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仕事を覚えられない原因14選!対処法と対策を解説

仕事を覚えられない原因14選!対処法と対策を解説

仕事が覚えられない原因として、仕事内容の複雑さや職場環境の不一致があげられます。
周りよりも仕事を覚えるペースが遅いと、不安に思う人もいるかもしれません。
しかし適切な対処法を講じれば改善が期待できます。

本記事では、仕事が覚えられない原因について考察したうえで対処法を紹介しています。

仕事が覚えられないという悩みを解決するヒントになれば幸いです、

記事のPoint
  • 「仕事を覚えられない原因7選」を参考にして、あなたの原因を見極めよう
  • 「仕事が覚えられない時の対処法7選」を実際に試してみよう!
  • そもそも今の仕事に適性がない可能性も。改善しない場合は転職も検討してみよう

仕事を覚えられない原因14選

仕事を覚えられないのには、必ず原因があります。
まずは、仕事を覚えられない人によくある原因をご紹介します。

仕事を覚えられない原因1:仕事を始めたばかりで日が浅い

仕事を始めたばかりで日が浅いことは、仕事を覚えられない原因の一つです。

新しい環境に適応したり、新たに学んだ内容を頭に入れたりするのは時間がかかります。入社して間もない場合や配属されてから日が経っていない場合は、誰でも仕事を覚えるのに苦労するでしょう。

また、業務の全体像が把握できなかったり、作業の意味や関連性が理解できなかったりするのも、仕事を始めたばかりであれば仕方ありません。

効果的な対処法は次のとおりです。

  • 業務ノートを作成し、覚える内容を整理する
  • 疑問点はその場で質問し、曖昧なままにしない

入社して間もない時期は「学習期間」と捉え、一つずつ知識を積み上げていきましょう。

仕事を覚えられない原因2:記憶力や集中力が落ちている

記憶力や集中力の低下も、仕事を覚えられない原因です。
一度覚えた手順を翌日に思い出せなかったり、複数の業務を並行したりすると、混乱してミスが増える傾向があります。

原因に対する効果的な対処法は下記のとおりです。

  • 複雑な業務は朝の集中力が高い時間帯に行う
  • メモやチェックリストを活用して、記憶に頼りすぎない仕組みを作る
  • 睡眠の質と量を改善する

記憶力や集中力は生活習慣の改善によっても回復する可能性があります。
焦らず、まずは基本的な生活習慣を整えることから始めてみましょう。

仕事を覚えられない原因3:ストレスが原因で仕事に集中できない

仕事を覚えられない原因として、ストレスが関係している場合もあります。
簡単な作業でもミスを繰り返してしまったり、常に不安感があったりすると、新しい業務に取り組むのが怖くなってしまう場合もあります。

また、職場のプレッシャーだけでなく、家庭や人間関係など仕事以外のストレスを抱えている際も仕事に悪影響を及ぼす可能性が高いでしょう。

ストレスが原因で仕事が覚えられない場合の効果的な対処法は次のとおりです。

  • ストレスの原因を特定し、可能であれば解消する
  • 業務中に短い休憩を取り、リフレッシュする時間を意識的に設ける

心に余裕がなければ、新しい仕事を覚える気力がなかなかわきません。
ストレスをなるべく減らすことで、自然と仕事を覚えられるようになるでしょう。

仕事を覚えられない原因4:仕事の内容と目的を理解していない

仕事の内容と目的を理解していないことと、仕事が覚えられないことは密接に関係しています。自分の仕事がその職場全体にとってどのような意味や役割を持つのかを理解していないと、ただ頼まれた作業をこなすだけで終わりとなり、作業が済んでしまえば記憶にも残らないでしょう。

記憶に残らないため、二度目もそれ以降も毎回聞き直したり同じミスを繰り返したりするようになります。これが、仕事が覚えられないという悩みにつながるというわけです。

作業をするたびに同じことを繰り返し聞かれたり、同じミスを重ねるようでは、教える側もイライラしてしまいます。また、いつも同じ人が教える立場だとは限りません。教える側によっては、くわしくその仕事の意味や内容を教えてくれない場合もあり得ます。

