
しかし、実際のビジネスの世界では、年齢よりも能力や成果、コミュニケーション能力が評価される傾向があります。
また、社会人経験を積んだ後の昇進やキャリア形成は個人差が大きく、スタート時の年齢差は長期的にはあまり影響しません。
年上でも責任感や落ち着きがあり、職場に貢献できる人材であれば歓迎されるケースも多くあります。
社会に出るタイミングが少し遅くても、焦らず一歩ずつ経験を積めば、自分らしいキャリアを築けるでしょう。
3年浪人するデメリットを解説
3浪すると、精神的な面や経済的な不安に加えて、人間関係にも悪影響が出る場合があります。
また、同級生との価値観のズレやモチベーションの低下、予備校代や生活費の増加、周囲からの理解が得られないなどの課題もあるのです。
浪人生活が1年や2年の場合「頑張っている」と評価されるケースが多くありますが、3年目になると「真面目に勉強していないのでは」と疑問を抱かれる可能性があります。
このように、3浪にはさまざまな面から不利な影響が生じる場合があるため、自分の目的や将来像を明確にしたうえで慎重に判断しましょう。
3年浪人するデメリットとその影響について詳しく解説します。
- 同級生と価値観が合わない恐れがある
- 受験勉強のモチベーションを維持するのが難しい
- 予備校の費用や生活費が増加する
- 周囲の理解が得られない場合がある
同級生と価値観が合わない恐れがある
3浪した場合、大学の同級生と年齢が3歳前後離れるため、話題や価値観の違いを感じる場面が出てくるかもしれません。
会話の内容や流行への関心、日常の感覚にズレが生じて「なんとなく話が合わない」と感じる瞬間もあるでしょう。
しかし、年齢の差があるからといって人間関係を築けないわけではありません。
人生経験を積んだ分、視野が広く落ち着いた印象を与えることもあり、年下の学生から信頼されるケースもあります。
無理をして周囲に合わせようとせず、自分らしさを大切にしながら、価値観の近い友人を見つけましょう。
年齢や経験の違いを前向きにとらえ、さまざまな考え方に触れられる機会と思って楽しむと、大学生活をより豊かに過ごせます。
受験勉強のモチベーションを維持するのが難しい
浪人生活を3年続けると、勉強のモチベーションを維持するのが非常に難しくなる場合があります。
1年目は目標に向かって頑張れる気力があっても、2年、3年と続くと結果が出ない焦りや不安、自信の喪失が積み重なり、集中力が落ちやすくなるのです。
模試の結果が思うように伸びなかった場合「自分には無理なのでは」と感じて、勉強の手が止まるかもしれません。
このような状況を乗り越えるためには、短期的な目標を設定して、日々の達成感を積み重ねていきましょう。
また、信頼できる講師やメンター、同じ立場の仲間との交流を通じて、自分の状況を客観的に見つめ直す機会を持つと、心身の安定にもつながります。
予備校の費用や生活費が増加する
3年浪人する場合、予備校の授業料や生活費が累積し、家計への負担が大きくなります。
一般的な予備校における年間の学費は120万円〜150万円程度が相場で、さらに交通費や参考書代、模試代などの諸費用が加わります。
そのため、浪人生を3年間続けると、300万円以上の出費になる可能性があるのです。
浪人中は受験に集中する必要があるため、アルバイトができない、あるいは控えるべき時期も多く、予備校の費用や生活費の多くを親に頼るケースが大半です。
金銭的な負担を軽減するためには、予備校選びを慎重に行い、必要な講座のみを選択する方法やオンライン予備校を検討しましょう。
周囲の理解が得られない場合がある
3年浪人すると、家族や友人、社会からの理解を得ることが難しくなる可能性があります。
最初の1〜2年は「頑張ってね」と応援されるケースも多くありますが、3年目になると「また浪人したの?」「早く他の道を考えるべきでは?」など、否定的な声が増えるかもしれません。
これらの状況に対応するためには、予備校の講師やカウンセラー、メンターなど信頼できる第三者に相談すると、精神的な孤立を防げます。
1人で抱え込まずに、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。理解されない苦しさを言葉にするだけでも、気持ちが少しずつ軽くなります。
