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既卒で就活できるのは卒業後何年までですか?長引かせないコツも解説

既卒で就活できるのは卒業後何年までですか?長引かせないコツも解説

既卒で就活できるのは卒業後何年までですか?

既卒で就活できるのは卒業後3年までです。なぜなら、一般的に既卒としてみなされるのが卒業後3年目までだからです。既卒の基準は年齢では決まっておらず、高卒なら21歳、大学卒なら25歳、大学院卒なら27歳までが既卒扱いになります。

一方で、既卒が新卒扱いされるのも卒業後3年以内です。
厚生労働省が発表している青少年雇用機会確保指針では、卒業後3年以内であれば既卒者も新卒枠で応募できるように促しています。実際に別の調査によると、新卒枠で既卒を受け入れてくれる企業が業界全体で72%になっています。

就活を長引かせないためにも、就活するタイミングを理解しておきましょう。

出典:厚生労働省「青少年雇用機会確保指針」
出典:厚生労働省「労働経済動向調査(令和6年8月)の概況 結果の概要」

卒業1年目よりも3年目の方が就活難易度が上がる理由

同じ既卒枠の中でも、卒業してからの期間によって就活の難易度は異なります。
実際に、卒業1年目よりも3年目の方が就活難易度が上がる傾向です。
年数によって就活難易度が上がる主な理由を以下で3つ解説します。

1. 面接で納得させられる回答を用意する必要があるから

卒業して3年目の場合、面接で企業を納得させられる回答が求められます。

卒業してすぐに就活をしていると「就職を早くしたいのだろう」と企業は考えるでしょう。
一方で、卒業から時間が経っている場合は「働く意志が低いのではないか」と企業は感じる傾向にあります。
企業が抱いたマイナスイメージを払拭するためにも、面接で頑張って説明しなければいけません。

また、面接では「卒業してから何をしていたか」と質問される場合があります。
卒業してすぐ就活しているのであれば「少し休んでいた」と伝えても違和感はありません。

しかし、卒業から3年ほど経っている場合は働いていない期間が長いからこそ、企業は休んでいる間に何をしていたか、理由を知りたがる傾向にあります。
単に「休んでいた」と伝えるだけでは、就業意欲が足りないと受け取られてしまうでしょう。

2. 求められるスキルが高くなる傾向にあるから

卒業3年目だと、就活の際に求められるスキルが高くなる傾向にあります。
企業は卒業してから時間が経っている方に対して「働いていない期間が長いからこそ資格取得やスキルアップに向けて取り組めるはず」と考える可能性があるためです。

卒業1年目の場合は、卒業してから就活に取り組んでいると伝えれば「スキルアップなどに時間を費やすのが難しい」と企業は理解するでしょう。
一方で3年目の場合は卒業してから時間があるため、企業は「空いた時間に何をしていたか」を気にする傾向にあります。

卒業から就活までに時間を要する場合は、企業から求められるスキルが高くなると理解したうえで、自己研鑽に取り組みましょう。

3. 同じ年齢で社会人経験のある方と比べられてしまうから

同じ年齢で社会人経験のある方と比べられることが、卒業3年目の就活難易度が上がる理由の一つです。

大学・大学院を卒業して3年が経っている場合は、ほとんどの方が20代後半です。
既卒の方もいれば、社会人として活躍している人もいるでしょう。

もし既卒者が中途枠に応募した場合、ライバルは社会人経験豊富な同年代です。
職歴がないとアピールポイントが少なくなってしまうのも無理はありません。

また、既卒者は新卒枠でも応募可能です。
しかし、卒業してから働いていない期間が長いのであれば、就業意欲が低いととらえられ、ポテンシャル採用でも通過が厳しくなる場合があります。
就活で成功するためにはスキルや資格、課題解決力といった、ポテンシャル以外の強みを持っておく必要があるでしょう。