最初に教えてもらった時に、疑問点や不明点を解消せずそのままにしてしまうことで、ずっと覚えられないままになってしまうことが多いでしょう。

仕事の内容と目的を理解していない場合は、上司に「その仕事を行うとどんな影響があるのか」を積極的に聞いてみましょう。業務の目的を理解できれば、単なる手順ではなく意味ある作業として記憶に定着するはずです。

仕事を覚えられない原因5:わからないことをそのままにする

説明を受けたときにきちんと理解できなかったのに、それ以上聞くのが申し訳ない、恥ずかしい、面倒くさいなどの思いから聞き返さず、わかったふりをしてしまうと、いつまでも仕事を覚えられません。

一度「わかりました」と答えてしまうと、その後わからないことが出てきたときに聞きづらいと感じ、わからないまま進めるために同じミスを繰り返してしまう人もいます。

その場では「わかりました」と言いながらミスを繰り返していると、やがて周りからの信用を失い、自分の評価を下げてしまうことにもなりかねません。

わからないときは素直に質問する勇気を持ちましょう。仕事内容がわかれば、ミスをせずに業務を進められる場合があります。

質問するのは恥ずかしいかもしれませんが「早く仕事を覚えたいから」と伝えれば、意欲があるとみなされ、細かく仕事を教えてもらえる場合もあるでしょう。

仕事を覚えられない原因6:覚えるべきことの取捨選択が苦手

覚えるべきこと、忘れてもいいことの取捨選択ができないために仕事が覚えられないケースもあります。

仕事には、すぐに対応すべきものと特別な期限のないもの、重要なものとそれほどではないものなど、それぞれ優先順位があります。仕事のやり方のなかにも、すぐに覚えておかないと困ること(何度もやらなければならないことや、忘れるとトラブルにつながるようなこと)と、すぐには覚えなくても困らないことがあるのです。

この優先順位がわからずに、指示された仕事を順にこなしていると、後回しにするべき仕事に時間をかけ、重要な仕事に取り組む時間が足りなくなってしまうといった事態に陥ります。また、必要なことを覚えずに、覚えなくても困らないことを覚えているような状況にもなります。

働いているときは、時間はかかっても慎重に取り組むべき仕事やスピードを要求される仕事など、この仕事は何を最優先にするべきか常に判断しながら動かなければなりません。そのような仕事の選択が上手にできないと、仕事を覚えることは難しいでしょう。

何の仕事を覚えたらいいかわからない時は、まず作業する頻度の高い業務を優先的に覚えましょう。毎日行う作業や、ミスをすると影響が大きい作業から覚え、それ以外はマニュアルなどを見ながら作業する習慣をつけることで、効率的に仕事を身につけられるはずです。

仕事を覚えられない原因7:メモを活用できていない

仕事を覚えるのに役立つツールとして「メモ」がありますが、仕事の覚えが悪い人は、メモを上手に活用できていないことがほとんどです。

たとえば、なんでもかんでもメモを取っていると、かえって情報の整理がしづらくなります。何をどこに書いているのか、要点が何なのか、読み返したときによくわからないメモは役に立たず、結局仕事が覚えられなくなってしまいます。

また、メモを取るだけ取って見返さないことも、仕事が覚えられない原因となっているでしょう。

仕事を覚えられない原因8:仕事に対する興味がない

そもそも仕事に対して興味がないと、覚えようというモチベーションも上がりません。教えてもらった仕事が興味を持てない分野だと、覚える気が失せて説明してもらってもあまり耳に入らなかったり、真剣に覚えようという必死さがなかったりと、さまざまな原因が積み重なり、いつまで経っても覚えることができません。

仕事に興味がないということは、仕事を覚えないだけでなく、ミスも多くなり信用も低くなります。また、職場の人とコミュニケーションを積極的に取ろうという気持ちにもならず、人間関係もうまく構築できない可能性もあります。

そのため、ますます仕事が楽しくなくなり覚えなくなる……という悪循環に陥ってしまうでしょう。

仕事に対する興味がない場合は、仕事の別の側面に注目してみましょう。たとえば自分の成長につながる点や、習得すれば得られるスキルなど、モチベーションを高める要素を見つけることが大切です。また、社内で興味のある業務があれば「やってみたい」と上司に伝えるのも一つの方法です。

仕事を覚えられない原因9:会社側の教育体制が整っていない

会社によって、教育や研修などの制度は異なります。
教育体制がきちんとしている会社であれば、上司や先輩がついてフォローしたり、定期的にミーティングの機会を設けたりして、仕事を覚えて一人前になるまでサポートしてもらうことができます。

一方で、しっかりとした教育体制がない会社も少なくありません。誰が何をどうやって教えていくかや目標などが決まっていない職場だと、周囲から「放置」されたような状態が続くことがあるのです。

そういった環境でも自力で仕事ができるようになっていく人もいますが、人によっては、そのような職場にいる限り、いつまでも仕事を覚えられないことにもなりかねないのです。

会社の教育体制が不十分な場合は、自ら学びの機会を作りましょう。
わからない作業を先輩に積極的に聞いたり、自分用の業務マニュアルを作成したりすると、教育体制が整っていなくても徐々に仕事を覚えられるようになるはずです。

仕事を覚えられない原因10:気軽に質問できる職場環境ではない

気軽に質問できない職場環境は、仕事を覚えられない大きな障壁となります。
質問しづらい環境だと誤った方法で仕事を進めてしまったり、ミスが増えたりする可能性があるためです。仕事を覚えられないのを自分のせいだと決めつけてしまうと、モチベーションが下がりやすくなるでしょう。

質問しづらい職場環境では、下記の対処法が効果的です。

  • 質問する前にまず自分で調べ、具体的に何がわからないのかを明確にする
  • 複数の質問をまとめて、相手の時間を奪わないよう工夫する
  • 今すぐ回答が必要でない場合は、メールやチャットなどで質問する

質問の仕方を工夫すれば、状況を改善できる可能性も高くなるでしょう。

仕事を覚えられない原因11:長時間労働やパワハラが横行している

総務省「労働力調査」によると、2019年の週あたりの労働時間が60時間以上の長時間労働者の割合は6.5%という結果が出ています。

一方、厚生労働省「あかるい職場応援団」によれば、職場内のいじめや嫌がらせなどのパワハラに関する相談は年々増加しており、2019年の相談件数は8万7560件です。

長時間労働やパワハラが横行する職場にいると、周囲の人にも余裕がなく仕事を教えてもらえなかったり、そもそも殺伐としていて質問しづらかったりするなど、普通に働くことすら難しくなってしまがちです。
職場によっては「仕事を覚えられない」というよりも、そもそも仕事を覚えられるような環境にないというケースはあるでしょう。

厳しい職場環境で働いている場合は、自身の健康を第一に考えましょう。
仕事のために、自分を犠牲にする必要はありません。

人事に相談しても改善されない場合は、転職も視野に入れることが大切です。
健全な環境でこそ、仕事を正しく覚えられるでしょう。

仕事を覚えられない原因12:マニュアルが分かりづらい

マニュアルが分かりづらいと、仕事を覚えるのが難しいと感じるでしょう。
内容が古くて現在の業務フローと合っていない場合や、専門用語がたくさん使用されている場合は、マニュアルを読んでも理解しづらいはずです。

マニュアル理解に時間がかかっていると、作業を覚えるための時間をなかなか確保できません。もらったマニュアルが分かりづらい時の対処法は次の方法がおすすめです。

  • 自分が理解できるようなマニュアルを作成する
  •  マニュアルに書かれている業務を行っている社員に質問する

「マニュアルが分かりづらいから仕事が覚えられない」と諦めるのではなく、自分なりの理解方法を模索しましょう。

仕事を覚えられない原因13:仕事内容が複雑すぎる

仕事内容が複雑すぎる場合は、仕事を覚えられないでしょう。
専門性が高い業務や複数のシステムが絡む作業は情報量が多すぎるため、習得に時間がかかるのは自然なことです。

仕事内容が複雑化していると、手順が混乱し基本的な内容の理解に時間がかかります。効果的な対処法は次のとおりです。

  • 複雑な業務を小さなステップに分解し、一つずつ習得していく
  • フローチャートや図解を作成し、業務全体像を視覚的に理解する
  • 業務に関連する専門用語集を自分で作成し、随時確認しながら作業を進める