【例文あり】3浪の経験を就活で強みに変える方法
3浪は就職活動で不利になると感じるかもしれませんが、工夫次第で大きな強みに変えられます。
面接官が知りたいのは「浪人の期間をどのように過ごし、どのような学びや成長があったのか」という点のため、努力を継続した経験や困難を乗り越えた実績などは、採用担当者の評価ポイントになります。
面接では「なぜ3浪したのか」「その間に何を考え、どのような行動をしたのか」「浪人の経験を仕事でどのように活かせるのか」という流れで論理的に説明しましょう。
粘り強く努力でき、成長できる人材だと印象づけることが可能です。
以下では、3浪を強みに変えるための具体的なアピール方法と、面接で使える例文をご紹介します。
- 明確な目的意識を面接で示す
- 粘り強さや継続力を面接官へアピールする
- ストレスや不安を乗り越えた方法を選考の場で話す
- 失敗と改善のプロセスを採用担当者へ伝える
明確な目的意識を面接で示す
3浪を就職活動で強みに変えるためには「なぜ3浪したのか」という目的意識を明確に伝える必要があります。
面接官は3浪を選択した理由を聞いて、計画性や判断力があるかを判断している場合があるからです。
そのため、志望校への強いこだわりや、将来を見据えた行動として説明できれば、評価はプラスに転じやすくなります。例えば、面接では次のように伝えましょう。
| 将来は〇〇の分野で活躍したいため、学びの環境としてもっとも適している〇〇大学を志望しました |
| 「〇〇の授業は今後の人生に役立つから」と強く考えていたため、3浪を決意した際は後悔しませんでした。しかし、親にも迷惑をかけてしまうことから、なんとしてでも合格しようと計画を見直して勉強に励みました。 |
など、自分なりの考えを前向きに伝えると、目的意識の高さをアピールできます。
粘り強さや継続力を面接官へアピールする
3浪の経験があると、諦めずに努力を続けられる根気のある人だと伝えられます。
目標に向かって粘り強く行動できる人材を求める企業が多いため、途中で諦めずに学習に取り組んだ姿勢は、仕事においても大きな強みとして評価されるからです。
単に「努力しました」と言うのではなく、どのように取り組んだか、どのようにモチベーションを維持したかを具体的に語りましょう。例えば、以下のように伝えると効果的です。
| 3年間の浪人生活では毎日同じ時間に起き、スケジュールを立てて学習を続けてきました。 結果が出ない時期もありましたが、目標を紙に書いて見える場所に貼るなど工夫して、気持ちを切らさずに継続できました。 この経験を通して、粘り強く物事に取り組む力が身についたと感じています。 |
3浪を経て得た根気や自己管理力は、社会に出てからも活かせます。挑戦を続けた経験を自信に変え、自分の成長を言葉で伝えましょう。
ストレスや不安を乗り越えた方法を選考の場で話す
3浪の間には、思うように結果が出ない不安や周囲との比較によるストレスがつきものですが、それをどのように乗り越えたかを伝えると、精神的な強さや自己管理能力をアピールできます。
社会に出るとプレッシャーや困難な状況も多いため、感情をコントロールしながら前向きに行動できる点は重要な評価ポイントになります。具体的な伝え方の例は次のとおりです。
| 3年間の浪人生活では、結果が出ずに焦る日々もありました。気持ちを落ち着かせるために日記をつけたり、週に一度は散歩や読書などで頭をリセットする時間を設けたりして、精神的なバランスを保ちました。 この経験を通して、自分なりのストレス対処法を確立することができたと感じています。 |
3浪の経験を通して得た心の強さや自己管理能力は、社会に出てからの大きな財産になります。
失敗と改善のプロセスを採用担当者へ伝える
3浪の経験は、失敗と改善の繰り返しを通じて自分を成長させた証明になります。
実際の仕事でもPDCA(計画・実行・評価・改善)のプロセスが求められるため、浪人期間に何を失敗してどのように改善したのかを伝えることはアピールにつながるでしょう。
うまくいかなかった原因の分析や新しい学習方法の取り入れ、生活習慣の見直しなど、試行錯誤の過程を具体的に伝えると、自分の成長力や問題解決能力を表せます。