卒業4年目以降の就活で苦戦しやすいポイント

卒業してから4年以上経っても就職は可能ですが、年月が経つほど就活の成功難易度は上がる傾向です。

卒業4年目以降の就活で苦戦しやすいポイントを以下で解説します。
苦戦しやすいポイントを押さえておくと、対策を立てやすくなるでしょう。

1. 中途枠の求人に応募する場合は不利になりやすい

卒業4年目以降は新卒枠での応募ができなくなるため、中途枠へ応募しなければなりません。
中途枠の場合は即戦力を求める求人が多く、職歴やスキルが不足していると通過が厳しくなる場合があります。

また、卒業4年目以降で職歴なしの状態が続くと、就活難易度が今までよりも上がりやすくなります。
応募の選択肢がどんどん減ってしまうからこそ、卒業3年目までには就活をして職歴を得るように計画的に進めましょう。

卒業してから就活を続けてもなかなかうまくいかない方は、どうしたらいいかを考えたうえで、第三者に相談するなどの対策を行いましょう。

2. 新卒・既卒でも就職しなかった理由を問われる

卒業して4年以上も時間が経過していると、新卒や既卒として就職しなかった理由を問われる可能性が高くなります。
既卒の時よりも就活難易度が上がるため、事前にしっかりとした回答を準備しておきましょう。

また、新卒・既卒のタイミングで就活しなかった理由を問われると、以下の気持ちを抱く可能性があるため、あらかじめ心構えが必要です。

  • 就活がうまくいくかどうかの焦り
  • 就活をしておけばよかったという後悔
  • 納得させられる回答ができるか不安

理由を問われると焦りや不安につながり、就活全体で実力を発揮しきれなくなる可能性があります。あらかじめ気持ちを整えてから就活に臨みましょう。

3. 就活について頼る人が少ない

就活について頼れる人の少なさは、卒業4年目以降の就活で苦戦する理由の一つです。

卒業して4年以上経過していると、同年齢の友人などはすでに就職している場合が多く、情報交換をできる人が少なくなります。
周りが既卒を経験していないのであれば、気軽に相談しづらくなるはずです。
どうしたらいいのかすぐに答えが出ない点においても、既卒は悩みを抱えやすいと言えるでしょう。

既卒で就活している人が周りにいない場合は、就職エージェントに相談するのをおすすめします。

既卒でも就活を長引かせないようにするコツ

既卒での就活は、長引かせずに早めに終わらせることが重要です。
「もう少し早く就活しておけばよかった」と後悔しないために、早く内定を獲得するコツを以下で紹介します。
ポイントを押さえながら選考準備を行えば、効率よく就活を成功できるでしょう。

卒業1年目から就活を積極的に行う

既卒での就活を長引かせないためには、卒業1年目から就活を積極的に行うことが重要です。
既卒になってからの期間が長ければ長いほど、就活の難易度は高くなります。
卒業してすぐに就活をしているのであれば、企業から「早く働きたいと思っている人材だ」とポジティブに評価してもらえるでしょう。

また、既卒者は新卒枠にもエントリーできるため、あらゆる企業への応募が可能です。
応募数が増えれば選考のチャンスが広がるため、就活を長引かせずにすむでしょう。

内定を獲得しやすい業界に応募する

内定を獲得しやすい業界への応募も、就活を長引かせないためにおすすめの方法です。
内定の出やすさは、応募する業界によって異なります。
人手不足の企業や成長産業の場合は採用枠が多い傾向にあるため、既卒でも内定を獲得しやすくなります。

以下に内定を獲得しやすい業界をまとめたので、参考にしてください。

  • IT業界
  • 製造業
  • 介護・福祉業界
  • 飲食・サービス業界
  • 人材業界

熱意やコミュニケーション力、基本的なPCスキルなどがあれば、既卒でも採用をしてもらえる可能性が高くなります。

応募する基準を緩和する

応募する基準の緩和は、既卒が内定を得るために意識すべきポイントです。
自分の中での応募基準が厳しすぎると、応募できる企業数自体が減ってしまい、内定獲得が難しくなってしまいます。

