音楽の仕事について徹底解説!【6つの分野をご紹介】

音楽の仕事について徹底解説!【6つの分野をご紹介】

「音楽の仕事をしてみたい」「音楽の仕事の内容について知りたい」という方もいるのではないでしょうか。音楽の仕事は表に立つ職業以外にも、BGMや動画編集の仕事などもあります。この記事では、音楽関係の仕事を6分野に分け、それぞれの仕事に向いている人の特徴、就職する方法などの情報をご紹介します。

音楽関係の仕事とは

音楽関係の仕事とは

音楽関係の仕事には、大きく分けて6つの分野があります。ひとことで音楽の仕事といっても、とてもたくさんの種類があり、音楽への携わり方によって分野が異なるからです。

今回は分野ごとに具体的な仕事をご紹介しますので、気になるものを探してみましょう。

ミュージシャン/演奏家などプレーヤーの分野

ミュージシャン/演奏家などプレーヤーの分野には、以下のような仕事があります。

  • 歌手/ボーカリスト
  • シンガーソングライター
  • 楽器演奏者
  • ピアニスト

それぞれについて解説します。

歌手/ボーカリスト

歌手やボーカリストは、芸能プロダクションやレコード会社、音楽レーベルに就職するのではなく所属し、歌を歌う仕事です。

一般企業に就職するのとは異なり、CDを発売するなどの音楽活動をするために契約している感覚に近いといえます。なかにはどこにも所属せず、自身でレーベルを立ち上げ、活動している人もいます。

報酬に関しては給料制の場合もありますが、歩合制も多いようです。CDを発売している場合は、売り上げに応じて歌唱印税などが入ります。

主な仕事場は、コンサート会場やイベント会場、レコーディングスタジオなどがあります。個人やバンドを組んで歌っている人だけでなく、CMソングやバックコーラスなどを中心に活動している人もいます。

シンガーソングライター

シンガーソングライターは、自分の感情やメッセージをメロディにのせて、直接人に伝える仕事です。自分で作詞作曲し、自分自身で歌うため、ストレートに思いをぶつけることができます。バンドを組んで活動する場合もありますが、ギターやピアノなどの楽器を演奏しながら弾語りをするスタイルの人もいます。

たとえば、以下のような活動が考えられます。

  • 曲作り
  • レコーディング
  • ライブ
  • メディア出演

上記のようなさまざまな音楽活動を、周囲のスタッフと協力しながら取り組みます。

楽器演奏者

ひとくちに楽器演奏者といっても、さまざまな種類があります。ポップス、ロック、クラシックなど、音楽のジャンルによっても使われる楽器が違うからです。

楽器演奏者の職種としては、以下のようなものがあります。

  • ギタリスト
  • ベーシスト
  • ドラマー
  • トランぺッター
  • サックスプレーヤー
  • キーボード奏者
  • バイオリンやチェロなどの弦楽器奏者

バンドやソロとして活躍する人もいますが、なかにはスタジオ専属のミュージシャンとして活動する人もいます。クラシックを専門とする場合、ソリストや楽団員として活動している人が多いようです。音楽学校の講師やインストラクターと、兼業している楽器演奏者もいます。

ピアニスト

ピアニストは、楽器演奏者の中でも特殊だといえます。ピアノは汎用性が高く、活動の場所も幅広いためです。

ピアニストの活動内容としては、主に以下が考えられます。

  • リサイタルを開催するなど、ソリストとして活動する
  • 楽器のソリストから依頼を受けて伴奏する
  • オペラやミュージカル、バレエなどの舞台舞踊にピアノ伴奏する
  • アーティストなどの依頼を受けて演奏するセッションミュージシャンとして活動する
  • イベントや結婚式披露宴の会場、ホテル、高級レストランやバーで演奏する
  • ピアノスクールの講師として働く
  • ピアノ教室を開く