具体的な例文は以下のとおりです。
| 最初の2年間は、志望校への強い気持ちはありながらも、学習方法や生活習慣に問題があり、結果を出せませんでした。 その経験を踏まえ、3年目は1日の勉強計画を細かく立て、苦手科目に時間を多く割くよう改善したところ、学力が安定して合格につながりました。 失敗を冷静に見つめ直し、具体的に行動を変える力は、今後の仕事にも活かせると感じています。 |
3浪の経験で培った「課題を見つけ、改善しながら前進する力」は、社会に出てからも大いに役立ちます。
3浪せず就職するメリット・デメリット
3浪せずに就職する場合、時間的かつ経済的な利点がある一方で、学歴やスキルの課題が存在します。
メリットは、大学に進学せず就職を選ぶと早い段階で社会人経験を積めたり、経済的な自立が早まったりする点です。
また、浪人による精神的なプレッシャーから解放されることも大きなポイントです。
一方で、最終学歴が高卒になると就職先が限定されたり、浪人をやめた理由を面接で説明する必要があったりするなど、デメリットもあります。
また、情報収集やビジネスマナーの習得を自力で行わなければいけない難しさもあるのです。
本章では、3浪せずに就職する場合の主なメリットとデメリットを具体的に解説します。
- メリット1:予備校の費用や学費がかからない
- メリット2:経済的に自立できる
- メリット3:社会人経験が早く得られる
- メリット4:年齢のハンデを減らせる
- メリット5:浪人生活を続けるプレッシャーがなくなる
- デメリット1:最終学歴が高卒になる
- デメリット2:浪人を辞めた理由を面接で聞かれやすい
- デメリット3:就職活動の情報を自分で探す必要がある
- デメリット4:社会人スキルが不足している場合がある
メリット1:予備校の費用や学費がかからない
3浪せずに就職する場合、予備校や大学に支払う高額な学費を削減できます。
一般的に、予備校の年間費用は120万円〜150万円前後、さらに大学へ進学すると4年間で少なくとも200万円から400万円程度の学費が必要です。
浪人期間が長くなればなるほど、家庭への負担が大きくなります。
その点、浪人を辞めて就職すると、予備校や大学に支払う費用が一切不要になるため、家計にとっては大きなプラスになります。
大学進学時の奨学金の返済に悩まされることもなく、経済的な自立が早まるという観点でも大きなメリットといえるでしょう。
参考:
E-GOV法令検索「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」
文部科学省「令和5年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について」
メリット2:経済的に自立できる
3浪せずに就職すると、経済的に自立できるのがメリットです。
大学に進学する場合、卒業するまでは親の援助を受けることが一般的ですが、3浪せずに働くと、自分の収入で生活をまかなえます。
給与を得て家計を助けたり、自分の趣味やスキルアップのために投資したりなど、経済的な自由度が高まるのは大きな魅力です。
また、社会人として早くから経験を積むと、お金の使い方や資産形成への意識が育ちます。
自分の力で早く生計を立てられるようになると、今後の人生において大きな強みになります。
メリット3:社会人経験が早く得られる
社会人経験が早く得られるのも、3浪せずに就職するメリットの1つです。
高卒で就職すると、大卒よりも早く社会に出て実務経験を積めるため、同世代が大学を卒業するころには、すでにキャリアを積んでいる状態になります。
製造や販売、運送、建設、接客などの実務スキルが重視される業界では特に有利で、年齢に関係なく「仕事ができる人」としての評価を早く得られるのです。
また、成果次第で大卒よりも早く昇格や昇給ができるケースもあるため、企業によっては若くして管理職になるのも可能です。
経験を積みながら自分の得意分野を見つけられる点は、大きなメリットといえるでしょう。
メリット4:年齢のハンデを減らせる
3浪せずに就職すれば年齢によるハンデを抑えられ、採用のチャンスを逃しにくくなります。
