
「ニートからフリーターになれるだろうか?」と不安を抱えている方は多いかもしれません。特に働いていない期間が長い場合、社会復帰への不安は大きくなるでしょう。しかし、実際には多くの方がニートからフリーターになり、社会とのつながりを取り戻しています。
本記事ではニートからフリーターになる方法や不安と対処法、フリーターになるための準備などを詳しく解説します。働くことへ漠然とした不安を感じている方にも、参考になるでしょう。
この記事の目次
ニートからフリーターになれる?
ニートからフリーターへの移行は十分に可能です。
ニートからフリーターになった人の割合は、以下の表をご覧ください。
| ニート対象者 | 正社員 | パート・アルバイト |
|---|---|---|
| 15-34歳男女 | 18% | 10.5% |
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構『若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状 ③』
実際には、ニートから正社員に移行した人のほうが、フリーターよりも多いとわかりました。「アルバイトの面接にすら受からないのでは?」と不安を抱えるニートの方は多いかもしれませんが、働く意思があれば社会復帰は十分に可能です。
また、経験よりも「やる気」や「素直さ」を求めている企業もあります。最初は不安でも小さな一歩から始めることで徐々に自信がつき、働く習慣が身につくでしょう。
ニートからフリーターになる際の不安と対処法5選
ニートからフリーターになる際の不安と対処法5選は下記のとおりです。
- 不安1.仕事を長く続けられなさそう
- 不安2.人と接するのが怖い
- 不安3.履歴書の空白期間が長いと面接で落とされそう
- 不安4.働きたくない気持ちが消えない気がする
- 不安5.仕事でミスをしたら怒られそうで怖い
一つずつ詳しく解説します。
不安1.仕事を長く続けられなさそう
ニートからフリーターになる際は、仕事を長く続けられなさそうと不安になる場合があります。仕事を長く続けられるか不安な背景は下記の原因が考えられます。
- 長期間働いていないことによる自信喪失
- 不規則な生活習慣
- 過去の短期離職からのトラウマ
仕事を長く続けられるか不安な時の対策は次のとおりです。
- 無理のないシフトから始める
- 体調管理に気を配った生活をおくる
- 小さな成功体験を積み重ねる
上記の対策を実践すれば、少しずつ仕事に対して自信が持てるようになるでしょう。
不安2.人と接するのが怖い
人と接することが怖いと感じるのも、ニートからフリーターになる際に感じる不安の一つです。人との関わりを不安に感じる理由は次の背景が考えられます。
- 学校でのいじめ体験
- 長期間の引きこもり状態
実際に厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書」によると、64.4%のニートの方が「人と話すのが不得意」と答えていました。
人と接するのが怖いと感じるニートの方におすすめの対策は次のとおりです。
- 接客なしの仕事を選ぶ
- 最初は黙々と作業できる仕事から始める
人との関わりに不安を感じるニートの方は、接客なしの仕事を選択すると気楽に働けるしょう。接客なしの主な仕事には、工場のライン作業や清掃業務などがあります。
不安3.履歴書の空白期間が長いと面接で落とされそう
ニートからフリーターを目指す方が抱える不安の一つが「履歴書の空白期間」です。厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書」によると、60%以上の方が面接に対して苦手と感じているとわかりました。
ニートの方が面接に対する苦手意識を持つ背景は下記のとおりです。
- 空白期間に関する質問が怖い
- 同年代と比較して自信がない
不安に対する具体的な対策は次のとおりです。
- 空白期間を正直に伝える
- やる気をアピールする
- 面接の練習を繰り返し行う
空白期間の質問には正直に答えた方が、好印象を与えられます。回答例は下記を参考にしてください。