このように、ピアニストの活動の場所は比較的広いといえます。技術や表現力があれば、さまざまな場所で活動することができるでしょう。

楽器関連分野

楽器関連分野の仕事には、以下のようなものがあります。

  • ピアノ調律師
  • 楽器クラフトマン、楽器リペアマン

それぞれについて解説します。

ピアノ調律師

ピアノ調律師には、音を聞き取る耳と、ピアノの知識修理の技術が必要です。その名の通り、ピアノの調律保守を、専門的に行う技術者だからです。

ピアノ調律師の主な仕事は、ピアノの音色の微妙な変化を聞き取り、適切な状態に音程を調整調律することです。また、依頼主のイメージ通りの微妙な音色を創り出せるよう、整音も行います。最もよい状態で音を出せるようにするのが、ピアノ調律師の仕事です。

ピアノメーカーや販売会社調律専門会社などへの就職、もしくはフリーランスとして、コンサートホールやライブ会場、学校、一般家庭に出向いて仕事をします。

楽器クラフトマン/楽器リペアマン

楽器クラフトマンは、楽器をつくる職人です。バイオリンやギターなどを自分の技術と感性で作り上げるため、単なる技術者というよりも、アーティスティックな仕事ともいえます。

楽器クラフトマンの主な仕事は、以下の通りです。

  • 楽器のデザイン
  • 材料の選定
  • 切削と組み立て
  • 塗装

デザインから塗装まで、一連の作業を担当します。

勤務先としては、大手メーカーの工場や楽器工房などが考えられます。

楽器リペアマンは、壊れた楽器を修理する専門家です。楽器店や楽器メーカーなどに勤め、店頭に並ぶ前の楽器の最終調整や、依頼された楽器の修理調整を担当します。

楽器クラフトマンと楽器リペアマンの仕事を兼任したり、販売スタッフや音楽教室の運営などを兼ねたりするケースも多いようです。

作詞/作曲/アレンジの分野

作詞/作曲/アレンジの分野には、以下のような仕事があります。

  • 音楽プロデューサー
  • 作曲家
  • 作詞家

それぞれについて解説します。

音楽プロデューサー

音楽プロデューサーは、音楽を制作する上での総合的なプロデュース力を問われる仕事です。歌手やタレントの発掘から、売り出し方にいたるまで、さまざまな舵取りを任せられるためです。

歌手や演奏家の力を引き出す方法を考えたり、音楽の方向づけやテーマを決めて作詞作曲家の選定をしたりするなど、仕事は多岐にわたります。

最近では、ミュージシャンが自ら他の人をプロデュースするケースもあります。

作曲家

作曲家は、音楽についてのさまざまな知識や感性が必要な仕事です。アーティストやプロデューサーなどクライアントから依頼を受けて、一から曲を生み出す能力が求められるためですひとくちに作曲といっても、以下のようにさまざまな分野があります。

  • J-POPやロック、演歌などポピュラーミュージック
  • TVドラマや映画、アニメ、ゲームなどサウンドトラック
  • 現代音楽やオーケストラの演奏用楽曲
  • CMソングや演劇、ミュージカルの楽曲
  • 校歌や社歌

ピアノやキーボード、ギターなどを使い、メロディーを譜面に書き入れながら制作していきます。最近ではパソコンのソフトを使い、曲作りをする作曲家も少なくありません。

作詞家

作詞家は、豊富な語彙力と、音楽に対する知識や感性が必要な仕事です。音楽出版社やレコード会社、アーティスト本人や所属事務所などから依頼を受け、楽曲に合う歌詞を作ることが求められているためです。作詞するジャンルも幅広く、求められるものに柔軟に対応しなければなりません。

作詞家が担当するジャンルとしては、以下が考えられます。

  • ポップスやロック
  • ドラマやアニメの主題歌、CMソング
  • 童謡、演歌
  • 校歌や社歌
  • 大規模なイベントのテーマソング

作詞家は、これらのようなさまざまなジャンルに合わせて詞を書く感性と技術が必要です。

コンサート/イベント関連分野

コンサートやイベント関連分野には、以下のような仕事があります。

  • イベントプランナー
  • ローディ
  • コンサートプロモーター

それぞれについて解説します。

イベントプランナー

イベントプランナーは、音楽などのイベント(体験)を通して人々に商品のよさを伝える、近年人気の仕事です。

情報が溢れている現代では、CMや新聞雑誌の広告のような単純な情報発信だけでは、もののよさが伝わりにくい時代になってきているからです。

イベントプランナーは、感動や喜びが生まれる空間場所を創り上げ、体験してもらうことで、クライアントと生活者をつなぐという重要な役割を担う仕事です。

ローディ

ローディは俗にいう「裏方」です。そのため、聞いたことがないという人もいるかもしれません。

しかしミュージシャンにとっては、ローディは欠かせない存在です。たとえば、ミュージシャンの楽器を本人に代わって管理し、常にベストの状態にメンテナンスするのは、ローディの仕事です。

