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通信制大学を卒業したら大卒扱いなの?大卒と思われない原因も解説

通信制大学を卒業したら大卒扱いなの?大卒と思われない原因も解説
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通信制大学を卒業すると大卒扱いになるの、と思っている方も多いのではないでしょうか?

実は、通信制大学卒業後は大卒扱いになります。
なぜなら、通信制大学は、文部科学省が認可した法律上の学校であるからです。

こちらの記事では、通信制大学は大卒扱いになるのかや大卒扱いと思われにくい原因について解説しております。
こちらの記事を読むことで、通信制大学の事を理解することが出来ます。気になった方は是非最後まで読んでみてください。

通信制大学を卒業すると大卒扱いになる

通信制大学を卒業すると大卒扱いになる

通信制大学は、法律によって正式に認められた「学校」です。そのため卒業要件を満たすことで、正式に「大卒」として認められます。

具体的には、1947年に学校教育法によって通信制大学が制度化され、その3年後の1950年に文部科学省によって正規の大学教育課程として認可されました。つまり70年以上にわたり国から「大学」として認められており、こうしたことからも、通信制大学の卒業要件を満たせば大卒の肩書きをしっかりと手にできるのです。

通信制大学が大卒扱いにならないと思われる原因

お伝えしたように、一般的な四年制大学などと同じく、通信制大学でも大学卒業資格を得ることができます。しかしながら「大卒扱いにならない」というウワサを耳にしたことがある人も多いかもしれません。

では、どうして「大卒扱いにならない」と思われているのでしょうか?その原因としては、次の2つが考えられます。

  • 大卒の資格取得をできない受講種類が存在するから
  • 通信制大学を良く知らないから

では、それぞれの原因について見ていきましょう。

原因1:大卒の資格取得をできない受講種類が存在するから

1つめの原因は、受講する種類によっては大卒資格を取得できないからです。

そもそも通信制大学には、以下4つの受講形態が存在します。

  • 正科生
  • 聴講生
  • 科目別履修生
  • 特修生

この4つのうち、大卒資格を得られるのは「正科生」のみです。つまり、その他の3つの受講形態の場合には、たとえ卒業要件を満たしていたとしても大卒と名乗ることはできません。こうした事情もあり「通信制大学=大卒ではない」という誤解が生まれてしまっているのです。

原因2:通信制大学を良く知らないから

2つめの原因は、通信制大学の存在自体がよく知られていないからです。

四年制大学や短大に比べ、通信制大学の知名度は高くありません。「通学しなくてもいい」「家にいながら楽して単位が取れる」といったイメージも根強いため、「そうした簡単な学校であれば大卒の肩書が手に入るはずがない」と思われてしまうことが多いのです。

通信制大学を選ぶ方法

文部科学省によると、通信教育制度を導入している大学は全国で44校存在します(学部/令和2年12月現在)。短期大学を合わせると50校以上に及ぶため、「どこに行けば良いんだろう」と悩んでしまう人も多いかもしれません。

こうした場合には、次の2つの方法を試してみることをおすすめします。

  • 学びたい分野/カリキュラムのチェック
  • スクーリングの内容/時期/頻度/会場の把握

では、それぞれの方法について解説します。

参考:文部科学省|大学通信教育制度について 令和2年12月(p.1)

方法1:学びたい分野/カリキュラムのチェック

まずは「自分が学びたい分野は何か」をしっかりと決めつつ、カリキュラムを学校ごとに比較してみましょう。

通信制大学は「自学自習」が基本です。“教授の目”といった強制力もないため、興味を持てない分野の勉強だとどうしてもサボってしまう可能性があります。一方で自分が本当に学びたい分野の勉強であれば、たとえ一人で進めたとしてもモチベーション高く日々の学習に取り組めるはずです。

ちなみに通信制大学では印刷教材を配布されることが一般的ですが、この教材のクオリティも学校ごとに差があります。そのため大学を比較する際には「どの教材であれば勉強がはかどりやすそうか」「解説が分かりやすいのはどれか」といった点にも着目してみると良いでしょう。

方法2:スクーリングの内容/時期/頻度/会場の把握

大学選びの際は、スクーリングの内容もチェックしてみてください。スクーリングとは「大学に足を運んで授業を受けること」を意味する言葉ですが、インターネット上での講義だけでスクーリングが完結する大学もあるなど、その内容や時期、頻度などは学校によってさまざまです。

たとえば中央大学法学部の通信教育課程では、次のようなスクーリングを実施しています。

▼中央大学法学部 通信教育課程

オンデマンド・スクーリング事前収録した講義映像をweb上の専用システムで視聴。
約2ヵ月間の受講期間内に、23時間程度の講義映像の視聴が必要。
オンライン・スクーリングWebexやZoomを利用し、事前収録映像を視聴
短期スクーリング3~4日間、対面で授業を実施
夏期スクーリング大学のキャンパス内で対面授業を受講、
もしくは同時期にオンラインで受講。3日間で1科目を学ぶ。
演習(正科生のみ)1講座20名程度で実施されるゼミ形式の科目。
週末ごと、もしくは週末集中方式の2種類で開催。
通学スクーリング(正科生のみ)所定の資格を満たせば、通学課程の授業を受講可。
大学のキャンパスへの通学が必要。

中央大学法学部 通信教育課程(2022年7月時点)