仕事を覚えるには時間がかかると受け止め、現実的な見通しをもつことが大切です。

仕事を覚えられない原因14:業務量が多すぎる 

業務量が多すぎる場合も、仕事を覚えられない原因となるでしょう。
業務量が多すぎると業務の優先順位がわからず、疲労やストレスが溜まりやすくなります。何から手をつけたらいいのか、わからなくなるはずです。

効果的な対処法は次のとおりです。

  • 上司に現状を伝え、業務量の調整や優先順位の明確化を依頼する
  • タスク管理ツールを活用し、業務の全体像と進捗状況を可視化する
  • 「まず覚えるべき業務」と「後回しにできる業務」を区別する

「自分の要領が悪いせいで仕事を覚えられない」と悲観的になる必要はありません。
業務量と習得に必要な時間のバランスを考えることが大切です。

仕事が覚えられない時の対処法10選

仕事が覚えられない時の対処法10選は下記のとおりです。

  1. 規則正しい生活を送る
  2. 何度も復習する
  3. 覚えた内容を積極的に実践する
  4. 一気に仕事を覚えようとしない
  5. わからないことは素直に聞く
  6. 仕事の意味と目的を考える
  7. 仕事の中に楽しみを見つける
  8. 仕事に関わることをしっかりと勉強する
  9. 積極的に話しかけて質問しやすい環境を作る
  10. 優先順位をつけて仕事を覚える

詳しく解説します。

対処法1:規則正しい生活を送る 

規則正しい生活を送ることは、仕事を覚えられない方がまず行うべき対処法です。

とくに睡眠は記憶を定着・強化させたりする働きがあります。(参考:厚生労働省『健康づくりのための睡眠ガイド 2023 睡眠に関する基本事項(案)』)十分な睡眠時間の確保ができないと、記憶の整理が妨げられ、仕事を覚えられない状態に陥る傾向があります。

また、栄養バランスのとれた食事や適度な運動も、生活リズムを整えるために効果的です。

規則正しい生活を送ることで、仕事を覚える力が向上しやすいでしょう。

対処法2:何度も復習する

繰り返し復習することも、仕事を覚えられない時の効果的な対処法です。
一度だけ学んだ情報は時間の経過とともに忘れていくため、計画的な復習が必要です。

具体的には、仕事の手順をメモしたらその日のうちに一度見直し、翌日にもう一度確認します。そして、さらに1週間後にも復習するサイクルを作りましょう。単にメモを読み返すだけでなく、実際に手を動かして確認すれば、記憶はさらに強化されます。

対処法3:覚えた内容を積極的に実践する

覚えた内容を積極的に実践することは、記憶を定着させる効果的な方法です。
アメリカの教育学者デビッド・コルブが提唱した「経験学習モデル」でも、学習するためには経験・実践が必要だと言われています。(参考:wikipedia『デビッド・A・コルブ』)

座学で得た知識は、実際に手を動かさなければなかなか習得できません。たとえば資料作成の手順を教わった後、すぐに自分で同じ資料を作ってみることで、その手順を体に覚えこませられるでしょう。

仕事を覚えられないと悩んでいる方は、知識を得たらすぐに実践する習慣をつけると、スムーズに仕事を覚えられるはずです。

対処法4:一気に仕事を覚えようとしない

仕事を一気に仕事を覚えようとすると、情報を整理するのが大変なので、あまりおすすめしません。特に初めての仕事に取り組む際は、一気にすべての業務を覚えようとするのではなく、小さなタスクに分けて段階的に覚えると良いでしょう。

頑張って一気に仕事を覚えようとして無理すると、かえってミスや混乱を招く場合もあります。自分のペースで少しずつ着実に仕事を覚えることが重要です。

対処法5:わからないことは素直に聞く

わからないことを聞くことは、仕事を覚える上で非常に大切です。
一生懸命説明してもらったのによくわからなかったときに「わかりません」ということは勇気がいります。しかし、説明する側にとっても、説明がわかりにくいことを知るきっかけとなるので、思い切って聞きましょう。

相手の話を一生懸命聞いてそれでもわからないときは、わかっていないのにわかったフリをするよりも質問した方が、説明する人からも「ちゃんと理解しようとしてくれている」と高評価になることが多いでしょう。