コンサート会場やスタジオにも同行し、搬入出とセッティング、チューニング、音出しのチェックなどを担当しいます。また、ミュージシャンの付き人的な役割を担うケースもあるようです。

ミュージシャン本人がローディも兼ねたり、リペアマンなどほかの音楽関係の仕事と兼任したいりする人もいます。

コンサートプロモーター

コンサートプロモーターは、コンサートのプロデューサー的な重要な役割の仕事です。

コンサートの始まりから終わりまで、全ての舵取りを担当するためです。

コンサートプロモーターの主な仕事としては、以下があります。

  • クライアントやアーティストとの交渉
  • コンサートの企画制作
  • チケットの販売管理
  • 事前の宣伝広報活動

コンサートにまつわる大半ををプロデュースするのが、コンサートプロモーターの仕事です。

PA音響分野

PA音響分野には、以下のような仕事があります。

  • レコーディングエンジニア
  • ミキサー
  • PAエンジニア

それぞれについて解説します。

レコーディングエンジニア

レコーディングエンジニアは、CD制作の音の演出調整をする、比較的新しく生まれた仕事です。

昔は歌と楽器の生伴奏を同時録音していましたが、現在ではボーカルや楽器の種類別に録音作業をするため、演出調整が必要になってきたことから、レコーディングエンジニアの仕事が求められるようになってきました。。

レコーディングエンジニアは、音を聞きながら別の楽器を入れたり、録り直すといったことも担当します。録音後のミックスダウンや音量トーンの調整など、専門的な技術が必要な仕事です。

ミキサー

ミキサーとは、楽器の音やアーティストの声をミックスするエンジニアのことをいいます。なぜミキサーという仕事が必要かというと、それぞれ音量などのバランスが悪いと、本来の音楽のよさが聞き手に伝わらないからです。

ミキサーの主な仕事は、音響機器を操作や音質音量の調節です。仕事場はレコーディングスタジオやコンサート会場などで、スピーカーなどの機材のセッティングなども担当します。

PAエンジニア

PAとはPublic Addressの略で「拡声装置」という意味で、その名前の通り音を向上させ、響かせる仕事です。

アーティストの歌や演奏を客席にベストな状態で届けるため、適切な機材を選び、搬入やセッティング、イベント中の音量音響の調整管理などを担います。i

そのためPAエンジニアは、コンサートには欠かせない仕事のひとつといえます。

音楽を指導/取材する分野

音楽を指導取材する分野には、以下のような仕事があります。

  • 音楽教師
  • 音楽雑誌記者/編集者

それぞれについて解説します。

音楽教師

音楽教師とは、単純に歌唱や演奏技術を教えるだけの仕事ではありません。生徒に音楽に親しむ喜びを教え、豊かな心を育てるという、大きな使命もあります。

ひとことで音楽教師といっても、以下のようにさまざまな職場があります。

  • 音楽専門学校
  • 音楽教室
  • カルチャーセンター
  • 個人で教室を開く
  • 小中高の学校

上記のなかでも、学校教師の場合は教員職員免許状が必要です。音楽の授業だけでなく地域交流、合唱の発表会、クラブ活動の顧問など、仕事の内容も多岐にわたります。

音楽雑誌記者/編集者

音楽雑誌記者や編集者は、文章が書けるだけでなく、流行などをキャッチするアンテナが高くなければできない仕事です。音楽のトレンドや新しい情報を得て記事にし、発信し続けないといけないためです。