| 精神的な不調で一時期社会から離れていました。その間、自分と向き合う時間を持つ中で、今後どのように働いていきたいかを考えることができました。 |
仕事に前向きな姿勢をアピールすることで、空白期間のマイナス面を最小限にとどめられるでしょう。
不安4.働きたくない気持ちが消えない気がする
ニートからフリーターになりたくても、働きたくない気持ちが消えない人も少なくありません。働きたくない気持ちが残る背景は次のとおりです。
- 過去の不快な経験がトラウマになっている
- 自分の能力に自信がない
- 自由な時間を失うことへの抵抗感がある
働きたくない気持ちの中で就業経験を積むには、下記の対策がおすすめです。
- 短時間・週1日から働いてみる
- 自分の興味関心に少しでも近い仕事を選ぶ
- 働くメリットを具体的にリストアップしてみる
特に短時間・短期間で働いてみることは、働くことへの心理的ハードルが下がりやすくなります。少しずつ働く時間を増やしていくことで、働きたくない気持ちも和らぐでしょう。
不安5.仕事でミスをしたら怒られそうで怖い
ニートからフリーターを目指す方にとって「仕事でミスをしたら怒られそう」と不安に感じている方もいるでしょう。
実際に厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究」によると、仕事で失敗を繰り返さないよう対応するのが苦手だと思っている方は、59.8%もいるとわかりました。
ニートの方がミスを怖がる背景には次の要因が考えられます。
- 過去怒られた体験のトラウマ
- 完璧主義的な性格傾向
ミスを怖がる不安には下記の対策が効果的です。
- 未経験者への指導が丁寧な職場を選ぶ
- 同じミスを繰り返さないための振り返りを習慣化する
最初から完璧を目指すのではなく、少しずつ成長していく視点を持つことで、ミスへの恐怖心は徐々に和らぐでしょう。
ニートからフリーターになる方法3選
ニートからフリーターになる方法3選は下記のとおりです。
- アルバイトに応募する
- 履歴書を作成する
- 面接でよく聞かれる質問を把握して回答を準備する
一つずつ詳しく解説します。
1.アルバイトに応募する
ニートからフリーターになる方法は、アルバイト求人に応募することです。アルバイトに受からないかもしれないと不安な場合でも、まず行動してみなければ何も始まりません。人手不足の業界も多いため、未経験者歓迎の求人はたくさんあります。
しかし、一回の応募では採用にならないこともあります。複数の求人に応募することで、採用される可能性が高まるでしょう。
アルバイトに応募する方法は主に次のとおりです。
- 求人を探す
- 求人をいくつかピックアップする
- 応募方法を確認する
- 履歴書を準備する
- 面接が決まったら面接対策をする
最初は緊張するかもしれませんが、応募するだけでも大きな一歩と捉えましょう。
2.履歴書を作成する
ニートからフリーターになるには、履歴書の作成は避けて通れません。空白期間がある場合も正直に書きつつ、ポジティブな印象を与える工夫が必要です。履歴書作成のマナーは次のとおりです。
- 黒のボールペンで丁寧に記入する(消せるボールペンは使用不可)
- すべての項目を記入する
- 日付は提出する当日の日付を記入する
上記をふまえ、履歴書は下記のポイントをおさえて作成しましょう。
- 空白期間をごまかさず、正直に記入する
- ニート期間中に取り組んだことを具体的に書く
- ニートになった理由を簡潔に説明する
職歴がない場合の履歴書の書き方は、以下の表を参考にしてみてください。
| 年 | 月 | 職歴 |
|---|---|---|
| 2019 | 3 | 株式会社○○ 入社(正社員) |
| 2022 | 3 | 一身上の都合により退職 |
| 現在は○○(資格名)の取得に向けて勉強中 | ||
| 以上 |
空白期間が長い場合でも、その間に学んだことや自己啓発の取り組みを記載することで、前向きな印象を与えられます。
具体的な履歴書の書き方は「ニートの履歴書の書き方!簡単に志望動機を書く方法 – ジェイックの就職支援」を参考にしてください。