もしすでに「わかりました」と言ってしまい、聞きにくい状況にある場合でも、わかるまで聞くほうが、わからないまま進めて後からトラブルになってしまうことを避けられます。

わからないこと以外にも、仕事で悩んだときには、自分の話を親身に聞いてくれそうな上司や先輩がいたら、話を聞いてもらいましょう。

対処法6:仕事の意味と目的を考える

仕事をするときはまず「これは何のためにやるのか」「何が求められているのか」を自分なりに考える癖をつけましょう。そのほうが、なんとなくやるよりも圧倒的に意味のあるものになります。

ただ「頼まれたから」「担当の業務だから」という理由だけでやるのではなく、自分がその仕事をすることで会社や顧客にどんなメリットをもたらすのかを常に意識することで、意欲的に仕事に取り組めるようになるはずです。

対処法7:仕事の中に楽しみを見つける

仕事に関心が持てない場合は、楽しいと思えるような工夫をしてみましょう。
たとえば、毎日のルーティーン業務から好きだと思える作業を探したり、予定通りに仕事を終えたら自分への小さなご褒美をあげたりするなど、身近なことから始めるのです。

また、何事もイヤイヤではなく楽しんでやろうとしたり「楽しい」と言ったりしながら取り組んでいるうちに、不思議と気分が上向いて本当に楽しくなっていったりするものです。その積み重ねが、仕事に対する姿勢を前向きなものに変えてくれるかもしれません。

対処法8:仕事に関わることをしっかりと勉強する

自分がいる業界や自社のビジネスモデル、自社と競合との違いなどについて情報収集をすることで、仕事への理解度は変わってきます。

また、自分が就いている職種に関する学びも大切です。自分のスキルがアップすれば、仕事を覚えられないという悩みはなくなっていくでしょう。

営業の仕事をしているならば、営業という仕事に関する知識全般を深める時間をつくってみるとよいでしょう。
営業トークのコツや営業成績アップの方法などに関する書籍を読むなどして学ぶのもおすすめです。いまはネット上にアップされている動画や記事なども多いため、正しい情報を選んだうえで参考にするのもよいでしょう。

対処法9:積極的に話しかけて質問しやすい環境を作る

職場の人たちに対し、少しでもコミュニケーションを取るよう努力することも大切です。
コミュニケーションが苦手な人もいるかもしれませんが、以下のようなちょっとしたことから取り組んでみましょう。

  • 相手に質問する/自分のことを話す
  • 会話ややりとりの量を増やす
  • 感謝の気持ちを言葉や態度で表す

職場で良好な人間関係を保つことで周囲から目をかけてもらう機会も増え、結果として仕事を覚えられることにつながっていきます。お互いに気持ちよく仕事をしていけるようになるため、以前よりも働きやすいと感じるようになるでしょう。

対処法10:優先順位をつけて仕事を覚える

仕事が覚えられない時は、優先順位をつけて仕事を覚えましょう。
今やる必要のない業務を覚えようとすると、仕事量が一気に増えてしまう場合があるためです。緊急性の低い業務に時間を使ってしまうと、重要な業務の期限に間に合わなくなるリスクもあります。

頻繁に行う業務や納期が迫っている仕事から先に覚えることで、スムーズに仕事を進められるようになるでしょう。特殊なケースや稀なタスクは空いた時間を活用しながら覚えることで、気持ちに余裕が生まれるはずです。

何年たっても仕事を覚えられない人の特徴7選

何年たっても仕事を覚えられない人の特徴7選は次のとおりです。

  1. ミスを振り返る習慣がない
  2. 1人で作業しようとしてしまう
  3. もともと記憶力に自信がない
  4. 仕事を覚えようとしていない
  5. 仕事を覚えられない自分を責めてしまう
  6. 休んでいる時も仕事のことばかり考えている
  7. 業界における専門知識が足りない

一つずつ詳しくお伝えします。

特徴1:ミスを振り返る習慣がない

ミスを振り返る習慣がない人は、仕事がなかなか覚えられない傾向にあります。
ミスを振り返らない人は同じ間違いを繰り返してしまうため、正しい手順を覚えるのに時間がかかります。ミスから学ばない方は「就業意欲が低い」と思われてしまう場合もあるでしょう。