雑誌記者は、音楽のジャンルや雑誌の方向性に合わせた記事の作成や、アーティストへのインタビューなどの企画取材や原稿作成を担当します。

編集者は、雑誌ができあがるまでの以下の工程に関わります。

  • 記事内容の決定
  • ライターとの打ち合わせ
  • 原稿発注/取材
  • 原稿の編集写真選び
  • デザイン発注
  • 校正
  • 印刷所への入稿

音楽雑誌以外に音楽情報サイトも存在するため、Web媒体での仕事も可能です。

音楽関係の仕事に就く方法

音楽関係の仕事に就く方法

音楽関係の仕事に就く方法に、決まりはありません。最近ではSNSの普及などにより、自分をアピールする方法も増えてきています。

しかし、なかには資格が必要な仕事や、企業に就職した方がよい仕事もあります。ここでは、音楽関係の仕事に就くための方法をご紹介します。

資格を取る/専門的な学校で学ぶ

まず、学校の音楽教師を目指すならば資格は必須です。教員職員免許状の取得が、国で義務付けられているためです。音楽系の四年制大学を卒業して資格を取得し、教員採用試験に望むのが一般的です。

ピアノの調律師にはピアノ調律技能士という国家資格がありますが、必須の資格というわけではありません。

そのほかの仕事でも資格が必須なものは特にありませんが、専門的な学校で学んだほうがよいものはたくさんあります。

たとえばピアニストやクラッシック系の楽器演奏者のなかには、音楽系の学校で技術や知識をきっちりと学んできている人が多くいます。ソリストとして華々しく活躍するような人も、音楽系の学校で学んだり、国内外のコンクールで優秀な成績を収めたりしている人が大半です。

あなたの目指している仕事には資格が必要なのか、また、専門的な学校で学ぶ必要があるのかを確認してみましょう。

決まったルート以外で音楽業界へ入る

たとえばボーカル系や、ギターなどの楽器演奏者、作曲作詞家などは、プロになるのに決まったルートはありません。

現代はSNSなどの普及により、どこにチャンスが転がっているかわからないためです。SNSや動画サイトに自作の曲をアップしたことがきっかけで、人気に火がついてプロになった人もいます。

事務所などに所属せず自身でレーベルを立ち上げて路上ライブや音楽配信をしたり、自主制作のCDを発売したりしている人もいます。

音楽活動をしながらコンテストなどに応募し、賞を取ってデビューという道もあります。

もちろん独学ではなく専門的な学校で学び、確かな技術を身につけてから勝負するパターンもあります。いずれにしても、、正規のルート以外で音楽業界に入るためには、自分の作品を人に聞いてもらう・見てもらう機会を多く持つことが必要です。

あなたの活動をより多くの人に知ってもらうためにはどうしたらよいのか、どのようなルートが向いているのかについて、しっかり考えてみましょう。

企業や事務所に就職/所属する

音楽系の仕事をしたい場合は、まず、やりたい仕事に関連がありそうな企業を探してみましょう。音楽系の仕事の多くは、どこかの企業(店舗や教室等も含む)や事務所に就職、所属することで働くことができるためです。

主な分野ごとに簡単にまとめると、以下のようになります。

  • 楽器関連分野→楽器メーカーや楽器店、楽器商社
  • 作詞/作曲/アレンジの分野→レコード会社や音楽制作会社、音楽系事務所や芸能プロダクション
  • コンサート/イベント関連分野→イベント会社やイベント企画部門のある企業
  • PA音響分野→ライブハウスやコンサートホール、スタジオ
  • 音楽を指導/取材する分野→教師は学校や各種教室、記者・編集者は出版社やWebコンテンツ運営会社

あなたが希望する分野にはどのような求人があるのか、サイトや会社のホームページなどで確認してみましょう。

音楽の仕事は幅広い

「音楽の仕事」というと歌ったり演奏したりするイメージがありますが、実際にはさまざまな職種があります。業界に入る方法もひとつではないため、選択肢は広いといえます。音楽の仕事の場合、契約内容によって、固定給なのか依頼案件ごとの報酬なのかなどが異なることがあります。音楽の仕事に就きたいと考えている方は、どのような働き方をしたいのかについても明確にしておく必要があるでしょう。

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