3.面接でよく聞かれる質問を把握して回答を準備する
ニートからフリーターになるには、まず面接を突破しなければなりません。よく聞かれる質問と回答を事前に準備しておくことで、自信を持って臨めるでしょう。
よく聞かれる質問と回答例は、以下の表にまとめました。
| よく聞かれる質問 | 回答例 |
|---|---|
| 今までの期間、何をしていましたか? | 適職を見極めるための情報収集と、基本的なパソコンスキルの習得に時間を使っていました。 |
| なぜ今アルバイトを始めようと思ったのですか? | 社会とつながりを持ち、自分の力で収入を得たいと思ったからです。まずはアルバイトから始め、働く習慣をつけていきたいと考えています。 |
| 長く続けられそうですか? | はい、続ける覚悟を持って今回の面接にまいりました。 |
面接で回答する時は以下のポイントをおさえておけば、良い印象を企業に与えられるでしょう。
- 否定的な表現は避け、前向きな姿勢を示す
- 質問の意図を理解して、的確に答える
また、面接に不安を感じる方は「ニートの面接は怖いものではない!空白期間の質問の答え方」の記事を参考にしてください。
ニートからフリーターになるための準備5選
ニートからフリーターになるための準備5選は下記のとおりです。
- 生活リズムを整える
- ビジネスマナーを頭に入れておく
- 自分に合わない働き方をピックアップしておく
- どういった仕事が自分に向いているのか把握しておく
- 興味のある仕事の内容を細かく理解しておく
詳しくお伝えします。
1.生活リズムを整える
ニートからフリーターになるための第一歩は、規則正しい生活リズムを整えることです。生活リズムが整うと体調が安定し心の余裕が生まれるためです。仕事への不安も軽減されるでしょう。
生活リズムの改善には次の方法がおすすめです。
- 毎日同じ時間に起床・就寝する
- 軽い運動(ウォーキングやストレッチ)を取り入れる
- 朝日を浴びて体内時計を調整する
就業先の勤務時間に合わせて、少なくとも1週間前から同じ時間に起きる習慣をつけましょう。また、日光を浴びることも生体リズムの調整に効果的です。体内時計が正常に働き、夜ぐっすり眠れる効果があります。
参考:厚生労働省『健康づくりのための睡眠ガイド2023「良質な睡眠のための環境づくりについて(案)」』
2.ビジネスマナーを頭に入れておく
ニートからフリーターになるには、ビジネスマナーを頭に入れておきましょう。ビジネスマナーは社会人として最低限身につけておくべき作法です。事前に知識を入れておくことで、仕事への不安を軽減できます。
ニートの方が知っておくべき基本的なビジネスマナーに関しては、以下の表をご覧ください
| 基本的なビジネスマナー | 方法 |
|---|---|
| 挨拶 | 相手の目を見て、相手に伝わる声の大きさでする |
| 敬語の基本 | 「です・ます調」や「~していただく」など |
| 遅刻厳禁 | 5分前行動を心がける |
敬語に不安がある場合は、いくつかの基本的な言い回しだけでも覚えておくと安心です。たとえば「〜でしょうか」「申し訳ございません」などの丁寧な表現を使うだけでも印象が変わります。
3.自分に合わない働き方をピックアップしておく
ニートからフリーターになる準備で大切なのは、自分に合わない働き方を事前に把握しておくことです。自分の苦手な環境を理解しておけば、応募時に不向きな求人を避けられ、早期離職のリスクを減らせるでしょう。
自分に合わない働き方のチェック項目に関しては、以下の表をご覧ください。
| チェック項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 勤務時間帯 | 早朝・深夜は体調管理できるか |
| 通勤時間 | 長時間の通勤はストレスにならないか |
| 人間関係の密度 | チームワーク重視か個人作業が中心か |
| 作業環境 | ・立ち仕事か座り仕事か・職場がうるさすぎないか |
| 責任の重さ | ミスが許されない環境に適応できるか |
合わない働き方を事前に整理しておくことで、求人とのミスマッチを防ぐ効果があります。
4.どういった仕事が自分に向いているのか把握しておく
ニートからフリーターになるには、自分に向いている仕事の特徴を理解しておくことが成功のカギです。自分の強みや好みを知ることで、長続きしやすい仕事を選べる可能性が高まります。
自分に向いている仕事を把握するにはまず自己分析を行いましょう。具体的な方法は次のとおりです。
- 自分が好きな活動や趣味を書き出してみる
- 学生時代に得意だった科目や活動を振り返る
- 無料の職業適性検査を受けてみる
ニートからフリーターになる際は理想の仕事にこだわるよりも、自分の特性に合った仕事に就き、自信をつけると良いでしょう。
5.興味のある仕事の内容を細かく理解しておく
応募前に具体的な仕事内容を調べることも、ニートからフリーターを目指す方にとって必要な準備です。仕事内容を事前に理解しておくと、実際に働き始めた時の習得スピードが格段に上がるでしょう。
仕事内容を詳しく調べるには下記の方法があります。
- 解説動画を見たりSNSで仕事内容を調べたりする
- 同じ仕事をしている知人に話を聞く
- アルバイト情報誌の特集記事を読む
事前に仕事内容を理解しておくことで、勤務初日の不安も減らせるでしょう。
ニートからフリーターを目指す際におすすめの求人6選
ニートからフリーターを目指す際におすすめの求人6選は下記のとおりです。
- 通勤しやすい求人
- 就業期間・時間が短い求人
- 普段から起きている時間帯で働ける求人
- 肉体的に負担の少なそうな求人
- 人と話す割合が少なそうな求人
- 過去の経験が活かせる求人
1.通勤しやすい求人
ニートからフリーターを目指すためには、自宅から近い場所や交通の便がいい求人に注目しましょう。通勤時間が短いと体力への負担が少なく、新しい生活リズムに慣れやすいメリットがあります。
通勤距離が遠い場合、毎日の疲労が蓄積し「仕事に行くのがめんどう」な気持ちになる傾向があります。通勤しやすい求人のメリットは次のとおりです。
- 体力的な負担が軽減される
- 急な残業にも対応しやすい
- 遅刻のリスクが少ない
通勤の負担が少ない職場から始めることで、働く習慣を無理なく身につけられるでしょ う。
2.就業期間・時間が短い求人
ニートからフリーターを目指す際は、短時間または期間の短い求人を選びましょう。1日4時間程度や週3日からなど軽めのシフトは、働く習慣のない方が徐々に社会に馴染むためには最適といえます。
反対に、いきなりフルタイムや長期契約の仕事を選ぶと、体力や精神面での疲労が一気に押し寄せることも考えられます。ニートからフリーターになる際は、無理なく続けられる環境を選ぶことが成功の近道です。
3.普段から起きている時間帯で働ける求人
自分が普段活動している時間帯の求人を選ぶのも、ニートからフリーターになるためには有効です。普段活動している時間帯の仕事なら、生活リズムを大きく変えずに働き始められます。
たとえば、夜型生活を戻したくない方なら夕方からの飲食店や深夜のコンビニ勤務が向いているでしょう。生活リズムと真逆の時間帯の求人を選んでしまうと、急な生活リズムの変化に体が追いつかない場合があります。
ニートからフリーターになるためには、自分の生活リズムに合った時間帯から始めるのも一つの手段です。
4.肉体的に負担の少なそうな求人
ニートからフリーターを目指すには、肉体的負担の少なそうな仕事から始めるのが理想的です。肉体労働の仕事を急に始めると、体力が追いつかず「自分に仕事は無理だ」と誤った結論を出してしまうかもしれません。
肉体的負担の少ない仕事の例は次のとおりです。
- コールセンター
- 軽作業の倉庫内スタッフ
- 深夜のコンビニスタッフ
座った作業が多かったり、重いものを持ち運ぶ機会が少なかったりすれば、肉体的負担は少なくすむでしょう。
5.人と話す割合が少なそうな求人
ニートからフリーターへ変わる際は、人と話す割合が少ない仕事もおすすめです。長い期間社会から離れている方にとって、面識のない人との会話はストレスになる場合があるためです。
接客業のような対人コミュニケーションが中心の仕事を選んでしまうと、慣れないやり取りで疲弊してしまうでしょう。人と話すことが少ない仕事は次のとおりです。