浪人期間が長くなるほど年齢が上がるため「新卒枠で応募できない」「若手が優先されやすい」などの不利な状況に直面する可能性も高いでしょう。
企業によっては、応募条件に「〇〇年度卒業見込み」と指定される場合もあり、年齢が上がるほど応募先が限られる場合があります。
年齢によるハンデを避けながら、自分の力で着実にキャリアを築ける点は大きなメリットです。
メリット5:浪人生活を続けるプレッシャーがなくなる
浪人生活に伴う精神的なプレッシャーから解放されるというのも、3浪せずに就職するメリットの1つです。
浪人生活が長引くと「また落ちたらどうしよう」という不安や焦りが積み重なり、心身の負担になるからです。
3年目に突入すると、周囲の目や親の期待、自分自身へのプレッシャーがさらに強まるため、精神的に追い込まれるケースが多くあります。
そのため、3浪をやめて就職に切り替えると、受験からは解放され社会人生活をスタートできます。
浪人生活に疲れを感じている場合や、目標が揺らぎ始めているケースでは、前向きな選択肢として就職を考える価値があるでしょう。
デメリット1:最終学歴が高卒になる
3浪せずに就職すると最終学歴が高卒となるため、学歴を重視する企業では選考で不利になる場合があります。
一部の企業や専門職では、大卒以上が応募条件になっている場合も多く、求人の選択肢が制限されやすいのが現実です。
また、高卒の場合は昇進や昇給のタイミングに影響が出る場合があります。
企業によっては、入社時点の学歴によって初任給や昇進のスピードに差を設けている場合があり、同じような業務内容でも学歴が影響するケースが見られます。
その結果、実力があっても、学歴を重視する企業では評価されにくい場面があるかもしれません。
デメリット2:浪人を辞めた理由を面接で聞かれやすい
3浪から就職に切り替えた場合、面接で「なぜ浪人を辞めて就職するのか」「大学進学を諦めた理由は?」などの質問を受ける可能性があります。
志望動機や意思決定の理由を確認するための質問であり、決して否定的な意図ばかりではありません。
しかし、理由によっては「すぐに諦める人なのではないか」「継続力に欠けるのでは」など、マイナスの印象を持たれるリスクがあります。
そのため、浪人期間は無駄ではなかった、諦めたのは前向きな理由だった点を伝えると、面接官へ好印象を与えられます。
デメリット3:就職活動の情報を自分で探す必要がある
3浪せずに就職する場合、大学のキャリアセンターや就職支援を活用できないため、自分で情報を集めて動く必要があります。
大学には企業から多くの求人が届きますが、大学に在籍していないとサポートを受けられません。
そのため「自分にはどのような仕事が合っているのか」「求人に応募する際はどうしたらいいのか」「面接対策はどうすればいいのか」などを、自力で学んでいく必要があります。
近年では就職支援サービスやアプリ、SNSでの情報発信が充実しているため、3浪もチャンスを掴むことは可能です。
デメリット4:社会人スキルが不足している場合がある
浪人を辞めて働く場合、社会人としての基本的なビジネスマナーやスキルが不足している場合があります。
浪人期間中は予備校や自宅で勉強に集中する時間が多く、社会とのかかわりが少なくなりがちです。
そのため、社会人として必要な「人との関わり方」「チームでの協力」「ビジネスマナー」に触れる機会がほとんどありません。
社会人スキルが不足していると感じる場合は、書籍やビジネスマナー講座などで社会人としての基礎知識を学ぶ方法があります。
社会へ出る前に基本的なマナーやスキルを身につけておくと、自信を持って新しい環境に踏み出せます。
まとめ
新卒は「卒業予定の学生」を指すため、3浪も新卒扱いとなるのが一般的です。
しかし、企業によっては3浪以上を「既卒」と判断する場合があり、就活がやや不利になる恐れがあります。
そのため、3浪の経験を強みに変えるためには、明確な目的意識や継続力、困難を乗り越えた経験を具体的に伝えてみてください。「なぜ3浪を選び、どのように努力を続けてきたのか」を自分の言葉で整理しておくことがポイントです。
努力を続けた過程や得た学びを前向きに伝えれば、あなたの芯の強さや意欲は必ず評価されるでしょう。





