具体的に緩和を検討すべき条件の一例は以下を参考にしましょう。

  • 大手・人気企業のみ応募
  • 完全週休2日制
  • 特定の業界や職種

応募の数を絞ってしまうと就活が長期化しやすくなります。
経験やスキルを積めば転職で条件の良い企業を選べる可能性もあるので、まずは早く就業することを目標に就活を行いましょう。

応募書類の志望動機や自己PR欄は8割ほど埋める

内定獲得の確率を高めるためには、応募書類の志望動機や自己PR欄を8割ほど埋めることを意識しましょう。
枠内を埋めるように記載するだけでも「入社したい意欲がある」と伝わりやすくなります。

あまりにも空白が多いと、企業から「やる気がないのではないか」「何も経験していないのではないか」と思われる可能性があります。
逆に余白なく記載していると、読みにくくなってしまうでしょう。

枠にたくさん書けるような自己PRが思い浮かばない場合は、以下を参考にアピールポイントを見つけてみてください。

  • 褒められた経験を思い返す
  • これまでの経験を深堀りする
  • 継続できていることを探す
  • 周囲の人に聞く
  • 困ったことや失敗した経験を振り返る

アピールできる内容は、自分で気付いていない意外な部分に隠れている可能性があります。
周囲の人にも聞きながら、自己PRを明確にしましょう。

面接でよく聞かれる質問を把握・回答できるようにする

既卒の就活では、よく聞かれる質問が存在します。
就活を成功させるためにも、よくある質問をあらかじめ把握したうえで、回答できるよう準備しておきましょう。

以下によくある質問の一例をまとめたので、面接準備に役立ててください。

  • 新卒で就職しなかったのはなぜですか?
  • 卒業後の期間は何をしていましたか?

回答する際は、以下を意識しておくと企業に良い印象を与えられるでしょう。

  • 嘘をつかずに正直に答える
  • 前向きな回答を心がける
  • 仕事に活かせる経験を話す
  • 言い訳せずに端的に話す

誠実かつ前向きな回答を心がけると、企業側からの印象が良くなる傾向にあります。
面接時に焦らないためにも、あらかじめ回答を準備しておきましょう。

面接マナーが守られているか第三者に見てもらう

面接のマナーを意識することは、就活をスムーズに進めるうえで重要です。
適切な振る舞いができていないと、入社後も同様の傾向があると企業に見なされ、内定獲得が難しくなる恐れがあります。

以下の場合はマナーを守っていないと判断されるため、あらかじめ注意しておきましょう。

  • 服装や身だしなみが乱れている
  • 時間が守られていない
  • 入退室の際に挨拶をしない
  • もごもごと話す
  • 面接官の目を見ない

一方で、自分の中ではマナーを遵守できていると思っていても、実際は不十分な場合もあります。
マナーが守られているかどうかは、就職エージェントやハローワークの面接練習など、プロに見てもらう方法がおすすめです。
自分に不足している部分を指摘してもらえるため、効率良く面接の精度を上げられるでしょう。

まとめ

本記事では、既卒で就活ができる期間と長引かせないためのコツを解説しました。
既卒の就活は卒業3年目まで可能です。卒業4年目以降は就活の難易度が高くなるため、早めに就活する必要があります。

既卒の就活を成功させるためには、内定を獲得しやすい企業に応募したり、面接時のポイントを押さえたりする必要があります。

既卒の場合、少しでも早く就活を始めることが成功するうえで不可欠です。
適切な準備を整えて、幅広い視点で就活を心がけましょう。
就活のプロのサポートを受けると、不安や疑問点の解決に役立つため、積極的に活用するのをおすすめします。

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ABOUT US
近藤 浩充常務取締役
株式会社ジェイック 常務取締役 20~30代の既卒/フリーター層の就職支援事業、キャリア教育事業の統括責任者を歴任、マーケティング開発部門の事業部長(現任)として東証上場を果たす。IT×教育×職業紹介などテックを活用し、変化し続ける顧客のニーズを追求している。【著書】社長の右腕 ~中堅企業 現役ナンバー2の告白~