なお遠方の通信制大学を検討している場合、スクーリングのために大学に足を運び、授業を受けるのは時間的にも体力的にも厳しいものがあるかもしれません。こうした場合には、オンライン上で授業を受講することで単位として認められる学校などを選ぶことがおすすめです。

ちなみに入試会場を選べたり、オンライン上で受験できたりする学校も増えています。こうした点も、大学選びの際に確認してみると良いでしょう。

通信制大学の学費と奨学金について

通信制大学に通うことを考えている場合、特にお金の面について気になる人は多いかもしれません。そこで通信制大学の「学費」、そして「奨学金」についてリアルな実情をお伝えします。

学費

通信制大学の年間の授業料は、10万円~30万円が一般的です。

「BrushUP学び」の調査によると、情報公開日(2019年12月19日)時点での授業料は、大阪学院大学(正科生)が77,000円と最も安く、なかには大阪芸術大学の126万円のように高額な学費を設定している学校も一部ありますが、おおむねどの学校も10万円~30万円の範囲内に収まっています。

参考:BrushUP学び|通信制大学の学費はどのくらいかかる?費用の安い通信制大学をランキングで紹介

なお通常の学費とは別に、スクーリング費や教材費など、費用が別途かかる可能性もあります。全てのコストを足すといくらになるかは学校によって大きく異なるため、授業料だけでなく、通学期間の合計額についても必ず確認しておくようにしましょう。

たとえば中央大学法学部の通信教育課程を見てみると、学費の内訳は次のようになっています。

▼1年次入学 4年間で卒業する場合

1年目(1年次)
約170,000円
入学検定料:10,000円
入学金:20,000円
基本授業料:80,000円
導入教育 A・B:10,000円
短期スクーリング(2科目):20,000円
オンデマンド・スクーリング(2科目):30,000円
2年目(2年次)
約126,000円
基本授業料:80,000円
短期スクーリング(1科目):10,000円
夏期スクーリング(1科目):6,000円
オンデマンド・スクーリング(2科目):30,000円
3年目(3年次)
約126,000円
基本授業料:80,000円
短期スクーリング(1科目):10,000円
夏期スクーリング(1科目):6,000円
オンデマンド・スクーリング(2科目):30,000円
4年目(4年次)
約106,000円
基本授業料:80,000円
短期スクーリング(2科目):20,000円
夏期スクーリング(1科目):6,000円
4年間合計:約528,000円

中央大学法学部 通信教育課程(2022年7月時点)

奨学金

通信制大学に通っている学生も奨学金を受け取れます。

ただし、たとえば日本学生支援機構の奨学金を利用できるのは、スクーリングの受講が正式に認められた場合のみです。家庭の経済状況によって支給額なども異なるため、奨学金の受給を希望する場合には「申請要件に自分が当てはまるか」「いくら受け取れるか」といったことを必ず確認しておくようにしましょう。

日本学生支援機構

通信制大学で必要な書類

通信制大学への通学を考える場合には、出願の際に以下の書類の提出が求められる場合があります。

  • 大学/短大の卒業証明書/成績証明書
  • 編入学資格証明書
  • 高校の卒業証明書/調査書

上記以外の「その他の書類」も含め、それぞれの書類の内容や、提出が必要な人についてお伝えします。

書類1:大学/短大の卒業証明書/成績証明書

四年制大学や短大などを卒業し、通信制大学に入学し直す場合には、出願の際に「卒業証明書」の提出が求められます。受験する大学によっては「成績証明書」の提出が必要な場合もあるため、在学していた大学・短大にあらかじめ申請しておきましょう。

書類2:編入学資格証明書

専修学校を修了後、通信制大学への入学を希望している場合には、出願先の大学に「編入学資格証明書」を提出することが一般的です。発行までに時間がかかるケースが多いため、通っていた学校から事前にもらっておくと良いでしょう。

書類3:高校の卒業証明書/調査書

高卒者が通信制大学を目指す場合には、出願の際に「卒業証明書」や「調査書」の提出が必要です。調査書とは「高校在学時の学習態度」や「どのような学校生活を送っていたか」などが記された書類のことで、大学側が合否を決める際に利用されます。

なお「高認試験(高等学校卒業程度認定試験)」を受験し、大学受験資格を手に入れた場合には「合格証明書」の提出も必要です。

書類4:その他の書類

通信制大学の受験にあたっては、その他に次のような書類の提出が求められることがあります。

  • 志願票
  • 健康診断書

上記以外にも、出願先の大学や志望するコースによっては、学校独自の書類の提出が必要になる場合もあります。希望する大学の受験要綱などにしっかりと目を通しつつ、必要な書類を確実に集めていきましょう。

まとめ

「通信制大学は大卒扱いになるのか」という疑問にお答えしてきました。

結論、通信制大学の「正科生」に関しては大卒の肩書を手に入れることができます。ただし、もちろん卒業要件を満たすことができなければ「大卒」と名乗ることはできません。

そこで確実に卒業するためにも、学校選びの際には「自分が興味のある分野の勉強ができるか」「スクーリングで苦労しないか」について確認しておくようにしましょう。モチベーション高く勉強に臨むことができれば、途中でドロップアウトすることなく、卒業のその日まで充実した毎日を送れる可能性があるからです。

今回お伝えした「通信制大学を選ぶ方法」も改めて確認しつつ、自分にとって最適な大学を探していきましょう。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ゼロフリ」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター