工学部の就職ってどう?院卒と学部卒の違いは?

工学部の就職ってどう?院卒と学部卒の違いは?

工学部は就職にあたって専門性や実用性の高さ活かせる学部ですが、学生のうちから就職先や仕事内容を具体的にイメージできる人はそう多くないでしょう。この記事ではは工学部の具体的な就職先候補や、学部卒・院卒のそれぞれの場合のメリットやデメリットを解説します。

工学部の就職~学部卒の場合のメリット・デメリット~

工学部の就職~学部卒の場合のメリット・デメリット~

工学部の就職について学部卒の場合のメリット・デメリットについてまとめました。

学部卒のメリット

工学部を学部卒で就活する際のメリットをまとめています。

メリット1.院卒と比べた2年のアドバンテージ

一般的な4年制大学を順当に卒業して就活に臨む場合、大学院に進むよりも2年早く社会人としての生活を始める事になります。そのため、この2年間で仕事のノウハウを蓄積する事が出来るという点がメリットです。特に現場での経験が重要になる技術職にとって2年間という時間は大きなアドバンテージとなるでしょう。また、2年間早く働き始めるという事はその分お金を稼げるという事も意味しています。将来の目標やプライベートへの投資などを早い段階から行えるのも、学部卒ならではのメリットと言って良いでしょう。

メリット2.猶予と保険

大学院まで進むという事は、ひとつの学問についてより一層深い研究を行うという事です。院卒の学生は企業からこうした高い専門知識を期待されており、配属先でもそれなりの即戦力となる人材が求められます。一方学部卒の場合は一般的なレベルの教養が求められる事はあっても、極端に高度な知識を要求されるケースは稀です。仕事において必要となる専門知識は働きながら学習するという猶予期間があると言えるでしょう。また、学部卒は万が一就活が上手くいかなかった場合に「大学院へ進む」という保険をかけておく事も可能です。退路を確保しておく事は就活中の精神的な支えとなり得ます。

学部卒のデメリット

ではデメリットは何でしょうか。

デメリット1.専門性において院卒と比べると劣る

大学で学べる範囲では大学院の専門性をカバーする事は出来ません。これは専門性の高い職業においては院卒の応募者に対して後れをとってしまう可能性が高い事を意味しています。一般的な商社などに就職するにあたってはあまり気にしなくても構いませんが、研究職に就く事を視野に入れている場合には注意が必要です。現状では大手研究機関の職員はほとんどが院卒の学歴を有しており、学部卒で研究職に就くのは難しいと言われています。特に工学部のような理系分野においてはこうした傾向が顕著なので十分に留意しておきましょう。

デメリット2.給与面その他のデメリット

学部卒は同じ職種に就くとしても院卒に比べると給与が安く設定される傾向があります。もちろんすべての求人がそうという訳ではありませんが、専門性の高い職業ではこうした傾向が強い事は覚えておきましょう。また、理系の就職先は院卒の人口割合が高いというのが一般的です。そのため学部卒で入社した場合は周りの同期に年上が多い、同期が上司となるといった状況も珍しくありません。

工学部の就職~大学院卒の場合のメリット・デメリット~

工学部の就職~大学院卒の場合のメリット・デメリット~

工学部の就職について大学院卒の場合のメリット・デメリットについてまとめました。

大学院卒のメリット

工学部を大学院卒で就活する際のメリットをまとめています。

メリット1.自分の得意分野を伸ばせる

大学院では原則的に大学で自分が学んだ分野の研究を2年間かけてさらに進めていく事になります。専門的な知識を身につける事でより一層高度な知識を必要とする就職先への選択肢を増やせるのは大学院へ行く大きなメリットとなるでしょう。また、大学院に進んでおくと学部卒では難しいと言われている研究職への就職にも可能性が出てきます。専門性の高い知識や経験を積んでおくと就職に有利に働く事は多いのです。

メリット2.就職時や入社後の待遇が良い

大学院での研究で優秀な成績を収めると、研究室の教授が企業への推薦状を書いてくれる事があります。特に工学部のような理系学部では実験演習も多く教授との距離感も近いため、教授と親密になっておくと自分に合った企業を紹介してくれたりもするのです。大学院在学中には学会で海外へ赴く事も珍しくありません。こうした機会に知見や人脈を広げておけば就活時に役立つでしょう。また、就活で求人情報に目を通すと「院卒以上限定」の求人は給与が好条件のものが多い事が分かります。院卒限定の求人でないにしても、新卒入社時に限って言えば学部卒よりも院卒の方が給与が高い傾向にあるのです。

大学院卒のデメリット

ではデメリットは何でしょう

デメリット1.学費がかかる、研究漬けになる

大学院に通うとなると、大学とはまた別に2年分の学費が発生します。国立か私立かによって学費の相場は多少上下しますが、大学院2年分の学費は130万~180万円前後が一般的な相場です。安いとは言えない金額なので、場合によっては奨学金や補助金制度を上手に活用して負担を軽くする工夫も必要になるでしょう。また、大学院では本格的な研究や実験を行うため、勉強漬けの毎日を送っていると価値観が偏って見える世界が狭くなってしまう可能性があります。適度な息抜きや情報収集によって知見を広めるように心がけておく事が大切です。

デメリット2.就職先が限られる

専門性の高い職業への道が開かれるという点は院卒のメリットとなりますが、これは「大学院生活で得た専門性を活かすための就職先は限られる」というデメリットにもなり得ます。せっかく2年間かけて身につけた知識を就活に役立てたいという人は多いでしょう。しかしその2年間を仕事に結びつけるためには、大学院への進学前に具体的な将来設計を固めておく事が重要になるのです。また、大学院まで進学して万が一内定が取れなった際には就職浪人となる可能性が高くなります。進学という保険をかけておけないという点にも十分注意しておきましょう。企業によっては院卒のように高度な知識を持った学生を好まないという風潮を持っている場合もあります。

工学部の就職先

工学部の就職先

この章では工学部卒の就職先としてメジャーなものを紹介します。

工学部の就職先1.機械工学

工学部卒の学生が選ぶ就職先としてメジャーなもののひとつが機械工学系の技術職だと言われています。例えば自動車・家電・医療機器などの部品メーカーが代表的なものとして挙げられるでしょう。こうしたメーカーの機械工学系部署に就職した場合、主に製品の設計・開発という業務に携わる事が出来ます。機構部の設計・開発には熱力学・流体力学・機械力学といった工学部で学んだ知識を存分に活かせるのです。

工学部出身の学生なら、設計・開発職以外にも生産ラインの管理・指導を担う品質管理部門に就職するという選択肢があります。具体的な仕事内容は「国際規格・安全基準のチェック」「生産工場から周辺環境への影響チェック」「安全性・耐久性のチェック」などです。特に日本は製品の品質に厳しい国として知られており、リコールや自主回収といった事例も多くなっています。こうした事態を未然に防ぐためにも、優秀な品質管理者という人材はどの企業からも需要が高いのです。

製品を新たに生み出す職種以外では、既製品のメンテナンスを行う整備工としての道もあるでしょう。例えば自動車・鉄道・飛行機といった交通系企業に就職するというのが一般的です。整備工として働くためには工学部で学んだ知識だけではなく、実際に機器を整備するための専門的な技術が必要となります。就職してから地道のノウハウを積み重ねて初めて一人前となる職種である事に留意しておきましょう。

工学部の就職先2.電気工学

電気工学系の職種は機械工学と並んで工学部の代表的な就職先となっています。電子制御の設計職種は理系の仕事の中でも高度な知識を要求されるため、特に院卒の学生は人材市場での需要が高いです。家電製品をはじめとして、日常生活において身の回りにある機械のほとんどには電子制御システムが搭載されています。そのため技術者のニーズも高く、就活では多くの求人情報が出回るのです。中小企業の場合は大手の下請けとして仕事を受注するケースが多くなります。

大掛かりなシステムを取り扱う代表的な職種としては、建物の電気設備の設計・開発を行う部署が挙げられます。コンセントの位置や空調・照明の配線などを決めるのが主な仕事内容です。基本的には建物の骨組みや外観が完成してからの作業になるので、状況に応じて仕様書を修正しながら仕事を進める事も珍しくありません。電気設備に関連する仕事としてはもうひとつ、設備工事の施工管理という職種も存在します。納期から逆算して工事のスケジュールを組み、さらに現場での監督業務を担うポジションです。進捗状況によって臨機応変に対応する必要があるため、各部門との調整力が重要になります。

工学部の就職先3.通信工学

ビジネス界に留まらず社会全体でIT化が進んでいる現代社会では、通信工学系の職種が大きな注目を集めています。WebサイトやWebシステム、ソフトウェアやアプリケーションの開発を行うシステムエンジニア・プログラマーも工学部卒の学生が重宝される就職先です。システムエンジニアは主にシステムの仕様設計を、プログラマーは仕様書に沿って機能を実装する作業がメインになります。企業によってはシステムエンジニアがプログラミングまでトータルで担当する場合もあるので、募集要項の業務内容をよく確認しておくようにしましょう。

なお、エンジニア職は専門分野に応じて様々な職種に枝分かれしています。ネットワーク環境の構築・保守・トラブル対応を行うネットワークエンジニアや、物理的なサーバー環境構築や運用・保守を行うサーバーエンジニアなどがその代表例です。これらのエンジニア職は運用時のトラブル対応のために休日返上となる事も多いですが、一般的に給与は比較的好待遇となっています。

工学部の就職先4.応用化学系

工学部で応用化学を専攻していた場合には、専門分野に応じて様々な就職先が候補となります。例えば有機化学を専門的に学んでいたのであれば、医療品・化粧品メーカーなど人体に関連性の高い分野が人気です。一方無機化学を専攻していた学生にとっては電池・メモリー・セラミクスといった工業製品産業に関わるメーカーへの就職が一般的となっています。

化学工学を専攻分野としている学生はプラントエンジニアとして企業の研究部門に就職するケースがよく見られます。物理化学専攻であれば光化学や界面物性の知識を活用出来る企業からの需要が高くなるでしょう。先端技術の開発競争が激化している現代では、企業側で人材確保に余念がない業界であるとも言えます。繊維工学を専攻している場合にはアパレルメーカーの生産管理や研究・開発部門が就職先として人気です。

応用化学は持続可能な社会形成にとって重要な役割を果たす分野であり、日本に限らず世界規模で人材が必要とされています。就職先の企業によってはグローバルな活動に携わる事も可能です。専門性が高さゆえに実生活との結びつきが希薄に感じられがちな分野ですが、上記のように日常生活において様々な部分で技術が活用されています。企業としては高度な研究で知識を積み重ねてきた院卒の学生を欲しがる傾向にある事も覚えておくと良いでしょう。

工学部の就職先5.土木建築系

工学部で学んだ知識はと土木建築系の業界においても役立てる事が出来ます。土木建築業界への就職であれば、建築物の設計や工事の管理を行う建築士が主な就職先と言って良いでしょう。建築士として仕事を行うには一級建築士・二級建築士・木造建築士などの国家資格が必要になります。どの資格を保有しているかによって手がける事が出来る業務範囲が異なるので注意しましょう。

上記の資格で最も難易度が高い一級建築士は国土交通省が管轄する国家資格であり、住宅・商業施設・公共施設など担当出来る建築物に制限がありありません。二級建築士は住宅建築を専門とする資格となり、木造建築士は住宅用木造建築のみを管轄としています。これらの資格を取得するには所定の教育機関を卒業した上で実務経験が必要とされていましたが、規定改正によって2020年3月卒業の大学卒業者からは実務経験が不要となりました。ただし、国が指定する学歴を有していない場合には7年以上の実務経験が必要です。

建築士以外では道路・橋・トンネルなどの設計を担う土木設計士という就職先も考えられます。インフラ整備を行う職種であるため仕事量が比較的安定している業界です。また、公共事業を行うので技術士資格を取得した上で建設コンサルタントとしての登録が必要になります。建築士にしても土木設計士にしても、予め明確な将来設計を持って大学に進学している学生が多いというのも特徴的です。

工学部の就職は学部卒か院卒かで違う。じっくり考えよう。

工学部の就職は学部卒か院卒かで違う。じっくり考えよう。

工学部とひとくちに言っても、専門分野によってその就職先候補は多種多様です。また、就活において学部卒と院卒にはそれぞれ異なるメリット・デメリットが存在しています。どちらが良いという訳ではなく、自分の将来設計において有用な選択肢をとる事が重要なのです。僅か2年間の差ではありますが、これが自分の将来に大きな影響を及ぼすという認識を持っておきましょう。

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