- 倉庫内での仕分けやピッキング作業
- 清掃業務
- 図書館補助スタッフ
ニートからフリーターになる際は自分の業務に集中して自信をつけてから、徐々に人との対話が必要な仕事に変えていくと良いでしょう。
6.過去の経験が活かせる求人
ニートからフリーターになる際は、過去の経験や知識が活かせる仕事を選びましょう。経験があれば心理的なハードルが低く「これなら私もできる」と思えるためです。
また経験したことのある仕事であれば、未経験分野よりも習得が早いため、短期間で仕事の手応えを感じられるでしょう。やったことのない仕事から始めるとゼロからのスタートとなり、覚えることが多すぎて挫折しやすいかもしれません。
過去の経験が活かせる求人の例を、以下にまとめました。
| 経験の例 | 活かせる求人例 |
|---|---|
| 英語の勉強をしていた | 英会話教室の受付 |
| 料理が得意 | 惣菜店の調理補助 |
| パソコンを使うのが得意 | データ入力 |
ニートからフリーターになる最初の仕事は、やりがいと自信につながる仕事を選ぶと良いでしょう。
ニートからフリーターになるメリット3選
ニートからフリーターになるメリット3選は下記のとおりです。
- 自分の力で収入を得られる
- 働いていないことへのうしろめたさがなくなる
- 社会とのつながりを持てる
詳しくお伝えします。
1.自分の力で収入を得られる
ニートからフリーターになるメリットの一つは、自分の力で収入を得られることです。労働の対価として給料をもらうことで、働くことへの価値を感じられるでしょう。自分のお金で好きなものを買う喜びは、何物にも代えがたいものです。
また、ニートのままではお金に余裕がなくなり、精神的にもつらい状態が続きやすくなります。欲しいものがあっても我慢し、人に頼る生活をしなければなりません。
たとえ初めは少額でも、自分の力で得た収入は大きな達成感をもたらすでしょう。経済的な自立は、人生の選択肢を広げる重要なステップとなり得ます。
2.働いていないことへのうしろめたさがなくなる
ニートからフリーターになることで、働いていないことへの罪悪感やうしろめたさから解放されるメリットがあります。社会人として何かしらの役割を果たしている場合は、自己肯定感を高められるでしょう。
しかし、ニートのままでいると周囲からの視線や言葉に敏感になり、肩身の狭い思いをしがちです。同年代の友人が仕事や将来の話をしている中で、自分だけが取り残されたような孤独感を味わうこともあります。
フリーターとして働き始めるとニート時代のうしろめたさが払拭され、将来に向けて前向きに活動する意欲も湧くでしょう。
3.社会とのつながりを持てる
社会とのつながりをもてることも、ニートからフリーターになるメリットです。社会とのつながりとは後輩や店長、お客様とのやりとりなど、社会に出たことによってつながる人たちとの関わりを指します。
人との多様なつながりは、社会人として生きていく上で欠かせない経験となるでしょう。ニートのままでは、社会から孤立してしまう危険性があります。家族以外との接点が減り、人とのコミュニケーションが苦手になるケースも少なくありません。
フリーターとして働くことは単にお金を稼ぐだけでなく、社会で自分の居場所を見つけることにもつながります。
ニートからフリーターになるデメリット3選
ニートからフリーターになるデメリット3選は下記のとおりです。
- 自由に使える時間が少なくなる
- 仕事を通じてストレスがたまりやすくなる
- 決まった日時に外出しなければならない
詳しくお伝えします。
1.自由に使える時間が少なくなる
ニートからフリーターになるデメリットは、自由時間が減ることです。自分のペースで過ごすことのできた生活から、決まった時間に働く生活への変化に慣れないうちは、しんどさを感じることもあるでしょう。
自由時間が急になくなると困る方は、短時間勤務から始めるのがおすすめです。午前もしくは午後のみの仕事であれば、自由時間を確保しながら働けます。
また「仕事後2時間は趣味の時間」などと決めておくと、仕事のモチベーションを保てます。仕事とプライベートのメリハリをつければ、自由を奪われた感覚は少なくなるはずです。
2.仕事を通じてストレスがたまりやすくなる
ニートからフリーターになると、仕事に関連するさまざまなストレスを感じることがあります。ニート生活では経験しなかった人間関係のトラブルや、時間に追われる緊張感に息苦しさを感じることもあるでしょう。
ストレスがたまった場合、自分に合ったストレス発散法を見つけることが大切です。運動や友人との会話など、自分なりのリフレッシュ方法を確立しておきましょう。また、仕事の悩みを一人で抱え込まず、信頼できる人に相談することも効果的です。
ストレスと上手に付き合う方法を身につければ、ニートからフリーターへの生活変化に柔軟に対応できるでしょう。
3.決まった日時に外出しなければならない
ニートからフリーターになると、決まった時間に家を出て職場に向かうデメリットがあります。天候や体調に関わらず出勤しなければならないため、ストレスに感じる方もいるでしょう。
ストレスを払拭するためには、出勤の準備を前日のうちに整えておくと効果的です。服装や持ち物、朝食の準備をあらかじめしておくと、朝の心理的負担が軽減されます。また、職場までの道のりで好きな音楽を聴くなど、通勤時間に遊びを入れることも有効です。
ニートからフリーターを目指す際によくある質問3選
ニートからフリーターを目指す際によくある質問3選は下記のとおりです。
- ニートとフリーターの末路は同じ?
- ニートとフリーターどっちがマシ?
- ニートとフリーターの割合は?
詳しくお伝えします。
ニートとフリーターの末路は同じ?
ニートとフリーターの末路は必ずしも同じではありません。フリーターも職歴としては認められないものの、働いていた経験は価値があり、フリーターの方が転職しやすい傾向にあるためです。
実際アルバイトから正社員登用されるケースや、働きながらスキルを磨いて転職に成功するケースも少なくありません。
一方、ニートのままでは職歴がない状態のため、フリーターと比較して就職活動で不利になる傾向にあります。履歴書の空白期間が長くなればなるほど、面接での説明が難しくなるでしょう。
ニートとフリーターどっちがマシ?
将来性を考えた場合、ニートよりもフリーターの方がマシだといえます。フリーターは実際に働いているため、社会経験を積んでいるためです。就業経験を通して社会人としての基本的なスキルが身についていれば、転職した際もすぐ環境に馴染めるでしょう。
一方、ニートの状態が続くと社会との接点が減り、働くことへの不安や恐怖が大きくなりがちです。働いていなければ、経済的な自立も難しいでしょう。まずはフリーターとして一歩を踏み出すことで、キャリアアップの可能性が広がります。
ニートとフリーターの割合は?
就業者の割合はニート(若年無業者)が2.4%、フリーターが約22%です。つまりニートよりもフリーターの方が約9倍多いと分かります。ニート歴が長くなれば、就業者との差はどんどん開いてしまうでしょう。
ニートからフリーターになることは、社会復帰の第一歩として効果的です。フリーターになることで社会とのつながりができ、社会人としての経験を積むことができます。最初は短時間から始め、徐々に自分のペースで働き方を広げていくことが大切です。
参考:総務省統計局『第1 就業状態の動向 1 労働力人口』
参考:労働力調査基本集計『全都道府県 結果原表 全国 年度次 2023年度 |』
まとめ
ニートからフリーターになることは可能ですが、今まで仕事をしていなかった分、不安が大きくなりやすい傾向にあります。最初は慣れた仕事を選んだり、短時間で働いたりすることで、働くことへの恐怖心を少しずつ和らげるようにしましょう。
また、ニートからフリーターになることで得られるのは、収入だけではありません。社会とのつながりや、自己肯定感の回復などさまざまなメリットがあります。
一人で就職活動を進めるのに不安を感じる方は、周りに相談したり、若者やニート専門の就職支援サービスを活用したりするようにしましょう。







