改善するためには、ミスの内容と原因を記録する習慣をつけましょう。
さらに「なぜそのミスが起きたのか」「どうすれば防げるか」を考えることで、仕事を覚えられない状況から改善できます。

  • 「メモを取らなくても覚えられる」と思っている
  • そもそもメモを取るという発想がない
  • 「自分がやるときにまた聞けばいい」と思っている
  • メモを取るのが面倒だと感じている

いずれにしても、メモを取る必要性を感じていないといえます。しかし、一切メモを取らずにすべての仕事を覚えられる人は、極めて少ないはずです。

特徴2:1人で作業をしようとしてしまう

仕事は、少なからず人とのコミュニケーションが発生します。職種や業務内容によってどの程度人と関わるかは変わってきますが、最初から最後まで、一切誰とも関わらずに完結できる仕事はありません。

職場でコミュニケーションが取れていないと、以下のようなことが起こり得ます。

  • 上司や先輩が求めていることを理解できない
  • 「報告・連絡・相談」という基本ができない
  • わからないときに相談できる人がいない

いずれにしても、仕事を覚えるまでに時間がかかってしまうことにつながるでしょう。

特徴3:もともと記憶力に自信がない

記憶力は、人によって差があります。学生時代から、記憶力が問われる試験などが得意だった人ばかりではないでしょう。「人よりも覚えるのに時間がかかる」「忘れっぽい」という人は一定数いるはずです。

記憶力が悪い人は、教わったことを何度も繰り返し紙に書いたり、仕事の手順をまとめたものを手元に置きながら仕事を進めるなどの工夫が必要です。記憶力のなさを別の方法でカバーしなければ、やはり仕事の覚えは悪いままになってしまうでしょう。

特徴4:仕事を覚えようとしていない

「自分は物覚えが悪い」と決めつけている人は、仕事を覚えられない状況に陥りやすくなります。「性格だから仕方ない」と最初から割り切ってしまうと、状況を改善する気持ちがなかなか起きません。効果的な改善を考える習慣が身につかなければ、仕事を覚えられないのも当然と言えるでしょう。

改善するためには、マインドセットの転換が必要です。今はまだできないだけで「努力次第で必ず覚えられる」と思考を変えることで、仕事を覚えるために努力しようと思えるでしょう。

特徴5:仕事を覚えられない自分を責めてしまう

仕事を覚えられない自分を過度に責めてしまう人は、仕事を習得するのに時間がかかります。
自分を責めると、次のような流れで悪循環に陥ってしまいやすくなるでしょう。

  • 仕事を覚えられない自分を責める
  • 自己否定感や不安感が高まる
  • ストレスで集中力や記憶力が低下する
  • さらに仕事が覚えられなくなる
  • より強く自分を責めるようになる

悪循環を断ち切るには、自分に対して思いやりをもつ姿勢が重要です。

誰でも新しい環境では失敗があるものだと理解し、小さな成長も自分で認めてあげましょう。

特徴6:休んでいる時も仕事のことばかり考えている

休み時間や帰宅後も仕事のことばかり考えている人も、仕事を覚えられない人の特徴です。
早く覚えなければという焦りから常に仕事のことを考え続けると「ミスをしてはいけない」というプレッシャーがかかり、ストレスが溜まりやすくなります。

仕事を効率よく覚えるには、オンとオフを意識的に分けましょう。

休日は趣味や運動など、仕事と異なる活動に取り組むことが大切です。
リフレッシュした状態で仕事を行えば、効率良く作業を進められるでしょう。

特徴7:業界における専門知識が足りない

異業種からの転職してきた人にありがちですが、業界において常識とされている専門知識が不足していることによって同僚や取引先の会話を正しく理解できておらず、仕事をなかなか覚えられないというケースもあります。

その場合は専門書籍や業界紙に目を通したり、資格試験に挑戦するなど、業務時間外の努力で挽回可能ですし、職場からもそのような努力を期待されているケースが多いです。

「仕事を覚えられない」と委縮してしまう時の対策2選

「仕事を覚えられない」と委縮してしまう時の対策2選は下記のとおりです。

  1. 周りと比べない
  2. 確認しながら正確に仕事を進める

詳しくお伝えします。

1. 周りと比べない

仕事を覚えられないため萎縮してしまう時の対策は、周りと自分を比べないことです。
他の人と比較して自分を過小評価してしまうと、本来できる能力が活かせず、自信を失いやすくなるでしょう。

周りと比較せずに自分のペースで進めるメリットは次の2つです。

  • 余計なストレスが減り、自分の作業に集中できる
  • 自分の課題が明確になるからこそ質問・相談がしやすくなる

重要なのは「周りより早く」ではなく「昨日の自分より上達すること」です。
毎日の小さな成長に注目し、自分のペースで着実に仕事を覚えていきましょう。

2. 確認しながら正確に仕事を進める

確認しながら正確に仕事を進めるのも、仕事を覚えられないと萎縮してしまう人に効果的な対策です。

初めて取り組む業務は、手順や重要ポイントを確認しながら進めることで、正しいやり方を覚えられます。以下を繰り返し行えば、少しずつ仕事に慣れてくるでしょう。

  • マニュアルを横に置いて作業する
  • チェックリストを作成して各ステップを確認する
  • 作業の節目で上司や先輩に仕事をチェックしてもらう

最初からできて当たり前と思わず「確認しながら正確にできれば十分」という考え方に切り替えましょう。

頑張っても仕事を覚えられない時の2つの選択肢

頑張っても仕事を覚えられない時の2つの選択肢は下記のとおりです。

  1. 部署異動をお願いする
  2. 転職する

詳しくお伝えします。

1. 部署異動をお願いする

どんなに頑張っても仕事を覚えられない場合は、部署異動をお願いしてみましょう。
自分の適性に合わない業務をしている場合、周りと同じように努力をしても、なかなか仕事を覚えられないケースがあります。

部署異動を検討すべき目安は次のとおりです。

  •  3〜6ヶ月真剣に取り組んでも、基本業務が覚えられない
  • 得意な分野と現在の業務に大きなギャップがある
  • 別の部署であれば会社に貢献できる可能性を感じる

自分に合った部署に異動できれば、仕事を覚えられない悩みが解消され、会社にとっても能力を最大限に発揮できる人材となれるでしょう。

2. 転職する 

転職を検討するのも仕事を覚えられない状況から抜け出す選択肢の一つです。
しかし、次の職場で同じ失敗を繰り返さないために、自分の強みや興味を活かせる職場に転職することが重要です。転職する際に活用できるサービスは下記のとおりです。

  • ハローワーク
  • 求人・転職サイト
  • 転職エージェント

転職エージェントを利用すれば、カウンセリングを通じて、強みを活かせる求人を紹介してもらえます。
転職は勇気のいる決断ですが、自分に合った環境に身を置くことで、仕事を覚えられない悩みから解放されるでしょう。

仕事を覚えられずにすぐ忘れてしまう病気とは

仕事が覚えられない時の対処法をご紹介しました。
これらを試しても一向に仕事を覚えられない場合、病気という可能性もあります。

病気は誰のせいでもないため、仕事が覚えられないからと自分を責める必要はありません。

仕事を覚えられず業務に支障が出ることが多い方は、一度専門の病院で診てもらうことも検討してみてください。ここでは、診断後の働き方についても解説します。

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群は、広汎性発達障害・自閉症スペクトラム障害(ASD)の一種であり、脳の機能障害によるものです。

LITALICOワークス「アスペルガー症候群の方の仕事の悩みとは?有効な解決策をまとめました」によると、アスペルガー症候群の場合、仕事で以下のような悩みを持つ可能性があります。

  • 相手の発言を文字通りに受け取ってしまう
  • 自分なりの手順やルール通りでないとストレスを感じる
  • アクシデントへの対応が苦手

自分なりの強いこだわりがあったり、予想していないことが発生したときにどうしていいかわからず非常に混乱する、などの特徴が考えられます。

ADHD

ADHDは「注意欠如・多動症」「多動性障害」などとも呼ばれるもので、落ち着きのなさや注意力のなさなどが特徴の、発達障害の一種です。

LITALOCOワークス「ADHDの方が仕事をする上での悩み・解決策・復帰方法」によると、ADHDの場合、仕事で以下のような悩みを持つ可能性があります。

  • 計画を立てる/優先順位をつけることが苦手
  • 約束ごとや予定を忘れる
  • 注意力が続かない

悪気なくミスを連発したり「話を聞いていない」などと指摘されることが多かったりする、などの特徴が考えられます。

仕事を覚えられない病気と診断されたら

日々の仕事に影響が出てしまうような病気を持っていると診断されても、仕事を続けることは可能です。

LITALICOワークス「大人の発達障害で困ったときに利用できる支援は?就職サポートサービスについても説明します」を参考に、以下3つの方法をご紹介します。

  • 通院しながらいまの仕事を続ける
  • 就労移行支援を利用して就職を目指す
  • 障害者雇用の仕事を探して就職する

まず、診断を受けた場合でも、必ずいまの職場に報告しなければならないという決まりはありません。ただし、信頼できる上司など相談できる人がいる場合は伝えることで、今後の仕事の担当ややり方などを考慮してもらえることもあるでしょう。

「自立支援医療」という制度を利用すれば一割の医療費負担で通院できるため、いまの仕事を続けられそうな場合は、そういった制度を活用するのもひとつの方法です。

いまの仕事の継続が難しそうな場合は、「就労移行支援」と呼ばれる、障害を持つ人が自分に合った仕事を探すための福祉サービスを利用するのもよいでしょう。就職活動の支援や、就労後のサポートなどもしてもらえるため、無理のないペースで取り組むことができます。

就労移行支援を利用せずに「障害者雇用」の仕事に就く方法もあります。障碍者手帳を所持していることが条件ですが、最初から障害があることを理解し、配慮してくれる職場で働くことが可能です。ただし、職場によっては軽作業などの比較的簡単な業務が中心となることもあるため、事前に自分に合う職場を検討する必要はあります。

「仕事が覚えられない」ことに関するよくある質問4選

「仕事が覚えられない」ことに関するよくある質問4選は次のとおりです。

  1. 仕事を覚えられない病気とは?
  2. 何年たっても仕事を覚えられない人の特徴は?
  3. 仕事が辛いときの転職はあり?
  4. 仕事を覚えられない時に怖いと感じるのはなぜ?

一つずつ回答するので、ぜひ参考にしてください。

1. 仕事を覚えられない病気とは?

仕事を覚えられない要因は、アスペルガー症候群やADHDなどの生まれ持った障害による可能性もゼロではありません。
仕事が覚えられないことで日常的に困っているという方は、一度病院を受診してみてもよいかもしれません。

2. 何年たっても仕事を覚えられない人の特徴は?

入社から何年も経過しているのに仕事を覚えられない人の特徴としては、メモを取らない、職場でのコミュニケーションが不足している、自分の能力に自信を持てない、などがあります。

3. 仕事が辛いときの転職はあり?

仕事が覚えられないことでつらいと感じている場合、その仕事が向いていないことも考えられます。
その場合、自分に合った仕事や職場に転職をすることで解決できるケースもあるでしょう。ジェイックでは、就職支援のサービスを実施しています。ぜひ一度「就職相談」にお申込みください。

4. 仕事を覚えられない時に怖いと感じるのはなぜ?

仕事を覚えられない時に怖さを感じるのは、評価が下がってしまったり、居場所を失ってしまったりする不安があるからだと考えられます。

仕事では業務の習得スピードが速ければ速いほど、上司や周囲からの評価が高くなるケースが多く、なかなか仕事を覚えられないと「遅れを取ってしまう」と不安に陥りやすい傾向にあります。

「仕事を覚えられない」時の怖さは、多くの人が経験する自然な感情です。周りからどう思われるのかを考えることよりも、仕事を早く覚えられるように対策することが重要です。

まとめ

仕事が覚えられないのはほとんどの場合、原因があるものです。
難易度の高い業務や新しい仕事などは覚えるまでに時間がかかることもあるかもしれませんが、工夫次第で必ず覚えることができるはずです。

どうしても仕事を覚えられず大きな支障が出てしまっている場合、いまの仕事が向いていないか、生まれ持った障害によるものという可能性もあります。
自分に合った仕事や働き方を見つけるためにも、仕事が覚えられない悩みを解決するために早めに行動することをおすすめします。

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高藤 薫元ジェイック キャリアアドバイザー
元 株式会社ジェイックのキャリアアドバイザー|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター